JP2020132928A - 還元ガスの吹込み量決定方法及び高炉の操業方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の還元材比削減効果を得ることが可能な、新規かつ改良された還元ガスの吹込み量決定方法及び高炉の操業方法を提供する。【解決手段】本発明のある観点によれば、炭素原子と水素原子とのモル比C/Hが0.15以上である還元ガスの高炉への吹込み量を決定する還元ガスの吹込み量決定方法であって、還元ガスの高炉への吹き込みによる炭素消費原単位の削減量Input △Cと還元ガスにより高炉に持ち込まれる炭素の原単位との相関に基づいて、炭素の原単位の設定値を規定し、設定値と還元ガス中の炭素割合とに基づいて、還元ガスの高炉への吹込み量を決定することを特徴とする、還元ガスの吹込み量決定方法が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、還元ガスの吹込み量決定方法及び高炉の操業方法に関する。
鉄鋼業においては、高炉法が銑鉄製造工程の主流を担っている。高炉法においては、高炉の炉頂から高炉用鉄系原料(酸化鉄を含む原料。主として、焼結鉱。以下、単に「鉄系原料」とも称する)及びコークスを高炉内に交互かつ層状に装入する一方で、高炉下部の羽口から熱風を高炉内に吹き込む。熱風は、熱風とともに吹き込まれる微粉炭、及び、高炉内のコークスと反応することで、高炉内で高温の還元ガス(ここでは主としてCOガス)を発生させる。すなわち、熱風は、高炉内でコークス及び微粉炭をガス化させる。還元ガスは、高炉内を上昇し、鉄系原料を加熱しながら還元する。鉄系原料は、高炉内を降下する一方で、還元ガスにより加熱及び還元される。その後、鉄系原料は溶融し、コークスによってさらに還元されながら高炉内を滴下する。鉄系原料は、最終的には炭素を5質量%弱含む溶銑(銑鉄)として炉床部に溜められる。炉床部の溶銑は、出銑口から取り出され、次の製鋼プロセスに供される。したがって、高炉法では、コークス及び微粉炭等の炭材を還元材として使用する。
ところで、近年、地球温暖化が社会問題になっており、その対策として温室効果ガスの一つである二酸化炭素(COガス)の排出量削減が叫ばれている。上述したように、高炉法では、還元材として炭材を使用して大量の銑鉄を製造するので、大量のCOを発生する。したがって、鉄鋼業はCOガス排出量において主要な産業のひとつとなっており、その社会的要請に応えねばならない。具体的には、高炉操業での更なる還元材比(溶銑1トンあたりの還元材使用量)の削減が急務となっている。なお、還元材比とは、具体的には、溶銑1トンを製造するのに要したコークス及び微粉炭(並びに、羽口から還元ガスを吹き込む場合には、羽口から吹き込む還元ガス(後述))の合計質量をいう。
還元材は炉内で熱となって装入物を昇温させる役割と、炉内の鉄系原料を還元する役割があり、還元材比を低減させるためには炉内の還元効率を上げる必要がある。炉内の還元反応は様々な反応式で表記することができる。これらの還元反応のうち、コークスによる直接還元反応(反応式:FeO+C⇒Fe+CO)は大きな吸熱を伴う吸熱反応である。したがって、直接還元反応を極力発生させないことが還元材比の低減において重要となる。直接還元反応を発生させないようにすれば、直接還元反応に要するコークス、及び熱源として使用される還元材の使用量を低減することができるからである。この直接還元反応は高炉炉下部で生じる反応であるため、鉄系原料が炉下部に至るまでにCO、H等の還元ガスで鉄系原料を十分に還元することができれば、直接還元反応の対象となる鉄系原料を減らすことができる。
上記課題を解決するための従来技術として、例えば特許文献1〜3に開示されるように、羽口から熱風と共に炭素を含む還元ガス(COG、LPG、メタンガス等)を吹き込むことで、炉内の還元ガスポテンシャルを向上させる技術が知られている。この技術では、羽口から吹き込まれる還元ガス中の炭素が高炉内でCOガスとなり、鉄系原料を還元する。これにより、直接還元反応の対象となる鉄系原料を減らすことができる。なお、以下の説明では、特に断りがない限り、「炭素」、「水素」はそれぞれ、炭素原子、水素原子を意味するものとする。
特許第6019893号公報 特許第5070706号公報 特開2007−169750号公報
しかしながら、炭素を含む還元ガスの吹込み量(溶銑1トンあたりの吹込み量)を増加させた場合、吹込み量の増加に伴って高炉へ投入される炭素量も増加する。還元ガスの吹込み量の増加に伴って、高炉のCOガス利用率は変化するが、還元ガスの吹込み量を過剰に増加させた場合、多くの還元ガスが炉内で使用されずに排出されてしまう。したがって、単に還元ガスの吹込み量を増加させただけでは、還元ガス中の炭素が還元に使用されずに排出されることになり、かえって還元材比が増加、あるいはCO排出量が増加する可能性がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、所望の還元材比削減効果を得ることが可能な、新規かつ改良された還元ガスの吹込み量決定方法及び高炉の操業方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明者は、まず、還元ガスの高炉への吹き込みによる炭素消費原単位の削減量Input △Cというパラメータを規定した。ここで、炭素消費原単位Input C(kg/t−pig)は、溶銑1トンあたりの炭素消費量、より具体的には、溶銑1トンを製造するのに要したコークス及び微粉炭、並びに羽口から吹き込む還元ガス中に含まれる炭素の合計質量をいう。Input Cは、具体的には以下の数式(1)で算出される。
Input C(kg/t−pig)=コークス比(kg/t−pig)×コークス中の炭素割合(質量%)+微粉炭比(kg/t−pig)×微粉炭中の炭素割合(質量%)+還元ガス使用量原単位(Nm/t−pig)×還元ガス中の炭素割合(kg/Nm
ここで、コークス比及び微粉炭比は、それぞれ溶銑1トンあたりのコークス及び微粉炭の使用量である。還元ガス使用量原単位は、溶銑1トンあたりの還元ガスの吹込み量である。コークス中の炭素割合はコークスの総質量に対する炭素の質量%であり、微粉炭中の炭素割合は微粉炭の総質量に対する炭素の質量%である。還元ガス中の炭素割合は還元ガスの単位体積あたりの炭素含有量である。なお、数式(1)では、還元ガス使用量原単位を、溶銑1トンを製造するために吹き込む還元ガスの体積(Nm/t−pig)とし、還元ガス中の炭素割合を還元ガスの単位体積あたりの炭素含有量(kg/Nm)としたが、還元ガス使用量原単位を、溶銑1トンを製造するために吹き込む還元ガスの質量(kg/t−pig)とし、還元ガス中の炭素割合を還元ガスの総質量に対する炭素の質量%としてもよい。
Input △Cは、例えば、所定量の還元ガス吹き込みを行う操業の、ベース操業に対する炭素消費原単位(Input C)の削減割合(百分率、%)として規定できる。ベース操業としては、例えば還元ガスの吹き込みを行わない操業条件を設定することができる。ベース操業のInput CをA(kg/t−pig)、所定量の還元ガスを吹き込む操業におけるInput CをB(kg/t−pig)とすると、Input △Cは、以下の数式(2)で示される。もちろん、炭素消費原単位の削減量Input △Cは以下の数式(2)に示されるものに限られず、ベース操業に対する炭素消費原単位の削減の程度を示す値であればよい。例えば、Input △CはA、Bの差分(A−B)等であってもよい。

Input △C=(A−B)/A×100(%) (2)
Input △Cは還元材比に対応するパラメータであり、Input △Cが大きい程、ベース操業に対する還元材比の低減量が大きいことになる。そして、本発明者は、後述の実施例で詳述するように、還元ガスの種類と吹込み量(溶銑1トンあたりの吹込み量)を変更して高炉操業シミュレーションを行い、複数の還元ガスの吹込み量に対するInput △Cを算出した。この結果、還元ガスの吹込み量が少ないうちは吹込み量の増加に伴ってInput △Cが増加するが、還元ガスの吹込み量をさらに増加させていくとInput △Cの増加量は目減りし、やがて減少に転じることが明らかになった。
そこで、本発明者は、Input △Cあるいは還元材比に影響を与えるパラメータについて検討した。まず、本発明者は、溶銑1トンあたりの高炉内への水素投入量(kg/t−pig)に着目した。ここでの水素は、羽口前に投入される水素をいい、還元ガスに含まれる水素の他、送風湿分中の水素及び微粉炭中の水素も含まれる。そして、本発明者は、還元ガスの種類と吹込み量を変更することで水素投入量を変更し、このときの水素投入量と水素還元率(%)との相関を高炉操業シミュレーションにより求めた。ここで、水素還元率は、炉内に投入した鉄酸化物のうち水素によって還元された割合として定義され、CO還元率(COガスによって還元された割合)及び直接還元率(Cとの直接還元によって還元された割合)との合計は100%になるものである。この結果を図2に示す。図2では、還元ガスとしてコークス炉ガス(COG)、天然ガス(NG)、及びコークス炉ガスと水素ガスの混合ガスを使用した。ここで、混合ガスにおけるコークス炉ガスと水素ガスの混合は炉内への全水素投入量≒270Nm/t−pigでCOG:H=1:1.43、炉内への全水素投入量≒340Nm/t−pigでCOG:H=1:2.28とした。ベース操業では還元ガスの吹き込みを行わなかった。この結果、還元ガスの種類にかかわらず、水素投入量が増加すると水素還元率(%)もほぼ単調増加することがわかった。鉄系原料が完全に還元されたとき、水素還元率、CO還元率及び直接還元率の合計は100%であり、水素還元率が増加すると直接還元率(またはCO還元率)は低下する関係にある。図3にこのときの直接還元率を示すが、本検討においては、水素投入量を増加させれば水素還元率が単調増加して直接還元率が単調減少しており、Input △Cは水素投入量の増加に伴って単調増加するため、水素投入量の増加によってInput △Cの増加量が目減りしたり、減少に転じたりという特異的な挙動が生じることは考えにくい。したがって、水素投入量はInput △Cあるいは還元材比の挙動に影響を与えるパラメータではないことがわかった。
つぎに、本発明者は、羽口から吹き込む還元ガスにより高炉に持ち込まれる炭素の原単位に着目した。ここで、還元ガスにより高炉に持ち込まれる炭素の原単位は、溶銑1トンあたりの還元ガスの吹込み量(Nm/t−pig)に還元ガス中の炭素割合(kg/Nm)を乗じることで得られる値である。以下、還元ガスにより高炉に持ち込まれる炭素の原単位を単に「還元ガス中の炭素原単位」とも称する。
そして、本発明者は、後述の実施例で詳述するように、還元ガス中の炭素原単位及び還元ガスの種類を変更して高炉操業シミュレーションを行い、Input △Cを算出した。この結果、本発明者は、還元ガスの種類によらず、還元ガス中の炭素原単位が求まればInput △Cが一意に特定されることを見出した。したがって、Input △Cと還元ガス中の炭素原単位との間に相関があることが明らかになった。
この相関に基づいて還元ガス中の炭素原単位の設定値を規定し、設定値に基づいて還元ガスの吹込み量を決定すれば、所望のInput △Cが得られることになる。つまり、所望の還元材比削減効果を得ることができ、ひいては、より確実に還元材比を低減することができる。さらに、この相関によれば、Input △Cは還元ガス中の炭素原単位がある値となる場合に極大値を示す(詳細なグラフは後述する)。したがって、この極大値の近辺で還元ガス中の炭素原単位の設定値を規定すれば、還元材比をより効率的に低減することができる。さらに、上記相関を求めておけば、その後は還元ガスの種類によらず上記相関に基づいて還元ガスの吹込み量を決定できる。本発明者は、このような知見に基づいて、本発明を完成させた。
本発明のある観点によれば、炭素原子と水素原子とのモル比C/Hが0.15以上である還元ガスの高炉への吹込み量を決定する還元ガスの吹込み量決定方法であって、還元ガスの高炉への吹き込みによる炭素消費原単位の削減量Input △Cと還元ガスにより高炉に持ち込まれる炭素の原単位との相関に基づいて、炭素の原単位の設定値を規定し、設定値と還元ガス中の炭素割合とに基づいて、還元ガスの高炉への吹込み量を決定することを特徴とする、還元ガスの吹込み量決定方法が提供される。
ここで、設定値を21〜107kg/t−pigの範囲内の値としてもよい。
また、設定値を21〜65kg/t−pigの範囲内の値としてもよい。
また、還元ガスは、コークス炉ガス、天然ガス、及び都市ガス、並びにこれらの混合ガスからなる群から選択されてもよい。
本発明の他の観点によれば、上記の還元ガスの吹込み量決定方法により決定された吹込み量の還元ガスを高炉に吹き込むことを特徴とする、高炉の操業方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、所望の還元材比削減効果を得ることが可能となる。
Input △Cと還元ガス中の炭素原単位との相関を示すグラフである。 水素還元率と溶銑1トンあたりの高炉内への水素投入量(kg/t−pig)との関係を示すグラフである。 直接還元率と溶銑1トンあたりの高炉内への水素投入量(kg/t−pig)との関係を示すグラフである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<1.Input △Cと還元ガス中の炭素原単位との相関>
まず、図1に基づいて、Input △Cと羽口から吹き込む還元ガス中の炭素原単位との相関(以下、当該相関を「△C−還元ガス相関」とも称する)について説明する。図1の縦軸(y軸)はInput △C(%)を示し、横軸(x軸)は還元ガス中の炭素原単位(kg/t−pig)を示す。点P1はベース操業(還元ガスを吹き込まない操業)におけるInput △C及び還元ガス中の炭素原単位を示し、点P2は還元ガスとしてコークス炉ガス(COG)を吹き込んだ操業におけるInput △C及び還元ガス中の炭素原単位を示し、点P3は還元ガスとして天然ガスを吹き込んだ操業におけるInput △C及び還元ガス中の炭素原単位を示す。グラフL1は△C−還元ガス相関を示すグラフである。
ここで、Input △Cは、上述したように、還元ガスの高炉への吹き込みによる炭素消費原単位の削減割合として規定できる。ベース操業のInput CをA(kg/t−pig)、所定量の還元ガスを吹き込む操業におけるInput CをB(kg/t−pig)とすると、Input △Cは、以下の数式(2)で示される。なお、図1において、ベース操業ではInput △C=0.0とされる。もちろん、Input △Cは以下の数式(2)に示されるものに限られず、A、Bの差分(A−B)等をInput△ Cとしてもよい。
Input △C=(A−B)/A×100(%) (2)
還元ガス中の炭素原単位は、上述したように、羽口から吹き込む還元ガスにより高炉に持ち込まれる炭素の原単位であり、溶銑1トンあたりの還元ガスの吹込み量(Nm/t−pig)に還元ガス中の炭素割合(kg/Nm)を乗じることで得られる。
還元ガスは、高炉に設けられる羽口から高炉内に吹き込まれる。還元ガスは、高炉内の鉄系原料を還元する還元成分を含む。ここで、本実施形態の還元成分は、それ自体が鉄系原料を還元することができる成分(例えば、COガス、水素ガス)のみならず、高炉内での反応(例えばコークス、微粉炭等との反応または分解等)によって還元ガスを生成可能な成分(例えば、COガス、炭化水素ガス等)も含む。
さらに、本実施形態では、還元ガス中の炭素原子と水素原子とのモル比C/Hは0.15以上とされる。この場合に、図1に示すような△C−還元ガス相関が得られるからである。C/Hが0.15未満となる場合、水素ガスによるInput Cの削減効果が大きく、図1に示すような△C−還元ガス相関が得られない可能性がある。C/Hの上限値は特に制限されないが、例えば0.3以下であってもよい。
C/Hが0.15以上となる還元ガスの例として、COG、天然ガス、及び都市ガス等が挙げられる。点P2のデータを得る際に使用したCOGの組成を表1に示し、点P3のデータを得る際に使用した天然ガスの組成を表2に示す。表1、2における各成分の数値はモル比(より詳細には、モル濃度(mol/L)の比)である。ただし、Cは還元ガス中の炭素割合(kg/Nm)を示す。以下の表1に示す組成を有するCOGのC/Hは0.185となる。計算例は以下の通りである。
(0.065+0.025+0.292+0.02×2+0.008×2)/(0.535×2+0.292×4+0.02×4+0.008×6)=0.185
また、以下の表2に示す組成を有する天然ガスのC/Hは0.271となる。計算例は以下の通りである。
(0.85+0.03×2+0.12×2)/(0.85×4+0.03×4+0.12×6)=0.271
Figure 2020132928
Figure 2020132928
図1に示す△C−還元ガス相関は、例えば高炉操業シミュレーションを行うことで作製される。高炉操業シミュレーションの概要は以下のとおりである。すなわち、還元ガスの種類及び吹込み量(溶銑1トンあたりの吹込み量)が異なる様々なケースで高炉操業シミュレーションを行う。このケースにはベース操業も含まれる。ここで、ケース間で羽口前温度及び溶銑温度が極力一定となるように、操業条件(例えば、送風量及び酸素富化率、並びに、コークス比または微粉炭比)を調整する。これにより、ケース毎にInput △C及び還元ガス中の炭素原単位を求める。ついで、各ケースのInput △C及び還元ガス中の炭素原単位を示す点を図1に示すxy平面にプロットする。点P1〜P3はプロットされた点の一例である。そして、各プロットの近似曲線を最小二乗法等の近似法によって求める。この近似曲線が△C−還元ガス相関を示すグラフL1となる。なお、図1の例では、グラフL1はy=−0.0014x+0.194xという数式で示される。xは還元ガス中の炭素原単位であり、yはInput △Cである。もちろん、グラフL1はこの数式で示されるものに限られない。
図1から明らかな通り、点P1〜P3は概ね同一のグラフL1上に乗っている。したがって、還元ガスの種類によらず、還元ガス中の炭素原単位が求まればInput △Cが一意に特定される。すなわち、Input △Cと還元ガス中の炭素原単位との間には相関があり、その相関がグラフL1で示されることになる。
グラフL1によれば、Input △Cは、還元ガス中の炭素原単位が65kg/t−pig以下の範囲では還元ガス中の炭素原単位と正の相関を有し、還元ガス中の炭素原単位が65kg/t−pig超の範囲では還元ガス中の炭素原単位と負の相関を有する。また、Input △Cは還元ガス中の炭素原単位が65kg/t−pig程度となる場合に極大値を示す。したがって、この極大値の近辺で還元ガス中の炭素原単位の設定値を規定すれば、還元材比をより低減することができる。
より具体的には、還元ガス中の炭素原単位が21〜107kg/t−pigとなる範囲内でInput △Cが4.0%以上(直線A及びその上方の領域におけるInput △C)となる。この場合、例えばベース操業の還元材比を375〜500kg/t−pigとすると、還元材比が概ね15〜20kg/t−pig以上削減される。この削減量は、日々の還元材比の変動を考慮しても有意な値であり、還元材比の削減の実効性が期待できる。したがって、還元ガス中の炭素原単位は21〜107kg/t−pigであることが好ましい。
ここで、還元ガス中の炭素原単位が65kg/t−pig程度となる場合に極大値を示し、65kg/t−pigを超えるとInput △Cが減少に転じる。つまり、Input Cの削減効果が目減りする。この理由として、還元ガス中の炭素原単位が炉内還元に必要な量と比べて過剰供給になっており、ガス利用率が低下する点、還元ガス中の炭素原単位の増加に伴い還元ガス吹込み量も増加するが、羽口前温度一定条件だと還元ガス吹込み量の増加に伴い酸素富化率が増加し、熱風炉経由で高炉へ吹き込むガス量が低下して送風顕熱が低下する点、等が考えられる。したがって、還元ガス中の炭素原単位は65kg/t−pig以下、すなわち21〜65kg/t−pigである(領域B内の値である)ことがより好ましい。この場合、より少ない還元ガスの吹込み量でInput △Cを大きく(具体的には4.0%以上と)することができる。
また、還元ガス中の炭素割合(kg/Nm)が少ない還元ガス(特に炭素割合が0.6kg/Nm未満となる還元ガス)を使用する場合、操業上の制約等の理由により、還元ガス中の炭素原単位を65kg/t−pig以下にすることが好ましい場合がある。以下、その理由について詳細に説明する。
高炉操業においては、羽口前温度をなるべく所定値以上(ここで、所定値は様々な要因で変動しうるが、概ね2100℃前後の値となることが多い)の一定値に維持する必要がある。羽口前温度が所定値未満となると、微粉炭の燃焼性が低下し、未燃チャーが発生することで炉内通気を阻害する、還元材として投入した微粉炭の一部しか(炉内で発生する)還元ガスとして利用できない、等の問題が生じるためである。羽口から吹き込まれる還元ガス中の炭素割合(kg/Nm)が少ない場合、還元ガス中の炭素原単位(kg/t−pig)を65kg/Nmより大きな値にするためには、多量の還元ガスを吹き込む必要がある。この結果、熱風の酸素富化率を上げる必要が生じる。酸素富化率を高めないと、羽口前温度を所定値以上に維持できなくなる可能性があるからである。ただし、酸素富化率を高めていくと熱風中の酸素割合が上昇し、やがて純酸素送風を行うことになる。このときの酸素富化率が上限となり、酸素富化率をこれ以上高めることはできない。
例えば、表1に示す組成のCOGを使用して還元ガス中の炭素原単位を83kg/t−pigとする場合、COGを350Nm/t−pigで吹き込む必要がある。この場合、酸素富化率を上限に近い値に高めることで、羽口前温度を所定値以上に維持することができる。しかしながら、羽口前温度は所定値に極めて近く、操業諸元の設計を慎重に行う必要があり、かつ、操業中の監視を慎重に行う必要がある。したがって、操業としては可能ではあるが、操業に手間を要する。さらに、還元ガス中の炭素原単位を95kg/t−pigとする場合、COGを400Nm/t−pigで吹き込む必要がある。この場合、純酸素送風を行っても羽口前温度を所定値以上にすることができない可能性がある。還元ガス中の炭素原単位が65kg/t−pig以下であれば、COGの吹込み量を350Nm/t−pigよりもさらに低くすることができるので、酸素富化率及び羽口前温度に余裕をもたせることができる。したがって、還元ガス中の炭素割合(kg/Nm)が少ない還元ガス(特に炭素割合が0.6kg/Nm未満となる還元ガス)を使用する場合、還元ガス中の炭素原単位を65kg/t−pig以下にすることが好ましい。
一方で、表2に示す天然ガス(炭素割合が0.6kg/Nm以上)を使用する場合、上記のような制限は基本的に生じない。例えば、還元ガス中の炭素原単位を65kg/t−pigよりも遥かに大きい100kg/t−pigとする場合であっても、還元ガスの吹込み量は170Nm/t−pig程度で済む。この場合、羽口前温度の低下はやはり懸念されるものの、酸素富化率を高めることで羽口前温度を所定値以上とすることができる。したがって、還元ガス中の炭素原単位を65kg/t−pigよりも大きくすることができる。
以上述べた理由により、点P2は65kg/t−pig以下の範囲でプロットされているが、点P3はより広い範囲でプロットされている。
なお、グラフL1は後述する実施例の操業条件で求められたものである。操業条件が変われば△C−還元ガス相関はグラフL1から多少変動する場合がありうる。ただし、このような場合でも、還元ガス中の炭素原単位の好ましい範囲に有意な変動はほとんどないと考えられる。なお、後述する実施例では、高炉操業シミュレーションを行うことで△C−還元ガス相関を作製したが、△C−還元ガス相関を作製する方法はこれに限定されない。実炉における操業(実操業・試験操業を含む)や試験高炉における試験操業においても同様に、還元ガス中の炭素原単位を変更しつつ、Input △Cを算出することにより、△C−還元ガス相関を求めることができる。
<2.還元ガスの吹込み量決定方法>
つぎに、上述した△C−還元ガス相関を用いた還元ガスの吹込み量決定方法について説明する。まず、上述した△C−還元ガス相関に基づいて還元ガス中の炭素原単位の設定値を規定する。ここで、設定値は21〜107kg/t−pigの範囲内の値であることが好ましく、21〜65kg/t−pigの範囲内の値であることがより好ましい。その理由は上述した通りである。すなわち、設定値を21〜107kg/t−pigの範囲内の値とすることで、Input △Cを4.0%以上の値とすることができる。さらに、設定値を21〜65kg/t−pigの範囲内の値とすることで、より少ない還元ガスの吹込み量でInput △Cを大きく(具体的には4.0%以上と)することができる。さらに、還元ガス中の炭素割合が少ない(特に炭素割合が0.6kg/Nm未満となる)場合であっても、Input △Cを大きくしつつ、羽口前温度を所定値以上に安定して維持することができる。
なお、設定値が65kg/t−pigより大きくなる場合、上述したように、羽口前温度が低下する傾向があるので、羽口前温度が所定値以上になるように酸素富化率を含む操業諸元を調整することが好ましい。また、この設定値の範囲ではInput △Cが低下するため、還元ガス中の炭素原単位が炉内還元に必要な量と比べて過剰供給になっており、ガス利用率が低下している。このため、ガス利用率が改善されるような方策、例えば鉄系原料を被還元性の優れたものに変える等を行ってもよい。
ついで、当該設定値と還元ガス中の炭素割合とに基づいて、還元ガスの高炉への吹込み量を決定する。すなわち、当該設定値を還元ガス中の炭素割合で除算することにより、還元ガスの高炉への吹込み量を決定する。
<3.高炉の操業方法>
つぎに、本実施形態における高炉の操業方法について説明する。本実施形態における高炉の操業方法では、上述した方法により決定された吹込み量の還元ガスを高炉に吹き込む。それ以外の操業条件は従来の操業条件と同様であってもよく、高炉操業シミュレーション等により算出された操業条件であってもよい。
概略的には、高炉の炉頂から鉄系原料及びコークスを高炉内に交互かつ層状に装入する一方で、高炉に設けられた羽口から熱風とともに還元ガスを高炉内に吹き込む。鉄系原料及びコークスの種類は特に制限されず、従来の高炉操業に使用される鉄系原料及びコークスであれば本実施形態でも好適に使用可能である。還元ガスの特性は上述したとおりである。本実施形態では、還元ガスのC/Hは0.15以上とされる。還元ガスは、例えばCOG、天然ガス、及び都市ガスからなる群から選択される何れか1種以上であってもよい。なお、複数種類の還元ガスを混合して高炉に吹き込む場合、混合後の還元ガスのC/Hが0.15である必要があり、△C−還元ガス相関は混合後の還元ガスについて吹込み量(溶銑1トンあたりの吹込み量)を変更して求めることができる。
還元ガスは非加熱で高炉内に吹き込んでもよいが、加熱してから高炉内に吹き込むことが好ましい。還元ガスを加熱してから高炉内に吹き込むことで、還元材比のさらなる低下が期待できる。加熱温度は好ましくは300〜350℃程度である。
還元ガスを高炉内に吹き込むための羽口(以下、「還元ガス用羽口」とも称する)は、例えばボッシュ部に設けられる。還元ガス用羽口はシャフト部に設けられてもよい。シャフト部及びボッシュ部の両方に還元ガス用羽口を設けても良い。なお、シャフト部から吹き込まれる還元ガスは、CO及び/またはHを多く含むことが好ましく、C/Hを管理しつつ吹き込まれる。
従来の高炉操業と同様に、高炉内には熱風が吹き込まれる。熱風の温度、組成及び吹込み量は従来の高炉操業と同様であればよい。例えば、熱風は空気を含み、湿分及び富化酸素をさらに含んでいても良い。熱風は、例えばボッシュ部に設けられた羽口から高炉内に吹き込まれる。熱風を高炉内に吹き込むための羽口は還元ガス用羽口と共通であってもよいし、別であってもよい。
以上により、本実施形態によれば、△C−還元ガス相関に基づいて還元ガス中の炭素原単位の設定値を規定し、設定値に基づいて還元ガスの吹込み量を決定する。したがって、所望のInput △Cを比較的確実に実現することができる。つまり、所望の還元材比削減効果を得ることができ、ひいては、より確実に還元材比を低減することができる。これにより、COの排出量を低減することができる。さらに、この△C−還元ガス相関によれば、Input △Cは還元ガス中の炭素原単位が65kg/t−pig程度となる場合に極大値を示す。したがって、この極大値の近辺で還元ガス中の炭素原単位の設定値を設定すれば、還元材比をより低減することができる。さらに、上記相関を求めておけば、その後は還元ガスの種類によらず上記相関に基づいて還元ガスの吹込み量を決定、管理することができる。したがって、Input △Cを高めるために必要な操業諸元を適切に設計、管理することができる。
次に、本実施形態の実施例について説明する。本実施例では、高炉操業シミュレーションを行うことで、上述した△C−還元ガス相関が存在することを確認した。
高炉操業シミュレーションには、Kouji TAKATANI、Takanobu INADA、Yutaka UJISAWA、「Three−dimensional Dynamic Simulator for Blast Furnace」、ISIJ International、Vol.39(1999)、No.1、p.15−22などに示される、所謂「高炉数学モデル」を用いた。この高炉数学モデルは、概略的には、高炉の内部領域を高さ方向、径方向、周方向に分割することで複数のメッシュ(小領域)を規定し、各メッシュの挙動をシミュレーションするものである。計算条件を表3に示す。鉄系原料はすべて焼結鉱とした。また、焼結鉱の組成はT−Fe:58.5%、FeO:7.5%、C/S:1.9、Al:1.7%とした。また、コークスについては、C:87.2%、Ash:12.6%を使用する場合を想定した(%はいずれも質量%を表す)。
Figure 2020132928
本実施例では、還元ガスの種類(すなわち、C/Hの値)及び還元ガスの吹込み量(溶銑1トンあたりの吹込み量)を変更して高炉操業シミュレーションを行い、上述した△C−還元ガス相関が存在することを確認した。還元ガスは表1に示す組成のCOGまたは表2に示す組成の天然ガスを使用した。還元ガスはボッシュ部に設けられる羽口から高炉内に吹き込むこととした。還元ガス吹込み時における羽口前燃焼温度が極力一定になるよう(すなわち表3に示す範囲内の値になるよう)、送風量、酸素富化率を調整した。さらに、溶銑温度が全Caseで一定になるようコークス比を調整した。微粉炭比は115kg/t−pigで、送風温度は1000℃でそれぞれ固定条件とした。計算結果を表4及び図1に示す。
Figure 2020132928
表4及び図1から明らかな通り、△C−還元ガス相関が存在することが確認できた。この相関を用いて還元ガス中の炭素原単位の設定値を規定し、この設定値に基づいて還元ガスの吹込み量を決定すれば、より確実に還元材比を低減することができ、ひいてはCO排出量を低減することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

Claims (5)

  1. 炭素原子と水素原子とのモル比C/Hが0.15以上である還元ガスの高炉への吹込み量を決定する還元ガスの吹込み量決定方法であって、
    前記還元ガスの前記高炉への吹き込みによる炭素消費原単位の削減量Input △Cと前記還元ガスにより前記高炉に持ち込まれる炭素の原単位との相関に基づいて、前記炭素の原単位の設定値を規定し、
    前記設定値と前記還元ガス中の炭素割合とに基づいて、前記還元ガスの前記高炉への吹込み量を決定することを特徴とする、還元ガスの吹込み量決定方法。
  2. 前記設定値を21〜107kg/t−pigの範囲内の値とすることを特徴とする、請求項1記載の還元ガスの吹込み量決定方法。
  3. 前記設定値を21〜65kg/t−pigの範囲内の値とすることを特徴とする、請求項1または2に記載の還元ガスの吹込み量決定方法。
  4. 前記還元ガスは、コークス炉ガス、天然ガス、及び都市ガス、並びにこれらの混合ガスからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の還元ガスの吹込み量決定方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に規定された還元ガスの吹込み量決定方法により決定された吹込み量の還元ガスを前記高炉に吹き込むことを特徴とする、高炉の操業方法。
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