JPH06212218A - 高炉操業方法 - Google Patents

高炉操業方法

Info

Publication number
JPH06212218A
JPH06212218A JP1957993A JP1957993A JPH06212218A JP H06212218 A JPH06212218 A JP H06212218A JP 1957993 A JP1957993 A JP 1957993A JP 1957993 A JP1957993 A JP 1957993A JP H06212218 A JPH06212218 A JP H06212218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulverized coal
blast furnace
furnace
coke
unburned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1957993A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiko Yamashita
道彦 山下
Shinichi Suyama
真一 須山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP1957993A priority Critical patent/JPH06212218A/ja
Publication of JPH06212218A publication Critical patent/JPH06212218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Iron (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高炉操業の安定を維持しつつ微粉炭吹込み量の
増大を可能とする方法を提供する。 【構成】微粉炭の羽口前レースウエイでの燃焼率を85
%以下にし、かつ未燃微粉炭の発生量を溶銑トン当り5
7kg以下とする。微粉炭燃焼率の制御は送風温度と酸
素富化率を調整する方法等で行う。 【効果】微粉炭吹込み量の増加に伴う炉下部コークス粒
径低下による通気性の悪化を防止できる。未燃微粉炭の
炉頂からの排出による燃料比の悪化を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高炉の補助燃料とし
て微粉炭を羽口より吹込んで高炉操業を行う方法に係
り、より詳しくは微粉炭吹込み量の増加に伴う炉下部コ
ークスの劣化を抑制し、高炉の安定操業を阻害すること
なく微粉炭の多量吹込みを可能とする高炉操業方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】高炉への微粉炭吹込みは、操業安定、コ
ストダウン、生産性向上、石炭選択自由度拡大の手段と
して有効な技術であることから、近年多く実施されてい
る。特に、微粉炭の多量吹込みはコークス炉老朽化、環
境問題等にも対処できる有効な手段として重要性を増し
ている。しかしながら、微粉炭の多量吹込みは、羽口前
レースウエイでの燃焼性悪化により発生する未燃分(チ
ャー)がレースウエイから飛び出し、炉芯に蓄積あるい
は炉頂より排出されるおそれがある。このため、レース
ウエイでの燃焼性悪化による未燃分発生を抑制すること
を目的として、従来、酸素富化率の上昇、投入水素量の
上昇、送風温度の上昇等の対策がこうじられている(特
開平3−249105号公報、鉄と鋼78年1214等
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、微粉炭の吹込
み量の増加とともにコークスの装入量は低下するため、
羽口前で微粉炭を完全燃焼させると、微粉炭吹込み量の
増加と共に、コークスのソリューションロスガス化反応
による劣化が進行し、炉下部のコークス粒径を低下させ
ることになる。また、コークスの羽口前での消費量が低
下するため、羽口前へのコークスの供給速度が低下し、
高炉下部でのコークスの置換時間が延長される。このこ
とも高炉内滞留コークスの劣化を促進し、炉下部コーク
スの粒径低下につながる。その結果、微粉炭吹込み量の
増加とともに、高炉の通気性悪化、原料の降下異常等の
高炉操業を阻害する原因が増加し、高炉操業を安定に維
持することが困難となる。
【0004】この発明は、このような問題点にかんがみ
なされたものであり、微粉炭の多量吹込みに伴う炉下部
コークスの劣化を抑制し、高炉の安定操業を確保し得る
操業方法を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】微粉炭を羽口前で完全に
燃焼させた場合、炉下部コークスの粒径低下量を高炉数
式シミュレーションモデルによって計算した結果を図1
に示す。図1より、微粉炭比を100kg/ton増加
すると炉下部コークス粒径は3%程度低下する。コーク
ス充填層の通気抵抗はほぼ粒径の−2乗に比例するた
め、微粉炭比100kg/tonでは通気性が6%悪化
し、微粉炭比300kg/tonでは通気性が20%悪
化することとなり、高炉操業上大きな問題となる。
【0006】このコークスの粒径低下を抑制するために
は、コークスの融着帯直上でのソリューションロスガス
化反応による劣化を抑制することが必要である。高炉内
では、Cのソリューションロスガス化反応は70〜10
0kg/ton程度起っており、この全体量を抑制する
ことは難しい。そこで、検討した結果、ソリューション
ロスガス化反応の起っている融着帯直上にCを供給し、
このCを選択的にソリューションロスガス化させてやる
ことによりコークスのソリューションロスガス化反応を
抑制できることを知見した。
【0007】また、コークスのソリューションロスガス
化反応を抑制するためのC源として、高炉内で未燃微粉
炭を発生させ、この未燃微粉炭をガスと共に上昇させて
やることにより、未燃微粉炭はコークスよりもはるかに
粒径が小さいため、選択的に微粉炭がソリューションロ
スガス化反応で消費され、コークスの劣化は抑制される
ことを見い出した。ただし、未燃微粉炭は発生量が少な
過ぎた場合、コークスの粒径劣化を抑制しきれず、高炉
の通気性悪化を防止できないという問題があり、他方、
発生量が多過ぎた場合、未燃微粉炭がソリューションロ
スガス化反応で消費しきれずに炉頂から排出され、高炉
の燃料比を悪化させるという問題があるため、未燃微粉
炭の発生量は適正な範囲で調整する必要がある。
【0008】この発明は以上の知見に基づいてなされた
ものであり、その要旨は、送風羽口より微粉炭を吹込む
際、微粉炭の羽口前レースウエイでの燃焼率を85%以
下にし、かつ未燃微粉炭の発生量を溶銑トン当り57k
g以下にすることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】この発明において、微粉炭の羽口前レースウエ
イでの燃焼率を85%以下、未燃微粉炭の発生量を溶銑
トン当り57kg以下と限定した理由を以下に説明す
る。微粉炭の吹込み量を増加すると、コークス装入量が
低下するため、炉内に存在する鉱石量が相対的に増加す
る。その結果、炉下部コークス粒径が低下しなくても高
炉の通気抵抗は上昇するので、未燃微粉炭の発生量の下
限を決定するための基準として、炉下部コークス粒径を
微粉炭比=0の時のコークス粒径を最低限維持可能なよ
うに設定する必要がある。この燃焼率を数式モデルによ
り求めた結果を図2に示す。図2より、微粉炭比を増加
すると、燃焼率100%での炉下部コークス粒径は低下
するが、同燃焼率での未燃微粉炭量も増加するため、炉
下部コークス粒径を維持するための微粉炭燃焼率は一様
に85%と求められた。
【0010】また、未燃微粉炭の発生量の上限値につい
ては、実炉で試験した結果をもとに求めた。試験は、内
容積1850mの高炉で実施し、微粉炭燃焼率は送風
温度、酸素富化率、送風中湿分、微粉炭炭種および粒度
のうち1種または2種以上の操業諸元を調整することに
より制御した。その結果を図3に示す。すなわち、未燃
微粉炭量が57kg/tonを超えると、炉頂より発生
するダスト中のC発生量が急激に増加しており、この値
が未燃微粉炭発生量の上限となる。
【0011】上記の通り、この発明では、羽口前レース
ウエイでの微粉炭燃焼率を85%以下にすることによ
り、炉下部コークスの粒径低下を抑制することができ、
かつ未燃微粉炭比を57kg/ton以下とすることに
より、過剰未燃微粉炭による炉頂からの燃料ロスを防止
することが可能となるのである。
【0012】
【実施例】炉内容積1850mの高炉にこの発明法を
適用した際の実施例を、微粉炭燃焼率および未燃微粉炭
比がこの発明の範囲を外れた場合、および従来法と比較
して表1に示す。なお、本実施例における羽口前レース
ウエイでの微粉炭燃焼率の制御は、前記図3での試験と
同様に送風温度と酸素富化率の調整により行った。
【0013】表1の結果より明らかなごとく、本発明法
により高炉の通気性が改善され、また休風時に羽口レベ
ルよりサンプリングした炉下部コークス粒径についても
上昇している。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明方法によ
れば、微粉炭吹込み量の増加に伴う、炉下部コークス粒
径低下による高炉通気性の悪化や、未燃微粉炭の炉頂か
らの排出による燃料比の悪化を防止できるので、高炉の
安定を維持しつつ微粉炭の多量吹込みが可能となり、高
炉操業に多大な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】微粉炭を羽口前で完全に燃焼させた場合の、炉
下部コークスの粒径低下量を高炉数式シミュレーション
モデルによって計算して求めた微粉炭比と炉下部コーク
ス粒径の関係を示す図である。
【図2】微粉炭燃焼率変更による炉下部コークス粒径の
変化を計算により求めた微粉炭燃焼率と炉下部コークス
粒径の関係を示す図である。
【図3】未燃微粉炭比の炉頂ダスト中C発生量を実炉で
試験した結果をもとに求めた未燃微粉炭比とダスト中C
原単位の関係を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風羽口より熱風と共に微粉炭を吹込む
    高炉操業方法において、微粉炭の羽口前レースウエイで
    の燃焼率を85%以下にし、かつ未燃微粉炭の発生量を
    溶銑トン当り57kg以下にすることを特徴とする高炉
    操業方法。
JP1957993A 1993-01-12 1993-01-12 高炉操業方法 Pending JPH06212218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1957993A JPH06212218A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 高炉操業方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1957993A JPH06212218A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 高炉操業方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06212218A true JPH06212218A (ja) 1994-08-02

Family

ID=12003191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1957993A Pending JPH06212218A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 高炉操業方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06212218A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307306A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Sumitomo Metal Ind Ltd 高炉操業方法
CN104651557A (zh) * 2015-03-16 2015-05-27 中冶赛迪工程技术股份有限公司 一种高炉喷煤速率设定方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307306A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Sumitomo Metal Ind Ltd 高炉操業方法
CN104651557A (zh) * 2015-03-16 2015-05-27 中冶赛迪工程技术股份有限公司 一种高炉喷煤速率设定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2613007C2 (ru) Способ эксплуатации доменной печи и способ производства расплавленного чугуна
EP2210959B1 (en) Process for producing molten iron
KR101341758B1 (ko) 야자 껍질탄을 이용한 아크로 제강방법
JPH06212218A (ja) 高炉操業方法
JP4061135B2 (ja) 微粉炭吹き込みを行う高炉の操業方法
JP7265161B2 (ja) 高炉操業方法
JP3855635B2 (ja) 高炉の操業方法
JP4325401B2 (ja) 低シリコン溶銑の製造方法
JP2020132928A (ja) 還元ガスの吹込み量決定方法及び高炉の操業方法
JP2004263258A (ja) 高炉の操業方法
JP2001294911A (ja) 高炉への微粉炭多量吹込み操業方法
JP3651443B2 (ja) 高炉の操業方法
JP5855536B2 (ja) 高炉の操業方法
JP7310858B2 (ja) 高炉操業方法
KR100356156B1 (ko) 고로의연소효율향상방법
JPH0688109A (ja) 高炉羽口微粉炭吹き込み方法
RU2190667C1 (ru) Способ ведения доменной плавки
JP2002105516A (ja) 高炉の操業方法
JPH06207208A (ja) 高炉における微粉炭吹込操業方法
JPH08260008A (ja) 高炉の操業方法
SU1004473A1 (ru) Способ регулировани подачи восстановительного газа в доменную печь
JP5693768B2 (ja) 高炉の操業方法及び溶銑の製造方法
JPH11131153A (ja) 焼結機の操業方法
SU1375656A1 (ru) Способ выплавки стали в кислородном конвертере
JPH0776713A (ja) 移動層型スクラップ溶融炉の操業方法