JP2020132076A - 車両用光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱に伴う消費電力を抑制しつつ、光透過隣接部を加熱可能な車両用光学装置を提供することを目的とする。【解決手段】車両用光学装置10は、光を照射し、受光する光機器部20と、光機器部20を収容し、外郭に光機器部20が受光する光が透過する光透過部30および光透過部30に隣接する光透過隣接部31を含む光機器収容部40と、制御装置100と、を備える。光透過部30には、光透過部30を加熱する第1電気ヒータ60が配置されている。光透過隣接部31には、光透過隣接部31を加熱する第2電気ヒータ61が配置されている。制御装置100は、第1電気ヒータ60および第2電気ヒータ61に対して個別に通電可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本開示は、車両用光学装置に関する。
従来、光が透過する光透過センサアレイを含んだ窓ガラスと、光透過センサアレイを通過した光を受光する光学センサと、を備え、車両などに適用される光学装置がある(例えば、特許文献1参照)。例えば、この光学装置を車室外に配置すると、窓ガラスには、氷や雪が付着することが想定される。そして、窓ガラスに付着した氷や雪によって光学センサが受光する光の経路が遮られると、光学装置は、機能が損なわれる虞がある。そこで、この光学装置は、光透過センサアレイに加熱可能膜が配置されており、光透過センサアレイが配置された窓ガラス部分に付着した氷や雪を加熱可能に構成されている。
特表2012−530646号公報
ところで、光学センサは、光透過センサアレイが配置された窓ガラスの周辺部分にも氷や雪が付着することによって、光の経路が遮られる場合がある。しかしながら、光透過センサアレイに設置された加熱可能膜は、光透過センサアレイが配置された窓ガラス部分を加熱することができるが、光透過センサアレイが配置されていない部分まで加熱することができない。このため、光透過センサアレイが配置された窓ガラスの周辺部分に付着した氷や雪を融かすことはできない。
そこで発明者は、加熱可能膜の設置範囲を拡張し、光学センサが受光する光が透過する光透過部に隣接する部分(以下、光透過隣接部とも呼ぶ)まで加熱することを検討した。しかしながら、加熱可能膜の設置範囲を拡張し、加熱範囲を拡張すると、加熱に伴う消費電力は、加熱範囲に比例して大きくなり、好ましくない。
本発明は、加熱に伴う消費電力を抑制しつつ、光透過隣接部を加熱可能な車両用光学装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
車両用光学装置であって、
光を照射し、受光する光機器部(20)と、
光機器部を収容し、外郭に光機器部が受光する光が透過する光透過部(30)および光透過部に隣接する光透過隣接部(31)を含む光機器収容部(40)と、
光透過部に設置され、光透過部を加熱する第1電気ヒータ(60)と、
光透過隣接部に設置され、光透過隣接部を加熱する第2電気ヒータ(61)と、
第1電気ヒータおよび第2電気ヒータへの通電を制御する制御装置(100)と、を備え、
制御装置は、第1電気ヒータおよび第2電気ヒータに対して個別に通電可能に構成されている。
これによれば、車両用光学装置は、第1電気ヒータに通電することによって第1電気ヒータが光透過部を加熱し、第2電気ヒータに通電することによって第2電気ヒータが光透過隣接部を加熱することができる。また、車両用光学装置は、第1電気ヒータおよび第2電気ヒータに対して個別に通電することができるため、第1電気ヒータおよび第2電気ヒータに対して常時、通電する場合に比較して、加熱に伴う消費電力を抑制することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
実施形態に係る車両用光学装置が搭載された車両を示す図である。 実施形態に係る車両用光学装置の概略図である。 実施形態に係る車両用光学装置の側面図である。 実施形態に係る車両用光学装置の正面図である。 実施形態に係る車両用光学装置の制御装置が実行する制御の流れを示すフローチャートである。
本開示の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。本実施形態の車両用光学装置10は、車両に搭載され、車両の周辺の物体との距離等、車両周辺の情報を検出する車両用情報検出装置として機能を発揮可能に構成されている。
本実施形態では、図1などに示す矢印DRfrが車両用光学装置10を車両に設置した際の前後方向を示し、矢印DRudが車両用光学装置10を車両に設置した際の上下方向を示している。また、図4に示す矢印DRwは、車両用光学装置10を車両に設置した際の左右方向を示している。
車両用光学装置10は、図1に示すように、例えば、ヘッドライトのレンズ部分など、車両の前後方向DRfrの前方側の車室外に配置される。車両用光学装置10は、図2に示すように、光を照射し、光を受光する光機器部20と、光機器部20を収容し、光が透過する光透過部30および光透過隣接部31を含む光機器収容部40と、車両用光学装置10の各種機器を制御する制御装置100を有している。
光機器部20は、光を照射する投光部21および光を受光する受光部22を有する光センサである。光機器部20は、投光部21および受光部22が前後方向DRfrの前方側を向くように配置されている。
光機器部20は、例えば、投光部21から所定の物体に向けて赤外線のレーザ光をパルス状に照射し、所定の物体で反射された反射光を受光部22で受光可能に構成されている。光機器部20は、投光部21から照射されたパルス状のレーザ光が所定の物体で反射されて受光部22に到着するまでの時間を測定することで、所定の物体の方向と距離を検出する距離センサである。光機器部20は、投光部21の照射方向および受光部22の受光方向を上下方向DRudおよび左右方向DRwの各方向に動かしながらスキャンすることにより、車両前方の空間に位置する他の車両や歩行者等を検出可能に構成されている。
なお、この距離センサは、Lidar(Laser Imaging Detection and Ranging)と呼ばれ、自動運転や高度運転支援に使われる。本実施形態において、光機器部20は、自動運転が実行可能な車両に搭載される。なお、光機器部20は、運転手の操作によって運転可能な車両に搭載されてもよい。
光機器部20は、制御装置100に接続されており、検出結果を制御装置100に送信可能に構成されている。光機器部20は、光機器収容部40に収容されている。
なお、光機器部20は、CCD(Charged−Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal−Oxide−Semiconductor)等のイメージセンサを有するカメラで構成されてもよい。
光機器収容部40は、光機器部20を内部に収容する収容箱である。本実施形態において、光機器収容部40は、略直方体状であって、内部が空洞に形成されている。
具体的には、光機器収容部40は、前後方向DRfrの前方側に配置された前面部41および後方側に前面部41と対向するように配置された後面部42を有している。また光機器収容部40は、前面部41と後面部42とに直交し、上下方向DRudの上側に配置された上面部43および下側に上面部43と対向するように配置された下面部44を有している。前面部41、後面部42、上面部43、下面部44は、例えば、光機器部20から照射された光が透過しない樹脂材料で形成されている。
光機器収容部40の内部には、光機器部20から照射する光が前後方向DRfrの前方側に向かって照射され、前方側から入射される反射光を光機器20が受光可能なように、光機器部20が収容されている。具体的には、光機器部20は、投光部21および受光部22が前後方向DRfrの前方側になるように後面部42の内面に設置されている。
また、上面部43の外面には、車室外の温度である外気温度を検出する外気温センサ50が設置されている。外気温センサ50は、制御装置100に接続されており、検出した外気温度の情報を制御装置100に送信可能に構成されている。
また、図2および図3に示すように、本実施形態の前面部41の上下方向DRudの上側の端部および下側の端部には、前後方向DRfrの前方側に突出して形成された上側突出部45および下側突出部46が配置されている。具体的には、上側突出部45および下側突出部46は、四角柱状であって、左右方向DRwに延伸して形成されている。
すなわち、前面部41は、上側突出部45および下側突出部46に挟まれた部分が上側突出部45および下側突出部46に比較して前後方向DRfrの後方側へ窪んで形成されている。前面部41は、上側突出部45および下側突出部46に挟まれて形成される中間窪部47を有している。
また、前面部41は、図4に示すように、中間窪部47において光機器部20に対向する部分が矩形状に開口している。すなわち、光機器収容部40は、前面部41に前面開口部48を有している。前面開口部48は、光機器部20から照射された光および光機器部20が受光する光が透過可能に形成されている。
また、前面部41は、中間窪部47の全域に亘って光透過部30が配置されている。すなわち、前面開口部48は、光透過部30によって覆われている。このため、光透過部30は、光機器収容部40の外郭の一部を構成している。
光透過部30は、光機器部20が受光する光が透過するものである。光透過部30には、投光部21から照射された光および受光部22が受光する反射光が透過する。光透過部30は、例えば、透視可能なガラス等の透明部材で薄板状に形成されており、光が透過可能に構成されている。光透過部30は、前面部41において、前後方向の前方側に表面30aが配置され、後方側に裏面30bが配置されている。すなわち、光透過部30は、投光部21から照射された光が裏面30bから入射し表面30aに抜け、反射光が表面30aから入射し裏面30bに抜けて受光部22が受光するように配置されている。なお、光透過部30は、光が透過可能な樹脂材料で形成されていてもよい。
光透過部30には、光透過部30の温度である光透過部温度を検出する光透過部温度センサ51および光透過部30を加熱する後述する第1電気ヒータ60が設置されている。また、光透過部30の隣接する部分には、光透過隣接部31が配置されている。
光透過部温度センサ51は、光透過部温度を検出する温度センサである。光透過部温度センサ51は、光透過部30の裏面30bに、光機器部20が受光する光の経路を遮らない位置に配置されている。具体的には、車両用光学装置10を正面から見た場合に、光透過部温度センサ51は、光機器部20の設置位置よりも左右方向DRwの右側の位置に配置されている。光透過部温度センサ51は、制御装置100に接続されており、検出した光透過部温度の情報を制御装置100に送信可能に構成されている。
光透過隣接部31は、光透過部30に連なって形成される部分であって、光透過部30から所定の距離の範囲内に形成される部分である。また、光透過隣接部31は、光透過部30の周囲を囲む部分の少なくとも一部を含んでおり、車両用光学装置10を正面から見た場合に、隣接する部分を含んで構成されている。
本実施形態において、光透過隣接部31は、光透過部30に連なって配置された上側突出部45および下側突出部46によって構成されている。また、光透過隣接部31である上側突出部45および下側突出部46は、光機器収容部40の外郭の一部を構成している。
光透過隣接部31には、光透過隣接部31に対しての氷および雪を含む異物の付着を検知する付着検出センサ52および光透過隣接部31を加熱する後述する第2電気ヒータ61が設置されている。
付着検出センサ52は、光透過隣接部31に対して異物付着の有無を検出するセンサである。付着検出センサ52は、例えば、光透過隣接部31の表面に配置されており、光透過隣接部31の表面に働く表面圧力を検出可能な圧力センサで構成されている。
本実施形態において、付着検出センサ52は、上側突出部45および下側突出部46の表面に配置されており、上側突出部45および下側突出部46の表面に対しての異物付着の有無を検出する。具体的には、付着検出センサ52は、上側突出部45の表面に沿って、上側突出部45の上下方向DRudの上下両側および前後方向DRfrの前方側に跨って配置されている。また、付着検出センサ52は、下側突出部46の表面に沿って、下側突出部46の上下方向DRudの上側および前後方向DRfrの前方側に跨って配置されている。付着検出センサ52は、例えば、上側突出部45の上下方向DRudの下側に付着した氷柱や、下側突出部46の上下方向DRudの上側に積もった雪など、光機器部20が受光する光の経路を遮る虞がある氷や雪を検出可能に構成されている。
付着検出センサ52は、制御装置100に接続されており、検出した圧力情報を制御装置100に送信可能に構成されている。
第1電気ヒータ60は、電流が通電されることによって発熱する電気ヒータである。第1電気ヒータ60は、例えば、透視可能な透明フィルムヒータで形成され、光が透過可能に構成されている。第1電気ヒータ60は、内部に設置された図示しない電極に図示しない電源供給回路から電流が通電されることによって透明フィルムヒータが発熱可能に構成されている。
第1電気ヒータ60は、光透過部30の表面30aの略全域に亘って配置されており、第1電気ヒータ60に通電されることによって、光透過部30の表面30aの全体が加熱される。第1電気ヒータ60は、制御装置100に接続されており、制御装置100によって電源供給回路の通電がオンオフ可能に構成されている。なお、第1電気ヒータ60は、透明ガラスヒータで構成されてもよい。
第2電気ヒータ61は、電流が通電されることによって発熱する電気ヒータである。第2電気ヒータ61は、例えば、内部に高抵抗のニクロム線で形成された電熱材が配置され、ニクロム線に図示しない電源供給回路から電流が通電されることによってニクロム線が発熱可能に構成されている。なお、第2電気ヒータ61は、第1電気ヒータ60に比較して単位発熱量あたり消費電力量が大きいヒータで構成されている。
第2電気ヒータ61は、上側突出部45の内部および下側突出部46の内部に左右方向DRwの一端側から他端側まで全幅に亘って配置されている。上側突出部45および下側突出部46は、熱伝導性の良い材料で構成されており、第2電気ヒータ61に通電されることによって、上側突出部45および下側突出部46の表面が全体的に加熱される。第2電気ヒータ61は、制御装置100に接続されており、制御装置100によって電源供給回路の通電がオンオフ可能に構成されている。なお、第2電気ヒータ61は、第1電気ヒータ60と同じく透明フィルムヒータで構成され、上側突出部45および下側突出部46の表面に配置されてもよい。
続いて、制御装置100について説明すると、制御装置100は、プロセッサおよびメモリ等を含むマイクロコンピュータとその周辺回路で構成されている。制御装置100は、メモリに記憶されたプログラムおよび入力側に接続された各種機器から入力される情報に基づいて各種演算処理を行い、出力側に接続された各種機器の作動を制御する。
具体的には、制御装置100は、その入力側に、外気温センサ50、光透過部温度センサ51、付着検出センサ52などが接続されており、出力側に、第1電気ヒータ60、第2電気ヒータ61などが接続されている。制御装置100は、例えば、外気温センサ50から入力される外気温度の情報に基づいて、第1電気ヒータ60の電源供給回路の通電をオンオフする。
また、制御装置100は、付着検出センサ52から入力される光透過隣接部31の表面圧力の情報に基づいて、異物付着が有る場合と無い場合の表面圧力の変化を検出し、光透過隣接部31に対しての異物付着の有無を検出する。制御装置100は、異物付着有無の検出結果に基づいて、第2電気ヒータ61の電源供給回路の通電をオンオフする。
なお、第1電気ヒータ60および第2電気ヒータ61の電源供給回路は、別々に構成されている。このため、制御装置100は、第1電気ヒータ60および第2電気ヒータ61に対して個別に通電可能に構成されている。
続いて、第1電気ヒータ60および第2電気ヒータ61の動作処理の一例を図5に示すフローチャートを参照して説明する。車両用光学装置10は、車両のイグニッションスイッチがオン状態になると動作を開始する。車両用光学装置10が動作を開始すると、制御装置100は、図5に示す制御処理を開始する。図5に示す制御処理は、制御装置100によって周期的に実行され、イグニッションスイッチがオフ状態になると終了する。なお、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態になった初期状態では、第1電気ヒータ60および第2電気ヒータ61への通電がオフ状態となっている。
図5に示すように、まず、ステップS10にて、制御装置100は、外気温度が所定温度以下か否かを判定する。具体的には、制御装置100は、外気温センサ50から入力される外気温度の情報に基づいて、外気温度が所定温度以下か否かを判定する。
ステップS10の判定処理の結果、外気温度が所定温度以上の場合であって、第1電気ヒータ60への通電がオフ状態の場合、ステップS20にて、制御装置100は、第1電気ヒータ60の通電オフ状態を維持し、以降の各ステップをスキップして本処理を抜ける。また、第1電気ヒータ60への通電がオン状態の場合、ステップS20にて、制御装置100は、第1電気ヒータ60への通電をオフし、以降の各ステップをスキップして本処理を抜ける。
一方、ステップS10の判定処理の結果、外気温度が所定温度以下の場合、ステップS30にて、制御装置100は、第1電気ヒータ60に通電を開始する。第1電気ヒータ60に通電されると、第1電気ヒータ60は、光透過部30を加熱する。
ここで、所定温度は、光透過部30に氷や雪が付着することが想定される温度であって、例えば、0℃などの温度で設定される。所定温度は、予め制御装置100に設定されている。なお、所定温度は、氷や雪の付着が想定される温度であれば、例えば、1℃など、0℃より高い温度で設定されてもよく、−1℃など、0℃より低い温度で設定されてもよい。また、所定温度は、ユーザの操作によって、任意の温度に変更可能に構成されていてもよい。
続いて、第1電気ヒータ60の通電がオン状態において、ステップS40にて、制御装置100は、光透過隣接部31に対しての氷や雪を含む異物付着の有無を判定する。具体的には、制御装置100は、付着検出センサ52から入力される圧力情報に基づいて、異物付着が有る場合と無い場合の表面圧力の変化を検出し、光透過隣接部31に対しての異物付着の有無を検出する。
ステップS40の判定処理の結果、光透過隣接部31に異物の付着がない場合、以降の各ステップをスキップして本処理を抜ける。一方、ステップS40の判定処理の結果、光透過隣接部31に異物の付着がある場合、ステップS50にて、制御装置100は、第2電気ヒータ61に通電を開始する。第2電気ヒータ61に通電されると、第2電気ヒータ61は、光透過隣接部31を加熱する。すなわち、制御装置100は、光透過部30に加えて光透過隣接部31の加熱を行う。
続いて、ステップS60にて、制御装置100は、再度、光透過隣接部31に対しての異物付着の有無を判定する。具体的には、制御装置100は、第2電気ヒータ61に通電したことによって、光透過隣接部31に付着した氷や雪が除去されたか否かを判定する。
制御装置100は、ステップS60の判定処理の結果、光透過隣接部31に付着した氷や雪が除去されたと判定されるまで、第2電気ヒータ61への通電オン状態を維持する。一方、ステップS60の判定処理の結果、光透過隣接部31に付着した氷や雪が除去されたと判定された場合、ステップS70にて、制御装置100は、第2電気ヒータ61への通電をオフする。
このように、制御装置100は、外気温度が所定温度以下の場合、第1電気ヒータ60に通電することで、光透過部30を加熱し、外気温度が所定温度以上になると、第1電気ヒータ60への通電を停止することで、光透過部30への加熱を停止する。また、制御装置100は、外気温度が所定温度以下の場合で且つ、光透過隣接部31に氷や雪を含む異物が付着している場合、第1電気ヒータ60に加えて第2電気ヒータ61に通電することで、光透過隣接部31を加熱する。そして、光透過隣接部31に付着した異物が除去されると、制御装置100は、第2電気ヒータ61への通電を停止することで、光透過隣接部31への加熱を停止する。
以上説明した本実施形態の車両用光学装置10によれば、第1電気ヒータ60に通電することによって第1電気ヒータ60が光透過部30を加熱し、第2電気ヒータ61に通電することによって第2電気ヒータ61が光透過隣接部31を加熱することができる。
また、車両用光学装置10は、第1電気ヒータ60および第2電気ヒータ61に対して個別に通電することができるため、第1電気ヒータ60および第2電気ヒータ61に対して常時、通電する場合に比較して、加熱に伴う消費電力を抑制することができる。
なお、本実施形態において、車両用光学装置10は、第1電気ヒータ60に通電中において、光透過隣接部31に異物の付着がある場合に限り、第2電気ヒータ61に通電する。すなわち、車両用光学装置10は、第2電気ヒータ61に比較して、単位発熱量あたりの消費電力が小さい第1電気ヒータ60を優先的に動作させ、必要に応じてさらに第2電気ヒータ61を動作させる。このため、車両用光学装置10は、加熱に伴う消費電力を抑制し易い。
また、車両用光学装置10は、付着検出センサ52によって、光透過隣接部31に付着した氷や雪などを含む異物を検出することができる。また、車両用光学装置10は、光透過隣接部31に異物が付着した場合、第2電気ヒータ61によって、光透過隣接部31を加熱することができる。このため、車両用光学装置10は、光透過隣接部31に付着した異物が氷や雪の場合、その氷や雪を融かすことができる。
また、仮に、光透過部30および光透過隣接部31にフィルムヒータである第1電気ヒータ60を一体的に配置する場合、第1電気ヒータ60は、光透過部30および光透過隣接部31の形状に沿って配置される。しかしながら、本実施形態において、光透過部30に隣接する光透過隣接部31である上側突出部45および下側突出部46は、光透過部30に対して突出して形成されている。すなわち、光透過部30および光透過隣接部31の接続部分は、同一平面上に形成されていない。このため、光透過部30および光透過隣接部31に跨って設置される第1電気ヒータ60は、屈曲して設置される。
フィルムヒータは、屈曲して設置された部分が平面状に設置された部分に比較して電気抵抗が大きくなるため、第1電気ヒータ60に通電すると、屈曲部分で必要以上に温度が上昇する。すなわち、第1電気ヒータ60は、屈曲して設置された部分と平面状に設置された部分で、意図しない熱の分布が生じることになる。これは、第1電気ヒータ60が平面状に設置された部分における発熱量の不足や車両用光学装置10の加熱に伴う消費電力の増加の原因になるため、好ましくない。
しかしながら、本実施形態において、車両用光学装置10は、光透過部30の表面30aにフィルムヒータである第1電気ヒータ60を設置し、光透過隣接部31の内部にニクロムヒータである第2電気ヒータ61を設置している。すなわち、光透過部30および光透過隣接部31には、それぞれにヒータを配置している。このため、光透過部30および光透過隣接部31に跨って電気ヒータが配置されることがない。これにより、光透過部30および光透過隣接部31が同一平面上に形成されていない場合であっても、車両用光学装置10は、意図しない熱の分布の発生を抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の実施形態では、第2電気ヒータ61の内部に電熱材であるニクロム線が配置され、ニクロム線に通電することで第2電気ヒータ61が発熱する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第2電気ヒータ61は、電熱材がニクロム以外の金属(例えば、銅、銀、錫、ステンレス、ニッケル)や金属以外の材料(例えば、カーボン繊維)で構成されてもよい。
また、上述の実施形態では、付着検出センサ52が光透過隣接部31に配置された圧力センサで構成されており、光透過隣接部31の表面圧力の変化に基づいて異物を検出する例について説明したが、これに限定されない。
例えば、付着検出センサ52は、光機器収容部40に配置された光センサで構成されていてもよい。具体的には、光センサは、例えば、光透過隣接部31の周辺に光を照射し、異物付着が有る場合と無い場合の光の検出量の変化に基づいて、光透過隣接部31に付着する異物の検出を行ってもよい。また、光センサは、例えば、光透過隣接部31の周辺に光を照射し、反射された反射光をイメージセンサが検出することで、光透過隣接部31に付着する異物の検出を行ってもよい。また、光機器収容部40に収容された光機器部20は、光透過隣接部31に付着する異物を検出可能に構成されており、光機器部20が付着検出センサ52を兼ねて構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、車両用光学装置10が第1電気ヒータ60を通電した後に第2電気ヒータ61に通電する例について説明したが、これに限定されない。例えば、車両用光学装置10は、第2電気ヒータ61を通電した後に、第1電気ヒータ60を通電可能に構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、外気温センサ50によって検出された外気温度が所定温度以下の場合、制御装置100が第1電気ヒータ60に通電するように構成されている例について説明したが、これに限定されない。
例えば、制御装置100は、光透過部温度センサ51によって検出された光透過部温度が所定温度以下の場合、第1電気ヒータ60に通電するように構成されていてもよい。また、光機器収容部40に収容された光機器部20は、光透過部30に付着する氷や雪を含む異物を検出可能に構成されており、光機器部20が異物を検出した場合に第1電気ヒータ60に通電するように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、車両用光学装置10が外気温センサ50によって外気温度を検出する例について説明したが、これに限定されない。例えば、車両用光学装置10は、外気温センサ50を備えておらず、車両の外部のサーバまたはクラウドから外気温度の情報を制御装置100が受信可能に構成されていてもよい。
本開示に記載の制御装置100及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御装置100及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御装置100及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用光学装置は、光を照射し、受光する光機器部と、光機器部を収容し、光機器部が受光する光が透過する光透過部および光透過隣接部を含む光機器収容部と、制御装置と、を備えている。光機器部には、光透過部を加熱する第1電気ヒータが配置されている。光透過隣接部には、光透過隣接部を加熱する第2電気ヒータが配置されている。制御装置は、第1電気ヒータおよび第2電気ヒータに対して個別に通電可能に構成されている。
第2の観点によれば、制御装置は、第1電気ヒータおよび第2電気ヒータに通電する場合、第1電気ヒータに通電した後に第2電気ヒータに通電する。
これによると、車両用光学装置は、第1電気ヒータに通電中において、例えば、光透過隣接部を加熱する必要がある場合などに限り、第2電気ヒータに通電することができる。このため、車両用光学装置は、第1電気ヒータおよび第2電気ヒータに対して同時に通電する場合に比較して、加熱に伴う消費電力を抑制することができる。
第3の観点によれば、車両用光学装置は、光透過隣接部に対しての氷および雪を含む異物の付着を検知する付着検出センサを備え、付着検出センサが異物の付着を検知した場合、第2電気ヒータに通電する。
これによると、車両用光学装置は、光透過隣接部に付着した異物が氷や雪の場合、第2電気ヒータに通電することによって、その氷や雪を融かすことができる。
第4の観点によれば、車両用光学装置は、車室外の温度である外気温度を測定する外気温センサを備え、外気温度が所定温度以下の場合、第1電気ヒータに通電する。
これによると、車両用光学装置は、例えば、光透過部温度が0℃以下など、光透過部に氷や雪が付着し易い状態の場合、第1電気ヒータに通電し、光透過部を加熱することができる。
20 光機器部
30 光透過部
31 光透過隣接部
40 光機器収容部
60 第1電気ヒータ
61 第2電気ヒータ
100 制御装置

Claims (4)

  1. 車両用光学装置であって、
    光を照射し、受光する光機器部(20)と、
    前記光機器部を収容し、外郭に前記光機器部が受光する光が透過する光透過部(30)および前記光透過部に隣接する光透過隣接部(31)を含む光機器収容部(40)と、
    前記光透過部に設置され、前記光透過部を加熱する第1電気ヒータ(60)と、
    前記光透過隣接部に設置され、前記光透過隣接部を加熱する第2電気ヒータ(61)と、
    前記第1電気ヒータおよび前記第2電気ヒータへの通電を制御する制御装置(100)と、を備え、
    前記制御装置は、前記第1電気ヒータおよび前記第2電気ヒータに対して個別に通電可能な車両用光学装置。
  2. 前記制御装置は、前記第1電気ヒータおよび前記第2電気ヒータに通電する場合、前記第1電気ヒータに通電した後に前記第2電気ヒータに通電する請求項1に記載の車両用光学装置。
  3. 前記光透過隣接部に対しての氷および雪を含む異物の付着を検知する付着検出センサ(52)を備え、
    前記制御装置は、前記付着検出センサが前記異物の付着を検知した場合、前記第2電気ヒータに通電する請求項1または2に記載の車両用光学装置。
  4. 車室外の温度である外気温度を測定する外気温センサ(50)を備え、
    前記制御装置は、前記外気温度が所定温度以下の場合、前記第1電気ヒータに通電する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用光学装置。
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WO2024004689A1 (ja) * 2022-06-30 2024-01-04 株式会社デンソー 車両用ヒータ装置
WO2024009726A1 (ja) * 2022-07-06 2024-01-11 株式会社デンソー 車両用ヒータ装置

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