JP2015044511A - 車両用表示装置 - Google Patents

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彩子 山村
泰弘 山川
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泰弘 山川
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【課題】消費電力を抑えつつ、速やかに安定した画像出力を行うことができる。【解決手段】走査部30は、LD11から出射される光を走査し、表示コントローラ400は、入力した画像情報を処理してLD11を制御し、ペルチェ素子15は、温度制御部500からの駆動信号に基づきLD11の温度を調整し、温度制御部500は、温度検出部17が検出したLD11の温度に基づき、LD11及び表示コントローラ400を制御停止状態にさせ、表示コントローラ400の制御停止後、ペルチェ素子15の駆動電力を増加させる。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車などに搭載され、虚像により車両情報を表示する車両用表示装置に関するものである。
従来、車両のウインドシールド或いはコンバイナと称される半透過板に表示像を投影し、虚像を車両運転者に視認させる車両用表示装置が種々提案されており、これらの車両用表示装置は、車両のダッシュボード内に配設され、ウインドシールドに表示光を照射することにより、車両運転者に、この表示像の虚像と風景とを重畳して視認させることができるものである。
このような車両用表示装置において、半導体レーザー(LD:Laser Diode)を光源としたものが提案されており、例えば、特許文献1に開示されている。このような車両用表示装置は、光源であるLDと、スクリーンと、レーザー光をスクリーンに走査して表示画像を生成する走査系と、を備えてなるものである。
ところで、このような車両用表示装置は、搭載される車両の使用温度範囲が−40℃〜+85℃に対して、車両用表示装置に使用される光源の動作温度範囲は狭い(例えば、半導体レーザー光源の動作温度範囲は約0℃〜50℃)ため、使用する温度環境が車両用表示装置に使用される光源の動作温度範囲外(半導体レーザー光源の場合、使用する温度環境が−40℃〜0℃および50℃〜85℃)である場合、特許文献2に示すように、ペルチェ素子などの熱電素子を用いて光源を加熱あるいは冷却することで、光源の温度を動作温度範囲内に調整し、所望の光強度を光源に出射させることで、適切な輝度及び色の表示画像(虚像)を表示させることができる。
特開平7−270711号公報 特開2009−086269号公報
しかしながら、これまでの車両用表示装置では、光源の加熱および冷却に時間がかかり、電源投入から表示が開始するまでの空転時間が長く、車両が起動してから車両用表示装置が遅れて表示を開始するため、観察者が違和感をおぼえるおそれがあった。
また、温度調整部の使用電力と加熱・冷却能力は比例関係にあるため、現状のシステムでは、空転時間短縮のために温度調整部の出力を上げると、それに伴い車両用表示装置の消費電力が増加してしまうというおそれがあった。
そこで本発明は、前述の課題を鑑みて、消費電力を抑えつつ、速やかに安定した画像出力を行うことができる車両用表示装置を提供するものである。
本発明は、前述した課題を解決するため、第1の発明は、光を出射する光源と、前記光源から出射される光を走査することで画像を生成する走査部と、入力した画像情報を処理して前記光源を制御する表示制御部と、前記光源の温度を調整する温度調整部と、前記光源の近傍に配設され、温度を検出する温度検出部と前記温度検出部の検出した前記温度に基づき、前記光源及び前記表示制御部を制御停止状態にさせ、前記表示制御部の制御停止後、前記温度調整部の駆動電力を増加させる温度制御部と、を備えるものである。
また、第2の発明において、電源から前記温度調整部に供給される第1駆動電流を検出する第1電流検出手段をさらに備え、前記温度制御部は、前記温度調整部を、前記電流検出部により検出される駆動電流が、供給可能電流を超えないように制御するものである。
また、第3の発明において、前記電源から前記温度調整部以外の少なくとも1つの電子機器に供給される第2駆動電流を検出する第2電流検出手段をさらに備え、前記温度制御部は、予め定められた最大供給可能電力及び前記第2駆動電流に基づいて、前記供給可能電流を決定するものである。
また、第4の発明は、前前記電源の電圧を検出する電源電圧検出部をさらに備え、前記温度制御部は、前記電源電圧検出部が検出する電圧及び前記第2駆動電流に基づいて、前記供給可能電流を調整するものである。
本発明は、消費電力を抑えつつ、速やかに安定した画像出力を行うことができる車両用表示装置を提供する。
本発明の一実施形態であるヘッドアップディスプレイ装置の断面図である。 上記実施形態における合成レーザー光出力部の断面図である。 上記実施形態におけるヘッドアップディスプレイ装置の電気的構成図である。 上記実施形態における光源の温度におけるヘッドアップディスプレイ装置の動作を説明するための図である。
以下に、本発明の車両用表示装置の構成を、車両に搭載するヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と記載)に採用した実施形態を図面と共に説明する。まず図1は、本実施形態のHUD装置1における構成説明図であり、図2は、本実施形態の合成レーザー光出力部10の構成説明図である。
HUD装置1は、図1に示すように、合成レーザー光Cを出力する合成レーザー光出力部10と、この合成レーザー光Cを受光し、合成レーザー光Cのそれぞれの光強度を検出するカラーセンサ(光強度検出手段)20と、合成レーザー光Cを透過スクリーン40方向へ走査する走査部30と、この走査した光により表示画像Mが投影される透過スクリーン40と、透過スクリーン40に映し出された表示画像Mを示す表示光Lを凹面ミラー60へ折り返す平面ミラー50と、表示光Lを後述する透光部71を介して車両のウインドシールド(投影部)へ出射する凹面ミラー60と、凹面ミラー60を移動・回転させるミラー駆動部61と、これら合成レーザー光出力部10と、カラーセンサ20と、走査部30と、透過スクリーン40と、平面ミラー50と、凹面ミラー60と、ミラー駆動部61と、を収納する筐体70と、この筐体70の一部に配設された透光部71と、を備えるものであり、HUD装置1から出射された表示光Lは、ウインドシールドにより反射され、車両運転者により虚像として視認される。
合成レーザー光出力部10は、図2に示すように、レーザーダイオード(特許請求の範囲に記載の光源)(以下LD:Laser Diode)11と、集光光学系12と、合波手段13と、LD11から出射された光の一部を後述するカラーセンサ20の方向へ反射し他方を透過する反射透過部18と、LD11に接続されたアルミ板14と、アルミ板14を介してLD11を冷却または加熱するペルチェ素子(温度調整部)15と、ペルチェ素子15に接続され、ペルチェ素子15が吸熱した熱をHUD装置1の外部に放出するヒートシンク16と、アルミ板14上のLD11の近傍に配設され、LD11の温度を検出する温度検出部17と、から構成され、LD11から出力された合成レーザー光Cを後述する走査部30に出力するものである。
LD(特許請求の範囲に記載の光源)11は、青色のレーザー光を発する青色LD11aと、緑色のレーザー光を発する緑色LD11bと、赤色のレーザー光を発する赤色LD11cと、から構成されるものであり、後述するLD駆動部100からの駆動信号に基づき、それぞれ独立して発光強度、発光タイミングが調整される。また、青色LD11a、緑色LD11b、赤色LD11cは、共通のアルミ板14上に配設されており、後述するペルチェ素子15に接続され、このペルチェ素子15(ヒートシンク16)を介して放熱または吸熱するものである。
集光光学系12は、レンズなどを用いて、合成レーザー光Cのスポット径を小さくし、収束光とするものであり、青色レーザー光を集光する第1集光光学系12aと、緑色レーザー光を集光する第2集光光学系12bと、赤色レーザー光を集光する第3集光光学系12cと、を具備してなるものである。
合波手段13は、特定の波長の光を反射し、その他の波長の光は透過するダイクロイックミラーなどから構成され、青色レーザー光を反射する第1合波手段13aと、青色レーザー光は透過し、緑色レーザー光を反射する第2合波手段13bと、青色レーザー光と緑色レーザー光とを透過し、赤色レーザー光を反射する第3合波手段13cと、から構成されるものである。
アルミ板14は、片面にLD11が実装されており、反対面にペルチェ素子15が着接されており、このアルミ板14を介してペルチェ素子15による吸熱または発熱を行うことで、青色LD11a、緑色LD11b、赤色LD11cを均等に冷熱または加熱することができるものである。また、アルミ板14は、青色LD11a、緑色LD11b、赤色LD11cの温度を均質に拡散させることができ、この均質に拡散された温度を、後述の温度検出部17で検出することで、一つの温度検出部17で青色LD11a、緑色LD11b、赤色LD11cの温度を把握することができる。
ペルチェ素子(特許請求の範囲に記載の温度調整部)15は、ペルチェ効果を利用した板状の熱電素子であり、LD11を実装したアルミ板14に着接し、後述するペルチェ駆動部300から駆動電流を流すことにより、一方の面が吸熱し、もう一方の面が発熱するものであり、電流の向きを逆にすることで、吸熱と発熱を逆にすることができる。本実施形態においては、青色LD11a、緑色LD11b、赤色LD11cを共通のペルチェ素子15により温度調整しているが、LD11毎にペルチェ素子15を設けてもよい。
ヒートシンク16は、表面積を大きくするようにフィン形状を有し、金属などの熱伝導がよい部材により形成され、一方の面にペルチェ素子15が着接され、他方の面を筐体70の外部に突出するように配設され、ペルチェ素子15からの熱を吸熱し、筐体70の外部に放出することにより、ペルチェ素子15及びLD11を冷やす効果を有する。
温度検出部17は、LD11の温度を検出する温度センサであり、LD11の検出した温度情報を後述する温度制御部500へ出力するものである。
また、合成レーザー光出力部10は、合成レーザー光Cの光路上に配設される反射透過部18と、反射透過部18による合成レーザー光Cの反射方向に配設されるカラーセンサ20と、を備える。
反射透過部18は、5%程度の反射率を有する透過性の部材により構成され、合成レーザー光Cを透過し、合成レーザー光Cの一部をカラーセンサ20の方向へ反射させるものである。
カラーセンサ(光強度検出部)20は、反射透過部18から反射された合成レーザー光Cの一部を受光し、合成レーザー光Cの光強度(青色レーザー光の光強度、緑色レーザー光の光強度、赤色レーザー光の光強度)を検出して、A/D変換部を介して、後述する温度制御部500へ出力する。また、カラーセンサ20は、光強度を検出できればいいので、合成レーザー光Cの光路ではなく、青色レーザー光,緑色レーザー光,赤色レーザー光をそれぞれ検出できる箇所にそれぞれ設けられたフォトダイオードなどで構成されてもよい。
走査部30は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーであり、後述する走査制御部200からの駆動信号に基づき、ミラーを第1の方向(水平方向)に比較的高い周波数で振動しながら、第1の方向と略垂直方向である第2の方向(垂直方向)に比較的低い周波数で振動し、合成レーザー光出力部10から受光した合成レーザー光Cを透過スクリーン40上に2次元的に走査することにより、透過スクリーン40上に表示画像Mを生成するものである。
透過スクリーン40は、走査部30からの表示画像Mを背面から受光し、透過拡散させ、前面側に表示画像Mを表示するものであり、例えば、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ、または偏光板などから構成される。
平面ミラー50は、透過スクリーン40の前面に投影された表示画像Mの表示光Lを凹面ミラー60側へ折り返す平面鏡である。
凹面ミラー60は、平面ミラー50から反射された表示光Lを、透光部71を介して、車両のウインドシールドの方向へ出射する凹面鏡である。
また、凹面ミラー60は、角度調整するためのステッピングモーターなどのアクチュエーターからなるミラー駆動部61が装着され、後述する表示コントローラ400からの駆動信号に基づき、ミラー駆動部61が駆動されることで表示光Lの反射方向を調整することができるものである。
また、凹面ミラー60の近傍には、ミラー位置検出部61aが配設され、このミラー位置検出部61aは、凹面ミラー60が原点にあるかを検出する機械スイッチであり、凹面ミラー60の一点による接触、押下を検出し、原点検出信号を表示コントローラ400に出力するものである。
また、ミラー位置検出部61aは、本実施形態において凹面ミラー60が原点にあるかのみを検出しているが、角度センサなどを用いて凹面ミラー60の角度検出を行ってもよい。
凹面ミラー60は、これらミラー駆動部61、ミラー位置検出部61aにより表示光Lの投影対象(ウインドシールド)に対する相対位置を調整することができ、大きく凹面ミラー60を回動させることで、表示光Lの全てを筐体70の外部に出さないようにすることができる。
筐体70は、合成レーザー光出力部10、カラーセンサ20、走査部30、透過スクリーン40、平面ミラー50、凹面ミラー60等を収納するものであり、遮光性の部材により形成される。また、後述するHUD装置1の電気的な制御を行う制御部(LD駆動部100、走査制御部200、ペルチェ駆動部300、表示コントローラ400、温度制御部500など)は、筐体70内に備えられてもいいが、HUD装置1の外部に配設され、配線により電気的に接続されてもよい。
透光部71は、後述する筐体70に嵌合されたものであり、アクリル等の透光性樹脂からなり、HUD装置1の外部からの外光が観察者の方向へ反射されないように、湾曲形状に形成される。
以上が、本実施形態におけるHUD装置1の構成であるが、これより、図3を用いて、本実施形態のHUD装置1の制御について説明する。図3は、HUD装置1の電気的構成を示す図である。
HUD装置1における主な電気的構成としては、凹面ミラー60を駆動するミラー駆動部61と、LD11を駆動するLD駆動部100と、走査部30を駆動する走査制御部200と、ペルチェ素子15を駆動するペルチェ駆動部300と、表示コントローラ400と、温度制御部500と、を備える。
ミラー駆動部61は、表示コントローラ400からの駆動信号に基づき凹面ミラー60を所望の角度に調整するものであり、車両に搭載される押釦スイッチ(図示しない)の操作により凹面ミラー60の角度を調整することで、表示光Lがウインドシールドに投影される位置(虚像が視認される位置)を調整することができる。
LD駆動部100は、LD11を点灯させるためのLDドライバー回路(図示しない)と、車両側の電源3からLD11に駆動電流を供給する電源回路からなるLD電源供給手段(図示しない)と、LD11の駆動電流を検出するLD電流検出手段(図示しない)と、を備える。LD電源供給手段は、青色LD11a,緑色LD11b,赤色LD11c各々に対して独立して設けられてもよく、複数のLD11でLD電源供給手段を共用してもよい。LD駆動部100は、後述する表示コントローラ400からの駆動制御が停止すると駆動が停止され、これに基づきLD11駆動も停止される。
走査制御部200は、走査部30を安定して駆動させる制御ICと、走査部30を駆動させるドライバー回路と、走査部30の走査位置を検出するミラー位置検出手段(図示しない)と、を備え、表示コントローラ400及び温度制御部500からの駆動命令に基づき、走査部30を駆動制御する。
ミラー位置検出手段は、走査部30のミラーを動かすピエゾ素子の時間ごとの振れ位置を検出し、ミラー位置信号(ミラー同期信号)として表示コントローラ400及び温度制御部500に出力するものである。表示コントローラ400は、このミラー位置信号から走査部30が通常の走査が可能な状態であるかを判定する。また、走査制御部200は、後述する温度制御部500の駆動信号に基づいても、走査部30を駆動することが可能である。
ペルチェ駆動部300は、ペルチェ素子15を駆動するドライバー回路(図示しない)と、車両側の電源3からペルチェ素子15に駆動電流を供給する電源回路からなるペルチェ電源供給手段(図示しない)と、ペルチェ素子15の駆動電流を検出するペルチェ電流検出手段(図示しない)と、を備え、温度制御部500からの駆動信号に基づいて、ペルチェ素子15を駆動させ、アルミ板14を介してLD11の温度調整(冷却または加熱)を行う。
表示コントローラ400は、マイクロコントローラ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などからなり、入力処理手段401と、メモリ制御手段402と、バッファ403と、描画制御手段404と、を備え、車両側の電源3、ミラー駆動部61、LD駆動部100、走査制御部200、温度制御部500などに電気的に接続されており、ECU2から入力される画像信号に基づき、LD駆動部100及び走査制御部200を介して、LD11及び走査部30を制御することで、画像信号に基づく表示画像Mを透過スクリーン40上に生成させる。
入力処理手段401は、車両側のECU2から画像信号を入力し、そのデータをガンマ補正、歪み補正等の処理をして、表示コントローラ400内の処理に適した形式にする。
メモリ制御手段402は、入力処理手段401にて変換された画像データをバッファ403に記憶させる。バッファ403は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリやフラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリなどで構成される。
メモリ制御手段402は、さらに描画制御手段404らの命令があり次第、バッファ403から画像データを取り出して描画制御手段404に出力して、描画制御手段404は、描画制御手段404内のメモリ(図示しない)に記憶させる。
描画制御手段404は、予め記憶されたプログラムデータを実行することで、LD駆動部100及び走査制御部200に対して駆動信号を出力することで、LD11及び走査部30を制御して透過スクリーン40上に表示画像Mを生成させる。具体的には、走査制御部200からのミラー位置信号(ミラー同期信号)にLD11の駆動が同期するようにLD駆動部100を介してLD11を駆動する。また、描画制御手段404は、カラーセンサ20からの光強度データ、観察者の周辺の照度を検出する照度検出部(図示しない)からの照度データ等の各種情報が入力され、これら各種データに基づき、LD11の駆動条件及び走査部30の駆動条件を調整し、表示画像Mを所望の輝度で正確に表示させる。
また、描画制御手段404は、ミラー駆動部61を介して凹面ミラー60を回動させることができ、車両のイグニッションスイッチ4がオフになった場合、凹面ミラー60の位置を記憶し、さらにミラー駆動部61を駆動することにより凹面ミラー60を大きく回動させ、表示光Lの全てを筐体70の外部に出さない原点位置に移動させる。具体的には、表示コントローラ400は、ミラー位置検出部61aから原点検出信号が入力されるまで凹面ミラー60を回動させる。
また、車両のイグニッションスイッチ4がオンされた場合、後述する温度制御部500の『起動処理』が完了した後、表示コントローラ400は、ミラー駆動部61を、原点位置からイグニッションスイッチ4がオフされる前の状態に復帰させる。
温度制御部500は、マイクロコントローラ、FPGA、ASICなどを含む表示コントローラ400から独立したECUで構成され、温度検出部17から検出された温度情報に基づいてLD11の温度を解析する温度解析手段501と、その解析結果に基づいて4つの温度範囲(後述する第1温度範囲U1、第2温度範囲U2、第3温度範囲U3、第4温度範囲U4)に判定する温度範囲判定手段502と、温度範囲判定手段502によって決定された温度範囲にともなって、ペルチェ駆動部300及び表示コントローラ400の駆動を調整する駆動調整手段503と、電源3の電圧と電源3から供給される電流と、各電子機器(LD11、LD駆動部100、走査部30、走査制御部200、ペルチェ素子15、ペルチェ駆動部300、表示コントローラ400など)に流れる電流と、を監視し、各電子機器の消費電力量を算出する電源監視手段504と、から構成され、温度制御部500(駆動調整手段503)は、温度検出部17から検出された温度情報に基づいて、表示コントローラ400及びペルチェ駆動部300の駆動を調整する。
このように、温度制御部500は、表示コントローラ400から独立したECUで構成されるため、表示コントローラ400を停止しても温度制御部500により温度制御可能であり、表示コントローラ400の消費電力を確実に節約することができる。
次に、図4を用いて、温度範囲判定手段502によって判定される4つの温度範囲におけるHUD装置1の動作を説明する。図4において、P1は、ペルチェ素子15及びペルチェ駆動部300が消費する電力量を示し、P2は、温度制御部500が消費する電力量を示し、P3は、走査部30及び走査制御部200が消費する電力量を示し、P4は、表示コントローラ400が消費する電力量を示し、P5は、LD駆動部100及びLD11が消費する電力量を示す。
第1温度範囲U1は、LD11の温度がT1以下であると推定される温度範囲であり、具体的には、LD11がLD11の最低使用温度T1以下であると推定される温度範囲であり、ペルチェ素子15によりLD11を加熱する必要がある温度範囲である。
第2温度範囲U2は、LD11の温度がT1〜T2内であると推定される温度範囲であり、具体的には、LD11がLD11の使用温度範囲(T1〜T3)内、かつ後述する第3温度範囲U3(T2〜T3)外であると推定される温度範囲である。すなわち、第2温度範囲U2とは、LD11に対してペルチェ素子15による温度制御を必要としない温度範囲である。
第3温度範囲U3は、LD11の温度がT2〜T3内であると推定される温度範囲であり、LD11を駆動させた際に、LD11に発生する熱によって、LD11が使用温度範囲以上の温度を持ってしまうことを想定し、LD11の自己発熱分の熱をペルチェ素子15によって冷却する必要がある温度範囲である。なお、T2は、LD11の最高使用温度T3からLD11の自己発熱温度を引いた温度である。
第4温度範囲U4は、LD11の温度がT3以上であると推定される温度範囲であり、具体的には、LD11がLD11の最高使用温度T3以上であると推定される温度範囲であり、ペルチェ素子15によりLD11を冷却する必要がある温度範囲である。
(起動処理)
温度制御部500は、車両のイグニッションスイッチ4がオンになった場合、起動処理を開始する。温度制御部500は、まず温度検出部17から温度情報を入力し、温度範囲判定手段502により温度範囲を判定し、温度範囲判定手段502が判定した温度範囲に基づいて、駆動調整手段503がペルチェ駆動部300及び表示コントローラ400の駆動を調整する。温度検出部17からは断続的または継続的に温度情報が入力され、駆動調整手段503は、LD11の温度範囲に基づき、ペルチェ駆動部300及び表示コントローラ400の駆動を調整する。
HUD装置1の起動時(車両のイグニッションスイッチ4がオンになった際)、温度範囲が第1温度範囲U1であった場合、駆動調整手段503は、まず、LD駆動部100及び表示コントローラ400にシャットダウン信号を出力し、表示に関する動作を停止させる。次に、電源監視手段504は、温度制御部500と走査部30と走査制御部200とを含むHUD装置1が使用している消費電力量(電力量P2+電力量P3)を検出する。駆動調整手段503は、電源監視手段504により検出されたHUD装置1が使用している電力量と、記憶手段503aに予め記憶されたピーク電力量Pmaxとを比較して、ペルチェ素子15への投入可能な電力量を決定し、駆動調整手段503は、HUD装置1全体の電力量がピーク電力量Pmaxを超えない範囲で、ペルチェ駆動部300を介してペルチェ素子15を加熱駆動させる。一方で、温度制御部500は、第1温度範囲U1において、走査制御部200へ駆動命令を送ることで、走査制御部200を介して走査部30の駆動を行わせる(表示コントローラ400の停止とともに、走査部30の駆動を停止しない)。斯かる構成により、LD11を加熱している空転時間中に走査部30を起動させることができ、例えばイグニッションスイッチ4オン直後のとき、走査部30が制御開始から安定画角動作に至るまでの10秒程度を、LD11を加熱する空転時間中に行うことでLD11の昇温後、速やかに画像表示を行うことができる。温度制御部500は、温度検出部17からの温度情報に基づき、温度範囲が第1温度範囲U1ではなくなった(第2温度範囲U2に遷移した)場合、起動処理を終了させ、表示コントローラ400にスタートアップ信号を出力し、表示コントローラ400は、凹面ミラー60の位置を復帰させ、LD駆動部100を介してLD11を駆動し、表示画像Mの生成を開始する。
HUD装置1の起動時、温度範囲が第2温度範囲U2または第3温度範囲U3であった場合、温度制御部500は、起動処理を終了させ、表示コントローラ400にスタートアップ信号を出力し、表示コントローラ400は、凹面ミラー60の位置を復帰させ、LD駆動部100を介してLD11を駆動し、表示画像Mの生成を開始する。但し、温度範囲が第3温度範囲U3である場合、電源監視手段504は、温度制御部500と走査部30と走査制御部200と表示コントローラ400とLD駆動部100とLD11とを含むHUD装置1が使用している消費電力量(電力量P2+P3+P4+P5)を検出する。駆動調整手段503は、電源監視手段504により検出されたHUD装置1が使用している電力量と、記憶手段503aに予め記憶されたピーク電力量Pmaxとを比較して、ペルチェ素子15への投入可能な電力量(駆動電流)を決定し、駆動調整手段503は、HUD装置1全体の電力量がピーク電力量Pmaxを超えない範囲で、ペルチェ駆動部300を介してペルチェ素子15を冷却駆動させる。
HUD装置1の起動時(車両のイグニッションスイッチ4がオンになった際)、温度範囲が第4温度範囲U4であった場合、駆動調整手段503は、まず、LD駆動部100及び表示コントローラ400にシャットダウン信号を出力し、表示に関する動作を停止する。次に、電源監視手段504は、温度制御部500と走査部30と走査制御部200とを含むHUD装置1が使用している消費電力量(電力量P2+電力量P3)を検出する。駆動調整手段503は、電源監視手段504により検出されたHUD装置1が使用している電力量と、記憶手段503aに予め記憶されたピーク電力量Pmaxとを比較して、ペルチェ素子15への投入可能な電力量を決定し、駆動調整手段503は、HUD装置1全体の電力量がピーク電力量Pmaxを超えない範囲で、ペルチェ駆動部300を介してペルチェ素子15を冷却駆動させる。一方で、温度制御部500は、第1温度範囲U1において、走査制御部200を介して走査部30の駆動を行わせる(表示コントローラ400の停止とともに、走査部30の駆動を停止しない)。温度制御部500は、温度検出部17からの温度情報に基づき、温度範囲が第4温度範囲U4ではなくなった(第3温度範囲U3に遷移した)場合、起動処理を終了させ、表示コントローラ400にスタートアップ信号を出力し、表示コントローラ400は、凹面ミラー60の位置を復帰させ、LD駆動部100を介してLD11を駆動し、表示画像Mの生成を開始する。
また、電源監視手段504により求められる消費電力量は、電源3の電圧及び電流値を検出することで行われる。車両環境下では、HUD装置1へ供給される電源電圧が変化する(およそ7〜16V)。そのため、電圧値及び電流値を検出することで、正確な消費電力量を求めることが可能となる。これにより求められた消費電力量と、ピーク電力量Pmaxとの差分をペルチェ駆動部300並びにペルチェ素子15へ供給することで、ピーク電力量Pmaxを正確に守りかつペルチェ素子へ最大限供給可能な電力を投入しLD11を加熱及び冷却することができる。
上記実施の形態で説明したHUD装置1によれば、消費電力を抑えつつ、速やかに安定した画像出力を行うことができる。これは、以下の構成によって実現される。
光を出射するLD11と、LD11から出射される光Cを走査することで画像を生成する走査部30と、入力した画像情報を処理してLD11を制御する表示コントローラ400と、LD11の温度を調整するペルチェ素子(温度調整部)15と、LD11の近傍に配設され、温度を検出する温度検出部17と温度検出部17の検出した温度に基づき、LD11及び表示コントローラ400の制御停止状態にさせ、表示コントローラ400の制御停止後、ペルチェ素子15の駆動電力を増加させる温度制御部500と、を備える。
電源3からペルチェ素子15に供給される第1駆動電流を検出する電源監視手段(第1電流検出手段)504をさらに備え、温度制御部500は、ペルチェ素子15を、電源監視手段504により検出される駆動電流が、供給可能電流Imaxを超えないように制御してもよい。
電源3からペルチェ素子15以外の少なくとも1つの電子機器(走査部30、走査制御部200、温度制御部500など)に供給される第2駆動電流を検出する電源監視手段(第2電流検出手段)504をさらに備え、ペルチェ素子15は、予め定められた最大供給可能電力Pmaxと第2駆動電流から算出される電力との差に応じて、供給可能電流を決定してもよい。
電源3の電圧を検出する電源監視手段(電源電圧検出部)504をさらに備え、ペルチェ素子15は、電源監視手段504が検出する電圧と前記第2駆動電流から算出される電力を求め、予め定められた最大供給可能電力Pmaxと第2駆動電流から算出される電力との差に応じて、供給可能電流を調整してもよい。
本発明は、車両用表示装置に関し、例えば、自動車などの移動体に搭載され、車両のウインドシールド等に表示像を投影し、虚像を表示する車両情報表示用の表示装置として適用できる。
1 HUD装置(車両用表示装置)
10 合成レーザー光出力部
11 LD(光源)
15 ペルチェ素子(温度調整部)
30 走査部
100 LD駆動部
200 走査駆動部
300 ペルチェ駆動部
400 表示コントローラ(表示制御部)
500 温度制御部
501 温度解析手段
502 温度範囲判定手段
503 駆動調整手段
504 記憶手段

Claims (4)

  1. 光を出射する光源と、
    前記光源から出射される光を走査することで画像を生成する走査部と、
    入力した画像情報を処理して前記光源を制御する表示制御部と、
    前記光源の温度を調整する温度調整部と、
    前記光源の近傍に配設され、温度を検出する温度検出部と
    前記温度検出部の検出した前記温度に基づき、前記光源及び前記表示制御部を制御停止状態にさせ、前記表示制御部の制御停止後、前記温度調整部の駆動電力を増加させる温度制御部と、を備える、ことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 電源から前記温度調整部に供給される第1駆動電流を検出する第1電流検出手段をさらに備え、
    前記温度制御部は、前記電流検出部により検出される駆動電流が、供給可能電流を超えないように前記温度調整部を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記電源から前記温度調整部以外の少なくとも1つの電子機器に供給される第2駆動電流を検出する第2電流検出手段をさらに備え、
    前記温度制御部は、予め定められた最大供給可能電力及び前記第2駆動電流に基づいて、前記供給可能電流を決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記電源から前記温度調整部以外の少なくとも1つの電子機器に供給される第2駆動電流を検出する第2電流検出手段と、
    前記電源の電圧を検出する電源電圧検出部と、をさらに備え、
    前記温度制御部は、前記電源電圧検出部が検出する電圧及び前記第2駆動電流に基づいて、前記供給可能電流を調整する、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用表示装置。
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JP2017103082A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 株式会社リコー 光源装置、画像表示装置及び物体装置
WO2017104018A1 (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 パイオニア株式会社 画像表示装置及びその製造方法

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