JP2020132040A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐チッピング性能、スノー制動性能、スノーハンドリング性能、排水性能をバランス良く向上させる。【解決手段】空気入りタイヤ10は、タイヤ周方向に延在する、2本の周方向主溝によって区画された陸部Rmと、陸部Rmに設けられた複数のラグ溝13と、隣り合うラグ溝13の間に設けられたサイプ16とを含む。陸部Rmのタイヤ幅方向外側のエッジは、ジグザグ形状であり、陸部Rmのタイヤ幅方向内側のエッジはストレート形状である。サイプ16は、タイヤ幅方向外側のエッジからタイヤ幅方向内側のエッジまで連続して延在する貫通サイプであり、サイプ16は、2つの屈曲部を有するZ字形状を有し、2つの屈曲部のうち、陸部Rmのタイヤ幅方向の中点位置を通る中心線に近い方の屈曲部と中心線とのタイヤ幅方向の距離の、陸部Rmのタイヤ幅方向の幅W1に対する比が0以上0.40以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
排水性能と耐偏摩耗性能との両立を図る空気入りタイヤが特許文献1に開示されている。特許文献1では、主溝の溝壁に凹部を設け、その凹部に連通するサイプと、凹部を避けて連通する浅溝とを設けている。
特開2017−43208号公報
上述した特許文献1の空気入りタイヤは、雪道での走行性能であるスノー性能、特に雪上路面での制動性能すなわちスノー制動性能、および、雪上路面での操縦安定性能すなわちスノーハンドリング性能の向上について考慮されておらず、改善の余地がある。また、耐チッピング性能についても考慮する必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、耐チッピング性能、スノー制動性能、スノーハンドリング性能、および、排水性能をバランス良く向上させた空気入りタイヤを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のある態様による空気入りタイヤは、トレッドパターンを有する空気入りタイヤであって、前記トレッドパターンは、タイヤ周方向に延在する、3本以上の周方向主溝と、前記3本以上の周方向主溝のうちの、2本の前記周方向主溝によって区画された陸部と、前記陸部に設けられた複数のラグ溝と、前記陸部に設けられ、かつ、隣り合う前記ラグ溝の間に設けられたサイプと、を含み、前記陸部のタイヤ幅方向外側のエッジは、タイヤ幅方向の位置が周期的に変化する凹凸を有するジグザグ形状であり、前記陸部のタイヤ幅方向内側のエッジはストレート形状であり、前記サイプは、前記タイヤ幅方向外側のエッジから前記タイヤ幅方向内側のエッジまで連続して延在する貫通サイプであり、前記サイプは、2つの屈曲部を有するZ字形状を有し、前記2つの屈曲部のうち、前記陸部のタイヤ幅方向の中点位置を通る中心線に近い方の屈曲部と前記中心線とのタイヤ幅方向の距離の、前記陸部のタイヤ幅方向の幅に対する比が0以上0.40以下である。
前記サイプは、前記タイヤ幅方向内側のエッジに接続する内側直線部を有し、前記陸部のタイヤ幅方向の幅に対する、前記内側直線部のタイヤ幅方向の長さの比が0.10以上0.40以下であることが好ましい。
隣り合う前記ラグ溝の間のジグザグ形状のエッジのタイヤ周方向の長さに対する、前記ジグザグ形状の凸部間のタイヤ周方向の距離の比が0.15以上0.55以下であることが好ましい。
前記陸部のタイヤ幅方向の幅に対する、前記ジグザグ形状のタイヤ幅方向の振幅の2倍の幅の比が0.03以上0.15以下であることが好ましい。
前記サイプは、前記タイヤ幅方向外側のエッジに接続する外側直線部を有し、隣り合うラグ溝の間のジグザグ形状のエッジのタイヤ周方向の長さに対する、前記サイプの前記タイヤ幅方向内側の前記周方向主溝との接続点から前記外側直線部の前記タイヤ幅方向内側の端点までのタイヤ周方向の距離の比が0.15以上0.45以下であることが好ましい。
前記陸部のタイヤ幅方向の幅に対する、前記サイプの前記タイヤ幅方向内側の前記周方向主溝との接続点から前記外側直線部の前記タイヤ幅方向内側の端点までのタイヤ周方向の距離の比が0.15以上0.65以下であることが好ましい。
前記サイプは、前記タイヤ幅方向内側のエッジに接続する内側直線部を有し、前記内側直線部のタイヤ幅方向の長さに対する、前記ジグザグ形状のタイヤ幅方向の振幅の2倍の幅の比が0.15以上0.45以下であることが好ましい。
前記サイプを複数有し、複数の前記サイプがそれぞれ有する直線部は、互いに平行であることが好ましい。
前記サイプは、隣り合う前記ラグ溝の間に2本以上設けられており、隣り合う前記ラグ溝の間に、前記ジグザグ形状の凸部が3つ以上設けられていることが好ましい。
前記ジグザグ形状の凸部間の距離の最大値に対する、前記ジグザグ形状の凸部間の距離の最小値の比が0.50以上であることが好ましい。
隣り合う前記ラグ溝の間に設けられた複数の前記サイプの前記タイヤ幅方向内側の周方向主溝への接続部間のタイヤ周方向の距離をLs1、Ls2、…、Lsn(nは3以上の自然数)としたとき、Ls1<Lsnであることが好ましい。
隣り合う前記ラグ溝の間に設けられた複数の前記サイプの前記タイヤ幅方向内側の周方向主溝への接続部間のタイヤ周方向の距離をLs1、Ls2、…、Lsn(nは3以上の自然数)とし、隣り合う前記ラグ溝の間に設けられた複数の前記サイプの前記タイヤ幅方向外側の周方向主溝への接続部の凸部間のタイヤ周方向の距離をLz1、Lz2、…、Lzn(nは3以上の自然数)とした場合において、Ls1<Lz1であり、かつ、Lsn>Lznであることが好ましい。
前記周方向主溝の溝深さに対する、前記サイプの溝深さの比が0.50以上0.85以下であることが好ましい。
前記サイプの前記タイヤ幅方向内側の溝底に設けられた底上げ部を有し、前記サイプの溝深さに対する、前記底上げ部における前記サイプの溝深さの比が0.40以上0.70以下であることが好ましい。
前記ジグザグ形状のエッジのタイヤ幅方向の最大振幅位置に、前記サイプが接続されることが好ましい。
本発明によれば、耐チッピング性能、スノー制動性能、スノーハンドリング性能、および、排水性能をバランス良く向上するという効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。 図2は、図1に示す空気入りタイヤのトレッドパターンの例を示す展開図である。 図3は、サイプの例を示す平面図である。 図4は、図2に示すトレッドパターンのミドル陸部の一部を拡大した図である。 図5は、図2に示すトレッドパターンのミドル陸部の一部を拡大した図である。 図6Aは、図2に示すトレッドパターンのミドル陸部の一部を拡大して示す図である。 図6Bは、図6Aの一部を拡大して示す図である。 図7Aは、ミドル陸部の他の例を示す図である。 図7Bは、図7Aの一部を拡大して示す図である。 図8Aは、ミドル陸部の他の例を示す図である。 図8Bは、図8Aの一部を拡大して示す図である。 図9は、図3のサイプの延在方向に沿った断面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の各実施形態の説明において、他の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。各実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の省略、置換又は変更を行うことができる。
[空気入りタイヤ]
図1は、本発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。図1は、タイヤ径方向の片側領域の断面図を示している。また、図1は、空気入りタイヤの一例として、乗用車用ラジアルタイヤを示している。
タイヤ子午線方向の断面とは、タイヤ回転軸(図示省略)を含む平面でタイヤを切断したときの断面をいう。また、符号CLは、タイヤ赤道面であり、タイヤ回転軸方向にかかるタイヤの中心点を通りタイヤ回転軸に垂直な平面をいう。タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ10の回転軸(図示せず)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、上記回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、上記回転軸と平行な方向をいう。タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。
タイヤ赤道面CLとは、空気入りタイヤ10の回転軸に直交するとともに、空気入りタイヤ10のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ幅は、タイヤ幅方向の外側に位置する部分同士のタイヤ幅方向における幅、つまり、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから最も離れている部分間の距離である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ10のタイヤ周方向に沿う線をいう。本実施形態では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「CL」を付す。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10は、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2、2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3、3とを備えている。
一対のビード部3、3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10度〜40度の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して例えば5度以下の角度で配列してなる少なくとも1層のベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例であり、これに限定されない。
[トレッド部]
図2は、図1に示す空気入りタイヤ10のトレッドパターンの例を示す展開図である。図1および図2において、符号Tは、タイヤ接地端を示す。
図2に示すように、本例の空気入りタイヤ10は、4本の周方向主溝11Aと、11Bと、12Aと、12Bとをトレッド部1に備える。周方向主溝12Aおよび12Bは、タイヤ赤道面CLのタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ周方向に延びる。周方向主溝11Aは、周方向主溝12Aよりもタイヤ赤道面CLに近い位置でタイヤ周方向に延びる。周方向主溝11Bは、周方向主溝12Bよりもタイヤ赤道面CLに近い位置でタイヤ周方向に延びる。
周方向主溝11A、11B、12Aおよび12Bは、摩耗末期を示すウェアインジケータを有する周方向溝であり、一般に、5.0[mm]以上の溝幅および7.5[mm]以上の溝深さを有する。なお、周方向主溝11A、11B、12Aおよび12Bの溝幅、溝深さは、上記範囲に限定されない。
また、後述するラグ溝とは、2.0[mm]以上の溝幅および3.0[mm]以上の溝深さを有する横溝をいう。また、後述するサイプとは、陸部に形成された切り込みであり、一般に1.5[mm]未満の溝幅を有する。
図2において、2本の周方向主溝11Aおよび11Bによって、センター陸部Rcが区画される。また、2本の周方向主溝11Aおよび12Aによってミドル陸部Rmが区画され、2本の周方向主溝11Bおよび12Bによって他のミドル陸部Rmが区画される。周方向主溝12Aのタイヤ幅方向外側は、ショルダー陸部Rsとなる。周方向主溝12Bのタイヤ幅方向外側は、他のショルダー陸部Rsとなる。なお、周方向主溝が3本の場合、センター陸部Rcは設けられず、赤道線CLの両側のミドル陸部Rmと、ミドル陸部Rmのタイヤ幅方向外側のショルダー陸部Rsとからなるトレッド部になる。
センター陸部Rc(以下、単に陸部Rcと呼ぶことがある)は、タイヤ赤道線CL上に位置する。陸部Rcは、複数のサイプ15を有する。サイプ15はタイヤ周方向およびタイヤ幅方向に延在する。サイプ15の一端は周方向主溝11Aに接続され、サイプ15の他端は周方向主溝11Bに接続されている。サイプ15は陸部Rcを貫通する貫通サイプである。なお、本例において、陸部Rcの両側のエッジは、ストレート形状である。
ミドル陸部Rm(以下、単に陸部Rmと呼ぶことがある)は、複数のラグ溝13を有する。ラグ溝13は、タイヤ幅方向およびタイヤ周方向に延在する。ラグ溝13の一端は周方向主溝11Aまたは11Bに開口する。ラグ溝13の他端は周方向主溝12Aまたは12Bに開口する。陸部Rmは、タイヤ周方向に隣り合うラグ溝13同士の間に、複数のサイプ16を有する。サイプ16は、タイヤ周方向およびタイヤ幅方向に延在する。サイプ16の一端は周方向主溝11Aまたは11Bに接続され、サイプ16の他端は周方向主溝12Aまたは12Bに接続されている。サイプ16は陸部Rmを貫通する貫通サイプである。
本例において、陸部Rmのタイヤ幅方向外側のエッジ、すなわち周方向主溝12Aまたは12B側のエッジは、ジグザグ形状である。ジグザグ形状は、タイヤ幅方向の位置が周期的に変化する凹凸を有する形状である。陸部Rmのタイヤ幅方向内側のエッジ、すなわち周方向主溝11Aまたは11B側のエッジは、凹凸を有していないストレート形状である。
ショルダー陸部Rs(以下、単に陸部Rsと呼ぶことがある)は、複数のラグ溝14A、14Bを有する。ラグ溝14A、14Bは、タイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に向かってタイヤ幅方向に延在する。ラグ溝14A、14Bは、周方向主溝12Aまたは12Bから、タイヤ接地端Tの外側の位置まで延在する。陸部Rsは、ラグ溝14Aとラグ溝14Bとの間に、複数のサイプ17を有する。サイプ17は、タイヤ幅方向に延在する。サイプ17の一端は周方向主溝12Aまたは12Bに接続され、サイプ17の他端はタイヤ接地端Tの外側において装飾溝18に接続される。
[Z字形状]
図3は、サイプ16の例を示す平面図である。図3において、サイプ16の一端は周方向主溝11Aに接続され、他端は周方向主溝12Aに接続される。図3を参照すると、本例のサイプ16は、直線部ST1、ST2およびST3と、屈曲部C1およびC2とから構成される。直線部ST1は、周方向主溝11A側すなわちタイヤ幅方向内側に配置されている。直線部ST1は、陸部Rmのタイヤ幅方向内側のエッジに接続される。直線部ST3は、周方向主溝12A側すなわちタイヤ幅方向外側に配置されている。直線部ST3は、陸部Rmのタイヤ幅方向外側のエッジに接続される。直線部ST1の延在方向の長さは、直線部ST3の延在方向の長さよりも短い。
直線部ST1の一端は周方向主溝11Aに接続され、直線部ST1の他端は屈曲部C1の一端に接続される。屈曲部C1の他端は直線部ST2に接続される。直線部ST3の一端は周方向主溝12Aに接続され、直線部ST3の他端は屈曲部C2の一端に接続される。屈曲部C2の他端は直線部ST2に接続される。このように、直線部ST1と直線部ST2との間に屈曲部C1、直線部ST2と直線部ST3との間に屈曲部C2が設けられることによって、サイプ16は略Z字形状を有している。Z字形状とは、屈曲部を少なくとも2つ含み、直線部同士が屈曲部によって接続された形状である。なお、Z字形状には、円弧で構成されたS形状を含んでもよい。以下の説明において、直線部ST1、直線部ST3のうち、赤道面CLに近い直線部ST1を内側直線部、赤道面CLから遠い直線部ST3を外側直線部と呼ぶことがある。
図4は、図2に示すトレッドパターンの陸部Rmの一部を拡大した図である。図4において、陸部Rmを貫通する複数のラグ溝13のうち、隣り合うラグ溝13によって形成されるブロックにおいて、隣り合うラグ溝13の間のジグザグ形状のエッジのタイヤ周方向の長さをL1とする。ジグザグ形状の凸部間のタイヤ周方向の距離をL2とする。長さL1に対する距離L2の比L2/L1が0.15以上0.55以下であることが好ましい。この比L2/L1が0.55よりも大きいとエッジ効果が十分に得られず、スノー性能が向上しないため好ましくない。この比L2/L1が0.15よりも小さいとジグザグ形状の凹凸が細かくなりすぎて欠けやすくなるため好ましくない。なお、ジグザグ形状のエッジのタイヤ周方向の長さL1は、ラグ溝13と周方向主溝12Aとの交点の角部を基準として計測される。
また、図4において、陸部Rmのタイヤ幅方向の最大幅をW1とする。サイプ16のタイヤ幅方向内側の周方向主溝11Aとの接続点から内側直線部ST1のタイヤ幅方向外側の端点K1までのタイヤ幅方向の長さをW2とする。陸部Rmを貫通する複数のラグ溝13のうち、隣り合うラグ溝13によって形成されるブロックにおいて、ジグザグ形状のタイヤ幅方向の振幅の2倍の幅をW3とする。幅W3は、サイプ16の開口部の角部21と角部22との間のタイヤ幅方向の距離である。
このとき、幅W1に対する幅W2の比W2/W1が0.10以上0.40以下であることが好ましい。この比W2/W1が0.10よりも小さいとエッジ効果が小さくなり、スノー性能が低下するため好ましくない。この比W2/W1が0.40よりも大きいと屈曲部C1がジグザグ部に近くなり、耐チッピング性能が劣るため好ましくない。
幅W2に対する幅W3の比W3/W2は、0.15以上0.45以下であることが好ましい。この比W3/W2が0.15よりも小さいとジグザグ溝のエッジ効果が小さくなり、スノー性能が低下するため好ましくない。この比W3/W2が0.45よりも大きいと排水性が低下し、サイプ16のエッジ効果も小さくなるためスノー性能が低下するため好ましくない。
また、陸部Rmのタイヤ幅方向の最大幅W1に対する、幅W3の比W3/W1は、0.03以上0.15以下であることが好ましい。この比W3/W1が0.15よりも大きいと排水性の阻害になり、排水性能が低下するため好ましくない。この比W3/W1が0.03よりも小さいとエッジ効果が出ずスノー性能が向上しないため好ましくない。
ところで、陸部Rmにおいて、サイプ16は、隣り合うラグ溝13の間に2本以上設けられており、隣り合うラグ溝13の間に、ジグザグ形状の凸部が3つ以上設けられていることが好ましい。隣り合うラグ溝13の間のサイプ16が2本より少ないと、ジグザグ形状の凸部の数が少なくなってスノー性能が向上しないため好ましくない。
また、図4において、複数のサイプ16それぞれの直線部ST3同士は互いに平行である。ここで、平行とは、2つのサイプ16それぞれの中心線を延長した2つの直線L16のなす角度が±5°以内であることをいう。2つの直線L16が完全に平行である場合には、2つの直線L16のなす角度は0°になる。
さらに、図4において、複数のラグ溝13は互いに平行である。ここで、平行とは、2つのラグ溝13それぞれの中心線を延長した2つの直線L13のなす角度が±5°以内であることをいう。2つの直線L13が完全に平行である場合には、2つの直線L13のなす角度は0°になる。
図5は、図2に示すトレッドパターンの陸部Rmの一部を拡大した図である。図5において、隣り合うラグ溝13の間のジグザグ形状の凸部間の距離をそれぞれLz1、Lz2、…、Lzn(nは3以上の自然数)とする。距離Lz1と距離Lznとは互いに異なるラグ溝13を基準として測るタイヤ周方向の距離である。このとき、距離Lz1からLznのうち、最も長い距離Lzmaxに対する、最も短い距離Lzminの比Lzmin/Lzmaxが0.50以上であることが好ましい。すなわち、ジグザグ形状の凸部間の距離の最大値に対する、ジグザグ形状の凸部間の距離の最小値の比が0.50以上であることが好ましい。比Lzmin/Lzmaxが0.50以上であることは、凸部間の距離が等分配置でないことを意味する。凸部間の距離を等分配置にせず、異なる距離にすることで、空気入りタイヤ10が路面に接地する際に発生する音の分散が良くなり、パターンノイズが良化する。なお、距離Lz1、Lz2、…、Lznの最小値は、3.0[mm]である。
また、図5において、隣り合うラグ溝13の間に設けられた複数のサイプ16間のタイヤ幅方向内側の周方向主溝11Aへの接続部分のタイヤ周方向の距離をそれぞれLs1、Ls2、…、Lsn(nは3以上の自然数)とする。距離Ls1、Ls2、…、Lsnは、いずれも内側直線部ST1の周方向主溝11Aへの接続部分を基準として測るタイヤ周方向の距離である。距離Ls1と距離Lsnとは互いに異なるラグ溝13を基準として測るタイヤ周方向の距離である。このとき、距離Ls1と距離Lsnとの関係がLs1<Lsnであることが好ましい。すなわち、タイヤ周方向において一方の端の距離Ls1よりも、他方の端の距離Lsnが長いことが好ましい。Z字形状のサイプ16の内側直線部ST1の距離を変えることで、より広角にエッジ効果が発揮され、スノー性能を向上させることができる。なお、距離Ls1、Ls2、…、Lsnの最小値は、2.5[mm]である。
図5において、隣り合うラグ溝13の間に設けられた複数のサイプ16間のタイヤ幅方向外側の周方向主溝12Aへの接続部分の凸部間のタイヤ周方向の距離をそれぞれLz1、Lz2、…、Lzn(nは3以上の自然数)とする。距離Lz1と距離Ls1とは同じラグ溝13を基準として測るタイヤ周方向の距離である。同じラグ溝13を基準とするため、距離Lz1と距離Ls1とはタイヤ幅方向の内側と外側との関係となり、両者は対応する位置にある。また、距離Lznと距離Lsnとは同じラグ溝13を基準として測るタイヤ周方向の距離である。同じラグ溝13を基準とするため、距離Lznと距離Lsnとはタイヤ幅方向の内側と外側との関係となり、両者は対応する位置にある。このとき、Ls1<Lz1であり、かつ、Lsn>Lznであることが好ましい。すなわち、タイヤ周方向において、対応する位置の距離Ls1と距離Lz1との関係は、タイヤ幅方向内側の位置の距離Ls1よりタイヤ幅方向外側の位置の距離Lz1の方が大きいことが好ましい。距離Ls1よりも距離Lz1の方が大きいことにより、サイプの延在方向長さが長くなるため、エッジ効果が大きくなりスノー性能が向上する。また、タイヤ周方向において、対応する位置の距離Lsnと距離Lznとの関係は、タイヤ幅方向内側の位置の距離Lsnよりタイヤ幅方向外側の位置の距離Lznの方が小さいことが好ましい。距離Lsnよりも距離Lznの方が小さいことにより、サイプの延在方向長さが長くなるため、エッジ効果が大きくなりスノー性能が向上する。
図5において、ジグザグ形状のエッジのタイヤ幅方向の振幅の2倍の幅W3の最大振幅位置に、サイプ16が接続される。これにより、タイヤ周方向に応力が加わった場合に、欠損しやすい凸部にかかる応力をサイプ16の溝壁に沿って分散することができ、耐チッピング性能が向上する。例えば、矢印YAのようにタイヤ周方向に応力が加わった場合に、矢印YBのようにサイプ16の溝壁に沿って応力を分散することができる。これにより、欠損しやすい凸部の耐チッピング性能が向上する。
図6Aは、図2に示すトレッドパターンの陸部Rmの一部を拡大して示す図である。図6Bは、図6Aの一部を拡大して示す図である。図6Aおよび図6Bにおいて、サイプ16の2つの屈曲部C1、C2は、陸部Rmのタイヤ幅方向の中心を通る中心線RLよりもタイヤ幅方向内側に配置される。2つの屈曲部C1、C2のうち、屈曲部C2は屈曲部C1よりも中心線RLに近い位置にある。屈曲部C2と直線部ST3との境界は端点K2である。端点K2と中心線RLとのタイヤ幅方向の距離をDbとする。距離Dbの、陸部Rmのタイヤ幅方向の最大幅W1に対する比Db/W1は0以上0.40以下であることが好ましい。
ここで、サイプ16のタイヤ幅方向内側の周方向主溝11Aとの接続点23から外側直線部ST3のタイヤ幅方向内側の端点K2までのタイヤ周方向の長さをL3とする。長さL1に対する長さL3の比L3/L1は0.15以上0.45以下であることが好ましい。比L3/L1が0.45よりも大きいとサイプの数を増やすことができないため、スノー性能が向上しないため好ましくない。比L3/L1が0.15よりも小さいと陸部Rmの両エッジ側から延びる直線部ST1と直線部ST3とをつなぐ部分(すなわち、屈曲部C1、直線部ST2および屈曲部C2)の長さが短くなり、エッジ効果が低下してスノー性能が向上しないため好ましくない。
また、最大幅W1に対する長さL3の比L3/W1は0.15以上0.65以下であることが好ましい。比L3/W1が0.15よりも小さいとエッジ効果が小さくなり、スノー性能が低下するため好ましくない。比L3/W1が0.65よりも大きいとサイプの数を増やすことができないため、スノー性能が向上しないため好ましくない。
図7Aは、陸部Rmの他の例を示す図である。図7Bは、図7Aの一部を拡大して示す図である。図7Aおよび図7Bにおいて、サイプ16A、16Bの屈曲部C1、C2は、陸部Rmのタイヤ幅方向の中心を通る中心線RLよりもタイヤ幅方向内側に配置される。サイプ16Aにおいて、2つの屈曲部C1、C2のうち、屈曲部C2は屈曲部C1よりも中心線RLに近い位置にある。屈曲部C2と直線部ST3との境界は端点K2である。端点K2と中心線RLとのタイヤ幅方向の距離をDbaとする。陸部Rmのタイヤ幅方向の最大幅W1に対する距離Dbaの比Dba/W1は0以上0.40以下であることが好ましい。
また、サイプ16Bにおいて、2つの屈曲部C1、C2のうち、屈曲部C1は屈曲部C2よりも中心線RLに近い位置にある。屈曲部C1と直線部ST1との境界は端点K1である。端点K1と中心線RLとのタイヤ幅方向の距離をDbbとする。陸部Rmのタイヤ幅方向の最大幅W1に対する距離Dbbの比Dbb/W1は0以上0.40以下であることが好ましい。
図8Aは、陸部Rmの他の例を示す図である。図8Bは、図8Aの一部を拡大して示す図である。図8Aおよび図8Bにおいて、サイプ16Cの屈曲部C1は、陸部Rmのタイヤ幅方向の中心を通る中心線RLよりもタイヤ幅方向内側に配置される。サイプ16Bの屈曲部C2は、中心線RL上に位置している。より具体的には、屈曲部C2と直線部ST3との境界である端点K2が中心線RL上に位置している。この場合、端点K2と中心線RLとのタイヤ幅方向の距離は0であるため、比Db/W1=0になる。サイプ16Dの屈曲部C2についても同様である。
したがって、図8Aおよび図8Bの場合も、陸部Rmのタイヤ幅方向の中点位置を通る中心線RLに近い方の屈曲部C2と中心線RLとのタイヤ幅方向の距離の、陸部Rmのタイヤ幅方向の幅に対する比が0以上0.40以下である、という条件を満たしている。なお、2つの屈曲部C1、C2のうちの1つが陸部Rmのタイヤ幅方向の中点位置を通る中心線RLよりタイヤ幅方向内側に設けられ、他の1つは中心線RL上に位置していてもよい。
このように、2つの屈曲部C1、C2のうち、陸部Rmのタイヤ幅方向の中点位置を通る中心線RLに近い方の屈曲部の屈曲点と中心線RLとのタイヤ幅方向の距離の、陸部Rmのタイヤ幅方向の最大幅W1に対する比が0以上0.40以下であることにより、以下のような効果が得られる。すなわち、ジグザグ溝と略Z字形状のサイプ16とを設けることでエッジ効果が増加する。略Z字形状の屈曲点とジグザグ部とが近接するとジグザグ部の近傍のブロック剛性が低下し、チッピングの懸念がある。このため、サイプ16の屈曲点とジグザグ部とを離れた位置に設けることによって、スノー性能と耐チッピング性能とを両立させることができる。
[溝深さ]
図9は、図3のサイプ16の延在方向に沿った断面図である。周方向主溝11Aの溝深さDgに対する、サイプ16の溝深さDSの比DS/Dgが0.50以上0.85以下であることが好ましい。比DS/Dgが0.85よりも大きいとブロック剛性が低下し、耐摩耗性能が低下するため好ましくない。比DS/Dgが0.50よりも小さいとスノー性能が低下するため好ましくない。
図9に示すように、サイプ16の周方向主溝11Aへの接続部には底上げ部160が設けられている。サイプ16の溝深さDS、底上げ部160におけるサイプ16の溝深さDS1の比DS1/DSが0.40以上0.70以下であることが好ましい。比DS1/DSが0.70よりも大きいとブロック剛性が低下し、耐摩耗性能が低下するため好ましくない。比DS1/DSが0.40よりも小さいとスノー性能が低下するため好ましくない。
なお、以上は、周方向主溝11Aと12Aとの間の陸部Rmについて説明したが、周方向主溝11Bと12Bとの間の陸部Rmについても同様の説明が適用される。
また、溝幅は、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を充填した無負荷状態にて、溝開口部における左右の溝壁の距離の最大値として測定される。陸部が切り欠き部や面取り部をエッジ部に有する構成では、溝長さ方向を法線方向とする断面視にて、トレッド踏面と溝壁の延長線との交点を基準として、溝幅が測定される。また、溝がタイヤ周方向にジグザグ状あるいは波状に延在する構成では、溝壁の振幅の中心線を基準として、溝幅が測定される。
タイヤ接地端Tは、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を付与すると共に静止状態にて平板に対して垂直に置いて規定荷重に対応する負荷を加えたときのタイヤと平板との接触面におけるタイヤ軸方向の最大幅位置として定義される。
ここで、規定リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、規定荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。ただし、JATMAにおいて、乗用車用タイヤの場合には、規定内圧が空気圧180[kPa]であり、規定荷重が最大負荷能力の88[%]である。
[実施例]
表1から表5は、本発明にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。この性能試験では、相互に異なる空気入りタイヤについて、耐チッピング性能、スノー制動性能、スノーハンドリング性能、および、排水性能に関する評価が行われた。これらの性能試験では、225/65R17 102Hのサイズの試験タイヤがリムサイズ17×7.0Jのリムに装着され、空気圧230[kPa]が付与された。また、試験車両として、排気量2500[cc]のFF(Front engine Front drive)のSUV(Sport Utility Vehicle)車両が用いられた。
耐チッピング性能は、オフロード路面のコースを周回走行し、450周走行後のトレッド面の欠けの個数を測定し、指数化して評価した。この評価は、従来例を基準(100)とした指数評価により行われ、その数値が大きいほど好ましい。
スノー制動性能は、雪上路面において、速度30km/hでの制動距離を指数化して評価した。この評価は、従来例を基準(100)とした指数評価により行われ、その数値が大きいほど好ましい。
スノーハンドリング性能は、雪上路面での操縦安定性をテストドライバによるフィーリングを指数化して評価した。この評価は、従来例を基準(100)とした指数評価により行われ、その数値が大きいほど好ましい。
排水性能は、水深10±1[mm]のハイドロプールを走行し、スリップ率10%および15%に達する速度を計測し、従来例を100として比較した指数で評価した。この評価は、従来例を基準(100)とした指数評価により行われ、その数値が大きいほど好ましい。
実施例1から実施例32の空気入りタイヤは、陸部Rmのタイヤ幅方向内側(すなわちセンター側)のエッジがストレート形状であり、陸部Rmのタイヤ幅方向外側(すなわちショルダー側)のエッジがタイヤ幅方向の位置が周期的に変化する凹凸を有するジグザグ形状で、略Z字形状のサイプを有し、比Db/W1が0以上0.40以下のタイヤである。
実施例1から実施例32では、表1から表5のように設定した。すなわち、比W2/W1が0.10以上0.40以下であるものとそうでないもの、比L2/L1が0.15以上0.55以下であるものとそうでないもの、比W3/W1が0.03以上0.15以下であるものとそうでないもの、比L3/L1が0.15以上0.45以下であるものとそうでないもの、比L3/W1が0.15以上0.65以下であるものとそうでないもの、比W3/W2が0.15以上0.45以下であるものとそうでないもの、比DS/Dgが0.50以上0.85以下であるものとそうでないもの、比DS1/Dgが0.40以上0.70以下であるものとそうでないもの、をそれぞれ用意した。
従来例の空気入りタイヤは、陸部のタイヤ幅方向内側(すなわちセンター側)のエッジおよびタイヤ幅方向外側(すなわちショルダー側)のエッジがともにストレート形状であり、ストレート形状のサイプを有するタイヤである。また、比較のため、比較例の空気入りタイヤを用意した。比較例の空気入りタイヤは、陸部のタイヤ幅方向内側(すなわちセンター側)のエッジがストレート形状で、陸部のタイヤ幅方向外側(すなわちショルダー側)のエッジがタイヤ幅方向の位置が周期的に変化する凹凸を有するジグザグ形状であり、ストレート形状のサイプを有するタイヤである。
これらの空気入りタイヤについて、上記の評価方法により、耐チッピング性能、スノー制動性能、スノーハンドリング性能、および、排水性能を評価し、その結果を表1から表5に併せて示した。
表1から表5に示すように、比W2/W1が0.10以上0.40以下である場合、比L2/L1が0.15以上0.55以下である場合、比W3/W1が0.03以上0.15以下である場合、比L3/L1が0.15以上0.45以下である場合、比L3/W1が0.15以上0.65以下である場合、比W3/W2が0.15以上0.45以下である場合、比DS/Dgが0.50以上0.85以下である場合、比DS1/DSが0.40以上0.70以下である場合に、良好な結果が得られた。
Figure 2020132040
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1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルトカバー層
10 タイヤ
11A、11B、12A、12B 周方向主溝
13、14A、14B ラグ溝
15、16、16A〜16D、17 サイプ
18 装飾溝
21、22 角部
160 底上げ部
C1、C2 屈曲部
CL タイヤ赤道面
K1、K2 端点
Rc センター陸部
RL 中心線
Rm ミドル陸部
Rs ショルダー陸部
ST1、ST2、ST3 直線部
T タイヤ接地端

Claims (15)

  1. トレッドパターンを有する空気入りタイヤであって、
    前記トレッドパターンは、
    タイヤ周方向に延在する、3本以上の周方向主溝と、
    前記3本以上の周方向主溝のうちの、2本の前記周方向主溝によって区画された陸部と、
    前記陸部に設けられた複数のラグ溝と、
    前記陸部に設けられ、かつ、隣り合う前記ラグ溝の間に設けられたサイプと、
    を含み、
    前記陸部のタイヤ幅方向外側のエッジは、タイヤ幅方向の位置が周期的に変化する凹凸を有するジグザグ形状であり、前記陸部のタイヤ幅方向内側のエッジはストレート形状であり、
    前記サイプは、前記タイヤ幅方向外側のエッジから前記タイヤ幅方向内側のエッジまで連続して延在する貫通サイプであり、
    前記サイプは、2つの屈曲部を有するZ字形状を有し、
    前記2つの屈曲部のうち、前記陸部のタイヤ幅方向の中点位置を通る中心線に近い方の屈曲部と前記中心線とのタイヤ幅方向の距離の、前記陸部のタイヤ幅方向の幅に対する比が0以上0.40以下である空気入りタイヤ。
  2. 前記サイプは、前記タイヤ幅方向内側のエッジに接続する内側直線部を有し、
    前記陸部のタイヤ幅方向の幅に対する、前記内側直線部のタイヤ幅方向の長さの比が0.10以上0.40以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 隣り合う前記ラグ溝の間のジグザグ形状のエッジのタイヤ周方向の長さに対する、前記ジグザグ形状の凸部間のタイヤ周方向の距離の比が0.15以上0.55以下である請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記陸部のタイヤ幅方向の幅に対する、前記ジグザグ形状のタイヤ幅方向の振幅の2倍の幅の比が0.03以上0.15以下である請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記サイプは、前記タイヤ幅方向外側のエッジに接続する外側直線部を有し、
    隣り合うラグ溝の間のジグザグ形状のエッジのタイヤ周方向の長さに対する、前記サイプの前記タイヤ幅方向内側の前記周方向主溝との接続点から前記外側直線部の前記タイヤ幅方向内側の端点までのタイヤ周方向の距離の比が0.15以上0.45以下である請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記陸部のタイヤ幅方向の幅に対する、前記サイプの前記タイヤ幅方向内側の前記周方向主溝との接続点から前記外側直線部の前記タイヤ幅方向内側の端点までのタイヤ周方向の距離の比が0.15以上0.65以下である請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記サイプは、前記タイヤ幅方向内側のエッジに接続する内側直線部を有し、
    前記内側直線部のタイヤ幅方向の長さに対する、前記ジグザグ形状のタイヤ幅方向の振幅の2倍の幅の比が0.15以上0.45以下である請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記サイプを複数有し、
    複数の前記サイプがそれぞれ有する直線部は、互いに平行である請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記サイプは、隣り合う前記ラグ溝の間に2本以上設けられており、
    隣り合う前記ラグ溝の間に、前記ジグザグ形状の凸部が3つ以上設けられている請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記ジグザグ形状の凸部間の距離の最大値に対する、前記ジグザグ形状の凸部間の距離の最小値の比が0.50以上である請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  11. 隣り合う前記ラグ溝の間に設けられた複数の前記サイプの前記タイヤ幅方向内側の周方向主溝への接続部間のタイヤ周方向の距離をLs1、Ls2、…、Lsn(nは3以上の自然数)としたとき、Ls1<Lsnである請求項1から請求項10のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  12. 隣り合う前記ラグ溝の間に設けられた複数の前記サイプの前記タイヤ幅方向内側の周方向主溝への接続部間のタイヤ周方向の距離をLs1、Ls2、…、Lsn(nは3以上の自然数)とし、
    隣り合う前記ラグ溝の間に設けられた複数の前記サイプの前記タイヤ幅方向外側の周方向主溝への接続部の凸部間のタイヤ周方向の距離をLz1、Lz2、…、Lzn(nは3以上の自然数)とした場合において、Ls1<Lz1であり、かつ、Lsn>Lznである請求項1から請求項11のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記周方向主溝の溝深さに対する、前記サイプの溝深さの比が0.50以上0.85以下である請求項1から請求項12のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記サイプの前記タイヤ幅方向内側の溝底に設けられた底上げ部を有し、
    前記サイプの溝深さに対する、前記底上げ部における前記サイプの溝深さの比が0.40以上0.70以下である請求項1から請求項13のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  15. 前記ジグザグ形状のエッジのタイヤ幅方向の最大振幅位置に、前記サイプが接続される請求項1から請求項14のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
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