JP2020131889A - 車両用吸気構造 - Google Patents

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将志 小林
和敬 菅沼
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Abstract

【課題】車両用吸気構造において、冠水路走行の際に水滴の吸気ダクトへの侵入を抑制する。【解決手段】フロントグリル11と、フロントコンパートメント10の中に配置され、フロントグリル11に形成された空気導入孔12から導入される外気を車両のパワーユニットに導く吸気ダクト20と、を備える車両用吸気構造100であって、吸気ダクト20は、底板32に開口33を有する箱状のダクト本体30と、略L字状断面で、底板32との間で車両前方から開口33に向かう吸気導入路45を構成するカバー40と、を有し、ダクト本体30は、底板32とカバー40とが空気導入孔12の上端12aの高さよりも車両上方となるように、フロントコンパートメント10の中に取付けられていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、車両前方から外気を導入して車両のパワーユニットに導く車両用吸気構造に関する。
従来から、車両のフロントグリルに形成された空気導入孔から導入された外気を吸気ダクトを通してエンジン等の車両のパワーユニットに導く車両用吸気構造が用いられている。このような車両用吸気構造では、冠水路走行の際の吸気ダクトへの水の侵入を抑制することが求められている。
そこで、吸気ダクトに外気を導入する通気孔の下端の車両前方側に、車両前方に向って延びる前方リブを設けて吸気ダクトへの水の侵入を抑制する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、吸気ダクトの吸気取入部の下壁部を車両前方に延ばし、下壁部をフロントグリルの空気導入孔よりも高い位置に配置してフロントコンパートメントに流入した水が吸気取入部に侵入することを抑制する構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、フロントグリルの空気導入孔の車両後方に縦壁部材を配置し、外気を縦壁部材に衝突させて水分を分離し、吸気ダクトへの水の侵入を抑制する構成が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−211252号公報 特開2006−1337号公報 国際出願公開第2016/135972号明細書
ところで、車両が冠水路を走行する際、フロントコンパートメントに侵入した水の水位がフロントグリルの空気導入孔の上端の高さに達する場合がある。この場合、フロントコンパートメントの中に侵入した水の水面には、波打ち、水位変動が発生する。特許文献1〜3に記載された従来技術の車両用吸気構造では、波打ちや水位変動によって跳ねた水滴が吸気ダクトの中に侵入する場合があった。
そこで、本発明は、車両用吸気構造において、冠水路走行の際に水滴の吸気ダクトへの侵入を抑制することを目的とする。
本発明の車両用吸気構造は、空気導入孔が形成され、車両の前部に設けられるフロントコンパートメントの車両前方を区画するフロントグリルと、前記フロントコンパートメントの中に配置され、前記フロントグリルに形成された前記空気導入孔から導入される外気を車両のパワーユニットに導く吸気ダクトと、を備える車両用吸気構造であって、前記吸気ダクトは、底板に開口を有する箱状のダクト本体と、略L字状断面で、一方のフランジが前記開口よりも車両後方の前記底板の下面に立設され、他方のフランジが前記開口を越えて車両前方に延びて、前記底板との間で車両前方から前記開口に向かう吸気導入路を構成するカバーと、を有し、前記ダクト本体は、前記底板と前記カバーとが前記フロントグリルに形成された前記空気導入孔の上端の高さよりも車両上方となるように、前記フロントコンパートメントの中に取付けられていること、を特徴とする。
この構成により、底板の開口の下側がカバーの他方のフランジで覆われ、底板とカバーとがフロントグリルに形成された空気導入孔の上端の高さよりも車両上方に位置するので、冠水路走行によりフロントコンパートメントの中に進入した水の水位がフロントグリルの空気導入孔の上端の高さに達し、水滴が吸気ダクトに向かって上方向に跳ねても、水滴が開口から吸気ダクトの中に直接侵入しない。これにより、冠水路走行の際に水滴の吸気ダクトへの侵入を抑制することができる。
本発明の車両用吸気構造において、前記カバーの他方の前記フランジは、先端が前記ダクト本体の前端面よりも車両前方に延びてもよい。
これにより、フロントグリルに形成された空気導入孔の上端から車両斜め上後方に向って跳ねた水滴をカバーの他方のフランジに衝突させて、水滴が開口に侵入することを抑制できる。
本発明の車両用吸気構造において、前記ダクト本体の前記開口は、前側縁が前記底板の前端よりも車両後方側となるように前記底板に設けられていること、としてもよい。
この構成により、水面から車両斜め上後方に跳ねた水滴が、底板の前端と開口の前側縁との間の部分の底板に衝突するので、水滴がカバーに衝突しない場合にも、水滴が開口に侵入することを抑制することができる。
本発明の車両用吸気構造において、前記ダクト本体の前記開口は、前側縁が前記底板の前端よりも車両後方側となるように前記底板に設けられており、前記カバーの他方の前記フランジの先端は、前記フロントグリルに形成された前記空気導入孔の上端と前記開口の前側縁とを結ぶ第1仮想線まで、又は、前記第1仮想線を越えて車両前方に延びていること、としてもよい。
この構成により、フロントグリルに形成された空気導入孔の上端から車両斜め上後方に向って跳ねた水滴をカバーの他方のフランジに確実に衝突させて、水滴が開口に侵入することをより効果的に抑制できる。
本発明の車両用吸気構造において、前記ダクト本体の前記開口の前側縁は、前記フロントグリルに形成された前記空気導入孔の上端と前記カバーの他方の前記フランジの先端とを結ぶ第2仮想線の上、又は、前記第2仮想線よりも車両後方に位置していること、としてもよい。
この構成により、水面から車両斜め上後方に跳ねた水滴がカバーに衝突しない場合にも、水滴が開口に侵入することをより効果的に抑制することができる。
本発明の車両用吸気構造において、前記ダクト本体が、前記開口と前記カバーとが前記フロントコンパートメントの中に収容されている放熱器よりも車両前方、且つ、車両上方となるように、前記フロントコンパートメントの中に取付けられていること、としてもよい。
底板との間で車両前方から開口に向かう吸気導入路を構成するカバーと、外気をダクト本体に導入する開口とが放熱器よりも車両前方、且つ、車両上方となるように、ダクト本体がフロントコンパートメントの中に取付けられているので、冷たい外気を吸気ダクトに取り込むことができる。また、車両停止中には、放熱器により加温された外気はカバーの車両後方に流れ込む。このため、加温された外気はカバーの前方から吸気導入路に流れ込まず、ダクト本体に加温された外気が流入することを抑制できる。これにより、加温された外気がエンジンに導入されることによるエンジン出力の低下を抑制できる。
本発明は、車両用吸気構造において、冠水路走行の際に水滴の吸気ダクトへの侵入を抑制することができる。
実施形態の車両用吸気構造が搭載された車両の前部を示す斜視図である。 実施形態の車両用吸気構造の断面図で、図1に示すA−A断面である。 実施形態の車両用吸気構造を構成する吸気ダクトの斜視図である。 実施形態の車両用吸気構造が搭載された車両が冠水路を走行した際のフロントコンパートメント内への水の侵入と水滴の跳ね上がりを示す断面図である。 実施形態の車両用吸気構造が搭載された車両の走行中と停止中のフロントコンパートメント内の外気の流れを示す断面図である。 他の実施形態の車両用吸気構造が搭載された車両が冠水路を走行した際のフロントコンパートメント内への水の侵入と水滴の跳ね上がりを示す断面図である。
以下、図面を参照しながら実施形態の車両用吸気構造100について説明する。なお、各図に示す矢印FR、矢印UP、矢印RHは、車両の前方向(進行方向)、上方向、右方向をそれぞれ示している。また、各矢印FR、UP、RHの反対方向は、車両後方向、下方向、左方向を示す。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示すように、車両用吸気構造100は、車両200の前部に設けられるフロントコンパートメント10の車両前方を区画するフロントグリル11と、フロントコンパートメント10の中に配置された吸気ダクト20とで構成される。フロントコンパートメント10は、エンジン等の車両駆動用のパワーユニットや、図2に示す放熱器50を収容する空間である。ここで放熱器50は、ラジェータや空調機のエバポレータなどの熱交換機で構成される。
図2に示すように、フロントグリル11には、車両前方からフロントコンパートメント10の中に外気を導入する複数の空気導入孔12が形成されている。本実施例では、空気導入孔12は、上下方向に二段に形成されている。
フロントグリル11の上側と下側には、フロントグリル11と共にフロントコンパートメント10の車両前方を区画するフロントカバー13と、バンパーカバー14とが接続されている。フロントカバー13の上側には、フロントコンパートメント10の車両上方を区画するフード15が設けられている。
吸気ダクト20は、四角い箱状のダクト本体30と、ダクト本体30の底板32の下面に取付けられたカバー40とで構成されている。
図3に示すように、ダクト本体30は、略直方体の前方部分31と、車両後方に向かうに連れて車両右側に向って幅が広くなっていく略台形状の後方部分35とで構成されている。後方部分35の上面は、車両左側の半分が前方部分31と略同一の高さで、車両右側の半分は、前方部分31よりも高くなっている。底板32は前方部分31と後方部分35で共通で略平板状となっている。
前方部分31の底板32の前端面31aより少し車両後方側には四角い開口33が設けられている。開口33の前側縁33aと前方部分31の前端面31aとの間には底板32の前端部分32aが前端面31aから車両後方に向かって張り出しており、前端部分32aの後端は開口33の前側縁33aを構成する。開口33の車両幅方向の長さは、前方部分31の車両幅方向の長さよりも短くなっている。開口33は、前方部分31の中央よりも車両左側に配置されている。
カバー40は、上下方向に延びる一方のフランジ41と、一方のフランジ41に接続されて車両前方に延びると共に僅かに下方向に傾斜した他方のフランジ42、とで構成される略L字状断面で、長手方向の両端面には、それぞれ側板43が取付けられている。一方のフランジ41は、開口33の後側縁33bよりも車両後方の底板32の下面に立設されている。他方のフランジ42は、フランジ41から開口33の前側縁33aを越えて車両前方に延びている。各側板43は、底板32の下面から車両下方向に立設して後端側が一方のフランジ41の車両幅方向両側端に接続し、下端が他のフランジ42の車両幅方向両側端に接続する。カバー40は、ダクト本体30の前方部分31の下側に取付けられると、底板32の下面と他方のフランジ42との間で、図2中の矢印82、図3中の矢印84,85に示すように、車両前方から開口33に向かって外気を導入する吸気導入路45を構成する。
本実施形態では、図2,3に示すように、カバー40の他方のフランジ42と側板43の車両前後方向の各先端42a,43aは、いずれもダクト本体30の前方部分31の前端面31aよりも車両前方に延びている。
図2,3に示すように、開口33からダクト本体30の前方部分31に流入した外気は、図3に示す破線矢印86、87に示すように、上面が高くなっている後方部分35の車両右側部分を通って車両後方に向って流れ、後方部分35の後端に設けられた流出口36から図示しないエアクリーナーを通ってエンジンに導入される。
図2に示すように、ダクト本体30は、底板32とカバー40の他方のフランジ42ととがフロントグリル11に形成された上段の空気導入孔12の上端12aの高さよりも車両上方となるように、フロントコンパートメント10の中に取付けられている。
また、ダクト本体30は、開口33とカバー40の一方のフランジ41とがフロントコンパートメント10の中に収容されている放熱器50よりも車両前方で、且つ、開口33とカバー40の他方のフランジ42とが放熱器50よりも車両上方となるように、フロントコンパートメント10の中に取付けられている。
次に、図4を参照しながら、ダクト本体30がフロントコンパートメント10の中に取付けられた際の、フロントグリル11の空気導入孔12と、カバー40とダクト本体30の底板32の開口33との位置関係の詳細について説明する。
図4に示すように、カバー40の他方のフランジ42の先端42aは、フロントグリル11に形成された上側の空気導入孔12のフロントコンパートメント側の上端12aと、開口33の前側縁33aと、を結ぶ第1仮想線Pを越えて車両前方に延びている。すなわち、他方のフランジ42の先端42aは、第1仮想線Pよりも車両前方に突出している。
また、ダクト本体30の開口33の前側縁33aは、上側の空気導入孔12のフロントコンパートメント側の上端12aと、カバー40の他方のフランジ42の先端42aと、を結ぶ第2仮想線Qよりも車両後方に位置している。従って、開口33の前側縁33aを構成する底板32の前端部分32aの後端は、第2仮想線Qよりも車両後方に突出している。
次に図4を参照しながら、以上のように、構成された車両用吸気構造100を有する車両200が冠水路を走行した際のフロントコンパートメント10の中への水60の侵入と水滴の跳ね上がりについて説明する。
車両200が冠水路を走行すると、水60は、フロントグリル11の空気導入孔12からフロントコンパートメント10の内部に流入してくる。フロントコンパートメント10の前側部分では、水位は空気導入孔12の上端12aの近傍まで上昇してくる。また、車両200が冠水路の水溜りの中を走行していくと、水面は波打ち、水位が変動する。そして、水滴は、図4中の矢印91〜93に示すように、車両200に対して車両斜め上後方に向って跳ねる。
図4中の矢印91に示すように、カバー40の他方のフランジ42の下側から車両斜め上方向に跳ねた水滴は、他方のフランジ42の下面に衝突して水面に落ちる。このように、開口33は、下側が他方のフランジ42で覆われているため、他方のフランジ42の下側から上斜め後方に跳ねた水滴は、開口33の中に侵入しない。
また、他方のフランジ42の先端42aが第1仮想線Pよりも車両前方に突出しているので、図4中の矢印92に示すように、空気導入孔12のフロントコンパートメント側の上端12aの近傍から図4中の第1仮想線Pに沿って上斜め後方に跳ねた水滴も、他方のフランジ42の下面に衝突して吸気導入路45、及び、開口33の中に侵入しない。
更に、開口33の前側縁33aを構成する底板32の前端部分32aの後端が第2仮想線Qよりも車両後方に突出している。このため、図4中の矢印93に示すように、空気導入孔12のフロントコンパートメント側の上端12aの近傍から他方のフランジ42の先端42aの車両前方を通って吸気導入路45の中に入った水滴は、底板32の前端部分32aの下面に衝突する。衝突した水滴は、下方の他方のフランジ42の上面に落ちる。他方のフランジ42の上面は、前方に向って低くなるように傾斜しているので、水滴は、フランジ42の上面に沿って車両前方に向って流れて、先端42aから水面に落下する。このため、この場合にも水面から跳ねた水滴は、開口33からダクト本体30の中に侵入しない。
以上述べたように、本実施形態の車両用吸気構造100は、冠水路走行の際に水滴の吸気ダクト20への侵入を好適に抑制することができる。
次に図5を参照しながら、実施形態の車両用吸気構造100が搭載された車両200の走行中と停止中のフロントコンパートメント10の中の外気の流れについて説明する。図5に矢印81、82に示すように、車両200が走行中には、フロントグリル11の空気導入孔12から導入された外気の一部は、放熱器50の前方で、底板32の下面と他方のフランジ42との間で構成される吸気導入路45に流入し、開口33を通ってダクト本体30の前方部分31に流入する。そして、外気は後方部分35を通って図示しないエンジンに導入される。
また、フロントグリル11の空気導入孔12から導入された外気の一部は、矢印88に示すように、放熱器50に流入し、放熱器50で熱交換して加温された外気となって放熱器50の後方に流れていく。この加熱された外気は、カバー40の車両後方を流れるので、加温された外気は、吸気導入路45からダクト本体30の中に流入しない。
このように、車両200が走行中には、底板32との間で車両前方から開口33に向かう吸気導入路45を構成するカバー40と、外気をダクト本体30に導入する開口33とが放熱器50よりも車両前方、且つ、車両上方に配置されているので、冷たい外気を吸気ダクト20に取り込むことができる。
また、車両200が停止中には、放熱器50で加温された外気は、図5中の破線矢印89に示すように、放熱器50から上方向に流れていく。放熱器50は、カバー40よりも後方に配置されているので、放熱器50により加温された外気はカバー40の車両後方に流れ込む。このため、加温された外気は、カバー40の前方から吸気導入路45に流れ込まず、ダクト本体30に加温された外気が流入することを抑制できる。これにより、加温された外気がエンジンに導入されることによるエンジン出力の低下を抑制できる。
次に、図6を参照しながら他の実施形態の車両用吸気構造101の構成について説明する。先に図1〜5を参照して説明した車両用吸気構造100と同様の部分には、同様の符号を付して説明は省略する。
図6に示す実施形態の車両用吸気構造101は、図4を参照して説明した車両用吸気構造100のダクト本体30の位置を少し前方とし、カバー40の他方のフランジ42の先端42a、側板43の先端43aがダクト本体30の前方部分31の前端面31aと同一面としたものである。
また、車両用吸気構造101では、カバー40の他方のフランジ42の先端42aは、フロントグリル11に形成された上側の空気導入孔12のフロントコンパートメント側の上端12aと開口33の前側縁33aを結ぶ第1仮想線Pまで延びている。すなわち、他方のフランジ42の先端42aは、第1仮想線Pと同一線上にあり、第1仮想線Pより車両前方まで延びていない。
また、ダクト本体30の開口33の前側縁33aは、上側の空気導入孔12のフロントコンパートメント側の上端12aとカバー40の他方のフランジ42の先端42aとを結ぶ第2仮想線Qの線上に位置している。すなわち、開口33の前側縁33aを構成する底板32の前端部分32aの後端は、第2仮想線Qの線上にあり、第2仮想線Qよりも車両後方に突出していない。この構成の場合、第2仮想線Qは第1仮想線Pと同一の線となる。
図4を参照して説明したと同様、本実施形態の車両用吸気構造101は、図6中の矢印91aに示すように、カバー40の他方のフランジ42の下側から車両斜め上方向に跳ねた水滴も、図6中の矢印92aに示すように、空気導入孔12のフロントコンパートメント側の上端12aの近傍から図6中の第1仮想線Pに沿って上斜め後方に跳ねた水滴も、図6中の矢印93aに示すように、空気導入孔12のフロントコンパートメント側の上端12aの近傍から他方のフランジ42の先端42aの車両前方を通って吸気導入路45の中に入った水滴も、開口33からダクト本体30の中に侵入しない。
このように、本実施形態の車両用吸気構造101は、カバー40の他方のフランジ42の先端42a、側板43の先端43aをダクト本体30の前方部分31の前端面31aから車両前方に突出していない場合でも、好適に水滴がダクト本体30の中に侵入することを抑制することができる。
なお、以上説明した実施形態では、カバー40の他方のフランジ42の先端42a、側板43の先端43aがダクト本体30の前方部分31の前端面31aと同一面となることとして説明したが、これに限らず、先端42a,43aがダクト本体30の前方部分31の前端面31aよりも車両後方側となっていてもよい。
10 フロントコンパートメント、11 フロントグリル、12 空気導入孔、12a 上端、13 フロントカバー、14 バンパーカバー、15 フード、20 吸気ダクト、30 ダクト本体、31 前方部分、31a 前端面、32 底板、32a 前端部分、33 開口、33a 前側縁、33b 後側縁、35 後方部分、36 流出口、40 カバー、41,42 フランジ、42a,43a 先端、43 側板、45 吸気導入路、50 放熱器、60 水、100,101 車両用吸気構造、200 車両。

Claims (6)

  1. 空気導入孔が形成され、車両の前部に設けられるフロントコンパートメントの車両前方を区画するフロントグリルと、
    前記フロントコンパートメントの中に配置され、前記フロントグリルに形成された前記空気導入孔から導入される外気を車両のパワーユニットに導く吸気ダクトと、
    を備える車両用吸気構造であって、
    前記吸気ダクトは、
    底板に開口を有する箱状のダクト本体と、
    略L字状断面で、一方のフランジが前記開口よりも車両後方の前記底板の下面に立設され、他方のフランジが前記開口を越えて車両前方に延びて、前記底板との間で車両前方から前記開口に向かう吸気導入路を構成するカバーと、を有し、
    前記ダクト本体は、前記底板と前記カバーとが前記フロントグリルに形成された前記空気導入孔の上端の高さよりも車両上方となるように、前記フロントコンパートメントの中に取付けられていること、
    を特徴とする車両用吸気構造。
  2. 請求項1に記載の車両用吸気構造であって、
    前記カバーの他方の前記フランジは、先端が前記ダクト本体の前端面よりも車両前方に延びていること、
    を特徴とする車両用吸気構造。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用吸気構造であって、
    前記ダクト本体の前記開口は、前側縁が前記底板の前端よりも車両後方側となるように前記底板に設けられていること、
    を特徴とする車両用吸気構造。
  4. 請求項1又は2に記載の車両用吸気構造であって、
    前記ダクト本体の前記開口は、前側縁が前記底板の前端よりも車両後方側となるように前記底板に設けられており、
    前記カバーの他方の前記フランジの先端は、前記フロントグリルに形成された前記空気導入孔の上端と前記開口の前側縁とを結ぶ第1仮想線まで、又は、前記第1仮想線を越えて車両前方に延びていること、
    を特徴とする車両用吸気構造。
  5. 請求項4に記載の車両用吸気構造であって、
    前記ダクト本体の前記開口の前側縁は、前記フロントグリルに形成された前記空気導入孔の上端と前記カバーの他方の前記フランジの先端とを結ぶ第2仮想線の上、又は、前記第2仮想線よりも車両後方に位置していること、
    を特徴とする車両用吸気構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用吸気構造であって、
    前記ダクト本体が、前記開口と前記カバーとが前記フロントコンパートメントの中に収容されている放熱器よりも車両前方、且つ、車両上方となるように、前記フロントコンパートメントの中に取付けられていること、
    を特徴とする車両用吸気構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023277827A1 (en) * 2021-06-30 2023-01-05 Asian Honda Motor Co., Ltd. An intake duct structure for a vehicle

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