JP2020131376A - スカイビング加工用カッタおよびスカイビング加工装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、特にカッタの材質の観点から、より一層の長寿命化が可能な新規な構成のスカイビング加工用カッタおよびそれを備えた加工装置を提供することを目的とする。
そして、本発明は、第1刃が、第1材質から構成され、第2刃が、第1材質とは異なる第2材質から構成されていることを特徴とする。
図1に示すスカイビング加工装置1は、スカイビング加工用カッタ10(カッタ10)により、円環状のワーク9(被削材)の内側に内歯車を加工する。
スカイビング加工装置1は、ベッド2と、コラム3と、サドル4と、旋回ヘッド5と、スライダ6と、主軸ユニット7と、回転テーブル8と、図示しない制御装置とを備えている。
主軸ユニット7には、スカイビング加工のための切削工具であるカッタ10(図2)が着脱可能に取り付けられる。
サドル4には、旋回ヘッド5がヘッド軸5x周りに回転可能に支持されている。ヘッド軸5xはX軸方向に沿っている。
旋回ヘッド5には、スライダ6がY軸方向に水平移動可能に支持されている。スライダ6には、主軸ユニット7が固定されている。
図3に示すように、カッタ10がアーバ71に装着されると、主軸ユニット7の駆動源から得られる回転駆動力がアーバ71を介してカッタ10に伝達されることで、カッタ10が主軸ユニット7の主軸線A周りに回転する。主軸線Aは、カッタ10の軸線と一致する。
また、旋回ヘッド5を駆動することにより、ヘッド軸5xを回転中心として主軸ユニット7およびカッタ10を旋回させて、回転テーブル8およびワーク9に対して傾斜させることができる。
ワーク9とカッタ10とのすべりによる加工速度も考慮し、ワーク9に切削される内歯車のねじれ角とカッタ10の切削刃20のねじれ角とが対応するように、交差角θが適切に定められる。
交差角θは、例えば、10°〜30°に定めることができる。但し、これに限られない。
切削時におけるカッタ10やワーク9の冷却や潤滑、切り屑の除去等のため、必要に応じて切削液を使用することができる。
カッタ10とワーク9とは、サドル4によりZ方向に所定の送り速度で相対移動される。送り速度は、典型的には、カッタ10を1回転させる間にカッタ10とワーク9とがZ方向に相対変位する量(以下、送り量)により表される。
カッタ10は、略円筒状の基体11と、基体11の外周部に形成された複数の切削刃20とを備えている。カッタ10は、はすば歯車(helical gear)と噛み合う内歯車をワーク9に切削するための切削刃20を備えている。
切削刃20は、基体11の軸線に対してねじれた状態で、基体11の周方向に並んでいる。各切削刃20は、3つの分断刃21〜23からなり、多段に構成されている。
本実施形態のカッタ10は、後述するように分断刃21,22の材質と、分断刃23の材質とが相違することを特徴としている。
本実施形態のカッタ10は、3つのカッタ部品101〜103が一体化されてなる。
図3に示すように、カッタ10は、カッタ部品101、カッタ部品102、およびカッタ部品103を軸線方向に貫通する孔12にピン13を嵌め込むことで、一体に組み付けることができる。
アーバ71の小径部711に、軸線方向に沿って形成されているキー713が、カッタ部品101〜103に亘り形成されているキー溝14に挿入されることによって、カッタ10とアーバ71との相対回転が規制される。また、分断刃21〜23の周方向の位相が合うようにカッタ部品101〜103が相互に位置決めされる。カッタ10はアーバ71と一体に回転する。
図2に示すように、カッタ10は、全体として、荒加工を担う分断刃21(第1荒刃)と、分断刃21に次いで荒加工を担う分断刃22(第2荒刃)と、分断刃21および分断刃22による荒加工に続いて仕上加工を担う分断刃23(仕上刃)とを備えている。
これらの分断刃21〜23は、一の切削刃20の刃すじLの方向において分断されている。隣接する分断刃21,22の間、および隣接する分断刃22,23の間にはそれぞれ空隙が存在する。
分断刃の段数Nに制限はなく、カッタ10が、2段、あるいは4段以上の分断刃を備えるものであってもよい。2段の場合は、カッタ10が、1段の荒刃と、1段の仕上刃とを備えている。荒刃の段数にも制限はない。なお、カッタ10は、典型的には1段の仕上刃のみを備えているが、複数段の仕上刃を備えることも許容される。
そのため、カッタ部品101〜103は、分断刃21〜23を個別に含む。
このようにカッタ10が段毎に分割されていると、各段に異なる特性、物理量を与えることができる。
例えば、刃の強度を確保するため、分断刃21〜23のうち切削時の負荷が最も大きい分断刃21の刃丈が最も低い。また、分断刃23は、ワーク9に切削される内歯車の輪郭に対応する形状を有している。
図2および図3に示すように、分断刃22は、すくい面22Aと、外周逃げ面22Bと、背面22Cと、側方逃げ面22D,22E(図2)とを有している。すくい面22Aと外周逃げ面22Bとが外周切れ刃22F(図3)をなしている。すくい面22Aと側方逃げ面22D,22Eとがそれぞれ、側方切れ刃22G,22H(図2)をなしている。
分断刃21,22はいずれも、第1材質である高速度工具鋼(High speed steels)から構成されている。本実施形態において、分断刃21,22は、第1材質から構成された第1刃に相当する。
第1材質である高速度工具鋼は、炭素鋼に、クロム(Cr)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、バナジウム(V)、コバルト(Co)等を添加することで得られる特殊鋼であり、高速度切削に適する。
高速度工具鋼は、材料を溶解させてインゴットを成形する鋳造法によるものと、材料の粉末に熱と圧力を加えてインゴットを成形、焼結させる粉末冶金法によるものとに大別され、いずれの製法による高速度工具鋼をも用いることができる。
粉末冶金法によれば、金属粉末から微細で均一な組織が得られる。そのため、靱性(粘り強さ)、耐摩耗性、耐熱性等の特性を均一に得る観点から好ましい。
超硬合金は、硬質の金属粉末を金型に入れ、焼結することで得られる合金である。典型的な超硬合金は、炭化タングステン(WC)の粉末と結合材であるコバルト(Co)の粉末とを混合して焼結したものである。炭化チタン(TiC)や炭化タンタル(TaC)等が添加される場合もある。
JIS B4053の材料の分類に記載されている超硬合金(HW)、および超微粒超硬合金(HF)が、「超硬合金」に該当する。
JIS B4053の材料の分類にHTとして記載されているように、広義には、サーメット(cermet)も超硬合金に含まれる。サーメットも、金属や金属化合物の粉末を混合して焼結したものであるが、主成分がチタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)の炭化物、炭窒化物、窒化物であって、上述の狭義の「超硬合金」と比べて炭化タングステン(WC)の比率が少ない。
また、サーメットは、超硬合金(狭義)よりも耐摩耗性に優れる。
さらに、立方晶窒化ホウ素の粉末を結合材の粉末と混合して焼結することで得られた多結晶立方晶窒化ホウ素(PCBN;Polycrystalline Cubic Boron Nitride)の耐摩耗性は、サーメットよりも優れる。
後述するように、サーメットやPCBN、あるいはCBN(Cubic Boron Nitride)をカッタ10の切削刃20の材質として使用することもできる。
分断刃21 : 高速度工具鋼(第1材質)
分断刃22 : 高速度工具鋼(第1材質)
分断刃23 : 超硬合金 (第2材質)
カッタ部品103についても、カッタ部品101,102とは材質が異なることを除いて、同様である。
図6(a)に示す例では、分断刃21〜23の段数N(3)とは異なり、カッタ10が2つのカッタ部品151,152に分割されている。
分断刃21に施される耐摩耗コーティング211と、分断刃22に施される耐摩耗コーティング221とのそれぞれの材質や厚さは、同一であっても相違していてもよい。
勿論、超硬合金が使用された分断刃23に耐摩耗コーティングを施すこともできる。
母材の耐熱温度等を考慮して、適宜な方法により耐摩耗コーティングを施すことができる。
耐摩耗コーティングは、カッタ部品101等における切削刃20が形成された領域のみに施工し、カッタ部品同士の組付けに関わる基体の端面101A(図3)や内周部101Bには施工しないことが好ましい。蒸着時には、端面101Aや内周部101Bを覆うようにマスキングを施すことが好ましい。
旋回ヘッド5によりカッタ10に交差角θが与えられた状態で、主軸ユニット7によりカッタ10を軸線周りに回転させ、回転テーブル8によりワーク9を軸線周りに回転させるとともに、サドル4を駆動することでカッタ10をZ方向に沿ってワーク9の上端面の位置まで降ろす。
次いで、コラム3を駆動することで、ワーク9に対する所定の切込み量に対応したX軸方向の移動量をカッタ10に与える。
そして、カッタ10とワーク9とを同期回転させながら、カッタ10をワーク9の軸方向(Z軸方向)に所定の送り量で送ると、カッタ10の分断刃21〜23が切削を分担することで、ワーク9の内周部を周方向および軸方向に亘り削り出す。そうすることで、ワーク9の内周部の全体に亘り内歯車が形成される。
ここで、切削速度は、例えば80〜200m/minであり、送り量は、例えば0.01mm〜1.0mmである。
分断刃21には、内周部91からの切削抵抗を受けて大きな切削負荷が加えられ、刃先に欠け、チッピングが発生しやすい。この欠け・チッピングの発生を防ぐためには分断刃21の材料は靱性が高いことが好ましい。分断刃21は、分断刃22および分断刃23による削り代を残して内周部91を切削する。
分断刃22は、分断刃21と同様にすくい面の周りの切れ刃により内周部91を切削する。分断刃22は、分断刃23による削り代(仕上代)を残して内周部91を切削する。分断刃22に加えられる切削負荷の大きさは分断刃21による切削時と比べれば小さい。
分断刃23も、切れ刃により内歯車の形状に内周部91を切削する。内周部91には、分断刃23の形状に対応する歯溝が形成される。分断刃23による切削時には、分断刃21,22による切削時と比べて薄い切り屑が発生する。分断刃23に加わる切削負荷は、分断刃21〜23のうちで最も小さい。一方、分断刃23は、切れ刃の食い込みが浅く、薄い切り屑が発生するため摩擦が大きくなり、特に逃げ面が摩耗し易い。従って分断刃23の材料は耐摩耗性が高いことが好ましい。
カッタ10によれば、分断刃21〜23による切削過程を1回のみ行う(パス数が1)、あるいは、複数回繰り返すことにより、ワーク9に内歯車を形成することができる。
また、加工速度を増大させても、超硬合金が十分な耐摩耗性および耐熱性を有していることにより、分断刃23のすくい面でのクレータ摩耗や逃げ面でのフランク摩耗を抑えることができる。
したがって、送り量や加工速度を増大させて加工能率を向上させつつ、欠け、チッピングや摩耗を抑制して寿命を、より長く確保することができる。
なお、分断刃21,22や分断刃23に耐摩耗コーティングが施されている場合は、その耐摩耗コーティングによっても、加工速度の増大に伴う摩耗を抑えることができる。
さらにカッタ10の使用が継続されることで、所定量以上に減耗した状態やチッピング等を生じた状態に至った場合、複数のカッタ部品101〜103のうち更新が必要なカッタ部品のみを新しい部品に交換することができ、経済的である。なお、カッタ10が分割されていることで、カッタ部品単体の処理が可能となるため、再研磨や再コーティングも容易に行える。
分断刃21〜23の材質が相違していると、同一材質の場合と比べて各段における摩耗の程度の差が大きい場合がある。そのことで、段毎に修理や交換を行う機会が増えたとしても、カッタ10が分割されていると、一部のカッタ部品のみの修理や交換を容易に行えるため、有利である。その意味で、本実施形態のように分断刃の段数Nとカッタ部品の個数Mとが一致していると好ましい。
下記に示すように、分断刃22を分断刃23と同様に超硬合金から構成することもできる。
(分断刃22に超硬合金を使用した例)
分断刃21 : 高速度工具鋼(第1材質)
分断刃22 : 超硬合金 (第2材質)
分断刃23 : 超硬合金 (第2材質)
この例において、分断刃22,23は、第2材質から構成された第2刃に相当する。分断刃21は、第1材質から構成された第1刃に相当する。
しかし、カッタ10が荒加工のみを担い、別のカッタが仕上加工を担うとすれば、カッタ10は、荒刃である分断刃21,22のみを備えるものであってよい。その場合でも、上記変形例の分断刃21,22の材質と同様に、切削過程における負荷や摩耗の度合に応じて適切な材質を分断刃21と分断刃22とに与えることができるため、長寿命化、加工能率向上に寄与できる。
また、加工速度を増大させていくことで、分断刃23のすくい面でのクレータ摩耗や逃げ面でのフランク摩耗等が急速に増大する場合は、高速度工具鋼よりも耐熱性および耐摩耗性に優れる超硬合金を分断刃23に採用するとよい。
送り量を増大させていっても、分断刃22に欠け等の支障がなければ、上記の変形例のように、超硬合金を分断刃22に採用することができる。
以上のように、試験やシミュレーションに基づいて分断刃21〜23の材質を決めることにより、寿命と加工能率とをバランスさせつつ高度に両立できる。
上記の変形例のように分断刃22に超硬合金を採用すると、分断刃22の耐摩耗性が向上するので、高速度工具鋼を採用する場合には耐摩耗コーティングが必要であったとしても、分断刃22への耐摩耗コーティングをなくすことができる。
(3種類の材質を使用した例)
分断刃21 : 高速度工具鋼
分断刃22 : 超硬合金
分断刃23 : サーメットまたはPCBN、あるいはCBN
分断刃23や、分断刃21についても、材質の違いや、コーティングの有無によって複数種類をストックしておき、加工条件に応じてカッタ部品を組み替えることが可能である。
一方、分断刃21〜23のうち切削負荷が大きいものについては、送り量の増大に伴い刃先の欠けやチッピングが発生しないように、靱性に優れた高速度工具鋼等の材質を使用することが好ましい。
以上から、材質の靱性の相違に基づいて分断刃21〜23のそれぞれの材質を定めることができる。
カッタ10は、上記の実施形態に限らず、2段、あるいは4段以上の分断刃を備えるものであってもよい。
その場合に、下記(A)および(B)の双方が成り立つ。
Z(1)>Z(N) ・・・(A)
Z(n)≧Z(n+1) ・・・(B)
上記実施形態のカッタ10(図2)の例で言うと、分断刃21を構成する高速度工具鋼の靱性(Z(1))は、分断刃23を構成する超硬合金の靱性(Z(N))と比べて、高い。
上記実施形態のカッタ10(図2)の例で言うと、分断刃21,22にそれぞれ、靱性が同一である同種の高速度工具鋼が使用されるとすると、分断刃21の材質の靱性(Z(1))は、分断刃22の材質の靱性(Z(2))と同一である。
上記実施形態において、分断刃23の材質は、分断刃22の材質とは相違する超硬合金である。分断刃23の材質の靱性(Z(3))は、分断刃22の材質の靱性(Z(2))よりも高い。
分断刃21 : 鋳造による高速度工具鋼
分断刃22 : 粉末冶金法による高速度工具鋼
分断刃23 : 超硬合金
分断刃21 : 高速度工具鋼
分断刃22 : 第1組成の超硬合金
分断刃23 : 第2組成の超硬合金
(5段の例1)
段1(第1荒刃) : 高速度工具鋼
段2(第2荒刃) : 高速度工具鋼
段3(第3荒刃) : 高速度工具鋼
段4(第4荒刃) : 高速度工具鋼
段5(仕上刃) : 超硬合金
段1(第1荒刃) : 高速度工具鋼
段2(第2荒刃) : 高速度工具鋼
段3(第3荒刃) : 超硬合金
段4(第4荒刃) : 超硬合金
段5(仕上刃) : サーメット
上記に示す例1,2のいずれについても、上述した(A)および(B)が成り立つ。
図7は、はすば歯車(helical gear)と噛み合う内歯車を図示しないワークに加工するためのスカイビング加工用カッタ30(カッタ30)を示している。このカッタ30は、切削刃40として平歯車とほぼ同様の形状の分断刃41〜43を備えており、分断刃41〜43を個別に含むカッタ部品301〜303に分割されている。
分断刃41 : 高速度工具鋼
分断刃42 : 高速度工具鋼
分断刃43 : 超硬合金
図7に示すカッタ30によっても、刃の欠けやチッピング、摩耗を抑制しながら送り量や加工速度を増大させることができるため、加工能率の向上と工具の長寿命化を実現することができる。
本発明のスカイビング加工用カッタの刃の形状は制限されない。
また、本発明のスカイビング加工用カッタは、外観の形態に限定されず、ストレート型、樽型、テーパ型など任意の形態でも成り立つ。
本発明のスカイビング加工用カッタは、分断刃が基部の外周部に一体に形成されている形態に限定されない。分断刃は基部の外周に別途取り付けたものであっても構わない。
2 ベッド
3 コラム
4 サドル
5 旋回ヘッド
5x ヘッド軸
6 スライダ
7 主軸ユニット(回転軸装置)
8 回転テーブル
8z 軸線
9 ワーク(被削材)
10,30 スカイビング加工用カッタ
11 基体
12 孔
13 ピン
14 キー溝
20,40 切削刃
21〜23 分断刃
211,221 耐摩耗コーティング
22A すくい面
22B 外周逃げ面
22C 背面
22D,22E 側方逃げ面
22F 外周切れ刃
22G,22H 側方切れ刃
25 ナット
41〜43 分断刃
71 アーバ
91 内周部
101 カッタ部品(第1カッタ部品)
101A 端面
101B 内周部
102 カッタ部品
103 カッタ部品(第2カッタ部品)
301〜303 カッタ部品
711 小径部
711A 先端部
712 大径部
713 キー
A 主軸線
L 刃すじ
L1 弦巻線
L2 弦巻線
L3 接線
V 加工速度
V1 周速
V2 周速
θ 交差角
Claims (9)
- スカイビング加工用カッタであって、
軸周りに回転されることで被削材を切削する複数の切削刃を備え、
前記各切削刃は、
前記被削材を切削する切削過程を分担可能に構成された少なくとも第1刃および第2刃を含み、
前記第1刃は、第1材質から構成され、
前記第2刃は、前記第1材質とは異なる第2材質から構成されている、
ことを特徴とするスカイビング加工用カッタ。 - 前記第1刃は、削り代を残して切削する荒刃であり、
前記第2刃は、前記被削材の形状を仕上げる仕上刃である、
請求項1に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 前記切削刃は、
前記被削材の形状を仕上げる仕上刃と共に前記切削過程を分担可能に構成された少なくとも第1荒刃および第2荒刃を含み、
前記第1荒刃は、前記第1材質から構成され、
前記第2荒刃は、前記第2材質から構成されている、
請求項1に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 前記切削刃は、前記第1刃および前記第2刃を含めて合計N段の刃を有し、
前記切削過程の開始に対応する前記刃についてn=1であり、n段目の前記刃を構成する材質の靱性がZ(n)であるとすると、
Z(1)>Z(N) かつ、
Z(n)≧Z(n+1) である、
請求項1から3のいずれか一項に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 前記第1材質から構成され、前記第1刃を含む第1カッタ部品と、
前記第2材質から構成され、前記第2刃を含む第2カッタ部品と、を備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 前記第1カッタ部品および前記第2カッタ部品を含めて合計M個のカッタ部品を備え、
前記切削刃は、前記第1刃および前記第2刃を含めて合計N段の刃を有し、
N=Mであり、
前記M個のカッタ部品はそれぞれ、前記N段の刃を個別に含む、
請求項5に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 前記第1材質は、高速度工具鋼であり、
前記第2材質は、超硬合金である、
請求項1から6のいずれか一項に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 前記切削刃は、
前記第1刃および前記第2刃を含めて2段以上の刃を有し、
少なくとも1段の前記刃には、
耐摩耗性硬質皮膜からなるコーティングが施されている、
請求項1から7のいずれか一項に記載のスカイビング加工用カッタ。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載のスカイビング加工用カッタと、
前記スカイビング加工用カッタに回転駆動力を伝達する回転軸装置と、を備える、
ことを特徴とするスカイビング加工装置。
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