JP2020129629A - 光センサ装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】気密性が高く、高い信頼性を有する光センサ装置を提供する。【解決手段】光半導体素子4を基部3の凹部3bに固定し、光半導体素子4のパッド部と基部3のリード部6とを電気的に接続する。基部3の外側領域の突出部3aの上面には切込み部13を有するメタライズ層9、接合層10、切込み部12を有するメタライズ層8、そして、リッド部2が設けられている。メタライズ層8,9と接合層10を用いることでリッド部と基部3とを気密に接合することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、光センサ装置およびその製造方法に関する。
紫外線は太陽光線中に含まれるもの、エキシマランプやLEDなどの紫外線発光源から放出されるものなどがあり、その人体への影響を心配されている。一方で、樹脂硬化や照明用励起光源として用いるなど、産業機器用途を始めとした利用が増加しており、注目する波長帯でもある。太陽光や発光源から放出される紫外線は、比較的安価で信頼性の高い半導体素子と組立プロセスを用いた紫外線センサ活用することにより、波長や出力などの特性を容易に検出することができる。
特許文献1には、金属製の円筒状キャップに石英ガラスまたはサファイアからなる窓部材を取り付け、筐体部分の内部にセンサチップを搭載して気密封止したパッケージによる紫外線センサが記載されている。しかしながら、この紫外線センサでは、センサチップの直上方向から入射する光は検知できるものの、その受光角度は狭く、限られた範囲の光検出に留まり易く受光範囲が狭いという問題がある。特許文献2には、入射する光を妨げる金属製の円筒状キャップを廃止し、透明蓋体をセンサチップへ近づける構造を採用することにより、入射光の広角での受光が可能となる光半導体装置が記載されている。
特開2009−200222号公報 特開2006−41143号公報
しかしながら、特許文献2に記載の発明においては、光半導体素子を収納した封止体と透明蓋体とをエポキシ系接着剤で接着する構成であるため、長時間の紫外線照射によって接着剤が劣化して封止体と透明蓋体が剥がれ、信頼性が損なわれてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、気密性の高い中空パッケージに収納された信頼性の高い光センサ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では以下の手段を用いた。
光半導体素子が載置された基部と、
前記基部と重ねて設けられ前記光半導体素子を中空部に封止するリッド部と、
前記リッド部の前記基部と対向する面に設けられた第1メタライズ層と、
前記基部の前記リッド部と対向する面に設けられた第2メタライズ層と、
前記第1メタライズ層と前記第2メタライズ層とを接合する接合層と、を備え、
前記第1メタライズ層には、複数の第1切込み部が設けられていることを特徴とする光センサ装置とした。
また、基部および前記基部と重ねて設けられ光半導体素子を中空部に封止するリッド部とを準備する工程と、
前記リッド部の前記基部と対向する面に、第1メタライズ層を設ける工程と、
前記基部の前記リッド部と対向する面に、第2メタライズ層を設ける工程と、
前記基部に前記光半導体素子を載置する工程と、
前記第1メタライズ層上に接合材を塗布する工程と、
前記塗布された接合材を仮焼成する工程と、
前記リッド部と前記基部を、前記第1メタライズ層と前記第2メタライズ層と前記仮焼成した接合材とを介して重ね合わせる工程と、
前記仮焼成する工程よりも高温で加重しながら本焼成し、前記リッド部と前記基部を接合する工程と、
を備えることを特徴とする光センサ装置の製造方法を用いた。
上記手段を用いることで、気密性の高い中空パッケージに収納された信頼性の高い光センサ装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置のリッド部の平面図および断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の基部の平面図および断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の製造工程を示す図である。 図4に続く、本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の製造工程を示す図である。 図5に続く、本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の製造工程を示す図である。 図6に続く、本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の製造工程を示す図である。 図7に続く、本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の製造工程を示す図である。 図8に続く、本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の製造工程を示す図である。 図9に続く、本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の製造工程を示す図である。
本発明における実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明は下記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
図1は本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の断面図である。光半導体素子4を基部3の凹部3bの底部にダイボンド層15を介して固定し、光半導体素子4の表面のパッド部と基部3の表面に設けられたリード部6とをワイヤ5を介して電気的に接続している。また、基部3の外側領域の全周囲は上方に突き出した形状の突出部3aとなっている。突出部3aの上面にはメタライズ層9、メタライズ層9の上面には接合層10、接合層10の上面にはメタライズ層8、そして、メタライズ層8の上面にはリッド部2が設けられている。紫外線によって劣化しない、金属製のメタライズ層8,9と接合層10とを用いることでリッド部2と基部3とを気密に接合することができる。そして、その内部、すなわち、光半導体素子4が収納されている領域は中空部7となっている。
次に、光センサ装置1の各部の材質について説明する。リッド部2は石英ガラスやホウケイ酸ガラスやサファイアなどの透明の板材からなり、波長が200nm以下の紫外線を高率で透過可能とするものである。基部3はアルミナやチッカアルミなどのセラミックであって、熱伝導率の良好な材質である。メタライズ層8、9はNi膜とAu膜の積層膜であってリッド部2や基部3の突出部3aとNi膜が接し、Au膜が接合層10と接する構成である。接合層10はハンダまたは金錫などであって、SnAgCu、SnAg、SnCu、SnNi、AuSn等が利用できる。以上のように、リッド部2と基部3とメタライズ層8、9と接合層10には紫外線によって劣化しない材料を用いている。しかしながら、この構成ではリッド部2とメタライズ層8との接合部が最も弱く、ここに応力がかかりやすく、この部分で剥離するという不具合が発生し易いという知見を出願人らの研究によって得られた。
そこで、本発明では、図2および図3に示す工夫を行った。図2は本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置のリッド部の平面図および断面図である。リッド部2の全周囲には幅d1のメタライズ層8が設けられており、内周縁8aと外周縁8bの間の領域にメタライズ層8が形成されている。外周縁8bはリッド部2の端部よりも内側に位置している。そして、内周縁8aから外側に向かって楔形状の切込み部12aが形成され、外周縁8bから内側に向かって楔形状の切込み部12bが形成されている。切込み部12aと切込み部12bはメタライズ層8の幅方向の中心に対して対称の位置にあって互いに向かい合って形成され、それぞれの先端は向かい合いつつ、先端間距離d5を保って離間する構成となっている。ここで、切込み部12aと12bの長さの和が幅d1の1/10以上であれば良い。メタライズ層8は直線部8cと曲線部8dから成るが、切込み部12a,12bを曲線部8dには形成せず、直線部8cのみにメタライズ層8の長さ方向に等間隔d3で形成している。また、図示していないが、メタライズ層上に接合層10を設けた場合、接合層10はメタライズ層8上に濡れ拡がるため、平面視的に接合層10とメタライズ層8とほぼ同一形状となる。
切込み部12a,12bが無い場合、メタライズ層8の一箇所に大きな応力が集中してその部分でリッド部2とメタライズ層8が剥離するという不具合が発生する可能性があるが、切込み部12a,12bを形成することでリッド部2と基部3の接合に起因する応力が切込み部12a,12bで区切られた領域に分散され、一箇所に集中することがなくなる。それにより、リッド部2とメタライズ層8が剥離するという不具合を防止することができる。
図2では楔形状の切込み部12a,12bを図示しているが、楔形状に代えて、円弧形状や矩形形状の切込み部12a,12bであっても良い。さらに、メタライズ層8は、その幅方向において分断されなければ良く、切込み部12a,12bの先端どうしの間にメタライズ層8の無い空隙領域を追加形成しても良い。
以上では、メタライズ層8の内周縁8aに設けた切込み部12aと外周縁8bに設けた切込み部12bが互いに向かい合った例について説明したが、メタライズ層8の幅が部分的に減じることで応力の分散が可能となることから、切込み部12aと切込み部12bが千鳥状にずれて配置される構成でも構わない。また、メタライズ層8の内周縁8aまたは外周縁8bの一方のみに切込み部を設ける構成でも良い。切込み部が向かい合っていない場合、一つの切込み部がメタライズ層8の幅の1/10以上の長さを有していれば良い。
図3は本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の基部の平面図および断面図である。基部3の全周囲にはメタライズ層9が設けられており、内周縁9aと外周縁9bの間の領域にメタライズ層9が形成されている。外周縁9bは基部3の端部よりも内側に位置している。そして、内周縁9aから外側に向かって楔状の切込み部13aが形成され、外周縁9bから内側に向かって楔状の切込み部13bが形成されている。切込み部13aと切込み部13bはメタライズ層9の幅方向の中心に対して対称の位置にあって互いに向かい合って形成され、それぞれの先端は向かい合いつつ、先端間距離d6を保って離間する構成となっている。ここで、切込み部13aと13bの長さの和が幅d1の1/10以上であれば良い。
メタライズ層9は直線部9cと曲線部9dから成るが、切込み部13a,13bは曲線部9dには形成せず、直線部9cのみに、幅d2のメタライズ層9を長さ方向に等間隔d4で形成する。リッド部2とメタライズ層8との接合に比べ、基部3とメタライズ層9との接合は良好であるが、切込み部13a、13bを形成することでリッド部2と基部3との接合に起因する応力が切込み部13a,13bで区切られた領域に分散され、基部3とメタライズ層9との接合性を向上することができる。そして、基部3とリッド部2が接合されたときに、基部3のメタライズ層9に形成された切込み部13a,13bとリッド部2のメタライズ層8に形成された切込み部12a,12bが重畳していることが望ましく、このような構成とすることでリッド部2とメタライズ層8との剥離防止に効果がある。
図3では楔形状の切込み部13a,13bを図示しているが、楔形状に代えて、円弧形状や矩形形状の切込み部13a,13bであっても良い。さらに、メタライズ層9は、その幅方向において分断されなければ良く、切込み部13a,13bの先端どうしの間にメタライズ層9の無い空隙領域を追加形成しても良い。
以上では、メタライズ層9の内周縁9aに設けた切込み部13aと外周縁9bに設けた切込み部13bが互いに向かい合った例について説明したが、メタライズ層9の幅が部分的に減じることで応力の分散が可能となることから、切込み部13aと切込み部13bが千鳥状にずれて配置される構成でも構わない。また、メタライズ層9の内周縁9aまたは外周縁9bの一方のみに切込み部を設ける構成でも良い。切込み部が向かい合っていない場合、一つの切込み部がメタライズ層9の幅の1/10以上の長さを有していれば良い。
図4乃至図10は本発明の第1実施形態にかかる光センサ装置の製造工程を示す図である。
まず、図4に示すように、アルミナやチッカアルミなどのセラミック材料からなり、その上部中心付近に凹部3bを有する基部3を用意する。また、石英ガラスやホウケイ酸ガラスやサファイアなどの透明基板からなるリッド部2を用意する。リッド部2は表裏面ともに平滑な平板である。(ステップ1)
次に、図5に示すように、リッド部2の一方の主面にNi膜とAu膜を順に積層したメタライズ層8を形成する。メタライズ層8はその内周縁8aに切込み部12a、外周縁8bに切込み部12bを有し、リッド部2の外側領域を取り囲むように形成されるが、その形成方法としてはメタルマスクを用いて成膜と同時にパターン形成する方法やレジストマスクを用いて成膜後にパターン形成する方法やリフトオフ法などを適宜選択できる。ステップ1において、個片化したリッド部2を用意したのではなく、ウェハ状のリッド部2を用意したのであればメタライズ層8を形成後、所望のパッケージサイズへカット加工をして個片化する。ちなみに、メタライズ層8が形成された主面が後に基部3と対向する面となる。(ステップ2)
次に、図6に示すように、基部3の外側領域に設けた突出部3aの表面にNi膜とAu膜を順に積層し、メタライズ層9を形成する。メタライズ層9はその内周縁9aに切込み部13a、外周縁9bに切込み部13bを有する。その形成方法としてはメタルマスクを用いて成膜と同時にパターン形成する方法や成膜後にレジストマスクを用いてパターン形成する方法やリフトオフ法などを適宜選択できる。ちなみに、メタライズ層9が形成された突出部3aが後にリッド部2と対向する面となる。(ステップ3)
次に、図7に示すように、基部3の凹部3bの底部に銀ペーストや絶縁ペースなどのダイボンド層15を介して光半導体素子4を載置し、光半導体素子4の表面に設けられたパッド部と基部3の表面に設けられたリード部6とをワイヤ5を介して電気的に接続する。(ステップ4)
次に、図8(a)に示すように、リッド部2のメタライズ層8の上にディスペンサ14を用いてハンダまたは金錫などを含有するペースト状の接合材11を打点塗布する。このとき、図8(b)に示すように、隣接する接合材11どうしは離間して等間隔に打点塗布され、個々の接合材11は平面視的にほぼ円形に形成される。また、打点塗布された接合材11の直径d0はメタライズ層8の幅d1よりも小さく、メタライズ層8の幅方向における切込み部12a,12bの先端間距離d5よりも小さいことが望ましい。(ステップ5)
次に、図9に示すように、打点塗布された接合材11を窒素雰囲気または真空雰囲気で仮焼成する。この仮焼成は接合材11に含まれる溶剤を蒸発させる工程であり、仮焼成前後で接合材11の平面形状はほぼ変わらず、その高さのみが収縮する。仮焼成を行うことにより、ガラスまたはサファイアに設けられたメタライズ層8の表面と接合材14とが塗布形状を維持しつつ溶融が進んだ状態で熱接合される。接合材11がメタライズ層8と接していない面は開放状態である為、溶融を伴って発生するボイドが容易に抜け易い。(ステップ6)なお、ペースト状の接合材11の塗布は、打点塗布に限らず、連続塗布や非連続塗布であっても良い。
次に、図10に示すように、リッド部2のメタライズ層8成膜面および接合材11と基部3のメタライズ層9成膜面が向き合うように重ね合わせる。このとき、メタライズ層8に形成された切込み部12a,12bがメタライズ層9に形成された切込み部13a,13bが重なり合うようにする。(ステップ7)
次に、重ね合わせたリッド部2および基部3を窒素雰囲気または真空雰囲気に置き、リッド部2の上面もしくは基部3の底面から加重をかけながら仮焼成の温度よりも高温で本焼成する。この工程において、接合材11からバインダやフラックスなどが抜け、ハンダや金錫などの金属成分だけが残り、接合層10が形成される。接合層10の形成によってリッド部2と基部3は気密に接合され、その内部には無酸素状態もしくは極低酸素状態の中空部7が形成される。
光センサ装置1はUV−Cなど極めて短波長の光に曝されることもあるが、中空部7内が無酸素もしくは極低酸素状態であるため、紫外線励起によるオゾン発生を極少量に抑える、またはオゾンの無い中空部7が実現でき、収納されている光半導体素子4の劣化を抑えることができる。なお、接合が完了したのち、自然冷却する。(ステップ8)
以上の工程を経て、図1に示す光センサ装置1が完成する。リッド部2に用いるガラスまたはサファイアと、基部3に用いるアルミナまたはチッカアルミと、接合材11に用いるハンダまたは金錫は互いに膨張係数が異なり、接合に伴う応力の影響を受ける為、熱接合には不向きとされるが、接合材11としてペースト状のものを用いて、打点状に分散した塗布を行った後に仮焼成を行い、リッド部2に設けたメタライズ層8との間の接合を予め行うことで接合面に発生する応力はリッド部2に設けたメタライズ層8と基部3に設けたメタライズ層9との同時接合焼成という方法で発生する応力に比較して少ない。このように、熱膨張係数差のある材料どうしを熱接合する場合、仮焼成を行うことはガラスまたはサファイアなどの脆性材料とメタライズ層との界面での剥離を防ぐのに有効であり、接合面において気密性の高い中空パッケージの光センサ装置1とすることができる。
また、メタライズ層へ一定間隔おきに切込み部12a,12bを設けることにより、リッド部2と基部3の接合に起因する応力が切込み部12a,12bで区切られた領域に分散され、各領域における応力は区切られた領域の面積に応じて分配されるため、各領域にかかる応力は小さいものとなる。これにより、脆性材料とメタライズ層との界面での剥離を抑制することができ、気密性の高い中空パッケージの光センサ装置1を得ることができる。
さらに、リッド部2に設けられたメタライズ層8の断面積を基部3に設けられたメタライズ層9の断面積と同等以下とすることで、脆性材料とメタライズ層との界面での剥離を抑制することができ、気密性の高い中空パッケージの光センサ装置1を得ることができる。
以上説明したように、本発明の光センサ装置は、紫外線照射による劣化がなく、リッド部と基部との剥離の懸念がない気密性の高い中空パッケージに収納された信頼性の高い光センサ装置である。
本発明の一態様に関わる光センサ装置は、産業機器、ウェアラブル端末、家電製品をはじめとして、車載や屋外用途への応用も可能である。
1 光センサ装置
2 リッド部
3 基部
3a 突出部
3b 凹部
4 光半導体素子
5 ワイヤ
6 リード部
7 中空部
8,9 メタライズ層
8a,9a 内周縁
8b,9b 外周縁
8c,9c 直線部
8d,9d 曲線部
10 接合層
11 接合材
12a,12b,13a,13b 切込み部
14 ディスペンサ
15 ダイボンド層
d0 接合材の直径
d1,d2 メタライズ層の幅
d3,d4 メタライズ層の長さ方向における切込み部の間隔
d5、d6 メタライズ層の幅方向における切込み部の先端間距離

Claims (10)

  1. 光半導体素子が載置された基部と、
    前記基部と重ねて設けられ前記光半導体素子を中空部に封止するリッド部と、
    前記リッド部の前記基部と対向する面に設けられた第1メタライズ層と、
    前記基部の前記リッド部と対向する面に設けられた第2メタライズ層と、
    前記第1メタライズ層と前記第2メタライズ層とを接合する接合層と、を備え、
    前記第1メタライズ層には、複数の第1切込み部が設けられていることを特徴とする光センサ装置。
  2. 前記第1切込み部は、前記第1メタライズ層の内周縁および外周縁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光センサ装置。
  3. 前記第1切込み部は、第1メタライズ層の直線部のみに配置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光センサ装置。
  4. 前記第2メタライズ層には、複数の第2切込み部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光センサ装置。
  5. 前記第1メタライズ層の幅は、前記第2メタライズ層の幅と同等以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の光センサ装置。
  6. 前記接合層が前記第1メタライズ層の内周縁および外周縁を越えず、かつ、第2メタライズ層の内周縁および外周縁を越えないことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の光センサ装置。
  7. 基部と、前記基部と重ねて設けられ光半導体素子を中空部に封止するリッド部とを準備する工程と、
    前記リッド部の前記基部と対向する面に、第1メタライズ層を設ける工程と、
    前記基部の前記リッド部と対向する面に、第2メタライズ層を設ける工程と、
    前記基部に前記光半導体素子を載置する工程と、
    前記第1メタライズ層上に接合材を塗布する工程と、
    前記塗布された接合材を仮焼成する工程と、
    前記リッド部と前記基部を、前記第1メタライズ層と前記第2メタライズ層と前記仮焼成した接合材とを介して重ね合わせる工程と、
    前記仮焼成する工程よりも高温で加重しながら本焼成し、前記リッド部と前記基部を接合する工程と、
    を備えることを特徴とする光センサ装置の製造方法。
  8. 前記本焼成する工程が、窒素雰囲気もしくは真空雰囲気で行われることを特徴とする請求項7に記載の光センサ装置の製造方法。
  9. 前記塗布する工程において、隣接する前記接合材を離間して塗布することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の光センサ装置の製造方法。
  10. 前記塗布する工程において、前記接合材を前記第1メタライズ層の内周縁と外周縁の間の領域に塗布することを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の光センサ装置の製造方法。
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