JP2020128105A - 車両用ホイール - Google Patents

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Muneyoshi Sawai
宗美 澤井
純 堤
Jun Tsutsumi
純 堤
洋一 神山
Yoichi Kamiyama
洋一 神山
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Abstract

【課題】本発明は、リムに対するヘルムホルツレゾネータの保持性能に優れながらも製造コストを削減することができる車両用ホイールを提供する。【解決手段】本発明の車両用ホイール(1)は、ウェル部(11c)の外周面(11d)上でホイール径方向(Z)の外側に部分的に突出する突出部としてのレール(20)と、前記レール(20)に埋め込まれたナット(8b)に螺合するねじ(8a)で固定されたヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材(10)と、を有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ホイールに関する。
従来、リムのウェル部の外周面上にヘルムホルツレゾネータを有する車両用ホイールが知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両用ホイールのヘルムホルツレゾネータは、ホイール幅方向に対向し合う一対のウェル部立ち上り壁によって挟持されている。具体的には、ウェル部立ち上り壁の対向面のそれぞれに、ホイール周方向に延びるように溝部が形成されている。そして、ヘルムホルツレゾネータのホイール幅方向の両縁部がウェル部立ち上り壁のそれぞれの溝部に嵌り込んで固定されている。
このような車両用ホイールによれば、ホイールの高速回転時に大きな遠心力がヘルムホルツレゾネータに働いた場合でも、リムに対するヘルムホルツレゾネータの保持性能に優れる。
特許第5657309号公報
ところが、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)は、ウェル部立ち上り壁の溝部が、切削により形成されている。そして、この切削工程においては、一対の溝部のそれぞれを形成するたびに切削工具の持ち変えを行わなければならない。そのため従来の車両用ホイールは、溝部の形成工程が煩雑になってホイールの製造コストが増大する問題があった。
本発明の課題は、リムに対するヘルムホルツレゾネータの保持性能に優れながらも製造コストを削減することができる車両用ホイールを提供することにある。
前記課題を解決した本発明の車両用ホイールは、ウェル部の外周面上でホイール径方向の外側に部分的に突出する突出部と、前記突出部にねじで固定されたヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材と、を有することを特徴とする。
本発明の車両用ホイールによれば、リムに対するヘルムホルツレゾネータの保持性能に優れながらも製造コストを削減することができる。
本発明の実施形態に係る車両用ホイールの部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用ホイールの分解斜視図である。 図1に示す車両用ホイールのIII−III断面図である。 図2のIV−IV断面図である。 (a)は、図2の矢示方向Vaから見た副気室部材の上面図であり、(b)は、図2の矢示方向Vbから見た副気室部材の下面図である。 変形例に係る副気室部材の連結部におけるホイール周方向Xに沿った断面図である。 (a)から(c)は、他の変形例に係る副気室部材の、リムに対する取付方法の工程説明図である。
次に、本発明を実施するための形態(本実施形態)に係る車両用ホイールついて、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、参照する図面において、「X」はホイール周方向、「Y」はホイール幅方向、「Z」はホイール径方向をそれぞれ示している。
本実施形態に係る車両用ホイールは、副気室部材(ヘルムホルツレゾネータ)がウェル部の外周面上の突出部にねじで固定されていることを主な特徴とする。
この車両用ホイールは、副気室部材と、副気室部材のホイール径方向の外側に配置されてこの副気室部材と突出部に共締めされるバンド部材と、を備えている。
以下では、まず車両用ホイールの全体構成について説明した後に、副気室部材とバンド部材とについて説明する。
<車両用ホイールの全体構成>
図1は、本実施形態に係る車両用ホイール1の部分拡大斜視図である。
本実施形態に係る車両用ホイール1(図1参照)は、例えばアルミニウム合金、マグネシウム合金などの軽金属製のもの、及び一般的なスチール材からなるものを想定している。
図1に示すように、車両用ホイール1は、タイヤが組み付けられるリム11を備えている。なお、本実施形態の車両用ホイール1は、リム11をハブに連結するディスク(図示を省略)が、図1の紙面においてホイール幅方向Yの右側に配置されるものを想定している。
リム11は、ホイール幅方向Yの両端部にそれぞれ形成されるビードシート部12,12同士の間で、ホイール径方向Zの内側に向かって窪んだウェル部11cを有している。この窪みの底面で規定されるウェル部11cの外周面11dは、後記するレール20を除いて、ホイール幅方向Yにわたってホイール回転軸を中心に略同径になっている。なお、図1中、符号14はハンプ部である。
本実施形態でのリム11は、第1の縦壁15aと第2の縦壁15bとを有している。これらの縦壁15a,15b同士は、ホイール幅方向Yに所定の間隔を開けて外周面11dからホイール径方向Zの外側に向かって立ち上がっている。
ちなみに、本実施形態での縦壁15a,15bのそれぞれは、ウェル部11cの外周面11dからリムフランジ17側への立ち上り部で形成されたものを想定している。つまり、縦壁15a,15bのそれぞれは、互いに所定の間隔を開けてホイール周方向Xに環状に延びることで対向している。
図2は、本実施形態に係る車両用ホイール1の分解斜視図である。
図2に示すように、車両用ホイール1は、ウェル部11cの外周面11d上にレール20を有している。
このレール20は、ウェル部11cの外周面11d上でホイール径方向Zの外側にリム11が部分的に突出することで形成されている。このレール20は、特許請求の範囲にいう「突出部」に相当する。
レール20は、ウェル部11cの外周面11d上をホイール周方向Xに環状に延びている。
本実施形態でのレール20(突出部)は、外周面11dを規定するリム11の一般部における肉厚(ホイール径方向Zの肉厚)よりも厚くなる、いわゆる「肉厚部」を形成している。
図3は、図1に示す車両用ホイール1のIII−III断面図である。
図3に示すように、本実施形態でのレール20は、リム中心線RLよりもディスクDから離れる方向にシフトしている。
これによりリム11は、後記するようにレール20に副気室部材10が取り付けられた際に、ウェル部11cにおける縦壁15aと副気室部材10との間にビード落とし部16が形成される。ちなみに、このビード落とし部16には、リム11に対するタイヤ組付作業時に、タイヤのビード部が落し込まれる。
図4は、図2のIV−IV断面図である。
図4に示すように、レール20は、ホイール径方向Zの外側を上方とみなしたホイール周方向X(図2参照)に交差する断面視で、下底よりも短い上底となる等脚台形形状を呈している。
また、レール20には、後記するねじ8a(図1参照)に対応する位置に、ナット8bが埋め込まれている。このねじ8aは、後に詳しく説明するように、副気室部材10のホイール周方向Xの両端部にそれぞれ配置されている。なお、図1中、ねじ8aは、作図の便宜上、副気室部材10のホイール周方向Xの一端部(図1の紙面手前側)にのみ記載し、他端部(図1の紙面奥側)のねじの記載は省略している。
本実施形態でのナット8bは、図4に示すように、一方のねじ部開口が閉じた袋ナットを想定している。
そして、他方のねじ部開口がレール20の頂面に臨むように、ナット8bはレール20に埋め込まれている。
なお、ナット8bは、リム11(図2参照)が鋳造される場合には、型内のレール20に対応するキャビティ部分に予めナット8bを配置する、いわゆる鋳込みでレール20に埋め込むことができる。また、ナット8bは、レール20に設けた所定径の穴部に圧入することでレール20に埋め込むこともできる。
<副気室部材>
次に、副気室部材10(図2参照)について説明する。
図2に示すように、副気室部材10は、一方向に長い部材であって、本体部13と、連通孔18aが形成される管体18と、を備えている。
本実施形態での副気室部材10は、例えばポリプロピレン、ポリアミドなどの合成樹脂のブロー成形品を想定している。
前記の本体部13は、その長手方向に湾曲している。つまり、本体部13は、図1に示すように、副気室部材10がウェル部11cの外周面11dに取り付けられる際に、ホイール周方向Xに沿うようになっている。
図2に示すように、本体部13は、第1本体部13aと第2本体部13bと連結部13cとを備えている。第1本体部13aと第2本体部13bとは、これらを互いに連結する板状の連結部13cを介してホイール幅方向Yに並んで配置されている。ちなみに、連結部13cは、本体部13と同じ長さ及び曲率でホイール周方向Xに延びている。
そして、これら第1本体部13aと第2本体部13bのそれぞれは、内側が中空になっている。この中空部(図示省略)は、後記の副気室SC(図3参照)を形成している。
図3に示すように、第1本体部13aと第2本体部13bのそれぞれは、長手方向(図1のホイール周方向X)に直交する断面視で、略矩形を呈している。
具体的には、第1本体部13aと第2本体部13bのそれぞれは、上板25aと、底板25bと、側板25cと、側板25dと、を有している。
底板25bは、ウェル部11cの外周面11dに沿うように形成された板体で構成されている。つまり、底板25bは、ホイール幅方向Yに略平坦になるように形成され、ホイール周方向X(図1参照)に外周面11dと略同じ曲率で湾曲するように形成されている。
上板25aは、底板25bと所定の間隔をあけて対向するように、ホイール周方向X(図1参照)に所定の曲率で湾曲している。
このような上板25aと底板25bとの間には、副気室SCが形成されている。
第1本体部13aの側板25cは、縦壁15aに対向するように配置されて、上板25aと底板25bの端部同士を接続している。
また、第2本体部13bの側板25cは、縦壁15bに対向するように配置されて、上板25aと底板25bの端部同士を接続している。
第1本体部13aと第2本体部13bのそれぞれの側板25d,25d同士は、連結部13cで連結されるとともに、第1本体部13aと第2本体部13bのそれぞれにおける上板25aと底板25bの端部同士を接続している。
また、第1本体部13aと第2本体部13bのそれぞれには、図1に示すように、ホイール周方向Xに複数個のブリッジ33が等間隔に並ぶように形成されている。
ブリッジ33は、図3に示すように、上側結合部33aと、下側結合部33bとが、上板25aと底板25bとの間の略中央の位置で接合されて形成されている。
なお、上側結合部33aは、上板25aが底板25b側に向かって部分的に窪むように形成されたものである。また、下側結合部33bは、底板25bが上板25a側に向かって部分的に窪むように形成されたものである。
このようなブリッジ33は、略円柱状を呈しており、上板25aと底板25bとを部分的に連結している。そして、ブリッジ33は、本体部13の上下方向のそれぞれの対応する位置に、平面視で円形の開口を形成している。
図5(a)は、図2の矢示方向Vaから見た副気室部材10の上面図であり、図5(b)は、図2の矢示方向Vbから見た副気室部材10の下面図である。
副気室部材10は、図5(a)に示すように、ホイール径方向Z(図2参照)の外側でホイール周方向Xに延びる径方向外側溝部19aを有している。
また、副気室部材10は、図5(b)に示すように、ホイール径方向Z(図2参照)の内側でホイール周方向Xに延びる径方向内側溝部19bを有している。
図3に示すように、これら径方向内側溝部19bと径方向外側溝部19aとは、副気室部材10の本体部13がホイール幅方向Yの中程で、ホイール径方向Zの内側と外側との両側から相互に括れることで形成されている。
そして、本体部13は、径方向内側溝部19bと径方向外側溝部19aとで形成される括れによって、ホイール幅方向Yに第1本体部13aと第2本体部13bとに分離されている。
径方向内側溝部19bには、リム11のレール20が嵌め入れられる。したがって、径方向内側溝部19bの断面形状は、前記のレール20の断面形状に対応するように形成されている。つまり、径方向内側溝部19bは、等脚台形形状のレール20が収まる等脚台形形状の空間を有している。
そして、第1本体部13aと第2本体部13bの内側にそれぞれ形成される副気室SCは、レール20を境にホイール幅方向Yに二分される。
径方向外側溝部19aは、板状の連結部13cを境に、ホイール径方向Zに径方向内側溝部19bと対称形状になっている。
つまり、径方向外側溝部19aは、ホイール径方向Zの外側を上方とみなしたホイール周方向Xに交差する断面視で、下底よりも長い上底を有する逆等脚台形形状を呈している。
この径方向外側溝部19aの底部(台形形状の下底側)には、後記するバンド部材21が配置される。
図5(a)及び図5(b)に示すように、連結部13cのホイール周方向Xの両端部にねじ8a(図1参照)の挿通孔7a,7aが形成されている。これらの挿通孔7a,7aは、レール20(図2参照)に埋め込まれた前記のナット8b(図2参照)に対応する位置に形成されている。
次に、管体18(図1参照)について説明する。
図1に示すように、管体18は、第1本体部13aと第2本体部13bのそれぞれにおけるホイール周方向Xの一端部からホイール周方向Xに向けて突出するように形成されている。
なお、図1中、第2本体部13bの管体は、作図の便宜上、省略している。
図5(b)に示すように、第1本体部13aの管体18は、ホイール周方向Xの一端部に形成されているのに対して、第2本体部13bの管体18は、ホイール周方向Xの他端部に形成されている。
そして、第1本体部13aの管体18と第2本体部13bの管体18同士は、副気室部材10(図1参照)がリム11(図1参照)に取り付けられた際のホイール軸に沿った側面視で、ホイール軸を中心に互いに略90°間隔で開いた位置になるように配置されている。
また、図5(b)に示すように、管体18の内側には、連通孔18aが形成されている。この連通孔18aは、第1本体部13aと第2本体部13bのそれぞれの内側に形成される副気室SC(図3参照)と、ウェル部11c(図3参照)上でタイヤ(図示省略)との間に形成されるタイヤ空気室9(図3参照)と、を連通させている。
<バンド部材>
次に、バンド部材21(図2参照)について説明する。
図2に示すように、バンド部材21は、ホイール周方向Xに延びるとともに、ホイール径方向Zに凸となるように円弧状に湾曲する細長い板体で形成されている。ちなみに、バンド部材21は、連結部13cと同じ曲率で湾曲しているものを想定している。また、本実施形態でのバンド部材21は、金属からなるものを想定しているが、樹脂で形成することもできる。
バンド部材21のホイール周方向Xの両端部には、ねじ8aの挿通孔7b,7bが形成されている。これらの挿通孔7b,7bは、レール20に埋め込まれた前記のナット8bに対応する位置に形成されている。
このようなバンド部材21は、図3に示すように、径方向外側溝部19a内で、連結部13cに沿うように配置される。そして、図2に示すように、ねじ8aは、バンド部材21の挿通孔7bと連結部13cの挿通孔7aとをこの順番で貫通してレール20のナット8bに螺合する。
これにより副気室部材10の連結部13cは、レール20とバンド部材21との間に挟持されるとともに、ねじ8aによってバンド部材21と一体となるようにレール20に共締めされる。
<作用効果>
次に、本実施形態の車両用ホイール1の奏する作用効果について説明する。
本実施形態の車両用ホイール1は、ウェル部11cの外周面11d上で延びるレール20(突出部)に副気室部材10がねじ8aで固定されている。
このようなレール20の形成は、鋳造や鍛造などの公知のホイール製造手法によってリム11の形成工程に並行して容易に行うことができる。
また、レール20(突出部)に対するナット8bの配置は、前記のような鋳込みや圧入によって容易に行うことができる。
このような車両用ホイール1によれば、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)と異なって、副気室部材(ヘルムホルツレゾネータ)を固定する溝部をウェル部11cの立ち上り壁(縦壁15a,15b)に切削形成する必要がない。これにより車両用ホイール1は、リム11に対する副気室部材10の保持性能に優れながらも製造コストを削減することができる。
また、車両用ホイール1は、副気室SCがレール20を境にホイール幅方向Yに二分されている。
つまり、車両用ホイール1は、副気室部材10の固定部となるレール20を境に第1本体部13aと第2本体部13bとがホイール幅方向Yに振り分けられる。
これにより副気室部材10は、ホイール回転時に遠心力が掛った際に、ホイール幅方向Yにバランスよくリム11に保持される。
また、車両用ホイール1は、ねじ8aが、二分された副気室SC同士の間で前記副気室部材を貫通してレール20(突出部)に固定されている。
具体的には、ねじ8aは、連結部13cを貫通してレール20(突出部)に固定されている。
このような車両用ホイール1によれば、ねじ8aが副気室SCを貫くことが免れるので、副気室SCの気密性を害することがない。また、車両用ホイール1は、ねじ8aが副気室SCを貫くものと比べて、より短いねじ8aで副気室部材10をレール20に固定することができる。
また、車両用ホイール1の副気室部材10は、副気室部材10のホイール径方向Zの外側に配置されたバンド部材21と重ね合わせられてレール20にねじ8aで固定されている。
このような車両用ホイール1によれば、レール20とバンド部材21との間に副気室部材10が挟持されることによって、副気室部材10はバンド部材21の長さ方向に渡ってレール20上に支持される。
これにより車両用ホイール1は、レール20に対する副気室部材10の固定力が一段と高められる。
また、車両用ホイール1は、径方向内側溝部19bにレール20が嵌め入れられるとともに、径方向外側溝部19aにバンド部材21が配置されている。
このような車両用ホイール1によれば、ホイール幅方向Yの副気室部材10に対するレール20及びバンド部材21の相対変位が、より確実に防止される。
また、車両用ホイール1は、ナット8bがレール20に埋め込まれている。
このような車両用ホイール1によれば、レール20に副気室部材10とバンド部材21とをねじ止めする際に、ナット8bに対するねじ8aの位置決めが容易になる。
また、このような車両用ホイール1によれば、レール20とナット8bが一体になっているので、レール20に副気室部材10を組み付ける際の部品点数を削減することができる。これによりレール20に対する副気室部材10の組付工程が簡素化する。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、副気室部材10とバンド部材21とが別体の車両用ホイール1について説明したが(図2参照)、副気室部材10とバンド部材21とが予め一体になった構成とすることもできる。
図6は、変形例に係る副気室部材10の連結部13cにおけるホイール周方向Xに沿った断面図である。
図6に示すように、この変形例に係る副気室部材10は、バンド部材21のインサート成形によって、副気室部材10の連結部13cとバンド部材21とが一体に成形されている。
なお、図6中、符号13は、副気室部材10の本体部であり、符号18は、管体である。符号7aは、副気室部材10の連結部13cにおけるねじ8a(図1参照)の挿通孔であり、符号7bは、バンド部材21におけるねじ8a(図1参照)の挿通孔である。
このような副気室部材10を有する車両用ホイール1(図1参照)によれば、部品点数が削減されることで、製造工程を簡素化することができる。
また、前記実施形態では、第1本体部13aと第2本体部13bと連結部13cとが一体成形されて構成される副気室部材10を想定しているが、第1本体部13aと第2本体部13bと連結部13cとがそれぞれ別体の副気室部材10であっても構わない。
このような副気室部材10は、図示は省略するが、連結部13cが所定の係止部を介して第1本体部13aと第2本体部13bとを連結する。そして、これらの第1本体部13aと第2本体部13bと連結部13cとは、同一の材料で構成されていても、あるいは異種材料で構成されていても構わない。
連結部13cの係止部は、第1本体部13a及び第2本体部13bのそれぞれに対する嵌合などの機械的構造であってもよいし、溶接、接着などの素材的構造であってもよい。
図7(a)から(c)は、他の変形例に係る副気室部材10のリム11に対する取付方法の工程説明図である。
図7(a)から(c)に示す副気室部材10は、少なくとも連結部13cがばね弾性を有する合成樹脂で形成されている。この合成樹脂としては、前記のポリプロピレン、ポリアミドなどの合成樹脂を想定している。ただし、連結部13cの材料は、これに限定されずに、ばね弾性を有する金属であっても構わない。
また、この変形例に係る副気室部材10は、図7(a)及び図7(b)に示すように、リム11に対する取付前にあっては、連結部13cを中心としてホイール径方向Zの外側に凸となるように、ホイール幅方向Yに湾曲又は屈曲している。
つまり、第1本体部13a及び第2本体部13bのそれぞれのホイール幅方向Yの外側端部は、連結部13cと比べてウェル部11cの外周面11d側に変位している。
そして、この副気室部材10の取付方法では、図7(b)に示すように、第1本体部13a及び第2本体部13bのそれぞれの外側端部をウェル部11cの外周面11dに向けて押圧する。この際、第1本体部13a及び第2本体部13bの外側端部は、連結部13cのばね弾性によって、ウェル部11cの外周面11dに向かう付勢力Fを生じる。
次いで、この副気室部材10の取付方法では、図7(c)に示すように、副気室部材10が外周面11dに対してフラットになるように、ばね弾性による外周面11dからの反力に抗してさらに押圧される。そして、ねじ8aによってバンド部材21と連結部13cとがレール20に固定されることで、この副気室部材10の取付方法の一連の工程が終了する。
このような副気室部材10においては、図7(c)に示すように、第1本体部13a及び第2本体部13bのそれぞれの外側端部がウェル部11cの外周面11dに向かう付勢力Fを生じた状態で、副気室部材10がリム11に固定されている。
一方、この副気室部材10では、ホイール回転時に生じる副気室部材10に対する遠心力Cfが、外周面11dから副気室部材10を引き離す方向に働く。
そして、第1本体部13a及び第2本体部13bのそれぞれの外側端部は、レール20に対して固定される連結部13cと比べて、より遠心方向に変位しようとする。
これに対してこの変形例に係る副気室部材10は、第1本体部13a及び第2本体部13bのそれぞれの外側端部に外周面11dに向かう付勢力Fを生じさせた状態で副気室部材10がリム11に固定されている。
副気室部材10は、この付勢力Fで遠心力Cfに抗することによって第1本体部13a及び第2本体部13bのそれぞれの外側端部の変位をより確実に抑制することができる。これにより副気室部材10は、遠心力Cfが働いた際の変形をより確実に防止することができる。
1 車両用ホイール
8a ねじ
8b ナット
9 タイヤ空気室
10 副気室部材
11 リム
11c ウェル部
11d ウェル部の外周面
12 ビードシート部
13 本体部
13a 第1本体部
13b 第2本体部
13c 連結部
15a 縦壁
15b 縦壁
18 管体
18a 連通孔
19a 径方向外側溝部
19b 径方向内側溝部
20 レール(突出部)
21 バンド部材
25a 上板
25b 底板
25c 側板
25d 側板
33 ブリッジ
33a 上側結合部
33b 下側結合部
SC 副気室
X ホイール周方向
Y ホイール幅方向
Z ホイール径方向

Claims (7)

  1. ウェル部の外周面上でホイール径方向の外側に部分的に突出する突出部と、
    前記突出部にねじで固定されたヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材と、
    を有することを特徴とする車両用ホイール。
  2. 前記突出部は、ホイール周方向に延びるレールであることを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
  3. 前記副気室部材は、ホイール幅方向に前記レールを跨ぐように配置され、
    前記副気室部材の内側に形成される副気室は、前記レールを境にホイール幅方向に二分されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ホイール。
  4. 前記ねじは、二分された前記副気室同士の間で前記副気室部材を貫通して前記突出部に固定していることを特徴とする請求項3に記載の車両用ホイール。
  5. ホイール周方向に長く形成される前記副気室部材と、
    前記副気室部材のホイール径方向の外側で前記レールに沿って延びるバンド部材と、有し、
    前記副気室部材と前記バンド部材とが重ね合わせられて前記レールに前記ねじで固定されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用ホイール。
  6. 前記副気室部材は、ホイール幅方向の中程でホイール径方向の内側と外側との両側から相互に括れることでホイール周方向に延びる径方向内側溝部と径方向外側溝部からなる一対の溝部を有し、前記径方向内側溝部には、前記レールが嵌め入れられ、前記径方向外側溝部には、前記バンド部材が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用ホイール。
  7. 前記レールには、前記ねじが噛み合うようにナットが埋め込まれていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ホイール。
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