JP2020125731A - 作動油供給装置 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態による作動油供給装置100の構成について説明する。
図1に示すように、第1実施形態による作動油供給装置100は、エンジンEの構成部品であり、エンジンEを備えた自動車に搭載されている。なお、第1実施形態では、作動油供給装置100は、エンジンEを駆動源とするいわゆるコンベンショナルタイプの自動車(エンジン車)に搭載されている。作動油供給装置100は、オイルパンP内のオイル(エンジンオイル)を汲み上げて、エンジンEの冷却対象C、油圧駆動対象D(特許請求の範囲の「オイル供給対象」の一例)および潤滑対象L(特許請求の範囲の「オイル供給対象」の一例)に供給(分配)するように構成されている。
図1に示すように、オイルポンプ1は、エンジンEの回転により駆動されて、オイルパンPからオイルを吸い込むとともに、エンジンEの各部に向けてオイルを吐出するように構成されている。なお、オイルポンプ1は、エンジンEの回転数に比例してオイルの吐出量が増加するように構成されている。
油路切替装置2は、中空の筐体21と、筐体21の内側に配置された弁体22、圧力室23および圧縮コイルバネ24とを含んでいる。さらに、油路切替装置2は、筐体21の内部に配置される開閉可能なオイル返送路25と、圧力室23へのオイルの供給を調整するオイル調整弁26とを含んでいる。オイル返送路25は、第1吐出ポート14(第2吐出口14b)から吐出されたオイルを、オイルポンプ1の吸込ポート16に返送するように構成されている。
ECU3は、エンジン情報に基づいて、油路切替装置2により、第1状態と第2状態とを切り替えるように構成されている。詳細には、ECU3は、エンジン情報に基づいて、オイル調整弁26を制御することにより、油路切替装置2により第1状態と第2状態とを切り替える制御を行う。
次に、図3〜図6を参照して、ECU3による第1状態と第2状態とを切り替える制御処理について説明する。すなわち、冷却対象Cにオイルを供給する状態とオイルを完全に供給しない状態とを切り替える制御処理について説明する。
具体的には、ステップS3において、図4に示すように、エンジンE暖機前の場合、エンジンEの負荷がL1以下(未満)で、かつ、エンジンEの回転数R1以下(未満)ならば、P/J噴射領域A10にはない(P/J停止領域A20にある)とECU3により判断される。そして、ステップS4に進む。
ステップS3において、図5に示すように、エンジンE暖機中の場合、エンジンEの負荷がL2以下(未満)で、かつ、エンジンEの回転数R2以下(未満)ならば、P/J噴射領域A11にはない(P/J停止領域A21にある)とECU3により判断される。そして、ステップS4に進む。なお、L2はL1よりも小さく、R2はR1よりも小さい(L2<L1、R2<R1)。
ステップS3において、図6に示すように、エンジンE暖機後の場合、エンジンEの負荷がL3以下(未満)で、かつ、エンジンEの回転数R3以下(未満)ならば、P/J噴射領域A12にはない(P/J停止領域A22にある)とECU3により判断される。そして、ステップS4に進む。なお、L3はL2よりも小さく、R3はR2よりも小さい(L3<L2<L1、R3<R2<R1)。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
次に、図7および図8を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、作動油供給装置100を、エンジン車に搭載した上記第1実施形態とは異なり、作動油供給装置200を、ハイブリット車に搭載する例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
次に、図8を参照して、ECU203による第1状態と第2状態とを切り替える制御処理について説明する。すなわち、冷却対象Cにオイルを供給する状態とオイルを完全に供給しない状態とを切り替える制御処理について説明する。なお、ステップS1〜S5については、上記第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
次に、図9および図10を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、作動油供給装置100が同一のエンジン回転数において吐出量を変更できない一般的なオイルポンプ1を備える上記第1実施形態とは異なり、作動油供給装置300が同一のエンジン回転数において吐出量を変更可能な可変容量型オイルポンプ301(特許請求の範囲の「オイルポンプ」の一例)を備える例について説明する。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
次に、図11を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、オイルポンプ1として内接ギア式ポンプを用いた上記第1実施形態とは異なり、オイルポンプ401としてベーン式ポンプを用いる例について説明する。
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
2、302、402 油路切替装置
3、203、303 ECU(制御部)
14、314、414 第1吐出ポート
15、315、415 第2吐出ポート
16、316 吸込ポート
22 弁体
23 圧力室
25 オイル返送路
26 オイル調整弁
55a インナーロータ
55b アウターロータ
100、200、300、400 作動油供給装置
204 ハイブリッド駆動用モータ
301 可変容量型オイルポンプ(オイルポンプ)
453 リング部材
453a 内部空間
455 ベーン式ロータ
C 冷却対象
D 油圧駆動対象(オイル供給対象)
L 潤滑対象(オイル供給対象)
E エンジン
Claims (9)
- エンジンの冷却対象に向けてオイルを吐出する第1吐出ポートと、前記冷却対象を含まない前記エンジンのオイル供給対象に向けてオイルを吐出する第2吐出ポートとを有するオイルポンプと、
前記第1吐出ポートからオイルを前記冷却対象に供給する第1状態と、前記第1吐出ポートからオイルを前記冷却対象に供給しない第2状態とを切り替える油路切替装置とを備える、作動油供給装置。 - エンジン情報に基づいて、前記油路切替装置により前記第1状態と前記第2状態とを切り替えるように構成されている、請求項1に記載の作動油供給装置。
- 前記油路切替装置は、前記第1吐出ポートから吐出されたオイルを前記オイルポンプの吸込ポートに返送する開閉可能なオイル返送路を含み、前記第1状態では、前記オイル返送路を閉じるように構成され、前記第2状態では、前記オイル返送路を開くように構成されている、請求項1または2に記載の作動油供給装置。
- 前記オイルポンプは、アウターロータおよびインナーロータを有し、前記インナーロータに対する前記アウターロータの偏心方向を変えることによって、オイルの吐出量を変更可能な可変容量型オイルポンプを含み、
前記油路切替装置は、前記可変容量型オイルポンプへのオイルの供給量を調整することにより、前記インナーロータに対する前記アウターロータの偏心方向を変更するように構成され、前記第1状態では、前記第1吐出ポートをオイルの吐出側の領域に配置し、前記第2状態では、前記第1吐出ポートをオイルの吸込側の領域に配置するように構成されている、請求項1または2に記載の作動油供給装置。 - 前記オイルポンプは、ベーン式ロータと、前記ベーン式ロータを内側に配置する長円状の内部空間を有するリング部材とを含み、
前記油路切替装置は、前記ベーン式ロータに対して前記リング部材を移動可能に構成されており、前記リング部材を移動させることにより、前記第1吐出ポートが開かれる前記第1状態と、前記ベーン式ロータによって前記第1吐出ポートを塞ぐ前記第2状態とを切り替えるように構成されている、請求項1または2に記載の作動油供給装置。 - 前記油路切替装置は、前記第2吐出ポートから吐出されたオイルが供給される圧力室と、前記圧力室内の油圧の変動により駆動されることによって、前記オイル返送路を開閉する弁体とを含む、請求項3に記載の作動油供給装置。
- 前記油路切替装置は、前記圧力室へのオイルの供給を調整するオイル調整弁を含み、
エンジン情報に基づいて、前記オイル調整弁を制御することにより、前記油路切替装置により前記第1状態と前記第2状態とを切り替える制御を行う制御部をさらに備える、請求項6に記載の作動油供給装置。 - 前記エンジン情報は、前記エンジンの回転数、前記エンジンの負荷、前記エンジンの空気の吸入量および前記エンジンの冷却水の温度の少なくとも1つを含む、請求項2または7に記載の作動油供給装置。
- ハイブリッド駆動用モータをさらに備え、
ハイブリッド駆動用モータを駆動させる間は、前記第2状態にするように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の作動油供給装置。
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