JP2020125276A - 持久力向上剤 - Google Patents

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進司 三浦
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昭仁 守田
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音緒 佐山
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Shunsuke Yamamoto
俊佑 山本
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重城 加藤
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Abstract

【課題】本発明の課題は、筋肉におけるIIa型線維の比率増加や持久力の向上、IIb型線維の肥大や敏捷性の向上が可能となる安全な組成物を提供することである。【解決手段】上記課題を解決するために、食肉のタンパク質分解処理物を含有した組成物を提供する。この組成物は、対象の筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させることによって、持久力を向上させることができる。また、IIb型線維を肥大させることによって、敏捷性を向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、医薬品、食品、飲料、飼料として用いられる持久力向上剤や敏捷性向上剤、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための組成物、筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための組成物に関するものである。更に詳しくは、食肉をプロテアーゼで処理して得られるタンパク質分解処理物を含有する持久力向上剤や敏捷性向上剤、筋肉におけるIIa型線維を増加させるための組成物、筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための組成物に関するものである。
持久力は、スポーツや日常的な運動などにおける身体活動に必要な体力であり、長時間にわたる全身運動や局所的な筋肉の運動を持続させるうえで重要である。また、敏捷性は、刺激に対する速やかな反応動作や、身体の位置変換を素早く正確に行う能力であり、運動だけでなく日常生活において大切な能力である。現代社会では、持続して身体に負荷をかけたり動かしたりする機会が少なく、慢性的な運動不足の状態に陥りやすい。そのため、体力低下や筋力低下と、それに伴う敏捷性の低下や疲労のリスクが高くなっている。特に、高齢者における持久力や敏捷性の低下は、日常生活動作や生活の質の悪化のみならず、気力の低下(老人性うつなど)、転倒に伴う骨折、廃用症候群や誤嚥性肺炎といった疾患の誘発リスクの増大など重大な悪影響をもたらす。そこで、持久力や敏捷性を向上させるための新たな方法の開発が所望されている。
身体的な持久力や敏捷性は、筋肉、特に骨格筋の特徴に大きく依存する。筋肉は、持久力のある遅筋線維(I型線維)と瞬発力のある速筋線維(II型線維)に大別され、さらに、速筋線維は、IIa型線維、IIb型線維、IIx型線維などのサブタイプに分けられる。速筋線維のIIa型線維は、I型線維ほどではないが非常に高い持久性能を有しつつも、他のII型線維並みの瞬発性能も併せ持つ万能な筋線維である。速筋線維のIIb型線維は、非常に優れた瞬発性能を有する筋線維である。また、加齢により主要な骨格筋においてII型線維の減少が顕著であることが知られている。したがって、持久力を改善するためには、筋肉におけるI型線維だけでなくIIa型線維を増加させることが有効であるといえる。また、敏捷性を改善するためには、筋肉におけるIIb型線維を増強させることが有効であると考えられる。
持久力を向上させるために、I型線維やIIa型線維を増加し得る物質が報告されている。例えば、特許文献1には、ショウガ抽出物が、筋肉中の遅筋線維を増加させる作用を有することが記載されている。また、特許文献2には、発酵茶から抽出された高分子ポリフェノールが、筋肉中のIIb型線維をIIa型線維に変化するのを促進することが記載されている。
また、特許文献3には、植物抽出物が速筋を増強させることが記載されている。しかしながら、速筋のIIb型線維を特異的に肥大させる薬剤などは知られていない。
特開2014−101346号公報 特開2010−037323号公報 特開2013−100272号公報
本発明の課題は、対象の筋肉特性を変化させて持久力や敏捷性を向上させる組成物を提供することである。具体的には、本発明は、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させることにより持久力を向上させること、また、筋肉におけるIIb型線維を肥大させることにより敏捷性を向上させることを可能とする安全な組成物を提供することである。
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、破砕や磨砕した食肉をプロテアーゼ処理したタンパク質分解処理物を経口摂取することによって、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加することで持久力を向上することができるという知見や、筋肉におけるIIb型線維を肥大させることで敏捷性を向上することができるという知見に至り、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[20]を提供する。
[1]食肉由来のタンパク質分解処理物を含有することを特徴とする持久力向上剤。
[2]食肉が、鶏肉、牛肉、豚肉である[1]に記載の持久力向上剤。
[3]前記タンパク質分解処理物が、食肉を破砕及び/又は磨砕した後に、あるいは食肉を破砕及び/又は磨砕に際して、プロテアーゼを添加して酵素処理することにより得られることを特徴とする[1]または[2]に記載の持久力向上剤。
[4]前記酵素処理がエンド型プロテアーゼ及び/又はエキソ型プロテアーゼを作用させた後、加熱処理してプロテアーゼを失活させる処理であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の持久力向上剤。
[5][1]〜[4]のいずれかに記載の持久力向上剤を含有する、持久力向上用の医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物または飼料組成物。
[6]食肉由来のタンパク質分解処理物を含有することを特徴とする筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための組成物。
[7]食肉が、鶏肉、牛肉、豚肉である[6]に記載の組成物。
[8]前記タンパク質分解処理物が、食肉を破砕及び/又は磨砕した後に、あるいは食肉を破砕及び/又は磨砕に際して、プロテアーゼを添加して酵素処理することにより得られることを特徴とする[6]または[7]に記載の組成物。
[9]前記酵素処理がエンド型プロテアーゼ及び/又はエキソ型プロテアーゼを作用させた後、加熱処理してプロテアーゼを失活させる処理であることを特徴とする[6]〜[8]のいずれかに記載の組成物。
[10][6]〜[9]のいずれかに記載の組成物を含有する、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物または飼料組成物。
[11]食肉由来のタンパク質分解処理物を含有することを特徴とする敏捷性向上剤。
[12]食肉が、鶏肉、牛肉、豚肉である[11]に記載の組成物。
[13]前記タンパク質分解処理物が、食肉を破砕及び/又は磨砕した後に、あるいは食肉を破砕及び/又は磨砕に際して、プロテアーゼを添加して酵素処理することにより得られることを特徴とする[11]または[12]に記載の組成物。
[14]前記酵素処理がエンド型プロテアーゼ及び/又はエキソ型プロテアーゼを作用させた後、加熱処理してプロテアーゼを失活させる処理であることを特徴とする[11]〜[13]のいずれかに記載の組成物。
[15][11]〜[14]のいずれかに記載の組成物を含有する、敏捷性向上用の医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物または飼料組成物。
[16]食肉由来のタンパク質分解処理物を含有することを特徴とする筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための組成物。
[17]食肉が、鶏肉、牛肉、豚肉である[16]に記載の組成物。
[18]前記タンパク質分解処理物が、食肉を破砕及び/又は磨砕した後に、あるいは食肉を破砕及び/又は磨砕に際して、プロテアーゼを添加して酵素処理することにより得られることを特徴とする[16]または[17]に記載の組成物。
[19]前記酵素処理がエンド型プロテアーゼ及び/又はエキソ型プロテアーゼを作用させた後、加熱処理してプロテアーゼを失活させる処理であることを特徴とする[16]〜[18]のいずれかに記載の組成物。
[20][16]〜[19]のいずれかに記載の組成物を含有する、筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物または飼料組成物。
本発明によれば、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させることにより、持久力を向上させることが可能であり、かつ安全な組成物を提供することができる。
また、本発明によれば、筋肉におけるIIb型線維を肥大させることにより、敏捷性を向上させることが可能であり、かつ安全な組成物を提供することができる。
酵素分解鶏肉の摂取による筋線維タイプの変化について示す図である。(A)マウス前脛骨筋における免疫染色した組織切片を示す図である。(B)マウス前脛骨筋におけるIIa型線維の割合を示す図である。 酵素分解鶏肉の摂取によるIIb型線維の変化について示す図である。(A)マウス前脛骨筋における免疫染色した組織切片を示す図である。(B)マウス前脛骨筋におけるIIb型線維の太さの分布を示す図である。
以下、本発明の持久力向上剤、敏捷性向上剤、持久力向上用や敏捷性向上用の医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための組成物、筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための組成物、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物、筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物について説明する。
本発明の持久力向上剤や敏捷性向上剤は、食肉をプロテアーゼ処理した処理物を有効成分として、対象の持久力や敏捷性を向上させるための剤であれば特に限定されるものではない。また、持久力向上用や敏捷性向上用の医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物は、食肉をプロテアーゼ処理した処理物を有効成分として、対象の持久力や敏捷性を向上させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物であれば特に限定されるものではない。
本発明の筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための組成物は、食肉をプロテアーゼ処理した処理物を有効成分として、所定の筋肉中の全筋線維におけるIIa型線維の数または断面積の割合を増加させるための組成物であれば特に限定されるものではない。また、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物は、食肉をプロテアーゼ処理した処理物を有効成分として、所定の筋肉中の全筋線維におけるIIa型線維の数または断面積の割合を増加させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物であれば特に限定されるものではない。
本発明の筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための組成物は、食肉をプロテアーゼ処理した処理物を有効成分として、所定の筋肉中のIIb型線維の断面積を増大させるための組成物であれば特に限定されるものではない。また、筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物は、食肉をプロテアーゼ処理した処理物を有効成分として、所定の筋肉中のIIb型線維の断面積を増大させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物であれば特に限定されるものではない。
本発明で用いる食肉は、入手のしやすさから鶏、牛、豚、羊などの家畜が適しているが、これらの動物に限定されるものではない。また、肉の部位や状態は、特に限定されるものではなく、例えば、任意の部位の肉を脱脂処理することで脂質を除いたものを用いることができる。脱脂処理としては、煮る、焼くなどの加熱方法や、エタノールやヘキサンなどを用いた抽出方法などが挙げられる。
食肉の酵素処理では、エンド型プロテアーゼやエキソ型プロテアーゼを用いる。エンド型プロテアーゼやエキソ型プロテアーゼとしては、特に限定されるものではない。例えば、任意の至適pHを有する酸性プロテアーゼ、中性プロテアーゼ、アルカリ性プロテアーゼや、任意の至適温度を有するプロテアーゼでもよい。好ましくは、50℃付近に至適作用温度を有するプロテアーゼや、食肉は弱酸性のpHを有することから、弱酸性条件下でプロテアーゼ活性を示すものである。
また、プロテアーゼは、単独あるいは組み合わせて使用することができる。プロテアーゼを組み合わせて使用する場合は、同時あるいは順次作用させてもよい。
なお、酵素処理の条件は、持久力向上作用や敏捷性向上作用、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させる作用、筋肉におけるIIb型線維を肥大させる作用を有するタンパク質分解処理物が得られるものであれば、特に制限されず、食肉やプロテアーゼの種類や使用量、処理温度、処理pH、処理時間などは任意に最適化すればよい。例えば、反応時間は1〜5時間、好ましくは、2〜4時間程度である。また、反応温度は35〜60℃、好ましくは、45〜55℃である。
プロテアーゼの失活処理は、酵素を十分に失活できるのであれば処理方法に制限はなく、例えば、加熱処理を用いることができる。加熱処理は、プロテアーゼが失活する条件であればよく、例えば、加熱温度としては85〜100℃が好ましく、加熱時間としては30〜120分が好ましい。
また、食肉は、骨や毛などの異物が混入するおそれがあるので、加熱処理物を濾過処理することが望ましい。
以上に述べた食肉のタンパク質分解処理物を含有する本発明の持久力向上剤は、筋肉の持続的に収縮し続ける能力や抗疲労能力を高め、運動に対する持久力を向上させる作用を有する。また、本発明の筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための組成物は、骨格筋を構成する筋線維におけるIIa型線維の割合を増加させる作用を有する。
以上に述べた食肉のタンパク質分解処理物を含有する本発明の敏捷性向上剤は、筋肉の刺激に対する速やかな反応や、身体の位置変換を素早く正確に行う能力を高める作用を有する。また、本発明の筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための組成物は、骨格筋を構成する筋線維におけるIIb型線維の断面積を増大させる作用を有する。
本発明の持久力向上剤、敏捷性向上剤、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための組成物、筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための組成物は、医薬品、食品、飲料、飼料などを製造するための組成物として使用することができる。
また、本発明の医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物は、ヒトまたは非ヒト動物用として使用する。非ヒト動物用とは、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類などの骨格筋を有する動物であり、好ましくは、ウシ、ブタ、イヌ、ネコなどが挙げられる。
(持久力向上剤、敏捷性向上剤、医薬組成物)
本発明が持久力向上剤、敏捷性向上剤、医薬組成物である場合は、食肉のタンパク質分解処理物を有効成分として含有する。さらに、持久力向上剤、敏捷性向上剤、医薬組成物は、食肉のタンパク質分解処理物の持久力向上作用や筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させる作用が失われない限り、他の有効成分や添加剤など任意の成分を含有してもよい。例えば、薬学的に許容される基剤、担体、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、pH調節剤、緩衝剤、安定化剤、保存剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの含有量については、使用する添加成分の種類や剤型などに応じて公知のものから適宜設定すればよい。
有効成分としては、持久力や敏捷性を向上させる物質や筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させる物質、筋肉におけるIIb型線維を肥大させる物質だけでなく、持久力や敏捷性の低下、筋肉におけるIIa型線維の比率の減少や筋肉におけるIIb型線維の萎縮に関係する症状を改善する物質、筋肉の機能を改善する物質などが挙げられる。例えば、ショウガ抽出物、発酵茶抽出高分子ポリフェノール、ホエイタンパク質、大豆タンパク質、バリンやロイシン、イソロイシンなどのアミノ酸、クレアチン、ビタミンなどである。薬学的に許容される基剤としては、水、エタノールのような極性溶媒、油性基剤などが挙げられる。担体、賦形剤としては、乳糖、ブドウ糖、白糖、マンニトール、馬鈴薯デンプン、トウモロコシデンプン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、結晶セルロースなどが挙げられる。結合剤としては、デンプン、ゼラチン、シロップ、トラガントゴム、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどが挙げられる。崩壊剤としては、デンプン、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウムなどが挙げられる。滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、水素添加植物油、タルク、マクロゴールなどが挙げられる。着色剤としては、医薬品に添加することが許容されている任意の着色剤を使用することができる。pH調節剤としては、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、炭酸カリウム、乳酸などが挙げられる。緩衝剤としては、リン酸塩、アルギニン、ヒスチジンなどが挙げられる。安定化剤としては、アルギニン、ポリソルベート80、マクロゴール4000などが挙げられる。保存剤としては、安息香酸、フェノキシエタノール、チメロサールなどが挙げられる。
持久力向上剤、敏捷性向上剤、医薬組成物の形態は、特に制限されることなく、任意の製剤として提供することができる。例えば、持久力向上剤、敏捷性向上剤、医薬組成物は、経口投与製剤として、糖衣錠、バッカル錠、コーティング錠、チュアブル錠などの錠剤、トローチ剤、丸剤、散剤、ソフトカプセルを含むカプセル剤、顆粒剤、懸濁剤、乳剤、ドライシロップを含むシロップ剤、エリキシル剤などの液剤とすることができる。また、持久力向上剤、敏捷性向上剤、医薬組成物は、非経口投与のために、静脈注射、皮下注射、腹腔内注射、筋肉内注射、経皮投与、経鼻投与、経肺投与、経腸投与、口腔内投与、経粘膜投与などの投与のための製剤とすることができる。例えば、注射剤、経皮吸収テープ、エアゾール剤、坐剤などである。好ましくは、経口投与の形態である。
持久力向上剤、敏捷性向上剤、医薬組成物における食肉のタンパク質分解処理物の含有量は、持久力や敏捷性の向上、筋肉におけるIIa型線維の比率の増加、筋肉におけるIIb型線維を肥大させる有効量であればよい。例えば、成人であれば、10μg〜10g/kg/日、好ましくは、0.1g〜1g/kg/日を経口または非経口的に、1日1回または2〜4回以上に分割して、適宜の間隔をあけて投与することができる。また、本発明の食肉のタンパク質分解処理物は、天然物由来であり一般的な医薬品のように強い副作用を有するものでないので、1日あたりの投与量に制限はない。
なお、有効量とは、対象において長時間にわたり全身運動や局所的な筋肉の運動を持続させることや、筋肉の刺激に対する速やかな反応や、身体の位置変換を素早く正確に行う能力を高めることが可能となる量である。また、対象において筋肉におけるIIa型線維の比率を増加できる量、対象において筋肉におけるIIb型線維を肥大させることができる量である。好ましくは、所定の筋肉中の全筋線維におけるIIa型線維の数または断面積の割合を投与前の101%以上、好ましくは、105%以上に統計学的な有意差をもって増加させることができる量である。また、所定の筋肉中のIIb型線維の断面積の割合を投与前の101%以上、好ましくは、105%以上に統計学的な有意差をもって増大させることができる量である。
統計学的に有意な増加とは、食肉のタンパク質分解処理物を投与していない群におけるIIa型線維やIIb型線維の数または断面積と比較して統計学的に有意に増加していることをいう。
以上の特徴により、本発明の持久力向上剤、医薬組成物は、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させることができる。これにより、対象の持久力を向上させることができる。
また、本発明の敏捷性向上剤、医薬組成物は、筋肉におけるIIb型線維を肥大させることができる。これにより、対象の敏捷性を向上させることができる。
(食品組成物、飲料組成物、飼料組成物)
本発明が食品組成物、飲料組成物、飼料組成物である場合は、食肉のタンパク質分解処理物の持久力向上作用や敏捷性向上作用、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させる作用、筋肉におけるIIb型線維を肥大させる作用が失われない限り、他の成分を含有してもよい。例えば、持久力向上作用や敏捷性向上作用、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させる作用、筋肉におけるIIb型線維を肥大させる作用を有する他の活性成分や筋肉活動や維持に必要な活性成分、抗酸化成分、油性成分、栄養強化のための各種ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、その他食品として利用され得る食品添加物や食品材料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの含有量については、使用する成分の種類や食品などの形態などに応じて適宜設定すればよい。
また、飼料組成物とは、ウシ、ブタ、トリなどの非ヒト動物用の飲食物として使用するものをいう。
持久力向上作用や敏捷性向上作用、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させる作用、筋肉におけるIIb型線維を肥大させる作用を有する他の活性成分、筋肉活動や維持に必要な活性成分としては、ショウガ抽出物、発酵茶抽出高分子ポリフェノール、ホエイタンパク質、ホエイペプチド、カゼイン、大豆タンパク質、大豆ペプチド、小麦タンパク質、バリンやロイシン、イソロイシンなどのアミノ酸、クレアチン、ビタミンなどが挙げられる。抗酸化成分としては、トコフェロール類やトコトリエノール類、それらの誘導体、セサミン、β−カロチンなどのカロテノイド類、その誘導体、没食子酸やエラグ酸などのタンニン類、それらの誘導体、フラボン、カテキンなどのフラボノイド類、ユビキノンやビタミンKなどのキノン類、オリーブ抽出物などが挙げられる。油性成分としては、脂肪酸エステル、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコールなどが挙げられる。ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどが挙げられる。ミネラル類としては、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。アミノ酸類としては、アスパラギン酸、アラニン、グルタミン酸などが挙げられる。
食品組成物、飲料組成物、飼料組成物の形態は、特に制限されることなく、任意のものとして提供することができる。例えば、加工食品、健康食品(栄養補助食品、栄養機能食品、病者用食品、特定保健用食品、機能性表示食品など)、サプリメント、病者向け食品(病院食、病人食、介護食など)、菓子、油脂類、乳製品、レトルト食品、レンジ食品、冷凍食品、調味料、健康補助食品、飲料、栄養ドリンクなどとすることができる。また、食品組成物、飲料組成物、飼料組成物の形状や性状は、特に制限されず、固体状、半固体状、ゲル状、液体状、粉末状などとすることができる。特に、健康食品やサプリメントとして使用する場合は、継続的で簡便な摂取ができるように、顆粒、カプセル、錠剤、チュアブル剤、飲料パウダー、ドリンク剤、スムージー、ゼリー、グミなどの形態で調製することが好ましい。
食品組成物、飲料組成物、飼料組成物における食肉のタンパク質分解処理物の含有量は、持久力や敏捷性の向上、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させたり、筋肉におけるIIb型線維を肥大させたりする有効量であればよい。例えば、成人であれば、10μg〜10g/kg/日、好ましくは、0.1g〜1g/kg/日を経口的に、1日1回または2〜4回以上に分割して、適宜の間隔をあけて摂取することである。また、運動愛好者、アスリート、運動不足者、高齢者などは、各々の目的に応じて、適宜摂取量を増減してよい。本発明の食肉のタンパク質分解処理物は、天然物由来であり、医薬品のように副作用を有するものでないので、1日あたりの摂取量に制限はない。
なお、有効量とは、対象において長時間にわたり全身運動や局所的な筋肉の運動を持続させたり、筋肉の刺激に対する速やかな反応や、身体の位置変換を素早く正確に行う能力を高めたりすることが可能となる量である。また、対象において筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させたり、筋肉におけるIIb型線維を肥大させたりすることができる量である。好ましくは、所定の筋肉中の全筋線維におけるIIa型線維の数または断面積の割合を投与前の101%以上、好ましくは、105%以上に統計学的な有意差をもって増加させることができる量である。また、所定の筋肉中のIIb型線維の断面積の割合を投与前の101%以上、好ましくは、105%以上に統計学的な有意差をもって増大させることができる量である。
統計学的に有意な増加とは、食肉のタンパク質分解処理物を投与していない群におけるIIa型線維やIIb型線維の数または断面積と比較して統計学的に有意に増加していることをいう。
本発明の食品組成物、飲料組成物、飼料組成物を含有する飲食物は、持久力や敏捷性を向上させるために用いられるものであることや、運動と併用して摂取するものであることの表示を付してもよい。
なお、これらの表示は、公知の方法で容器包装手段に付すことができ、これによって本発明を含有する飲食物は持久力や敏捷性の向上のために用いられるものであることや、運動と併用して摂取するものであることが明示されるので、通常の剤又は飲食物との区別が明確となる。
以上の特徴により、本発明の食品組成物、飲料組成物、飼料組成物は、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させることができる。これにより、対象の持久力を向上させることができる。
また、本発明の食品組成物、飲料組成物、飼料組成物は、筋肉におけるIIb型線維を肥大させることができる。これにより、対象の敏捷性を向上させることができる。
本発明の食品組成物、飲料組成物、飼料組成物の適用対象者としては、好ましくは、運動愛好者、アスリート、運動不足者、高齢者、高齢ペットなどである。老齢マウスにおけるIIa型線維の比率の増加や、IIb型線維の肥大が確認されたことから、本発明の食品組成物、飲料組成物、飼料組成物は、持久力や敏捷性が衰える高齢者、高齢ペットの体質改善が特に期待される。高齢者としては、好ましくは40歳以上であり、より好ましくは50歳以上であり、特に好ましくは60歳以上である。
(食肉のタンパク質分解処理物の調製)
食肉のタンパク質分解処理物は、鶏胸肉から調製した。すなわち、脂肪や結合組織をできるだけ取り除き、100℃で30分間加熱した後に、フードプロセッサーで破砕した500gの鶏胸肉に対して、プロテアーゼP「アマノ」3SD(登録商標)(天野エンザイム株式会社,Japan)、及びサモアーゼPC10F(登録商標)(天野エンザイム株式会社,Japan)をそれぞれ50ppmずつ加えた。酵素処理は、50℃で3時間行い、その後100℃で30分間加熱してプロテアーゼを失活させ、タンパク質分解処理物とした。
(マウスの飼育)
普通固形飼料(MF,Oriental Yeast,Japan)で飼育した61〜62週齢の高齢の雄性C57BL/6Jマウス(CHARLES RIVER LABORATORIES JAPAN,Japan)を用いた。普通固形飼料の栄養成分は水分7.9g、粗タンパク質23.1g、粗脂質5.1g、粗灰分5.8g、粗線維2.8g、糖質55.3g、カロリー359kcalで構成される。
対照群(n=10)、酵素未処理の鶏肉摂取群(n=6)、タンパク質分解処理物摂取群(n=5)に分け、各飼料、及び水を自由に摂取できる環境で63日間飼育した。
対照群の飼料は、L−シスチン0.3g、Vitamin mix1.0g、Mineral mix3.5g、セルロース5.0g、カゼイン20.0g、α−デンプン66.2g、サフラワー油4.0g、水36.65gで構成される。酵素未処理の鶏肉摂取群の飼料は、対照群の飼料に鶏肉凍結乾燥粉末0.5gを追添加したものを用いた。タンパク質分解処理物摂取群の飼料は、対照群の飼料に上述した鶏胸肉のタンパク質分解処理物0.5gを追添加したものを用いた。
(前脛骨筋における組織切片の調製)
試験開始から63日後のマウスより摘出した前脛骨筋は、垂直に固定し、液体窒素で予め冷却したイソペンタン中に2秒間静置した後、1分間激しく攪拌した。凍結した前脛骨筋は、攪拌後にドライアイス上で30分間静置し、速やかに−80℃で保管した。
凍結した前脛骨筋は、予め−25℃に冷却したクリオスタット(CM1860,Leica,Wetzlar,Germany)を用いて10μmの組織切片として、スライドグラスに貼りつけた。前脛骨筋の組織切片は、−80℃で保管した。
(組織切片の染色)
前脛骨筋の組織切片は、標準的な染色方法に従って、ヘマトキシリン/エオシン染色と免疫染色を行った。
ヘマトキシリン/エオシン染色では、マイヤーヘマトキシリン(131−09665,FUJIFILM Wako Pure Chemical,Japan)と1%エオシンY(051−06515,FUJIFILM Wako Pure Chemical,Japan)を用いて、核と細胞質を染色した。
また、染色した組織切片は、ソフトマウント(192−16301、FUJIFILM Wako Pure Chemical,Japan)を滴下し、カバーガラスをかけて封入した。
また、免疫染色では、組織切片を−20℃で5分間、アセトンで処理して固定した後に、ブロッキングマウスIgG(MKB−2213,VECTOR LABORATORIES,California,USA)と5%の非免疫ヤギ血清(50062Z,Thermo fisher Scientific,Massachusetts,USA)を用いてブロッキング処理を施した。
ブロッキング処理をした組織切片は、以下の1次抗体と2次抗体を用いて染色した。
I型線維の染色においては、1次抗体として抗牛MYH7抗体(BA−F8,DSHB社製)、2次抗体として抗−マウスIgGb2抗体(A21140,Thermo Fisher Scientific社製)、IIa型線維の染色においては,1次抗体として抗牛MYH2抗体(SC−71,DSHB社製)、2次抗体として抗−マウスIgG1抗体(A21127,Thermo Fisher Scientific社製)、IIb型線維の染色においては、1次抗体として抗牛MYH4抗体(BF−F3,DSHB社製)、2次抗体として抗−マウスIgM抗体(A21042,Thermo Fisher Scientific社製)、ラミニンの染色においては,1次抗体として抗マウスラミニン抗体(L9393,Sigma−Aldrich社製)、2次抗体として抗−ウサギIgG抗体(A21244,Thermo Fisher Scientific社製)を使用した。
また、染色した組織切片は、Prolong Gold antifade reagent(P36931,Thermo Fisher Scientific,Massachusetts,USA)を滴下し、カバーガラスをかけて封入した。封入後は、遮光して4℃で保管した。
(前脛骨筋における筋線維タイプの測定と解析)
染色した組織切片は、蛍光倒立顕微鏡(DMi8,Leica,Wetzlar,Germany)と蛍光イメージングシステムLAS X(Leica,Wetzlar,Germany)を使用して画像化した。
画像化した免疫染色像を全て重ね合わせた画像を解析に用いた。解析は、皮膚に近い側である表層部と骨に近い側である深層部から、それぞれ400〜500本の筋線維を無作為に選別した。これらの筋線維について、目視で筋線維タイプを確認し、各筋線維タイプの本数を集計した。
(前脛骨筋におけるIIb型線維の断面積の測定と解析)
染色した組織切片は、蛍光倒立顕微鏡(DMi8,Leica,Wetzlar,Germany)と蛍光イメージングシステムLAS X(Leica,Wetzlar,Germany)を使用して画像化した。
解析は、皮膚に近い側である表層部と骨に近い側である深層部から、それぞれ400〜500本の筋線維を無作為に選別した。これらの筋線維について、WinRoof2018(Mitani Corporation,Japan)で筋線維断面積を自動測定した。
(統計解析)
統計解析は、統計処理ソフトJMP(JMP5.1.2;SAS,Cary,North Carolina,USA)を用いて、一元配置分散分析(ANOVA)を行った。ANOVAで有意差が認められた場合、2群間の比較をStudentのt検定、3群間以上の比較をTukey−KramerのHSD検定により行った。P<0.05を有意差ありと判定し、値はmean±SEで示した。
(結果1:タンパク質分解処理物の筋線維タイプに対する作用)
筋線維タイプに対する食肉のタンパク質分解処理物の作用を明らかにするために、各種飼料で63日間飼育したマウスにおける前脛骨筋の免疫染色した組織切片を用いて解析した。図1(A)は、対照群とタンパク質分解処理物摂取群の前脛骨筋深層部における組織切片の染色像である。なお、酵素未処理の鶏肉摂取群の染色像については示していない。また、図中のIIa型線維には、白丸を付した。図1(B)は、組織切片に含まれる筋線維の合計本数に対するIIa型線維の割合を示したグラフである。
酵素未処理の鶏肉摂取群は、対照群に比べてIIa型線維の比率が増加した。タンパク質分解処理物摂取群では、対照群に比べてIIa型線維の比率が、酵素未処理の鶏肉摂取群よりもさらに増加した。
したがって、食肉をプロテアーゼ処理したタンパク質分解処理物の摂取は、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加することが示された。
また、タンパク質分解処理物の摂取は、高い持久性能を有するIIa型線維の比率を増加させることから、対象の持久力を向上させるという効果が認められた。
(結果2:タンパク質分解処理物のIIb型線維の断面積に対する作用)
IIb型線維の断面積に対する食肉のタンパク質分解処理物の作用を明らかにするために、各種飼料で63日間飼育したマウスにおける前脛骨筋の免疫染色した組織切片を用いて解析した。図2(A)は、対照群とタンパク質分解処理物摂取群の前脛骨筋における組織切片のラミニン染色像である。なお、酵素未処理の鶏肉摂取群の染色像については示していない。図2(B)は、組織切片に含まれる前脛骨筋の表層部におけるIIb型線維の太さの分布を示したグラフである。
酵素処理の鶏肉摂取群は、対照群や酵素未処理の鶏肉摂取群に比べて、1500μm未満の細いIIb型線維の割合が減少し、2000μm〜2750μm未満の比較的太いIIb型線維の割合が増加した。特に、500μm未満のIIb型線維においては、酵素未処理の鶏肉摂取群、酵素処理の鶏肉摂取群が対照群に比して有意差をもって減少した。また、500μm〜750μm未満のIIb型線維においては、酵素処理の鶏肉摂取群が対照群に比して有意差をもって減少した。
なお、2750μm以上のIIb型線維の割合については、各群における有意差は認められなかった。
したがって、食肉をプロテアーゼ処理したタンパク質分解処理物の摂取は、筋肉におけるIIb型線維を肥大することが示された。
また、タンパク質分解処理物の摂取は、高い敏捷性能を有するIIb型線維を肥大させることから、対象の敏捷性を向上させるという効果が認められた。
本発明は、対象の筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させることで、持久力を向上させることができるので、疲労のリスク、日常生活動作、生活の質、気力の低下(老人性うつなど)、廃用症候群や誤嚥性肺炎などの疾患の誘発リスクを改善することができる。

Claims (20)

  1. 食肉由来のタンパク質分解処理物を含有することを特徴とする持久力向上剤。
  2. 食肉が、鶏肉、牛肉、豚肉である請求項1に記載の持久力向上剤。
  3. 前記タンパク質分解処理物が、食肉を破砕及び/又は磨砕した後に、あるいは食肉を破砕及び/又は磨砕に際して、プロテアーゼを添加して酵素処理することにより得られることを特徴とする請求項1または2に記載の持久力向上剤。
  4. 前記酵素処理がエンド型プロテアーゼ及び/又はエキソ型プロテアーゼを作用させた後、加熱処理してプロテアーゼを失活させる処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の持久力向上剤。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の持久力向上剤を含有する、持久力向上用の医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物または飼料組成物。
  6. 食肉由来のタンパク質分解処理物を含有することを特徴とする筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための組成物。
  7. 食肉が、鶏肉、牛肉、豚肉である請求項6に記載の組成物。
  8. 前記タンパク質分解処理物が、食肉を破砕及び/又は磨砕した後に、あるいは食肉を破砕及び/又は磨砕に際して、プロテアーゼを添加して酵素処理することにより得られることを特徴とする請求項6または7に記載の組成物。
  9. 前記酵素処理がエンド型プロテアーゼ及び/又はエキソ型プロテアーゼを作用させた後、加熱処理してプロテアーゼを失活させる処理であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 請求項6〜9のいずれか一項に記載の組成物を含有する、筋肉におけるIIa型線維の比率を増加させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物または飼料組成物。
  11. 食肉由来のタンパク質分解処理物を含有することを特徴とする敏捷性向上剤。
  12. 食肉が、鶏肉、牛肉、豚肉である請求項11に記載の組成物。
  13. 前記タンパク質分解処理物が、食肉を破砕及び/又は磨砕した後に、あるいは食肉を破砕及び/又は磨砕に際して、プロテアーゼを添加して酵素処理することにより得られることを特徴とする請求項11または12に記載の組成物。
  14. 前記酵素処理がエンド型プロテアーゼ及び/又はエキソ型プロテアーゼを作用させた後、加熱処理してプロテアーゼを失活させる処理であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 請求項11〜14のいずれか一項に記載の組成物を含有する、敏捷性向上用の医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物または飼料組成物。
  16. 食肉由来のタンパク質分解処理物を含有することを特徴とする筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための組成物。
  17. 食肉が、鶏肉、牛肉、豚肉である請求項16に記載の組成物。
  18. 前記タンパク質分解処理物が、食肉を破砕及び/又は磨砕した後に、あるいは食肉を破砕及び/又は磨砕に際して、プロテアーゼを添加して酵素処理することにより得られることを特徴とする請求項16または17に記載の組成物。
  19. 前記酵素処理がエンド型プロテアーゼ及び/又はエキソ型プロテアーゼを作用させた後、加熱処理してプロテアーゼを失活させる処理であることを特徴とする請求項16〜18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 請求項16〜19のいずれか一項に記載の組成物を含有する、筋肉におけるIIb型線維を肥大させるための医薬品組成物、食品組成物、飲料組成物または飼料組成物。


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