JP2020124424A - 個装吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型の使用済み吸収性物品でも簡単にかつ衛生的に包むことができるようにする。【解決手段】縦長の生理用ナプキン1と、生理用ナプキン1を個装する個装シート11とを備える。個装シート11は、長手方向の少なくとも一部の区間に、長手方向に伸張可能な伸張可能部20が設けられている。この伸張可能部20は、個装シート11が長手方向に複数に折り畳まれた蛇腹部21、個装シート11として長手方向に伸張可能な伸縮フィルムを用いること、又は長手方向に伸張可能な伸縮シート25が、長手方向の両端部に設けられた伸縮シート固着部26によって個装シート11に接合された状態で配置されるとともに、平面視において伸縮シート25と重なる位置であって伸縮シート固着部26の間において、個装シート11が長手方向に分割可能に形成されることにより構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、縦長の吸収性物品が個装シートによって個装された個装吸収性物品であって、前記個装シートの長手方向の少なくとも一部の区間に、長手方向に伸張可能な伸張可能部が設けられた個装吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品Nとしては、例えば図12に示されるように、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる不透液性裏面シート50と、不織布または透孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シート51との間に綿状パルプなどからなる吸収体52を介在させ、かつ装着状態でのズレ止めを図るために、例えば本体部分の非肌当接面側(不透液性裏面シート50の外面)に1または複数条の本体ズレ止め粘着剤層53,53を形成したものが知られている。
一方、前記吸収性物品Nを個装するに際しては、図13に示されるように、前記粘着剤層53…を紙又はフィルムからなる剥離シート60によって被覆するとともに、吸収性物品Nの外面側に個装シート61を配置し、吸収性物品N、剥離シート60及び個装シート61を共に長手方向に三つ折り又は四つ折りとした後、開口する両側縁部分をヒートシールによって封止するとともに、開封部をタグテープ62により止着する方法が一般的である。
かかる個装吸収性物品の使用に当たっては、タグテープ62を外し、長手方向の折り畳みを開放して展開状態として吸収性物品Nを取り出し、剥離シート60を剥離して下着に装着する。また、使用済み吸収性物品の廃棄に当たっては、使用済み吸収性物品を長手方向に丸めた後、新しい吸収性物品Nを取り出した個装シート61で包んで、その端部をタグテープ62で止着した状態で廃棄することが多く行われている。
このような個装吸収性物品において、使用済み吸収性物品の廃棄方法等を改良した製品が種々開発されている。例えば、下記特許文献1においては、包装フィルムの少なくとも一部に袋状部を備え、ナプキンの取り替えにあたって、新しい生理用ナプキンを取り出した後の包装フィルムの袋状部に使用済みナプキンを入れて廃棄する方法が開示されている。
また、下記特許文献2においては、裏面シートの非肌面側に、吸収性物品の外縁よりも内側に配置されたテープ部材を有し、前記テープ部材は、吸収性物品の外縁よりも外側に延出可能に構成され、吸収性物品の使用後に、外側に延出させたテープ部材を、裏面シートの別の部分に設けられた粘着部に取り付けることによって、吸収性物品を丸めた状態に維持することができるようにした方法が開示されている。
特開2001−87306号公報 特開2018−993号公報
しかしながら、就寝時に夜用ナプキンを装着し、起床後に昼用ナプキンに交換する際、使用済みの夜用ナプキンを長手方向に丸めて、新しく取り出した昼用ナプキンの個装シートで包もうとしても、夜用ナプキンが昼用ナプキンと比較してかなり大型であるため、昼用ナプキンの個装シートでは包みきれず、使用済みナプキンを丸めた状態が解除して、経血吸収部分が露出するおそれがあった。
上記特許文献1記載の個包装体では、包装フィルムの袋状部より使用済みナプキンが大きい場合には、袋状部に入れにくいという問題がある。また、小さく丸めて無理に入れようとすると、不衛生な使用済みナプキンを触る頻度が増すため、衛生上の問題がある。他方で、上記特許文献2記載の吸収性物品では、新しく取り出した吸収性物品の個装シートは使用せずに、吸収性物品に予め備えられたテープ部材を用いて、吸収性物品を丸めた状態に維持しているが、不衛生な使用済み吸収性物品を最後まで手で持ち続ける必要があり、衛生的でない。また、使用済み吸収性物品を長手方向に丸めた後、その外面を少なくとも長手方向に個装シートで被覆しないと、臭気の放散や経血の浸み出しなどが生じるおそれがある。
そこで本発明の主たる課題は、大型の使用済み吸収性物品でも簡単にかつ衛生的に包むことができる個装吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、縦長の吸収性物品と、前記吸収性物品を個装する個装シートとを備えた個装吸収性物品であって、
前記個装シートは、長手方向の少なくとも一部の区間に、長手方向に伸張可能な伸張可能部が設けられていることを特徴とする個装吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、前記個装シートの長手方向の少なくとも一部の区間に、長手方向に伸張可能な伸張可能部が設けられているため、新しい吸収性物品を取り出した個装シートによって、この取り出した吸収性物品より大型の使用済み吸収性物品を包む場合でも、前記伸張可能部を伸張させることによって簡単に包むことができるようになる。また、使用済み吸収性物品が個装シートによって包まれるため、使用済み吸収性物品を触る機会が少なくて済むとともに、丸めた状態が確実に維持できるようになり、衛生的である。
請求項2に係る本発明として、前記伸張可能部は、前記個装シートが長手方向に複数に折り畳まれた蛇腹部によって構成されている請求項1記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明は、前記伸張可能部の第1の実施形態例であり、個装シートを長手方向に複数に折り畳んだ蛇腹部によって構成したものである。このように構成された伸張可能部を長手方向に伸張させるには、個装シートを長手方向に引っ張って、前記蛇腹部の折り畳み状態を解除することにより成すことができる。
請求項3に係る本発明として、前記伸張可能部は、前記個装シートとして、長手方向に伸張可能な伸縮フィルムを用いることにより構成されている請求項1記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明は、前記伸張可能部の第2の実施形態例であり、個装シートとして、長手方向に伸張可能な伸縮フィルムを用いることにより構成したものである。このように構成された伸張可能部を長手方向に伸張させるには、個装シートを長手方向に引っ張って、伸張可能な伸縮フィルム部分を伸張させることにより成すことができる。
請求項4に係る本発明として、前記伸張可能部は、長手方向に伸張可能な伸縮シートが、長手方向の両端部に設けられた伸縮シート固着部によって前記個装シートに接合された状態で配置されるとともに、平面視において前記伸縮シートと重なる位置であって前記伸縮シート固着部の間において、前記個装シートが長手方向に分割可能に形成されることにより構成されている請求項1記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明は、前記伸張可能部の第3の実施形態例であり、長手方向に伸張可能な伸縮シートを所定の伸縮シート固着部で個装シートに接合した状態で配置し、所定の位置で個装シートを長手方向に分割可能に形成することにより構成している。このように構成された伸張可能部を長手方向に伸張させるには、個装シートを長手方向に引っ張って、個装シートを長手方向に分割するとともに、分割された個装シートの間に跨設された前記伸縮シートを伸張させることにより成すことができる。
請求項5に係る本発明として、前記個装吸収性物品は、前記吸収性物品に具備されたズレ止め粘着剤層を覆う剥離シートを備え、
前記剥離シートは、前記伸張可能部より長手方向の外方側に設けられた剥離シート固着部で前記個装シートに接合されるとともに、平面視において前記伸張可能部と重なる位置で、前記剥離シートが長手方向に分割可能に形成されている請求項1〜4いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明では、吸収性物品に具備されたズレ止め粘着剤層を覆う剥離シートを備える場合において、この剥離シートが所定の剥離シート固着部で前記個装シートに接合されるとともに、所定の位置で長手方向に分割可能に形成されている。これによって、前記個装シートを前記伸張可能部で長手方向に伸張させることによって、前記剥離シートが長手方向に分割されるようになる。長手方向に分割された剥離シートは、それぞれ前記剥離シート固着部によって個装シートに接合されているため、個装シートから剥がれ落ちることがなく、個装シートとともに廃棄物として簡単に処理できるようになる。
請求項6に係る本発明として、前記剥離シートの所定位置に、幅方向に亘るミシン目が設けられている請求項5記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明では、前記伸張可能部を伸張させるため個装シートを長手方向に引っ張った際、前記剥離シートが長手方向に容易に分割できるようにするため、剥離シートの所定位置に幅方向に亘るミシン目を設けている。
請求項7に係る本発明として、前記剥離シートが分割される位置において、前記剥離シートの長手方向両側の外形線を幅方向に窪ませた凹部が形成されている請求項5、6いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項7記載の発明では、前記剥離シートが分割される位置に、前記剥離シートの長手方向両側の外形線を幅方向に窪ませた凹部を形成することにより、前記凹部が剥離シートを長手方向に引裂く際の引裂き開始点となり、所定の位置において剥離シートが長手方向に分割しやすくなる。
以上詳説のとおり本発明によれば、大型の使用済み吸収性物品でも簡単にかつ衛生的に包むことができるようになる。
第1形態例に係る個装吸収性物品の一部破断展開図である。 その横断面図(図1のII−II線矢視図)である。 (A)は個装状態、(B)は伸張状態を示す、個装シート11の平面図である。 第1形態例に係る個装シート11及び剥離シート10の平面図である。 その縦断面図(図4のV−V線矢視図)である。 その伸張状態における個装シート11及び剥離シート10の平面図である。 第2形態例に係る個装シート11及び剥離シート10の平面図である。 その伸張状態における個装シート11及び剥離シート10の平面図である。 第3形態例に係る個装シート11及び剥離シート10の平面図である。 その縦断面図(図9のX−X線矢視図)である。 その伸張状態における個装シート11及び剥離シート10の平面図である。 従来の吸収性物品Nを示す展開図である。 その個装要領を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。本発明に係る個装生理用ナプキンは、図1及び図2に示されるように、縦長の生理用ナプキン1と、この生理用ナプキン1を個装する個装シート11とが備えられた構造である。また、前記生理用ナプキン1に具備されたズレ止め粘着剤層9を覆う剥離シート10が個装シート11に固着された状態で備えられている。
〔生理用ナプキン1の基本構成〕
前記生理用ナプキン1は、着用者の体液排出部位が長手方向の中央部に位置する、所謂昼用生理用ナプキンである。前記生理用ナプキン1は、図1及び図2に示されるように、不透液性裏面シート2と、透液性表面シート3との間に、吸収体4または同図に示されるように被包シート5によって囲繞された吸収体4が介在され、肌当接面側の両側部にサイド不織布7、7が設けられた構造である。
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高で圧縮復元性が高い点で優れている。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。本例のように、吸収体4を囲繞する被包シート5を設ける場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間に被包シート5が介在することになり、クレープ紙などの吸収性に優れる前記被包シート5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、たとえばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は吸収体重量の10〜60%とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が10%未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、60%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。
前記被包シート5は、ティシュー等の紙材あるいは不織布等の透液性のシート材を用いることができる。特に、資材の破壊(破れ)が生じにくい不織布を用いるのが好ましい。このような不織布としては、薄さと強度のバランスに優れたスパンボンド法やSMS法により加工された不織布、熱可塑性エラストマー樹脂などからなる弾性繊維をスパンボンド法、メルトブロー法など紡糸工程に直結してウェブを形成する方法により加工された不織布、ラテックス、ウレタン、オレフィン系の繊維など伸縮性を有する素材を主成分とする不織布が好適である。なお、被包シート5は、少なくとも吸収体4の肌当接面側(表面側)の面が撥水性でなければシートの親水度は特に問わない。
本生理用ナプキン1の表面側両側部にはそれぞれ長手方向に沿って、かつ生理用ナプキン1の全長に亘ってサイド不織布7,7が設けられているとともに、このサイド不織布7,7の外側部分が側方に延在されるとともに、前記不透液性裏面シート2が側方に延在され、これら側方に延在されたサイド不織布7部分と不透液性裏面シート2部分とをホットメルト接着剤等により接合して側部フラップが形成されている。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、尿やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましく、体液の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるのが望ましい。かかるサイド不織布7としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくは目付け量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。
前記サイド不織布7の内方側は、図2に示されるように、前記サイド不織布7をほぼ二重に折り返すとともに、この二重シート内部に、その高さ方向中間部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された1または複数の、図示例では2本の糸状弾性伸縮部材8,8が配設され、その収縮力によって前記二重シート部分を表面側に起立させた立体ギャザーG、Gが形成されている。
図1に示されるように、前記透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に吸収体4が介在された本体部分の非肌当接面(不透液性裏面シート2の外面)には、下着に対する固定のために適宜の塗布パターンによって複数条の、図示例では生理用ナプキン1の長手方向に沿うとともに幅方向に間隔を空けて3条の本体ズレ止め粘着剤層9,9…が形成されているとともに、これら本体ズレ止め粘着剤層9、9…が連続する1枚の剥離シート10によって剥離可能に覆われている。
前記本体ズレ止め粘着剤層9を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
前記剥離シート10としては、本体ズレ止め粘着剤層9に対する当接面に対し、例えばシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布し離型処理した紙またはプラスチックシートを用いることができる。なお、特別に離型処理をしなくても、実質的に粘着力の低下を招かないものであれば、フィルムそのものであっても、不織布そのものであっても良い。
〔生理用ナプキン1の個装状態〕
上述の構成からなる生理用ナプキン1は、個装状態で、前記本体ズレ止め粘着剤層9、9…が前記剥離シート10で覆われるとともに、さらにその外面に個装シート11が配設され、前記生理用ナプキン1、剥離シート10及び個装シート11が一体的に長手方向に三つ折り又は四つ折りで折り畳まれ、開口する両側縁部分がヒートシール等によって封止されるとともに、長手方向端縁部分の開封部がタグテープ12によって止着されている。
前記個装シート11は、図1に示されるように、生理用ナプキン1の長手方向(前後方向)と対応する方向に延びる左右一対の長手側縁と、生理用ナプキン1の短手方向(幅方向)と対応する方向に延びる前後一対の短手側縁とにより画成される略矩形状のシートとされる。
前記個装シート11としては、素材的には、プラスチックフィルム、不織布又は紙などを使用することができる。これらのうち、最も好ましいのは、後段で詳述するようにプラスチックフィルムである。
前記個装シート11は、寸法的には、短手寸法としては、図1に示されるように、生理用ナプキン1の本体部分より幅広の両側に延在する寸法で形成されている。また、長手寸法としては、少なくとも一方端側(タグテープ12が備えられる側、すなわち生理用ナプキン1の前側に対応する側)が生理用ナプキン1の前端より前側に延在して形成され、他方端側(生理用ナプキン1の後側に対応する側)は、個装要領によって生理用ナプキン1の後端より後側に延在して形成する形態(図1)、又は生理用ナプキン1の後端より短く形成する形態とすることが可能である。
前記個装シート11と剥離シート10とは、図1に示されるように、所定位置に設けられた剥離シート固着部13によって剥離不能に接合されている。ここでいう「剥離不能」とは、個装生理用ナプキンの開封時に生理用ナプキン1を取り出す際の引張力によって個装シート11と剥離シート10との接合状態が解除されないことを意味する。
〔個装シート11の伸張可能部20〕
本発明に係る個装生理用ナプキンでは、前記個装シート11の長手方向の少なくとも一部の区間に、長手方向に伸張可能な伸張可能部20が設けられている。前記伸張可能部20は、個装状態では、図3(A)に示されるように、収縮した状態であり、生理用ナプキン1を取り出した後、個装シート11の長手方向両端部を手で長手方向に引っ張ることにより、同図3(B)に示されるように、長手方向に伸張した状態(伸張状態)に変化できるようになっている。すなわち、前記伸張状態とすることによって、個装シート11の長手寸法が長くなる。これによって、例えば、就寝時に大型の夜用ナプキンを装着し、起床後に小型の昼用ナプキンに交換する場合などのように、新しい生理用ナプキン1を取り出した個装シート11で、この取り出した生理用ナプキン1より大型の使用済み生理用ナプキンを包む場合でも、前記伸張可能部20を長手方向に伸張させることによって、大型の使用済み生理用ナプキンを確実に包むことができるようになる。また、使用済み生理用ナプキンが個装シート11によって包まれるため、使用済み生理用ナプキンを触る機会が少なくて済むとともに、丸めた状態が確実に維持できるため、衛生的である。
前記伸張可能部20の具体的な実施形態例について、以下に詳述する。
(第1形態例)
第1形態例に係る伸張可能部20Aは、図4及び図5に示されるように、長手方向の少なくとも一部の区間に、前記個装シート11が長手方向に複数に折り畳まれた蛇腹部21を設けることによって構成されている。この伸張可能部20Aを長手方向に伸張させるには、図6に示されるように、個装シート11を長手方向に引っ張って、蛇腹部21の折り畳み状態を解除することにより成すことができる。前記伸張可能部20Aは、個装シート11の長手方向の略中央部を中心とした長手方向の所定の区間に設けられている。
前記蛇腹部21は、長手方向に間隔を空けた複数箇所で、個装シート11を幅方向の全長に亘って長手方向に折り畳んだ部分である。図5に示されるように、各折り畳み部では、長手方向の一方側から他方側に延在する個装シート11が長手方向の他方側位置で剥離シート10の配設面側に折り返された第1折り返し部21aを形成するとともに、この折り返しによって長手方向の一方側に延在する個装シート11が長手方向の一方側位置で剥離シート10の配設面側に折り返される第2折り返し部21bを形成することにより、断面略Z状に折り畳まれている。
前記蛇腹部21は、各折り畳み部において、個装シート11の折り畳み状態を維持するため、各折り返し部の近傍に個装シート11同士を接合する接合部22を設けることができる。図5に示される形態例では、個装シート11の内側(剥離シート10の配設面側)に設けられた前記第2折り返し部21bが個装シート11の内側に突出しないように、前記第2折り返し部21bの近傍位置を、その外側(剥離シート10の非配設面側)に積層された個装シート11に接合するための接合部22が設けられている。この接合部22は、前記第1折り返し部21aの近傍を、その内側に積層された個装シート11に接合する位置に設けてもよいし、その両方に設けてもよい。前記接合部22は、個装シート11を手で長手方向に引っ張る引張力によって解除可能な程度の接合強度を有している。前記接合部22は、幅方向の全長に亘って設けてもよいし、幅方向に部分的に設けてもよい。この接合部22は、伸張可能部20Aの伸張状態において、個装シート11の内面及び/又は外面において、使用済み生理用ナプキンを包む際の固定部としても利用することも可能である。
前記個装シート11の素材としては、前記蛇腹部21を折り畳んだ状態が維持しやすいように、プラスチックフィルムを用いるのが好ましい。
前記剥離シート10は、前記伸張可能部20A(蛇腹部21)より長手方向の前側及び後側にそれぞれ延在して設けられ、この延在した部分において剥離シート固着部13によって個装シート11に接合されている。一方、前後の剥離シート固着部13、13の間における前記伸張可能部20Aを含む長手方向の中間部では個装シート11に接合されていない。前記剥離シート固着部13を伸張可能部20Aと重なる位置に設けた場合には、前記剥離シート固着部13によって伸張可能部20Aの伸張が阻害されるため好ましくない。
また、前記剥離シート10は、平面視において前記伸張可能部20Aと重なる位置で、前記剥離シート10が長手方向に2つに分割可能に形成されている。これによって、個装シート11を前記伸張可能部20Aで長手方向に伸張させる際、前記剥離シート10が長手方向に2つに分割され、伸張可能部20Aの伸張が可能になる。この2つに分割された剥離シート10はそれぞれ、剥離シート固着部13によって個装シート11に接合されているため、個装シート11から脱落することがなく、個装シート11とともに廃棄物として簡単に処理できるようになる。
図4に示されるように、前記剥離シート10が分割される位置に沿って、幅方向に亘るミシン目23を設けるのが好ましい。これによって、前記個装シート11を長手方向に引っ張った際、剥離シート10が前記ミシン目23に沿って長手方向に容易に引裂きできるようになる。
更に、剥離シート10を容易に分割できるようにするため、前記剥離シート10が分割される位置、すなわち前記ミシン目23の両端部において、長手方向両側の外形線を幅方向に窪ませた凹部24を形成するのが好ましい。この剥離シート10の両側に形成された前記凹部24の底部を結ぶようにして前記ミシン目23を設けることにより、前記凹部24が剥離シート10をミシン目23に沿って引き裂く際の引裂き開始点となりやすく、剥離シート10がより一層長手方向に引裂きやすくなる。前記凹部24は、長手方向に間隔を空けて複数設けることも可能であり、剥離シート10の両側縁を全長に亘って凹凸状に形成することも可能である。
前記個装シート11及び剥離シート10の組立ては、前記個装シート11を長手方向に折り畳んで前記蛇腹部21を形成した後、前記剥離シート10を積層し、前記剥離シート固着部13によって個装シート11に接合することにより行われる。
(第2形態例)
第2形態例に係る伸張可能部20Bは、図7に示されるように、前記個装シート11として、長手方向に伸張可能な伸縮フィルムを用いることにより構成されている。このような伸縮フィルムからなる個装シート11の所定位置に、前記剥離シート10が前記剥離シート固着部13、13によって接合されている。個装シート11として伸縮フィルムを用いることにより、個装シート11の全体が伸張可能に形成されるが、前記剥離シート固着部13が設けられた領域では、伸縮フィルムの伸縮性が失われるため、主として、前後に離隔して設けられた剥離シート固着部13、13の間の長手区間が、長手方向に伸張可能な伸張可能部20Bとして作用するようになる。
前記伸張可能部20Bを長手方向に伸張させるには、図8に示されるように、前記個装シート11を長手方向に引っ張って、前記剥離シート固着部13、13間の前記伸張可能部20Bを長手方向に伸張させることにより成すことができる。
前記伸縮フィルムは特に限定されるものではなく、それ自体伸縮機能を有する樹脂フィルムであれば特に制限なく用いることができ、例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー及びポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーの1種又は2種以上のブレンド物を、Tダイ法やインフレーション法などの押出成形によりフィルム状に加工したものを用いることができる。
前記伸張可能部20Bの伸張前の長手方向の寸法X1は、50〜85mm、好ましくは50〜60mmとするのがよい。この伸張前の長手方向の寸法X1は、長手方向の引張力を全く付加しない自然状態における長さである。また、伸張前の伸張可能部20Bの長手方向の長さX1と、伸張後の伸張可能部20Bの長手方向の長さX2との比率である伸長率(X2/X1×100%)は、130〜630%、好ましくは290〜490%とするのがよい。前記伸張後の長手方向の長さX2は、個装シート11の両端部を手で持って長手方向に引っ張った状態を想定した、幅寸法35mmの伸縮フィルムを長手方向に5.0Nで引っ張ったときの長さである。
上記第1形態例と同様に、前記剥離シート10の分割位置に、前記ミシン目23及び凹部24を設けてもよい。
(第3形態例)
第3形態例に係る伸張可能部20Cは、図9及び図10に示されるように、前記個装シート11の長手方向の一部の区間に、長手方向に伸張可能な伸縮シート25が、長手方向の両端部に設けられた伸縮シート固着部26、26によって前記個装シート11に接合された状態で配置され、平面視において前記伸縮シート25と重なる位置であって前記伸縮シート固着部26、26の間において、前記個装シート11が長手方向に分割可能に形成されることにより構成されている。前記伸縮シート25は、前後端部に幅方向に沿って設けられた前記伸縮シート固着部26、26の間の長手区間において、長手方向に伸張可能となっており、この長手区間が前記伸張可能部20Cとして機能している。
前記伸張可能部20Cを長手方向に伸張させるには、図11に示されるように、前記個装シート11を長手方向に引っ張って、前記伸縮シート11を所定の部位で長手方向に2つに分割するとともに、前記伸縮シート固着部26、26間の伸張可能部20Cを長手方向に伸張させることにより成すことができる。
前記個装シート11が分割される位置に沿って、幅方向に亘るミシン目27を設けるのが好ましい。これによって、前記個装シート11を長手方向に引っ張った際、個装シート11が前記ミシン目27に沿って長手方向に容易に分割できるようになる。前記ミシン目27の両端部には、上述の剥離シート10に設けられる凹部24と同様に、個装シート11の長手方向両側の外形線を幅方向に窪ませた凹部を形成してもよい(図示せず)。
前記個装シート11の素材としては、前記ミシン目27が形成しやすいように、プラスチックフィルムを用いるのが好ましい。
前記伸縮シート25としては、特に限定されるものではなく、それ自体伸縮機能を有するシートであれば特に制限なく用いることができ、上述の伸縮フィルムと同様に、例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー及びポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーの1種又は2種以上のブレンド物を、Tダイ法やインフレーション法などの押出成形によりフィルム状に加工したものを用いることができる。
前記伸縮シート25は、個装シート11の平面のうち、剥離シート10の配設面側及び非配設面側のいずれかに配置することができるが、図9及び図10に示されるように、剥離シート10の配設面側に配置するのが好ましい。すなわち、前記伸縮シート25は、個装シート11と剥離シート10との間に配置するのがよい。剥離シート10の配設面側に配置することにより、前記伸縮シート25が外部から見えにくくなり、外観が良好になるとともに、個装シート11の外面からミシン目27の位置が見えやすくなり、個装シート11を長手方向に引っ張った際に個装シート11を2つに分割しやすくなる。
前記伸縮シート25の幅寸法は任意であり、前記個装シート11とほぼ同じ幅に形成してもよいが、図9に示されるように、個装状態で長手方向に三つ折り又は四つ折りで折り畳んだ状態でヒートシールする個装シート11の両側縁部分を残して、この部分より内側に配置されるように、個装シート11より小さな幅で形成するのが好ましい。また、前記伸縮シート25は、伸張状態での引張強度を確保するため、できる限り大きな幅寸法で形成するのが好ましく、前記剥離シート10より幅広に形成するのが好ましい。なお、前記伸縮シート25は、個装シート11の両側からはみ出るくらい大きな幅で形成するのは好ましくない。
前記伸張可能部20Cの伸張前の長手方向の寸法B1は、50〜85mm、好ましくは50〜60mmとするのがよい。この伸張前の長手方向の寸法B1は、長手方向の引張力を全く付加しない自然状態における長さである。また、伸張前の伸張可能部20Cの長手方向の長さB1と、伸張後の伸張可能部20Cの長手方向の長さB2との比率である伸長率(B2/B1×100%)は、130〜630%、好ましくは290〜490%とするのがよい。前記伸張後の長手方向の長さB2は、幅寸法35mmの伸縮シート25を長手方向に5.0Nで引っ張ったときの長さである。
上記第1形態例と同様に、前記剥離シート10の分割位置に、前記ミシン目23及び凹部24を設けてもよい。
前記剥離シート10は、前記伸縮シート25より長手方向の前側及び後側にそれぞれ延在して設けられ、この延在する部分に形成された剥離シート固着部13によって個装シート11に接合されている。
一方、前記伸縮シート25と剥離シート10とは、接合してもよいし、接合しなくてもよい。これらを接合する場合、任意の位置に接合部を設けることができるが、図9及び図10に示されるように、個装シート11を長手方向に引っ張った際、剥離シート10に設けられたミシン目23に沿って剥離シート10が長手方向に分割する際の起点となるように、剥離シート10のミシン目23付近の前後位置にそれぞれ接合部28、28を設けるのが好ましい。前記接合部28は、図示例のように、剥離シート10の幅方向のほぼ全長に亘って設けてもよいし、少なくともミシン目23を引き裂く際の起点となれば充分であるため、幅方向の両端部のみに設け、その中間部には設けないようにしてもよい。前記ミシン目23の前後に配置された接合部28、28の離隔距離Aは、前記伸縮シート固着部26、26の離隔距離B1より小さく設定されており、具体的には、30〜80mm、好ましくは30〜50mmとするのがよい。この範囲の離隔距離Aで配置することにより、剥離シート10をミシン目23に沿って引き裂きやすくなる。前記接合部28の接合強度は任意であるが、前記ミシン目23の引裂強度より大きく、かつ前記伸縮シート25を伸張させる際の引張力より小さく設定することができる。これにより、個装シート11を長手方向に引っ張って、剥離シート10をミシン目23に沿って引き裂いた後、伸縮シート25を伸張させる際に、伸縮シート25と剥離シート10との接合が解除して、前記接合部28の影響を受けることなく、伸縮シート25が伸縮シート固着部26、26間の全長に亘って均等に伸張できるようになる。
次に、以上の構成からなる個装生理用ナプキンを用いて、それまでに装着していた使用済み生理用ナプキンを廃棄する方法について説明する。使用済み生理用ナプキンが昼用生理用ナプキンの場合、本発明に係る個装生理用ナプキンを開封して新しく取り出した生理用ナプキン1とほぼ同じ大きさであるため、生理用ナプキン1を取り出した個装シート11を、そのままの状態で、長手方向に丸めた使用済み生理用ナプキンの外側を包むように長手方向に巻回し、その端部をタグテープ12で止着して廃棄する。また、前記個装シート11の伸張可能部20を長手方向に伸張させた状態で長手方向に丸めた使用済み生理用ナプキンの外側を巻回することによって、より確実に使用済み生理用ナプキンが個装シート11によって包まれるようにしてもよい。
一方、使用済み生理用ナプキンが夜用生理用ナプキンの場合、本発明に係る個装生理用ナプキンを開封して新しく取り出した生理用ナプキン1より大型のため、生理用ナプキン1を取り出した個装シート11を長手方向に引っ張って、前記伸張可能部20を伸張させた状態で、長手方向に丸めた使用済み生理用ナプキンの外側を包むように長手方向に巻回し、その端部をタグテープ12で止着して廃棄する。
このように、本発明に係る個装生理用ナプキンでは、新しい生理用ナプキン1を取り出した個装シート11によって、この新しく取り出した生理用ナプキン1とほぼ同じ大きさを有する使用済みの昼用生理用ナプキン及びこれより大型の使用済みの夜用生理用ナプキンのいずれであっても、簡単に包むことができるため、使用済み生理用ナプキンを丸めた状態が維持でき、経血吸収部分が露出するおそれがないとともに、個装シート11で包囲されて衛生的であり、臭気の放散や経血の浸み出しなども抑えられるようになる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、生理用ナプキン1に具備されたズレ止め粘着剤層9を覆う剥離シート10が剥離シート固着部13、13によって個装シート11に接合されるように成されていたが、前記剥離シート10が個装シート11に接合されず、個装シート11から生理用ナプキン1を取り出した状態で、剥離シート10が生理用ナプキン1とともに個装シート11から取り除かれるようにしてもよい。その後、生理用ナプキン1から剥離シート10を剥離し、剥離シート10を個別的に廃棄する。これにより、個装シート11を長手方向に伸張させる際、剥離シート10を引き裂いて長手方向に分割する必要がなくなる。また、剥離シート10にミシン目23を設ける必要もなくなる。
(2)また、前記個装シート11のズレ止め粘着剤層9に対する当接面に対し剥離処理が施されていれば、前記剥離シート10は設けなくてもよい。剥離シート10を設けないことにより、個装シート11を長手方向に伸張させる際、剥離シート10を引き裂いて長手方向に分割する必要がなくなる。なお、前記個装シート11が、フィルムや不織布など前記ズレ止め粘着剤層9に対する粘着力の低下を実質的に招かないものからなる場合には、前記剥離処理は施さなくてもよい。
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…被包シート、7…サイド不織布、9…本体ズレ止め粘着剤層、10…剥離シート、11…個装シート、12…タグテープ、13…剥離シート固着部、20・20A・20B・20C…伸張可能部、21…蛇腹部、22…接合部、23…ミシン目、24…凹部、25…伸縮シート、26…伸縮シート固着部、27…ミシン目、28…接合部

Claims (7)

  1. 縦長の吸収性物品と、前記吸収性物品を個装する個装シートとを備えた個装吸収性物品であって、
    前記個装シートは、長手方向の少なくとも一部の区間に、長手方向に伸張可能な伸張可能部が設けられていることを特徴とする個装吸収性物品。
  2. 前記伸張可能部は、前記個装シートが長手方向に複数に折り畳まれた蛇腹部によって構成されている請求項1記載の個装吸収性物品。
  3. 前記伸張可能部は、前記個装シートとして、長手方向に伸張可能な伸縮フィルムを用いることにより構成されている請求項1記載の個装吸収性物品。
  4. 前記伸張可能部は、長手方向に伸張可能な伸縮シートが、長手方向の両端部に設けられた伸縮シート固着部によって前記個装シートに接合された状態で配置されるとともに、平面視において前記伸縮シートと重なる位置であって前記伸縮シート固着部の間において、前記個装シートが長手方向に分割可能に形成されることにより構成されている請求項1記載の個装吸収性物品。
  5. 前記個装吸収性物品は、前記吸収性物品に具備されたズレ止め粘着剤層を覆う剥離シートを備え、
    前記剥離シートは、前記伸張可能部より長手方向の外方側に設けられた剥離シート固着部で前記個装シートに接合されるとともに、平面視において前記伸張可能部と重なる位置で、前記剥離シートが長手方向に分割可能に形成されている請求項1〜4いずれかに記載の個装吸収性物品。
  6. 前記剥離シートの所定位置に、幅方向に亘るミシン目が設けられている請求項5記載の個装吸収性物品。
  7. 前記剥離シートが分割される位置において、前記剥離シートの長手方向両側の外形線を幅方向に窪ませた凹部が形成されている請求項5、6いずれかに記載の個装吸収性物品。
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