JP2020123898A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 処理の対象となる処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを自動的に判定するACS機能において、適切な判定を行う。【解決手段】 本発明に係るACS機能によれば、処理対象画像データに含まれるそれぞれの画素データが処理対象画像を構成する1種類以上の領域のいずれに属するのかの判定が、領域分離処理部204により行われる。そして、ACS処理部206により、それぞれの領域ごとに、当該領域に属するそれぞれの画素データが無彩色データおよび有彩色データのいずれであるのかの判定が行われ、さらに、当該無彩色データおよび有彩色データの相互比率が求められる。この相互比率に基づいて、それぞれの領域が白黒領域およびカラー領域のいずれであるのかの判定が行われ、この判定結果に基づいて、処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかの判定が行われる。【選択図】 図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法に関し、特に、処理の対象となる処理対象画像データが白黒(モノクローム)画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを自動的に判定する、いわゆるACS(Automatic Color Select)機能を実現する、画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法に関する。
この種の技術の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された技術によれば、処理の対象となる処理対象画像データ(判定画像データ)に含まれるそれぞれの画素データについて、各色成分の画素値が相互に比較される。この比較において、各色成分の画素値の少なくとも2つが異なる画素データは、カラー画素データであると判定され、当該各色成分の画素値が同一の画素データは、白黒画素データであると判定される。そして、カラー画素データの数が所定の閾値を超えた処理対象画像データは、カラー画像データであると判定され、そうでない処理対象画像データは、白黒画像データであると判定される。
特開2015−122696号公報
ところで、処理対象画像データに基づく画像、言わば処理対象画像には、文字が配された文字領域や、写真が配された写真領域、グラフィック(網点)が配されたグラフィック領域などの様々な種類の領域(オブジェクト)が含まれ得る。ここでたとえば、文字領域については、とりわけカラーの文字を含む文字領域については、仮にこれが白黒で出力(印刷や表示など)されたとしても、当該文字の多くは識別可能であり、つまり当該文字の識別性は大きくは低下しない。このため、文字領域については、これにカラーの文字が含まれても、白黒であると判定されることが許容される場合があり、極端には白黒であると判定される方が好都合な場合がある。これに対して、たとえば写真領域については、とりわけカラーの写真を含む写真領域については、これが白黒で出力されると、当該写真の識別性が大きく低下して、当該写真としての識別が困難になる場合がある。したがって、写真領域については、白黒およびカラーのいずれであるのかの判定が厳格に行われることが、要求される。このことは、グラフィック領域についても、同様である。これらのことから、ACS機能においては、処理対象画像にどのような種類の領域が含まれるのかに応じて、処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかの判定が適切に行われることが、望ましい。
しかしながら、前述の特許文献1に開示された技術では、処理対象画像にどのような種類の領域が含まれるのかについては何ら注目されずに、つまりは当該領域とは全く無関係に、処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかの判定が行われる。ゆえに、このような特許文献1に開示された技術では、適切な判定を行うことができない。
そこで、本発明は、ACS機能を実現する画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法において、適切な判定を行うことができる、新規な技術を提供することを、目的とする。
この目的を達成するために、本発明は、画像処理装置に係る第1の発明、画像形成装置に係る第2の発明、画像処理プログラムに係る第3の発明、および画像処理方法に係る第4の発明を含む。
このうちの画像処理装置に係る第1の発明は、領域判定手段、画素彩色判定手段、領域彩色判定手段、および画像彩色判定手段を備える。領域判定手段は、処理の対象となる処理対象画像データに含まれるそれぞれの画素データまたは所定数単位の画素データの一群である画素群データが、当該処理対象画像データに基づく処理対象画像を構成する1種類以上の領域のいずれに属するのかを判定する。画素彩色判定手段は、それぞれの領域ごとに、当該領域に属するそれぞれの画素データまたは画素群データが、無彩色データおよび有彩色データのいずれであるのかを判定する。領域彩色判定手段は、それぞれの領域ごとに、無彩色データの数および有彩色データの数の相互比率に基づいて、当該領域が白黒領域およびカラー領域のいずれであるのかを判定する。そして、画像彩色判定手段は、領域彩色判定手段による判定結果に基づいて、処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを判定する。
なお、領域彩色判定手段は、前述の相互比率と予め定められた基準値との比較結果に基づいて、判定を行ってもよい。
ここで言う基準値は、それぞれの領域ごとに定められてもよい。
また、基準値は、任意に変更可能であってもよい。
さらに、ここで言う領域は、文字が配された文字領域および写真が配された写真領域を含む場合がある。この場合、文字領域が写真領域に比べて白黒領域であると判定され易くなるように、これら文字領域および写真領域それぞれについての基準値が定められてもよい。
そして、画像彩色判定手段は、領域彩色判定手段による判定結果のうち、処理対象画像を構成する割合が予め定められた下限値未満の領域についての結果を無視して、判定を行ってもよい。
併せて、画像彩色判定手段は、領域彩色判定手段による判定結果が、少なくとも1つの領域がカラー領域であることを表す場合に、処理対象画像データがカラー画像データであると判定してもよい。
本発明のうちの画像形成装置に係る第2の発明は、第1の発明に係る画像処理装置、および画像形成手段を備える。ここで言う画像形成手段は、処理対象画像データに対して画像彩色判定手段による判定結果が反映された前述の処理が施された後の処理後画像データに基づく処理後画像を画像記録媒体に形成する。
本発明のうちの画像処理プログラムに係る第3の発明は、コンピュータに、領域判定手順、画素彩色判定手順、領域彩色判定手順、および画像彩色判定手順を実行させる。領域判定手順では、処理の対象となる処理対象画像データに含まれるそれぞれの画素データまたは所定数単位の当該画素データの一群である画素群データが、当該処理対象画像データに基づく処理対象画像を構成する1種類以上の領域のいずれに属するのかを判定する。画素彩色判定手順では、それぞれの領域ごとに、当該領域に属するそれぞれの画素データまたは画素群データが、無彩色データおよび有彩色データのいずれであるのかを判定する。領域彩色判定手順では、それぞれの領域ごとに、無彩色データの数および有彩色データの数の相互比率に基づいて、当該領域が白黒領域およびカラー領域のいずれであるのかを判定する。そして、画像彩色判定手順では、領域彩色判定手順による判定結果に基づいて、処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを判定する。
本発明のうちの画像処理方法に係る第4の発明は、領域判定ステップ、画素彩色判定ステップ、領域彩色判定ステップ、および画像彩色判定ステップを含む。領域判定ステップでは、処理の対象となる処理対象画像データに含まれるそれぞれの画素データまたは所定数単位の当該画素データの一群である画素群データが、当該処理対象データに基づく処理対象画像を構成する1種類以上の領域のいずれに属するのかを判定する。画素彩色判定ステップでは、それぞれの領域ごとに、当該領域に属するそれぞれの画素データまたは画素群データが、無彩色データおよび有彩色データのいずれであるのかを判定する。領域彩色判定ステップでは、それぞれの領域ごとに、無彩色データの数および有彩色データの数の相互比率に基づいて、当該領域が白黒領域およびカラー領域のいずれであるのかを判定する。そして、画像彩色判定ステップでは、領域彩色判定ステップによる判定結果に基づいて、処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを判定する。
本発明によれば、ACS機能を実現する画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法において、適切な判定を行うことができる。
図1は、本発明の第1実施例に係る複合機の電気的な構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施例における主記憶部のRAM内の構成を概念的に示すメモリマップである。 図3は、第1実施例における画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。 図4は、第1実施例におけるACS処理部の詳細な構成を示すブロック図である。 図5は、第1実施例におけるディスプレイの表示画面の一例を示す図である。 図6は、第1実施例におけるディスプレイの表示画面の別の例を示す図である。 図7は、第1実施例における閾値テーブルの構成を概念的に示す図である。 図8は、第1実施例における画像処理部の別の構成を示すブロック図である。 図9は、第1実施例における画像処理部のさらに別の構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の第2実施例におけるACSタスクの流れを示すフロー図である。
[第1実施例]
本発明の第1実施例について、図1に示される複合機10を例に挙げて説明する。
本第1実施例に係る複合機10は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクス機能などの複数の機能を備える。このため、複合機10は、画像読取部12、画像処理部14、画像形成部16、制御部18、補助記憶部20、通信部22、操作ユニット24などを有する。これらは、互いに共通のバス30を介して接続される。
画像読取部12は、不図示の原稿の画像を読み取って、当該原稿の画像に応じた2次元の画像データを出力する、画像読取処理を担う、画像読取手段の一例である。このような画像読取部12は、原稿が載置される不図示の原稿載置台を備える。併せて、画像読取部12は、不図示の光源、複数のミラー、レンズ、ラインセンサなどを含む画像読取ユニットを備える。さらに、画像読取部12は、画像読取ユニットを移動させる不図示の駆動機構を備える。加えて、画像読取部12は、不図示のA/D(Analog to Digital)変換回路およびシェーディング補正回路を備える。A/D変換回路は、ラインセンサから出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号である画像データに変換する。シェーディング補正回路は、A/D変換回路による変換後の画像データに対して、画像読取ユニットの照明系(光源など)、光学系(ミラーやレンズなど)および撮像系(ラインセンサなど)をはじめとする各種の要因により生ずる歪(濃度ムラ)を取り除くためのシェーディング補正処理を施す。このシェーディング補正処理後の画像データが、画像読取部12から出力される。なお、画像読取部12は、オプション装置の1つである不図示の自動原稿送り装置(Auto Document Feeder:ADF)を備えることがある。
画像処理部14は、画像読取部12から出力される画像データなどの各種の画像データに対して、後述するACS処理を含む適宜の画像処理を施す、画像処理手段の一例である。この画像処理部14については、後で詳しく説明する。
画像形成部16は、不図示の用紙などのシート状の画像記録媒体に公知の電子写真方式により画像を形成する、画像形成処理を担う、画像形成手段の一例である。このような画像形成部16は、不図示の感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置などを備える。この画像形成部16による画像形成処理により画像が形成された後の用紙、言わば印刷物は、不図示の排紙トレイに排出される。なお、画像形成部16は、白黒およびカラーのいずれの画像形成処理にも対応可能である。また、画像形成部16は、電子写真方式に限らず、たとえばインクジェット方式を採用するものであってもよい。
制御部18は、複合機10の全体的な制御を司る、制御手段の一例である。このような制御部18は、制御実行手段としてのコンピュータ、たとえばCPU(Central Processing Unit)18aを、有する。併せて、制御部18は、CPU18aが直接的にアクセス可能な主記憶手段としての主記憶部18bを有する。主記憶部18bは、不図示のROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含む。このうちのROMには、CPU18aの動作を制御するための制御プログラム、いわゆるファームウェアが、記憶される。一方、RAMは、CPU18aが制御プログラムに基づく処理を実行する際の作業領域およびバッファ領域を構成する。併せて、主記憶部18bは、不図示の書き換え可能な不揮発性メモリを含む。この不揮発性メモリには、後述する閾値テーブル600などの書き換えられる可能性のあるデータが記憶される。
補助記憶部20は、補助記憶手段の一例であり、たとえば不図示のハードディスクドライブを含む。また、補助記憶部20は、主記憶部18bにおけるのとは別の書き換え可能な不揮発性メモリを含む場合がある。この補助記憶部20には、画像処理部14による画像処理後の画像データなどの各種のデータが、必要に応じて記憶される。
通信部22は、不図示のLAN(Local Area Network)などのネットワークと接続されることで、当該ネットワークを介しての双方向の通信処理を担う、通信手段の一例である。このネットワークを介しての通信相手としては、不図示のパーソナルコンピュータやサーバ、ルータなどの適宜の外部装置がある。この通信部22とネットワークとの接続は、有線であってもよいし、無線であってもよい。また、通信部22は、不図示の公衆電話回線と接続されることで、当該公衆電話回線を介しての双方向の通信処理をも担う。この公衆電話回線を介しての通信相手としては、たとえば不図示のファクス装置がある。
操作ユニット24は、タッチパネル24a付きのディスプレイ24bを有する。タッチパネル24a付きのディスプレイ24bは、矩形状の表示面を有するディスプレイ24bと、このディスプレイ24bの表示面上に重なるように設けられたシート状のタッチパネル24aとが、一体的に組み合わされた部材である。このうちのタッチパネル24aは、ユーザ操作を受け付け可能な操作受付手段の一例であり、たとえば静電容量方式のパネルである。一方、ディスプレイ24bは、各種の情報を表示する表示手段の一例であり、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)である。なお、タッチパネル24aは、静電容量方式に限らず、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他の方式のパネルであってもよい。また、ディスプレイ24bは、液晶ディスプレイに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどであってもよい。さらに、操作ユニット24は、タッチパネル24aの他に、不図示の押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチを有する。併せて、操作ユニット24は、ディスプレイ24bの他に、不図示の発光ダイオード(LED)などの適宜の発光素子を有する。
ここで、図2に、主記憶部18bのRAM内の構成を概念的に表すメモリマップ100を示す。このメモリマップ100に示されるように、RAMは、プログラム記憶領域110およびデータ記憶領域150を有する。
このうちのプログラム記憶領域110には、前述の制御プログラムが記憶される。具体的には、制御プログラムは、表示制御プログラム112、操作検出プログラム114、画像読取プログラム116、画像処理プログラム118、画像形成プログラム120、通信制御プログラム122などを含む。
表示制御プログラム112は、ディスプレイ24bに各種の情報、とりわけ後述するコピー操作画面400などの各種の画面を、表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム114は、タッチパネル24aへの操作状態を検出するためのプログラムである。画像読取プログラム116は、画像読取部12を制御するためのプログラムである。画像処理プログラム118は、画像処理部14を制御するためのプログラムである。画像形成プログラム120は、画像形成部16を制御するためのプログラムである。通信制御プログラム122は、通信部22を制御するためのプログラムである。
一方、データ記憶領域150には、各種のデータが記憶される。この各種のデータとしては、表示画像生成データ152、操作データ154などがある。
表示画像生成データ152は、前述の表示制御プログラム112に基づく表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ154は、タッチパネル24aに対する操作状態を表すデータであり、詳しくは当該タッチパネル24aに対するユーザのタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。
さて、本第1実施例に係る複合機10は、当該複合機10による処理の対象となる、厳密には画像処理部14による画像処理の対象となる、処理対象画像データが、白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを1ページ単位で自動的に判定する、ACS機能を備える。ここで言う処理対象画像データとしては、たとえば画像読取部12から出力される画像データ、つまり当該画像読取部12による画像読取処理によって読み取られた原稿の画像データがある。また、通信部22を介して外部装置としてのパーソナルコンピュータなどから受信される印刷ジョブに基づく画像データや、外部のファクス装置から受信されるファクス受信データに基づく画像データなども、ここで言う処理対象画像データに含まれる。さらに、本第1実施例におけるACS機能によれば、処理対象画像データに基づく画像、言わば処理対象画像に、どのような種類の領域が含まれるのかに応じて、適切な判定が行われる。
具体的には、処理対象画像には、文字が配された文字領域や、写真が配された写真領域、グラフィックが配されたグラフィック領域などの様々な種類の領域が含まれ得る。ここでたとえば、文字領域については、とりわけカラーの文字を含む文字領域については、仮にこれが白黒で出力(印刷や表示など)されたとしても、当該文字の多くは識別可能であり、つまり当該文字の識別性は大きくは低下しない。このため、文字領域については、これにカラーの文字が含まれても、白黒であると判定されることが許容される場合があり、極端には白黒であると判定される方が好都合な場合がある。これに対して、たとえば写真領域については、とりわけカラーの写真を含む写真領域については、これが白黒で出力されると、当該写真の識別性が大きく低下して、当該写真としての識別が困難になる場合がある。したがって、写真領域については、白黒およびカラーのいずれであるのかの判定が厳格に行われることが、要求される。このことは、グラフィック領域についても、同様である。これらのことから、ACS機能においては、処理対象画像にどのような種類の領域が含まれるのかに応じて、処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかの判定が適切に行われることが、望ましい。
この点を踏まえて、本第1実施例におけるACS機能によれば、まず、処理対象画像データに含まれるそれぞれの画素データが、どのような種類の領域に属するのかの判定が行われ、言わば領域分離処理が行われる。そして、それぞれの領域ごとに、換言すれば当該領域の種類ごとに、当該領域に属するそれぞれの画素データが、無彩色データおよび有彩色データのいずれであるのかの判定が行われる。
たとえば、処理対象画像データがRGBカラーモデル(色空間)のデータである場合には、このRGB画像データに含まれるそれぞれの画素データについて、RGBの各色成分値が抽出される。そして、これら各色成分値の最大値と最小値との差、いわゆるレンジ、が求められる。さらに、このレンジと、予め定められた上限値Nxとが、比較される。この比較において、レンジが上限値Nx以下である画素データは、無彩色データであると判定される。一方、そうでない画素データ、つまりレンジが上限値Nxを超える画素データは、有彩色データであると判定される。要するに、それぞれの画素データについて、上限値Nxを基準として、当該画素データが無彩色データおよび有彩色データのいずれであるのかの判定が行われる。なお、RGB画像データがたとえば24ビット(R:8ビット、G:8ビット、B:8ビット)データである場合は、上限値Nxとしては10程度が適当である。この上限値Nxの具体的な数値は、一例であり、これに限定されない。また、ここで言うレンジがゼロ(0)である画素データ、つまりRGBの各色成分値が同じ(等量)である画素データについては、当然に当該レンジが上限値Nx以下であるので、無彩色データであると判定される。
このような言わば画素彩色判定処理が行われた後、続いて、それぞれの領域ごとに、無彩色データの数と有彩色データの数との相互比率が求められる。この相互比率は、次の式1によって表される。
《式1》
[相互比率]=[無彩色データの数」/[有彩色データの数]
この式1によれば、無彩色データの数が多いほど、換言すれば有彩色データの数が少ないほど、相互比率の値は大きくなる。一方、無彩色データの数が少ないほど、換言すれば有彩色データの数が多いほど、相互比率の値は小さくなる。
そして、それぞれの領域ごとに、式1に基づく相互比率の値と、予め定められた基準値としての閾値Nt、NpまたはNhとが、比較される。たとえば、文字領域については、当該文字領域における相互比率の値と、当該文字領域用の閾値Ntとが、比較される。そして、写真領域については、当該写真領域における相互比率の値と、当該写真領域用の閾値Npとが、比較される。また、グラフィック領域については、当該グラフィック領域における相互比率の値と、当該グラフィック領域用の閾値Nhとが、比較される。
この比較において、相互比率の値が閾値Nt、NpまたはNhよりも大きい領域については、白黒領域であると判定される。一方、相互比率の値が閾値Nt、NpまたはNh以下の領域については、カラー領域であると判定される。たとえば、文字領域については、当該文字領域における相互比率の値が当該文字領域用の閾値Ntよりも大きい場合には、白黒領域であると判定され、そうでない場合には、カラー領域であると判定される。そして、写真領域については、当該写真領域における相互比率の値が当該写真領域用の閾値Npよりも大きい場合には、白黒領域であると判定され、そうでない場合には、カラー領域であると判定される。また、グラフィック領域については、当該グラフィック領域における相互比率の値が当該グラフィック領域用の閾値Nhよりも大きい場合には、白黒領域であると判定され、そうでない場合には、カラー領域であると判定される。
なお、それぞれの閾値Nt、NpおよびNhは、後述する如くユーザ操作に応じて適宜に設定可能である。ただし前述したように、文字領域については、これにカラーの文字が含まれても、白黒であると判定されることが許容される場合がある。このことから、文字領域については、写真領域およびグラフィック領域に比べて、白黒領域であると判定され易くなるように、換言すれば当該白黒領域であると判定される確率が高くなるように(その傾向が強くなるように)、当該文字領域用の閾値Ntが設定されるのが、望ましい。具体的には、文字領域用の閾値Ntは、写真領域用の閾値Npおよびグラフィック領域用の閾値Nhよりも小さめに設定されるのが、望ましい。
これに対して、たとえば写真領域については、とりわけカラーの写真を含む写真領域については、これが白黒で出力されると、当該写真の識別性が大きく低下して、当該写真としての識別が困難になる場合がある。したがって、写真領域については、白黒およびカラーのいずれであるのかの判定が厳格に行われることが、肝要である。このことから、写真領域については、文字領域に比べて、カラー領域であると判定され易くなるように、換言すれば当該カラー領域であると判定される確率が高くなるように(その傾向が強くなるように)、当該写真領域用の閾値Npが設定されるのが、望ましい。具体的には、写真領域用の閾値Npは、文字領域用の閾値Ntよりも大きめに設定されるのが、望ましい。このことは、グラフィック領域用の閾値Nhについても、同様である。すなわち、グラフィック領域用の閾値Nhについても、写真領域用の閾値Npと同様、文字領域用の閾値Ntよりも大きめに設定されるのが、望ましい。
このような言わば領域彩色判定処理が行われた上で、さらに、当該領域彩色判定処理による判定結果に基づいて、処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかの判定が行われる。たとえば、領域彩色判定処理による判定結果が、全ての領域が白黒領域であることを表す場合には、処理対象画像データは、白黒画像データであると判定される。一方、そうでない場合には、つまり領域彩色判定処理による判定結果が、少なくとも1つの領域がカラー領域であることを表す場合には、処理対象画像データは、カラー画像データであると判定される。
この言わば画像彩色判定処理による判定結果は、ACS機能による判定結果として、画像処理部14による適宜の処理に反映される。この画像処理部14による処理後の画像データは、たとえば画像形成部16による画像形成処理に供されたり、補助記憶部20に記憶されたり、あるいは、通信部22を介してパーソナルコンピュータなどの外部装置へ送信されたりする。
なお、画像彩色判定処理においては、処理対象画像を構成する領域のうち当該処理対象画像全体に占める割合(面積比)が予め定められた下限値Nd未満の領域がある場合には、その領域についての前述の領域彩色判定処理による判定結果が無視される。すなわち、処理対象画像全体に占める割合が下限値Nd未満という極端に小さい領域については、領域彩色判定処理による判定結果が精確に得られない虞があるため、そのような小さい領域についての領域判定処理による判定結果が無視された上で、画像彩色判定処理が行われる。言い換えれば、或る領域についての領域彩色判定処理による判定結果が画像彩色判定処理に供されるためには、当該領域の処理対象画像全体に占める割合が下限値Ndよりも大きいことが条件とされる。このように言わば面積が極端に小さい領域についての領域彩色判定処理による判定結果が無視された上で、画像彩色判定処理が行われることにより、当該画像彩色判定処理の精度の向上が図られる。ここで言う下限値Nd、つまりは或る領域についての領域彩色判定処理による判定結果が画像彩色判定処理に供されるために必要な当該領域の処理対象画像全体に占める割合の下限値Ndは、たとえば3%が適当であるが、これに限定されない。
このACS機能を実現するために、ACS処理が行われるが、当該ACS処理もまた、画像処理部14によって行われる。この画像処理部14の詳細な構成を、図3に示す。なお、図3は、複合機10がコピー機として運用される場合の画像処理部14の構成を示す。この場合、画像読取部12から出力される画像データ、詳しくはRGB画像データが、処理対象データとして画像処理部14に入力される。
図3に示されるように、画像処理部14は、処理対象画像データとしてのRGB画像データが入力される入力階調補正部202を有する。入力階調補正部202は、これに入力される処理対象画像データに対してカラーバランス調整、下地濃度調整(下地除去)、コントラスト調整などの適宜の入力階調補正処理を施す。この入力階調補正部202による処理後の画像データは、領域分離処理部204、ACS処理部206および色補正部208に入力される。
領域分離処理部204は、入力階調補正部202による処理後の画像データに含まれるそれぞれの画素データが、当該画像データに基づく画像、つまり処理対象画像、を構成する複数種類の領域のいずれに属するのかを判定する、前述の領域判定処理を行う。そして、領域分離処理部204は、当該領域判定処理による判定結果を表す領域識別データを出力する。この領域識別データは、ACS処理部206に与えられるとともに、後述する黒生成下色除去部210、空間フィルタ処理部212および階調再現処理部218に与えられる。なお、領域分離処理については、公知の技術であるので、ここでは、その詳しい説明を省略する。
ACS処理部206は、入力階調補正部202から入力される画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを判定する、ACS処理を行う。このACS処理を含むACS処理部206の詳細については、後で説明する。そして、ACS処理部206は、ACS処理による判定結果を表す、つまり処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを表す、ACS判定結果データを出力する。このACS判定結果データは、色補正部208に与えられるとともに、後述する黒生成下色除去部210、空間フィルタ処理部212および階調再現処理部218に与えられる。なお、図示は省略するが、ACS処理部206には、画像読取部12から(CPU18a経由で)当該画像読取部12による原稿の読取開始タイミングを表す読取開始データおよび読取終了タイミングを表す読取終了データが与えられる。
色補正部208は、入力階調補正部202から入力されるRGBカラーモデルの画像データをCMYカラーモデルの画像データに変換する、色空間変換処理を行う。この色空間変換処理は、ACS判定結果データによって表される判定結果に応じて行われる。併せて、色補正部208は、色の再現性を高めるための色補正処理(カラーマッチング処理)を行う。この色補正部208による処理後の画像データは、黒生成下色除去部210に入力される。
黒生成下色除去部210は、色補正部208から入力される画像データ、つまりCMY画像データ、に基づいて、黒色(K)データを生成する、黒生成処理を行う。この黒生成処理もまた、ACS判定結果データによって表される判定結果に応じて行われる。併せて、黒生成下色除去部210は、領域識別データによって表される領域ごとに、当該領域(の種類)に応じた黒生成処理を行う。さらに、黒生成下色除去部210は、黒生成処理により生成された黒色データをCMY画像データから差し引くことで、新たなCMY画像データ生成する、下色除去処理を行う。そして、黒生成下色除去部210は、下色除去処理により生成された新たなCMY画像データと、黒生成処理により生成された黒色データと、を含むCMYK画像データを出力する。すなわち、黒生成下色除去部210は、色補正部208から入力されるCMY画像データという3色成分の画像データを、CMYK画像データという4色成分の画像データに変換する。この黒生成下色除去部210による変換後の画像データは、空間フィルタ処理部212に入力される。
空間フィルタ処理部212は、黒生成下色除去部210から入力される画像データに対して適宜の空間フィルタ処理を施すことにより、当該画像データの空間周波数特性を補正する。その際、空間フィルタ処理部212は、領域識別データによって表される領域ごとに、当該領域(の種類)に応じた空間フィルタ処理を施す。たとえば、文字領域については、その高周波成分を強調するエッジ強調処理(鮮鋭強調処理)が施される。これにより、文字領域に含まれる文字のエッジ部分が強調されて、当該文字のぼやけが軽減される。この結果、文字の再現性が向上される。また、グラフィック領域については、その入力網点成分を除去するための平滑化処理が施される。さらに、写真領域については、その高周波成分を適度に平滑化しつつ、低周波成分を適度に強調する、適応化混合フィルタ処理が施される。下地や余白などの他の領域についても、写真領域と同様の処理が施される。この空間フィルタ処理部212による色空間フィルタ処理もまた、ACS判定結果データによって表される判定結果に応じて行われる。
出力階調補正部214は、空間フィルタ処理部212から入力される画像データに対して画像形成部16の出力特性に応じたガンマ補正処理などの適宜の出力階調補正処理を施す。この出力階調補正部214による処理後の画像データは、変倍処理部216に入力される。
変倍処理部216は、必要に応じて変倍処理を行う。すなわち、変倍処理部216は、ユーザ操作に従う画像の拡大指示や縮小指示などを受けた場合に、出力階調補正部214による処理後の画像データに対して当該拡大指示や縮小指示などに応じた変倍処理を施す。この変倍処理部216による処理後の(または変倍処理が施されなかった)画像データは、階調再現処理部218に入力される。
階調再現処理部218は、変倍処理部216から入力される画像データを二値化または多値化する、階調再現処理(中間調生成処理)を行う。この階調再現処理もまた、ACS判定結果データによって表される判定結果に応じて行われる。併せて、階調再現処理は、領域識別データによって表される領域ごとに、当該領域(の種類)に応じて行われる。たとえば、文字領域については、高周波成分の再現性に適した高解像度のスクリーンによる二値化または多値化の処理が施される。そして、写真領域については、階調再現性を重視したスクリーンによる二値化または多値化の処理が施される。グラフィック領域についても、写真領域と同様の処理が施される。この階調再現処理部218による処理後の画像データは、画像処理部14による処理後画像データとして出力される。
画像処理部14による処理後画像データは、一旦、補助記憶部20に記憶される。この補助記憶部20に記憶された処理後画像データは、適当なタイミングで読み出され、画像形成部16に入力され、つまり当該画像形成部16による画像形成処理に供される。
このような画像処理部14は、たとえばASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成される。勿論、これに限らず、DSP(Digital Signal Processor)などのASIC以外の要素により画像処理部14が構成されてもよい。
図4に、ACS処理部206の詳細な構成を示す。この図4に示されるように、ACS処理部206は、入力階調補正部202による処理後の画像データが入力される画素彩色判定部302を有する。この画素彩色判定部302には、領域識別データも与えられる。
画素彩色判定部302は、前述の画素彩色判定処理を行う。すなわち、画素彩色判定部302は、これに入力される画像データに含まれるそれぞれの画素データについて、RGBの各色成分値を抽出して、これら各色成分値の最大値と最小値との差であるレンジを求める。そして、画素彩色判定部302は、当該レンジが前述の上限値Nx以下である画素データについては、無彩色データであると判定し、そうでない画素データについては、有彩色データであると判定する。さらに、画素彩色判定部302は、領域識別データから、それぞれの画素データがどのような種類の領域に属するのかを認識する。ここでたとえば、或る画素データが文字領域に属する場合には、画素彩色判定部302は、その画素データについての判定結果を文字領域用カウント部304に伝える。また、或る画素データが写真領域に属する場合には、画素彩色判定部302は、その画素データについての判定結果を写真領域用カウント部306に伝える。そして、或る画素データが写真領域に属する場合には、画素彩色判定部302は、その画素データについての判定結果をグラフィック領域用カウント部308に伝える。なお、或る画素データが文字領域、写真領域およびグラフィック領域のいずれにも属さない場合、つまり当該或る画素データが下地や余白などの他の領域に属する場合には、画素彩色判定部302は、その画素データについての判定結果を廃棄し、または、当該画素データについての判定を行わない。
文字領域用カウント部304は、無彩色データの数をカウントするための無彩色画素数カウンタ304aと、有彩色データの数をカウントするための有彩色画素数カウンタ304bと、を有する。そして、文字領域用カウント部304は、画素彩色判定部302から文字領域に属する或る画素データについての当該画素彩色判定部302による判定結果が伝えられるたびに、無彩色画素数カウンタ304aおよび有彩色画素数カウンタ304bのうちの当該判定結果に対応する側のカウント値をインクリメントする。すなわち、画素彩色判定部302から文字領域に属する或る画素データが無彩色データであることを表す判定結果が伝えられるたびに、無彩色画素数カウンタ304aのカウント値がインクリメントされる。そして、画素彩色判定部302から文字領域に属する或る画素データが有彩色データであることを表す判定結果が伝えられるたびに、有彩色画素数カウンタ304bのカウント値がインクリメントされる。
これと同様に、写真領域用カウント部306もまた、無彩色画素数カウンタ306aと、有彩色画素数カウンタ306bと、を有する。そして、写真領域用カウント部306は、画素彩色判定部302から写真領域に属する或る画素データについての当該画素彩色判定部302による判定結果が伝えられるたびに、無彩色画素数カウンタ306aおよび有彩色画素数カウンタ306bのうちの当該判定結果に対応する側のカウント値をインクリメントする。すなわち、画素彩色判定部302から写真領域に属する或る画素データが無彩色データであることを表す判定結果が伝えられるたびに、無彩色画素数カウンタ306aのカウント値がインクリメントされる。そして、画素彩色判定部302から写真領域に属する或る画素データが有彩色データであることを表す判定結果が伝えられるたびに、有彩色画素数カウンタ306bのカウント値がインクリメントされる。
グラフィック領域用カウント部308もまた同様に、無彩色画素数カウンタ308aと、有彩色画素数カウンタ308bと、を有する。グラフィック領域用カウント部308は、画素彩色判定部302からグラフィック領域に属する或る画素データが無彩色データであることを表す判定結果が伝えられるたびに、無彩色画素数カウンタ308aのカウント値をインクリメントする。そして、グラフィック領域用カウント部308は、画素彩色判定部302からグラフィック領域に属する或る画素データが有彩色データであることを表す判定結果が伝えられるたびに、有彩色画素数カウンタ308bのカウント値をインクリメントする。
なお前述したように、ACS処理部206には、画像読取部12から原稿の読取開始タイミングを表す読取開始データおよび読取終了タイミングを表す読取終了データが与えられる。図示は省略するが、これら読取開始データおよび読取終了データは、画素彩色判定部302をはじめとするACS処理部206の各要素に与えられる。
特に、文字領域用カウント部304は、読取開始データが与えられると、これに応答して、無彩色画素数カウンタ304aおよび有彩色画素数カウンタ304bを初期化し、つまり当該無彩色画素数カウンタ304aおよび有彩色画素数カウンタ304bそれぞれのカウント値をリセットする。そして、文字領域用カウント部304は、読取終了データが与えられると、これに応答して、無彩色画素数カウンタ304aおよび有彩色画素数カウンタ304bそれぞれのカウント値を文字領域彩色判定部310に伝える。すなわち、文字領域彩色判定部310には、読取開始データが与えられた時点から読取終了データが与えられた時点までの無彩色画素数カウンタ304aおよび有彩色画素数カウンタ304bそれぞれのカウント値が伝えられる。
これと同様に、写真領域用カウント部306もまた、読取開始データが与えられると、これに応答して、無彩色画素数カウンタ306aおよび有彩色画素数カウンタ306bを初期化する。そして、写真領域用カウント部306は、読取終了データが与えられると、これに応答して、無彩色画素数カウンタ306aおよび有彩色画素数カウンタ306bそれぞれのカウント値を、写真領域彩色判定部312に伝える。
グラフィック領域用カウント部308もまた同様に、読取開始データが与えられることに応答して、無彩色画素数カウンタ308aおよび有彩色画素数カウンタ308bを初期化する。そして、グラフィック領域用カウント部308は、読取終了データが与えられることに応答して、無彩色画素数カウンタ308aおよび有彩色画素数カウンタ308bそれぞれのカウント値を、グラフィック領域彩色判定部314に伝える。
文字領域彩色判定部310は、前述の領域彩色判定処理を行い、厳密には文字領域についての当該領域彩色判定処理を行う。すなわち、文字領域彩色判定部310は、文字領域用カウント部304から無彩色画素数カウンタ304aおよび有彩色画素数カウンタ304bそれぞれのカウント値が伝えられると、これらのカウント値を前述の式1に適用する。これにより、文字領域彩色判定部310は、文字領域における無彩色データの数と有彩色データの数との相互比率を求める。さらに、文字領域彩色判定部310は、この文字領域における相互比率の値と、当該文字領域用の閾値Ntとを、比較する。ここでたとえば、相互比率の値が閾値Ntよりも大きい場合には、文字領域彩色判定部310は、文字領域が白黒領域であると判定する。一方、相互比率の値が閾値Nt以下である場合には、文字領域彩色判定部310は、文字領域がカラー領域であると判定する。この文字領域彩色判定部310による判定結果は、画像彩色判定部316に伝えられる。
これと同様に、写真領域彩色判定部312は、写真領域についての領域彩色判定処理を行う。すなわち、写真領域彩色判定部312は、写真領域用カウント部306から無彩色画素数カウンタ306aおよび有彩色画素数カウンタ306bそれぞれのカウント値が伝えられると、これらのカウント値を前述の式1に適用する。これにより、写真領域彩色判定部312は、写真領域における無彩色データの数と有彩色データの数との相互比率を求める。さらに、写真領域彩色判定部312は、この写真領域における相互比率の値と、当該写真領域用の閾値Npとを、比較する。ここでたとえば、相互比率の値が閾値Npよりも大きい場合には、写真領域彩色判定部312は、写真領域が白黒領域であると判定する。一方、相互比率の値が閾値Np以下である場合には、写真領域彩色判定部312は、写真領域がカラー領域であると判定する。この写真領域彩色判定部312による判定結果もまた、画像彩色判定部316に伝えられる。
グラフィック領域彩色判定部314も同様に、グラフィック領域についての領域彩色判定処理を行う。すなわち、グラフィック領域彩色判定部314は、グラフィック領域用カウント部308から無彩色画素数カウンタ308aおよび有彩色画素数カウンタ308bそれぞれのカウント値が伝えられると、これらのカウント値を前述の式1に適用する。これにより、グラフィック領域彩色判定部314は、グラフィック領域における相互比率を求める。さらに、グラフィック領域彩色判定部314は、このグラフィック領域における相互比率の値と、当該グラフィック領域用の閾値Nhとを、比較する。ここでたとえば、相互比率の値が閾値Nhよりも大きい場合には、グラフィック領域彩色判定部314は、グラフィック領域が白黒領域であると判定する。一方、相互比率の値が閾値Nh以下である場合には、グラフィック領域彩色判定部314は、グラフィック領域がカラー領域であると判定する。このグラフィック領域彩色判定部314による判定結果もまた、画像彩色判定部316に伝えられる。
画像彩色判定部316は、前述の画像彩色判定処理を行う。すなわち、画像彩色判定部316は、文字領域彩色判定部310、写真領域彩色判定部312およびグラフィック領域彩色判定部314の各判定結果の全てが白黒領域であることを表す場合に、処理対象画像データが白黒画像データであると判定する。一方、そうでない場合には、つまり文字領域彩色判定部310、写真領域彩色判定部312およびグラフィック領域彩色判定部314の各判定結果の少なくとも1つがカラー領域であることを表す場合には、画像彩色判定部316は、処理対象画像データがカラー画像データであると判定する。この画像彩色判定部316による判定結果を表すデータは、ACS判定結果データとして出力される。
このようなACS機能によれば、処理対象画像データにどのような種類の領域が含まれるのかに応じて、常に適切な判定が行われる。
なお前述したように、それぞれの閾値Nt、NpおよびNhは、ユーザ操作に応じて適宜に設定可能である。この設定は、次の要領で行われる。
すなわち、複合機10がコピー機として運用される場合には、たとえば図5に示されるようなコピー操作画面400がディスプレイ24bに表示される。このコピー操作画面400には、コピー機能用の種々の操作子や表示子などが配されるが、とりわけ当該コピー操作画面400における適当な位置、たとえば右上部分に近い位置に、「ACS設定」という文字列が付された操作ボタン、言わばACS設定ボタン402が、配される。また、このコピー操作画面400における左上部分には、当該コピー操作画面400がコピー機能用の操作画面であることを表す、換言すれば複合機10がコピー機として運用されていることを表す、適当なマーク(シンボル)404が配される。併せて、コピー操作画面400における右上部分には、複合機10の現在のジョブ状況を確認するための操作ボタン、詳しくは「ジョブ状況」という文字列が記されたジョブ確認ボタン406が、配される。このようなコピー操作画面400において、ACS設定ボタン402が操作(押下)されると、当該コピー操作画面400上に、図6に示されるようなACS設定画面500が表示される。
図6に示されるACS設定画面500は、コピー操作画面400よりも小さめのダイアログボックスであり、厳密にはモーダルダイアログである。このACS設定画面500には、複数の、たとえば4つの、タブ502、504、506および508が横並びに配される。このうちの左端に配されたタブ502は、全ての閾値Nt、NpおよびNhを一括的に設定するページを開くための言わば全領域用タブである。左端から2番目に配されたタブ502は、文字領域用の閾値Ntを設定するページを開くためのタブである。左端から3番目のタブ506は、写真領域用の閾値Npを設定するページを開くためのタブである。そして、右端のタブ508は、グラフィック領域用の閾値Nhを設定するページを開くためのタブである。なお、図6は、全領域用のタブ502が操作されることにより、当該全領域用のページが開かれた状態を示す。
この全領域用のページには、スライダ510と、3つの操作ボタン512、514および516とが、適当に配される。スライダ510は、「高」、「中」および「低」という数値の大きさを表す適当な文字が記された水平方向に延伸する目盛線510aと、この目盛線510aに沿って変位可能な操作用つまみ510bと、を含む。このスライダ510(操作用つまみ510b)が操作されると、各閾値Nt、NpおよびNhが一括的に増減される。そして、各操作ボタン512、514および516は、たとえばスライダ510の下方において、横並びに配される。このうちの左端の操作ボタン、つまり「初期値にもどす」という文字列が付された操作ボタン512は、各閾値Nt、NpおよびNhを予め定められた初期値に戻すための言わばデフォルトボタンである。中央の操作ボタン、つまり「OK」という文字列が付された操作ボタン514は、ACS設定画面500による設定内容を確定するためのOKボタンである。そして、右端の操作ボタン、つまり「キャンセル」という文字列が付された操作ボタン516は、ACS設定画面500による設定内容をキャンセルするためのキャンセルボタンである。
この全領域用のページにおいて、たとえばスライダ510の操作によって、各閾値Nt、NpおよびNhが適当に増減された上で、OKボタン514が操作されると、当該各閾値Nt、NpおよびNhが設定され、つまりACS設定画面500による設定内容が確定される。その上で、ACS設定画面500の表示が消える。また、キャンセルボタン516が操作されると、ACS設定画面500による設定内容がキャンセルされて、当該ACS設定画面500の表示が消える。さらに、デフォルトボタン512が操作されると、各閾値Nt、NpおよびNhがそれぞれの初期値に戻される。このデフォルトボタン512が操作された後は、スライダ510、OKボタン514およびキャンセルボタン516のいずれかが操作されることになる。勿論、改めてデフォルトボタン512が操作されることもある。
なお、他のページにおいても、全領域用のページと同様のスライダ510、デフォルトボタン512、OKボタン514およびキャンセルボタン516が配される。そして、全領域用のページにおけるのと同様の要領で、それぞれの閾値Nt、NpおよびNhを適宜に設定することが可能である。また、各ページに共通して、ACS設定画面500における適当な位置、たとえば左上部分には、当該ACS設定画面500の見出しを表す文字列518が配される。
このACS設定画面500により設定されたそれぞれの閾値Nt、NpおよびNhは、図7に示されるような閾値テーブル600に記憶される。この閾値テーブル600は、主記憶部18bの書き換え可能な不揮発性メモリに格納される。また、主記憶部18bの書き換え可能な不揮発性メモリには、それぞれの閾値Nt、NpおよびNhの初期値が記憶された不図示の初期値テーブルも格納される。なお、文字領域用の閾値Ntの初期値は、写真領域用の閾値Npの初期値およびグラフィック領域用の閾値Nhの初期値よりも小さい。
以上のように、本第1実施例におけるACS機能によれば、処理対象画像データにどのような種類の領域が含まれるのかに応じて、換言すれば当該処理対象画像データにどのような種類の領域が含まれているのかに拘らず、常に適切な判定が行われる。
なお、複合機10がプリンタとして運用される場合は、画像処理部14は、図8に示されるような構成となる。
この図8に示される構成においては、図3に示される構成における色補正部208および黒生成下色除去部210に代えて、色変換処理部230が設けられる。そして、この色変換処理部230には、領域識別データが与えられる。また、図8からは分からないが、入力階調補正部202には、つまり画像処理部14には、通信部22を介してパーソナルコンピュータなどの外部装置から受信された印刷ジョブに基づくRGB画像データが入力される。併せて、領域分離処理部204は、印刷ジョブに含まれるページ記述言語情報から、当該印刷ジョブに基づく画像データに含まれるそれぞれの画素データがどのような種類の領域に属するのかを認識する。そして、色変換処理部230は、入力階調補正部202から入力されるRGB画像データをCMYK画像データに変換するが、これに際して、印刷ジョブに含まれるカラープロファイルを用いて当該CMYK画像データへの変換処理を行う。この色変換処理部230による変換後の画像データは、空間フィルタ処理部212に入力される。図8に示される構成のこれ以外の部分は、図3に示される構成と同様であるので、それらについての詳しい説明は省略する。
すなわち、この図8に示される構成においても、ACS処理部206は、図3に示される構成におけるのと同様の要領でACS処理を行う。したがって、このACS処理により適切な判定が実現される。
加えて、複合機10がプリンタとして運用される場合であって、印刷ジョブに基づく画像データがCMYK画像データである場合は、画像処理部14は、図9に示されるような構成となる。
この図9に示される構成は、図8に示される構成と概ね同様であるが、入力階調補正部202には、つまり画像処理部14には、CMYK画像データが入力される。したがって、入力階調補正部202は、このCMYK画像データに対して前述の入力階調補正処理を施す。そして、この入力階調補正部202による処理後のCMYK画像データは、領域分離処理部204、ACS処理部206および色補正部208に入力される。このうちのたとえば領域分離処理部204は、図8に示される構成におけるのと同様に、印刷ジョブに含まれるページ記述言語情報から、当該印刷ジョブに基づくCMYK画像データに含まれるそれぞれの画素データがどのような種類の領域に属するのかを認識する。そして、色補正部208は、印刷ジョブに含まれるカラープロファイルを用いて色補正処理を行う。さらに、ACS処理部206は、とりわけ画素彩色判定部302は、次の要領で画素彩色判定処理を行う。
すなわち、画素彩色判定部302は、これに入力されるCMYK画像データに含まれるそれぞれの画素データについて、CMYKの各色成分値を抽出し、少なくともCMYの各色成分値を抽出する。そして、画素彩色判定部302は、CMYの各色成分値の最大値と最小値との差であるレンジを求め、このレンジと予め定められた上限値Nx’とを比較する。この比較において、画素彩色判定部302は、レンジが上限値Nx’以下である画素データについては、無彩色データであると判定し、そうでない画素データについては、有彩色データであると判定する。なお、CMYK画像データがたとえば32ビット(C:8ビット、M:8ビット、Y:8ビット、K:8ビット)データである場合は、上限値Nx’としては10程度が適当であるが、これに限定されない。
この図9に示される構成のこれ以外の部分は、図8に示される構成と同様であるので、それらについての詳しい説明は省略する。
この図9に示される構成においても、つまり処理対象画像データがCMYK画像データである場合にも、適切な判定を行うことができるACS処理が実現される。
図示は省略するが、印刷ジョブに基づく画像データがLab(厳密にはL)カラーモデルのデータである場合には、とりわけ画素彩色判定部302は、次の要領で画素彩色判定処理を行う。
すなわち、画素彩色判定部302は、これに入力されるLab画像データに含まれるそれぞれの画素データについて、Labの各色成分値を抽出し、少なくともabの各色成分値を抽出する。そして、画素彩色判定部302は、abの各色成分値それぞれの絶対値(|a|および|b|)と、予め定められた上限値Nx”と、を比較する。この比較において、画素彩色判定部302は、abの各色成分値それぞれの絶対値がいずれも上限値Nx”以下(|a|≦Nx”かつ|b|≦Nx”)である画素データについては、無彩色データであると判定し、そうでない画素データについては、有彩色データであると判定する。なお、Lab画像データがたとえば24ビット(L:8ビット、a:8ビット、b:8ビット)データである場合は、上限値Nx”としては5程度が適当であるが、これに限定されない。
本第1実施例によれば、このような処理対象画像データがLab画像データである場合にも、適切な判定を行うことができるACS処理が実現される。
なお、本第1実施例における領域分離処理部204は、本発明に係る領域判定手段の一例である。そして、画素彩色判定部302は、本発明に係る画素彩色判定手段の一例である。さらに、文字領域用カウント部304、写真領域用カウント部306、グラフィック領域用カウント部308、文字領域彩色判定部310、写真領域彩色判定部312およびグラフィック領域彩色判定部314は、本発明に係る領域彩色判定部の一例である。そして、画像彩色判定部316は、本発明に係る画像彩色判定手段の一例である。
[第2実施例]
続いて、本発明の第2実施例について、図10を参照して説明する。
本第2実施例においては、CPU18aにより、つまりソフトウェア処理により、ACS処理が実現される。そのために、図2に示される画像処理プログラム118にACSプログラム(モジュール)が組み込まれる。そして、CPU18aは、このACSプログラムに従ってACSタスクを実行する。図10は、このACSタスクの流れを示すフロー図である。なお、このACSタスクは、前述の読取開始データの入力を受け付けることに応答して実行される。また、このACSタスクの実行に当たっては、たとえば図4に示される各カウンタ304a、304b、306a、306b、308aおよび308bに対応する不図示のソフトウェアカウンタが用意される。
図10に示されるように、このACSタスクによれば、CPU18aは、まず、ステップS1において、各ソフトウェアカウンタを初期化し、つまり当該各ソフトウェアカウンタによるカウント値をリセットする。そして、CPU18aは、処理をステップS3へ進める。
ステップS3において、CPU18aは、処理対象画像データに含まれるそれぞれの画素データが入力されるのを待つ(S3:NO)。そして、1画素分の画素データの入力を受けると(S3:YES)、CPU18aは、処理をステップS5へ進める。
ステップS5において、CPU18aは、ステップS3で入力された画素データがいずれの種類の領域に属するのかを判定する。この判定は、前述の領域識別データに基づいて行われる。このステップS5の実行後、CPU18aは、処理をステップS7へ進める。
ステップS7において、CPU18aは、前述の画素彩色判定処理を行う。この画素彩色判定処理については、第1実施例と同様の要領で行われるので、ここでの詳しい説明は省略する。そして、CPU18aは、処理をステップS9へ進める。
ステップS9において、CPU18aは、ステップS7における画素彩色判定処理の判定結果が無彩色データを表すのか、そうでないのかを、確認する。ここでたとえば、ステップS7における判定結果が無彩色データを表す場合(S9:YES)、CPU18aは、処理をステップS11へ進める。一方、ステップS7における判定結果が有彩色データを表す場合(S9:NO)には、CPU18aは、処理を後述するステップS13へ進める。
ステップS11において、CPU18aは、ステップS5で認識された領域(の種類)に対応する無彩色画素データの数をカウントするためのソフトウェアカウンタのカウント値をインクリメントする。そして、CPU18aは、処理を後述するステップS15へ進める。
一方、ステップS9からステップS13へ処理を進めた場合は、CPU18aは、当該ステップS13において、ステップS5で認識された領域に対応する有彩色画素データの数をカウントするためのソフトウェアカウンタのカウント値をインクリメントする。そして、CPU18aは、処理をステップS15へ進める。
ステップS15において、CPU18aは、前述の読取終了データの入力を受け付けたかどうかを判定する。ここでたとえば、まだ読取終了データの入力を受け付けていない場合(S15:NO)は、CPU18aは、次の画素データの入力を受け付けるべく、処理をステップS3へ戻す。一方、読取終了データの入力を受け付けた場合(S15:YES)は、CPU18aは、処理をステップS17へ進める。
ステップS17において、CPU18aは、それぞれの(種類の)領域について、前述の領域彩色判定処理を行う。この領域彩色判定処理については、第1実施例と同様の要領で行われるので、ここでの詳しい説明は省略する。そして、CPU18aは、処理をステップS19へ進める。
ステップS19において、CPU18aは、前述の画像彩色判定処理を行う。この画像彩色判定処理についても、第1実施例と同様の要領で行われるので、ここでの詳しい説明は省略する。このステップS19の実行をもって、CPU18aは、ACSタスクを終了する。
このようなソフトウェア処理によってACS処理が実現される第2実施例においても、第1実施例と同様、適切な判定が行われる。
[その他の適用例]
以上の各実施例は、本発明の具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。これら各実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
たとえば、式1に示される相互比率に代えて、当該相互比率の逆数が採用されてもよい。すなわち、式1に代えて、次の式2に基づいて、相互比率が求められてもよい。
《式2》
[相互比率]=[有彩色データの数」/[無彩色データの数]
この式2に基づく相互比率が採用される場合は、それぞれの閾値Nt、NpおよびNhについても、適宜に定められる。そして、式2に基づく相互比率の値が閾値Nt、NpまたはNhよりも小さい領域については、白黒領域であると判定され、そうでない領域については、カラー領域であると判定される。また特に、文字領域用の閾値Ntについては、写真領域用の閾値Npおよびグラフィック領域用の閾値Nhよりも大きめに設定されるのが、望ましい。
加えて、ACS処理においては、1画素単位で当該ACS処理が行われ、とりわけ画素彩色判定処理が行われたが、これに限らない。すなわち、2画素×2画素の4画素単位や、3画素×3画素の9画素単位などのように、複数画素の一群である画素群(ブロック)単位で、ACS処理が行われてもよい。
さらに、ACS処理部206については、入力階調補正部202の後段に設けられたが、これに限らず、当該入力階調補正部202の前段に設けられてもよい。
そして、図6に示されるACS設定画面500は、飽くまでも一例であり、そのデザインを含む態様は、これに限定されない。
各実施例では、複合機10に本発明が適用される例を説明したが、これに限らない。プリンタやファクス装置などの複合機10以外の画像形成装置にも当然に、本発明を適用することができる。極端には、ACS処理のみを行う画像処理装置にも、本発明を適用することができる。
10 …複合機
12 …画像読取部
14 …画像処理部
16 …画像形成部
18 …制御部
18a …CPU
204 …領域分離処理部
206 …ACS処理部
302 …画素彩色判定部
304 …文字領域用カウント部
306 …写真領域用カウント部
308 …グラフィック領域用カウント部
310 …文字領域彩色判定部
312 …写真領域彩色判定部
314 …グラフィック領域彩色判定部
316 …画像彩色判定部

Claims (10)

  1. 処理の対象となる処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを判定する画像処理装置であって、
    前記処理対象画像データに含まれるそれぞれの画素データまたは所定数単位の当該画素データの一群である画素群データが当該所定対象画像データに基づく処理対象画像を構成する1種類以上の領域のいずれに属するのかを判定する領域判定手段、
    前記領域ごとに当該領域に属するそれぞれの前記画素データまたは前記画素群データが無彩色データおよび有彩色データのいずれであるのかを判定する画素彩色判定手段、
    前記領域ごとに前記無彩色データの数および前記有彩色データの数の相互比率に基づいて当該領域が白黒領域およびカラー領域のいずれであるのかを判定する領域彩色判定手段、ならびに
    前記領域彩色判定手段による判定結果に基づいて前記処理対象画像データが前記白黒画像データおよび前記カラー画像データのいずれであるのかを判定する画像彩色判定手段を備える、画像処理装置。
  2. 前記領域彩色判定手段は、前記相互比率と予め定められた基準値との比較結果に基づいて判定を行う、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記基準値は、前記領域ごとに定められる、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記基準値は、任意に変更可能である、請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記領域は、文字が配された文字領域および写真が配された写真領域を含む場合があり、
    前記文字領域が前記写真領域に比べて前記白黒領域であると判定され易くなるように当該文字領域および当該写真領域それぞれについての前記基準値が定められる、請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像彩色判定手段は、前記領域彩色判定手段による判定結果のうち前記処理対象画像を構成する割合が予め定められた下限値未満の前記領域についての結果を無視して判定を行う、請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記画像彩色判定手段は、前記領域彩色判定手段による判定結果が少なくとも1つの前記領域が前記カラー領域であることを表す場合に、前記処理対象画像データが前記カラー画像データであると判定する、請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の画像処理装置、および
    前記処理対象画像データに対して前記画像彩色判定手段による判定結果が反映された前記処理が施された後の処理後画像データに基づく処理後画像を画像記録媒体に形成する画像形成手段を備える、画像形成装置。
  9. 処理の対象となる処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを判定するための画像処理プログラムであって、
    前記処理対象画像データに含まれるそれぞれの画素データまたは所定数単位の当該画素データの一群である画素群データが当該処理対象画像データに基づく処理対象画像を構成する1種類以上の領域のいずれに属するのかを判定する領域判定手順、
    前記領域ごとに当該領域に属するそれぞれの前記画素データまたは前記画素群データが無彩色データおよび有彩色データのいずれであるのかを判定する画素彩色判定手順、
    前記領域ごとに前記無彩色データの数および前記有彩色データの数の相互比率に基づいて当該領域が白黒領域およびカラー領域のいずれであるのかを判定する領域彩色判定手順、ならびに
    前記領域彩色判定手順による判定結果に基づいて前記処理対象画像データが前記白黒画像データおよび前記カラー画像データのいずれであるのかを判定する画像彩色判定手順をコンピュータに実行させる、画像処理プログラム。
  10. 処理の対象となる処理対象画像データが白黒画像データおよびカラー画像データのいずれであるのかを判定する画像処理方法であって、
    前記処理対象画像データに含まれるそれぞれの画素データまたは所定数単位の当該画素データの一群である画素群データが当該処理対象画像データに基づく処理対象画像を構成する1種類以上の領域のいずれに属するのかを判定する領域判定ステップ、
    前記領域ごとに当該領域に属するそれぞれの前記画素データまたは前記画素群データが無彩色データおよび有彩色データのいずれであるのかを判定する画素彩色判定ステップ、
    前記領域ごとに前記無彩色データの数および前記有彩色データの数の相互比率に基づいて当該領域が白黒領域およびカラー領域のいずれであるのかを判定する領域彩色判定ステップ、ならびに
    前記領域彩色判定ステップによる判定結果に基づいて前記処理対象画像データが前記白黒画像データおよび前記カラー画像データのいずれであるのかを判定する画像彩色判定ステップを含む、画像処理方法。
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