JP2017135690A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】裏写り修正処理における誤判定を修正する。【解決手段】高周波成分抽出処理部51bは、画像データから高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成する。分散値算出処理部51cは、高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出する。分散値判定処理部51dは、分散値が所定の閾値以下である場合に、注目画素と位置が対応する画像データの画素を裏写り画素として判定する。裏写り修正処理部51fは、分散値判定処理部51dが裏写り画素と判定した画素に対して裏写り修正処理を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
従来、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、或いはコンピュータ等の画像処理装置において、用紙に印刷された画像を読み取るために、スキャナなどの画像読取装置が広く用いられている。両面印刷された用紙の片面を画像読取装置によって読み取る場合、読み取り面の裏面に印刷された画像が透けて裏写りが生じ、読み取る画像の画質を劣化させることが問題になっている。
画像読取装置が取得した裏写り画素を含む表面の入力画像に対して、裏写り画素を修正する方法として、裏写り画素を判定し、裏写り画素と判定された画素を除去する方法がある。ここで、裏写り画素は低濃度であるため、画素値に基づいて裏写り画素を判定することが可能になる。
しかし、入力画像中に網点画像のように意図的に濃度を低くした画像が存在する場合、網点画像が裏写り画素として判定される虞があった。
そこで、網点で表現された領域では分散値が高くなるという特性を利用して、画素の分散値に基づいて裏写り画素の判定を行う方法が知られている。
例えば特許文献1では、入力画像において注目画素として定めた所定の画素を含む一定範囲内の画素の分散値を算出し、該分散値を基準値と比較することで注目画素が裏写り画素であるか否かを判定し、裏写り画素と判定された画素に対しては裏写り修正処理を行う方法が開示されている。
しかしながら、用紙の裏面に印刷された網点画像の裏写りが入力画像中に存在する場合、特許文献1に記載された方法のように、入力画像において所定の画素を含む一定範囲内の画素の分散値に基づいて裏写り画素を判定すると、読取面に印刷された網点画像と裏面に印刷された網点画像の裏写りを誤判定する虞がある。
つまり、裏面に印刷された網点画像の裏写りであるにも関わらず読取面に印刷された網点画像であると誤判定されることで裏面に印刷された網点画像の裏写りに対して裏写り修正処理が行われない、又は、読取面に印刷された網点画像であるにも関わらず裏面に印刷された網点画像の裏写りであると誤判定されることで読取面に印刷された網点画像に対して裏写り修正処理が行われる問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、裏写り画素を含む画像に対する裏写り修正処理において誤判定を低減することにある。
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、画像データに含まれる裏写り画素に対して修正処理を行う画像処理装置であって、前記画像データから高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成する高周波成分抽出手段と、前記高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出する分散値算出手段と、前記分散値が所定の閾値以下である場合に、前記注目画素の位置に対応する画像データの画素を裏写り画素と判定する判定手段と、前記判定手段が裏写り画素と判定した画素に対して裏写り修正処理を行う裏写り修正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像読取手段が取得した裏写り画素を含む画像に対する裏写り修正処理において誤判定を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像処理装置を説明するためのモジュール構成図である。 画像処理部の第1実施形態を示すブロック図である。 裏写り処理部の詳細を示すブロック図である。 平滑化処理部による平滑処理に用いられる平滑フィルタの第1実施形態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の裏写り修正処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の裏写り修正処理による裏写り修正効果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の裏写り処理部の動作を示すメインのフローチャートである。 裏写り低減処理1の詳細な動作を示すサブルーチンのフローチャートである。 裏写り低減処理2の詳細な動作を示すサブルーチンのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の裏写り処理部により、対応が可能な画像の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の裏写り処理部により検出されたヒストグラムの一例を示すグラフ図である。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、裏写り画素を含む画像に対する裏写り修正処理において誤判定を低減するために、以下の構成を有する。
すなわち、本発明の画像処理装置は、画像データに含まれる裏写り画素に対して修正処理を行う画像処理装置であって、画像データから高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成する高周波成分抽出手段と、高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出する分散値算出手段と、分散値が所定の閾値以下である場合に、注目画素の位置に対応する画像データの画素を裏写り画素として判定する判定手段と、判定手段が裏写り画素と判定した画素に対して裏写り修正処理を行う裏写り修正手段と、を備えることを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、裏写り画素を含む画像に対する裏写り修正処理において誤判定を低減することができる。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
<画像処理装置>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置を説明するためのモジュール構成図である。
画像処理装置1は、制御部2、画像読取部3、画像記憶部4、画像処理部5、プリント出力部6、表示操作部7及び通信部8等を備えており、上記各部は、バス9により接続されている。この画像処理装置1は、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ装置、複合装置等に適用することができる。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備え、CPUがROM内のプログラムに基づいて、RAMをワークメモリとして利用しつつ、画像処理装置1の各部を制御して、画像処理装置1としての処理を実行する。
画像読取部3は、搬送される用紙(記録媒体)または静止する用紙に光を照射して、当該用紙で反射された反射光をCCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子で光電変換することで用紙に印刷された画像を読み取る。また、画像読取部3は、ADF(自動給紙装置)が設けられているときには、当該ADFにセットされてADFから1枚ずつ読取部に搬送されてくる用紙に印刷された画像を読み取る。
画像記憶部4は、ハードディスク、あるいは大容量のRAM等で構成され、画像読取部3が読み取った画像データ及び画像処理部5で画像処理された画像データ等を画像ファイルとしてファイル単位で記憶する。
画像処理部5は、制御部2の制御下で後述する表示操作部7で設定された設定内容に応じて、画像処理LSI(Large Scale Integrated circuit)によってハード的に、あるいは、画像処理プログラムを使用してソフト的に、画像記憶部4に記憶されている画像データに対して各種画像処理、例えば、後述する裏写り修正処理等を行う。
プリント出力部6は、例えば、電子写真方式で画像を用紙に印刷出力するエンジン部と、当該エンジン部で画像の印刷出力された用紙に対して、パンチ処理、ステープル処理等の後処理を行う後処理装置を備えている。そして、プリント出力部6は、画像処理部5によって最終的に画像処理された画像データと、後述する表示操作部7で設定された設定内容に基づいて、エンジン部によって用紙に印刷出力を行う。また、後処理部で、当該画像の印刷出力された用紙に対して、後述する表示操作部7で設定された処理設定に応じて後処理を施す。なお、エンジン部の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。
表示操作部(表示手段、操作手段)7は、画像処理装置1を動作させるのに必要な各種操作キーが設けられているとともに、表示画面として例えば、液晶ディスプレイが設けられており、表示画面上には、タッチパネルが配設されている。表示操作部7は、処理設定に必要な各種設定ボタン等を表示する。当該表示に応じてタッチパネル上でタッチ操作が行われると、当該タッチ操作の行われたタッチ位置情報を制御部2に通知する。なお、表示操作部7における表示手段と操作手段は分かれていても良く、操作手段としてキーボードやマウスなどを用いても良い。
通信部8は、ネットワークを介して外部機器とデータ通信を行うためのものである。外部機器として例えば、パーソナルコンピュータやカメラ、画像データを記憶した記憶手段などがある。
<画像処理部>
図2は、画像処理部5の第1実施形態を示すブロック図である。
画像処理部5は、裏写り処理部51、像域分離処理部52、γ変換処理部53、フィルタ処理部54、色変換処理部55、中間調処理部56を有する。
以下では、画像処理部5は画像読取部3が取得した裏写り画素を含む入力画像データ10を入力し、入力画像データ10に裏写り修正処理を含む所定の処理を行った後の出力画像データ11をプリント出力部6に出力するものとして説明するが、入力画像データ10の入力元や出力先はこれに限定されない。画像読取部3に代えて画像記憶部4や、通信部8を介して接続された外部機器を入力画像データ10の入力元としても良いし、プリント出力部6に代えて画像記憶部4や通信部8を介して接続された外部機器を所定の処理後の画像データの出力先としても良い。
裏写り処理部51は、画像読取部3が取得した裏写り画素を含む入力画像データ10に対して、後述する方法によって裏写り画素を判定する。また、裏写り画素であると判定した画素に対しては裏写り画素を修正する処理を行い、裏写り画素を修正した画像データを生成する。そして、裏写り処理部51は、裏写り画素を修正した画像データを像域分離処理部52と、γ変換処理部53に出力する。以下では、裏面に印刷された網点画像の裏写り画素を修正する場合について説明するが、裏写り処理部51によって修正される裏写りは網点画像に限定されない。
なお、裏写り画素の判定や、裏写り画素を修正する処理は、画像処理部5に入力される全ての入力画像データ10に対して行っても良いし、例えば、裏写り画素を修正する処理を行うモードと、裏写り画素を修正する処理を行わないモードの一方を表示操作部7によって選択できるものとして、裏写り画素を修正する処理を行うモードが選択されている場合にのみ裏写り画素の判定や、裏写り画素を修正する処理を行うものとしても良い。
像域分離処理部52は、裏写り処理部51から出力された裏写り画素を修正した画像データの各画素に対して、その画素が文字を表現する文字部に含まれる画素なのか、絵や写真を表現する絵柄部に含まれる画素なのか、網点を表現する網点部に含まれる画素なのか、若しくは有彩色の画素なのか無彩色の画素なのかなどを判定する。そして、像域分離処理部52は、判定結果をフィルタ処理部54、色変換処理部55、中間調処理部56に出力する。
γ変換処理部53は、裏写り処理部51から出力された裏写り画素を修正した画像データに対して、画像読取部3の特性を考慮して所望の階調特性になるように画像データの階調特性の変換処理を行う。そして、γ変換処理部53は、変換処理を行った画像データをフィルタ処理部54に出力する。
フィルタ処理部54は、像域分離処理部52による判定結果に基づいて、γ変換処理部53から出力された画像データに対して、スキャナによって劣化したMTF特性の補正を行う。また、網点印刷原稿に生じるモアレを修正するフィルタ処理を行うことにより画像の空間周波数の変換処理を行う。そして、フィルタ処理部54は、補正やフィルタ処理を行った画像データを色変換処理部55に出力する。
色変換処理部55は、像域分離処理部52による判定結果に基づいて、フィルタ処理部54から出力された画像データに対して、RGB画像をプリント出力部6の再現色であるCMYKデータへ変換する処理を行う。そして、色変換処理部55は、CMYKデータへ変換した画像データを中間調処理部56に出力する。
中間調処理部56は、像域分離処理部52による判定結果に基づいて、色変換処理部55から出力された画像データに対して、組織的ディザ処理や誤差拡散処理などの処理によって出力印刷機器の出力特性に合わせて少値化処理を行う。そして、中間調処理部56は、少値化処理を行った画像データをプリント出力部6に出力する。
<裏写り処理部>
図3は、裏写り処理部51の詳細を示すブロック図である。
図3に示す裏写り処理部51は、平滑化処理部51a、高周波成分抽出処理部51b、分散値算出処理部51c、分散値判定処理部51d、画素値判定処理部51e、裏写り修正処理部51fを備える。
画像読取部3が出力する入力画像データ10は、平滑化処理部51a、高周波成分抽出処理部51b、裏写り修正処理部51fに入力され、裏写り修正処理部51fが所定の裏写り修正処理を行った画像データは像域分離処理部52、γ変換処理部53に出力される。
以下では、グレースケールの画像データに対して裏写り画素を修正する処理を行う場合について説明する。画像読取部3が用紙を読み取る際にグレースケールの画像を生成するものとしても良いし、入力画像データ10がRGB画像である場合には、RGBの各色がそれぞれ有する画素値に基づいて白から黒の256階調の色(輝度)に変換したグレースケールの画像データを画像処理部5によって生成するものとしても良い。
<平滑化処理部>
平滑化処理部51aは、低周波成分を抽出するために、画像読取部3が出力する入力画像データ10に対して平滑化処理を行う。そして、平滑化処理部51aは、平滑処理を行った画像データを高周波成分抽出処理部51bと画素値判定処理部51eに対して出力する。平滑化処理には、図4に例示する平滑フィルタを用いるが、平滑処理を行うことができれば他のフィルタや手段を用いても構わない。
図4は、平滑化処理部51aによる平滑処理に用いられる平滑フィルタの第1実施形態を示す図である。
図4(a)は、5×5の移動平均フィルタであり、図4(b)は5×5のガウシアンフィルタである。ここでは、マトリクスサイズが5×5のフィルタを示すが、3×3や7×7などの任意のマトリクスサイズのフィルタを用いて構わない。
<高周波成分抽出処理部>
高周波成分抽出処理部51bは、画像読取部3が出力する入力画像データ10と平滑化処理部51aが出力する平滑処理を行った画像データを取得し、入力画像データ10の高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成する。そして、高周波成分抽出処理部51bは、高周波成分抽出画像を分散値算出処理部51cに対して出力する。
より詳しくは、高周波成分抽出処理部51bは、入力画像データ10が有する所定の画素の画素値と、平滑化処理を行った画像データが有する画素であって入力画像データ10が有する所定の画素と画像上の位置に対応する画素の画素値との差分を算出する。
これにより、高周波成分抽出処理部51bでは、平滑化処理部51aで抽出された低周波成分が入力画像データ10から差し引かれ、入力画像データ10の高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像が生成される。つまり、入力画像データ10にハイパスフィルタをかけた場合と同様の効果が得られる。
高周波成分抽出処理部51bは、例えば、以下の式に基づき入力画像の画素値と平滑処理を行った画像データの画素値との差分を算出する。

Figure 2017135690
・・・式(1)
このとき、Iは入力画像データ10が有する所定の画素の画素値であり、ILPは平滑化処理を行った画像データが有する画素であって入力画像データ10が有する所定の画素と画像上の位置に対応する画素の画素値である。この2つの画素値の差分を求め256を足すことにより、0から511までの値を生成する。この処理は、入力画像データ10が有する全ての画素に対して行われる。
<分散値算出処理部>
分散値算出処理部51cは、高周波成分抽出処理部51bから高周波成分抽出画像を取得し、高周波成分抽出画像が有する全画素に対して分散値を算出する。そして、分散値算出処理部51cは、算出した分散値を分散値判定処理部51dに対して出力する。
より詳しくは、分散値算出処理部51cは、高周波成分抽出処理部51bが出力する高周波成分抽出画像の画素のうち、所定の画素を注目画素として設定し、注目画素を含む所定のマトリクスサイズを有する画像領域内の画素について分散値を算出する。その後、分散値算出処理部51cは、高周波成分抽出画像が有する画素のうち、それ以前に設定した注目画素とは異なる画素を新たな注目画素として設定し、同様に分散値を算出する。この処理を、高周波成分抽出画像が有する全ての画素で完了するまで繰り返す。
分散値算出処理部51cは、例えば、以下の式に基づき所定の注目画素を含む所定のマトリクスサイズを有する画像領域内の画素について分散値を算出する。

Figure 2017135690
・・・式(2)
このとき、Nは所定のマトリクスサイズを有する画像領域内に存在する画素の総画素数であり、Xは所定のマトリクスサイズを有する画像領域内に存在する画素の内のi番目の画素の画素値であり、Xaveは所定のマトリクスサイズを有する画像領域内に存在する画素の画素値の平均を示す。分散値を求めるときのマトリクスサイズは7×7や9×9のような比較的大きい値を用いた方が、網点の特徴を捉えることができるため好ましいが、マトリクスサイズはこれに限定されることはなく、いかなるマトリクスサイズが用いられても良い。
<分散値判定処理部>
分散値判定処理部51dは、分散値算出処理部51cが算出した画素毎の分散値を取得する。また、全ての画素に対して、それぞれ分散値が所定の閾値よりも大きいか否かを判定し、その判定結果に基づいて裏写り判定を行う。そして、分散値判定処理部51dは、分散値に基づく裏写り判定結果は裏写り修正処理部51fへ出力される。
そもそも、網点画像は分散値が大きいため、画素の分散値が所定の閾値よりも大きければ、その画素は網点画像の画素であると判定することができる。しかし、単に分散値を比較しただけでは用紙の読取面に印刷された網点画像か裏面に印刷された網点画像かを区別することはできない。
そこで、入力画像データ10の周波数成分に着目すると、読取面に印刷された網点画像には高周波成分が多く含まれるのに対して、裏面に印刷された網点画像の裏写り画素には低周波数成分が多く含まれる。このため、入力画像データ10の高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像の画素毎に分散値を求め、分散値を所定の閾値と比較することにより、その画素が読取面に印刷された網点画像の画素であるのか裏面に印刷された網点画像の裏写の画素であるのか判定することができる。
つまり、高周波成分抽出画像が有する所定の画素の分散値が所定の閾値よりも大きい場合、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素は、読取面に印刷された網点画像の画素であると判定することができる。
また、分散値が所定の閾値よりも小さい場合、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素は、裏面に印刷された網点画像の裏写りの画素であると判定できる。
なお、裏写り画素判定において分散値の比較に用いる所定の閾値は、実験的に求めた値を用いても良いし、画像処理装置1のユーザが表示操作部7によって変更できるものとしても良い。
<画素値判定処理部>
画素値判定処理部51eは、平滑化処理部51aが出力する平滑化処理後の画像データを取得する。また、平滑化処理後の画像データが有する全ての画素に対して、それぞれ画素値が用紙の地肌の画素値と所定値以上異なるか否かを判定し、その判定結果に基づいて裏写り判定を行う。そして、画素値判定処理部51eは、画素値に基づく裏写り判定結果は裏写り修正処理部51fへ出力される。
より詳しくは、画素値判定処理部51eは、所定の画素の画素値が用紙の地肌の画素値付近でなければ、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素は、読取面に印刷された網点画像の画素であると判定し、画素値が用紙の地肌の画素値付近であれば、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素は裏面に印刷された網点画像の裏写りの画素であると判定する。
なお、画素値判定処理部51eでは、所定の画素の画素値が用紙の地肌の画素値付近であるか否かを判定するためには、画像読取部3が取得した用紙の地肌の画素値に基づいて所定の上限閾値又は所定の下限閾値、若しくは上限閾値と下限閾値の両方を設定し、所定の画素の画素値が上限閾値より大きいか、下限閾値より小さい場合、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素は読取面に印刷された網点画像の画素であると判定する。
また、画素値判定処理部51eでは、上限閾値のみが設定されているならば所定の画素の画素値が上限閾値以下である場合に、下限閾値のみが設定されているならば所定の画素の画素値が下限閾値以上である場合に、上限閾値と下限閾値の両方が設定されているならば所定の画素の画素値が上限閾値以下で且つ下限閾値以上である場合に、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素は裏面に印刷された網点画像の裏写りの画素であると判定する。
なお、用紙の地肌の画素値としては、用紙の縁から所定範囲の画素値を用紙の地肌の画素値として用いることができる。このため、入力画像データ10における縁から所定範囲の画素値の平均値を算出して用紙の地肌の画素値として定めることができるが、この方法に限定されることはなく、用紙の地肌の画素値を求める他の方法が用いられても良い。また、画素値の比較に用いる上限閾値又は下限閾値は、実験的に求めた値を用いても良いし、画像処理装置1のユーザが表示操作部7によって変更できる構成としても良い。
ところで、トナーやインクの飛び散りや埃などの汚れによって、用紙の地肌の画素値に比べて画素値が小さい画素が入力画像データ10の画素に現れることがある。
しかし、平滑化処理部51aによる平滑化によって、汚れによって画素値が小さくなった画素の画素値は、用紙の地肌の画素値に近づく。
このため、画素値判定処理部51eは平滑処理部が出力する画像データに基づいて判定を行うことにより、汚れによって画素値が小さくなった画素についても、裏写りとして裏写り修正処理部51fで修正することが可能となる。
このように、画素値判定処理部51eの判定には平滑処理部が出力する画像データを用いた方が、入力画像データ10に基づいて判定を行った場合に比べて裏写り修正処理の効果を得ることができるため好ましい。
しかし、画素値判定処理部51eが入力画像データ10に基づいて判定を行った場合でも十分に裏写り修正処理の効果を得ることができるため、画素値判定処理部51eは、平滑処理部が出力する画像データに代えて、画像読取部3が出力する入力画像データ10を取得して、画素毎に画素値と所定の閾値とを比較する構成としても良い。
<裏写り修正処理部>
裏写り修正処理部51fは、分散値判定処理部51dが出力する分散値に基づく裏写り判定結果、画素値判定処理部51eが出力する画素値に基づく裏写り判定結果、および画像読取部3が出力する入力画像データ10を取得する。
また、裏写り画素であると判定された画素に対して裏写り画素を修正する処理を行う。そして、裏写り修正処理部51fでは、裏写り画素を修正した画像データは、像域分離処理部52とγ変換処理部53へ出力される。
より詳しくは、裏写り修正処理部51fは、分散値判定処理部51dが裏面に印刷された網点画像の裏写りの画素であると判定した画素であって、且つ画素値判定処理部51eが裏面に印刷された網点画像の裏写りの画素であると判定した画素である場合に、その画素に対しては裏写り画素を修正する処理を行う。
また、分散値判定処理部51dと画素値判定処理部51eの少なくともどちらか一方が読取面に印刷された網点画像の画素と判定した画素に対しては、裏写り画素を修正する処理は行わず、読取面に印刷された網点画像の画素と判定した画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素の画素値をそのまま用いる。
なお、裏写り画素を修正する処理には、裏面に印刷された網点画像の裏写りの画素であると判定された画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素の画素値を、用紙の地肌の画素値に置き換える手法があるが、この方法に限定されることはなく、裏写り画素を修正する他の方法が用いられても良い。
以上では、グレースケールの画像データに対して裏写り画素を修正する処理を行う場合を例として説明を行ったが、本実施形態における裏写り画素を修正する処理はRGB画像データに対しても行うことができる。入力画像データ10がRGB画像データである場合には、例えば、各画素が有するRGBのいずれか一色の画素値を用いることで、RGB画像データに対しても同様に裏写り画素を修正する処理を行うことができる。このとき、人の目が感知しやすいG(緑)の画素値を用いて裏写り画素を修正する処理を行うことができる。しかし、用いる画素値はこれに限定されず、R(赤)の画素値でも良いし、B(青)の画素値でも良い。
<裏写り画素修正処理>
図5は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の裏写り画素修正処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って説明する。
まず、画像読取部3から出力された入力画像データ10に対して、平滑化処理部51aが画像データに平滑化処理を行う(ステップS1)。
次に、高周波成分抽出処理部51bは、入力画像データ10が有する全ての画素の画素値と平滑化処理を行った画像データが有する全ての画素の画素値との差分をそれぞれ算出する(ステップS2)。これによって、入力画像データ10から低周波成分が差し引かれ、入力画像データ10の高周波数成分を抽出した高周波成分抽出画像を作成することができる。
次に、分散値算出処理部51cは、ステップS2で作成した高周波成分抽出画像が有する全ての画素に対して分散値を算出する(ステップS3)。
次に、分散値判定処理部51dは、ステップS3で算出された画素の分散値が所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4で分散値が所定の閾値よりも小さいと判定された場合、ステップS1で平滑化処理部51aが平滑化処理を行った画像データが有する画素であって、ステップS4で分散値が所定の閾値以下であると判定された画素と画像上の位置に対応する画素について、画素値が用紙の地肌の画素値と所定値以上異なるか否かを判定する(ステップS5)。より詳しくは、画素値が上限閾値よりも大きいか否か又は下限閾値よりも小さいか否かを判定する。
ステップS5で画素値が上限閾値以下で且つ下限閾値以上である場合、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素に対して、裏面に印刷された網点画像の裏写りの画素として裏写り修正処理部51fが裏写り修正処理を行う(ステップS6)。つまり、裏写り画素であると判定された画素の画素値を用紙の地肌の画素値に置き換える。
なお、上限閾値のみが設定されているならば所定の画素の画素値が上限閾値以下である場合に、下限閾値のみが設定されているならば所定の画素の画素値が下限閾値以上であるときに、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素に対して、裏面に印刷された網点画像の裏写りの画素として裏写り修正処理部51fが裏写り修正処理を行う。裏写り修正処理を終えると、裏写り修正処理を終了する。
ステップS4で分散値が閾値より大きいと判定された場合、又はステップS4で画素の分散値が閾値よりも小さいと判定されたが、ステップ5で画素値が用紙の地肌の画素値と所定値以上異なると判定された場合には、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素は読取面に印刷された網点画像の画素であると判定して、裏写り修正処理部51fは裏写り修正を行わずに、裏写り修正処理を終了する。この場合、読取面に印刷された網点画像の画素と判定された画素の画素値には、入力画像データ10の画素の画素値がそのまま用いられる。
裏写り処理部51は、入力画像データ10が有する全ての画素に対して、上記のフローチャートに従って処理を行う。入力画像データ10の画素のうち、裏面に印刷された網点画像の裏写りの画素であると判定した画素の画素値は用紙の地肌の画素値に置き換え、読取面に印刷された網点画像の画素と判定した画素の画素値は入力画像データ10の画素の画素値をそのまま用いることによって、裏写り画素を修正した画像データを生成し、生成した画像データを像域分離処理部52とγ変換処理部53へ出力する。
図6は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の裏写り修正処理による裏写り修正効果を示す図である。
入力画像データ10には、読取面に印刷された網点画像と、裏面に印刷された網点画像の裏写り画素が含まれている。入力画像データ10に対して分散値を算出して裏写り修正処理を行った場合に、読取面に印刷された網点画像であるにも関わらず裏面に印刷された網点画像の裏写り画素であると誤判定されることで、読取面に印刷された網点画像に対しても裏写り修正処理が行われる。読取面に印刷された網点画像の一部に対して裏写り修正処理が行われると、図6に示すように読取面に印刷された網点画像中に白抜けが生じてしまう問題がある。
そこで、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置では、読取面に印刷された網点画像には高周波成分が多く含まれるのに対して、裏面に印刷された網点画像の裏写り画素には低周波数成分が多く含まれることに着目して、裏写り修正処理を行う。
詳しくは、入力画像データ10の高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像の画素毎に分散値を求め、分散値を所定の閾値と比較することにより、読取面の網点画像と裏面の網点画像を区別できため、裏面に印刷された網点画像の裏写り画素のみを修正することができる。
より詳しくは、高周波成分抽出画像が有する所定の画素の分散値が所定の閾値より大きい場合、又は高周波成分抽出画像が有する所定の画素の分散値が所定の閾値よりも小さいがその画素と画像上の位置に対応する平滑化処理後の画像の画素の画素値が用紙の地肌の画素値と所定値以上異なる場合には、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素は読取面に印刷された網点画像の画素であると判定する。
また、高周波成分抽出画像が有する所定の画素の分散値が所定の閾値よりも小さく、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素の画素値が上限閾値以下で且つ下限閾値以上である場合は、その画素と画像上の位置に対応する入力画像データ10の画素は裏面に印刷された網点画像の裏写りの画素であると判定する。
このように、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置によれば、読取面の網点画像と裏面の網点画像を区別できるため、裏写り修正処理における誤判定を修正できる。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限るものではない。前述した各実施形態の構成及び機能等は、適宜追加、変更、一部の省略等を行うことができ、また、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
例えば、高周波成分抽出処理部51bに代えて、ハイパスフィルタを用いることができる。ハイパスフィルタは入力画像データ10を取得し、入力画像データ10の高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成する。そして、ハイパスフィルタは、高周波成分抽出画像を分散値算出処理部51cへ出力する。この場合、高周波成分抽出画像の生成に平滑化処理部51aは不要であるため、平滑化処理部51aは設けなくても良い。平滑化処理部51aを設けない場合は、画素値判定処理部51eは入力画像データ10の画素値判定を行う。しかし、画素値判定処理部51eでの画素値判定に用いるために平滑化処理部51aを設けても良い。
また、裏写り画素を修正する処理、入力画像データ10が有する全ての画素について行われるが、入力画像データ10の所定の範囲について裏写り修正処理を行わないことが予め設定されている場合は、裏写り修正処理を行う範囲に含まれる画素に対してのみ裏写り画素を修正する処理を行っても良い。
なお、本発明による画像処理装置は、複合機(MFP)や、画像読取装置(スキャナ)、複写機、ファクシミリ装置、単体のプリンタや簡易印刷装置などの画像形成装置等に適用できる。また、カラー画像形成装置でもモノクロ画像形成装置でもよい。更に、画像処理をソフトウェアによって行うパソコンなどの情報処理装置にも適用できる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る画像処理装置は、図1に示す本発明の第1実施形態に係る画像処理装置に適用するものであり、本発明の第2実施形態に係る画像処理部は、図2に示す画像処理部5に適用するものである。
ここで、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置について説明する前に、第2実施形態を開示するに至った経緯について順に説明する。
<経緯説明>
従来、両面印刷された用紙の片面を画像読取装置によって読み取る場合、読み取り面の裏面に印刷された画像が透けて裏写りが生じ、読み取る画像の画質を劣化させることが問題になっている。
この裏写り画素を除去する目的で、表面の入力画像データを利用することにより裏写り画素を検出する判定方法がある。
この裏写り画素の判定方式として、画像データの分散値や濃度値などを演算し、網点、裏写り画素の判定を行い、裏写り画素であると判定された箇所のみに裏写り低減処理を実施する。この裏写り低減処理では、画像データの分散値による裏写り画素の判定方法では、分散値が所定値以上である場合は、裏写り画素ではないと判定していた。
しかし、表面の網点箇所に裏写り画素が発生している場合は、分散値が所定値以上になってしまうときがあり、裏写り画素ではないと判定してしまうことがあった。すなわち、誤判定された場合には、裏写り低減処理を実施しないため、裏写り画素に起因した画質の劣化が生じるという問題があった。
第1実施形態では、裏写り画素か否かを判定する目的で、入力画像データの高周波成分に対して分散値を演算し、その演算結果によって裏写り画素をしているか否かを判定するように構成されている。
しかし、表面の網点箇所に裏写り画素が発生している場合には、裏写り画素ではないと誤判定しており、裏写り画素に起因した画質の劣化を防止できなかった。
本発明の第2実施形態は、原稿用紙を印刷する際に、表面に網点箇所に裏写り画素が発生した場合には、裏写り画素だと判定し、裏写り画素に起因した画像の劣化を防ぐことにある。
そこで、第2実施形態では、あるマトリクス内で裏面の濃度が一定値以上となる画素が占める割合に基づいて、裏写り画素があるか否かを判定する材料とする。これにより、あるマトリクスにおいてどれだけ裏写り画素があるのかを把握することができる。このため、表面に網点がある箇所に裏写り画素が発生した場合でも、裏写り画素だと判定できるので、裏写り画素の判定精度を向上することができ、裏写り画素による画像の劣化を防ぐことができる。この他、裏面の画像に応じた裏写り低減処理についての最適化を行うことができるという効果も期待できる。
図1に示す画像読取部3は、搬送される用紙または静止する用紙の表面及び裏面に光を照射して、当該用紙で反射された反射光を1対のCCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子で光電変換することで用紙の表面及び裏面に印刷された画像を読み取る。 また、画像読取部3は、ADF(自動給紙装置)が設けられているときには、当該ADFにセットされてADFから1枚ずつ読取部に搬送されてくる用紙の表面及び裏面に印刷された画像を読み取る。
図2に示す画像処理部5は、画像読取部3が取得した裏面及び表面の入力画像データ10を入力し、入力画像データ10に裏写り修正処理を含む所定の処理を行った後の出力画像データ11をプリント出力部6に出力するものとして説明するが、入力画像データ10の入力元や出力先はこれに限定されない。
<裏写り処理部>
図7は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の裏写り処理部の動作を示すメインのフローチャートである。
まず、裏写り処理部51は、画像読取部3から出力された裏面の入力画像データ10に対して、画素数がN×N(例えば、100×100)の画素から構成されるマトリクスに分割し、濃度D以上の画素の占める割合を算出する(ステップS11)。
次に、裏写り処理部51は、ステップS11において算出された濃度D以上の画素の占める割合が所定の閾値(例えば、1%)より大きいか否かを判定する(ステップS12)。
なお、ステップS12において、濃度D以上の画素の占める割合が所定の閾値よりも大きいと判定される場合(ステップS12、Yes)には、N×Nのマトリクスの裏面の位置に対応する表面の位置に裏写りによる画質劣化がある。
濃度D以上の画素の占める割合が所定の閾値よりも大きいと判定された場合(ステップS12、Yes)、N×Nのマトリクスの裏面の位置に対応する表面の位置の画素値と、同様の画素に対して平滑化処理を行った画素値との差分を算出して、高周波成分の抽出を行って高周波成分抽出画像を生成する(ステップS13)。
次に、分散値算出処理部51cは、ステップS13において生成した高周波成分抽出画像が有する全ての画素に対して分散値を算出する(ステップS14)。なお、分散値算出処理部51cは、式(2)に基づいて分散値を算出するが、第1実施形態において説明したので、その説明を省略する。
次に、分散値判定処理部51dは、ステップS13において算出された画素の分散値が所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS15)。なお、ステップS15は網点判定手段を構成する。
分散値が所定の閾値よりも小さいと判定された場合(ステップS15、No)、N×Nのマトリクスの表面の入力画像データ10に網点がなく、裏写りのみが存在する場合であり、後述する裏写り低威厳処理1を実行する(ステップS16)。
一方、ステップS15において分散値が所定の閾値よりも大きいと判定された場合(ステップS15、Yes)、裏写り修正処理部51fは、表面の入力画像データ10に網点があり、かつ裏写りが存在する場合であり、後述の裏写り低威厳処理2を実行する(ステップS17)。
<裏写り低減処理1>
図8は、裏写り低減処理1の詳細な動作を示すサブルーチンのフローチャートである。
ステップS16において、裏写り低減処理1のサブルーチンがコールされると、図8に示す処理を開始する。
上述したステップS15において、画素の分散値が所定値以下と判定される場合は、表面の地肌部分に裏写り画像による画質劣化があることを意味する。
まず、画素値判定処理部51eは、画素値が用紙の地肌の画素値と所定値以上異なるか否かを判定する(ステップS21)。ここで、画素値が用紙の地肌の画素値と所定値以上異なっていない場合(ステップS21、No)に、ステップS22に進む。
なお、ステップS21において、判定処理に用いる所定値をユーザが設定可能となるように構成することで、所定値をユーザの好みに合わせて設定することができる。
裏写り修正処理部51fは、裏写り画像であると判定された画素の画素値を原稿の地肌の画素値に置き換える裏写り補正処理を行うことにより裏写りの低減を行う(ステップS22)。
これにより、表面の地肌画素部分に生じる裏写り画像による画質劣化を補正することができる。
一方、画素値が用紙の地肌の画素値と所定値以上異なっている場合(ステップS21、Yes)は、そのままメインルーチンに復帰する。
図9は、裏写り低減処理2の詳細な動作を示すサブルーチンのフローチャートである。
ステップS17において、裏写り低減処理2のサブルーチンがコールされると、図9に示す処理を開始する。
まず、用紙の表面の入力画像データ10に網点があり、かつ裏写り画像がある場合にステップ17を実行することになる。
ただし、N×Nのマトリクス内にグラデーションがある場合や、濃度の切り替わりの位置である場合には本発明の処理は対応できない。一方、図10に示すように、N×Nのマトリクス内すべてが同じ色になるようなときに、本発明の裏写り補正処理の対象となる。
まず、裏写り修正処理部51fは、ステップS11において算出された裏面の濃度Dの割合が所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS31)。このときの所定の閾値はステップS12とは別の閾値であり95%付近に設定する。
ステップS31において所定の閾値以上の判定されるのは、N×Nのマトリクス内がほぼ全面裏写りの影響により画質劣化が生じる場合である。その際、裏写り修正処理部51fは、裏写り補正処理2として式(3)のように裏面の濃度と地肌の濃度との差分値に補正倍率を足し合わることにより補正を行う(ステップS32)。
式(3)において、Zは裏写り補正処理の注目画素の画素値、Z‘は裏写り補正処理後の注目画素の画素値、Gは原稿の地肌の画素値、Z_averは裏面のN×Nのマトリクス内の画素値の平均値、σは補正倍率となっている。
Z‘=Z+(G−Z_aver)×σ
・・・式(3)
ステップS32により表面が網点の箇所、かつ裏写りしている箇所の裏写りの影響を補正できる。
裏写り修正処理部51fは、表面の入力画像データに対して平滑化処理を行う(ステップS33)。
ステップS11において分割したN×Nのマトリクス内のヒストグラムからピークを2点検出する(ステップS34)。なお、N×Nのマトリクス内の画像として、画像のヒストグラムからピークが3点以上検出されてしまう領域には、本発明を適用しないこととする。
次に、裏写り修正処理部51fは、ステップS12において算出された裏面の濃度Dの割合が所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS35)。このとき、所定の閾値は50%付近に設定する。
ここで、ステップS35において裏面の濃度Dの割合が所定の閾値より大きいと判定されるのは、N×Nのマトリクス内に裏写り画像の方が多く存在している場合となるので、2点のピーク値(Hx,Hy)のうち、ピーク値が大きい方(Hy)が裏写り画像の濃度であり、ピーク値が小さい方(Hx)が表面の濃度であることが理解できる。
そこで、2点のピーク値(Hx,Hy)のそれぞれの濃度の中間の位置で区切り、図11に示すように、ピーク値が小さい方(Hx)をα領域、ピーク値が大きい方(Hy)をβ領域とする。
式(4)において、Zは裏写り補正処理の注目画素の画素値、Z‘は裏写り補正処理後の注目画素の画素値、Yは大きい方のピーク2の濃度、Xは小さい方のピーク1の濃度となっている。
裏写り修正処理部51fは、β領域に属する画素Zに対して、式(4)に従って、2点のピーク値の濃度間隔を表す差分値(Y−X)を算出し、画素値Zから差分値(Y−X)を減算することでピーク値の濃度が小さい方(X)へ補正して、算出後の画素値をZ‘とする(ステップS36)。
Z‘=Z−(Y−X)
・・・式(4)
一方、ステップS33において割合が所定の閾値より小さい場合は、N×Nのマトリクス内に表面の入力画像データ10の方が多く存在している場合であるので、2点のピーク値(Hx,Hy)のうち、ピーク値が小さい方(Hx)が裏写りの濃度であり、ピーク値が大きい方(Hy)が表面の濃度であることが理解できる。
そこで、2点のピーク値(Hx,Hy)のそれぞれの濃度の中間の位置で区切り、図11に示すように、小さい方をα領域、大きい方をβ領域とする。
そして、裏写り修正処理部51fは、α領域に属する画素Zに対して、式(5)に従って、2点のピーク値の濃度間隔を表す差分値(Y−X)を算出し、画素値Zに差分値(Y−X)を加算することでピーク値の濃度が大きい方(Y)へ補正して、算出後の画素値をZ‘とする(ステップS37)。
Z‘=Z+(Y−X)
・・・式(5)
ステップS36、S37により、N×Nのマトリクス内の画素が裏写り画像の影響により濃度が濃くなっているか否かの判定を行うことができ、裏写り画像の影響により濃度が濃くなっている画素に対して裏写り画像の影響を補正することができる。
図10は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の裏写り処理部により、対応が可能な画像の一例を示す図である。
図10に示す画像は、N×Nのマトリクス内の画像であり、文字「あ」の裏写り領域71の濃度が一様に高くなり、文字「あ」の裏写り領域を除く領域72の濃度が一様に低くなる。このため、図10に示すような画像例を対象とした場合、N×Nのマトリクス内のヒストグラムからピークを2点検出することが可能となる。
図11は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の裏写り処理部により検出されたヒストグラムの一例を示すグラフ図である。
図11に示すヒストグラムは、横軸に濃度(0〜255)を表し、縦軸に出現頻度を表す。このヒストグラムは、2点のピーク値(Hx,Hy)のそれぞれの濃度(X,Y)の中間の位置で区切り、濃度が小さい方をα領域、濃度が大きい方をβ領域としている。
第2実施形態によれば、表面に網点箇所に裏写り画素が発生した場合には、裏写り画素だと判定し、裏写り画素に起因した画像の劣化を防ぐことができる。
<本発明の実施態様例の構成、作用、効果>
<第1態様>
本態様の画像処理装置1は、画像データに含まれる裏写り画素に対して修正処理を行う画像処理装置であって、画像データから高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成する高周波成分抽出処理部51bと、高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出する分散値算出処理部51cと、分散値が所定の閾値以下である場合に、注目画素の位置に対応する画像データの画素を裏写り画素として判定する分散値判定処理部51dと、分散値判定処理部51dが裏写り画素と判定した画素に対して裏写り修正処理を行う裏写り修正処理部51fと、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、高周波成分抽出処理部51bは、画像データから高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成する。分散値算出処理部51cは、高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出する。分散値判定処理部51dは、分散値が所定の閾値以下である場合に、注目画素の位置に対応する画像データの画素を裏写り画素として判定する。裏写り修正処理部51fは、分散値判定処理部51dが裏写り画素と判定した画素に対して裏写り修正処理を行う。
これにより、分散値が所定の閾値以下である場合に、注目画素の位置に対応する画像データの画素を裏写り画素として判定し、裏写り画素と判定した画素に対して裏写り修正処理を行うので、裏写り画素を含む画像に対する裏写り修正処理において誤判定を低減することができる。
<第2態様>
本態様の画像処理装置1は、画像データから平滑化画像を生成する平滑化処理部51aを更に備え、高周波成分抽出処理部51bは、画像データの画素値と平滑化画像の画素値との差分を算出することにより高周波成分を抽出することを特徴とする。
本態様によれば、平滑化処理部51aは、画像データから平滑化画像を生成する。高周波成分抽出処理部51bは、画像データの画素値と平滑化画像の画素値との差分を算出することにより高周波成分を抽出する。
これにより、入力画像データ10の高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成することができる。
<第3態様>
本態様の分散値判定処理部51dは、注目画素に対応する平滑化画像の画素の画素値が、画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、注目画素に対応する画像データの画素は裏写りではないと判定することを特徴とする。
本態様によれば、分散値判定処理部51dは、注目画素に対応する平滑化画像の画素の画素値が、画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、注目画素に対応する画像データの画素は裏写りではないと判定する。
これにより、注目画素に対応する平滑化画像の画素の画素値が、画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、注目画素に対応する画像データの画素は裏写りではないと判定することができる。
<第4態様>
本態様の分散値判定処理部51dは、注目画素に対応する画像データの画素の画素値が、画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、注目画素に対応する画像データの画素は裏写りではないと判定することを特徴とする。
本態様によれば、分散値判定処理部51dは、注目画素に対応する画像データの画素の画素値が、画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、注目画素に対応する画像データの画素は裏写りではないと判定する。
これにより、注目画素に対応する画像データの画素の画素値が、画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、注目画素に対応する画像データの画素は裏写りではないと判定することができる。
<第5態様>
本態様の画像処理方法は、画像データに含まれる裏写り画素に対して修正処理を行う画像処理方法であって、画像データから高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成するステップ(S2)と、高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出するステップ(S3)と、分散値が所定の閾値以下である場合に、注目画素の位置に対応する画像データの画素を裏写り画素と判定するステップ(S4、S5)と、裏写り画素と判定した画素に対して裏写り修正処理を行うステップ(S6)と、を実行することを特徴とする。
第6態様の作用、及び効果は第1態様と同様であるので、その説明を省略する。
<第6態様>
本態様のプログラムは、第5態様記載の画像処理方法における各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
本態様によれば、各ステップをプロセッサに実行させることができる。
<第7態様>
本態様の画像処理装置1は、記録媒体の表面と裏面から読み取った画像データに含まれる裏写り画像に対して修正処理を行う画像処理装置であって、画像データにおける裏面の濃度に基づいて裏写り画像か否かを判定する裏写り処理部51(ステップS12)と、裏写り判定手段により判定された裏写り画像から高周波成分を抽出して高周波成分抽出画像を生成する高周波成分抽出処理部51bと、高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出する分散値算出処理部51cと、分散値に応じて表面に網点があるか否かを判定する網点判定手段(ステップS15)と、表面に網点がない場合に、記録媒体の地肌の濃度に応じて裏写り修正処理を行う裏写り修正処理部51f(ステップS22)と、表面に網点がある場合に、所定の注目画素、注目画素の周辺にある周辺画素のヒストグラムのピーク値、裏面の濃度が占める割合に基づいて、裏写り修正処理を行う裏写り修正処理部51f(ステップS31〜S37)と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、裏写り処理部51(ステップS12)が、画像データにおける裏面の濃度に基づいて裏写り画像か否かを判定する。高周波成分抽出処理部51bが、裏写り判定手段により判定された裏写り画像から高周波成分を抽出して高周波成分抽出画像を生成する。分散値算出処理部51cが、高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出する。網点判定手段(ステップS15)が、分散値に応じて表面に網点があるか否かを判定する。裏写り修正処理部51f(ステップS22)が、表面に網点がない場合に、記録媒体の地肌の濃度に応じて裏写り修正処理を行う。裏写り修正処理部51f(ステップS31〜S37)が、表面に網点がある場合に、所定の注目画素、注目画素の周辺にある周辺画素のヒストグラムのピーク値、裏面の濃度が占める割合に基づいて、裏写り修正処理を行う。
これにより、表面に網点箇所に裏写り画素が発生した場合には、裏写り画素だと判定し、裏写り画素に起因した画像の劣化を防ぐことができる。
<第8態様>
本態様の画像処理装置1は、画像データを平滑化することにより平滑化画像を生成する平滑化処理部51aを更に備え、高周波成分抽出処理部51bは、画像データの画素値と平滑化画像の画素値との差分値を算出することにより高周波成分を抽出することを特徴とする。
本態様によれば、平滑化処理部51aが、画像データを平滑化することにより平滑化画像を生成する。高周波成分抽出処理部51bが、画像データの画素値と平滑化画像の画素値との差分値を算出することにより高周波成分を抽出する。
これにより、高周波成分を抽出することができる。
<第9態様>
本態様の裏写り修正処理部51f(ステップS22)は、注目画素の位置に対応する平滑化画像の画素値が、画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、注目画素の位置に対応する画像データの画素は裏写りではないと判定することを特徴とする。
本態様によれば、裏写り修正処理部51f(ステップS22)は、注目画素の位置に対応する平滑化画像の画素値が、画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、注目画素の位置に対応する画像データの画素は裏写りではないと判定する。
これにより、注目画素の位置に対応する画像データの画素が裏写りではないと判定することができる。
<第10態様>
本態様の裏写り修正処理部51f(ステップS31〜S37)は、ヒストグラムからピーク値を2点検出し、裏面の濃度の割合に基づいて、一方のピーク値を有する画素値を他のピーク値を有する画素値に補正することを特徴とする。
本態様によれば、裏写り修正処理部51f(ステップS31〜S37)は、ヒストグラムからピーク値を2点検出し、裏面の濃度の割合に基づいて、一方のピーク値を有する画素値を他のピーク値を有する画素値に補正する。
これにより、裏面の濃度の割合に基づいて、一方のピーク値を有する画素値を他のピーク値を有する画素値に補正することができる。
1…画像処理装置、2…制御部、3…画像読取部、4…画像記憶部、5…画像処理部、6…プリント出力部、7…表示操作部、8…通信部、9…バス、10…入力画像データ、11…出力画像データ、51…裏写り処理部、52…像域分離処理部、53…γ変換処理部、54…フィルタ処理部、55…色変換処理部、56…中間調処理部、51a…平滑化処理部、51b…高周波成分抽出処理部、51c…分散値算出処理部、51d…分散値判定処理部、51e…画素値判定処理部、51f…裏写り修正処理部
特許第5645689号公報

Claims (10)

  1. 画像データに含まれる裏写り画素に対して修正処理を行う画像処理装置であって、
    前記画像データから高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成する高周波成分抽出手段と、
    前記高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出する分散値算出手段と、
    前記分散値が所定の閾値以下である場合に、前記注目画素の位置に対応する前記画像データの画素を裏写り画素として判定する判定手段と、
    前記判定手段が裏写り画素と判定した画素に対して裏写り修正処理を行う裏写り修正手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像データから平滑化画像を生成する平滑化手段を更に備え、
    前記高周波成分抽出手段は、前記画像データの画素値と前記平滑化画像の画素値との差分を算出することにより高周波成分を抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記注目画素に対応する前記平滑化画像の画素の画素値が、前記画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、前記注目画素に対応する前記画像データの画素は裏写りではないと判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記判定手段は、前記注目画素に対応する前記画像データの画素の画素値が、前記画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、前記注目画素に対応する前記画像データの画素は裏写りではないと判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 画像データに含まれる裏写り画素に対して修正処理を行う画像処理方法であって、
    前記画像データから高周波成分を抽出した高周波成分抽出画像を生成するステップと、
    前記高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出するステップと、
    前記分散値が所定の閾値以下である場合に、前記注目画素の位置に対応する前記画像データの画素を裏写り画素と判定するステップと、
    裏写り画素と判定した画素に対して裏写り修正処理を行うステップと、を実行することを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項5に記載の画像処理方法における各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
  7. 記録媒体の表面と裏面から読み取った画像データに含まれる裏写り画像に対して修正処理を行う画像処理装置であって、
    前記画像データにおける裏面の濃度に基づいて裏写り画像か否かを判定する裏写り判定手段と、
    前記裏写り判定手段により判定された裏写り画像から高周波成分を抽出して高周波成分抽出画像を生成する高周波成分抽出手段と、
    前記高周波成分抽出画像に含まれる画素のうち所定の注目画素を含む所定の領域の分散値を算出する分散値算出手段と、
    前記分散値に応じて前記表面に網点があるか否かを判定する網点判定手段と、
    前記表面に網点がない場合に、前記記録媒体の地肌の濃度に応じて裏写り修正処理を行う第1裏写り修正手段と、
    前記表面に網点がある場合に、前記所定の注目画素、前記注目画素の周辺にある周辺画素のヒストグラムのピーク値、前記裏面の濃度が占める割合に基づいて、裏写り修正処理を行う第2裏写り修正手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記画像データを平滑化することにより平滑化画像を生成する平滑化手段を更に備え、
    前記高周波成分抽出手段は、前記画像データの画素値と前記平滑化画像の画素値との差分値を算出することにより高周波成分を抽出することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1裏写り修正手段は、前記注目画素の位置に対応する前記平滑化画像の画素値が、前記画像データの地肌の画素値から所定値以上異なる場合に、前記注目画素の位置に対応する前記画像データの画素は裏写りではないと判定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  10. 前記第2裏写り修正手段は、前記ヒストグラムからピーク値を2点検出し、前記裏面の濃度の割合に基づいて、一方のピーク値を有する画素値を他のピーク値を有する画素値に補正することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像処理装置。
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