JP2020121577A - 乗物用シートベルトガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗物用シートベルトガイド装置の機能性を向上させること。【解決手段】シートバック2の肩口部に設けられてシートベルトウェビング6Aを通すガイド本体10を備えたシートベルトガイド装置5である。ガイド本体10が、その周囲側面に形成される凹部10Bと、凹部10Bの形成によりガイド本体10の頭部に膨らむ形に形成される掴み部10Cと、を有する。凹部10Bが、使用者により掴み部10Cが掴まれた際の指の掛け入れ部とされる。【選択図】図1

Description

本発明は、乗物用シートベルトガイド装置に関する。詳しくは、シートバックの肩口部に設けられてシートベルトウェビングを通すガイド本体を備えた乗物用シートベルトガイド装置に関する。
従来、乗物用シートにおいて、シートバックの肩口部に、シートベルトウェビングを通すベルトガイド装置が設けられた構成が知られている(特許文献1)。上記ベルトガイド装置は、シートバック内から通されたシートベルトウェビングをシートバックの前側へと通し出すようにガイドする通し口を備えた略四角錐台形状に形成されている。
特許第4068084号公報
上記従来技術では、シートバックのベルトガイド装置が設定された側の傍らに乗員の通路が設定されている場合、乗員が体を支えるためにベルトガイド装置のガイド本体を掴むなどしてガイド本体に擦れ等を生じさせる不測の負荷が掛けられるおそれがある。本発明は、上述した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、乗物用シートベルトガイド装置の機能性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートベルトガイド装置は次の手段をとる。
すなわち、本発明の乗物用シートベルトガイド装置は、シートバックの肩口部に設けられてシートベルトウェビングを通すガイド本体を備えた乗物用シートベルトガイド装置である。ガイド本体が、ガイド本体の周囲側面に形成される凹部と、凹部の形成によりガイド本体の頭部に膨らむ形に形成される掴み部と、を有する。凹部が、使用者により掴み部が掴まれた際の指の掛け入れ部とされる。
上記構成によれば、シートバックの肩口部に設けられるガイド本体の頭部に膨らみ状の掴み部が形成されることで、シートバックの傍らに立つ乗員や後部側座席に座る乗員等の使用者が、所望時に掴み部に簡便に手を届かせて、掴み部を凹部に指を掛け入れた状態としてしっかりと掴むことができる。また、掴み部をガイド本体の形状を利用して少ない部品点数で合理的に形成することができる。
また、本発明の乗物用シートベルトガイド装置は、次のように構成されていても良い。掴み部が、ガイド本体のシートベルトウェビングの通される通し口より上側の位置に形成される。
上記構成によれば、使用者が、シートベルトウェビングに触れることなく、掴み部だけを適切に掴むことができる。
また、本発明の乗物用シートベルトガイド装置は、次のように構成されていても良い。ガイド本体が、全体として略錐台状に上方へ先細り状に張り出す立体形状とされる。
上記構成によれば、掴み部をガイド本体に頭でっかちな形で設けることなく、ガイド本体の一部分を成すよう自然な先細り形状を描く形に設けることができる。
また、本発明の乗物用シートベルトガイド装置は、次のように構成されていても良い。凹部が、ガイド本体のシート幅方向の外側の周囲側面にはなく、シート幅方向の内側の周囲側面、前側面、及び/又は後側面に形成される。
上記構成によれば、使用者がシートバックの傍らに立つ位置、後斜めに立つ位置、及び/又は前斜めに立つ位置から、掴み部を凹部に適切に指を掛け入れた状態として掴むことができる。
また、本発明の乗物用シートベルトガイド装置は、次のように構成されていても良い。更に、ガイド本体の内周面部に、シートバックの内部骨格と結合されてガイド本体内に張り出す支持フレームに向かって張り出すリブを有する。
上記構成によれば、ガイド本体の内周面部に形成されるリブにより、ガイド本体を、使用者によって掴み部が掴まれる負荷に対して構造的に強い構成とすることができる。
また、本発明の乗物用シートベルトガイド装置は、次のように構成されていても良い。更に、掴み部のシート幅方向の外側の周囲側面及び/又は天板面に、ガイド本体の一般外表面とは異なる外表面色を有する加飾部が設けられる。
上記構成によれば、加飾部により、掴み部が形成されるガイド本体の頭部を目立たせて、掴み部の位置を使用者に対して視覚的に認識させやすくすることができる。また、掴み部の形成されたガイド本体の頭部を見栄え良く装飾することができる。
また、本発明の乗物用シートベルトガイド装置は、次のように構成されていても良い。シートバックのガイド本体が設けられた側の隣り合うエリアが乗員の通路とされる。
上記構成によれば、掴み部を、シートバックの傍らに立つ使用者が掴みやすい位置に設定することができる。
第1の実施形態に係る乗物用シートベルトガイド装置の概略構成を表した斜視図である。 図1の要部拡大図である。 同外側から見た斜視図である。 同後側から見た斜視図である。 同正面図である。 同平面図である。 乗物用シートベルトガイド装置の分解斜視図である。 同反対側から見た斜視図である。 図5のIX−IX線断面図である。 図6のX−X線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
《シートベルトガイド装置5の概略構成について》
始めに、本発明の第1の実施形態に係るシートベルトガイド装置5(乗物用シートベルトガイド装置)の構成について、図1〜図10を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、後述するシート1の左右方向を指すものとする。
図1に示すように、本実施形態に係るシートベルトガイド装置5は、自動車の左側座席を成すシート1に適用されている。上記シート1は、車内中央の前後方向に延びる通路Aに隣り合わせる左側座席として構成されている。上記シート1は、着座乗員の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れ部となるヘッドレスト4と、を備える。
上記シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、不図示のリクライナを介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結されている。シートクッション3は、その左右両サイドの底面部が、それぞれ、立板状のレッグ3Aを介して車両のフロア上に連結されている。ヘッドレスト4は、シートバック2の上面部に上方から差し込まれて装着されている。上記シートバック2の車内中央の通路Aに臨む右側の肩口部には、シートバック2に内蔵されたシートベルト装置6から繰り出されるシートベルトウェビング6Aを前側へと通すシートベルトガイド装置5が設けられている。
上記シートベルトガイド装置5は、その本体部を成す樹脂製のガイド本体10が、シートバック2の骨格を成す略逆U字形状に組まれた金属製のバックフレーム2Fの右肩口部に固定されている。具体的には、上記シートベルトガイド装置5は、そのガイド本体10が、上記バックフレーム2Fの右肩口部に溶着された金属製のブラケット2Bの上方へと張り出す部分に取り付けられて固定されている。ここで、上記ブラケット2Bが、本発明の「支持フレーム」に相当する。
上記バックフレーム2Fは、シートバック2の右側部に沿った骨格を成す縦長な角管形状のタワーフレーム2F1と、同タワーフレーム2F1の上端部から左側へ略逆L字形状に折れ曲がる形に延びてシートバック2の上側部と左側部とに沿った骨格を成すパイプフレーム2F2と、から成る。上記タワーフレーム2F1は、前後方向に長い略矩形状の閉断面形状を持つ高い構造強度を備えた構成とされる。
上記シートベルトガイド装置5を支えるブラケット2Bは、図7に示すように、上記タワーフレーム2F1の上端部に上方から嵌合されて溶着されたパイプフレーム2F2の上面部とタワーフレーム2F1の背面部とに跨る形に嵌合されて溶着されている。それにより、上記ブラケット2Bが、上記構造強度の高いタワーフレーム2F1によって下側と後側とから強く支持された状態とされている。したがって、車両の急ブレーキ時や前部衝突の発生時等の際に、着座乗員の身体を支えるシートベルトウェビング6Aからブラケット2Bに対して前方向への強い引張り荷重が掛けられても、同荷重を、上記ブラケット2Bを支えるタワーフレーム2F1によって強く受け止めることができる。
《ガイド本体10の構成について》
ガイド本体10は、図2〜図6に示すように、略四角錐台状に上方へ先細り状に張り出す立体形状とされる。上記ガイド本体10の前側面部には、図1で前述したシートベルトウェビング6Aを内部側から前側へと通す横長状の通し口10Aが貫通して形成されている。また、上記ガイド本体10の周囲側面となる前側面、内側面(左側面)、及び後側面には、これらの面に跨って連続した凹形状に窪む凹部10Bが形成されている。
そして、上記凹部10Bの形成により、同凹部10Bより上側の部分を成すガイド本体10の頭部には、凹部10Bよりも周縁形状の膨らむ掴み部10Cが形成されている。上記構成により、ガイド本体10は、使用者が車両中央の通路Aに立った位置から掴み部10Cを手で掴むことにより、その指を凹部10Bに掛け入れさせて掴み部10Cをしっかりと握るように掴むことができるようになっている。
詳しくは、上記ガイド本体10は、上記凹部10Bが前側面と内側面(左側面)と後側面とに跨る連続した凹形状に窪んでいることにより、次のように通路A上の様々な位置や向きから掴み部10Cを適切に掴めるようにすることができるようになっている。すなわち、ガイド本体10は、通路A上の使用者がその前側、外側、或いは後側のどの側に立つ位置から掴み部10Cを掴んでも、その掴んだ手の指先の位置に凹部10Bが位置するようになっている。
したがって、使用者が上記のどの側に立つ位置からであっても、掴み部10Cをしっかりと掴むことができる。また、ガイド本体10は、使用者が車両前向き、後向き、或いは横向きのどの向きから掴み部10Cを掴んでも、その掴んだ手の指先の位置に凹部10Bが位置するようになっている。したがって、使用者が上記のどの向きに立つ位置からであっても、掴み部10Cをしっかりと掴むことができる。
上記凹部10Bは、図5、図9及び図10に示すように、その縦断面が緩やかな凹湾曲面状の形に窪む凹形状とされている。また、図5に示すように、上記凹部10Bは、ガイド本体10の前側面部に形成された前出の通し口10Aより上側の領域に形成されている。厳密には、上記通し口10Aは、凹部10Bの形成領域における下側の縁部に沿った領域に形成されている。上記構成により、ガイド本体10は、使用者が掴み部10Cを手で掴んだ際に、その指が通し口10Aを通るシートベルトウェビング6A(図1)に当たりにくくなっている。
また、上記ガイド本体10は、上記のように略四角錐台状に上方へ先細り状に張り出す立体形状とされて、その周囲側面に凹部10Bが形成されることで頭部に掴み部10Cが形成された構成とされている。それにより、ガイド本体10は、その頭部である掴み部10Cが、ガイド本体10の下側部分に対して頭でっかちな形に膨らむことなく、先細り状に延びるガイド本体10の一部分を成すように、自然な先細り形状を描く形に設けられる構成とされる。
以下、上記ガイド本体10の具体的な構成について、詳しく説明する。すなわち、ガイド本体10は、図7〜図8に示すように、互いが前後に半ケース状の形に組み合わされる前側部品11及び後側部品12と、これらの外側面部(右側面部)間に挟持される形に組み付けられる細長な曲板形状の加飾部13と、から構成される。上記の各部品は、インジェクション成形された樹脂部品により構成されている。
詳しくは、上記前側部品11は、後側と下側とに開口した四半ケース状の形に形成されている。そして、図8に示すように、上記前側部品11の後側縁部に沿った内周面上の複数の箇所には、後側部品12の対応する各箇所に形成された各被嵌合部12Aをそれぞれ後側から差し込んでスナップフィット嵌合させることのできる嵌合部11Aが突出して形成されている。
また、上記前側部品11の各嵌合部11Aの形成された内周面上の各箇所の間には、内周面上から突出するリブ11Cが形成されている。また、上記前側部品11の前側面部の内周面上の左右2箇所の位置には、後側へ向かって略円筒形状に突出する締結部11Bが形成されている。また、これら締結部11Bの外周面と前側部品11の内周面との間には、これらの間を架橋状に繋ぐ複数の立板状のリブ11B1が形成されている。同リブ11B1により、各締結部11Bが前側部品11の内周面に対して横倒れしにくいように補強されている。
後側部品12は、図7〜図8に示すように、前側と下側とに開口した四半ケース状の形に形成されている。そして、図7に示すように、上記後側部品12の前側縁部に沿った内周面上の複数の箇所には、上記前側部品11の対応する各箇所に形成された各嵌合部11Aにそれぞれ後側から差し込まれることでスナップフィット嵌合する被嵌合部12Aが突出して形成されている。また、上記後側部品12の各被嵌合部12Aの形成された内周面上の各箇所の間には、内周面上から突出するリブ12Bが形成されている。
上記後側部品12は、上記各被嵌合部12Aを前側部品11の対応する各嵌合部11Aに後側から差し込んでスナップフィット嵌合させることにより、前側部品11と互いの前後側の縁部同士が突き当てられて面一状の外周面を成す形に組み付けられるようになっている。
加飾部13は、図2〜図6に示すように、ガイド本体10の外側面(右側面)と天板面とに跨って連続した帯状の外表面を成す形に設けられる、略逆L字板状に湾曲した細長な板状部材から成る。上記略逆L字板状の形に湾曲した加飾部13には、図7〜図8に示すように、その内周面部上の中間箇所に、断面略逆T字形状に突出する挟持片13Aが形成されている。
上記加飾部13は、上記前側部品11と後側部品12とが組み合わされる際に、これらの外側面部(右側面部)間に挟持片13Aを挟み込ませる形に組み付けられることにより、同挟持片13Aを介して前側部品11と後側部品12との間に一体的に挟持された状態として組み付けられている。
詳しくは、上記挟持片13Aは、上記前側部品11と後側部品12との組み付けにより、そのT字の脚部分が、前側部品11の後側縁部に形成された切欠き溝11D(図8参照)に嵌り込んで、後側部品12の前側縁部との間に挟み込まれた状態にセットされる。それにより、挟持片13Aが、そのT字の天板部分と加飾部13の本体部分との間に、前側部品11の外側面部と後側部品12の外側面部とをそれぞれ幅方向に挟み込んだ形にセットされる。
それにより、加飾部13が、前側部品11と後側部品12との間に一体的に嵌合された状態に組み付けられる。詳しくは、上記前側部品11と後側部品12とが、互いの間に挟持片13Aを挟み込む構成であっても、互いの間に隙間が形成されることなく、連続した面一状の外周面を成す形に組み付けられる。
ところで、上記ガイド本体10は、上記バックフレーム2Fの右肩口部に固定されたブラケット2Bに対して、次のように組み付けられている。先ず、前側部品11を、上記ブラケット2B上に固定された立板状の支持プレート2B1に前側から覆い被せる形にセットする。上記支持プレート2B1は、ブラケット2B上に固定された正面視略U字状に上方へ張り出す支持ワイヤ2B2の両脚部間に一体的に架橋されて設けられている。それにより、支持プレート2B1は、前後方向に面を向ける形でブラケット2B上から立ち上がる形に設けられている。
上記前側部品11を支持プレート2B1にセットした後、同支持プレート2B1に前側から突き当てられた各締結部11Bに対して、それぞれ支持プレート2B1の後側からビスBを差し込んで締結する。これにより、前側部品11が支持プレート2B1に一体的に固定された状態に組み付けられる。次に、上記組み付けられた前側部品11に対して、後側から互いの間に加飾部13を挟み込むように後側部品12を組み付ける形にセットする。
これにより、後側部品12の各被嵌合部12Aが前側部品11の対応する各嵌合部11Aに差し込まれてスナップフィット嵌合し、後側部品12が前側部品11に一体的に固定された状態に組み付けられる。また、加飾部13が、前側部品11と後側部品12との間に一体的に挟み込まれた状態に組み付けられる。詳しくは、上記加飾部13は、上記組み付けにより、その外周面が、互いに面一状を成す前側部品11の外周面及び後側部品12の外周面よりも僅かに膨らむ略面一状の面を成す形に組み付けられる(図5及び図9参照)。
上記前側部品11の外周面と後側部品12の外周面とは、互いに一体感のある同一の外表面色を有する構成とされる。しかし、加飾部13の外周面は、上記前側部品11の外周面及び後側部品12の外周面とは異なる外表面色を有する構成とされる。それにより、ガイド本体10は、加飾部13が前側部品11及び後側部品12に対して部分的に目立つ外観を形成して、使用者に対してガイド本体10の頭部を視覚的に認識させやすくすることができるようになっている。
したがって、使用者が車両中央の通路A上を通る際に、上記加飾部13により目立つ色彩とされたガイド本体10の頭部の掴み部10Cを視覚的に簡便に認識して、掴み部10Cを掴むことができる。上記加飾部13と前側部品11及び後側部品12との外表面色の組み合わせは、互いが異なる外表面色となる組み合わせから成るものであれば、特にどのような組み合わせから成るものであっても良い。
図10に示すように、上記ガイド本体10は、上記ブラケット2Bに組み付けられた状態では、その前側部品11の内周面上から突出する各リブ11C,12B及び後側部品12の内周面上から突出する各リブ11C,12Bが、ブラケット2Bの支持ワイヤ2B2に向かって外周側から張り出す形にセットされるようになっている。上記構成により、ガイド本体10は、掴み部10Cが使用者により掴まれてシート幅方向に強い力を加えられても、上記各リブ11C,12Bが支持ワイヤ2B2に外周側から当接することで、シート幅方向に大きく押し撓まされることなくその力をブラケット2Bに伝達して受け止められるようになっている。ここで、各リブ11C,12Bが、それぞれ、本発明の「リブ」に相当する。
《まとめ》
以上をまとめると、第1の実施形態に係るシートベルトガイド装置5は次のような構成となっている。すなわち、シートバック(2)の肩口部に設けられてシートベルトウェビング(6A)を通すガイド本体(10)を備えた乗物用シートベルトガイド装置(5)である。ガイド本体(10)が、ガイド本体(10)の周囲側面に形成される凹部(10B)と、凹部(10B)の形成によりガイド本体(10)の頭部に膨らむ形に形成される掴み部(10C)と、を有する。凹部(10B)が、使用者により掴み部(10C)が掴まれた際の指の掛け入れ部とされる。
上記構成によれば、シートバック(2)の肩口部に設けられるガイド本体(10)の頭部に膨らみ状の掴み部(10C)が形成されることで、シートバック(2)の傍らに立つ乗員や後部側座席に座る乗員等の使用者が、所望時に掴み部(10C)に簡便に手を届かせて、掴み部(10C)を凹部(10B)に指を掛け入れた状態としてしっかりと掴むことができる。また、掴み部(10C)をガイド本体(10)の形状を利用して少ない部品点数で合理的に形成することができる。
また、掴み部(10C)が、ガイド本体(10)のシートベルトウェビング(6A)の通される通し口(10A)より上側の位置に形成される。上記構成によれば、使用者が、シートベルトウェビング(6A)に触れることなく、掴み部(10C)だけを適切に掴むことができる。
また、ガイド本体(10)が、全体として略錐台状に上方へ先細り状に張り出す立体形状とされる。上記構成によれば、掴み部(10C)をガイド本体(10)に頭でっかちな形で設けることなく、ガイド本体(10)の一部分を成すよう自然な先細り形状を描く形に設けることができる。
また、凹部(10B)が、ガイド本体(10)のシート幅方向の外側の周囲側面にはなく、シート幅方向の内側の周囲側面、前側面、及び/又は後側面に形成される。上記構成によれば、使用者がシートバック(2)の傍らに立つ位置、後斜めに立つ位置、及び/又は前斜めに立つ位置から、掴み部(10C)を凹部(10B)に適切に指を掛け入れた状態として掴むことができる。
また、ガイド本体(10)の内周面部に、シートバック(2)の内部骨格と結合されてガイド本体(10)内に張り出す支持フレーム(2B)に向かって張り出すリブ(11C,12B)を有する。上記構成によれば、ガイド本体(10)の内周面部に形成されるリブ(11C,12B)により、ガイド本体(10)を、が使用者によって掴み部(10C)が掴まれる負荷に対して構造的に強い構成とすることができる。
更に、掴み部(10C)のシート幅方向の外側の周囲側面及び/又は天板面に、ガイド本体(10)の一般外表面とは異なる外表面色を有する加飾部(13)が設けられる。上記構成によれば、加飾部(13)により、掴み部(10C)が形成されるガイド本体(10)の頭部を目立たせて、掴み部(10C)の位置を使用者に対して視覚的に認識させやすくすることができる。また、掴み部(10C)の形成されたガイド本体(10)の頭部を見栄え良く装飾することができる。
また、シートバック(2)のガイド本体(10)が設けられた側の隣り合うエリアが乗員の通路(A)とされる。上記構成によれば、掴み部(10C)を、シートバック(2)の傍らに立つ使用者が掴みやすい位置に設定することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか各種の形態で実施することができるものである。
1.本発明の乗物用シートベルトガイド装置の構成は、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートベルトガイド装置にも広く適用することができるものである。また、本発明の構成は、一人掛け用のシートの他、ベンチシート等の複数人掛け用のシートにも適用することができるものである。
また、乗物用シートベルトガイド装置は、自動車の乗降ドアに隣接するアウターの肩口部に設けられて、乗員が上記乗物用シートベルトガイド装置が設けられたシートの後側のシートに乗り込んだり後側のシートから降車したりする際のグリップとして機能するように設けられるものであっても良い。また、乗物用シートベルトガイド装置は、上記乗員の乗降時にグリップとして機能するものの他、当該乗物用シートベルトガイド装置が設けられたシートバックを前後に倒す操作を行う際のグリップとして機能するものであっても良い。
2.ガイド本体に形成される凹部は、ガイド本体の幅方向もしくは前後方向の距離を上下の部位よりも小さくするものの他、距離を同じとして全体形状を曲げるものであっても良い。また、凹部は、シート幅方向の内側の周囲側面、前側面、及び/又は後側面のどの領域に形成されても良い。
3.ガイド本体は、全体が略四角錐台以外の角錐台、或いは円錐台等の他の錐台状の形で上方へ先細り状に張り出す立体形状から成るものであっても良い。また、ガイド本体は、その幅方向及び前後方向の距離が略一定の形で上方へ略寸胴状に張り出す立体形状から成るものであっても良い。また、掴み部は、ガイド本体の凹部の形成領域から下側に外れた領域の形状よりも幅方向もしくは前後方向の距離が大きくなる頭でっかちな形状から成るものであっても良い。
4.ガイド本体の加飾部は、ガイド本体の一般外表面を成す前側部品或いは後側部品等の他の構成部品とシームレスに繋がる一体部品で構成されていても良い。すなわち、加飾部は、ガイド本体の一般外表面を成す部品の一部が異なる外表面色を成す形に着色されて形成されるものであっても良い。また、加飾部は、ガイド本体の一部に貼着されるシール部材から成るものであっても良い。
1 シート
2 シートバック
2F バックフレーム
2F1 タワーフレーム
2F2 パイプフレーム
2B ブラケット(支持フレーム)
2B1 支持プレート
2B2 支持ワイヤ
3 シートクッション
3A レッグ
4 ヘッドレスト
5 シートベルトガイド装置(乗物用シートベルトガイド装置)
6 シートベルト装置
6A シートベルトウェビング
10 ガイド本体
10A 通し口
10B 凹部
10C 掴み部
11 前側部品
11A 嵌合部
11B 締結部
11B1 リブ
11C リブ(リブ)
11D 切欠き溝
12 後側部品
12A 被嵌合部
12B リブ(リブ)
13 加飾部
13A 挟持片
A 通路
B ビス

Claims (7)

  1. シートバックの肩口部に設けられてシートベルトウェビングを通すガイド本体を備えた乗物用シートベルトガイド装置であって、
    前記ガイド本体が、
    該ガイド本体の周囲側面に形成される凹部と、
    該凹部の形成により前記ガイド本体の頭部に膨らむ形に形成される掴み部と、を有し、
    前記凹部が、使用者により前記掴み部が掴まれた際の指の掛け入れ部とされる乗物用シートベルトガイド装置。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートベルトガイド装置であって、
    前記掴み部が、前記ガイド本体の前記シートベルトウェビングの通される通し口より上側の位置に形成される乗物用シートベルトガイド装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートベルトガイド装置であって、
    前記ガイド本体が、全体として略錐台状に上方へ先細り状に張り出す立体形状とされる乗物用シートベルトガイド装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートベルトガイド装置であって、
    前記凹部が、前記ガイド本体のシート幅方向の外側の周囲側面にはなく、シート幅方向の内側の周囲側面、前側面、及び/又は後側面に形成される乗物用シートベルトガイド装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の乗物用シートベルトガイド装置であって、
    更に、前記ガイド本体の内周面部に、前記シートバックの内部骨格と結合されて前記ガイド本体内に張り出す支持フレームに向かって張り出すリブを有する乗物用シートベルトガイド装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の乗物用シートベルトガイド装置であって、
    更に、前記掴み部のシート幅方向の外側の周囲側面及び/又は天板面に、前記ガイド本体の一般外表面とは異なる外表面色を有する加飾部が設けられる乗物用シートベルトガイド装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の乗物用シートベルトガイド装置であって、
    前記シートバックの前記ガイド本体が設けられた側の隣り合うエリアが乗員の通路とされる乗物用シートベルトガイド装置。
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