JP2020121390A - ロボットの手首構造、及びロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】手首構造のオイルシールを、清掃用の高圧噴流又は外部の異物等から保護することが求められる。【解決手段】ロボットの手首構造50は、手首本体52と、手首本体52に取り付けられるホルダ66と、ホルダ66に回転可能に支持される手首フランジ56と、手首本体52とホルダ66との間に設けられるオイル収納部84と、ホルダ66と手首フランジ56との間に配置され、オイル収納部84からのオイル漏れを防止するオイルシール57と、ホルダ66に一体に形成され、ホルダ66と手首フランジ56との間でオイルシール57を外部から覆うカバー68とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ロボットの手首構造、及び手首構造を備えるロボットに関する。
オイル漏れを防止するためのオイルシールを備える、ロボットの手首構造が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2011−20219号公報
手首構造のオイルシールを、清掃用の高圧噴流又は外部の異物等から保護することが求められる。
本開示の一態様において、ロボットの手首構造は、手首本体と、手首本体に取り付けられるホルダと、ホルダに回転可能に支持される手首フランジと、手首本体とホルダとの間に設けられるオイル収納部と、ホルダと手首フランジとの間に配置され、オイル収納部からのオイル漏れを防止するオイルシールと、ホルダに一体に形成され、ホルダと手首フランジとの間でオイルシールを外部から覆うカバーとを備える。
本開示によれば、手首構造を高圧噴流で清掃する場合において、高圧噴流がオイルシールに直撃するのを防止でき、以って、高圧噴流によるオイルシールの変位、又は高圧噴流の手首構造の内部への進入を防止できる。また、外部の異物(塵埃、切削液等)がオイルシールに付着するのを防ぐこともできる。
一実施形態に係るロボットの図である。 図1に示す手首構造の要部の拡大断面図である。 他の実施形態に係る手首構造の要部の拡大断面図である。 図3に示す手首構造を、図3中の矢印Aから見た図である。 さらに他の実施形態に係る手首構造の要部の拡大断面図である。 さらに他の実施形態に係る手首構造の要部の拡大断面図であって、ピンが後退位置に配置された状態を示す。 図6に示すピンが前進位置に配置された状態を示す。 さらに他の実施形態に係る手首構造の要部の拡大断面図である。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する種々の実施形態において、同様の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。まず、図1を参照して、一実施形態に係るロボット10について説明する。ロボット10は、パラレルリンクロボットである。具体的には、ロボット10は、ベース部12、及びロボットアーム14、及び手首構造50を備える。
ロボットアーム14は、第1リンク機構18、第2リンク機構20、及び第3リンク機構22を有する。第1リンク機構18は、第1駆動リンク24と、一対の受動リンク26及び28とを有する。第1駆動リンク24は、ベース部12に回動可能に連結されている。一対の受動リンク26及び28の各々は、その基端部が第1駆動リンク24の先端部に回動可能に連結され、その先端部が手首構造50に回動可能に連結されている。
第2リンク機構20は、第1リンク機構18と同様の構成を有している。具体的には、第2リンク機構20は、ベース部12に回動可能に連結された第2駆動リンク30と、一対の受動リンク32及び34とを有する。一対の受動リンク32及び34の各々は、その基端部が第2駆動リンク30の先端部に回動可能に連結され、その先端部が手首構造50に回動可能に連結されている。
第3リンク機構22は、第1リンク機構18と同様の構成を有している。具体的には、第3リンク機構22は、ベース部12に回動可能に連結された第3駆動リンク(図示せず)と、一対の受動リンク36及び38とを有する。一対の受動リンク36及び38の各々は、その基端部が、第3駆動リンクの先端部に回動可能に連結され、その先端部が手首構造50に回動可能に連結されている。
手首構造50は、第1リンク機構18、第2リンク機構20、及び第3リンク機構22を介して、ベース部12に可動に支持されている。ロボットアーム14は、第1駆動リンク24を回動させる第1リンク駆動部(図示せず)と、第2駆動リンク30を回動させる第2リンク駆動部(図示せず)と、第3駆動リンクを回動させる第3リンク駆動部(図示せず)とをさらに有する。第1リンク駆動部、第2リンク駆動部、及び第3リンク駆動部が、それぞれ、第1駆動リンク24、第2駆動リンク30、及び第3駆動リンクを個別に回動させることによって、手首構造50を直交座標系の3軸方向へ移動することができる。
ロボットアーム14は、補助駆動部40及び補助シャフト42をさらに有する。本実施形態においては、補助駆動部40は、受動リンク32及び34の間に配置されている。補助駆動部40は、その基端部が第2駆動リンク30に連結され、その下端部が、取付具44を介して受動リンク32及び34に摺動可能に連結されている。
補助シャフト42は、その基端部が補助駆動部40に連結され、その先端部が手首構造50に回動可能に連結されており、受動リンク32及び34と平行となるように、補助駆動部40と手首構造50との間で延在している。補助駆動部40は、補助シャフト42を、受動リンク32及び34の延在方向に沿って進退させる。補助駆動部40は、補助シャフト42を進退することによって、手首構造50の姿勢を変化させる。
次に、図1及び図2を参照して、手首構造50について説明する。なお、以下の説明において、軸方向とは、軸線Oに沿う方向を示し、径方向とは、軸線Oを中心とした円の半径方向を示し、周方向とは、該円の円周方向を示す。また、便宜上、図2における下方を、下方として言及する。
手首構造50は、中心軸線Oを有する略円形の部材である。具体的には、手首構造50は、手首本体52、ホルダ部材54、手首フランジ56、及びオイルシール57(図2)を備える。手首本体52は、ベース部58、及びホルダ保持部60を有する。ベース部58は、略円錐台状の外形を有し、その上端部に、受動リンク26及び28、受動リンク32及び34、並びに、受動リンク36及び38の先端部が枢支されている。
ホルダ保持部60は、ベース部58の下端に固設されている。図2に示すように、ホルダ保持部60は、ベース部58の下端に固設された基部62と、該基部62から軸方向下方へ延出する側壁部64とを有する。基部62は、軸線Oを中心とする円形部材であり、側壁部64は、軸線Oを環囲する円筒部材である。
ホルダ部材54は、円環状の部材であって、手首本体52と略同心となるように、該手首本体52に取り付けられている。具体的には、ホルダ部材54は、ホルダ66と、該ホルダ66に一体に形成されたカバー68とを有する。ホルダ66は、リング部70と、該リング部70から軸方向上方へ延出する円筒部72と、リング部70の軸方向下端部から径方向外方へ延出する締結部74とを有する。
リング部70は、その外周面70aが側壁部64の内周面64aと当接するように、該側壁部64の内部に嵌め込まれている。リング部70の外周面70aには、該外周面70aから内方へ凹む環状溝70bが形成されており、該環状溝70bには、外周面70aと内周面64aとを液密に封止するOリング86が収容されている。
円筒部72と手首フランジ56との間には、軸方向に並ぶ軸受76及び78が介挿されている。本実施形態においては、軸方向下側の軸受78が、リング部70の軸方向上側の端面70cと当接している。これら軸受76及び78によって、手首フランジ56は、軸線O周りに回転可能となるように、ホルダ66に支持される。
手首フランジ56の下端には、エンドエフェクタ(図示せず)が取り付けられる。エンドエフェクタは、例えば、物体を把持可能な指部、又は、物体を吸着可能な吸着部を有するロボットハンドである。なお、エンドエフェクタは、塗装材塗布器又は溶接トーチ等、物体に所定の作業を行う如何なる装置であってもよい。
締結部74には、該締結部74を軸方向に貫通する複数の貫通孔74aが形成されている一方、手首本体52の側壁部64には、複数の貫通孔74aに対応する位置に、複数の締結穴64b(タップ穴等)が形成されている。図2に示すように、締結部74が側壁部64と当接するようにホルダ66がホルダ保持部60の内部に嵌め込まれた状態で、複数の締結具(例えば、ボルト)80が、貫通孔74aを通過して締結穴64bにそれぞれ締結される。こうして、ホルダ部材54は、手首本体52に締結具80によって固定される。
カバー68は、ホルダ66のリング部70の内周面70dから径方向内方へ突出するように、該リング部70に一体に形成されている。なお、本稿において「一体に形成」とは、一方の部材と他方の部材とが、互いに分離不能に結合されて、1つの一体的な部材を構成することを意味する。カバー68は、ホルダ66(具体的には、リング部70)と手首フランジ56との間でオイルシール57を外部から覆うように設けられている。
カバー68は、円環状の平板部材であって、手首フランジ56に面する内周面68aと、オイルシール57に面する軸方向上端面68bとを有する。該上端面68bと、リング部70の内周面70dとによって、オイルシール57を収容するオイルシール収容部82が画定される。カバー68の内周面68aは、手首フランジ56の外周面56aから径方向外側に僅かに離隔して配置されている。
ホルダ部材54が手首本体52に取り付けられたとき、ホルダ保持部60とホルダ66(具体的には、リング部70及び円筒部72)との間に、オイル収納部84が画定される。このオイル収納部84に、手首フランジ56、軸受76及び78を潤滑するためのオイルが充填される。
オイルシール57は、オイル収納部84に充填されたオイルが、手首構造50の外部へ漏出するのを防止する。オイルシール57は、円環状であって、手首フランジ56の外周面56aを環囲するように該外周面に嵌着され、その内縁で該外周面と相対摺動可能に当接する。本実施形態においては、オイルシール57は、カバー68の上端面68bと当接するように、オイルシール収容部82内に配置されている。
次に、手首構造50の製造方法について説明する。まず、製造者は、ホルダ部材54を準備する。例えば、製造者は、単一の部材(例えば、金属部材)を切削加工するか、又は、ダイキャストによる成形によって、一体形状のホルダ部材54を作製する。代替的には、製造者は、ホルダ部材54のうちのホルダ66に相当する部品を、切削加工又は成形等によって作製した後、カバー68に相当する部品を、溶接等によってホルダ66に一体に固定することで、ホルダ部材54を作製してもよい。
次いで、製造者は、オイルシール57を、カバー68の上端面68bと当接するように、オイルシール収容部82に、円筒部72の先端側(つまり、図2の紙面上側)から挿入する。次いで、製造者は、軸受76及び78を、手首フランジ56の外周面56aに嵌め込み、該手首フランジ56を、ホルダ部材54内に、円筒部72の先端側から挿入する。その結果、軸受78は、リング部70の端面70cと当接するとともに、手首フランジ56は、オイルシール57内に嵌入される。
なお、製造者は、軸受78及び軸受76を順に円筒部72内に設置した後に、手首フランジ56を、ホルダ部材54内に設置された軸受76及び78とオイルシール57とに嵌入してもよい。次いで、製造者は、締結部74が側壁部64と当接するようにホルダ66をホルダ保持部60の内部に嵌め込み、締結具80によって締結部74を側壁部64に固定する。次いで、製造者は、オイル収納部84と連通するようにホルダ保持部60に形成されたオイル注入孔(図示せず)を介して、オイル収納部84に潤滑用のオイルを充填する。こうして、手首構造50が作製される。
上述したように、本実施形態においては、オイルシール57を外部から覆うカバー68が設けられている。この構成によれば、手首構造50を高圧噴流で清掃する場合において、高圧噴流がオイルシール57に直撃するのを防止でき、以って、高圧噴流によるオイルシール57の変位、又は高圧噴流の手首構造50の内部への進入を防止できる。また、外部の異物(塵埃、切削液等)がオイルシール57に付着するのを防ぐこともできる。
また、本実施形態によれば、カバー68がホルダ66に一体に形成されているので、カバー68をホルダ66とは別の部材から構成する場合に比べて、カバー68の強度を増強することができる。よって、高圧噴流等によってカバー68が変形してしまうのを防止できる。また、ホルダ部材54を単一部材から構成できることから、部品点数を削減することもできる。
次に、図3及び図4を参照して、他の実施形態に係る手首構造100について、説明する。手首構造100は、上述の手首構造50と、ホルダ部材102の構成において、相違する。具体的には、ホルダ部材102は、軸線Oを中心とする円環状の部材であって、ホルダ104、及びカバー105を有する。
ホルダ104は、リング部106と、該リング部106の軸方向上端面106aから軸方向上方へ延出する円筒部108と、リング部106の軸方向下端部から径方向外方へ延出する締結部74とを有する。リング部106は、円環状の上端面106aと、該上端面106aの径方向内端から下方へ延びる円筒状の内周面106bとを有する。上端面106aと内周面106bとは、略直交する。なお、内周面106bの半径は、円筒部108の内周面108aの半径よりも小さい。
本実施形態においては、1つの軸受110が、円筒部108と手首フランジ56との間に介挿されている。具体的には、互いに略直交するリング部106の上端面106aと円筒部108の内周面108aとによって、軸受110を収容する軸受収容部112が画定され、該軸受収容部112に収容された軸受110は、上端面106a及び内周面108aと当接している。
円筒部108の外周面108bには、該外周面108bから内方へ凹む環状溝108cが形成され、該環状溝108cにOリング86が収容されている。Oリング86は、円筒部108の外周面108bと、手首本体52の側壁部64の内周面64aとを液密に封止する。
カバー105は、リング部106の内周面106bから径方向内方へ突出するように、該リング部106に一体に形成されている。カバー105は、ホルダ104(具体的には、リング部106)と手首フランジ56との間でオイルシール57を外部から覆うように設けられている。
カバー105は、円環状の平板部材であって、手首フランジ56に面する内周面105aと、オイルシール57に面する軸方向上端面105bと、該上側面105bとは反対側の軸方向下端面105cと、上端面105bに形成された環状の凹部105dとを有する。カバー105の上端面105bと、リング部106の内周面106bとによって、オイルシール57を収容するオイルシール収容部82が画定されている。カバー105の内周面105aは、手首フランジ56の外周面56aから径方向外側に僅かに離隔して配置されている。
凹部105dは、カバー105の上端面105bから下方へ凹むように設けられ、周方向に延在する。この凹部105dによって、カバー105の上端面105bとオイルシール57との間に隙間が形成され、これにより、オイルシール57のリップ部57aとカバー105とが干渉するのを防止できる。
本実施形態においては、カバー105は、ホルダ104の軸方向下側の端面114から下側に突出するように、該ホルダ104に一体に設けられている。ホルダ104の端面114は、リング部106及び締結部74の軸方向下側の端面によって画定された、軸線Oと略直交する平面である。
これにより、カバー105は、ホルダ104の締結部74に対して、軸方向下方に突出した位置に配置される。このような配置により、カバー105の下端面105cは、締結部74に締結された締結具80のヘッド80aの下端面と同じ軸方向位置、又はヘッド80aの下端面よりも下方へ僅かにずれた位置に、配置される。
このように締結部74に対してカバー105を下方へ突出して配置することによって、軸受収容部112の寸法を大きく設定することができ、より大径の軸受110を手首構造100に用いることが可能となる。この構成によれば、手首フランジ56の回転動作をより安定して支持することができ、また、手首フランジ56とホルダ部材102との組立体の剛性を高めることができる。
図4に示すように、カバー105の下端面(外面)105cには、手首フランジ56の回転基準位置を示す指標116が形成されている。本実施形態においては、指標116は、いわゆるケガキ線であって、オペレータが視認可能な直線として、下端面105cに一体に形成されている。指標116は、例えば、下端面105cに形成される凹部又は凸部から構成されてもよいし、又は、下端面105c上に設けられた塗装又はシール等であってもよい。
一方、手首フランジ56の外周面56aには、指標118が形成されている。この指標118は、指標116と整列可能な位置に設けられた直線である。指標116と指標118とが一直線に整列したとき、手首フランジ56は、ホルダ部材102及び手首本体52に対して、回転基準位置(例えば、軸線O周りのエンドエフェクタの回転角度=0°と見做す位置)に配置される。
次に、手首構造100の製造方法について説明する。まず、製造者は、ホルダ部材102を準備する。例えば、製造者は、単一の部材(金属部材)を切削加工するか、又は、ダイキャストによる成形によって、ホルダ部材102を作製する。代替的には、製造者は、ホルダ部材102のうちのホルダ104に相当する部品を、切削加工又は成形等によって作製した後、カバー105に相当する部品を、溶接等によってホルダ104に一体に固定することで、ホルダ部材102を作製してもよい。
次いで、製造者は、オイルシール57を、カバー105の上端面105bと当接するように、オイルシール収容部82に、円筒部108の先端側から挿入する。次いで、製造者は、軸受110を手首フランジ56の外周面56aに嵌め込み、該手首フランジ56を、ホルダ部材102内に、円筒部108の先端側から挿入する。その結果、軸受110は、リング部106の上端面106aと当接して軸受収容部112に収容され、手首フランジ56は、オイルシール57に嵌入される。
なお、製造者は、軸受110を軸受収容部112に設置した後に、手首フランジ56を、ホルダ部材54内に設置された軸受110とオイルシール57とに嵌入してもよい。次いで、製造者は、締結部74が側壁部64と当接するようにホルダ104をホルダ保持部60の内部に嵌め込み、締結具80によって締結部74を側壁部64に固定する。次いで、製造者は、オイル注入孔(図示せず)を介して、オイル収納部84に潤滑用のオイルを充填する。こうして、手首構造100が作製される。
本実施形態においては、オイルシール57を外部から覆うカバー105が設けられている。この構成によれば、上述の実施形態と同様に、高圧噴流等がオイルシール57に直撃するのを防止でき、高圧噴流によるオイルシール57の変位、又は高圧噴流の手首構造50内部への進入を防止できる。また、外部の異物(塵埃、切削液等)がオイルシール57に付着するのを防ぐこともできる。また、カバー105の強度を増強することができるとともに、部品点数を削減できる。
なお、上述の実施形態においては、ホルダ部材54又は102が、締結具80を介して手首本体52に固定される場合について述べた。しかしながら、ホルダ部材54又は102を、締結具80を用いることなく、手首本体52に固定するように構成することもできる。以下、図5を参照して、このような実施形態について説明する。
図5に示す手首構造50’は、手首本体52’、ホルダ部材54’、手首フランジ56、及びオイルシール57を備える。手首本体52’は、ベース部58(図1)、及びホルダ保持部60’を有し、ホルダ保持部60’は、基部62及び側壁部64’を有する。ここで、本実施形態においては、側壁部64’の内周面64aに、第1のネジ部(第1の係合部)120が形成されている。
一方、ホルダ部材54’は、ホルダ66’と、該ホルダ66’に一体に形成されたカバー68とを有し、ホルダ66’は、リング部70’、円筒部72、及びフランジ部74’を有する。ここで、本実施形態においては、リング部70’の外周面70aには、第2のネジ部(第2の係合部)122が形成されている。
第1のネジ部120と、第2のネジ部122とは、互いに係合(具体的には、螺合)する。なお、本実施形態においては、ネジ部120及び122は、環状溝70b(すなわち、Oリング86)よりも軸方向下方側に設けられている。また、ネジ部120及び122が係合したときに該ネジ部120及び122の間を液密に封止するために、該ネジ部120及び122にシール材を設けてもよい。一方、フランジ部74’は、上述の締結部74と同様の外形を有するが、該フランジ部74’には、上述の貫通孔74aが形成されていない。
手首構造50’においてホルダ部材54’を手首本体52’に固定する場合、リング部70’に形成された第2のネジ部122を、側壁部64’に形成された第1のネジ部120に螺合させるように、ホルダ部材54’を手首本体52’に回し入れる。これにより、上述の締結具80を用いることなく、ホルダ部材54’を手首本体52’に固定できる。
本実施形態によれば、締結具80を省略することができるので、ホルダ部材54’の軸方向下端面54aを、凹凸の少ない平坦な形状とすることができる。これにより、例えば手首構造50’を、食品を取り扱うロボットに適用した場合において、手首構造50’の下端面54aに凹凸部分がある場合に比べて、雑菌の繁殖を抑制できるので、衛生面で有利となる。
なお、第1のネジ部120及び第2のネジ部122を、図3に示す手首構造100に適用することも可能である。この場合、第2のネジ部122は、円筒部108の外周面108b(又はリング部106の外周面)に形成され得る。また、ネジ部120及び122の如き固定構造とは別に、締結具80を用いることなくホルダ部材54又は102を手首本体52に固定する構造も考えられる。図6及び図7に、ホルダ部材54又は102を手首本体52に固定する構造の他の例を示す。
図6に示す手首構造50”においては、ホルダ部材54”のホルダ66”は、リング部70”の外周面から内方へ凹むように形成されたピン収容部124と、径方向へ進退可能となるように該ピン収容部124に収容されたピン126(第2の係合部)とを有する。ピン収容部124の開口部には、ピン収容部124を縮径する鍔部124aが形成されている。ピン126は、シャフト部126aと、該シャフト部126aの基端から外方へ突出するフランジ部126bとを有する。
一方、手首本体52”の側壁部64”の内周面64aには、該内周面64aから内方へ凹むピン受容穴(第1の係合部)128が形成されている。図6に示すように、ホルダ部材54”が手首本体52”の内部に挿入されてフランジ部74’が側壁部64”と当接したとき、ピン収容部124とピン受容穴128とは、径方向に整列して連通する。
図6は、ピン126が後退位置に配置された状態を示している。ピン126が後退位置に配置されたとき、フランジ部126bがピン収容部124の底面124bと当接(又は隣接)し、ピン126の全体がリング部70”の内部に収容される。この状態においては、ホルダ部材54”を手首本体52”に対して挿抜することができる。
一方、図7は、ピン126が前進位置に配置された状態を示している。ピン126が前進位置に配置されたとき、フランジ部126bが鍔部124aと当接し、ピン126のシャフト部126aが、リング部70”の外周面70aから径方向外方へ突出してピン受容穴128に受容され、該ピン受容穴128と係合する。その結果、ホルダ部材54”が手首本体52”に対して移動不能に固定されることになる。
ピン126は、例えば、サーボモータ又は油圧式若しくは空圧式のシリンダによって、後退位置と前進位置との間で自動的に進退されてもよい。この場合において、サーボモータ又はシリンダは、ホルダ66”(例えば、リング部70”)に内蔵されてもよい。代替的には、ピン126は、手動式の進退構造によって、オペレータによって手動で進退されてもよい。
また、複数のピン収容部124及びピン126が、周方向に略等間隔で整列するようにホルダ66”に設けられ、複数のピン受容穴128が、ピン収容部124及びピン126と同じ間隔で側壁部64”に設けられてもよい。この場合、ホルダ部材54”を手首本体52”に対して、より安定して固定することができる。
本実施形態によれば、締結具80を省略することができるので、ホルダ部材54”の軸方向下端面54aを、凹凸の少ない平坦な形状とすることができる。したがって、例えば手首構造50”を、食品を取り扱うロボットに適用した場合において、雑菌の繁殖を抑制でき、故に、衛生面で有利となる。なお、ピン収容部124及びピン126を、図3に示す手首構造100に適用することも可能である。この場合、ピン収容部124及びピン126は、リング部106又は円筒部108に形成され得る。
上述のOリング86の設置位置は、図2又は図3に示す形態に限定されない。例えば、図8に示す手首構造100’においては、ホルダ保持部60’の側壁部64’の軸方向下端面64cに、該端面64cから内方へ凹む凹部64a’が形成されており、該凹部64a’にOリング86’が収容されている。このOリング86’は、側壁部64’の端面64cと、ホルダ104の締結部74の軸方向上端面74bとを液密に封止する。代替的には、締結部74の端面74bに凹部を形成し、該凹部にOリング86’を収容してもよい。
なお、ホルダ保持部60,60’の側壁部64,64’,64”と、ホルダ66,66’,66”,104との密封性を高めるために、該側壁部64,64’,64”と、該ホルダ66,66’,66”,104との接触部分に、シール材を設けてもよい。例えば、側壁部64,64’,64”の軸方向下端面と、ホルダ66,66’,66”,104の締結部74(又はフランジ部74’)の軸方向上端面との接触部分にシール材を設けることができる。
また、上述の実施形態においては、ロボット10がパラレルリンクロボットである場合について述べた、しかしながら、本開示における手首構造50、50’、50”、及び100は、垂直多関節型ロボット等、手首構造を具備する如何なるタイプのロボットに適用することができる。ロボットのタイプに応じて、手首構造50、50’、50”、及び100の各構成要素の形状を適宜変更できる。
以上、実施形態を通じて本開示を説明したが、上述の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。
10 ロボット
50,50’,50”,100 手首構造
52,52’,52” 手首本体
54,54’,54”,102 ホルダ部材
56 手首フランジ
57 オイルシール
66,66’,66”,104 ホルダ
68,105 カバー
84 オイル収納部

Claims (7)

  1. 手首本体と、
    前記手首本体に取り付けられるホルダと、
    前記ホルダに回転可能に支持される手首フランジと、
    前記手首本体と前記ホルダとの間に設けられるオイル収納部と、
    前記ホルダと前記手首フランジとの間に配置され、前記オイル収納部からのオイル漏れを防止するオイルシールと、
    前記ホルダに一体に形成され、前記ホルダと前記手首フランジとの間で前記オイルシールを外部から覆うカバーと、を備える、ロボットの手首構造。
  2. 前記カバーは、前記オイルシールに面する端面に、該端面と前記オイルシールとの間に隙間を形成する凹部を有する、請求項1に記載のロボットの手首構造。
  3. 前記手首本体は第1の係合部を有し、
    前記ホルダは、前記第1の係合部と係合して前記ホルダを前記手首本体に固定する第2の係合部を有する、請求項1又は2に記載のロボットの手首構造。
  4. 前記第1の係合部及び前記第2の係合部は、ねじである、請求項3に記載のロボットの手首構造。
  5. 前記ホルダは、前記手首本体に締結具で締結される締結部を有し、
    前記カバーは、前記締結部に対して、前記手首フランジの回転軸線に沿う方向に突出した位置に配置される、請求項1又は2に記載のロボットの手首構造。
  6. 前記カバーの外面に、前記手首フランジの回転基準位置を示す指標が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のロボットの手首構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の手首構造を備えるロボット。
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