JP2020121119A - リュック兼用バッグ及びそれに用いる肩紐、フック状連結具 - Google Patents

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Yasushi Kawakita
靖 川北
龍一 滝沢
Ryuichi Takizawa
龍一 滝沢
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Nagano Prefecture
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Abstract

【課題】デザイン的にシンプルで見栄えが良く、ベルトの形態の切り替えを極めて分かり易く適切且つ容易にできるリュック兼用バッグ及びそれに用いる肩紐を提供する。【解決手段】一方の端部側が閉じた形態であって他方の端部側から二股に分岐するように開くことができるファスナー状に形成された帯状で長尺に設けられた肩紐本体部11と、該肩紐本体部11のファスナー12の一方の端部側であって閉じた部位である閉じ部の端部13に装着された閉じ部側取付具20と、肩紐本体部11のファスナー12の他方の端部側であって分岐するように開く部位である一対の分岐部の端部14、14に装着された一対の分岐側取付具30、30とを備えるリュック兼用バッグに用いる肩紐10であり、バッグの肩掛けベルト及びリュックの一対の肩ベルトとして装着ができる。【選択図】図1

Description

この発明は、バッグの肩掛けベルト及びリュックの一対の肩ベルトとして装着ができる肩紐と、その肩紐が着脱容易に装着できるリュック兼用バッグ、及びその肩紐に装着して用いることができるフック状連結具に関する。
電車での通勤通学などで、自転車で駅に行き電車に乗る、あるいは電車で駅まで行き駅から自転車で目的地に行く場合、自転車に乗るときはリュックの方が安全で運転しやすいが、電車に乗るとき、特に込み合う電車の中ではリュックは他の乗客に対して迷惑になるため、リュックを手に持ったり、前方に抱えたりしなければならない。
これに対して、従来のリュック兼用バッグとしては、肩掛けベルトと背負いベルトが同じである1対の共通ベルトを有し、該対のベルトは、バッグ本体の表側面上部の左右対称位置に設けられたベルト係止具に、各々のベルト終端部で係止され、且つ、対のベルトは、バッグ本体頂部で互いにX形に交差され、バッグ本体の裏側面の頂部に、左右対称位置に設けられたベルト通しを逆側に通され、バッグ本体の裏側面の下部に左右対称位置に設けたベルト係止具に、各々の逆側の終端部が固定されていることを特徴とする肩掛けと背負いの両方の機能を有し、肩掛けと背負いの両方に円滑に移行可能なバッグであって、手提げ、肩掛けと背負いのいずれの使用法においても、形状を変えることなく、使用でき、それぞれへの移行が円滑に行え、かつ、デザイン的にも、見た目においても、美観を伴う肩掛けと背負いの両方の機能を有するバッグ(特許文献1)が提案されている。
さらに、従来のリュック兼用バッグとしては、バッグの正面と背面に蝶蝶型ホックを取り付け、背面の上部にベルトを内部に通して誘導する固定布を、底面にDカンおよびナスカンを取り付けて、バッグに付属するベルトの長さを調節することにより、ハンドバッグにも、ショルダーバッグにも、リュックサックにも切り替えることの出来ることを特徴とする3ウエイバッグ(特許文献2)が提案されている。
しかし、これらの形態例では、長いベルトを複雑に掛け回す形態となっており、デザイン的な課題があると共に、ベルトの形態の切り替えについても、適切な状態に極めて分かり易く容易にフィットできる構成に必ずしもなっていない。
また、従来のナスカンと称されるフック状連結具(特許文献3)では、一対が並列状態に配されている場合でも、そのフック部の開口に係る開閉片部による開閉操作を同時に行うことは難しく、それぞれの操作片部を別々に操作することになり、より素早い着脱操作を容易に行うことはできなかった。
特開2008−54931号公報(第1頁、図1) 特開2017−148376号公報(第1頁、図1) 実用新案登録第3150647号公報(第1頁、図1)
リュック兼用バッグ及びそれに用いる肩紐、フック状連結具に関して解決しようとする問題点は、従来の形態では、デザイン的にベルトが長くまとまりのなく複雑な印象を与えるもので、ベルトの形態の切り替えについても、適切な状態に極めて分かり易くフィットさせることが必ずしも容易でないことにある。
そこで本発明の目的は、デザイン的にシンプルで見栄えが良く、ベルトの形態の切り替えを極めて分かり易く適切且つ容易に行うことができるリュック兼用バッグ及びそれに用いる肩紐、フック状連結具を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明に係るリュック兼用バッグに用いる肩紐の一形態によれば、バッグの肩掛けベルト及びリュックの一対の肩ベルトとして用いることができるリュック兼用バッグに用いる肩紐であって、一方の端部側が閉じた形態であって他方の端部側から二股に分岐するように開くことができるファスナー状に形成された帯状で長尺に設けられた肩紐本体部と、該肩紐本体部のファスナーの一方の端部側であって閉じた部位である閉じ部の端部に装着された閉じ部側取付具と、前記肩紐本体部のファスナーの他方の端部側であって分岐するように開く部位である一対の分岐部の端部に装着された一対の分岐側取付具とを備える。
本発明に係るリュック兼用バッグに用いる肩紐の一形態によれば、前記分岐側取付具がフック状連結具であって、該フック状連結具は、フック部を有する連結具本体と、該連結具本体に脱落しないように配されて前記フック部の開口を開閉する開閉片部を有すると共に使用者が操作する操作片部を有する開閉部材と、該開閉部材と前記連結具本体との間に配されて前記開閉片部が前記フック部の開口を閉じる方向に押圧力を付勢する弾性部材とを備え、一対の前記フック状連結具を同時に操作できるように、一対の前記開閉部材を同一方向に重ねた状態に一対の前記連結具本体が一体的に仮に係合・保持されるように、一方の連結具本体に係合部が形成されていると共に他方の連結具本体に前記係合部に係合される被係合部が相対的に形成されていることを特徴とすることができる。
本発明に係るリュック兼用バッグに用いる肩紐の一形態によれば、前記一対の連結具本体がナスカンと称されるフック状連結具の本体であって、前記係合部が、前記一方の連結具本体に突起して形成され、前記他方の連結具本体の前記被係合部に嵌まるように形成されていることを特徴とすることができる。
本発明に係るリュック兼用バッグに用いる肩紐の一形態によれば、前記一対の連結具本体が磁力によって一体的に仮に保持されるように、該一対の連結具本体に永久磁石による吸着手段が設けられていることを特徴とすることができる。
本発明に係るリュック兼用バッグの一形態によれば、上記のいずれかに記載のリュック兼用バッグに用いる肩紐と、リュック兼用バッグの袋状の本体を構成するバッグ本体部と、 前記肩紐をバッグの肩掛けベルトとして用いることができるように、前記バッグ本体部の上側の左右の両脇部に、前記閉じ部側取付具が装着できる部位であると共に、前記一対の分岐側取付具が一緒に装着できる部位であるように設けられた一対の上側脇被取付部と、 前記肩紐をリュックの肩ベルトとして用いることができるように、前記バッグ本体部の上側の中央部に前記閉じ部側取付具が装着できる上側中央被取付部と、前記バッグ本体部の下側の両脇部に前記一対の分岐側取付具がそれぞれ装着できるように設けられた一対の下側脇被取付部とを備えることを特徴とすることができる。
本発明に係るリュック兼用バッグの一形態によれば、前記バッグ本体部の上側に、手提げバッグとして用いることができるように、一対の持ち手を備えることを特徴とすることができる。
本発明に係るフック状連結具の一形態によれば、バッグの肩掛けベルト及びリュックの一対の肩ベルトに装着することができるフック状連結具であって、フック部を有する連結具本体と、該連結具本体に脱落しないように配されて前記フック部の開口を開閉する開閉片部を有すると共に使用者が操作する操作片部を有する開閉部材と、該開閉部材と前記連結具本体との間に配されて前記開閉片部が前記フック部の開口を閉じる方向に押圧力を付勢する弾性部材とを備え、一対の前記フック状連結具を同時に操作できるように、一対の前記開閉部材を同一方向に重ねた状態に一対の前記連結具本体が一体的に仮に係合・保持されるように、一方の連結具本体に係合部が形成されていると共に他方の連結具本体に前記係合部に係合される被係合部が相対的に形成されている。
本発明に係るフック状連結具の一形態によれば、前記一対の連結具本体が磁力によって一体的に仮に保持されるように、該一対の連結具本体に永久磁石による吸着手段が設けられていることを特徴とすることができる。
本発明のリュック兼用バッグ及びそれに用いる肩紐、フック状連結具によれば、デザイン的にシンプルで、ベルトの形態の切り替えを極めて分かり易く適切且つ容易に行うことができるという特別有利な効果を奏する。
本発明に係るリュック兼用バッグ及びそれに用いる肩紐の形態例であってショルダーバッグとして用いる状態を示す該バッグの正面から見た説明図である。 本発明に係るリュック兼用バッグ及びそれに用いる肩紐の形態例であってリュックとして用いる状態を示す該バッグの背面(背負い面側)から見た説明図である。 本発明に係るリュック兼用バッグに用いる肩紐の形態例であってファスナーが閉じた状態を示す正面図であり、肩紐本体部の長さについて、図面上において10cm分を省略して記載している。 本発明に係る肩紐に装着して用いることができる一対のフック状連結具(被係合部を備える側(a)、複数の突起片状部で構成された係合部を備える側(b))の形態例を示す斜視説明図である。 図4に係る一対のフック状連結具が、一体的に係合・保持された状態を示す斜視説明図である。 本発明に係る肩紐に装着して用いることができる一対のフック状連結具の他の形態例を示す斜視説明図である。 図6の形態例を分解した状態の分解説明図である。 本発明に係る肩紐に装着して用いることができるフック状連結具の他の形態例を示す斜視説明図である。 本発明に係る肩紐に装着して用いることができる一対のフック状連結具(被係合部を備える側(a)、複数の突起部で構成された係合部を備える側(b))であって永久磁石を設置できる形態例を示す斜視説明図である。 図9に係る一対のフック状連結具が、一体的に係合・保持された状態を示す斜視説明図である。 本発明に係るリュック兼用バッグの他の形態例の平面図(a)及び正面図(b)である。 図11の形態例の背面図(a)、側面図(b)及び底面図(c)である。
以下、本発明に係るリュック兼用バッグ及びそれに用いる肩紐、フック状連結具の形態例を、添付図面(図1〜8)に基づいて詳細に説明する。
本発明に係るリュック兼用バッグは、基本構成として、リュック兼用バッグの袋状の本体を構成するバッグ本体部40を備える。本形態例のバッグ本体部40は、上辺側が開放可能部となる矩形袋状の形態となっている。この開放可能部を構成する上辺には、袋の開け閉めができるファスナーや蓋状の部材などの開閉手段を設けることができる。
そして、本発明に係るリュック兼用バッグに用いる肩紐10は、肩紐本体部11と、閉じ部側取付具20と、一対の分岐側取付具30、30とを備える構成になっている。
肩紐本体部11は、一方の端部側が閉じた形態であって他方の端部側から二股に分岐するように開くことができるファスナー状に形成された帯状で長尺に設けられている。
これによれば、デザイン的にシンプルで、ベルトの形態の切り替えを極めて分かり易く適切に行うことができる肩紐10になっている。
閉じ部側取付具20は、肩紐本体部11のファスナー12の一方の端部側であって閉じた部位である閉じ部の端部13に装着されて配されている。
本形態例では、肩紐本体部11のファスナー12の一方の端部側が閉じた部位となるようにファスナーの左右の部材が一体に固定された状態となっていると共に、閉じ部側取付具20が装着可能となるループ状部を備える折り曲げ被装着部が、その肩紐本体部11の一方の先端に形成されるように、長方形の皮シート状材を折り曲げて略正方形の矩形に成形されて肩紐本体部11の一方の端部を包んで表裏から覆う折り曲げ覆い部材13aを、複数(本形態例では四つ)のリベット状止め金具13bによって固定した形態となっている。
また、一対の分岐側取付具30、30は、肩紐本体部11のファスナー12の他方の端部側であって分岐するように開く部位である一対の分岐部の端部14、14に装着されて配されている。
本形態例では、一対の分岐部の端部14、14が、肩紐本体部11のファスナー12を固定するように縫合されてバックアップするように機能する帯状の布材が、折り曲げられてループ状に形成される曲げ端によって構成されている。すなわち、一対の分岐側取付具30、30がそれぞれ装着可能となるループ部が設けられた折り曲げ被装着部が、一対の分岐部の端部14、14の先端に形成されるように、その曲げ端の近傍で帯状の布材の長さ方向に直交する方向に縫合された形態になっている。
この肩紐10によれば、バッグの肩掛けベルトとしては、そのバッグの一対の上側脇被取付部50、50の一方に前記閉じ部側取付具20が装着できると共に、そのバッグの一対の上側脇被取付部50、50の他方に一対の分岐側取付具30、30が一緒に装着でき、リュックの一対の肩ベルトとしては、そのリュックの上側中央被取付部60に、閉じ部側取付具20が装着できると共に、そのリュックの一対の下側脇被取付部70、70にファスナー12が開くことで一対の分岐側取付具30、30のそれぞれが装着できる形態になっている。
すなわち、本発明に係るリュック兼用バッグによれば、本発明に係る肩紐10をバッグの肩掛けベルトとして用いることができるように、バッグ本体部40の上側の左右の両脇部に、閉じ部側取付具20が装着できる部位であると共に、一対の分岐側取付具30、30が一緒に装着できる部位であるように設けられた一対の上側脇被取付部50、50を備える。
そして、本発明に係るリュック兼用バッグによれば、本発明に係る肩紐10をリュックの肩ベルトとして用いることができるように、バッグ本体部40の上側の中央部に閉じ部側取付具20が装着できる上側中央被取付部60と、バッグ本体部40の下側の両脇部に一対の分岐側取付具30、30がそれぞれ装着できるように設けられた一対の下側脇被取付部70、70とを備える。なお、本形態例の一対の下側脇被取付部70、70が、本形態例の矩形のバッグ本体部40に装着されている位置は、その矩形のバッグ本体部40の側辺部であって全高の中間部よりも下側になっている。また、本発明に係る下側の両脇部とは、バッグ本体部40の全高の中間部よりも下側の部分であって、バッグ本体部40の左右の中心部を除く両側の部分のことであり、バッグ本体部40の底辺部の中心部を除く両側に一対の下側脇被取付部70、70が設けられていてもよい。
また、本形態例では、一対の下側脇被取付部70、70が、矩形状のバッグ形態の側辺部の下側部に位置するが、その側辺部の最下部ではなく、最下部の底辺部から所要の長さ間隔を置いた位置となるように形成されている。これによれば、バッグの下端側が丸まりにくい形態となる利点がある。但し、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、一対の下側脇被取付部70、70を、異なるバッグの形態や収納される物品の特性に応じて、最下部の底辺部に配することなどを、その位置を適宜選択的に設定できるのは勿論である。
また、本形態例では、バッグ本体部40の上側に、手提げバッグとして用いることができるように、一対の持ち手80、80を備えている。これによれば、本発明に係るリュック兼用バッグは、手提げバッグとしても利用できることを含めて、3ウェイで使用することができる。すなわち、本発明に係る肩紐10によれば、バッグ本体部40に対して、簡単に付け替えや取り外しができるため、3ウェイバッグとして使用し易い特別有利な効果を奏する。
さらに、本形態例では、閉じ部側取付具20及び一対の分岐側取付具30、30がナスカン状の取付金具であり、一対の上側脇被取付部50、50、上側中央被取付部60及び一対の下側脇被取付部70、70が環状の被取付金具によって構成されている。なお、本形態例では、閉じ部側取付具20のナスカン状の取付金具の方が、一対の分岐側取付具30、30のナスカン状の取付金具によりもサイズが大きなものになっている。なお、前述の環状の被取付金具は、Dカンと呼ばれるものを採用することができ、バッグ本体部40にループ状に縫い付けられた取付部材によって装着されている。
また、本発明に係るリュック兼用バッグの他の形態例としては、上側中央被取付部60が、バッグ本体部40の上端中央部に配されたものと、バッグ本体部40の上端中央部から上方へ延長できる上方延長部又はバッグ本体部40の上端中央部から下方に位置する下寄り位置部に配されたものの少なくともいずれかとによって、複数箇所に設けられていることを特徴とすることができる。
これによれば、本発明に係るリュック兼用バッグをリュックとして利用する際に、肩紐10(肩ベルト)の長さを実質的に調整できる構成となり、異なる使用者や使用態様に応じてそのフィット性を向上できる。
さらに、本発明に係るリュック兼用バッグの他の形態例としては、一対の下側脇被取付部70、70が、バッグ本体部40の下側の両脇部における複数の高さ位置に配されることで、複数箇所に設けられていることを特徴とすることができる。
これによれば、本発明に係るリュック兼用バッグをリュックとして利用する際に、肩紐10(肩ベルト)の長さを実質的に調整できる構成となり、異なる使用者や使用態様に応じてそのフィット性を向上できる。
次に、図4〜10に基づいて、分岐側取付具30に用いることができる一対のフック状連結具30A、30Bについて詳細に説明する。この一対のフック状連結具30A、30Bのそれぞれは、基本形態として、フック部31aを有する連結具本体31と、その連結具本体31に脱落しないように配されてフック部31aの開口31bを開閉する開閉片部32aを有すると共に使用者が操作する操作片部32bを有する開閉部材32と、その開閉部材32と連結具本体31との間に配されて開閉片部32aがフック部31aの開口31bを閉じる方向に押圧力を付勢する弾性部材とを備える。なお、本形態例の開閉部材32は、開閉片部32aと操作片部32bとの中間部で、連結具本体31に回動可能に軸着されており、回動操作によって、開閉片部32aがフック部31aの開口31bを開閉する構成になっている。この開閉部材32は、これに限定されず、前述の先行技術文献3で開示されたような直動によって開閉操作を行うことができる構成であってもよい。また、前述の弾性部材としては、既知の構成を適宜選択的に用いることができ、図4〜7本形態例ではトーションバネが用いられたものとなっているが、それに限定されることなく、コイルスプリングや板バネを用いることができるのは勿論である。
そして、本形態例では、一対のフック状連結具30A、30Bを同時に操作できるように、一対の開閉部材32、32を同一方向に重ねた状態に一対の連結具本体31、31が一体的に仮に係合・保持されるように、一方の連結具本体31に係合部33が形成されていると共に他方の連結具本体31に前記係合部33に係合される被係合部34が相対的に形成されている。なお、39は装着環であり、フック状連結具30A、30Bが肩紐10などに装着できるように環状に形成され、連結具本体31の根元側の端部に回動自在に取り付けられている。
これによれば、図5に示すように、一対のフック状連結具30A、30Bを同一方向に重ねた状態に一体的に仮に係合・保持でき、その一対のフック状連結具30A、30Bを使用者が片手で同時に操作できる状態になる。すなわち、開閉片部32a、32aが形成された一対の開閉部材32、32による開閉操作を、同時に行うことができ、一対のフック状連結具30A、30Bに係るバッグなどに対する着脱操作を、より素早く容易に行うことができる。
また、本形態例では、一対の連結具本体31、31がナスカンと称されるフック状連結具30A、30Bの本体であって、係合部33(図4(b)参照)が、一方の連結具本体31に突起して形成され、他方の連結具本体31の被係合部34(図4(a)参照)に嵌まるように形成されている。さらに具体的には、例えば図4に示すように、係合部33が三つの突起部33a、33b、33cによって構成されており、被係合部34に嵌ることで、一対の連結具本体31、31同士が嵌め合い関係になって、一体的に仮に係合・保持される状態となる。すなわち、本形態例では、係合部33の三つの突起部33a、33b、33cのうち、左右両脇側の突起部33a、33cが図面上で上方へ向って狭まるテーパ状に傾斜した形態となっているため、一対の連結具本体31、31の左右の相対的変位を阻止できると共に、中央の突起部33bとの関係で一対の連結具本体31、31の上下の相対的変位を阻止できる形態になっている。また、その係合部33がその弾性(バネ性)によって被係合部34へ着脱容易に緩く挟持状態に嵌る寸法関係になっており、一対の連結具本体31、31がその本体同士を密着させた状態を維持して一体的に仮に係合・保持される形態になっている。
これによれば、簡易な構成で、一対のフック状連結具30A、30Bを同一方向に重ねた状態に一体的に仮に係合・保持でき、その一対のフック状連結具30A、30Bを使用者が片手で同時に操作できる状態になるため、一対のフック状連結具30A、30Bに係るバッグなどに対する着脱操作を、より素早く容易に行うことができる。また、図4の図面上において、一対のフック状連結具30A、30Bの各連結具本体31、31の左側面を係合部33が設けられる面とし、その各連結具本体31、31の右側面を被係合部34が設けられる面とすれば、一対の連結具本体31、31が図4の図面上で反転した場合にも一体的に仮に係合・保持できると共に、部品を共用化でき、製造コストを低減できる。
なお、この係合関係を構成する形態は、本形態例に限定されるものではなく、他の凹凸関係、例えばスライドさせることによって最終的な保持位置となるように設定された溝状の被係合部を備える形態などを含め、既知の係合・固着に係る構成を適宜選択的に用いることができるのは勿論のことである。
例えば、図9に示すように、一方の連結具本体31に係合部33として二つの凸部が設けられ、他方の連結具本体31に被係合部34として二つの凹部が設けられた構成にすることができる。
また、図9に示す形態例では、前述の係合手段に加えて、一対の連結具本体31、31が磁力によって一体的に仮に保持されるように、その一対の連結具本体31、31に永久磁石による吸着手段36、36が設けられている。本形態例では、吸着手段36、36のそれぞれが、円形板状に形成され、各連結具本体31の根元側に延長されて設けられている端部に配置されている。また、一対の吸着手段36、36は、その両方を永久磁石で構成しても良いし、片方を磁力によって吸着される鉄などの物体によっても構成することができる。なお、吸着手段とは、永久磁石に限定されるものではなく、一対の連結具本体31、31が吸着によって仮に保持されるように既知の他の吸着手段を用いても良いのは勿論である。
この吸着手段36によれば、一対の連結具本体31、31の保持がより確実になるため、その一対のフック状連結具30A、30Bを使用者が片手で同時に依り確実に操作できる状態となり、一対のフック状連結具30A、30Bに係るバッグなどに対する着脱操作を、さらに素早く容易に行うことができる。また、前述のような係合部33がその弾性(バネ性)によって被係合部34へ着脱容易に緩く挟持状態に嵌る形態とする必要がなくなり、バネ性の劣化の問題を解消できるため、より安定的に確実に一対の連結具本体31、31を一体的に仮に係合・保持できる。
また、図9に示す形態例では、装着環39に長孔部39aが設けられており、その長孔部39aに、連結具本体31の根元側の端部に延長されて設けられた釘の頭状の連結部31cが、長孔部39aの長手方向にスライド可能且つ離脱不能に嵌まった状態に連結されている。これによれば、連結具本体31を装着環39に対して一方側に寄せることができるため、図10に示すように、一対の連結具本体31、31を合わせた状態に容易且つ適切に揃えることができ、一対のフック状連結具30A、30Bに係るバッグなどに対する着脱の操作性をより向上させることができる。すなわち、連結具本体31を、装着環39に対して一方側に寄せることができると共に回動させることができるため、肩紐10の一対の分岐部の端部14、14(図1〜3参照)を捩じることなく、一対の連結具本体31、31を適切に揃えることができ、バッグなどに対する着脱の操作性をより向上させることができる。
さらに、図6、7に示すように、一対の連結具本体31X、31Y同一方向に向くように重ね合わせた際に、バッグなどの側に装着される環状の被取付金具71に形成された被係合凹部71aに係合できるように、一対の連結具本体31X、31Yのそれぞれに係合凹部35を設けてもよい。これによれば、一対の係合凹部35が、被係合凹部71aに係合する状態となることで、ロック状態となり、一対のフック状連結具を同一方向に重ねた状態に一体的に仮に係合・保持でき、その一対のフック状連結具を使用者が片手で同時に操作できる状態になるため、一対のフック状連結具に係るバッグなどからの離脱操作を、より素早く容易に行うことができる。なお、32cは操作片連係部であり、一方の連結具本体31Xに設けられ、一対の開閉部材32、32を一体的に回動操作できるように、一対の操作片部32b、32bが連係できる形態になっている。
また、図8に示すように、連結具本体31Zの操作レバー(操作片部32b)の位置に対応して反対側に、指掛け部37を設けてもよい。これによれば、フック状連結具(分岐側取付具30)の開閉操作を安定的に行うことができ、その操作性を向上できる。
以上に説明した肩紐10やフック状連結具30A、30Bを用いることができるリュック兼用バッグのバッグ本体部40の実施例を図11及び図12に示す。このように、リュック兼用バッグのバッグ本体部40では、一対の上側脇被取付部50、50と、上側中央被取付部60及び一対の下側脇被取付部70、70とを適宜に配することができる。これによって、優れたデザイン性の高いリュック兼用バッグを好適に提供できる。なお、図12(a)では、一対の下側脇被取付部70、70のうち図面上の右側の下側脇被取付部70のDカンと呼ばれる環状の被取付金具が、バッグ本体部40の両下角部に下側に開いた状態に設けられた下向きポケット状の収納部41に収納された状態を示してある。これによれば、一対の下側脇被取付部70、70に肩紐10を連結しないときには、その一対の下側脇被取付部70、70が振れないように適切に収納でき、見栄えを良くできる。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
10 肩紐
11 肩紐本体部
12 ファスナー
13 閉じ部の端部
13a 覆う折り曲げ覆い部材
13b リベット状止め金具
14 分岐部の端部
20 閉じ部側取付具
30 分岐側取付具
30A フック状連結具
30B フック状連結具
31 連結具本体
31X 連結具本体
31Y 連結具本体
31Z 連結具本体
31a フック部
31b 開口
31c 連結部
32 開閉部材
32a 開閉片部
32b 操作片部
32c 操作片連係部
33 係合部
33a 左脇側の突起部
33b 中央の突起部
33c 右脇側の突起部
34 被係合部
35 係合凹部
36 吸着手段
37 指掛け部
39 装着環
39a 長孔部
40 バッグ本体部
41 下向きポケット部状の収納部
50 上側脇被取付部
60 上側中央被取付部
70 下側脇被取付部
71 被取付金具
71a 被係合凹部
80 持ち手

Claims (8)

  1. バッグの肩掛けベルト及びリュックの一対の肩ベルトとして用いることができるリュック兼用バッグに用いる肩紐であって、
    一方の端部側が閉じた形態であって他方の端部側から二股に分岐するように開くことができるファスナー状に形成された帯状で長尺に設けられた肩紐本体部と、
    該肩紐本体部のファスナーの一方の端部側であって閉じた部位である閉じ部の端部に装着された閉じ部側取付具と、
    前記肩紐本体部のファスナーの他方の端部側であって分岐するように開く部位である一対の分岐部の端部に装着された一対の分岐側取付具とを備えることを特徴とするリュック兼用バッグに用いる肩紐。
  2. 前記分岐側取付具がフック状連結具であって、
    該フック状連結具は、
    フック部を有する連結具本体と、
    該連結具本体に脱落しないように配されて前記フック部の開口を開閉する開閉片部を有すると共に使用者が操作する操作片部を有する開閉部材と、
    該開閉部材と前記連結具本体との間に配されて前記開閉片部が前記フック部の開口を閉じる方向に押圧力を付勢する弾性部材とを備え、
    一対の前記フック状連結具を同時に操作できるように、一対の前記開閉部材を同一方向に重ねた状態に一対の前記連結具本体が一体的に仮に係合・保持されるように、一方の連結具本体に係合部が形成されていると共に他方の連結具本体に前記係合部に係合される被係合部が相対的に形成されていることを特徴とする請求項1記載のリュック兼用バッグに用いる肩紐。
  3. 前記一対の連結具本体がナスカンと称されるフック状連結具の本体であって、前記係合部が、前記一方の連結具本体に突起して形成され、前記他方の連結具本体の前記被係合部に嵌まるように形成されていることを特徴とする請求項2記載のリュック兼用バッグに用いる肩紐。
  4. 前記一対の連結具本体が磁力によって一体的に仮に保持されるように、該一対の連結具本体に永久磁石による吸着手段が設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載のリュック兼用バッグに用いる肩紐。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のリュック兼用バッグに用いる肩紐と、
    リュック兼用バッグの袋状の本体を構成するバッグ本体部と、
    前記肩紐をバッグの肩掛けベルトとして用いることができるように、前記バッグ本体部の上側の左右の両脇部に、前記閉じ部側取付具が装着できる部位であると共に、前記一対の分岐側取付具が一緒に装着できる部位であるように設けられた一対の上側脇被取付部と、
    前記肩紐をリュックの肩ベルトとして用いることができるように、前記バッグ本体部の上側の中央部に前記閉じ部側取付具が装着できる上側中央被取付部と、前記バッグ本体部の下側の両脇部に前記一対の分岐側取付具がそれぞれ装着できるように設けられた一対の下側脇被取付部とを備えることを特徴とするリュック兼用バッグ。
  6. 前記バッグ本体部の上側に、手提げバッグとして用いることができるように、一対の持ち手を備えることを特徴とする請求項5記載のリュック兼用バッグ。
  7. バッグの肩掛けベルト及びリュックの一対の肩ベルトに装着することができるフック状連結具であって、
    フック部を有する連結具本体と、
    該連結具本体に脱落しないように配されて前記フック部の開口を開閉する開閉片部を有すると共に使用者が操作する操作片部を有する開閉部材と、
    該開閉部材と前記連結具本体との間に配されて前記開閉片部が前記フック部の開口を閉じる方向に押圧力を付勢する弾性部材とを備え、
    一対の前記フック状連結具を同時に操作できるように、一対の前記開閉部材を同一方向に重ねた状態に一対の前記連結具本体が一体的に仮に係合・保持されるように、一方の連結具本体に係合部が形成されていると共に他方の連結具本体に前記係合部に係合される被係合部が相対的に形成されていることを特徴とするフック状連結具。
  8. 前記一対の連結具本体が磁力によって一体的に仮に保持されるように、該一対の連結具本体に永久磁石による吸着手段が設けられていることを特徴とする請求項7記載のフック状連結具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102535922B1 (ko) * 2021-12-03 2023-05-26 손찬우 다용도 어깨패드

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