JP3125699U - ショルダーバッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】縦型と横型の切り替え操作が簡単でデザイン的にも優れたショルダーバッグを提供する。
【解決手段】ショルダーベルト3の一端3aをバッグ本体2の外周の一つのコーナー(第1のコーナー)4aに結合すると共に、ショルダーベルトの他端3bを第1のコーナーに対して対角線上に位置する他のコーナー(第2のコーナー)4bに結合し、更にショルダーベルトの中間部分をバッグ本体から離れない状態とするためのベルト保持部7を上記第1及び第2のコーナーの間に位置する別のコーナー(第3のコーナー)4cに設け、上記第1のコーナーと第3のコーナーの間及び第3のコーナーと第2のコーナーの間には開閉可能な開口部5を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】ショルダーベルト3の一端3aをバッグ本体2の外周の一つのコーナー(第1のコーナー)4aに結合すると共に、ショルダーベルトの他端3bを第1のコーナーに対して対角線上に位置する他のコーナー(第2のコーナー)4bに結合し、更にショルダーベルトの中間部分をバッグ本体から離れない状態とするためのベルト保持部7を上記第1及び第2のコーナーの間に位置する別のコーナー(第3のコーナー)4cに設け、上記第1のコーナーと第3のコーナーの間及び第3のコーナーと第2のコーナーの間には開閉可能な開口部5を設けた。
【選択図】図1
Description
この考案は、縦型、横型のいずれの状態でも使用できるショルダーバッグに関する。
ショルダーバッグにはショルダーベルトを縦長本体の短辺の両側に取り付けて縦型としたものと、ショルダーベルトを横長本体の長辺の両側に取り付けて横型としたものとがあり、好みにより、あるいは時と場合により使い分けられている。両者を兼用できるようにするためには、長辺と短辺の両側に連結金具をそれぞれ設けて必要に応じてショルダーベルトを付け替えればよいが、そのための操作が煩わしく、デザイン的にも好ましくないため普及するに至っていない。
上記のようなショルダーベルトを付け替えるタイプのショルダーバッグに関する特許文献は見出せなかったが、背負い式、肩掛け式、手提げ式の三通りに使用できる鞄と、縦、横どちら向きでもベルトに取り付けられるバッグに関する公報を参考として例示する。
実開平6−82918号公報
登録実用新案第3008382号公報
この考案は上述の点に着目し、縦型と横型の切り替え操作が簡単でデザイン的にも優れたショルダーバッグを提供することを課題としてなされたものである。
上記の課題を達成するために、この考案では、バッグ本体の主面が縦と横の寸法が異なる長方形または長方形に類する形状であるショルダーバッグにおいて、ショルダーベルトの一端をバッグ本体の外周の一つのコーナー(以下、第1のコーナーという)に結合すると共に、ショルダーベルトの他端を第1のコーナーに対して対角線上に位置する他のコーナー(以下、第2のコーナーという)に結合し、更にショルダーベルトの中間部分をバッグ本体から離れない状態とするためのベルト保持部を上記第1及び第2のコーナーの間に位置する別のコーナー(以下、第3のコーナーという)に設け、上記第1のコーナーと第3のコーナーの間及び第3のコーナーと第2のコーナーの間には開閉可能な開口部をバッグ本体の外周に沿って設け、上記第1のコーナーから第3のコーナーまでバッグ本体の外周に沿わせた状態としたショルダーベルトを上記ベルト保持部で保持することにより、第3のコーナーと第2のコーナーの間にショルダーベルトの肩掛け部が形成され、また第2のコーナーから第3のコーナーまでバッグ本体の外周に沿わせた状態としたショルダーベルトを上記ベルト保持部で保持することにより、第3のコーナーと第1のコーナーの間にショルダーベルトの肩掛け部が形成されるようにしている。
上記の第3のコーナーに設けられるベルト保持部は、例えばショルダーベルトが挿通される貫通穴をバッグ本体に設けることによって形成され、あるいはベルト通しをバッグ本体にブリッジ状に外付けしてここにショルダーベルトを挿通できるようにすることによって形成される。
また、ベルト保持部で保持されたショルダーベルトが肩掛け部の方向に必要以上に移動することを阻止するために、ベルト止めを備えたものとすることができる。
また、上記開口部の開閉はスライドファスナーによって行うようにすることができ、この開口部は第1のコーナーと第3のコーナーの間及び第3のコーナーと第2のコーナーの間にそれぞれ独立して設けてもよく、あるいは第1のコーナーと第2のコーナーの間に第3のコーナーを経てL字状に連続して形成してもよい。
なお、この考案において「バッグ本体の主面」とは、バッグの形状を直方体と仮定した場合の最も面積の大きい面を指しており、コーナーとはこの主面の角に対応して形成されるバッグ本体の各コーナーを指している。但し、周知のようにショルダーバッグはそのデザインや構造はまちまちであって、場合によっては例えば2枚の主面の周囲を直接縫い合わせて要所に開口部を設けた直方体とは言い難い袋状のものもある。また革や布のような柔軟な材料で構成されるものが多く、一般にコーナーは丸みがあって極端なものでは楕円形に近いものもあるなど、純粋な直方体のものは希である。従って、この出願における「バッグ本体の主面が長方形または長方形に類する形状」という文言は、この考案の趣旨を逸脱しない範囲にある純粋な直方体以外の各種の形状のものも含む意味で用いており、「コーナー」も幾何学的なコーナーに限定されるものではない。
この考案によれば、ショルダーベルトの肩掛け部を第3のコーナーと第2のコーナーの間あるいは第3のコーナーと第1のコーナーの間のいずれにも形成できる。従って、バッグ本体を縦型とした状態及び横型とした状態を自由に選択して、縦型ショルダーバッグとして、あるいは横型ショルダーバッグとして任意に使用できるので便利である。
また、ベルト保持部がバッグ本体に設けた貫通穴あるいはバッグ本体に外付けされたベルト通しで形成されたものでは、ベルト保持部に挿通したショルダーベルトを単にスライドさせるだけで縦型と横型の切り替えができるので、切り替え操作が容易である。
また、ベルト止めを備えたものでは、ショルダーベルトが引っ張られても第1のコーナーあるいは第2のコーナーが第3のコーナーの方に引き寄せられることがないので、バッグ本体が柔軟な材料で構成されている場合でも、バッグ本体にしわができたり変形したりしないで所定の形状が保たれ、型くずれすることがない。
また、開口部の開閉をスライドファスナーによって行うようにしたものでは開閉操作が容易であり、第1のコーナーと第2のコーナーの間に連続した開口部を形成したものでは、開口部を大きく開放できて内容物の出し入れが容易となる。
以下、この考案の一実施例について説明する。
図1は全体の外観を示す斜視図、図2はベルト保持部の他の一例を示す図、図3はショルダーベルトの使用状態の正面図であり、図において、1はショルダーバッグ、2はショルダーバッグ1のバッグ本体、3はショルダーベルトである。
バッグ本体2は主面となる前面板2aとその反対側に位置する後面板2b、及びこれらの外周を相互に連結する周面板2cによって構成されるほぼ直方体状のものであり、図1の右上側のコーナーが第1のコーナー4a、左下側のコーナーが第2のコーナー4b、左上側のコーナーが第3のコーナー4cである。図1は直方体状のバッグ本体2を横長の状態で置いた場合を示しており、図では第1のコーナー4aから第3のコーナー4cまでの上辺が第3のコーナー4cから第2のコーナー4bまでの側辺より長い横長形状となっている。また、周面板2cには前面板2aの外周に近い部分に開口部5を設けてあり、この実施例では開口部5は第1のコーナー4aと第2のコーナー4bの間に第3のコーナー4cを経て連続してL字状に形成し、これを開閉するスライドファスナー6を開口部5の全長にわたって設けてある。スライドファスナー6は開閉操作用のスライダー操作片6aを2個備えている。なお、開口部5は第1のコーナー4aと第3のコーナー4cの間、及び第3のコーナー4cと第2のコーナー4bの間に互いに独立した状態で別々に設けることもできる。
ショルダーベルト3は、その一端3aを第1のコーナー4aにおいて周面板2cに結合し、他端3bを第2のコーナー4bにおいて周面板2cに結合してある。この結合は周面板2cの側片部分と底片部分にそれぞれ縫い付けあるいは接着等の適宜の手段で行われるが、この結合は場合によってはショルダーベルト3の両端とバッグ本体2の所定の位置にそれぞれ係止具を設け、これらを連結することによって行うようにすることもできる。第3のコーナー4cには、周面板2cにその周面方向に貫通する貫通穴7aを設けることによってベルト保持部7を形成してあり、この貫通穴7aにショルダーベルト3が挿通されている。これにより、ショルダーベルト3はベルト保持部7の部分で長手方向にスライドできるが、バッグ本体2からは離れられない状態に保持されることになる。なおこのベルト保持部7は、図2に示すように例えばズボンのベルト通しと同様なブリッジ状のベルト通し7bを1個あるいは2個バッグ本体2に固定したものとしてもよい。
またショルダーベルト3には、第1のコーナー4aから第3のコーナー4cのベルト保持部7までに相当する長さの位置、すなわちショルダーベルト3をバッグ本体2に沿って第1のコーナー4aから直線状に伸ばした時に、ベルト保持部7に当接する位置に第1のベルト止め8aを設け、第2のコーナー4bから第3のコーナー4cのベルト保持部7までに相当する長さの位置、すなわちショルダーベルト3をバッグ本体2に沿って第2のコーナー4bから直線状に伸ばした時に、ベルト保持部7に当接する位置に第2のベルト止め8bを設けてある。上記第1のベルト止め8aは、例えば貫通穴を通過できない大きさのリング部材をショルダーベルト3に嵌めて適宜の手段で固定したものであり、第2のベルト止め8bはショルダーベルト3の長さ調節用のバックルをベルト止めとして兼用したものである。なおこのベルト止めは、例えばベルト保持部7に近い位置においてバッグ本体2とショルダーベルト3の双方の互いに対応する箇所にスナップボタンなどの係止部をそれぞれ設け、これを相互に係止させる構成によって実現することもできる。
この実施例は上述のように構成されており、例えばベルト保持部7の部分でスライドさせながらショルダーベルト3を図の上方向に引っ張り、第2のベルト止め8bがベルト保持部7に当接する状態にすると、ショルダーベルト3の左側の端部はバッグ本体2に沿って第2のコーナー4bから直線状に上向きに伸び、図3に実線で示すように第3のコーナー4cと第1のコーナー4aとの間に逆U字状の肩掛け部3cが形成される。従って、この状態ではバッグ本体2は横長となり、横型のショルダーバッグ1として使用することができるのである。
一方、ショルダーベルト3を図3の左方向に引っ張り、第1のベルト止め8aがベルト保持部7に当接する状態にすると、ショルダーベルト3の右側の端部はバッグ本体2に沿って第1のコーナー4aから直線状に横向きに伸び、図3に鎖線で示すように第3のコーナー4cと第2のコーナー4bとの間に逆U字状の肩掛け部3cが形成される。従って、この状態ではバッグ本体2は縦長となり、縦型のショルダーバッグ1として使用できることになる。
このような使用状態では、ベルト止め8aあるいは8bがベルト保持部7に当接していて、ショルダーベルト3に対する引っ張り力がベルト保持部7で受け止められることになるので、ショルダーベルト3が引っ張られてもそれ以上移動することがなく、コーナー4aあるいは4bがコーナー4cの方に引き寄せられることはない。このため、バッグ本体2が革や布のような柔軟な材料で構成されている場合でも、バッグ本体2が変形してしわができたりすることがなく、所定の形状が保たれるので、型くずれしてデザインが損なわれるような不具合が防止される。
上記において、横型のショルダーバッグとして使用する時には、開口部5の第1のコーナー4aと第3のコーナー4cの間にある部分を開閉し、縦型のショルダーバッグとして使用する時には、開口部5の第2のコーナー4bと第3のコーナー4cの間にある部分を開閉すればよいのであるが、この実施例のように、開口部5を第1のコーナー4aと第2のコーナー4bの間に連続してL字状に形成したものでは、第3のコーナー4cを超える位置まで開放することができるので、開口部5を大きく開いて内容物の出し入れを容易に行うことができる。
なお、図示の実施例では前面板2aに近い部分に開口部5を設けてあるがこれは一例であり、例えば開口部5を前面板2aと後面板2bの間のほぼ中央部分に設け、ショルダーベルト3を後面板2b寄りに取り付けるなど、その位置は適宜選定することができる。またこの考案は長いショルダーベルト3を備えたいわゆる斜め掛けショルダーバッグに適用できることはもちろんである。また、バッグ本体2の内部に内袋を設けたり、バッグ本体2の内面や外面にポケットを設けたりすることも任意であり、縦横兼用の機能を害さない範囲で必要に応じて各種の形態を適宜採用することができる。
この考案のショルダーバッグは、従来のショルダーバッグと全く同様に一般的な用途に広く使用することができる。
1 ショルダーバッグ
2 バッグ本体
2a 前面板(主面)
2b 後面板
2c 周面板
3 ショルダーベルト
3c 肩掛け部
4a 第1のコーナー
4b 第2のコーナー
4c 第3のコーナー
5 開口部
6 スライドファスナー
7 ベルト保持部
7a 貫通穴
7b ベルト通し
8a 第1のベルト止め
8b 第2のベルト止め
2 バッグ本体
2a 前面板(主面)
2b 後面板
2c 周面板
3 ショルダーベルト
3c 肩掛け部
4a 第1のコーナー
4b 第2のコーナー
4c 第3のコーナー
5 開口部
6 スライドファスナー
7 ベルト保持部
7a 貫通穴
7b ベルト通し
8a 第1のベルト止め
8b 第2のベルト止め
Claims (6)
- バッグ本体の主面が縦と横の寸法が異なる長方形または長方形に類する形状であるショルダーバッグにおいて、ショルダーベルトの一端をバッグ本体の外周の一つのコーナー、すなわち第1のコーナーに結合すると共に、ショルダーベルトの他端を第1のコーナーに対して対角線上に位置する他のコーナー、すなわち第2のコーナーに結合し、更にショルダーベルトの中間部分をバッグ本体から離れない状態とするためのベルト保持部を上記第1及び第2のコーナーの間に位置する別のコーナー、すなわち第3のコーナーに設け、上記第1のコーナーと第3のコーナーの間及び第3のコーナーと第2のコーナーの間には開閉可能な開口部をバッグ本体の外周に沿って設け、上記第1のコーナーから第3のコーナーまでバッグ本体の外周に沿わせた状態としたショルダーベルトを上記ベルト保持部で保持することにより、第3のコーナーと第2のコーナーの間にショルダーベルトの肩掛け部が形成され、また第2のコーナーから第3のコーナーまでバッグ本体の外周に沿わせた状態としたショルダーベルトを上記ベルト保持部で保持することにより、第3のコーナーと第1のコーナーの間にショルダーベルトの肩掛け部が形成されるように構成されたショルダーバッグ。
- 第3のコーナーに設けられるベルト保持部が、ショルダーベルトが挿通される貫通穴をバッグ本体に設けることによって形成されている請求項1記載のショルダーバッグ。
- 第3のコーナーに設けられるベルト保持部が、ベルト通しをバッグ本体にブリッジ状に外付けすることによって形成されている請求項1記載のショルダーバッグ。
- ベルト保持部で保持されたショルダーベルトが肩掛け部の方向に必要以上に移動することを阻止するベルト止めを備えている請求項1乃至3のいずれかに記載のショルダーバッグ。
- 開口部の開閉がスライドファスナーによって行われるように構成されている請求項1乃至4のいずれかに記載のショルダーバッグ。
- 開口部が第1のコーナーと第2のコーナーの間に第3のコーナーを経て連続して形成されている請求項1乃至5のいずれかに記載のショルダーバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006005757U JP3125699U (ja) | 2006-07-19 | 2006-07-19 | ショルダーバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006005757U JP3125699U (ja) | 2006-07-19 | 2006-07-19 | ショルダーバッグ |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010083497A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Daio Paper Corp | 衛生用薄葉製品の包装体、及びその包装方法 |
JP2012231844A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 弁当箱収納袋 |
JP2015077202A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 株式会社スーパープランニング | ランチボックス用バッグ |
CN114554906A (zh) * | 2019-09-20 | 2022-05-27 | 大卫·利希 | 一种可转换的单肩包和双肩包 |
-
2006
- 2006-07-19 JP JP2006005757U patent/JP3125699U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015077202A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 株式会社スーパープランニング | ランチボックス用バッグ |
CN114554906A (zh) * | 2019-09-20 | 2022-05-27 | 大卫·利希 | 一种可转换的单肩包和双肩包 |
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