JP2020120213A - 位相同期回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】PLL回路のキャリブレーションにおいて、複数の周波数レンジの中から、上限周波数と下限周波数に対する周波数マージンが大きい状態となる周波数レンジを選択する位相同期回路を提供する。【解決手段】PLL回路は、第1の処理において、複数の周波数レンジを順番に選択するように周波数レンジ選択信号を生成し、周波数レンジを選択する毎に上限周波数マージンと下限周波数マージンとを検出する周波数マージン検出処理を行う。周波数マージン検出処理は、処理結果を選択した周波数レンジに関連付けて記憶手段に格納する。第2の処理は、第1の処理で選択した周波数レンジに関連付けて記憶した上限周波数マージンと下限周波数マージンのうちいずれか小さい方である最小周波数マージンが最大となる周波数レンジを選択するように周波数レンジ選択信号を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、位相同期回路に関する。
一般的に、位相同期回路(PLL回路)は、参照信号と帰還信号の位相と周波数を比較した結果から得られる制御電圧に応じて、電圧制御発振器の出力信号の周波数を変更して出力し、この出力信号を分周した信号を帰還信号とすることで、参照信号と帰還信号の位相と周波数を一致させるようにフィードバックを行い、出力信号の発振周波数を制御している。
また、このようなPLL回路が備える電圧制御発振器は、発振周波数の広帯域化と低ジッタ化を両立させるために、発振周波数に対する電圧制御感度が低く、段階的に設定が可能な複数の発振周波数レンジを備えている。
従来、このようなPLL回路において、電圧制御発振器が備える複数の発振周波数レンジの中からの1つを選択するキャリブレーション技術が知られている(特許文献1)。
特開2013−62574号公報
上記の特許文献1に開示された従来技術では、キャリブレーション時に電圧制御発振器の入力電圧を基準電圧Vaに固定した状態で帰還信号のパルスをカウントすることにより出力信号の発振周波数を推定し、発振周波数が目標周波数に近づくように複数の周波数レンジの中から1つを選択していた。
しかしながら、この場合、基準電圧Vaの値によっては、各周波数レンジにおける上限周波数あるいは下限周波数付近でPLL回路を動作させるような周波数レンジを選択してしまう場合があり、このような状態においてジッタが増加してしまうという問題が生じていた。
そこで、本発明の目的は、ジッタの増加を避ける為に、位相同期回路のキャリブレーションにおいて、複数の周波数レンジの中から上限周波数と下限周波数に対する周波数マージンが大きい状態となる周波数レンジを選択することを可能としたPLL回路を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る位相同期回路は、
参照信号と出力信号を分周した帰還信号との位相と周波数の差に応じて制御電圧を生成し、前記出力信号の周波数である発振周波数を前記制御電圧に応じて決定する電圧制御発振器を備えた位相同期回路であって、制御手段と、前記制御手段から入力される周波数レンジ選択信号に応じて複数の周波数レンジの中から1つを選択する前記電圧制御発振器と、記憶手段を備え、前記制御手段は、第1の処理において、前記複数の周波数レンジを順番に選択するように周波数レンジ選択信号を生成し、周波数レンジを選択する毎に選択した周波数レンジの上限周波数から前記発振周波数までの周波数マージンである上限周波数マージンと選択した周波数レンジの下限周波数から前記発振周波数までの周波数マージンである下限周波数マージンとを検出する周波数マージン検出処理を行い、前記周波数マージン検出処理の結果を選択した周波数レンジに紐づけて前記記憶手段に格納し、第2の処理において、前記第1の処理で選択した周波数レンジの中から前記上限周波数マージンと前記下限周波数マージンのうちいずれか小さい方である最小周波数マージンが最大となる周波数レンジに応じた周波数レンジ選択信号を生成することを特徴とする。
本発明に係る位相同期回路によれば、位相同期回路のキャリブレーションにおいて、複数の周波数レンジの中から、上限周波数と下限周波数に対する周波数マージンが大きい状態となる周波数レンジを選択することが可能となる。
システムのブロック構成を示した図である。 PLL回路の動作処理のフローチャートである。 第1の処理のフローチャートである。 周波数マージン検出処理(S305)のフローチャートである。 第2の処理(S203)のフローチャートである。 電圧制御発振器104のV―f特性を示した図である。 第1の処理(S202)のフローチャートである。 周波数設定範囲の情報を示した図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明するが、本実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施例1のシステムの構成)
図1は本発明の実施例1に係るPLL回路10の構成図である。
図1において、PLL回路10は、制御部101、位相検出器102、チャージポンプ回路103、電圧制御発振器104、分周器105、DAC106、切り替え器107、ADC108、ロック検出器109、記憶部110、周波数測定部111、タイマ112、ループフィルタ113で構成される。
PLL回路10は、位相同期回路である。PLL回路10は、不図示の参照信号発生部から入力される参照信号clk1と分周器105が出力する帰還信号clk2の位相を位相検出器102により比較して位相検出信号を出力する。PLL回路10は、位相検出信号に応じてチャージポンプ回路103とループフィルタ113により制御電圧の電圧値を変更して出力する。PLL回路10は、制御電圧の電圧値に応じて電圧制御発振器104の出力信号clk3の周波数を変更して出力する。PLL回路10は、この出力信号clk3を分周器105へ入力して分周した信号を帰還信号clk2とすることで、参照信号clk1と帰還信号clk2の周波数と位相を一致させるようにフィードバックを行い、出力信号clk3の周波数を制御する。
制御部101は、PLL回路10が備える各部を制御する。例えば、CPUなどで構成される。
位相検出器102は、入力される参照信号clk1と帰還信号clk2の位相を比較した結果に応じた位相検出信号をチャージポンプ回路103へ出力する。例えば、帰還信号clk2の位相が参照信号clk1の位相に対して遅れている場合に第1の位相検出信号を発生し、帰還信号clk2の位相が参照信号clk1の位相に対して進んでいる場合に第2の位相検出信号を発生する。
チャージポンプ回路103は、位相検出器から入力される位相検出信号に応じて、出力するチャージ電圧の電圧値を変更して出力する。例えば、前述した第1の位相検出信号が入力された場合、電圧制御発振器104が出力する出力信号clk3の発振周波数が上がるようにチャージ電圧の電圧値を変更する。また、前述した第2の位相検出信号が入力された場合、電圧制御発振器104が出力する出力信号clk3の発振周波数が下がるようにチャージ電圧の電圧値を変更する。
電圧制御発振器104は、ループフィルタ113から出力される制御電圧の電圧値に応じた周波数の出力信号clk3を出力する。
また、電圧制御発振器104は、段階的に設定可能な複数の発振周波数レンジを備え、制御部101から送信される周波数レンジ選択信号に応じて、複数の発振周波数レンジの中から1つを選択する。
分周器105は制御部101から送信される分周設定信号に応じた分周比で出力信号clk3を分周し、帰還信号clk2として位相検出器102に出力する。
また、分周器105は、出力した帰還信号clk2に同期したロック検出用信号を生成し、ロック検出器109に出力する。
なお、PLL回路がロック状態になった場合、帰還信号clk2と参照信号clk1の周波数が一致し、出力信号clk3の周波数は分周設定信号に応じた分周比と参照信号clk1の周波数の関係で決定される。以後、このPLL回路がロック状態になった場合の出力信号clk3の周波数を目標周波数と呼ぶ。
DAC106は、制御部101から送信される電圧設定信号に応じた電圧値の電圧信号を切り替え器107へ出力するデジタルアナログ変換回路である。
切り替え器107は、制御部101から入力される切り替え制御信号に応じて、電圧制御発振器104に入力される制御電圧の電圧値を、DAC106から出力される電圧信号の電圧値とするか否かを切り替える。
ADC108は、電圧制御発振器104に入力される制御電圧の電圧値を電圧測定信号に変換して制御部101へ送信するアナログデジタル変換回路である。
ロック検出器109は、参照信号clk1と帰還信号clk2に同期したロック検出用信号とを比較することにより、PLL回路10がロック可能か否かを検出する。また、ロック検出器109によりPLL回路10がロック可能か否かを検出する処理を、以後、ロック判定処理と呼称する。また、このロック判定処理の処理結果は制御部を介して記憶部110へ格納する。
記憶部110は、制御部101から送信される情報を格納するための素子であり、例えばメモリなどである。例えば、前述した前述したロック判定処理の処理結果、電圧測定信号の値を分周比や周波数レンジの情報に関連付けて記憶する。また、記憶部に格納した値は、制御部101により読み込み可能である。
周波数測定部111は、電圧制御発振器104が出力する出力信号clk3の周波数を測定するカウンタ回路である。例えば、所定の測定期間中に出力信号clk3が立ちあがる回数をカウントし、出力信号clk3の周波数をカウントする。
なお、周波数測定部により測定した出力信号clk3の周波数を、以後、測定周波数と呼ぶ。
タイマ112は、所定の期間をカウントする為のカウンタ回路である。PLL回路10の各部を制御する際に、ウェイト処理などを行う場合に使用する。
ループフィルタ113は、チャージポンプ回路103から出力されるチャージ電圧をフィルタ処理し、出力する制御電圧の電圧値を変更する回路である。
また、ループフィルタ113は、出力をハイインピーダンス状態にするためのモードを備え、切り替え器107により、電圧制御発振器104に入力される制御電圧の電圧値を、DAC106から出力される電圧信号の電圧値とする場合に、出力をハイインピーダンス状態にするためのモードに変更される。モード変更は、制御部101から送信されるモード変更信号によって制御される。
なお、PLL回路10が有する101から113に示される構成は上述の構成に限定されず、同様の機能を有する場合、それぞれの構成は複数あってもよいし、別機能を有して存在してもよいし、他の構成と融合していてもよいものである。
(実施例1のPLL回路10の動作処理)
実施例1のPLL回路10における動作処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。
処理は、制御部101が記憶部110に格納しているコンピュータプログラムを実行することにより実現することができる。
S201において、制御部101は、PLL回路10の各部を設定する為のパラメータ設定を行う。制御部101は、分周器105へ分周設定信号を送信することにより、分周器105の分周比を設定する。分周比を設定することにより、PLL回路動作時の出力信号clk3の目標周波数を設定する。また、制御部101は、DAC106を制御することにより、DAC106の出力電圧をVDDまたはGNDに設定し、切り替え器107を制御することにより、切り替え器107を接続状態に設定し、制御電圧の値をVDDまたはGNDの電圧値に固定してPLL回路を非動作状態に設定する。処理が完了した後、本フローチャートはS201からS202へ進む。
S202において、制御部101は、第1の処理を行う。具体的な処理については後述する。処理が完了した後、本フローチャートはS202からS203へ進む。
S203において、制御部101は、第2の処理を行う。具体的な処理については後述する。処理が完了した後、本フローチャートは終了する。
また、この図2に示されるS201からS203のフローチャートは、必要に応じて更に繰り返し行われてもよい。例えば、PLL回路10を備える電子機器の電源投入時やリセット時、また、前述した目標周波数の変更が必要なタイミング等で随時行うことが好ましい。
(実施例1の第1の処理(S202)の動作処理)
実施例1の第1の処理の具体的な内容について、図3のフローチャートを用いて説明する。
処理は、制御部101が記憶部110に格納しているコンピュータプログラムを実行することにより実現することができる。
実施例1における第1の処理において、制御手段101は、電圧制御発振器104が備える複数の周波数レンジを順番に選択するように周波数レンジ選択信号を生成し、周波数レンジを選択する毎に周波数マージン検出処理を行い、周波数マージン検出処理の処理結果を選択した周波数レンジの情報に関連付けて記憶部110へ格納する。
S301_sからS301_eにおいて、制御部101は、周波数レンジを順番に選択しながら、S302からS306の処理をN回繰り返す。ここでは、電圧制御発振器104が備える周波数レンジの数をNとし、i回目の繰り返し時に選択している周波数レンジをi番目の周波数レンジとする。制御部101は,i番目の周波数レンジを選択するように、周波数レンジ選択信号を制御する。S301_eの処理が完了した後、本フローチャートは終了する。
S302において、制御部101は、切り替え器107を制御し、切り替え器107を非接続状態に設定することにより、PLL回路10のフィードバックループを活性化させ、PLL回路を動作状態に設定する。処理が完了した後、本フローチャートはS302からS303へ進む。
S303において、制御部101は、タイマ112を用いて、固定時間のWait処理を行う。この固定時間は、PLL回路10のフィードバックが安定するまでの時間程度に設定されることが好ましい。処理が完了した後、本フローチャートはS303からS304へ進む。
S304において、制御部101は、ロック判定処理を行い、ロック検出器109から送信されるロック検出結果に応じて、PLL回路10がロック可能か否かを判定する。制御部101が、PLL回路10がロック可能であると判定する場合、本フローチャートはS304からS305へ進む。制御部101が、PLL回路10がロック可能であると判定しない場合、S305を省略し、本フローチャートはS304からS306へ進む。
S305において、制御部101は、周波数マージン検出処理を行う。具体的な処理については後述する。処理が完了した後、本フローチャートはS305からS306へ進む。
S306において、制御部101は、DAC106を制御することにより、DAC106の出力電圧をVDDまたはGNDに設定し、切り替え器107を制御することにより、切り替え器107を接続状態に設定し、制御電圧の値をVDDまたはGNDの電圧値に固定してPLL回路を非動作状態に設定する。処理が完了した後、本フローチャートはS306から、S301_eへ進む。
(実施例1の周波数マージン検出処理(S305)の動作処理)
実施例1の周波数マージン検出処理の具体的な内容について、図4のフローチャートを用いて説明する。
処理は、制御部101が記憶部110に格納しているコンピュータプログラムを実行することにより実現することができる。
実施例1における周波数マージン検出処理において、制御手段101は、選択した周波数レンジの上限周波数から発振周波数までの周波数マージンである上限周波数マージンと選択した周波数レンジの下限周波数から発振周波数までの周波数マージンである下限周波数マージンとを検出し、処理結果を選択した周波数レンジ設定の情報に関連付けて記憶部110へ格納する。
S401_sからS401_eにおいて、制御部101は、S201で設定した分周比から正方向に分周比を加算しながら、S402からS404の処理をM回繰り返す。ここで、目標周波数から上限周波数に対する周波数マージンを上限周波数マージンとした際に、上限周波数マージンを確認する為の周波数範囲に応じた繰り返し回数をMとし、j回目の繰り返し時に選択している分周比をj番目の分周比とする。制御部101は,j番目の分周比を選択するように、分周比設定信号を制御する。S401_eの処理が完了した後、本フローチャートはS401_eからS405_sへ進む。
S402において、制御部101は、タイマ112を用いて、固定時間のWait処理を行う。この固定時間は、PLL回路10のフィードバックが安定するまでの時間程度に設定されることが好ましい。処理が完了した後、本フローチャートはS402からS403へ進む。
S403において、制御部101は、ロック判定処理を行い、ロック検出器109から送信されるロック検出信号に応じて、PLL回路10がロック可能か否かを判定する。処理が完了した後、本フローチャートはS403からS404へ進む。
S404において、制御部101は、S403で行ったロック判定処理の処理結果を周波数レンジと分周比の情報に関連付けて、記憶部110へ格納する。処理が完了した後、本フローチャートはS404からS401_eへ進む。
S405_sからS405_eにおいて、制御部101は、S201で設定した分周比から負方向に分周比を減算しながら、S406からS408の処理をM回繰り返す。ここで、目標周波数から下限周波数に対する周波数マージンを下限周波数マージンとした際に、下限周波数マージンを確認する為の周波数範囲に応じた繰り返し回数をMとし、j回目の繰り返し時に選択している分周比をj番目の分周比とする。制御部101は,j番目の分周比を選択するように、分周比設定信号を制御する。S405_eの処理が完了した後、本フローチャートは終了する。
S406の処理は、S402と同様の処理である。処理が完了した後、本フローチャートはS406からS407へ進む。
S407の処理は、S403と同様の処理である。処理が完了した後、本フローチャートはS407からS408へ進む。
S408の処理は、S404と同様の処理である。処理が完了した後、本フローチャートはS408からS405_eへ進む。
(実施例1の第2の処理(S203)の動作処理)
実施例1の第2の処理の具体的な内容について、図5のフローチャートを用いて説明する。
処理は、制御部101が記憶部110に格納しているコンピュータプログラムを実行することにより実現することができる。
第2の処理において、制御部101は、第1の処理で選択した周波数レンジに関連付けて記憶した上限周波数マージンと下限周波数マージンのうちいずれか小さい方である最小周波数マージンが最大となる周波数レンジを選択するように周波数レンジ選択信号を生成する。
S501_sからS501_eにおいて、制御部101は、周波数レンジを順番に選択しながら、S502からS505の処理をN回繰り返す。ここでは、電圧制御発振器104が備える周波数レンジの数をNとし、k回目の繰り返し時に選択している周波数レンジをk番目の周波数レンジとする。S501_eの処理が完了した後、本フローチャートは終了する。
S502において、制御部101は、k番目の周波数レンジに関連付けて記憶したロック判定処理の処理結果の示す値が、ロック可能であることを示すか否かを判定する。制御部101が、ロック可能を示すと判定する場合、本フローチャートはS502からS503へ進む。制御部101が、PLL回路10がロック可能を示すと判定しない場合、本フローチャートはS502からS501_eへ進む。
S503において、制御部101は、k番目より小さい周波数レンジに関連付けて記憶したロック判定処理の処理結果の示す値のいずれかが、ロック可能を示すか否かを判定する。制御部101が、ロック可能を示すと判定する場合、本フローチャートはS503からS504へ進む。制御部101が、ロック可能を示すと判定しない場合、本フローチャートはS503からS505へ進む。
S504において、制御部101は、k番目の周波数レンジに関連付けて記憶した上限周波数マージンと下限周波数マージンのうちいずれか小さい方である最小周波数マージンが、k番目よりも小さい周波数レンジに関連付けて記憶した最小周波数マージンよりも大きいかどうかを判定する。制御部101による判定結果が正の場合、本フローチャートはS504からS505へ進む。制御部101による判定結果が負の場合、本フローチャートはS504からS501_eへ進む。
S505において、制御部101は、k番目の周波数レンジを選択するように周波数レンジ選択信号を生成する。処理が完了した後、本フローチャートはS505からS501_eへ進む。
(実施例1における周波数レンジ設定の具体例)
実施例1における周波数レンジ設定の具体的な例について、図6のV−f特性図を用いて説明する。
本例は、前述した図2から図5のフローチャートに沿って行われる。
また、本例において、選択可能な周波数レンジの数であるNの数は3とし、上限周波数マージンまたは下限周波数マージンを確認する為の周波数範囲に応じた繰り返し回数であるMを2とした場合について説明する。
図6は、電圧制御発振器104のV−f特性を示す。また、図6に示す601から603のグラフは、電圧制御発振器104が備える各周波数レンジのV−f特性を示す。ここで、601が示す周波数レンジを1番目の周波数レンジ、602が示す周波数レンジを2番目の周波数レンジ、603が示す周波数レンジを3番目の周波数レンジとする。
まず、S201の処理に進み、制御部101は、分周器105へ分周設定信号を送信することにより、分周器105の分周比を設定する。分周比を設定することにより、PLL回路動作時の出力信号clk3の目標周波数を設定する。また、制御部101は、DAC106と切り替え器107を制御することにより、制御電圧の値をVDDまたはGNDの電圧値に固定してPLL回路を非動作状態に設定する。
次に、S202の処理に進み、第1の処理が開始される。
次に、S301_sの処理に進み、制御部101は,1番目の周波数レンジを選択するように、周波数レンジ選択信号を制御する。
次に、S302の処理に進み、制御部101は、切り替え器107を制御することにより、PLL回路を動作状態に設定する。
次に、S303の処理に進み、制御部101は、タイマ112を用いて、固定時間のWait処理を行う。
次に、S304の処理に進み、制御部101は、ロック判定処理を行う。1番目の周波数レンジに関しては、制御部101は、PLL回路10がロック可能であると判定する。
次に、S305の処理に進み、周波数マージン検出処理が開始される。
次に、S401_sからS401_eの処理に進み、S402からS404の処理が2回繰り返される。1番目の周波数レンジに関しては、S403で行われるロック判定処理が2回ともロック可能であることを示し、S404において、周波数レンジと分周比の情報に関連付けて記憶部110に結果が格納される。
次に、S405_sからS405_eの処理に進み、S406からS408の処理が2回繰り返される。1番目の周波数レンジに関しては、S407で行われるロック判定処理が2回ともロック可能であることを示し、S408において、周波数レンジと分周比の情報に関連付けて記憶部110に結果が格納される。
次に、周波数マージン検出処理が終了し、S306の処理に進み、制御部101は、DAC106と切り替え器107を制御することにより、制御電圧の値をVDDまたはGNDの電圧値に固定してPLL回路を非動作状態に設定する。
次に、S301_eの処理に進み、1番目の周波数レンジを選択していた状態から、2番目の周波数レンジを選択している状態へ状態が移る。
1回目のS301_sからS301_eの処理に対し、2回目のS301_sからS301_eの処理では、S407で行われるロック判定処理に関して差分が発生し、2番目の周波数レンジに関しては、S407で行われるロック判定処理が2回ともロック可能でないこと示す。
再度、S301_eの処理に進み、2番目の周波数レンジを選択していた状態から、3番目の周波数レンジを選択している状態へ状態が移る。
1回目のS301_sからS301_eの処理に対し、3回目のS301_sからS301_eの処理では、S304で行われるロック判定処理に関して差分が発生し、3番目の周波数レンジに関しては、S304で行われるロック判定処理がロック可能でないこと示す。そのため、S305の周波数マージン検出処理は省略され、S306の処理を経て、再度、S301_eに進む。
次に、S203の処理に進み、第2の処理が開始される。
次に、S501_sの処理に進み、制御部101は,1番目の周波数レンジを選択する。
次に、S502の処理に進み、1番目の周波数レンジでロック可能であったかを判定する。1回目のS304の処理において、制御部101は、PLL回路10がロック可能であると判定している為、ここでも同様に制御部101は、PLL回路10がロック可能であると判定する。
次に、S503の処理に進み、制御部101は、1番目より小さい周波数レンジに関連付けて記憶したロック判定処理の処理結果の示す値のいずれかが、ロック可能を示すか否かを判定するが、1番目の周波数レンジよりも小さい周波数レンジは存在しない為、処理はS505へ進む。
次に、S505の処理に進み、制御部101は、1番目の周波数レンジを選択するように周波数レンジ選択信号を生成する。
次に、再度S501_sの処理に進み、制御部101は,2番目の周波数レンジを選択する。
次に、再度S502の処理に進み、2番目の周波数レンジでロック可能であったかを判定する。1回目のS304の処理において、制御部101は、PLL回路10がロック可能であると判定している為、ここでも同様に制御部101は、PLL回路10がロック可能であると判定する。
次に、再度S503の処理に進み、2番目より小さい周波数レンジに関連付けて記憶したロック判定処理の処理結果の示す値のいずれかが、ロック可能を示すか否かを判定する。1番目の周波数レンジにおけるロック判定処理の処理結果はロック可能を示す為、処理はS504に進む。
次に、S504の処理に進み、2番目の周波数レンジにおける最小周波数マージンが、1番目の周波数レンジにおける最小周波数マージンよりも大きいかどうかを判定する。最小周波数マージンは、上限周波数マージンと下限周波数マージンのいずれか小さい方であるため、2番目の周波数レンジにおける最小周波数マージンは“0”、1番目の周波数レンジにおける最小周波数マージンは“2”である。その為、制御手段101は、2番目の周波数レンジにおける最小周波数マージンが、1番目の周波数レンジにおける最小周波数マージンよりも小さいと判定し、処理は、再度S501_eに進む。
以上の様に制御することで、最終的に選択された周波数レンジは1番目の周波数レンジとなり、複数の周波数レンジの中から、上限周波数と下限周波数に対する周波数マージンが大きい状態となる周波数レンジを選択することが可能となる。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2について、図面を参照して詳細に説明する。
また、説明を円滑に行うために、既に説明済みの項目については省略し、実施例2における差分について説明を行う。
なお、実施例2では、実施例1に対して、第1の処理が異なる手法を用いて行う場合について説明を行う。
(実施例2の第1の処理(S202)の動作処理)
実施例2の第1の処理の具体的な内容について、図7のフローチャートを用いて説明する。
処理は、制御部101が記憶部110に格納しているコンピュータプログラムを実行することにより実現することができる。
実施例2における第1の処理において、制御手段101は、電圧制御発振器104が備える複数の周波数レンジを順番に選択するように周波数レンジ選択信号を生成し、更に、周波数レンジを選択する毎に、分周器105の分周比を順番に選択するように分周比設定信号を生成し、分周比を選択する毎にロック判定処理を行い、ロック判定処理の処理結果を選択した周波数レンジと分周比の情報に関連付けて記憶部110へ格納する。
S701_sからS701_eにおいて、制御部101は、周波数レンジを順番に選択しながら、S702_sからS702_eの処理をN回繰り返す。ここでは、電圧制御発振器104が備える周波数レンジの数をNとし、i回目の繰り返し時に選択している周波数レンジをi番目の周波数レンジとする。制御部101は,i番目の周波数レンジを選択するように、周波数レンジ選択信号を制御する。S701_eの処理が完了した後、本フローチャートはS701_eからS709へ進む。
S702_sからS702_eにおいて、分周比を順番に選択しながら、S703からS707の処理をP回繰り返す。ここでは、設定可能な分周比の数をPとし、m回目の繰り返し時に選択している分周比をm番目の分周比とする。制御部101は,i番目の分周比を選択するように、分周比設定信号を制御する。S702_eの処理が完了した後、本フローチャートはS702_eからS701_eへ進む。
S703の処理は、S302の処理と同様である。処理が完了した後、本フローチャートはS703からS704へ進む。
S704の処理は、S303の処理と同様である。処理が完了した後、本フローチャートはS704からS705へ進む。
S705の処理は、S403の処理と同様である。処理が完了した後、本フローチャートはS705からS706へ進む。
S706の処理は、S404の処理と同様である。処理が完了した後、本フローチャートはS706からS707へ進む。
S707の処理は、S306の処理と同様である。処理が完了した後、本フローチャートはS707からS702_eへ進む。
S709において、制御部101は、周波数マージンの演算処理を行う。制御部101は、周波数レンジ毎にロック可能な周波数設定範囲をS706の結果から取得し、S201で設定した目標周波数と周波数設定範囲の上限値との差分を上限周波数マージンとして検出し、S201で設定した目標周波数と周波数設定範囲の下限値との差分を下限周波数マージンとして演算する。
例として、S706で取得した周波数範囲を図8に示す。
また、本例において、選択可能な周波数レンジの数であるNの数は3とし、設定可能な分周比を1から32とした場合について説明する。
本例において、図8のように周波数レンジと分周比に関連付けてロック判定処理結果を取得して記憶部110へ格納したものとする。図8より、1番目の周波数レンジにおける上限周波数は分周比が16の時であり、上限周波数は分周比が1の時である。また、図8より、2番目の周波数レンジにおける上限周波数は分周比が24の時であり、上限周波数は分周比が9の時である。また、図8より、3番目の周波数レンジにおける上限周波数は分周比が32の時であり、上限周波数は分周比が17の時である。
S709において、S201において設定した分周比と、前述した上限周波数または下限周波数を発振する際の分周比から、上限周波数マージンと下限周波数マージンの演算を行う。
以上の様に制御することで、実施例1と同様に複数の周波数レンジの中から、上限周波数と下限周波数に対する周波数マージンが大きい状態となる周波数レンジを選択することが可能となる。
10 PLL回路、101 制御部、102 位相検出器、
103 チャージポンプ回路、104 電圧制御発振器、
105 分周器、106 DAC、107 切り替え器、
108 ADC、109 ロック検出器、110 記憶部、
111 周波数測定部、112 タイマ、113 ループフィルタ

Claims (5)

  1. 参照信号と出力信号を分周した帰還信号との位相と周波数の差に応じて制御電圧を生成し、
    前記出力信号の周波数である発振周波数を前記制御電圧に応じて決定する電圧制御発振器を備えた位相同期回路であって、
    制御手段と、
    前記制御手段から入力される周波数レンジ選択信号に応じて複数の周波数レンジの中から1つを選択する前記電圧制御発振器と、
    記憶手段を備え、
    前記制御手段は、
    第1の処理において、
    前記複数の周波数レンジを順番に選択するように周波数レンジ選択信号を生成し、
    周波数レンジを選択する毎に選択した周波数レンジの上限周波数から前記発振周波数までの周波数マージンである上限周波数マージンと選択した周波数レンジの下限周波数から前記発振周波数までの周波数マージンである下限周波数マージンとを検出する周波数マージン検出処理を行い、
    前記周波数マージン検出処理の処理結果を選択した周波数レンジに関連付けて前記記憶手段に格納し、
    第2の処理において、
    前記第1の処理で選択した周波数レンジに関連付けて記憶した前記上限周波数マージンと前記下限周波数マージンのうちいずれか小さい方である最小周波数マージンが最大となる周波数レンジを選択するように周波数レンジ選択信号を生成する
    ことを特徴とする位相同期回路。
  2. 位相同期回路がロック可能であるかどうかを検出するロック判定手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1の処理において、
    前記複数の周波数レンジを順番に選択するように周波数レンジ選択信号を生成し、
    周波数レンジを選択する毎に位相同期回路がロック可能か否かを判定するロック判定処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の位相同期回路。
  3. 前記制御手段は、
    前記第1の処理において、
    前記ロック判定処理で位相同期回路がロック可能でないことを判定した場合前記周波数マージン検出処理を省略することを特徴とする請求項2に記載の位相同期回路。
  4. 前記発振周波数の周波数を設定する設定手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記周波数マージン検出処理において、
    前記発振周波数から上限周波数迄前記発振周波数を段階的に変更しながらロック判定処理を行いロック可能であると判定した周波数設定範囲を上限周波数マージンとして検出し、
    前記発振周波数から下限周波数迄前記発振周波数を段階的に変更しながらロック判定処理を行いロック可能であると判定した周波数設定範囲を下限周波数マージンとして検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の位相同期回路。
  5. 前記発振周波数の周波数を設定する設定手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記周波数マージン検出処理において、
    前記発振周波数を段階的に変更しながらロック判定処理を行い、
    設定可能な周波数レンジ毎にロック可能な周波数設定範囲を取得し、
    前記発振周波数と前記周波数設定範囲の上限値の差分を上限周波数マージンとして検出し、
    前記発振周波数と前記周波数設定範囲の下限値の差分を下限周波数マージンとして検出することを特徴とする請求項2に記載の位相同期回路。
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