JP4296135B2 - Pllクロック出力安定化回路 - Google Patents
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Description
F=1/T= npulse /tenable
又、PLL回路が安定するまでの間、不安定なPLL回路の出力クロックpll_clkによって後段の論理回路等が誤動作しないようにするために、PLLクロック出力安定化回路が提案されている。
このPLLクロック出力安定化回路では、源振クロックclkを所定の逓倍数で逓倍してPLLクロックpll_clkを出力するPLL回路3と、リセット信号resetによりリセットされ、源振クロックclkでカウントアップするカウンタ4とを備え、そのカウンタ4の出力側に比較回路5が接続されると共に、PLL回路3の出力側にゲート回路6が接続されている。
前記一定期間は、前記PLLクロック及び前記基準クロックを入力し、前記PLLクロックのエッジで前記基準クロックを同期化するフリップフロップと、前記フリップフロップの出力信号を分周する分周回路とにより、設定する構成にしている。
図1は、本発明の実施例1を示すPLLクロック出力安定化回路の概略の構成図である。
図2は、図1の動作を示すタイミングチャートである。
源振クロックclkがPLL回路10及びFF15に供給されると、PLL回路10では、位相検出器11により、源振クロックclkと分周回路14からの帰還クロックS14との位相差が検出され、この検出値に比例した電圧が該位相検出器11から出力される。位相検出器11の出力電圧は、LPF12により、平滑されて位相差に比例した電圧成分が取り出され、この電圧成分が制御電圧としてVCO13に与えられて該VCO13の発振周波数が制御され、PLLクロックpll_clkが出力される。このPLLクロックpll_clkは、分周回路14により逓倍数N(例えば、5)で分周されて帰還クロックS14が生成され、位相検出器11の入力側に帰還される。
本実施例1では、例えば、逓倍数Nが「5」に設定されているので、源振クロックclkで2サイクル毎にカウンタ20及び比較回路24によりPLLクロックpll_clkの周波数が測定されることになる。そのため、PLL回路10が安定したことをLSI等の内部で検出できる。
図3は、本発明の実施例2を示すPLLクロック出力安定化回路の概略の構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図4は、図3の動作を示すタイミングチャートである。
源振クロックclkが供給されると、PLL回路10から、源振クロックclkのPLL逓倍数N(例えば、5)に対応した周波数の不安定なPLLクロックpll_clkが出力される。PLL回路10の動作開始時においては、出力されるPLLクロックpll_clkの周波数が不安定なため、ゲート回路25で遮断されている。
実施例1では、逓倍数Nが「1」の時には正常に動作しないが、この実施例2では、分周回路31をバイパスすることで正常に動作する。しかも、源振クロックclkを分周することで、整数倍すると整数になる逓倍数N(例えば、1.5倍等、mとnを整数とした時にn/m倍したもの)に対応できる。
図5は、本発明の実施例3を示すPLLクロック出力安定化回路の概略の構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
PLL回路10の動作開始時においてはPLLクロックpll_clkの周波数が不安定なので、比較回路24から出力される出力イネーブル信号enableが例えば“L”(“0”)になってゲート回路25が閉じている。この時、出力イネーブル信号enableはインバータ41で反転され、このインバータ41から出力されるクロックイネーブル信号enが“H”(“1”)になっている。これにより、ANDゲート42,43が開き、PLLクロックpll_clkがFF15及びカウンタ17に供給されると共に、源振クロックclkがFF15に供給され、図5のPLL安定待ち回路が動作する。
図5のPLL安定待ち回路を使用するのは、PLL回路10の立ち上がり時の不安定期間だけなので、初めはクロックイネーブル信号enを“1”にしてPLL安定待ち回路を動作させ、PLL回路10が安定すると、クロックイネーブル信号enを“0”にしてPLL安定待ち回路の動作を停止するので、PLLクロックPLL_CLK使用時の消費電力を抑制できる。
15 FF
16,31 分周回路
17,20,32,33,37 カウンタ
18,24,36 比較回路
25 ゲート回路
34 差分回路
Claims (7)
- 基準クロックを固定又は可変の逓倍数で逓倍してPLLクロックを出力するPLL回路と、
一定期間の間、前記PLLクロックでカウントアップする第1のカウンタと、
前記第1のカウンタのカウント値と前記固定又は可変の逓倍数とを比較する比較回路と、
前記一定期間の間、前記比較回路の比較値の等しい状態が続いた回数だけカウントアップする第2のカウンタと、
前記第2のカウンタのカウント値が一定数に達したときに出力イネーブル信号を生成し、前記出力イネーブル信号により、前記PLLクロックを遮断していたゲートを開いて前記PLLクロックを通過させる出力手段とを備え、
前記一定期間は、
前記PLLクロック及び前記基準クロックを入力し、前記PLLクロックのエッジで前記基準クロックを同期化するフリップフロップと、
前記フリップフロップの出力信号を分周する分周回路とにより、
設定する構成にしたことを特徴とするPLLクロック出力安定化回路。 - 前記フリップフロップ及び前記第1のカウンタへの前記PLLクロック及び前記基準クロックの供給を、前記出力イネーブル信号の反転信号により遮断するクロック遮断手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のPLLクロック出力安定化回路。
- 前記出力手段は、
前記第2のカウンタのカウント値と前記一定数とを比較し、この比較値が一致のときには前記出力イネーブル信号を出力する比較回路と、
前記出力イネーブル信号により、前記PLLクロックを遮断していたゲートを開くゲート回路とにより、
構成したことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のPLLクロック出力安定化回路。 - 基準クロックを固定又は可変の逓倍数で逓倍してPLLクロックを出力するPLL回路と、
前記PLLクロックを入力し、前記PLLクロックを前記固定又は可変の逓倍数で分周する分周回路と、
前記分周回路の出力クロック及び前記基準クロックを入力し、前記分周回路の出力クロックと前記基準クロックとをそれぞれカウントしてこの2つのカウント値の差分値を求め、この差分値と1つ前の差分値とを比較して、前記分周回路の出力クロックと前記基準クロックとの周期が等しいことを検出する検出手段と、
前記基準クロックを入力し、前記検出手段の出力信号に基づき、前記等しい状態が続いた回数だけ前記基準クロックでカウントアップするカウント手段と、
前記カウント手段のカウント値が一定数に達したときに出力イネーブル信号を生成し、前記出力イネーブル信号により、前記PLLクロックを遮断していたゲートを開いて前記PLLクロックを通過させる出力手段と、
を備えたことを特徴とするPLLクロック出力安定化回路。 - 前記検出手段は、
前記分周回路の出力クロックが入力され、前記分周回路の出力クロックでカウントアップする第1のカウンタと、
前記基準クロックが入力され、前記基準クロックでカウントアップする第2のカウンタと、
前記第1及び第2のカウンタのカウント値の差分を求めて差分値を出力する差分回路と、
前記基準クロックを入力し、前記差分値を前記基準クロックで保持するフリップフロップと、
前記差分値と前記フリップフロップの出力信号とを比較する比較回路とで構成し、
前記カウント手段は、
前記基準クロックを入力し、前記比較回路の比較結果が一致のときに前記基準クロックでカウントアップする第3のカウンタで構成したことを特徴とする請求項4記載のPLLクロック出力安定化回路。 - 前記分周回路、前記第2のカウンタ、前記フリップフロップ、及び前記第3のカウンタへの前記PLLクロック及び前記基準クロックの供給を、前記出力イネーブル信号の反転信号により遮断するクロック遮断手段を設けたことを特徴とする請求項5記載のPLLクロック出力安定化回路。
- 前記出力手段は、
前記第3のカウンタのカウント値と前記一定数とを比較し、この比較値が一致のときには前記出力イネーブル信号を出力する比較回路と、
前記出力イネーブル信号により、前記PLLクロックを遮断していたゲートを開くゲート回路とにより、
構成したことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のPLLクロック出力安定化回路。
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