JP2020118700A - 光コネクタ - Google Patents

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芳享 為國
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一也 増田
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知彦 上田
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裕司 鈴木
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Abstract

【課題】光コネクタプラグの押し込み力を低減させることができると共に、光コネクタプラグが十分に挿入されたか否かを容易に判別することが可能な光コネクタを提供する。【解決手段】光コネクタ1は、少なくとも3つ以上の光コネクタプラグ10を保持するホルダ20を備え、光コネクタプラグ10及びアダプタは、接続方向A1に交差する交差方向A2に並んでおり、光コネクタプラグ10は、第1光コネクタプラグ10Aと、第2光コネクタプラグ10Bと、を含んでおり、第1光コネクタプラグ10A、及び第1光コネクタプラグ10Aが接続するアダプタの何れかは、第1光コネクタプラグ10Aをアダプタに係合するラッチ機構12を有し、第2光コネクタプラグ10B、及び第2光コネクタプラグ10Bが接続するアダプタは、第2光コネクタプラグをアダプタに係合するラッチ機構を有しない。【選択図】図1

Description

本発明は、一括して接続される複数の光コネクタプラグを備えた光コネクタに関する。
特許文献1には、複数の光コネクタプラグを一括して挿抜する光コネクタが記載されている。この光コネクタは、3つのプラグユニットと、3つのプラグユニットの周囲を一体的に覆うハウジングと、ハウジングの内側で3つのプラグユニットを支持する支持平板とを備える。3つのプラグユニットのそれぞれは、アダプタとの係合を行うロック機構を備えている。
特開2012−242781号公報
前述の光コネクタでは、光コネクタプラグとアダプタとが係合する箇所が複数存在する。前述の光コネクタでは、全ての光コネクタプラグのそれぞれにラッチ機構(ロック機構)が設けられている。ところで、多くのラッチ機構が設けられる場合、光コネクタプラグの押し込み時に大きな押し込み力が必要となることが想定される。
また、アダプタに光コネクタプラグを挿入して光コネクタプラグを係合するときには、ラッチ機構によって音が発生する。よって、複数の光コネクタプラグを一括で係合する場合、光コネクタプラグの数だけ音が発生する。従って、光コネクタプラグの数が多い場合には、発生する音の数が多くなるので、全ての光コネクタプラグが十分に挿入されているか否かを判別しにくいという問題が発生しうる。
本発明は、光コネクタプラグの押し込み力を低減させることができると共に、光コネクタプラグが十分に挿入されたか否かを容易に判別することができる光コネクタを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る光コネクタは、複数のアダプタに接続方向に沿って一括して接続される少なくとも3つ以上の光コネクタプラグを備えた光コネクタであって、少なくとも3つ以上の光コネクタプラグを保持するホルダを備え、光コネクタプラグ及びアダプタは、接続方向に交差する交差方向に並んでおり、光コネクタプラグは、第1光コネクタプラグと、第2光コネクタプラグと、を含んでおり、第1光コネクタプラグ、及び第1光コネクタプラグが接続するアダプタの何れかは、第1光コネクタプラグをアダプタに係合するラッチ機構を有し、第2光コネクタプラグ、及び第2光コネクタプラグが接続するアダプタは、第2光コネクタプラグをアダプタに係合するラッチ機構を有しない。
本発明によれば、光コネクタプラグの押し込み力を低減させることができると共に、光コネクタプラグが十分に挿入されたか否かを容易に判別することができる。
図1は、一実施形態に係る光コネクタを示す斜視図である。 図2は、図1の光コネクタの側面図である。 図3は、図1の光コネクタのホルダの一部を示す側面図である。 図4は、図1の光コネクタの第1光コネクタプラグ及びプラグ保持部を示す図である。 図5は、図1の光コネクタの第2光コネクタプラグ及びプラグ保持部を示す図である。 図6は、変形例に係る第1光コネクタプラグを示す図である。 図7は、変形例に係る第2光コネクタプラグを示す図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一形態に係る光コネクタは、複数のアダプタに接続方向に沿って一括して接続される少なくとも3つ以上の光コネクタプラグを備えた光コネクタであって、少なくとも3つ以上の光コネクタプラグを保持するホルダを備え、光コネクタプラグ及びアダプタは、接続方向に交差する交差方向に並んでおり、光コネクタプラグは、第1光コネクタプラグと、第2光コネクタプラグと、を含んでおり、第1光コネクタプラグ、及び第1光コネクタプラグが接続するアダプタの何れかは、第1光コネクタプラグをアダプタに係合するラッチ機構を有し、第2光コネクタプラグ、及び第2光コネクタプラグが接続するアダプタは、第2光コネクタプラグをアダプタに係合するラッチ機構を有しない。
本発明の一形態に係る光コネクタにおいて、第1光コネクタプラグ、及び第1光コネクタプラグに接続されるアダプタの何れかは、ラッチ機構を有する。これに対し、第2光コネクタプラグ、及び第2光コネクタプラグに接続されるアダプタは、第2光コネクタプラグをアダプタに係合するラッチ機構を有しない。このように、第1光コネクタプラグ、及びそれに接続されるアダプタの何れかのみにラッチ機構を設けることにより、ラッチ機構の数を低減することができる。従って、ラッチ機構の数が低減されているので、光コネクタプラグの挿入に必要な押し込み力を低減させることができる。また、ラッチ機構の数が低減されていることにより、光コネクタプラグの数が多い場合であっても発生する音の数を減らすことができる。従って、光コネクタの挿抜を行う作業者に、ラッチ機構の係合を認識させやすくすることができる。よって、光コネクタプラグが十分に挿入されたか否かを容易に判別することができる。
また、第2光コネクタプラグは、交差方向の両端側のそれぞれに配置されており、第1光コネクタプラグは、複数の第2光コネクタプラグの間に配置されていてもよい。この場合、光コネクタプラグが挿入されているか否かを認識しやすい交差方向の両端側の第2光コネクタプラグからラッチ機構を外すことができる。また、交差方向の中央側に位置する第1光コネクタプラグの係合を確認することにより、全ての光コネクタプラグがアダプタに十分に挿入されていると見なすことができる。従って、光コネクタプラグがアダプタに十分に挿入されたか否かを容易に判別することができる。
また、第1光コネクタプラグ及び第2光コネクタプラグは、共に、光ファイバと、光ファイバを保持するフェルールと、を有し、第2光コネクタプラグのフェルールの端部は、第1光コネクタプラグのフェルールの端部よりもアダプタ側に位置してもよい。この場合、第2光コネクタプラグのフェルールの端部は第1光コネクタプラグのフェルールの端部よりもアダプタ側に位置する。よって、第1光コネクタプラグがアダプタに係合すれば、第2光コネクタプラグはより確実にアダプタに挿入されている。従って、全ての光コネクタプラグの挿入をより確実に行うことができる。
また、第2光コネクタプラグは、第1光コネクタプラグよりもアダプタ側に突出してもよい。この場合、第2光コネクタプラグそのものが第1光コネクタプラグよりもアダプタ側に突出するので、光コネクタプラグとフェルールとの位置関係は、第2光コネクタプラグと第1光コネクタプラグとで共通にすることができる。すなわち、第1光コネクタプラグからフェルールが突出する量と、第2光コネクタプラグからフェルールが突出する量とを同一にすることができる。従って、第1光コネクタプラグ及び第2光コネクタプラグとして、共通の光コネクタプラグを用いることができるので、光コネクタを容易に製造することができる。
また、一形態に係る光コネクタは、ホルダを把持する把持部を備えてもよい。この場合、把持部を把持して複数の光コネクタプラグの挿抜を一括して行うことができる。よって、複数のアダプタに対する複数の光コネクタプラグの挿抜を容易に行うことができる。
また、一形態に係る光コネクタは、6つの光コネクタプラグが交差方向に並ぶコネクタプラグ群を少なくとも1つ以上備えていてもよい。この場合、6つ以上の光コネクタプラグの挿抜を一括して行うことができる。従って、光コネクタプラグを1つずつ挿抜する場合と比較して、挿抜の回数を1/6以下に低減することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る光コネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一又は相当の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る光コネクタを示す斜視図である。図2は、図1に示される光コネクタの側面図である。光コネクタ1は、例えば、複数のデータセンタ間の光通信の検査を行う検査装置に付属する。データセンタのラックには複数の光ファイバが融着された光配線架が設けられている。光配線架に配置された複数のアダプタに光コネクタ1が接続されることにより、上記の光通信の検査が行われる。
近年、データ通信量の増加に伴い前述した光配線架の多心化が進んでおり、アダプタの数も増加の一途をたどっている。例えば、1つの光配線架に設けられたアダプタの数は、288個である。光コネクタ1は、複数のアダプタに対して一括して挿抜が行われるものであるため、アダプタの数が多くても挿抜にかかる時間を低減することが可能である。
図1及び図2に示されるように、光コネクタ1は、各アダプタに接続する12個の光コネクタプラグ10と、12個の光コネクタプラグ10を保持するホルダ20と、ホルダ20を把持する把持部30と、を備える。光コネクタ1は、2つのコネクタプラグ群Uを備えており、各コネクタプラグ群Uは6つの光コネクタプラグ10によって構成される。
光コネクタ1は、接続方向A1に沿ってアダプタに接続する。光コネクタプラグ10及びアダプタは、接続方向A1に交差する交差方向A2に沿って配列される。接続方向A1は、例えばホルダ20から光コネクタプラグ10が突出する方向であり、交差方向A2は接続方向A1に直交する方向である。コネクタプラグ群Uの各光コネクタプラグ10は、交差方向A2に沿って配置されている。
光コネクタプラグ10は、第1光コネクタプラグ10Aと、第2光コネクタプラグ10Bとを含んでいる。第1光コネクタプラグ10A及び第2光コネクタプラグ10Bは、共に、光ファイバと、光ファイバを保持するフェルール11と、を有する。第2光コネクタプラグ10Bは、交差方向A2の両端側に配置されている。第1光コネクタプラグ10Aは、交差方向A2における複数の第2光コネクタプラグ10Bの間に配置されている。
各コネクタプラグ群Uに含まれる6つの光コネクタプラグ10のうち、交差方向A2の中央側の2つが第1光コネクタプラグ10Aである。また、各コネクタプラグ群Uに含まれる6つの光コネクタプラグ10のうち、交差方向A2の両端側の2つが第2光コネクタプラグ10Bである。
第2光コネクタプラグ10Bから延びるフェルール11の端部は、第1光コネクタプラグ10Aから延びるフェルール11の端部よりもアダプタ側(光コネクタ1の外方)に位置する。第1光コネクタプラグ10Aのフェルール11の端部に対する第2光コネクタプラグ10Bのフェルール11の端部の突出量Dは、例えば0.1mm以上且つ0.5mm以下である。
第1光コネクタプラグ10AはLCコネクタである。第1光コネクタプラグ10Aは、アダプタに係合するラッチ機構12を有する。一方、第2光コネクタプラグ10Bはラッチ機構を有しない。第2光コネクタプラグ10Bは、例えば、ラッチ機構が除去されたLCコネクタである。例えば、ラッチ機構12の有無以外の点において、第1光コネクタプラグ10A及び第2光コネクタプラグ10Bは互いに共通である。
次に、図1〜図3を参照して、ホルダ20について説明する。図3は、光コネクタ1のホルダ20の一部を示す側面図である。ホルダ20は、各光コネクタプラグ10を保持する6つのプラグ保持部21a〜21fと、プラグ保持部21a〜21fが固定された支持部22と、支持部22に設けられた押圧部23と、を有する。
プラグ保持部21a〜21fは、交差方向A2に沿って配列されている。プラグ保持部21a〜21fのそれぞれは、例えば、互いに共通の構造を有する。支持部22は、板状とされており、プラグ保持部21a〜21fが固定される主面22aを有する。主面22aは、方向A3の一方側に向けられる。方向A3は、接続方向A1及び交差方向A2に交差する方向であり、例えば、接続方向A1及び交差方向A2に直交する方向である。
プラグ保持部21a〜21fのそれぞれは、方向A3に並んだ2つの光コネクタプラグ10を保持している。プラグ保持部21a、21b,21e,21fのそれぞれは第2光コネクタプラグ10Bを保持し、プラグ保持部21c,21dのそれぞれは第1光コネクタプラグ10Aを保持している。
プラグ保持部21a、21b,21e,21fは、プラグ保持部21c,21dよりもアダプタ側に突出している。プラグ保持部21a〜21fのそれぞれからの光コネクタプラグ10の突出量は、例えば、互いに同一である。よって、プラグ保持部21a、21b,21e,21fがプラグ保持部21c,21dよりもアダプタ側に突出していることにより、第2光コネクタプラグ10Bのフェルール11の端部が第1光コネクタプラグ10Aのフェルール11の端部よりもアダプタ側に突出する。
把持部30は、光コネクタプラグ10から見てアダプタの反対側に設けられる。把持部30は、方向A3に支持部22を貫通する開口31を有する。この開口31に指を入れて把持部30を握ることにより、把持部30は把持しやすい形状とされている。開口31は、例えば交差方向A2に沿って延びる長円形である。例えば、把持部30はホルダ20と一体であるが、把持部30はホルダ20と別体であってもよい。
押圧部23は、アダプタ側に押圧される部位である。押圧部23は、第1光コネクタプラグ10Aに対応する箇所に設けられている。押圧部23は、例えば、支持部22に固定されている。押圧部23は、例えば開口31の内側に突出している。押圧部23は、アダプタ側に押圧されることにより、第1光コネクタプラグ10Aに押し込み力を伝達する。押圧部23によって第1光コネクタプラグ10Aを直接押し込むことにより、第1光コネクタプラグ10Aをよりアダプタに係合しやすくすることが可能である。
なお、押圧部23の構成は、前述の例に限定されず適宜変更可能である。例えば、押圧部23は支持部22に対してスライドしてもよい。また、押圧部23は、第1光コネクタプラグ10Aに固定されていてもよい。この場合、押圧部23を押圧することにより第1光コネクタプラグ10Aを直接アダプタに押し込むことが可能である。
次に、図4を参照して、第1光コネクタプラグ10Aについて詳細に説明する。図4は、第1光コネクタプラグ10A及びプラグ保持部21cを示す図である。なお、プラグ保持部21d及び第1光コネクタプラグ10Aの関係は、プラグ保持部21c及び第1光コネクタプラグ10Aの関係と同一であるため、説明を省略する。
第1光コネクタプラグ10Aは、フェルール11を覆うハウジング13を更に備える。ラッチ機構12は、接続方向A1に沿うと共に、斜め上方に延びる板状とされている。ラッチ機構12は、例えば樹脂材料によって構成されている。ラッチ機構12は、プラグ保持部21cに当接する当接部12aと、アダプタに係合する係合部12bと、を有する。係合部12bのアダプタ側は、ハウジング13に固定された固定部12cとされている。当接部12aは、係合部12bから見てアダプタの反対側に設けられる。
第1光コネクタプラグ10A及びプラグ保持部21cには、所謂プッシュプル機構が設けられている。このプッシュプル機構により、接続方向A1にホルダ20を引き抜くことで第1光コネクタプラグ10Aとアダプタとの係合を解除することができる。第1光コネクタプラグ10Aは、プラグ保持部21cに対して接続方向A1にスライド可能とされている。
ラッチ機構12は固定部12cを基点として交差方向A2に撓むので、当接部12aは交差方向A2に沿って移動可能である。プラグ保持部21cが当接部12aと当接する部分には、接続方向A1及び交差方向A2に対して傾斜した傾斜面21gが形成されている。ホルダ20の引き抜きに伴ってプラグ保持部21cがアダプタの反対側にスライドすると、傾斜面21gによって当接部12aが押し下げられる。その結果、ラッチ機構12全体が押し下げられることにより、係合部12bとアダプタとの係合が解除される。そして、第1光コネクタプラグ10Aをアダプタから引き抜くことが可能となる。
次に、図5を参照して第2光コネクタプラグ10Bについて説明する。図5は、第2光コネクタプラグ10B及びプラグ保持部21aを示す図である。なお、第2光コネクタプラグ10B及びプラグ保持部21b,21e,21fそれぞれの関係は、第2光コネクタプラグ10B及びプラグ保持部21aの関係と同一であるため、説明を省略する。
第2光コネクタプラグ10Bは、第1光コネクタプラグ10Aと同様に、ハウジング13を更に備える。第2光コネクタプラグ10Bは、プラグ保持部21aに固定されている点で、第1光コネクタプラグ10Aと異なる。第2光コネクタプラグ10Bは、ホルダ20(プラグ保持部21a)を接続方向A1に沿って移動させることにより、アダプタに対して自在に挿抜可能となっている。
次に、光コネクタ1により、複数のアダプタに対して複数の光コネクタプラグ10を一括して挿抜する操作の一例について説明する。まず、把持部30を把持して、複数の光コネクタプラグ10をまとめてアダプタに挿入する。次に、押圧部23をアダプタ側に押圧し、第1光コネクタプラグ10Aのラッチ機構12をアダプタに係合する。このとき、ラッチ機構12によって生じる音を確認することにより、第1光コネクタプラグ10Aが十分に挿入されたことを確認する。第2光コネクタプラグ10Bは、第1光コネクタプラグ10Aよりもアダプタ側に突出しているので、第1光コネクタプラグ10Aの挿入を確認できれば、全ての光コネクタプラグ10がアダプタに十分に挿入されていると見なすことができる。
複数の光コネクタプラグ10を一括してアダプタから引き抜くときには、把持部30を把持して、光コネクタ1をアダプタから引き抜く。このとき、第2光コネクタプラグ10Bは、アダプタに係合するラッチ機構を有しないので、そのまま引き抜くことが可能である。一方、光コネクタ1を引き抜く前において、第1光コネクタプラグ10Aは、ラッチ機構12がアダプタに係合している。この状態で光コネクタ1を引き抜くと、プラグ保持部21c,21dがアダプタの反対側に移動して傾斜面21gがラッチ機構12を押し下げる。ラッチ機構12の押し下げに伴って、第1光コネクタプラグ10Aとアダプタとの係合が解除され、全ての光コネクタプラグ10が一括してアダプタから引き抜かれる。
次に、本実施形態に係る光コネクタ1から得られる作用効果について説明する。
光コネクタ1において、第1光コネクタプラグ10Aはラッチ機構12を有する。これに対し、第2光コネクタプラグ10B、及び第2光コネクタプラグ10Bに接続されるアダプタは、第2光コネクタプラグ10Bをアダプタに係合するラッチ機構を有しない。このように、第1光コネクタプラグ10Aのみがラッチ機構12を備えることにより、ラッチ機構12の数を低減することができる。
従って、ラッチ機構12の数が低減されているので、光コネクタプラグ10の挿入に必要な押し込み力を低減させることができる。また、ラッチ機構12の数が低減されていることにより、光コネクタプラグ10の数が多い場合であっても、発生する音の数を減らすことができる。従って、光コネクタ1の挿抜を行う作業者に、ラッチ機構12の係合を認識させやすくすることができる。よって、光コネクタプラグ10が十分に挿入されたか否かを容易に判別することができる。
また、第2光コネクタプラグ10Bは、交差方向A2の両端側のそれぞれに配置されており、第1光コネクタプラグ10Aは、複数の第2光コネクタプラグ10Bの間に配置されている。これにより、光コネクタプラグ10が挿入されているか否かを判別しやすい交差方向A2の両端側の第2光コネクタプラグ10Bからラッチ機構を外すことができる。また、交差方向A2の中央側に位置する第1光コネクタプラグ10Aの係合を確認することにより、全ての光コネクタプラグ10がアダプタに十分に挿入されていると見なすことができる。従って、光コネクタプラグ10がアダプタに十分に挿入されたか否かを容易に判別することができる。
また、第1光コネクタプラグ10A及び第2光コネクタプラグ10Bは、共に、光ファイバと、光ファイバを保持するフェルール11と、を有し、第2光コネクタプラグ10Bのフェルール11の端部は、第1光コネクタプラグ10Aのフェルール11の端部よりもアダプタ側に位置する。よって、第1光コネクタプラグ10Aがアダプタに係合すれば、第2光コネクタプラグ10Bはより確実にアダプタに挿入されている。従って、全ての光コネクタプラグ10の挿入をより確実に行うことができる。
また、第2光コネクタプラグ10Bは、第1光コネクタプラグ10Aよりもアダプタ側に突出している。これにより、第2光コネクタプラグ10Bそのものが第1光コネクタプラグ10Aよりもアダプタ側に突出するので、光コネクタプラグ10とフェルール11との位置関係は、第2光コネクタプラグ10Bと第1光コネクタプラグ10Aとで共通にすることができる。すなわち、第1光コネクタプラグ10Aからフェルール11が突出する量と、第2光コネクタプラグ10Bからフェルール11が突出する量とを互いに同一にすることができる。従って、第1光コネクタプラグ10A及び第2光コネクタプラグ10Bとして、共通の光コネクタプラグ10を用いることができるので、光コネクタ1を容易に製造することができる。
また、光コネクタ1は、ホルダ20を把持する把持部30を備える。これにより、把持部30を把持して複数の光コネクタプラグ10の挿抜を一括して行うことができる。よって、複数のアダプタに対する複数の光コネクタプラグ10の挿抜を容易に行うことができる。
また、光コネクタ1は、6つの光コネクタプラグ10が交差方向A2に並ぶコネクタプラグ群Uを2つ備える。よって、12(6×2)の光コネクタプラグ10の挿抜を一括して行うことができる。従って、光コネクタプラグを1つずつ挿抜する場合と比較して、挿抜の回数を1/12に低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述の実施形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、前述の実施形態では、第1光コネクタプラグ10Aにラッチ機構12が設けられている例について説明したが、第1光コネクタプラグ10Aが接続されるアダプタにラッチ機構が設けられていてもよい。
図6は、変形例に係る第1光コネクタプラグ40Aを示す図であり、図7は、変形例に係る第2光コネクタプラグ40Bを示す図である。第1光コネクタプラグ40A及び第2光コネクタプラグ40Bは、共にMPOコネクタである。図6に示されるように、第1光コネクタプラグ40Aは、光ファイバと、光ファイバを保持するフェルール41と、アダプタに設けられたラッチ機構に係合される被係合部42と、フェルール41を覆うハウジング43と、を有する。
第1光コネクタプラグ40Aの被係合部42は、ハウジング43の方向A3の両側それぞれに設けられる。被係合部42は、例えば凸状とされている。第2光コネクタプラグ40Bは、第1光コネクタプラグ40Aと同様の構成を備えており、被係合部42を有しない点が第1光コネクタプラグ40Aと異なっている。以上のように、第1光コネクタプラグ40Aのみが被係合部42を備えることによりラッチ機構の数を低減することができる。従って、MPOコネクタである第1光コネクタプラグ40A及び第2光コネクタプラグ40Bであっても、前述と同様の効果が得られる。
また、光コネクタプラグは、SCコネクタであってもよい。この場合、ラッチ機構はアダプタに設けられ、第1光コネクタプラグのみに被係合部が設けられる。光コネクタプラグがSCコネクタである場合であっても、第2光コネクタプラグ、及び第2光コネクタプラグが接続するアダプタからラッチ機構を外すことにより、前述と同様の効果が得られる。
また、前述の実施形態では、ラッチ機構を除去した第2光コネクタプラグ10Bについて説明した。しかしながら、ラッチ機構を除去した第2光コネクタプラグ10Bに代えて、ラッチ機構12を押し下げてハウジング13に固定した第2光コネクタプラグを備えていてもよい。このように、ラッチ機構12を押し下げてラッチ機構12を無効化することにより、「ラッチ機構を有しない」状態を実現してもよい。
また、前述の実施形態では、プラグ保持部21a,21b,21e,21fをアダプタ側に突出させることで、第2光コネクタプラグ10Bのフェルール11の端部をアダプタ側に突出させる例について説明した。しかしながら、第2光コネクタプラグ10Bのフェルール11の端部を突出させる態様は適宜変更可能である。例えば、第2光コネクタプラグ10Bからのフェルール11の突出量を第1光コネクタプラグ10Aからのフェルール11の突出量よりも長くすることにより、第2光コネクタプラグ10Bのフェルール11の端部をアダプタ側に突出させてもよい。
また、前述の実施形態では、一つのコネクタプラグ群Uが6つの光コネクタプラグ10を含み、コネクタプラグ群Uが2つ設けられている例について説明した。しかしながら、コネクタプラグ群Uに含まれる光コネクタプラグ10の数、及びコネクタプラグ群Uの数は、適宜変更可能である。例えば、6つの光コネクタプラグ10を含むコネクタプラグ群Uが4つ設けられていてもよい。
また、前述の実施形態では、第2光コネクタプラグ10Bが交差方向A2の両端側にそれぞれ配置され、第1光コネクタプラグ10Aが複数の第2光コネクタプラグの間に配置されている例について説明したが、第1光コネクタプラグ10A及び第2光コネクタプラグ10Bの配置位置は適宜変更可能である。例えば、第1光コネクタプラグ10Aが交差方向A2の両端側にそれぞれ配置され、第2光コネクタプラグ10Bが複数の第1光コネクタプラグ10Aの間に配置されていてもよい。
1…光コネクタ、10…光コネクタプラグ、10A,40A…第1光コネクタプラグ、10B,40B…第2光コネクタプラグ、11,41…フェルール、12…ラッチ機構、12a…当接部、12b…係合部、12c…固定部、13,43…ハウジング、20…ホルダ、21a,21b,21c,21d,21e,21f…プラグ保持部、21g…傾斜面、22…支持部、22a…主面、23…押圧部、30…把持部、31…開口、A1…接続方向、A2…交差方向、A3…方向、D…突出量、U…コネクタプラグ群。

Claims (6)

  1. 複数のアダプタに接続方向に沿って一括して接続される少なくとも3つ以上の光コネクタプラグを備えた光コネクタであって、
    前記少なくとも3つ以上の光コネクタプラグを保持するホルダを備え、
    前記光コネクタプラグ及び前記アダプタは、前記接続方向に交差する交差方向に並んでおり、
    前記光コネクタプラグは、第1光コネクタプラグと、第2光コネクタプラグと、を含んでおり、
    前記第1光コネクタプラグ、及び前記第1光コネクタプラグが接続する前記アダプタの何れかは、前記第1光コネクタプラグを前記アダプタに係合するラッチ機構を有し、
    前記第2光コネクタプラグ、及び前記第2光コネクタプラグが接続する前記アダプタは、前記第2光コネクタプラグを前記アダプタに係合するラッチ機構を有しない、光コネクタ。
  2. 前記第2光コネクタプラグは、前記交差方向の両端側のそれぞれに配置されており、
    前記第1光コネクタプラグは、複数の前記第2光コネクタプラグの間に配置されている、
    請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記第1光コネクタプラグ及び前記第2光コネクタプラグは、共に、光ファイバと、前記光ファイバを保持するフェルールと、を有し、
    前記第2光コネクタプラグの前記フェルールの端部は、前記第1光コネクタプラグの前記フェルールの端部よりも前記アダプタ側に位置する、請求項1又は2に記載の光コネクタ。
  4. 前記第2光コネクタプラグは、前記第1光コネクタプラグよりも前記アダプタ側に突出する、請求項3に記載の光コネクタ。
  5. 前記ホルダを把持する把持部を備える、請求項1〜4の何れか一項に記載の光コネクタ。
  6. 6つの前記光コネクタプラグが前記交差方向に並ぶコネクタプラグ群を少なくとも1つ以上備える、請求項1〜5の何れか一項に記載の光コネクタ。
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