JP2020118458A - 異物検出システム及び異物検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体容器に含まれる異物を検出する方法を提供する。【解決手段】液体(102)が充填されている容器(100)を、前記容器(100)の中心軸(101)から離して配置されている第1の軸(13)を中心に回転する工程と、前記第1の軸(13)に直交する第2の軸(27)を中心に回転する工程と、前記容器(100)を撮影する撮影工程と、を有し、前記撮影工程において撮影された前記容器(100)の画像を用いて、前記容器(100)に充填されている液体(102)の中を移動する異物(104)の画像を抽出する異物検出工程を有する異物検出方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、容器に充填された液体内の異物を検出する装置とその方法に関する。
従来、ボトルのような容器内の液体に混入した異物を検出する装置の多くは、容器を回転させることによって液体内を移動する異物を検出してきた。その中で、現在、容器の回転方法に改良を施した装置が提案されている。具体的には、ボトルの中心軸を中心にボトルを回転させる動作(回転動作)と、ボトルの中心軸に直交する軸を中心にボトルを倒立させるように回転させる動作(傾斜動作)とを別々に行い、回転動作毎又は傾斜動作毎に液体内を移動する異物を検出する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−96921号報
しかしながら、特許文献1に記載の異物検出システムは、2つの異なる軸を中心にした回転動作と傾斜動作を別々に実施する。また、該2つの軸のうち一方の軸は、容器の中心軸と一致している。そのため、回転動作中又は傾斜動作中、液体及びその中に存在する異物は一方向のみに力を受け、さらに、容器の中心軸と一致する軸を中心にした回転動作中は、容器内での液体の動きが小さく、異物が液体内で舞い上がりにくい。その結果、容器に充填された液体内の異物、特に、容器に貼付されたラベルの陰に隠れた領域内のみを移動する異物を十分に検出できないという問題があった。
そこで、本発明は、容器の中心軸と異なる2つの軸を中心にした回転を容器に与えることによって容器内の異物を舞い上がらせる。これにより、液体内の異物を高い精度で検出できるようになり、例えば、ラベルが貼付されたボトル内の異物を検出する際でも、ラベルの陰に隠れた異物を高精度で検出できる異物検出システム及び異物検出方法を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明に係る一実施形態の異物検出システムは、
基台(11)と、
第1の軸(13)を中心に回転自在に前記基台(11)に設けられた第1のフレーム(12)と、
前記第1の軸(13)と直交する第2の軸(27)を中心に回転自在に前記第1のフレーム(12)に設けられた第2フレーム(30)と、
前記第1の軸(13)を中心に前記基台(11)に対して前記第1のフレーム(12)を回転させる第1の回転機構(14)と、
前記第2の軸(27)を中心に前記第1のフレーム(12)に対して前記第2フレーム(30)を回転させる第2の回転機構(42)と、
液体を収容した容器(100)を、前記容器(100)の中心軸(101)を前記第1の軸(13)から離した状態で前記第2のフレーム(30)に保持させる容器保持機構(35)と、
前記容器(100)を撮影する撮影装置(49)と、
前記第1の回転機構(14)、前記第2の回転機構(42)、及び、前記撮影装置(49)を制御する制御部(55)を備えており、
前記制御部(55)は、
前記第1の回転機構(14)を駆動させて、前記第1の軸(13)を中心として前記第1のフレーム(12)を回転させることと、
前記第2の回転機構(42)を駆動させて、前記第2の軸(27)を中心として前記第2のフレーム(30)を回転させることと、
前記撮影装置(49)に前記容器(100)を撮影させる撮影処理(ステップ#18、ステップ♯28)と、を実行するように構成されていることを特徴とする。
本発明の実施形態に係る異物検出方法は、液体(102)を収容している容器(100)を、前記容器(100)の中心軸(101)と異なる第1の軸(13)を中心に回転すると工程と、前記第1の軸(13)に直交する第2の軸(27)を中心に回転する回転工程と、前記容器(100)を撮影する撮影工程と、を有し、前記撮影工程において撮影された前記容器(100)の画像を用いて、前記容器(100)に充填されている液体の中を移動する異物(104)の画像を抽出する異物検出工程を有する。
以上のように構成された本発明に係る一実施形態によれば、容器の中心軸と異なる2つの軸を中心にした回転を容器に与えることによって容器内の異物を舞い上がらせる。これにより、液体内の異物を高い精度で検出できるようになり、例えば、ラベルが貼付されたボトル内の異物を検出する際でも、ラベルの陰に隠れた異物を高精度で検出できる。
実施形態1に係る異物検出システムの正面図。 図1に示す異物検出システムの側面図。 図1の異物検出システムに載せるボトル(容器)を示す図[図3(A)]と、図3(A)のIIIB−IIIB線断面図[図3(B)])。 図1に示す異物検出システムの制御ブロック図。 図1に示す異物検出システムを用いた品質照合プロセスのフローチャート。 設置状態判定時にカメラで撮影される画像を示す図[図6(A)]とカメラの光軸に対するボトルの向きを示す図[図6(B)]。 設置状態時にカメラで撮影される画像を示す図[図7(A)]とカメラの光軸に対するボトルの向きを示す図[図7(B)]。 実施形態1に係る異物検出時における外側フレームの回転角度と時間との関係を示す図[図8(A)]、及び実施形態1に係る異物検出時における内側フレームの傾斜角度と時間との関係を示す図[図8(B)]。 実施形態1に係る異物検出のプロセスを示すフローチャート。 実施形態1に係る異物検出のプロセスを示すフローチャート。 実施形態1に係る異物検出のプロセスを示すフローチャート。 実施形態1に係る異物検出(前半の処理)時にボトルの傾斜が変化していく状態を示す図。 実施形態1に係る異物検出(後半の処理)時にボトルの傾斜が変化していく状態を示す図。 実施形態1に係る異物検出(前半の処理)時における空気と異物の移動を説明する図。 実施形態1に係る異物検出(前半の処理)時における空気と異物の移動を説明する図。 実施形態1に係る異物検出(前半の処理)時における空気と異物の移動を説明する図。 実施形態1に係る異物検出において、ボトルを倒立状態にしたときの異物の状況を説明する図。 実施形態1に係る異物検出において、ボトルを正立状態に戻したときの異物の状況を説明する図。 実施形態2に係る異物検出時における外側フレームの回転角度と時間との関係を示す図[図15(A)]、及び実施形態2に係る異物検出時における内側フレームの傾斜角度と時間との関係を示す図[図15(B)]。 実施形態2に係る異物検出のプロセスを示すフローチャート。 実施形態2に係る異物検出のプロセスを示すフローチャート。 実施形態2に係る異物検出のプロセスを示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態に係る異物検出システムを説明する。
[異物検出システムの構成]
図1、2は、初期(静止)状態の異物検出システム10を示す。異物検出システム10は、基台11を有する。基台11は安定した床等に固定することが好ましい。基台11は外側フレーム(第1のフレーム)12を支持している。実施形態において、外側フレーム12は、鉛直方向(図の上下方向)に伸びる第1の軸(回転軸)13の周りを回転可能に、基台11に連結されている。外側フレーム12を基台11に回転可能に連結する機構(第1回転機構)14は、第1の軸13に沿って上下方向に伸びる鉛直回転軸(シャフト)15を有する。
鉛直回転軸15の下部は基台11に設けた軸受16に回転自在に支持されており、鉛直回転軸15の上部は外側フレーム12に固定されている。外側フレーム12の底面には大径の被駆動歯車17が固定されており、この被駆動歯車17に鉛直回転軸15の上端が固定されている。
被駆動歯車17は、第1の軸13を中心とする円周上に外歯18を備えている。被駆動歯車17は小径の駆動歯車19と噛み合っている。駆動歯車19は、鉛直方向に伸びる軸21に沿って上下方向に伸びる駆動軸(シャフト)22に固定されている。図示するように、駆動歯車19は、軸21を中心とする円周上に外歯20を備えており、この外歯20が被駆動歯車17の外歯18と噛み合っている。駆動軸22はまた、基台11に固定した第1の回転駆動源23に駆動連結されている。第1の回転駆動源23は、電動機と減速機を備えている。好ましくは、第1の回転駆動源23の電動機には、駆動軸22を正逆回転する電動機が用いられる。
このように構成された第1の回転機構14によれば、駆動源23の回転が駆動軸22から駆動歯車19と被駆動歯車17を介して外側フレーム12に伝達され、これにより外側フレーム12が第1の軸13の周りを正方向と逆方向(図1の異物検出システム10を上方から見たときの、時計回り方向と反時計回り方向)に回転される。
[外側フレーム]
実施形態において、外側フレーム12は、水平方向に伸びる基板25と、基板25の左右両側から上方に向かって延びる一対の側板26を有する。図示するように、一対の側板26は、第1の軸13に対称に配置することが好ましい。左右の側板26は、それら上端近傍に、水平方向に伸びる軸(第2の軸)27を中心とする貫通孔28が形成されている。貫通孔28は、図示しない軸受を介して、第2の軸27に沿って伸びる水平回転軸(シャフト)29を支持している。
[内側フレーム]
水平回転軸29は、外側フレーム12の内側に配置された内側フレーム(第2のフレーム)30を支持している。実施形態において、内側フレーム30は、水平方向に伸びる下部材31と、下部材31の左右両端から上方に伸びる一対の側部材32と、側部材32の上端を連結して水平方向に伸びる上部材33を有し、側部材32が水平回転軸29に固定されている。
下部材31と上部材33は、図1に示すように、検査対象となる容器100の保持機構35を有する。実施形態では、異物検出システム10は第1の軸13の左右に対称に配置された2つの保持機構35を備えている。各保持機構35は、上下方向に伸びる鉛直軸36に沿って配置される容器100の下端と上端をそれぞれ支持する下端支持部37と上端支持部38を有する。
下端支持部37は、容器100の底部形状に対応した略円形の窪み(図示せず)を有する。窪みの大きさ(特に、内径)は、特定の容器に対応している必要がなく、対象とする複数の容器の最大の底部外径よりも大きくてもよい。
通常、ワイン用のガラスボトルの場合、ボトルの底部はその中央が上方に向かって窪んでいる。したがって、下端支持部37は、ボトル底部の窪みに対応した形状の突状部を備えていてもよい。
上端支持部38は、例えば栓体によって塞がれた容器100の上端部に被せることができるキャップ39を有する。キャップ39は内側フレーム30の上部材33に取り付けた昇降装置であるシリンダ40に支持されている。シリンダ40には例えば空圧シリンダが利用できる。この場合、シリンダ40は、そのピストンロッドが鉛直軸36に沿って進退するように上部材33に固定されており、シリンダの駆動に基づいてキャップ39が下降し、鉛直軸36に沿って配置された容器100の上端を保持するように構成されている。
[回転(傾斜)機構]
図1の右側に表れた水平回転軸29は外側フレーム12の側板26を貫通してその外側に突出しており、その突出部41に第2の回転(傾斜)機構42が連結されている。実施形態において、第2の回転機構42は、突出部41に固定された上部プーリ43を有する。上部プーリ43にはベルト44が掛けられている。ベルト44はまた、上部プーリ43の下方に設けた下部プーリ45に掛けられている。下部プーリ45は、外側フレーム12の基板25に固定された第2の回転駆動源46の水平駆動軸47に固定されている。好ましくは、第2の回転駆動源46の電動機には、駆動軸47を正逆回転する電動機が用いられる。
このように構成された第2の回転機構42によれば、第2の回転駆動源46の回転が駆動軸47から下部プーリ45、ベルト44、及び上部プーリ43を介して水平回転軸29に伝達され、これにより内側フレーム30が第2の軸27の周りを正方向と逆方向(図2における時計回り方向と反時計回り方向)に回転される。
[撮影装置]
図1、2に示すように、内側フレーム30の下部材31は、第1の軸13の左右に対称に配置されて該下部材31から前方(図2の左側)に向かって伸びる左右一対のアーム48を備えている。各アーム48は撮像装置であるカメラ49を支持している。図示するように、カメラ49の高さは、図示するように内側フレーム30に支持される容器100の略中央部(図示するボトルの場合、ボディの中段付近)において、図2に示すようにカメラ49の光軸50が鉛直軸36と直角に交叉するように決められる。
例えば、容器100が、図3に示すように、大径の下部ボディ111と、小径の上部ネック112、これらボディ111とネック112をつなぐショルダ113を有するボトル110の場合、カメラ49は、その光軸50がボディ111の略中央でボトル中心軸101と直交するように配置される。カメラ49とボトル110との間隔は、カメラ49の視野内にボディ111のほぼ全体が入るように決めることが好ましい。
実施形態では、容器100を挟んでカメラ49の反対側(後方)には、照明光源51が配置される。図2に示すように、照明光源51は、内側フレーム30の下部材31に固定されている。照明光源51は、いわゆる点光源でもよいが、図示するような面光源を採用することが好ましい。
異物検出システム10の検査対象となる容器100は、収容される内容液の種類に限定されない。また、容器100と、そこに収容された液体は、透明である必要はない。例えば、ワインは、概ね、赤ワインと白ワインに分けられる。したがって、異物検出システム10は、赤ワインに混入しているかもしれない異物(例えば、コルクの破片)をカメラ49が確実に捉えることが求められる。そのため、照明光源51は赤外線を発する光源を用いることが望ましい。また、容器100とそこに充填された液体は少なくとも赤外線を透過し得ることが好ましい。
[制御部]
図4は、異物検出システム10の制御系の構成を示す図である。図示するように、異物検出システム10は制御部55を有する。制御部55はCPU60を有する。CPU60は、上述した、第1の回転駆動源23、第2の回転駆動源46、シリンダ40、カメラ49、照明光源51と有線又は無線によって接続されている。
以上の構成に加えて、異物検出システム10は、必要な情報を入力する入力部61、駆動開始スイッチ(図示せず)又はそれに対応する信号を入力するボタン等を備えた操作部62、必要なプログラム及び情報(データ)を記憶する記憶部(RAM/ROM)63、記憶部63に記憶されたプログラムに従ってカメラ49が撮影した画像を処理する画像処理部64、画像処理部64で処理された画像から異物を検出する異物検出部65、容器100の設置状態が適切であるか否かを確認する設置状態判定部66、カメラ49が撮影した画像を表示するディスプレイを備えた出力部(表示部)67を備えており、これらの要素はCPU60から出力される信号に基づいて必要な処理を実行するように構成されている。
[動作]
以下、異物検出システム10の動作、特に設置状態判定と異物検出を説明する。以下の説明では、理解を容易にするために、容器は図示するような形状のボトル110とする。
[設置状態判定]
異物検出システム10では、異物検出に先だって、ボトル110が検査を開始するために適した状態で内側フレーム30に設置されているか否か判断が行われる。
以下に設置状態の判定方法例として、
[判定方法例1]
カメラ49の撮影画像における、ボトルに貼付されたラベルの最小面積(基準値A0)に基づいて、ボトルの設置状態を判定する方法と、
[判定方法例2]
カメラ49の撮影画像における、ボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部間距離(基準値D0)に基づいて、ボトルの設置状態を判定する方法と、
を説明する。
[判定方法例1]
設置状態判定を行うために、異物検出システム10の記憶部63には、検査対象となるボトル110の情報が記憶されている。記憶されている情報には、異物検出装置10のカメラ49を用いて撮影されたボトル110の画像面積に関する情報が含まれる。この画像面積に関する情報は、“検査に適する状態”で内側フレーム30に設置されているボトル110の画像に含まれているラベル画像部分の面積である。ここで、“検査に適する状態”とは、カメラ49によるボトル110の撮影領域において、ボトル110に貼付されたラベルにより遮られる領域が少ない状態である。判定方法例1における検査に適する状態は、ボトル110をカメラ49の撮影方向から見たとき、ラベルの面積が最小になる状態である。例を挙げて説明すると、図3に示すようにボディ111の表側と裏側にそれぞれ表ラベル121と裏ラベル122が貼られているボトルの場合、ボトル110をカメラ49でボトル110の表ラベル121の中心と裏ラベル122の中心を結ぶ横方向中心線123に直交する方向(図3(B)に矢印で示す方向)から撮影すると、ラベルの面積が最小になる。このときのボトルの設置状態が検査に適する状態であって、それゆえ、記憶部63は、このときのラベル部分の面積(基準値A0)を記憶している。
記憶されているラベル部分の面積(基準値A0)は、例えば図6に示すように、所定の閾値よりも高い濃度を有する画素(暗い画素)からなるボトルの輪郭画像部とラベル画像部(すなわち、ラベルによって光が遮断された部分)71、72と該閾値よりも低い濃度を有する画素(明るい画素)からなる非ラベル画像部(ボトルの輪郭とラベルを除く部分の画像)73からなる二値化画像に基づいて算出される。
設置状態判定は、異物検出システム10を図1、2に示す初期状態に静止して行われる。この状態から、図5に示すように、準備工程(ステップ#1)では、シリンダ40を駆動し、キャップ39を待避位置(図示せず)まで上昇する。この動作は、オペレータが操作部62を通じて入力する信号に基づいて行われる。次に、オペレータが左右の保持機構35に検査対象のボトル110を支持させる。
オペレータは、検査対象のボトル110を内側フレーム30の下端支持部37に載せた後、例えば操作部62を通じてボトル110の固定を指令する。これにより、CPU60は、操作部62から出力される信号に基づいてシリンダ40を駆動し、キャップ39を下降して、上端支持部38と下端支持部37によってボトル110の上端と下端をそれぞれ保持させる(ステップ#2)。このとき、ボトル110には液体102が充填されている。ただし、ボトル110の中には空気103が存在しており、ボトル110が正立状態にあるとき、空気103はボトル110の口を封鎖している栓の直下にある(図3(A)参照)。本明細書において、正立状態とは、ボトル110がその口部を上方に向けられ、かつ、ボトル110の中心軸101が鉛直方向に向いた状態のことを意味する。
上述のようにしてボトル110が保持機構35に保持された状態で、オペレータが操作部62から設置状態判定処理の開始を指令する(ステップ#3)と、CPU60は操作部62から出力される信号に基づいて、後方の照明光源51からの光に照らされたボトル110を前方のカメラ49で撮影する(ステップ#4)。
CPU60は、撮影された画像を画像処理部64に送る。画像処理部64は、撮影された画像を二値化して白黒二値化画像を作成する(ステップ#5)。二値化画像の作成方法は、例えば、図6に示すように、撮影した画像70に含まれる各画素の濃度を所定の閾値と比較し、該閾値よりも高い濃度を有する画素(暗い画素)からなるボトルの輪郭画像部とラベル画像部(すなわち、ラベルによって光が遮断された部分)71、72と該閾値よりも低い濃度を有する画素(明るい画素)からなる非ラベル画像部(ボトルの輪郭とラベルを除く部分の画像)73を含む二値化画像を作成する。
次に、CPU60は、二値化された画像を設置状態判定部66に送る。設置状態判定部66は、二値化画像に含まれるラベル画像部71、72のそれぞれの面積A1、A2と総面積(測定値)(A1+A2)面積を計算する(ステップ#6)。
ラベル画像部71、72の面積は、ボトル110の保持状態によって異なる。例えば、図6に示すように、ボトル110の表ラベル121の中心と裏ラベル122の中心を結ぶ横方向中心線123が第2の軸27と平行になっていれば、ラベル121、122の左右縦方向端部121、121、122、122を結ぶ線(121と121を結ぶ線と122と122を結ぶ線)がカメラ49の光軸50とほぼ平行になり、ラベル121、122によって光が遮断されるラベル画像部71、72の総面積(A1+A2)が最小になる。つまり、この時のラベル画像部71、72の総面積(A1+A2)が、上記の基準値A0である。これに対し、図7に示すように、ボトル110の横方向中心線123が第2の軸27と平行になっていなければ(例えば、図示するように、横方向中心線123が角度θずれていると)、ラベル121、122の左右いずれかの端部(図7では121、122)がカメラ49の光軸50に接近しており、ラベル121、122によって光が遮断されるラベル画像部71、72の総面積(A1+A2)が増加する。
設置状態判定部66は、このようにして計算されたラベル画像部71、72の総面積(測定値)(A1+A2)と、記憶部63から読み出された総面積(基準値)(A0)とを比較する(ステップ#7)。
比較の結果、検査しているボトルのラベル画像部総面積(測定値)(A1+A2)が記憶部63に記憶されている対象ボトルのラベル画像部総面積(基準値)A0に対して一定の割合(例えば、100%〜105%)に収まっていれば、設置状態判定部66は、異物検出システム10に装填されたボトル110が検査を開始するために適した状態で配置されている旨の信号を出力する。一方、計算されたラベル画像部71、72の総面積(測定値)(A1+A2)が記憶されているラベル画像の総面積(基準値)(A0)に対して一定の比率(例えば、100%〜105%)に収まっていなければ、設置状態判定部66は、異物検出システム10に装填されたボトル110が検査を開始するために適していない状態で設置されている旨の信号を出力部67に出力する(ステップ#8)。
出力部67は、CPU60からの信号を受信すると、比較結果に応じた内容の表示をディスプレイに表示する(ステップ#8)。例えば、ディスプレイに、「適切」、「不適切」の文字又はそれに対応する記号等を表示する。
[判定方法例2]
判定方法例2では、検査に適する状態として、ボトル110をカメラ49の撮影方向から見たとき、カメラ49の撮影画像における、ボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部又は裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部とこれに対向する他方のラベル画像部の中心軸寄り縦方向縁部との距離、又は表ラベル画像部又は裏ラベル画像部の中心軸寄り縦方向縁部と中心軸を挟んで対向するボトル画像の外側縁部との距離が最大になる状態を用いる。例えば、図3に示すようにボディ111の表側と裏側にそれぞれ表ラベル121と裏ラベル122が貼られているボトルの場合、ボトル110をカメラ49で、ボトル110の表ラベル121の中心と裏ラベル122の中心を結ぶ横方向中心線123に直交する方向(図6(B)に矢印で示す方向)から撮影すると、ボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部間距離が最大になる。従って、記憶部63は、このときのボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部間距離(基準値)D0を記憶している。
縦方向縁部間距離(基準値)D0は、判定方法例1と同様、例えば図6に示すように、所定の閾値よりも高い濃度を有する画素(暗い画素)からなるボトルの輪郭画像部とラベル画像部(すなわち、ラベルによって光が遮断された部分)71、72と該閾値よりも低い濃度を有する画素(明るい画素)からなる非ラベル画像部(ボトルの輪郭とラベルを除く部分の画像)73からなる二値化画像に基づいて算出される。
以上のことより、判定方法例2は、判定方法例1のステップ♯6、ステップ♯7及びステップ♯8において判定方法例1と異なる。以下では、判定方法例1と異なる点(ステップ♯6’〜ステップ♯8’)について詳細に説明する。
CPU60は、判定方法例1と同様の準備工程(ステップ♯1)、ボトル保持工程(ステップ♯2)、開始命令工程(ステップ♯3)、撮影工程(ステップ♯4)及び画像処理工程(ステップ♯5)の後、二値化された画像を設置状態判定部66に送る。設置状態判定部66は、カメラ49の撮影画像における、ボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部間距離D1を計算する(ステップ#6’)。
ラベル画像部71、72のボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部74、75間の距離もまた、ボトル110の保持状態によって異なる。例えば、図6に示すように、ボトル110の表ラベル121の中心と裏ラベル122の中心を結ぶ横方向中心線123が第2の軸27と平行になっていれば(図6(B)参照)、ラベル画像部71のボトル中心軸の左に表れる表ラベルの画像部の画像部の中心軸寄りの縦方向縁部74と、ラベル画像部72のボトル中心軸の右に表れる裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部75との間の距離は最大になる(図6(A)参照)。つまり、この時のボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部74、75間の距離が、基準値D0である。一方、図7に示すように、ボトル110横方向中心線123が第2の軸27と平行になっていなければ(例えば、図示するように、横方向中心線123が角度θずれていると)ラベル121、122の左右いずれかの端部(図7では121、122)がカメラ49の光軸50に接近しており(図7(B)参照)、ラベル画像部71のボトル中心軸の左に表れる表ラベルの画像部の画像部の中心軸寄りの縦方向縁部74とラベル画像部72のボトル中心軸の右に表れる裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部75との距離D1は短くなる(図7(A)参照)。
設置状態判定部66は、このようにして計算されたラベル画像部71、72のボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部74、75間の距離D1と、記憶部63から読み出された基準値D0とを比較する(ステップ#7’)。
比較の結果、ボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部間の距離(測定値)D1が、記憶部63に記憶されている対象ボトルのボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部間の距離(基準値)D0に対して一定の割合(例えば、95%〜100%)に収まっていれば、設置状態判定部66は、異物検出システム10に装填されたボトル110が検査を開始するために適した状態で配置されている旨の信号を出力する。一方、計算されたラベル画像部71、72のボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部間の距離(測定値)D1が、記憶されているラベル画像部のボトル中心軸の左右に表れる表ラベルの画像部及び裏ラベルの画像部の中心軸寄りの縦方向縁部間の距離(基準値)D0に対して一定の比率(例えば、95%〜100%)に収まっていなければ、設置状態判定部66は、異物検出システム10に装填されたボトル110が検査を開始するために適していない状態で設置されている旨の信号を出力部67に出力する(ステップ#8’)。
出力部67は、CPU60からの信号を受信すると、比較結果に応じた内容の表示をディスプレイに表示する(ステップ#8’)。例えば、ディスプレイに、「適切」、「不適切」の文字又はそれに対応する記号等を表示する。
また、上記の例では、2枚のラベルが貼付されているボトルの設置状態判定方法を説明したが、例えば、ボトルに貼付されたラベルが1枚の場合は、判定方法例2のステップ♯6’〜ステップ♯8’の代わりに、ボトル中心軸の左側又は右側に表れるラベルの画像部分の中心軸寄りの縦方向縁部と、中心軸を挟んで該縦軸方向縁部の反対側に位置するボトル画像の縦方向縁部との距離を利用するステップを用いてボトルの設置状態を判定できる。具体的には、カメラ49の撮影画像における、ボトル中心軸の左側又は右側に表れるラベルの画像部分の中心軸寄りの縦方向縁部と、中心軸を挟んで該縦軸方向縁部の反対側に位置するボトル画像の縦方向縁部との距離(測定値)D1’を測定し(ステップ♯6’’)、該測定値D1’を、カメラ49の撮影画像における、ボトル中心軸の左側又は右側に表れるラベルの画像部分の中心軸寄りの縦方向縁部と、中心軸を挟んで該縦軸方向縁部の反対側に位置するボトル画像の縦方向縁部と、の距離の最大距離である基準値D0’と比較し(ステップ♯7’’)、基準値D0’とのずれの程度に応じて設置状態が「適切」又は「不適切」であることを判定する(ステップ♯8’’)。
このように、上述した設置状態判定によって、検査対象のボトル110が適切な設置状態で異物検査装置に装填されたことを確認できる。
[異物検出]
次に、異物検出の処理を説明する。
[実施形態1]
図8(A)は、ボトル110の回転角度(実施形態では、第1の軸13を中心とする外側フレーム12の回転角度である。)と時間との関係を示す。図において、回転角度0°は、ボトル110の横方向中心線123(図3参照)が第2の軸27と平行になっている初期状態をさす。正(+)の回転角度は、初期状態に対する、時計回り方向の回転角度である。負(−)の回転角度は、初期状態に対する、反時計回り方向の回転角度である。
図8(B)は、ボトル110の傾斜角度(実施形態では、第2の軸27を中心とする内側フレーム30の回転角度である。)と時間との関係を示す。図において、傾斜角度0°は、ボトル110の中心軸101を鉛直方向に向けた初期状態(正立状態)をさす。傾斜角度はすべて負(−)の値を用いて示しており、例えば傾斜角度0°から傾斜角度−θ3に向かう負の勾配の線は傾斜角度が増加していく状況を表し、逆に、傾斜角度−θ3から傾斜角度0°に向かう正の勾配の線は傾斜角度が減少している状況を表す。
図8(A)及び図8(B)において、横軸の時刻(t2、t3・・・)は時刻0〜時刻t1までの時間の整数倍(2倍、3倍・・・)の時刻を表している。以下の説明では、必要に応じて時刻0〜時刻t1までの時間を「単位時間tunit」という。また、限定的ではないが、本発明では、1回の異物検出処理にかかる時間は、例えば、およそ10秒である。
実施形態1に係る異物検出処理は、ボトルを正立状態から倒立状態に傾斜させる前半の処理(図10参照)と、ボトルを倒立状態から正立状態に戻しながら回転する後半の処理(図11参照)を含む。本明細書において、倒立状態とは、ボトル110の中心軸101が正立状態から90°を超えて傾いた状態を意味する。
まず、前半の処理は、異物検出システム10が図1、2に示す初期状態に設定されている状態から開始される。具体的に図9Aを参照すると、初期状態においてオペレータが操作部62を通じて異物検出処理の開始を指令する(ステップ#11)と、CPU60は、操作部62から出力される信号に基づいて、第2の回転駆動源46を起動する(ステップ#12)。
これにより、第2の回転駆動源46の駆動に基づいて、内側フレーム30は第2の軸27を中心に回転してその傾斜角度を増加していく。このときの傾斜速度は−θ1/tunitである。角度θ1は、例えば80°〜110°である。
次に、CPU60は、時刻t1に達したか否か判断し(ステップ#13)、時刻t1に達すると内側フレーム30の傾斜速度を−(θ2−θ1)/tunit(θ1<θ2、(θ2−θ1)<θ1)に減少して、ボトルの傾斜動作を維持する(ステップ#14)。角度(θ2−θ1)は、例えば5°〜15°である。
次に、CPU60は、時刻t2に達したか否か判断し(ステップ#15)、時刻t2に達すると傾斜速度を−(θ3−θ2)/tunit(θ2<θ3、(θ2−θ1)<(θ3−θ2))に増加して、ボトルの傾斜動作を維持する(ステップ#16)。角度(θ3−θ2)は、例えば40°〜60°である。
次に、CPU60は、時刻t3に達したか否か判断し(ステップ#17)、時刻t3に達すると内側フレーム30の回転を停止する(ステップ#18)。
このようにボトル110の傾きが大きくなることにより、初期状態でボトル110の上部(具体的には栓の直下)に溜まっていた空気103はボトル110の傾斜量に応じて移動する。具体的に、図12Aに示すように、ボトル110が0°から−θ1まで傾斜を増していく間、空気103はネック112のボトル内面に沿ってショルダ113に向かって移動する。ボトル110の形状によって異なるが、ボトル110がほぼ−θ1まで傾斜すると、また−θ1から−θ2にゆっくりと傾く間、図12Bに示すように、空気103はショルダ113を超えてボディ114に移動する。その後、空気103はボディ114の内面に沿ってボディ114の底部(この時点ではすでにボトル110の最上部となっている)に向かって移動する(図12B及び図12C参照)。また、ボトル110が−θ2から−θ3まで傾斜角度を増す間、特にネック112からショルダ113に移動する際に空気103の塊から分離した気泡もその殆どがボトル110の底部に到達する。
一方、図12A〜図12Cに示すように、初期状態で正立状態にあったボトル110の底部に堆積又沈殿していた重い異物104(例えば、金属物)は、ボトル110の傾斜とともに、重力の影響を受けてネック112に向かって下降する。他方、ボトル110の液面に浮遊していた軽い異物は、ボトル110の傾斜とともに、それに作用する浮力の影響を受けてボディ114に向かって上昇する。また、空気103の移動とともに、ボトル110の液体102はその全体が空気103の移動とは逆方向に移動する。具体的に、ボトル110が正立状態(傾斜角度0°)から倒立状態(傾斜角度−θ3)に移行する間、空気103はボトル110の上部から底部に向けて移動するのに対し、液体102はボトル110の底部から上部に向けて全体的に移動する。
上述のように、ボトル110が正立状態から倒立状態に移行する間、空気103はそれに作用する浮力によってボトル100の中をほぼ真っ直ぐに上昇する。そのため、ボトル110が正立状態から倒立状態に移行する間、図13に示すように、空気103は、ボトル110に対して相対的に、移動する。その結果、ボトル110の液体102は、空気103の存在していた部分に液体が移動することにより、ボトル110の中心軸101に沿った上下方向の攪拌作用を受ける。これにより、液体102に含まれる異物、特に軽い異物は、ボトルの傾斜と共にボトル内の液体102に広く拡散する。
また、図8(B)に示すように、実施形態では、0°から−θ1までボトル110を急速に傾斜させた後、一旦ボトル−θ1から−θ2までゆっくりと傾斜させている。そのため、ネック112からショルダ113を超えてボディ114に到達する際に空気103が細かく分かれて小さな気泡を生じることがない。
以上のようにステップ#11からステップ#17までの処理が終了すると、CPU60は、内側フレーム30の回転を停止して、ボトル110を図13に示す倒立状態に保持し、異物検出処理を実行する(ステップ#18)。
異物検出処理(ステップ#18)において、CPU60は、倒立状態のボトル110を撮影しているカメラ49の画像を画像処理部64に送る。このとき撮影される画像にはラベルが表れている。しかし、表ラベル121の中心と裏ラベル122の中心を結ぶ横方向中心線123が第2の軸27と平行になるようにボトル110が方向付けられ、表ラベル121と裏ラベル122の間の領域がカメラ49の正面に向けられているため、液体102の中を浮遊又は移動する異物はカメラ49によって確実に撮影される。
画像処理部64は、複数の画像(フレーム)を差分し、倒立したボトル110の中で浮遊又は移動している物体があればその物体画像部分を抽出した二値化画像を作成する。二値化画像を作成する方法は、フレーム差分法、背景差分法、コードブック法等のいずれでもよい。
二値化画像のデータは異物検出部65に送られる。異物検出部65は、物体画像部分の大きさを計算し、所定の閾値を超える大きさの物体を異物と判断する。
上述のように、実施形態では、ボトル110を傾斜する途中で一旦傾斜速度を落とすことによって、ネック112からショルダ113を超えてボトル110に移動する空気103に作用する衝撃を緩和して気泡の発生を出来るだけ防止している。しかし、ショルダ113を超える際に微小な気泡(数十ミクロン〜数百ミクロン)が発生する可能性は残る。そこで、異物検出部65は、所定の閾値以下の大きさの物体画像は微小気泡の画像と判断する。微小気泡の画像と判断された画像部分は二値化画像から削除される。
このように、所定の大きさを超える大きさの異物の画像を含む二値化画像は出力部67に送られ、そこでディスプレイに表示される。また、異物が検出された場合、出力部67を通じてオペレータに警告を発してもよい。警告は、ディスプレイに所定の画像を表示する方法、音声を発する方法のいずれでもよい。
ステップ#18の撮影が終了すると、後半の処理に入る。
後半の処理では、CPU60は、時刻t4に達したことを確認する(ステップ#19)と、倒立状態のボトル110を正立状態に向けて傾斜を緩めていく(ステップ#20)。このときの傾斜速度は+(θ3−θ4)/tunitである(θ3>θ4)。角度(θ3−θ4)は、例えば65°〜85°である。
次に、CPU60は、時刻t5に達したか否か判断し(ステップ#21)、時刻t5に達するとボトル110の傾斜動作を停止して一定の傾斜角度(−θ4)に維持する(ステップ#22)。
次に、CPU60は、時刻t6に達したか否か判断し(ステップ#23)、時刻t6に達するとボトル110を時計回り方向に回転させる。(ステップ#24)。このときの回転速度は+Φ1/2tunitである。Φ1は、例えば170°〜190°である。
次に、CPU60は、時刻t7に達したか否か判断し(ステップ#25)、時刻t7に達すると、ボトル110の時計回り方向への回転を維持したまま、ボトル110の傾斜を正立状態に向けて緩めていく(ステップ#26)。このときの回転速度は+Φ1/2tunitを維持したままであり、傾斜速度は+θ4/tunitである。
次に、CPU60は、ボトル110が正立状態に戻ったか否かを確認し(ステップ♯27)、正立状態に戻ったと判断した場合、傾斜動作を停止し、同時にボトル110を反時計回り方向へ回転させる(ステップ♯28)。このときの回転速度は、−Φ1/tunitである。ステップ♯28ではさらに、異物検出の処理を同時に実行する。
異物検出の処理は、上述したステップ#18の異物検出の処理と同じ方法を用いることができる。
CPU60は、ステップ#28の異物検出処理が終了したか否かを判断する(ステップ#29)。ステップ#29で異物検出処理が終了したと判断すると、最後に、CPU60は、ボトル110が終了位置に到達したことを確認する(ステップ♯30)。ここで、終了位置とは、検査開始前と同一位置である。つまり、CPU60は、ステップ#28における回転角度が、ステップ#24及びステップ♯26における総回転角度と等しくなったことを確認する。ボトル110が終了位置に到達したことが確認されると、CPU60は、回転動作を停止する(ステップ#31)。
このように、ステップ#20〜#28までの処理によれば、倒立したボトル110が正立状態に戻される間、ボトル110はボトル110の中心軸101とは離れている軸、つまり、ボトル110の中心軸101とは一致しない軸(回転軸13)を中心に時計回り方向に回転(旋回)される。また、後半の処理が開始時点で前半の処理の影響(液体の動き)が残っており、そのため、後半の回転動作と傾斜動作によって生じる液体の動きは極めて複雑になり、ボトル内に存在する異物の運動が活発になる。その結果、異物の移動範囲がラベルで覆われた領域よりも大きくなり、カメラ49で撮影された画像から異物をより確実に検出できる。
[実施形態2]
実施形態2に係る異物検出処理は、ボトルを正立状態から倒立状態に傾斜させながら回転する前半の処理(図10参照)と、ボトルを倒立状態から正立状態に戻しながら回転する後半の処理(図11参照)を含む。
まず、前半の処理は、異物検出システム10が図1、2に示す初期状態に設定されている状態から開始される。具体的に図16Aを参照すると、初期状態においてオペレータが操作部62を通じて異物検出処理の開始を指令する(ステップ#51)と、CPU60は、操作部62から出力される信号に基づいて、第2の回転駆動源46を起動する(ステップ#52)。
これにより、第2の回転駆動源46の駆動に基づいて、内側フレーム30は第2の軸27を中心に回転してその傾斜角度を増加していく。このときの傾斜速度は−θ5/tunitである。角度θ5は、例えば80°〜110°である。
次に、CPU60は、時刻t1に達したか否か判断し(ステップ#53)、時刻t1に達すると内側フレーム30の傾斜速度を−(θ6−θ5)/tunit(θ5<θ6、(θ6−θ5)<θ5)に減少して、ボトルの傾斜動作を維持する(ステップ#54)。角度(θ6−θ5)は、例えば5°〜15°である。
次に、CPU60は、時刻t2に達したか否か判断し(ステップ#55)、時刻t2に達すると傾斜速度を−(θ7−θ6)/tunit(θ6<θ7、(θ6−θ5)<(θ7−θ6))に増加して、ボトルの傾斜動作を維持する(ステップ#56)。角度(θ7−θ6)は、例えば40°〜60°である。これと同時に、CPU60は、第1の回転駆動源23の駆動を開始する。第1の回転駆動源23の駆動に基づいて、外側フレーム12は第1の軸13を中心に反時計回り方向に回転する(ステップ#56)。このときの回転速度は、Φ2/tunitであり、Φ2は例えば、110°〜130°である。
次に、CPU60は、時刻t3に達したか否か判断し(ステップ#57)、時刻t3に達すると外側フレーム12及び内側フレーム30の回転を停止する(ステップ#58)。
このようにボトル110の傾きが大きくなることにより、実施形態1と同様に、初期状態でボトル110の上部(具体的には栓の直下)に溜まっていた空気103はボトル110の傾斜量に応じて移動し、その結果、ボトル110の液体102は、ボトル110の中心軸101に沿った上下方向の攪拌作用を受ける。これにより、液体102に含まれる異物、特に軽い異物は、ボトルの傾斜と共にボトル内の液体102に広く拡散する。
また、図15(B)に示すように、実施形態2でも、0°から−θ5までボトル110を急速に傾斜させた後、一旦ボトル−θ5から−θ6までゆっくりと傾斜させている。そのため、ネック112からショルダ113を超えてボディ114に到達する際に空気103が細かく分かれて小さな気泡を生じることがない。
以上のようにステップ#51からステップ#57までの処理が終了すると、CPU60は、外側フレーム12及び内側フレーム30の回転を停止して、ボトル110を図13に示す倒立状態に保持し、異物検出処理を実行する(ステップ#58)。ステップ♯58における異物検出処理は、ステップ♯18及びステップ♯28における異物検出処理と同様の方法を用いる。
ステップ#58の撮影が終了すると、後半の処理に入る。
後半の処理では、CPU60は、時刻t4に達したことを確認する(ステップ#59)と、倒立状態のボトル110を正立状態に向けて傾斜を緩めていくと同時に第1の軸13を中心にした反時計回り方向の回転を再開する(ステップ#60)。このときの傾斜速度は+(θ7−θ8)/tunit(θ7>θ8)であり、回転速度は+(Φ3−Φ2)/tunitである。角度(θ7−θ8)は、例えば65°〜85°である。角度(Φ3−Φ2)は、例えば、50°〜70°である。
次に、CPUは、時刻t5に達したか否か判断し(ステップ#61)、時刻t5に達するとボトル110の傾斜動作を停止して一定の傾斜角度(−θ8)に維持し、かつ、回転動作を停止して一定の回転角度(+Φ3)に維持する(ステップ#62)。
次に、CPU60は、時刻t6に達したか否か判断し(ステップ#63)、時刻t6に達するとボトル110の傾斜を再び正立状態に向けて緩め、かつ、ボトル110を時計回り方向に回転させる(ステップ#64)。このときの傾斜速度は、+θ8/tunitであり、回転速度は、−Φ3/2tunitである。
次に、CPU60は、ボトル110が正立状態に戻ったか否かを確認し(ステップ♯65)、正立状態に戻ったと判断した場合、傾斜動作を停止し、異物検出の処理を実行する(ステップ#66)。
異物検出の処理は、上述したステップ#18、ステップ♯28及びステップ♯58の異物検出の処理と同じ方法を用いる。
最後に、CPU60は、ボトル110が終了位置に到達したことを確認する(ステップ♯67)。ここで、終了位置とは、検査開始前と同一位置である。つまり、CPU60は、ステップ♯64及びステップ#66における総回転角度が、ステップ#56及びステップ♯60における総回転角度と等しくなったこと確認する。ボトル110が終了位置に到達したことが確認されると、CPU60は、回転動作を停止する(ステップ#68)。
このように、ステップ#60〜#68までの処理によれば、倒立したボトル110が正立状態に戻される間、ボトル110はボトル110の中心軸101とは離れている軸、つまり、ボトル110の中心軸101とは一致しない軸(回転軸13)を中心に時計回り方向に回転される。また、後半の処理が開始時点で前半の処理の影響(液体の動き)が残っており、そのため、後半の回転動作と傾斜動作によって生じる液体の動きは極めて複雑になり、ボトル内に存在する異物の運動が活発になる。その結果、異物の移動範囲がラベルで覆われた領域よりも大きくなり、カメラ49で撮影された画像から異物をより確実に検出できる。
さらに、上述の実施形態1及び実施形態2では、ボトル110が倒立状態まで傾斜し傾斜動作が停止した後、及び、ボトル110が倒立状態から正立状態に戻り傾斜動作が停止した後に異物検出処理を行うが、異物検出のタイミングはこれに限れられるものではない。例えば、実施形態1及び実施形態2において、時刻t2が経過し、傾斜速度が再度速められるタイミングで異物検出処理を行ってもよい。これにより、ボトル110の倒立にともない、ボトル110内を比較的速い速度で移動する重い沈殿物、例えばボトル等を検出することができる。
また、例えば、実施形態1及び実施形態2において、時刻t6が経過し、停止していた傾斜動作が再び開始されるタイミングで異物検出処理を行ってもよい。これにより、ボトル110の倒立状態から正立状態に戻る動作にともない、ボトル110内を比較的速い速度で移動する重い沈殿物、例えばボトル等を検出することができる。
このように異物検出のタイミングを、回転及び傾斜動作に応じて、また、検査するボトルに充填されている液体の種類に応じて、適宜変更することで、より効果的に異物を検出することが可能になる。
さらに、外側フレーム12の第1の軸13を中心とした回転と、内側フレーム30の第2の軸27を中心に回転との組み合わせは、実施形態1及び実施形態2の組み合わせに限られるものではない。検査するボトルに充填されている液体の種類に応じて、適宜変更することで、より効果的に異物を検出することが可能になる。
[その他の実施形態]
上述した実施形態の異物検出システムは種々改変可能である。
例えば、上述の実施形態では、ボトル110を倒立状態から正立状態に戻す間、外側フレーム12を時計周り方向に回転したが、回転の方向は限定的ではない。例えば、ボトル110を倒立状態から正立状態に戻す間、外側フレーム12を反時計周り方向に回転してもよいし、また、ボトル110を倒立状態から正立状態に傾ける間だけでなくボトル110を正立状態から倒立状態に戻す間も、回転動作を与えてもよい。この場合、正立状態から倒立状態への間の回転方向と、倒立状態から正立状態への間の回転方向は同一方向でもよいし、異なっていてもよい。
上述の実施形態では、ボトル110を正立状態から倒立状態に傾ける間、時刻t1から時刻t2までの傾斜速度を時刻t0から時刻t1までの傾斜速度及び時刻t2から時刻t3までの傾斜速度よりも小さくして連続的に(すなわち、途中で傾斜動作を停止することなく)ボトル110を傾斜させたが、時刻t1から時刻t2までは傾斜速度をゼロに落としてもよい(すなわち、傾斜を停止してもよい)。逆に、上述の実施形態では、ボトル110を倒立状態から正立状態に傾ける間、時刻t5から時刻t6までの傾斜速度をゼロに設定したが、時刻t5から時刻t8まで連続的に(すなわち、途中で傾斜動作を停止することなく)ボトル110の傾斜を戻してもよい。
上述の実施形態では、内側フレーム30に2つのボトル保持機構35を設け、2つの容器について同時に異物検出を行うようにしたが、保持機構35の数は限定的ではなく、保持機構が1つ又は3つ以上の形態も本発明の範囲に含まれる。保持機構が1つの場合、異物検出システムを前方から見たとき、1つの保持機構の鉛直軸が第1の軸13の延長上に表れるように配置することが好ましい。
上述の実施形態では、図2に示すように、保持機構35の中心軸36を第1の軸13の前方に配置したが、異物検出システムを横方向から見たとき(図2の状態)、保持機構35の中心軸36を第1の軸13と一致させてもよい。
上述の実施形態では、ボトル保持機構35の中心軸36を第1の軸13から離して配置し、ボトル110を第1の軸13周りで旋回させたが、ボトル保持機構35の中心軸36と第1の軸13との配置関係はこれに限定されない。例えば、内側フレーム30に設置されるボトル保持機構35が1つの場合、ボトル保持機構35の中心軸36を第1の軸13の延長上に表れるように配置し、ボトル110を第1の軸13を中心に回転させてもよい。
上述の実施形態では、図2に示すように、保持機構35をその中心軸36が第2の軸27が交叉するように配置し、ボトル110を第2の軸27を中心に回転させたが、これに限定されるものではない。例えば、ボトル保持機構35の中心軸36と第2の軸27とを直交するが交叉しないで配置させ、ボトル110を第2の軸27を中心に第2の軸27の周りを旋回させてもよい。
上述の実施形態では、図2に示すように、保持機構35をその中心軸36が第2の軸27が交叉するように配置したが、保持機構35の中心軸と第2の軸27が交叉している必要はない。
上述の実施形態では、図1、2に示すように、カメラ49を第2のフレーム30に固定したが、基台11又は基台11を支持する固定構造体(例えば、建物の床)に固定してもよい。
上述の実施形態では、カメラ49で撮影した画像を処理することによって異物を抽出しているが、単にカメラ49で撮影した画像をディスプレイに表示するだけでもよい。この場合、ディスプレイに表示された撮影画像をオペレータが確認して、異物の有無を確認する。
10:異物検出システム
12:外側フレーム(第1のフレーム)
13:第1の軸(回転軸)
14:第1の回転機構
23:第1の回転駆動源
27:第2の軸(傾斜軸)
30:内側フレーム(第2のフレーム)
35:保持機構
42:第2の回転機構
46:第2の回転駆動源
49:カメラ(撮影装置)
50:光軸
51:照明光源
55:制御部
65:異物検出部
66:設置状態判定部
100:容器(ボトル)
101:容器中心軸
110:ボトル
104:異物
121:表ラベル
122:裏ラベル
特開2013−96921号公報

Claims (41)

  1. 基台(11)と、
    第1の軸(13)を中心に回転自在に前記基台(11)に設けられた第1のフレーム(12)と、
    前記第1の軸(13)と直交する第2の軸(27)を中心に回転自在に前記第1のフレーム(12)に設けられた第2フレーム(30)と、
    前記第1の軸(13)を中心に前記基台(11)に対して前記第1のフレーム(12)を回転させる第1の回転機構(14)と、
    前記第2の軸(27)を中心に前記第1のフレーム(12)に対して前記第2のフレーム(30)を回転させる第2の回転機構(42)と、
    液体を収容した容器(100)を、前記容器(100)の中心軸(101)を前記第1の軸(13)から離した状態で前記第2のフレーム(30)に保持させる容器保持機構(35)と、
    前記容器(100)を撮影する撮影装置(49)と、
    前記第1の回転機構(14)、前記第2の回転機構(42)、及び、前記撮影装置(49)を制御する制御部(55)を備えており、
    前記制御部(55)は、
    前記第1の回転機構(14)を駆動させて、前記第1の軸(13)を中心として前記第1のフレーム(12)を回転させることと、
    前記第2の回転機構(42)を駆動させて、前記第2の軸(27)を中心として前記第2のフレーム(30)を回転させることと、
    前記撮影装置(49)に前記容器(100)を撮影させる撮影処理(ステップ#18、ステップ♯28)と、を実行するように構成されていることを特徴とする異物検出システム。
  2. 前記第2の回転機構(42)の駆動による前記第2のフレーム(30)を回転によって、前記容器(100)は、正立状態から倒立状態まで回転又は旋回することを特徴とする、請求項1に記載の異物検出システム。
  3. 前記第2の回転機構(42)の駆動による前記第2のフレーム(30)を回転によって、前記容器(100)は、倒立状態から正立状態まで回転又は旋回することを特徴とする、請求項1又は2に記載の異物検出システム。
  4. 前記第1の回転機構(14)の駆動による前記第1のフレーム(12)の回転のみが実施される第1の回転処理と、前記第2の回転機構(42)の駆動による前記第2のフレーム(30)の回転のみが実施される第2の回転処理と、が独立して実施される期間を含むこと特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  5. 前記第1の回転処理の間、及び/又は、前記第1の回転処理の後と、
    前記第2の回転処理の間、及び/又は、前記第2の回転処理の後とに、
    前記撮影処理(ステップ#18、ステップ♯28)を実施することを特徴とする、請求項4に記載の異物検出システム。
  6. 前記第1の回転機構(14)の駆動による前記第1のフレーム(12)の回転と、前記第2の回転機構(42)を駆動による前記第2のフレーム(30)の回転と、が同時に実施される第3の回転処理を行う期間を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  7. 前記第3の回転処理の間、及び/又は、前記第3の回転処理の後に、前記撮影処理(ステップ#18、ステップ♯28)を実施することを特徴とする、請求項6に記載の異物検出システム。
  8. 前記第2の回転処理における前記第2のフレーム(30)の回転方向と前記第3の回転処理における前記第2のフレーム(30)の回転方向が逆であることを特徴とする、請求項6又は7に記載の異物検出システム。
  9. 前記第2の回転処理における前記第2のフレーム(30)の回転方向と前記第3の回転処理における前記第2のフレーム(30)の回転方向が同じであることを特徴とする、請求項6又は7に記載の異物検出システム。
  10. 前記第2の回転機構(42)の駆動によって前記第2のフレーム(30)を第1の傾斜速度で傾斜させる第1の傾斜処理(#12)と、
    前記第1の傾斜処理(#12)の後に前記第2のフレーム(30)を第2の傾斜速度で傾斜させる第2の傾斜処理(#14)と、
    前記第2の傾斜処理の後に前記第2のフレーム(30)を第3の傾斜速度で傾斜させる第3の傾斜処理(#16)を含み、
    前記第2の傾斜速度は第1の傾斜速度及び前記第3の傾斜速度よりも小さい、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  11. 前記第2の回転機構(42)の駆動によって前記第2のフレーム(30)を第1の傾斜速度で傾斜させる第1の傾斜処理(#20)と、
    前記第1の傾斜処理の後に前記第1の傾斜処理の終了時点における前記第2のフレームの傾斜を所定時間維持する第2の傾斜処理(#22)と、
    前記第2の傾斜処理の後に前記第2のフレームを第2の傾斜速度で傾斜させる第3の傾斜処理(#24)を含む、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  12. 前記第2の軸(27)が前記第1の軸(13)に直交していることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  13. 前記容器保持機構(35)は、前記容器(100)を、前記容器(100)の中心軸(101)が前記第2の軸(27)と直交する方向に向けて保持することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  14. 前記撮影装置はカメラ(49)を備えており、
    前記カメラ(49)は前記基台(11)又は前記基台(11)を支持する構造体に固定されていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  15. 前記撮影装置はカメラ(49)を備えており、
    前記カメラ(49)は前記第2のフレーム(30)に固定されていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  16. 前記カメラ(49)は、前記カメラ(49)の光軸(50)が前記第2のフレーム(30)に保持される前記容器(100)の中心軸(101)と直角に交叉するように、配置されていることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  17. 前記容器保持機構(35)を挟んで前記カメラ(49)の反対側に配置された光源(51)を有し、
    前記光源(51)が赤外線を発する赤外線光源であることを特徴とする、請求項16に記載の異物検出システム。
  18. 前記撮影装置(49)が撮影した画像を用いて、前記容器(100)に充填された液体(102)に混入しており前記液体(102)の中を移動している異物(104)の画像を作成する画像処理部(64)を備えていることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  19. 前記容器(100)は、ラベル(121、122)が貼られており、
    前記撮影装置(49)は、前記容器保持機構(35)に保持された前記容器(100)を前記ラベル(121、122)と共に撮影し、
    前記制御部(55)は、
    前記撮影装置(49)で撮影された画像(70)に含まれる前記ラベル画像部(71、72)の面積を計算することと、
    前記計算された面積を所定の基準値(A0)と比較することと、
    前記比較結果を出力することと、を含む設置状態判定処理を実施することを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  20. 前記撮影装置(49)は、前記容器保持機構(35)に保持された前記容器(100)を、前記容器(100)に貼付された複数のラベル(121、122)と共に撮影し、
    前記制御部(55)は、
    前記撮影装置(49)で撮影された画像(70)に含まれる、前記複数のラベル画像部(71、72)の前記容器の中心軸の左右に表れる第1ラベル画像部(71)及び第2ラベル画像部(72)の前記中心軸寄りの縦方向縁部(74、75)間の距離(D1)を計算することと、
    前記計算された距離(D1)を所定の基準値(D0)と比較することと、
    前記比較結果を出力することと、を含む設置状態判定処理を実施する、請求項1〜18のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  21. 前記撮影装置(49)は、前記容器保持機構(35)に保持された前記容器(100)を、前記容器(100)に貼付された少なくとも1つのラベル(121、122)と共に撮影し、
    前記制御部(55)は、
    前記撮影装置(49)で撮影された画像(70)に含まれる、前記容器(100)の中心軸の左側又は右側に表れる前記ラベル(121、122)の画像部分(71、72)の前記中心軸寄りの縦方向縁部と、前記中心軸を挟んで前記縦軸方向縁部の反対側に位置する前記容器の画像の縦方向縁部との距離(D1’)を計算すること、
    前記計算された距離(D1’)を所定の基準値(D0’)と比較することと、
    前記比較結果を出力することと、を含む設置状態判定処理を実施する、請求項1〜18のいずれか1つに記載の異物検出システム。
  22. 液体(102)が充填されている容器(100)を、前記容器(100)の中心軸(101)から離して配置されている第1の軸(13)を中心に回転する工程と、
    前記第1の軸(13)に直交する第2の軸(27)を中心に回転する工程と、
    前記容器(100)を撮影する撮影工程と、を有し、
    前記撮影工程において撮影された前記容器(100)の画像を用いて、前記容器(100)に充填されている液体(102)の中を移動する異物(104)の画像を抽出する異物検出工程を有する異物検出方法。
  23. 前記容器(100)を前記第2の軸(27)を中心に回転する工程において、前記容器(100)は、正立状態から倒立状態まで回転又は旋回する、請求項22に記載の異物検出方法。
  24. 前記容器(100)を前記第2の軸(27)を中心に回転する工程において、前記容器(100)は、倒立状態から正立状態まで回転又は旋回する、請求項22又は23に記載の異物検出方法。
  25. 前記容器(100)を前記第1の軸(13)を中心に回転する工程のみが実施される第1の回転処理工程と、前記第2の軸(27)を中心に回転する工程のみが実施される第2の回転処理工程と、を含むことを特徴とする、請求項22〜24のいずれか1つに記載の異物検出方法。
  26. 前記第1の回転処理工程の間、又は/及び、前記第1の回転処理工程の後と、
    前記第2の回転処理工程の間、又は/及び、前記第2の回転処理工程の後とに、前記撮影工程が実施されることを特徴とする、請求項22〜25のいずれか1つに記載の異物検出方法。
  27. 前記容器(100)を前記第1の軸(13)を中心に回転する工程と前記第2の軸(27)を中心に回転する工程とが同時に行われる第3の回転処理工程を含むことを特徴とする、請求項22〜26のいずれか1つに記載の異物検出処理方法。
  28. 前記第3の回転処理工程の間、又は/及び、前記第3の回転処理工程の後、前記撮影工程が実施されることを特徴とする、請求項27に記載の異物検出方法。
  29. 前記第2の軸(27)を中心に回転する前記容器(100)の回転は、
    前記容器(100)を前記第2の軸(27)を中心に回転する第1の回転動作と、
    前記第1の回転動作の後前記容器を前記第2の軸(27)を中心に再び回転する第2の回転動作と、
    前記第1の回転動作と前記第2の回転動作の間で、前記第1の回転動作の回転速度及び前記第2の回転動作の回転速度よりも小さな回転速度で前記容器を前記第2の軸(27)を中心に回転する第3の回転動作を含むことを特徴とする、請求項22〜28のいずれか1つに記載の異物検出方法。
  30. 前記第2の軸(27)を中心に回転する前記容器(100)の回転は、
    前記容器(100)を前記第2の軸(27)を中心に回転する第1の回転動作と、
    前記第1の回転動作の後前記容器(100)を前記第2の軸(27)を中心に再び回転する第2の回転動作と、
    前記第1の回転動作と前記第2の回転動作の間で前記容器(100)を静止させる静止動作を含むことを特徴とする、請求項22〜29のいずれか1つに記載の異物検出方法。
  31. 容器保持機構(35)に保持されている、ラベル(121、122)が貼られた容器(100)を前記ラベル(121、122)と共に撮影する第1工程と、
    前記第1工程で撮影された画像(70)に含まれる前記ラベル画像部(71、72)の面積を計算する面積計算工程と、
    前記面積計算工程で計算された面積を所定の基準値(A0)と比較する比較工程と、
    前記比較工程での比較結果を出力する出力工程とを有する、設置状態判定工程を含むことを特徴とする、請求項22〜30のいずれか1つに記載の異物検出方法。
  32. 容器保持機構(35)に保持されている、複数のラベル(121、122)が貼られた容器(100)を前記複数のラベル(121、122)と共に撮影する第1工程と、
    前記第1工程で撮影された画像(70)に含まれる前記複数のラベル画像部(71、72)の前記容器中心軸の左右に表れる第1ラベル画像部(71)及び第2ラベル画像部(72)の前記容器中心軸寄りの縦方向縁部(74、75)間の距離(D1)を計算する距離計算工程と、
    前記距離計算工程で計算された距離を所定の基準値(D0)と比較する比較工程と、
    前記比較工程での比較結果を出力する出力工程とを有する、設置状態判定工程を含むことを特徴とする、請求項22〜30いずれか1つに記載の異物検出方法。
  33. 容器保持機構(35)に保持されている、少なくとも1つのラベル(121、122)が貼られた容器(100)を前記ラベル(121、122)と共に撮影する第1工程と、 前記第1工程で撮影された画像(70)に含まれる前記ラベル画像部(71、72)の前記容器中心軸の左側又は右側にラベル(121、122)の画像部分(71、72)の前記容器中心軸寄りの縦方向縁部(74、75)と、前記容器中心軸を挟んで前記縦軸方向縁部の反対側に位置する容器画像の縦方向縁部との距離(D1’)を計算すること、
    前記距離計算工程で計算された距離を所定の基準値(D0’)と比較する比較工程と、
    前記比較工程での比較結果を出力する出力工程とを有する、設置状態判定工程を含むことを特徴とする、請求項22〜30いずれか1つに記載の異物検出方法。
  34. 液体(102)が充填されている容器(100)を前記容器(100)の中心軸(101)から離れた第1の軸(13)を中心に旋回する第1の工程と、
    前記第1の軸(13)に直交する第2の軸(27)を中心に回転又は旋回する第2の工程とを含む、前記容器(100)に含まれる異物を検出する方法。
  35. 前記第1の工程と前記第2の工程は、前記第1の工程のみを実行する時間帯を有する、請求項34に記載の方法。
  36. 前記第1の工程と前記第2の工程は、前記第2の工程のみを実行する時間帯を有する、請求項34又は35に記載の方法。
  37. 前記第1の工程と前記第2の工程は、前記第1の工程と前記第2の工程を同時に実行する時間帯を有する、請求項34〜36のいずれか1つに記載の方法。
  38. 前記第2の工程で、前記容器(100)は正立状態から倒立状態まで回転又は旋回する、請求項34〜37のいずれか1つに記載の方法。
  39. 前記第2の工程で、前記容器(100)は倒立状態から正立状態まで回転又は旋回する、請求項34〜38のいずれか1つに記載の方法。
  40. 前記第1の軸(13)が鉛直軸であり、前記第2の軸(27)が水平軸である、請求項34〜39のいずれか1つに記載の方法。
  41. 液体(102)が充填されている容器(100)を前記容器(100)の中心軸(101)から離れた第1の軸(13)を中心に旋回しながら前記第1の軸(13)に直交する第2の軸(27)を中心に前記容器(100)を回転又は旋回させる工程を含む、前記容器(100)に含まれる異物を検出する方法。
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