JP2020114971A - 引き違いサッシ - Google Patents

引き違いサッシ Download PDF

Info

Publication number
JP2020114971A
JP2020114971A JP2019006174A JP2019006174A JP2020114971A JP 2020114971 A JP2020114971 A JP 2020114971A JP 2019006174 A JP2019006174 A JP 2019006174A JP 2019006174 A JP2019006174 A JP 2019006174A JP 2020114971 A JP2020114971 A JP 2020114971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
shoji
glass
sash
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019006174A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7246190B2 (ja
Inventor
裕次 桑山
Yuji Kuwayama
裕次 桑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2019006174A priority Critical patent/JP7246190B2/ja
Publication of JP2020114971A publication Critical patent/JP2020114971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7246190B2 publication Critical patent/JP7246190B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Special Wing (AREA)
  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

【課題】部品点数を削減することで製造コストの低減を図ることができ、しかも防火性能を確保することができる。【解決手段】枠体1と、枠体1の内部の屋外側に設けられた外障子2A、及び屋内側に設けられた内障子2Bを有する障子2と、を備え、障子2の下框に芯材が設けられていない防火用として用いる引き違いサッシ100であって、外障子2Aの召合せ框23Aに外障子2Aの複層ガラス30を保持するガラス保持金具27が設けられている構成の引き違いサッシを提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、引き違いサッシに関するものである。
従来、障子部材の内部の全てに芯材を設けることにより強度をもたせるとともに、縦枠と縦框の間に加熱発泡材を配置することにより隙間を塞いでいる防火用の引き違いサッシが知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。
すなわち、従来の引き違いサッシの障子では、複層ガラスを支持するために断面矩形状の框に金属製の芯材を入れて補強することで、框の矩形状を保持し、複層ガラスが下框から外れて落下することを防止している。ところが、特許文献1に記載されるような芯材を下框に入れる障子構造では、芯材の部品が増えてしまい、製造コストがかかっていた。
これに対して、下框に芯材を入れない構成の障子であって、芯材を減らすことで製造コストを抑えた引き違いサッシが例えば特許文献2に示されている。
特許第4072421号公報 特開2018−40136号公報
しかしながら、従来の防火用の引き違いサッシでは、以下のような問題があった。
すなわち、上記の特許文献1に示す引き違いサッシでは、火災時に高温に晒されると、熱伸びや反りによって枠体が変形し、障子と枠体との間に隙間が生じてしまう虞があった。このような隙間により屋内外を連通する部分が形成されると、屋外の熱が内側に伝わり易くなる。そのため、部材を補強し、縦枠と縦框の隙間を開けさせないように隙間を埋めることが行われているが、部材点数が多くなり、コストが増大するという問題があった。
また、特許文献2に示すように下框に芯材を設けない構造においては、障子の重量が大きいことから、耐火試験における火災後期の段階で下框が変形し、複層ガラスを備えた重量の大きな障子を下框によって下方から支持することができなくなる。そのため、障子が垂れ下がって、障子と上枠との間に隙間が生じ、その隙間を通じて屋内外が連通してしまい、防火性能を確保できない。そのため、障子と上枠との間に隙間を多くの加熱発泡材によって埋める必要があり、部品点数も増えることから、その点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、部品点数を削減することで製造コストの低減を図ることができ、しかも防火性能を確保することができる引き違いサッシを提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る引き違いサッシは、枠体と、前記枠体の内部の屋外側に設けられた外障子、及び屋内側に設けられた内障子を有する障子と、を備え、前記障子の下框に芯材が設けられていない防火用として用いる引き違いサッシであって、前記外障子の縦框のうち少なくとも一方のみに、前記外障子の複層ガラスを保持するガラス保持金具が設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、前記内障子の縦框のうち少なくとも一方にのみに、前記内障子の複層ガラスを保持するガラス保持金具が設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、前記下框には、前記複層ガラスを保持するガラス保持溝の底面に前記縦框と結合するためのタッピングホールが前記下框の長手方向に沿って設けられ、前記タッピングホールの屋外側の外面は、前記複層ガラスのうち屋外側の外ガラスの屋内側の内面よりも屋内側に位置していることが好ましい。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、前記枠体の下枠には、屋外に向けて漸次下方に傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴としてもよい。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、前記障子は、火災時に加熱された際に、当該障子の下框が前記枠体の下枠に当接し、前記障子の複層ガラスのうち屋外側の外ガラスの下端が上端よりも屋外側に張り出すように傾斜可能に構成されていることを特徴としてもよい。
また、本発明に係る引き違いサッシでは、ガラス保持金具は、前記縦框のうちの召合せ框にのみ設けられ、戸先框には設けられていないことを特徴としてもよい。
本発明に係る引き違いサッシによれば、部品点数を削減することで映像コストの低減を図ることができ、しかも防火性能を確保することができる。
本発明の一実施形態による引き違いサッシを屋内側から見た正面図である。 図1の引き違いサッシにおける外障子と内障子の縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2に示す上框の要部拡大図である。 図2に示す下框の要部拡大図である。 図3に示す召合せ框の要部拡大図である。 図3に示す外障子の戸先框の要部拡大図である。 外障子の外ガラスが脱落する状態を示す断面図であって、図2に対応する図である。
以下、本発明の一実施形態による建築物の開口部に設けられる引き違いサッシについて、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、引き違いサッシ100は、建築物の開口部に設けられ、四角形枠状に形成された枠体1と、枠体1に対して左右方向にスライド可能に設けられた一対の障子2(2A、2B)と、を備えている。ここで、屋外側に位置する障子を外障子2Aといい、屋内側に位置する障子を内障子2Bという。
以下の説明において、屋外側と屋内側とを結ぶ方向(壁部に直交する方向、図1では紙面に直交する方向)を屋内外方向とし、建築物の開口部が壁部を貫通する方向(壁部に対向する方向)から見た際の左側と右側を結ぶ水平方向を左右方向とする。また、引き違いサッシ100を構成する各部材や部品などは、前記開口部に設けられている姿勢であるものとして、その姿勢における屋内外方向および左右方向を用いて説明する。
枠体1は、左右方向に延在する上枠11及び下枠12と、上枠11の両端部と下枠12の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する一対の縦枠13と、を有している。以下の説明では、上枠11、下枠12及び一対の縦枠13等の長尺の部材に対してそれぞれが延びる方向を長さ方向ということがある。本実施形態では、引き違いサッシ100はアルミ樹脂複合サッシを対象としている。枠体1は、金属製の縦枠13に対して金属製の上枠11及び下枠12の端部を突き当ててビス等の固定具で固定されている。
枠体1は、アルミニウム製の押出成形部材で構成され、枠体1の内部に形成され、各枠11、12、13それぞれの長さ方向に延びる中空部に金属製の枠芯材が挿入配置されている。
一対の障子2A、2Bは、枠体1の屋外側及び屋内側にそれぞれ設けられている。外障子2A及び内障子2Bは、それぞれ障子2A、2Bを閉じた状態で、枠体1内を閉塞するように配置されている。各障子2は、四方枠状に形成された框体20と、框体20内に納められた複層ガラス30と、を有している。
框体20は、左右方向に延在する上框21及び下框22と、上框21の両端部と下框22の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する戸先框23及び召合せ框24(なお、上框21、下框22、戸先框23及び召合せ框24のそれぞれを単に「框」と称することがある。)と、を有している。
本実施形態では、框体20は、アルミニウム製の押出成形部材で構成されており、屋内側面が樹脂で覆われている。上框21、下框22は、戸先框23及び召合せ框24に両端部が突き当てられて枠組みされており、ビス等の固定具で固定されている。下框22には、下枠12に沿って左右方向に走行可能な戸車25(図2参照)が設けられている。
図2に示すように、上枠11は、左右方向に延びる上枠壁部111と、上枠壁部111から下方に延びるととともに左右方向に沿って延在し屋内外方向に間隔をあけて設けられる一対のレール案内壁112A、112Bと、を有している。屋外側の外レール案内壁112Aと屋外側の内レール案内壁112Bの下部分には、それぞれ外障子2Aと内障子2Bの上端が左右方向にスライド自在に案内されるようになっている。
下枠12は、左右方向に延びる下枠壁部121と、下枠壁部121から上方に延びるととともに左右方向に沿って延在し屋内外方向に間隔をあけて設けられる一対のレール案内壁122A、122Bと、を有している。屋外側の外レール案内壁122Aと屋外側の内レール案内壁122Bの上部分には、それぞれ外障子2Aと内障子2Bの下端に設けられる戸車25が左右方向に走行自在に案内されるようになっている。
下枠壁部121の上面には、一対のレール案内壁122A、122B間に位置する中央区画部121Aと、外レール案内壁122Aより屋外側に位置する屋外区画部121Bと、内レール案内壁122Bより屋内側に位置する屋内区画部121Cと、が形成されている。中央区画部121Aには、加熱発泡材F120が設けられている(図5参照)。なお、屋外区画部121Bと屋内区画部121Cとには、加熱発泡材が設けられていない。
また、下枠壁部121の下面には、アルミ、スチール等の金属により形成される断面L字状の下枠芯材123が設けられている。下枠芯材123は、下枠12の延在方向(左右方向)の全長にわたって配置されている。
また、下枠12の下枠壁部121の上面は、屋外に向けて漸次下方に傾斜する傾斜面が形成されている。
図2及び図3に示すように、外障子2A及び内障子2Bに設けられる複層ガラス30は、屋外側に配置される外ガラス31と屋内側に配置される内ガラス32とがスペーサ33を介して一体に設けられている。
各框21〜24には、それぞれ断面略コの字状のガラス保持溝28が形成されている。複層ガラス30の四辺の端部は、ガラス保持溝28内に嵌め込まれている。複層ガラス30の周縁部において、屋内側の面は、框に係止された押縁によって押さえられている。
次に、各框21〜24について説明するが、外障子2Aと内障子2Bは基本的に同様な構造であるので、外障子2Aについて詳細に説明し、内障子2Bについては外障子2Aと異なる構成のみを説明する。
外障子2Aの上框21A(21)は、図4に示すように、左右方向に沿って延びる外框壁211と内框壁212とが各面方向を鉛直方向に向けた状態で互いに間隔をあけて対向して配置されている。
外框壁211と内框壁212との間には、中空状に形成され、左右方向に延びる框ホロー部S21が形成されている。框ホロー部S21は、屋外側の外框壁211と屋内側の内框壁212とを連結する上連結壁213と下連結壁214とにより囲まれた空間を形成している。また、外框壁211、内框壁212、上連結壁213及び下連結壁214は、上框21の左右方向の略全長に沿って形成されている。
下連結壁214の下側には、外框壁211と内框壁212とによってガラス保持溝28が形成されている。換言すると、下連結壁214には、下側を向く下面214bに沿って複層ガラス30の上端を保持するガラス保持溝28が形成されるとともに、上側を向く上面214aに沿って框ホロー部S21が形成されている。
上連結壁213の上側には、外レール案内壁112Aに止水パッキン217を介して係止するとともに上向きに開口するレール溝216が形成されている。レール溝216は、上框21の延在方向(左右方向)にわたって形成されている。
上連結壁213の上面213aには、加熱発泡材F210が設けられている。下連結壁214の下面214bには、加熱発泡材F211が設けられている。
外障子2Aの下框22A(22)は、図5に示すように、左右方向に沿って延びる外框壁221と内框壁222とが各面方向を鉛直方向に向けた状態で互いに間隔をあけて対向して配置されている。
外框壁221と内框壁222との間には、中空状に形成され、左右方向に延びる框ホロー部S22が形成されている。框ホロー部S22は、屋外側の外框壁221と屋内側の内框壁222とを連結する上連結壁223と下連結壁224とにより囲まれた空間を形成している。また、外框壁221、内框壁222、上連結壁223及び下連結壁224は、下框22の左右方向の略全長に沿って形成されている。
上連結壁223の上側には、外框壁221と内框壁222とによってガラス保持溝28が形成されている。換言すると、上連結壁223には、上側を向く上面223aに沿って複層ガラス30の下端を保持するガラス保持溝28が形成されるとともに、下側を向く下面223bに沿って框ホロー部S22が形成されている。
上連結壁223の上面223aには、加熱発泡材F220が設けられている。
また、ガラス保持溝28の下方には、加熱発泡材F221が設けられている。
さらに、框ホロー部S22内において外框壁221には、加熱発泡材F222が設けられている。
框ホロー部S22において、上連結壁223の下面223bに戸車25が回転可能に支持されている。
上連結壁223の上面223aにおける屋内外方向の略中央には、タッピングホール226が上方に突出するように設けられている。タッピングホール226内の雌ねじ部は、上連結壁223を貫通する孔に連続して形成されている。このタッピングホール226は、召合せ框23又は戸先框24に結合するためのねじ227の挿通部をなし、本実施形態では下框22の長手方向の全長にわたって延在している。タッピングホール226の屋外側の外面は、複層ガラス30のうち屋外側の外ガラス31の屋内側の内面よりも屋内側に位置している。
そして、戸車25は、外レール案内壁122Aの上端に転動可能に載置されている。
図6に示すように、外障子2Aの召合せ框23A(23)は、外障子2A及び内障子2Bが開口部を閉鎖している状態で一対の縦枠13、13の間の略中央部に配置され、戸先框24A(24)は、外障子2A及び内障子2Bが開口部を閉鎖している状態で一対の縦枠13、13に近接して配置されている。召合せ框23及び戸先框24は、図1に示すように、それぞれ上框21及び下框22の端面が突き合てられてビス止めされている。
召合せ框23は、上下方向に沿って延びる外框壁231と内框壁232とが各面方向を鉛直方向に向けた状態で互いに屋内外方向に間隔をあけて対向して配置されている。
外框壁231と内框壁232との間には、中空状に形成され、上下方向に延びる框ホロー部S23が形成されている。框ホロー部S23は、屋外側の外框壁231と屋内側の内框壁232とを連結する第1連結壁233と第2連結壁234とにより囲まれた空間を形成している。また、外框壁231、内框壁232、第1連結壁233及び第2連結壁234は、召合せ框23の上下方向の略全長に沿って形成されている。
框ホロー部S23には、召合せ框23の長手方向に沿って延在する框芯材26が挿入配置されている。框芯材26は、板面が屋内外方向を向く鉛直面を形成し外框壁231に沿って配置される第1片261と、板面が左右方向を向く鉛直面を形成し第1連結壁233に沿って配置される第2片262と、第2片262に対向するとともに板面が左右方向を向く鉛直面を形成し第2連結壁234に沿って配置される第3片263と、を有している。框芯材26は、第2片262が第1連結壁233に当接した状態でビス264によって第1連結壁233に固定され、第3片263が第2連結壁234に当接した状態でビス265によって第1連結壁233に固定されている。
第1連結壁233の複層ガラス30側には、複層ガラス30側に向けて開口する凹状のガラス保持溝28が設けられている。
第1連結壁233における複層ガラス30側を向く面には、断面L字形状のガラス保持金具27がビス264によって固定されている。ガラス保持金具27は、板面が外框壁231に沿って配置される第1保持片271と、板面が第1連結壁233に沿って配置される第2保持片272と、を有している。第1保持片271は、ガラス保持溝28の屋外側側面28aを屋外側から当接または押圧することで複層ガラス30の屋内外方向の振れを規制している。
框芯材26の第1片261の内面には、加熱発泡材F230が設けられている。
また、内框壁232における第1連結壁233より複層ガラス30側には、加熱発泡材F231が設けられている。
加熱発泡材F230は、外障子2Aの召合せ框23A、及び内障子2Bの召合せ框23Bの上端に設けられる加熱発泡材F230Aと、外障子2Aの召合せ框23A、及び内障子2Bの召合せ框23Bの下端に設けられる加熱発泡材F230Bと、からなる。
内框壁232の上下方向の中間部分には、図3に示すように、内障子2Bの召合せ框23に設けられるクレセント錠238(後述する)が係止可能なクレセント錠固定部237が設けられている。
外障子2Aの戸先框24A(24)は、図3に示すように、上下方向に沿って延びる外框壁241と内框壁242とが各面方向を鉛直方向に向けた状態で互いに屋内外方向に間隔をあけて対向して配置されている。外框壁241と内框壁242との間には、左右方向に仕切る区画壁243が設けられている。区画壁243は、戸先框24の上下方向の略全長に沿って形成されている。
区画壁243の複層ガラス30側には、複層ガラス30側に向けて開口する凹状のガラス保持溝28が設けられている。
外框壁241の縦枠13側の端部には、屋内側に向けて突出する止水パッキン244が設けられている。
なお、図示しないが、外障子2Aの戸先框24Aの上端及び下端には加熱発泡材が設けられている。また、内障子2Bの戸先框24Bの上端には加熱発泡材が設けられている。
次に、内障子2Bにおける各框体20の具体的な構成について説明する。なお、外障子2Aと共通する構成については説明を省略し、異なる構成のみ説明する。
内障子2Bの上框21B(21)は、図4に示すように、外障子2Aとほぼ同様の構成である。すなわち、加熱発泡材は、上連結壁213の上面213aに加熱発泡材F210が設けられ、下連結壁214の下面214bに加熱発泡材F211が設けられている。
内障子2Bの下框22B(22)は、図5に示すように、外障子2Aとほぼ同様の構成である。すなわち、加熱発泡材は、上連結壁223の上面223aに加熱発泡材F220が設けられ、ガラス保持溝28の下方に加熱発泡材F221が設けられ、さらに框ホロー部S22内において外框壁221に加熱発泡材F222が設けられている。
召合せ框23Bの框ホロー部S23には、クレセント錠238を固定ねじ238aによって固定するための裏板239が設けられている(図3参照)。クレセント錠238は、障子2A、2Bを閉じた状態で外障子2Aのクレセント錠固定部237に係止可能に設けられている。
加熱発泡材F230は、框ホロー部S23内の外框壁231の屋内面側に設けられている。
内障子2Bの戸先框24B(24)は、図3に示すように、外障子2Aの戸先框24Aとほぼ同様の構成である。
次に、本実施形態による引き違いサッシ100の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
図3及び図8に示すように、本実施形態による引き違いサッシ100では、外障子2A及び内障子2Bの下框22に芯材が設けられていないので、火災時に高温に晒されたときに、下框22が屋外側から溶融して重量の大きな複層ガラス30を有する障子2が自重により下がろうとする。そして、外障子2Aの縦框のうち少なくとも一方(本実施形態では召合せ框23A)にのみにガラス保持金具27が設けられているので、複層ガラス30は下框22の金属部分の溶融に伴い脱落することになる。このとき、下框22の屋外側が高温に晒されて屋内側よりも先に溶融するため、外障子2Aの外ガラス31のみを積極的に脱落させることができる。すなわち、複層ガラス30が内ガラス32の1枚のみとなって、その重量を軽くすることができ、外障子2A全体の垂れ下がりを防ぐことができる。
これにより、障子2と枠体1との間に隙間が生じることを抑制することができ、屋内外が連通することを防止でき、防火性能を確保することができる。
しかも、本実施形態では、枠体1と障子2との間に隙間を無くすことができるので、隙間を埋めるための加熱発泡材を無くす、又は低減することが可能となり、部品数を減らすことができるので、製造コストの低減を図ることができる。
なお、上述した防火性能は、発明者が「防耐火性能試験・評価業務方法書」(一般財団法人建材試験センター、平成12年6月1日制定)の「4.9 遮炎・準遮炎性能試験方法(り)」に準じて試験を行って確認している。本試験では、20分の耐火試験のうち、例えば火災開始から10分までを火災初期とし、さらに経過10分から15分までを火災中期とし、さらに経過15分から20分までを火災後期とした。そして、耐火試験の最後の段階(火災発生後20分)で障子が垂れ下がり、障子と上枠との間に隙間が生じてしまうことを確認した。そこで、外障子2Aを上述した実施形態の構成とすることで、障子の垂れ下がりが発生する前の火災後期(〜19分、20分に到達する前)に複層ガラスのうち外ガラスのみが屋外側に脱落し、その結果、障子の垂れ下がりが無くなり、障子と上枠との間に隙間が生じないことが確認できた。
なお、本実施形態において、外障子2Aだけでなく、内障子2Bの縦框のうち少なくとも一方(ここでは召合せ框23B)にのみにガラス保持金具27が設けられていてもよい。この場合には、内障子2Bの複層ガラス30は下框22Bの溶融に伴いガラス保持金具27より脱落する。このとき、内障子2Bの下框22Bの屋外側が高温に晒されて屋内側よりも先に溶融するため、内障子2Bの外ガラス31のみを積極的に脱落させることができ、重量を軽くすることで内障子2B全体が垂れ下がることを防ぐことができる。これにより、障子2と枠体1との間に隙間が生じることを抑制することができる。
このように外障子2Aの防火性能のみではなく内障子2Bの防火性能も向上させることができるので、隙間を埋めるための加熱発泡材を無くす、又は低減することが可能となり、部品数をより一層減らすことができる。
さらに、本実施形態では、火災時において複層ガラス30を保持しているガラス保持溝28の底面がタッピングホール226を支点にして屋外側下方に傾斜するため、外ガラス31を屋内側の内ガラス32よりも先にガラス保持溝28から外して脱落させることができる。このようにタッピングホール226を利用して外ガラス31のみを積極的に脱落させる構成とすることで、火災時における障子全体の軽量化をより確実に行うことができる。とくに、複層ガラス30のうち外ガラス31が内ガラス32よりも厚みと重量が大きい場合には、外ガラス31の重量も加わってより効果的にガラス保持溝28を傾斜させることができる。
また、本実施形態では、下枠12が屋外に向けて下り傾斜となっているので、外障子2Aの下框22Aが溶融したときの外ガラス31が下枠12の下り斜面に沿って屋外側に向けて滑って脱落しやすくなる。
さらに、本実施形態では、障子2が火災時に加熱された際に障子2の下框22が下枠12に当接し、障子2の外ガラス31の下端が上端よりも屋外側に張り出すように傾斜可能に構成されている(図8参照)。そのため、火災時において外障子2Aの下框22Aが溶融した際に、外ガラス31が下枠12に当接すると、外ガラス31の下端が上端よりも屋外側に張り出すため、外ガラス31を屋外側に向けて積極的に脱落させることができる。
さらにまた、本実施形態では、外障子2Aの召合せ框23Aのみにガラス保持金具27が設けられているので、召合せ框23の強度を向上させることができ、障子2全体の形状を維持することができる。
このように本実施の形態では、部品点数を削減することで製造コストの低減を図ることができ、しかも防火性能を確保することができる。
以上、本発明による引き違いサッシの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では外障子2Aの召合せ框23Aのみにガラス保持金具27を設け、戸先框24Aにはガラス保持金具27を設けない構成としているが、これに限定されることはなく、召合せ框23Aにガラス保持金具27を設けずに、戸先框24に設けるように構成であってもかまわない。あるいは、召合せ框23A及び戸先框24の両方の縦框ともにガラス保持金具27を設けない構成としてもよい。
また、各部位に設けられる加熱発泡材の取付け位置、形状、長さ寸法、厚さ、数量等の構成は、上述した実施形態に限定されることはなく、任意に設定することができる。
また、本実施形態では、外障子2Aの召合せ框23Aに挿入配置されている框芯材26は断面L字形状をなしているが、L字形状であることに限定されることはなく、例えば断面コの字形状や矩形状であってもかまわない。
また、下框22において複層ガラス30を下方から保持するガラス保持溝28の下方に縦框と結合するためのタッピングホール226を設けた構成としているが、このようなタッピングホール226を省略することも可能である。また、タッピングホール226の位置も本実施形態に限定されることはない。つまり、本実施形態のようにタッピングホール226の屋外側の外面が外ガラス31の屋内側の内面よりも屋内側に位置していることに限定されることはない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
100 引き違いサッシ
1 枠体
2 障子
2A 外障子
2B 内障子
11 上枠
12 下枠
13 縦枠
20 框体
21、21A、21B 上框
22、22A、22B 下框
23、23A、23B 召合せ框(縦框)
24、24A、24B 戸先框(縦框)
26 框芯材
27 ガラス保持金具
28 ガラス保持溝
30 複層ガラス
31 外ガラス
32 内ガラス
226 タッピングホール
F120、F210、F211、F220、F221、F222、F230、F230A、F230B、F231 加熱発泡材

Claims (6)

  1. 枠体と、前記枠体の内部の屋外側に設けられた外障子、及び屋内側に設けられた内障子を有する障子と、を備え、前記障子の下框に芯材が設けられていない防火用として用いる引き違いサッシであって、
    前記外障子の縦框のうち少なくとも一方にのみに、前記外障子の複層ガラスを保持するガラス保持金具が設けられていることを特徴とする引き違いサッシ。
  2. 前記内障子の縦框のうち少なくとも一方にのみに、前記内障子の複層ガラスを保持するガラス保持金具が設けられている請求項1に記載の引き違いサッシ。
  3. 前記下框には、前記複層ガラスを保持するガラス保持溝の底面に前記縦框と結合するためのタッピングホールが前記下框の長手方向に沿って設けられ、
    前記タッピングホールの屋外側の外面は、前記複層ガラスのうち屋外側の外ガラスの屋内側の内面よりも屋内側に位置している請求項1又は2に記載の引き違いサッシ。
  4. 前記枠体の下枠には、屋外に向けて漸次下方に傾斜する傾斜面が形成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
  5. 前記障子は、火災時に加熱された際に、当該障子の下框が前記枠体の下枠に当接し、前記障子の複層ガラスのうち屋外側の外ガラスの下端が上端よりも屋外側に張り出すように傾斜可能に構成されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
  6. 前記ガラス保持金具は、前記縦框のうちの召合せ框にのみ設けられ、戸先框には設けられていない請求項1乃至5のいずれか1項に記載の引き違いサッシ。
JP2019006174A 2019-01-17 2019-01-17 引き違いサッシ Active JP7246190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019006174A JP7246190B2 (ja) 2019-01-17 2019-01-17 引き違いサッシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019006174A JP7246190B2 (ja) 2019-01-17 2019-01-17 引き違いサッシ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020114971A true JP2020114971A (ja) 2020-07-30
JP7246190B2 JP7246190B2 (ja) 2023-03-27

Family

ID=71778391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019006174A Active JP7246190B2 (ja) 2019-01-17 2019-01-17 引き違いサッシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7246190B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014109091A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Lixil Corp 開口部装置
JP2016113770A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 Ykk Ap株式会社 建具
JP2018040136A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 Ykk Ap株式会社 建具
JP2018059332A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 Ykk Ap株式会社 建具

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014109091A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Lixil Corp 開口部装置
JP2016113770A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 Ykk Ap株式会社 建具
JP2018040136A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 Ykk Ap株式会社 建具
JP2018059332A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 Ykk Ap株式会社 建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP7246190B2 (ja) 2023-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020112026A (ja) シャッター建具
JP2021119292A (ja) 建具
JP2020114971A (ja) 引き違いサッシ
JP2023027414A (ja) 建具
JP2017008583A (ja) 建具
JP2015221972A (ja) 建具
JP2020114975A (ja) 引き違いサッシ
JP6691100B2 (ja) 建具
JP6741528B2 (ja) 建具
JP2018168585A (ja) 戸体および建具
JP5376495B2 (ja) カーテンウォール
JP6868526B2 (ja) 建具
JP2016142019A (ja) 建具
JP7324691B2 (ja) 障子
JP5376497B2 (ja) カーテンウォール
JP6662958B2 (ja) 建具
JP7061057B2 (ja) 建具
JP7086812B2 (ja) 建具
JP2023066225A (ja) 防火建具
JP7161372B2 (ja) 建具
JP7137981B2 (ja) 建具
JP7324692B2 (ja) 障子
JP6701318B2 (ja) 建具
JP7201518B2 (ja) 防火サッシ
JP7340425B2 (ja) 障子

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7246190

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150