JP2020112287A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物が逃し弁に流入することを確実に抑制できる貯湯式給湯機を提供する。【解決手段】貯湯式給湯機35は、水を加熱する熱源機(HPユニット7)と、貯湯タンク8を有するタンクユニット33と、熱源機の入口とタンクユニット33との間を接続する入水配管14と、熱源機の出口とタンクユニット33との間を接続する出湯配管15とを備える。タンクユニット33は、流路切替手段(三方弁11及び四方弁18)を備える。流路切替手段は、貯湯タンク8から出た水が入水配管14及び出湯配管15を通らずに貯湯タンク8に流入する第一流路と、貯湯タンク8から出た水が入水配管14及び出湯配管15を通って貯湯タンク8に流入する第二流路とを形成可能である。貯湯式給湯機35の施工後に貯湯タンク8内に水を満たす注水操作を行うときに、流路切替手段が第一流路を形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関する。
下記特許文献1に開示された従来の貯湯式給湯機では、施工後、貯湯タンク内を水で満たす操作のときに、貯湯タンク内が満水になって溢れた水は、逃がし弁から外部に流出する。その後、循環ポンプを運転し、配管内の空気を抜くエア抜き運転を行う。
特開2018−091513号公報
貯湯式給湯機の施工時に、貯湯タンクと熱源機との間を接続する配管内に異物が混入する可能性がある。特許文献1の貯湯式給湯機では、貯湯タンクが満水になった後に逃し弁から排水するとき、あるいはエア抜き運転を実施したときに、上記異物が逃し弁のシール部に流れて、逃し弁の異物噛みあるいはシール不良が発生するという課題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、異物が逃し弁に流入することを確実に抑制できる貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯機は、水を加熱する熱源機と、熱源機により加熱された湯を貯留可能な貯湯タンクを有するタンクユニットと、熱源機の入口とタンクユニットとの間を接続する入水配管と、熱源機の出口とタンクユニットとの間を接続する出湯配管と、を備える貯湯式給湯機において、タンクユニットは、流路切替手段を備え、流路切替手段は、貯湯タンクから出た水が入水配管及び出湯配管を通らずに貯湯タンクに流入する第一流路と、貯湯タンクから出た水が入水配管及び出湯配管を通って貯湯タンクに流入する第二流路とを形成可能であり、貯湯式給湯機の施工後に貯湯タンク内に水を満たす注水操作を行うときに、流路切替手段が第一流路を形成するものである。
本発明によれば、異物が逃し弁に流入することを確実に抑制できる貯湯式給湯機を提供することが可能となる。
実施の形態1による貯湯式給湯機を示す構成図である。 実施の形態1による貯湯式給湯機における第一流路の構成図である。 実施の形態1による貯湯式給湯機における異物除去運転のときの循環流路である第二流路の構成図である。 異物除去運転のときに制御装置によって実行されるフローチャートを示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による貯湯式給湯機を示す構成図である。図1に示すように、貯湯式給湯機35は、タンクユニット33、HP(ヒートポンプ)ユニット7、及びリモコン装置44を備える。HPユニット7とタンクユニット33との間は、入水配管14と出湯配管15と図示しない電気配線とを介して接続されている。タンクユニット33には、制御装置36が内蔵されている。タンクユニット33及びHPユニット7が備える各種弁類、ポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御装置36により制御される。
リモコン装置44は、運転動作指令及び設定値の変更などに関する使用者の操作を受け付ける機能を有する。リモコン装置44は、ユーザーインターフェースの例である。制御装置36とリモコン装置44の間は、有線または無線により、双方向にデータ通信可能に接続されている。リモコン装置44には、図示を省略するが、貯湯式給湯機35の状態等の情報を表示する表示部、使用者が操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。リモコン装置44の表示部は、使用者に情報を報知する報知手段としての機能を有する。本実施の形態におけるリモコン装置44は、表示部を報知手段として備えるが、変形例として、例えば音声案内装置のような他の報知手段を備えてもよい。
本実施の形態において、リモコン装置44は、例えば台所、リビング、浴室などの壁に設置されたものでもよい。複数のリモコン装置44が制御装置36に対して通信可能でもよい。また、例えばスマートフォンのような携帯端末がリモコン装置44のようなユーザーインターフェースとしての機能を有するように構成してもよい。当該携帯端末と制御装置36とが、ネットワークを介して通信してもよい。
HPユニット7は、水を加熱する熱源機に相当する。HPユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、空気熱交換器6を冷媒配管5にて環状に接続した冷媒回路を備える。HPユニット7は、この冷媒回路によりヒートポンプサイクルの運転を行う。水冷媒熱交換器3では、圧縮機1で圧縮された冷媒と、タンクユニット33から導かれた水との間で熱を交換することで、水が加熱される。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留する。貯湯タンク8の内部では、温度による水の密度の差によって、上側が高温で下側が低温になる温度成層を形成することができる。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留するためのものである。温度による水の密度の違いにより、貯湯タンク8内には、上側が高温で下側が低温の温度成層が形成される。貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第3給水配管9cが接続されている。水道等の水源から供給される水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第3給水配管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dに接続された配管は、分岐部41にて、タンク上部配管13と給湯配管21とに分かれる。給湯配管21は、貯湯タンク8内に貯留された湯を貯湯式給湯機35の外部へ供給するため配管である。沸上運転のときには、HPユニット7を用いて加熱された高温湯がタンク上部配管13を通って温水導入出口8dから貯湯タンク8内に流入することにより、貯湯タンク8内で上から下に向かって徐々に高温湯が蓄積されていく。貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ42,43が高さを変えて取り付けられている。制御装置36は、これらの貯湯温度センサ42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検出することにより、貯湯タンク8内の残湯量及び蓄熱量を検出できる。制御装置36は、検出された貯湯タンク8内の残湯量または蓄熱量に応じて、沸上運転の開始及び停止などを制御する。図示の例では、2個の貯湯温度センサ42,43を設けているが、さらに多くの貯湯温度センサを設けてもよい。本実施の形態であれば、タンク上部配管13と給湯配管21との双方が一つの温水導入出口8dに連通することにより、貯湯タンク8に形成するポートの数を少なくすることができる。
タンクユニット33内には、三方弁11、循環ポンプ12、四方弁18及び風呂用熱交換器20が備えられている。循環ポンプ12は、各種配管に湯水を循環させるためのポンプである。入水配管14は、循環ポンプ12の出口と、HPユニット7の入口との間を接続する。循環ポンプ12の入口には入口配管19が接続されている。
風呂用熱交換器20は、一次側流路を流れる熱源水と二次側流路を流れる加熱対象水との間で熱を交換することにより加熱対象水を加熱するための熱交換器である。本実施の形態では、浴槽30から循環する浴槽水を加熱対象水とする風呂用熱交換器20が備えられている例を説明するが、風呂用熱交換器20に代えて、例えば暖房用水を加熱対象水とする熱交換器が備えられていてもよい。貯湯タンク8またはHPユニット7からの高温湯を熱源水として風呂用熱交換器20へ供給することができる。
風呂往き配管27は、風呂用熱交換器20の二次側流路の出口と、浴槽30との間を接続する。風呂戻り配管28は、浴槽30と、風呂用熱交換器20の二次側流路の入口との間を接続する。風呂戻り配管28の途中には、浴槽水を循環させるための風呂循環ポンプ29と、浴槽30から出た浴槽水の温度を検出するための風呂戻り温度センサ38とが設置されている。風呂往き配管27の途中には、風呂用熱交換器20から出た浴槽水の温度を検出するための風呂往き温度センサ37が設置されている。
三方弁11は、湯水が流入するaポート及びbポートと、湯水が流出するcポートとを有する流路切替手段である。三方弁11は、第一多方弁に相当する。四方弁18は、湯水が流入するbポート及びcポートと、湯水が流出するaポート及びdポートとを有する流路切替手段であり、a−b、a−c、b−d、c−dの4つの経路の間で流路切替可能に構成されている。四方弁18は、第二多方弁に相当する。また、タンクユニット33は、水導出口配管10、熱源水入口配管20a、第1バイパス配管16、熱源水出口配管20b、及び第2バイパス配管17を有している。水導出口配管10は、貯湯タンク8の下部に設けられた水導出口8bと、三方弁11のaポートとの間を接続する。入口配管19は、三方弁11のcポートと、循環ポンプ12の入口との間を接続する。出湯配管15は、HPユニット7の出口と、四方弁18のcポートとの間を接続する。タンク上部配管13は、四方弁18のdポートと、分岐部41との間を接続する。第1バイパス配管16は、四方弁18のaポートと、貯湯タンク8の中間高さ部または下部に設けられた温水導入口8cとの間を接続する。熱源水入口配管20aは、タンク上部配管13の途中に設けられた分岐部40と、風呂用熱交換器20の一次側流路の入口との間を接続する。熱源水出口配管20bは、風呂用熱交換器20の一次側流路の出口と、三方弁11のbポートとの間を接続する。第2バイパス配管17は、入水配管14の途中に設けられた分岐部32と、四方弁18のbポートとの間を接続する。分岐部32は、タンクユニット33内にある。第2バイパス配管17は、分岐部32と、入水配管14の一部とを介して、循環ポンプ12の出口に連通している。本実施の形態であれば、熱源水入口配管20aが分岐部40からタンク上部配管13を介して温水導入出口8dに連通する。このため、熱源水入口配管20aを貯湯タンク8の上部に直接接続する必要がないので、貯湯タンク8の上部に形成するポートの数を少なくすることができる。
さらに、タンクユニット33は、第1給水配管9a、第2給水配管9b、給湯用混合弁22、風呂用混合弁23、第1給湯配管24、及び第2給湯配管25を有している。第1給水配管9aの一端は水道等の水源に接続され、第1給水配管9aの他端には減圧弁31を介して第2給水配管9b及び第3給水配管9cが接続されている。第2給水配管9bは、途中から分岐してそれぞれ給湯用混合弁22と風呂用混合弁23とに接続されている。また、給湯配管21は、途中から分岐してそれぞれ給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23に接続されている。第2給湯配管25の途中には、第2給湯配管25を開閉する風呂用電磁弁26と、第2給湯配管25を通る湯の流量を検出する風呂用流量センサ45とが設けられている。
給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23は、給湯配管21から供給される高温湯と、第2給水配管9bから供給される低温水との流量比を調整することにより、使用者がリモコン装置44にて設定した設定温度の湯を生成し、第1給湯配管24及び第2給湯配管25にそれぞれ流入させる。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、第1給湯配管24から給湯栓34を経由して、使用者が使用するシャワー及びカラン等の蛇口(図示しない)に供給される。一方、風呂用混合弁23で設定温度に調整された湯は、第2給湯配管25から風呂用流量センサ45、風呂用電磁弁26、風呂往き配管27、風呂戻り配管28を経て浴槽30に供給される。
三方弁11は、水導出口配管10と入口配管19とが連通する形態と、熱源水出口配管20bと入口配管19とが連通する形態と、水導出口配管10と入口配管19と熱源水出口配管20bとの3方向が連通する形態との3つの流路形態に切り替え可能である。四方弁18は、出湯配管15とタンク上部配管13とが連通する形態と、出湯配管15と第1バイパス配管16とが連通する形態と、第1バイパス配管16と第2バイパス配管17とが連通する形態と、タンク上部配管13と第2バイパス配管17とが連通する形態との4つの流路形態に切り替え可能である。
貯湯タンク8の上部の温水導入出口8dと、分岐部41との間の配管に逃し弁39が接続されている。逃し弁39は、貯湯タンク8内の圧力が閾値を超えると開弁する。沸上運転のときには、水の体積膨張による膨張水と、溶存空気がガス化したガスとが発生することにより、貯湯タンク8内の圧力が上昇する。沸上運転において、貯湯タンク8内の圧力が上記閾値を超えると、逃し弁39が開き、上記の膨張水及びガスが逃し弁39から系外へ排出される。これにより、貯湯タンク8内の圧力が過度に上昇することが防止される。
貯湯式給湯機35が施工された後には、貯湯タンク8内に水を満たす注水操作が行われる。注水操作のときには、逃し弁39を手動で開放した状態にする。本実施の形態では、注水操作を行うときに、入水配管14及び出湯配管15に水が流れない流路となる第一流路を、流路切替手段である三方弁11及び四方弁18により形成可能である。
図2は、実施の形態1による貯湯式給湯機35における第一流路の構成図である。図2中の矢印は、注水操作のときの水の流れを示す。注水操作のときには、以下のようになる。三方弁11は、水導出口配管10と入口配管19と熱源水出口配管20bとの3方向が連通する形態となる。四方弁18は、タンク上部配管13が第2バイパス配管17に連通し、出湯配管15及び第1バイパス配管16が遮断される形態となる。水源から供給される水は、第1給水配管9aを通過した後、減圧弁31及び第3給水配管9cを通り、水導入口8aから貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8内に水が溜まり始めると、貯湯タンク8内の水は、水導出口8bから水導出口配管10を通って三方弁11に流入する。三方弁11に流入した水は、入口配管19を通過して循環ポンプ12に流入する流路と、熱源水出口配管20bを通過して風呂用熱交換器20に流入する流路とに分かれて流れる。その後、循環ポンプ12を通過した水は、貯湯タンク8内の水位上昇に伴って、分岐部32、第2バイパス配管17、四方弁18、及びタンク上部配管13を通過し、貯湯タンク8の上部の温水導入出口8dに到達する。一方、熱源水出口配管20bへ流れた水は、風呂用熱交換器20及び熱源水入口配管20aを通過し、分岐部40にてタンク上部配管13に合流する。以上のような流路が第一流路に相当する。貯湯タンク8内が満水になると、溢れた水は、逃し弁39から外部へ排出される。貯湯タンク8内が満水になった後、逃し弁39を手動で閉じることで、注水操作を終了する。
貯湯式給湯機35の施工時には、入水配管14及び出湯配管15を屋外でHPユニット7及びタンクユニット33に接続する作業が行われるので、入水配管14及び出湯配管15の内部に異物が混入する可能性がある。ここで、注水操作において入水配管14及び出湯配管15の内部に水が流れると仮定すると、以下のようになる。入水配管14及び出湯配管15の内部の異物が水によって押し流されて、四方弁18及びタンク上部配管13を通過し、逃し弁39のシール部分に到達する可能性がある。その結果、逃し弁39を閉じたとき、あるいはエア抜き運転もしくは試運転の沸上運転中に逃し弁39が開閉したときに、逃し弁39の異物噛みまたはシール不良のような、逃し弁39の動作不良が発生する可能性がある。
これとは対照的に、本実施の形態であれば、入水配管14及び出湯配管15に水が流れない第一流路によって注水操作を行うことができる。このため、入水配管14及び出湯配管15の内部の異物が逃し弁39へ流れることを確実に防止できる。よって、異物の流入による逃し弁39の動作不良が発生することを確実に防止できる。
注水操作は、貯湯式給湯機35の施工後、貯湯式給湯機35に通電する前に実施される。施工後、最初に貯湯式給湯機35に通電する前の状態において、三方弁11及び四方弁18は、図2で説明した形態になっている。本実施の形態では、注水操作のときに循環ポンプ12を運転する必要がないので、貯湯式給湯機35に通電しない状態で注水操作を実行可能である。注水操作が終了し、貯湯式給湯機35への通電が開始された後、制御装置36は、異物除去運転を実行可能である。異物除去運転は、入水配管14及び出湯配管15の内部に水が流れるように循環ポンプ12を運転し、入水配管14及び出湯配管15の内部の異物を除去する運転である。
本実施の形態における第一流路は、循環ポンプ12を通過する流路である。このため、注水操作が終了すると、循環ポンプ12の内部は水で満たされている。よって、異物除去運転を実施する際に、循環ポンプ12の内部に水がない状態での空運転による水の循環不良が発生することを確実に防止することができる。また、本実施の形態における第一流路は、貯湯タンク8の下部の水導出口8bから水が流出し、その水が第一流路を形成する配管を通って、貯湯タンク8の上部の温水導入出口8dから貯湯タンク8に流入する流路となる。これにより、以下の効果が得られる。注水操作のときに、貯湯タンク8が満水になるよりも前の状態においても、貯湯タンク8内に溜まった水の水頭圧によって、第一流路を形成する配管の内部に水を確実に送ることができる。このため、循環ポンプ12を動作させることなく、第一流路を形成する配管の内部に水を確実に満たすことができる。
注水操作を行った後、貯湯式給湯機35に通電せずに貯湯タンク8内を排水する場合がある。例えば、注水操作を行った後、貯湯式給湯機35に接続された配管の接続部の水漏れ確認などを行った後に、貯湯タンク8内を排水する場合がある。本実施の形態であれば、そのような場合に、貯湯式給湯機35の内部の配管内に水が残らない流路になっている。このため、配管内に水が残留しないように排水することができるので、外気温が氷点下になった場合でも、配管あるいは部品が凍結破損することを確実に防止できる。貯湯タンク8内を排水する場合には、貯湯タンク8の下部に連通する排水弁(図示省略)を開く。排水弁を開くと、貯湯タンク8内の水及びタンクユニット33内の配管内の水は、重力により、排水弁から外部へ排出される。注水操作を行った後でも、貯湯式給湯機35に通電する前には入水配管14及び出湯配管15の内部に水は入っていないので、入水配管14及び出湯配管15の内部に水が残留することはない。
図3は、実施の形態1による貯湯式給湯機35における異物除去運転のときの循環流路である第二流路の構成図である。図3中の矢印は、異物除去運転のときの水の流れを示す。図4は、異物除去運転のときに制御装置36によって実行されるフローチャートを示す図である。前述したように、貯湯式給湯機35に通電する前は、貯湯タンク8が満水に達しても入水配管14及び出湯配管15には通水されない流路となっている。貯湯式給湯機35への通電を開始した後、制御装置36は、入水配管14及び出湯配管15の内部に残留している異物を押し流すための異物除去運転を実施する。
制御装置36は、異物除去運転の処理を開始すると、まず、図4のステップS1において、三方弁11及び四方弁18の切り替えを行い、第一流路から第二流路に変更する。すなわち、制御装置36は、三方弁11を、熱源水出口配管20bと入口配管19とが連通して水導出口配管10が遮断される形態とし、四方弁18を、出湯配管15と第1バイパス配管16とが連通してタンク上部配管13及び第2バイパス配管17が遮断される形態とする。次いで、制御装置36は、ステップS2として、循環ポンプ12を駆動する。これにより、図3に示す第二流路に水が循環する。すなわち、貯湯タンク8内の上部の水が温水導入出口8dから流出し、その水が、タンク上部配管13、分岐部40、熱源水入口配管20a、風呂用熱交換器20、熱源水出口配管20b、三方弁11、入口配管19、循環ポンプ12、入水配管14、HPユニット7、出湯配管15、四方弁18、及び第1バイパス配管16を順次通過して、温水導入口8cから貯湯タンク8内に流入する。
異物除去運転のときに上記のようにして第二流路に水が循環すると、入水配管14及び出湯配管15の内部に残留していた異物は、水に押し流されて、温水導入口8cから貯湯タンク8内に流入し、貯湯タンク8内の下部へ沈降する。このようにして、入水配管14及び出湯配管15の内部の異物を除去することができる。このため、その後の沸上運転などにおいて、当該異物が逃し弁39のシール部分に到達することがなく、逃し弁39の異物噛みあるいはシール不良などが発生することを確実に防止できる。また、本実施の形態における第二流路は、貯湯タンク8の上部の温水導入出口8dから水が流出し、その水が貯湯タンク8の中間高さ部または下部の温水導入口8cから貯湯タンク8内に流入する流路となる。これにより、異物除去運転のときに入水配管14及び出湯配管15の内部の異物を押し流した水が貯湯タンク8の上部に流れることがないので、当該異物が逃し弁39のシール部分に到達することをより確実に防止できる。
本実施の形態における異物除去運転は、入水配管14及び出湯配管15の内部の空気を貯湯タンク8内の上部に送るエア抜き運転を兼ねている。すなわち、異物除去運転では、入水配管14及び出湯配管15の内部の空気が、四方弁18及び第1バイパス配管16を通って温水導入口8cから貯湯タンク8内に流入し、貯湯タンク8内の上部へ浮上する。貯湯タンク8内の上部に溜まった空気は、例えば給湯栓34を開くことで、外部へ排出することができる。また、本実施の形態における第二流路は、風呂用熱交換器20の一次側流路を通るので、異物除去運転によって風呂用熱交換器20の一次側流路内の空気を確実に除去することができる。
入水配管14及び出湯配管15の長さは、貯湯式給湯機35が設置される場所によって異なる。異物除去運転において、入水配管14及び出湯配管15の内部の空気及び異物を除去して貯湯タンク8内へ送るために必要な循環ポンプ12の駆動時間は、入水配管14及び出湯配管15が長いほど、長くなる。入水配管14及び出湯配管15の長さには、所定の施工制約が定められている。制御装置36は、入水配管14及び出湯配管15の長さが施工制約内での最大の長さであるときでも入水配管14及び出湯配管15の内部の空気及び異物の除去が完了するように異物除去運転における循環ポンプ12の駆動時間を制御する。例えば、入水配管14及び出湯配管15の各々の長さが最大で15mまでという施工制約が定められている場合には、入水配管14及び出湯配管15の各々の長さが15mであるとしたときに入水配管14及び出湯配管15の内部の空気及び異物の除去が完了するように、制御装置36は、異物除去運転における循環ポンプ12の駆動時間を例えば10分間とする。
ステップS2で循環ポンプ12の駆動を開始した後、上記のような所定の駆動時間が経過すると、制御装置36は、循環ポンプ12を停止する(ステップS3)。その後、制御装置36は、三方弁11及び四方弁18の開度をそれぞれ所定の待機開度に変更する(ステップS4)。これにより、異物除去運転の処理が終了する。
制御装置36は、貯湯式給湯機35に通電されてから一定の時間(例えば1分間)が経過すると、異物除去運転を実行するときの流路すなわち第二流路となるように三方弁11及び四方弁18を自動で切り替えてもよい。その後、制御装置36は、循環ポンプ12を駆動し、異物除去運転を自動で実施してもよい。そのようにすることで、貯湯式給湯機35の施工後に異物除去運転を確実に実施することが可能となる。
1 圧縮機、 3 水冷媒熱交換器、 4 膨張弁、 5 冷媒配管、 6 空気熱交換器、 7 HPユニット、 8 貯湯タンク、 8a 水導入口、 8b 水導出口、 8c 温水導入口、 8d 温水導入出口、 9a 第1給水配管、 9b 第2給水配管、 9c 第3給水配管、 10 水導出口配管、 11 三方弁、 12 循環ポンプ、 13 タンク上部配管、 14 入水配管、 15 出湯配管、 16 第1バイパス配管、 17 第2バイパス配管、 18 四方弁、 19 入口配管、 20 風呂用熱交換器、 20a 熱源水入口配管、 20b 熱源水出口配管、 21 給湯配管、 22 給湯用混合弁、 23 風呂用混合弁、 24 第1給湯配管、 25 第2給湯配管、 26 風呂用電磁弁、 27 風呂往き配管、 28 風呂戻り配管、 29 風呂循環ポンプ、 30 浴槽、 31 減圧弁、 32 分岐部、 33 タンクユニット、 34 給湯栓、 35 貯湯式給湯機、 36 制御装置、 37 風呂往き温度センサ、 38 風呂戻り温度センサ、 39 逃し弁、 40 分岐部、 41 分岐部、 42,43 貯湯温度センサ、 44 リモコン装置、 45 風呂用流量センサ

Claims (9)

  1. 水を加熱する熱源機と、
    前記熱源機により加熱された湯を貯留可能な貯湯タンクを有するタンクユニットと、
    前記熱源機の入口と前記タンクユニットとの間を接続する入水配管と、
    前記熱源機の出口と前記タンクユニットとの間を接続する出湯配管と、
    を備える貯湯式給湯機において、
    前記タンクユニットは、流路切替手段を備え、
    前記流路切替手段は、前記貯湯タンクから出た水が前記入水配管及び前記出湯配管を通らずに前記貯湯タンクに流入する第一流路と、前記貯湯タンクから出た水が前記入水配管及び前記出湯配管を通って前記貯湯タンクに流入する第二流路とを形成可能であり、
    前記貯湯式給湯機の施工後に前記貯湯タンク内に水を満たす注水操作を行うときに、前記流路切替手段が前記第一流路を形成する貯湯式給湯機。
  2. 前記貯湯タンクに接続された配管に水を循環させる循環ポンプを備え、
    前記第一流路は、前記循環ポンプを通過する流路である請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記貯湯タンクに接続された配管に水を循環させる循環ポンプと、
    前記注水操作を行った後に異物除去運転を実行可能な制御手段と、
    を備え、
    前記異物除去運転において、前記制御手段は、前記流路切替手段が前記第二流路を形成する状態にして前記循環ポンプを駆動することにより、前記入水配管及び前記出湯配管に水を流れさせる請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記制御手段は、前記貯湯式給湯機に通電されてから一定の時間が経過すると、前記第二流路が形成されるように前記流路切替手段を切り替える請求項3に記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記異物除去運転は、前記入水配管及び前記出湯配管の内部の空気を前記貯湯タンク内の上部に送るエア抜き運転を兼ねる請求項3または請求項4に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記制御手段は、前記入水配管及び前記出湯配管の長さが施工制約内での最大の長さであるときでも前記入水配管及び前記出湯配管の内部の空気の除去が完了するように前記異物除去運転における前記循環ポンプの駆動時間を制御する請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記タンクユニットは、
    前記流路切替手段としての第一多方弁及び第二多方弁と、
    前記貯湯タンクに接続された配管に水を循環させる循環ポンプと、
    前記貯湯タンクの上部に連通するタンク上部配管と、
    前記貯湯タンクの中間高さ部または下部に連通する第1バイパス配管と、
    前記循環ポンプの出口に連通する第2バイパス配管と、
    一次側流路を流れる熱源水と二次側流路を流れる加熱対象水との間で熱を交換する熱交換器と、
    前記貯湯タンクの下部に連通する水導出口配管と、
    前記熱交換器の前記一次側流路の出口に連通する熱源水出口配管と、
    前記循環ポンプの入口に連通する入口配管と、
    を備え、
    前記第一多方弁は、前記水導出口配管と、前記熱源水出口配管と、前記入口配管とに接続されており、
    前記第二多方弁は、前記出湯配管と、前記タンク上部配管と、前記第1バイパス配管と、前記第2バイパス配管とに接続されている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記第一流路は、前記貯湯タンクの下部から水が流出し、その水が前記貯湯タンクの上部に流入する流路である請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  9. 前記第二流路は、前記貯湯タンクの上部から水が流出し、その水が前記貯湯タンクの中間高さ部または下部に流入する流路である請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
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