JP2013228117A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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真行 須藤
Kazuki Ikeda
一樹 池田
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Abstract

【課題】本発明は、循環ポンプの空運転を精度よく検出して空運転を抑制し、信頼性を向上させることを目的とする。
【解決手段】貯湯式給湯機100は、貯湯タンク10、循環ポンプ21、循環回路48、制御部70等を備える。制御部70は、給湯機の試運転を行う場合等に、循環ポンプ21を駆動する駆動信号のデューティ比を低デューティ比D1から高デューティ比D2に切換えて、このときのポンプ回転数の変化量ΔNを検出する。そして、変化量ΔNと判定値ζ,εとの大小関係に基いて、循環ポンプ21が水で満たされていない空運転状態であるか否かを判定する。これにより、ポンプ回転数の検出値に含まれる誤差等の影響を排除し、循環ポンプ21の空運転状態を精度よく検出することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関し、特に、循環ポンプの空運転を抑制する機能を備えた貯湯式給湯機に関する。
従来技術として、例えば特許文献1に記載されているように、循環ポンプの空運転を抑制する機能を備えた貯湯式給湯機が知られている。従来技術では、循環ポンプを駆動する信号のデューティ比を一定とした状態において、循環ポンプ内に水が存在するか否かに応じてポンプの回転数が異なることを利用して、循環ポンプの空運転を抑制する構成としている。
特開2010−78277号公報
しかしながら、上述した従来技術では、例えば循環ポンプ内を流れる液体に気体が混入していると、ポンプの回転数が不安定となり、回転数に基いてポンプ内の水の有無を判定するときに判定精度が低下する場合がある。この結果、従来技術では、例えば循環ポンプ内に少量の空気が混入しただけでも、この状態が空運転と誤判定され、貯湯式給湯機の設置工事者やメンテナンス作業者に対して不要な点検要求や警報等が出力されるという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、循環ポンプの空運転を精度よく検出して空運転を抑制し、信頼性を向上させることが可能な貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯機は、湯水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンク内の湯水を沸き上げる加熱手段と、貯湯タンクと加熱手段とに接続された循環回路と、循環回路に設けられ、循環回路を介して貯湯タンクと加熱手段との間に湯水を循環させる循環ポンプと、循環ポンプの回転数をポンプ回転数として検出するポンプ回転数検出手段と、循環ポンプに駆動信号を入力して当該循環ポンプを駆動する手段であって、駆動信号の信号状態を可変に設定することが可能なポンプ制御手段と、を備え、ポンプ制御手段は、駆動信号を第1の信号状態から該第1の信号状態と異なる第2の信号状態に切換えたときのポンプ回転数の変化量に基いて、循環ポンプが水で満たされていない空運転状態であるか否かを判定する構成としている。
本発明によれば、ポンプ回転数の変化量に基いて、循環ポンプの空運転状態(及び循環回路に水が存在しない状態)を精度よく検出することができる。これにより、空運転の継続を防止して循環ポンプを保護し、給湯機の信頼性を向上させることができる。しかも、2つのポンプ回転数の差分である変化量を判定に用いるので、例えばポンプ回転数の検出値に含まれる誤差や検出精度のばらつき、循環ポンプ及びポンプ回転数検出手段の個体差等を、2つのポンプ回転数の間で相殺することができる。従って、空運転の判定精度を高め、誤判定を抑制することができる。
本発明の実施の形態1において、貯湯式給湯機の構成を示す全体構成図である。 エア抜き運転時の流路を示す動作説明図である。 空運転防止制御に利用する循環ポンプの運転特性の一例を示す特性線図である。 本発明の実施の形態1において、ポンプ回転数の変化量に基いて循環ポンプの運転状態を判定するための判定マップである。 本発明の実施の形態2において、図3と同様の特性線図にポンプ回転数の判定値α,β等を記載した特性線図である。 循環ポンプを空気混合状態で運転した場合のポンプ回転数の挙動を示す特性線図である。 本発明の実施の形態2において、ポンプ回転数と温度条件とに基いて循環ポンプの運転状態を判定するための判定マップである。
実施の形態1.
以下、図1乃至図4を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。なお、各図においては、共通する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略するものとする。図1は、本発明の実施の形態1において、貯湯式給湯機の構成を示す全体構成図である。本実施の形態による貯湯式給湯機100は、貯湯タンクユニット1及びヒートポンプユニット60を備えている。これらのユニット1、60は、後述のヒートポンプ入口配管41及びヒートポンプ出口配管42によって相互に接続されている。
まず、ヒートポンプユニット60について説明すると、ヒートポンプユニット60は、貯湯タンクユニット1から導入された低温水を加熱して高温水を生成する加熱手段を構成している。ヒートポンプユニット60は、圧縮機61、沸き上げ用熱交換器62、膨張弁63、空気熱交換器64、冷媒循環配管65等の機器を備えている。これらの機器は、冷媒循環配管65を用いて環状に接続され、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を構成している。沸き上げ用熱交換器62は、冷媒循環配管65を流れる冷媒と、貯湯タンクユニット1から導入された低温水との間で熱交換を行うものである。なお、ヒートポンプユニット60により高温水を得るためには、冷媒として二酸化炭素を採用し、臨界圧を超える圧力でヒートポンプサイクルを運転することが好ましい。
また、ヒートポンプユニット60には、HP出口側サーミスタ66、HP入口側サーミスタ67及び外気温度サーミスタ68が搭載されている。HP出口側サーミスタ66は、沸き上げ用熱交換器62で加熱した高温水の温度を検出する温度センサであり、ヒートポンプ出口配管42に設けられている。HP入口側サーミスタ67は、貯湯タンクユニット1からヒートポンプユニット60に導入された低温水の温度を検出する温度センサであり、ヒートポンプ入口配管41に設けられている。また、外気温度サーミスタ68は、外気温度Taを検出する温度センサであり、例えばヒートポンプユニット60の筐体に設けられている。本実施の形態において、HP入口側サーミスタ67は、後述する循環ポンプ21の流出側での水温を流出側検出水温T2として検出する流出側水温検出手段を構成しており、外気温度サーミスタ68は、外気温度検出手段を構成している。
次に、貯湯タンクユニット1の構成について説明する。貯湯タンクユニット1には、湯水を貯留する貯湯タンク10を含めて、以下の各種部品や配管等が収容されている。貯湯タンク10の下部には、市水を供給する給水配管2が減圧弁(図示せず)を介して接続されている。また、貯湯タンク10の上部には、タンク内に貯留した高温水を給湯機の外部に供給する給湯配管3がタンク上部配管43の一部を介して接続されている。給水配管2には、給水温度を検出する給水温度サーミスタ7が設けられている。本実施の形態において、給水温度サーミスタ7は、流入側水温検出手段を構成しており、給水温度の検出値は、循環ポンプ21の流入側で検出される水温(流入側検出水温T1)に対応している。
貯湯タンク10には、ヒートポンプユニット60により加熱された高温水がタンク上部から流入し、給水配管2により供給される低温水がタンク下部から流入する。これにより、貯湯タンク10には、上部側と下部側とで温度差が生じるように湯水が貯留される。また、貯湯タンク10の表面には、それぞれ異なる高さ位置でタンク内の湯温を検出する残湯サーミスタ11,12が設置されている。さらに、貯湯タンクユニット1には、給水分岐配管4、混合給湯配管5、給湯混合弁6が設けられている。給水分岐配管4は、給水配管2の途中から分岐している。給湯混合弁6は、給湯配管3から供給される高温水と、給水分岐配管4から供給される低温水とを混合しつつ、両者の流量比を調整することにより、温度を調整した温水を生成し、この温水を混合給湯配管5から外部に供給する。
また、貯湯タンクユニット1には、循環ポンプ21及び利用側熱交換器23が搭載されている。循環ポンプ21は、貯湯タンクユニット1に搭載された各配管に湯水を流通させるもので、後述する三方弁31とヒートポンプユニット60との間でヒートポンプ入口配管41の途中に設けられている。循環ポンプ21は、後述の循環回路48を介して貯湯タンク10とヒートポンプユニット60との間に湯水を循環させる。また、循環ポンプ21には、当該循環ポンプの回転数をポンプ回転数として検出する回転センサ22が付設されている。回転センサ22は、本実施の形態のポンプ回転数検出手段を構成している。
一方、利用側熱交換器23は、貯湯タンク10の上部から取出した高温水やヒートポンプユニット60により加熱した高温水を利用して、例えば浴槽水、暖房用循環水等の加熱対象水を加熱するもので、本実施の形態では、浴槽50に貯留された浴槽水を加熱対象水とする場合を例示している。利用側熱交換器23の1次側には、後述の利用側熱交換器1次側入口配管45及び利用側熱交換器1次側出口配管46が接続されている。利用側熱交換器23の2次側には、浴槽水が循環する2次側循環配管51が接続されている。2次側循環配管51には、浴槽水を循環させる2次側循環ポンプ52と、浴槽50から流出した浴槽水の温度をタンクユニット1の内部となる位置で検出する浴槽出口側サーミスタ53とが設けられている。
次に、貯湯タンクユニット1に搭載された三方弁31、四方弁32及び各種の配管類について説明する。三方弁31は、湯水が流入する2つの入口(aポート、bポート)と、湯水が流出する1つの出口(cポート)とを有している。そして、三方弁31は、aポートとbポートの何れか一方及び両方をcポートと連通させる3つの経路(a−b経路、b−c経路、a−b−c経路)の何れかに切換え可能に構成されている。四方弁32は、湯水が流入する2つの入口(bポート、cポート)と、湯水が流出する2つの出口(aポート、dポート)とを有している。そして、四方弁32は、aポートをbポートまたはcポートと連通させる経路(a−b経路、a−c経路)と、cポートをdポートと連通させる経路(c−d経路)とからなる3つの経路の何れかに切換え可能に構成されている。
また、貯湯タンクユニット1は、タンク下部配管40、ヒートポンプ入口配管41、ヒートポンプ出口配管42、タンク上部配管43、タンク戻し配管44、利用側熱交換器1次側入口配管45、利用側熱交換器1次側出口配管46及びバイパス配管47を備えている。本実施の形態において、これらの配管のうち配管40,41,42,43,45,46は、貯湯タンク10とヒートポンプユニット60との間に湯水を循環させる循環回路48を構成している。個々の配管について述べると、タンク下部配管40は、貯湯タンク10の下部と三方弁31のaポートとを接続するもので、ヒートポンプ入口配管41は、三方弁31のcポートとヒートポンプユニット60の入口側とを接続している。
また、ヒートポンプ出口配管42は、ヒートポンプユニット60の出口側と四方弁32のcポートとを接続するもので、タンク上部配管43は、四方弁32のdポートと貯湯タンク10上部とを接続している。タンク戻し配管44は、四方弁32のaポートと貯湯タンク10の中央部から下部の間に設けられた戻し口とを接続している。また、利用側熱交換器1次側入口配管45は、一端側がタンク上部配管43の貯湯タンク10の上部と四方弁32との間から分岐し、他端側が利用側熱交換器23の1次側入口に接続されている。利用側熱交換器1次側出口配管46は、利用側熱交換器23の1次側出口と三方弁31のbポートとを接続している。さらに、バイパス配管47は、一端側が三方弁31(循環ポンプ21)とヒートポンプユニット60の入口側との間でヒートポンプ入口配管41から分岐し、他端側が四方弁32のbポートに接続されている。
また、貯湯式給湯機100は、その運転状態を制御する制御部70を備えている。制御部70は、例えばROM、RAM等の記憶回路と入出力ポートとを備えた演算処理装置により構成されている。制御部70は、貯湯タンクユニット1及びヒートポンプユニット60に搭載された各種の弁6,31,32やポンプ21,52等を制御するもので、本実施の形態のポンプ制御手段を構成している。一例を挙げると、制御部70は、PWM(Pulse Width Modulation)等の手段により生成した駆動信号を循環ポンプ21に入力しつつ、当該駆動信号のデューティ比を可変に設定することにより、循環ポンプ21の駆動状態を制御する。この制御は、例えばHP出口側サーミスタ66により検出される高温水の温度が、外気温度サーミスタ68の出力等に基いて算出された沸き上げ温度と等しくなるように実行される。
また、制御部70は、残湯サーミスタ11,12の出力に基いて貯湯タンク10内における湯水の温度分布を取得し、更に貯湯タンク10内の残湯量を取得する。そして、制御部70は、取得した残湯量に基いて、ヒートポンプユニット60を駆動して貯湯タンク10内の湯水を加熱する(沸き上げる)沸き上げ運転の開始及び停止等を制御する。さらに、制御部70は、回転センサ22の出力に基いて後述の空運転防止制御等を実行する。一方、貯湯式給湯機100は、この制御部70と電気的に接続され、ユーザにより各種の設定を行ったり、給湯機の作動状態を表示するためのリモートコントローラ(リモコン)300を備えている。
このように構成される貯湯式給湯機100によれば、沸き上げ単独運転、追焚き運転等を行うことができる。具体的に述べると、沸き上げ単独運転では、三方弁31をa−c経路に切換えると共に、四方弁32をc−d経路に切換えて、循環ポンプ21及びヒートポンプユニット60を作動させる。これにより、ヒートポンプユニット60により貯湯タンク10内の湯水を沸き上げることができる。また、追焚き運転では、三方弁31をb−c経路に切換えると共に、四方弁32をa−b経路に切換えて、循環ポンプ21及び2次側循環ポンプ52を作動させる。これにより、貯湯タンク10の上部から取出した高温水を利用側熱交換器23に流通させ、浴槽水を加熱(追焚き)することができる。
(循環ポンプの空運転防止制御)
次に、本実施の形態による循環ポンプ21の空運転防止制御について説明する。まず、貯湯式給湯機100の設置工事者等は、給湯機の設置工事後に初めて給湯機を運転するとき(初回運転時)に、貯湯タンク10とヒートポンプユニット60とを接続する配管(例えば、循環回路48)内の空気を抜くためのエア抜き運転を実行する。図2は、エア抜き運転時の流路を示す動作説明図である。この図に示すように、エア抜き運転では、まず、三方弁31をa−b−c経路に切換えて、当該三方弁31のaポート、bポート及びcポートを相互に連通させる。また、四方弁32をc−d経路に切換えて、当該四方弁32のcポートとdポートとを連通させる。
そして、循環ポンプ21を駆動し、給水配管2から貯湯タンク10に供給される低温水を循環回路48に流通させる。これにより、低温水は、貯湯タンク10の下部からヒートポンプユニット60を経由して貯湯タンク10の上部に還流する第1の循環経路と、第1の循環経路から分岐して利用側熱交換器23に流入し、三方弁31の位置で第1の循環経路に合流する第2の循環経路とを流通する。このエア抜き運転によれば、循環回路48(第1,第2の循環経路)内に存在する空気を貯湯タンク10の内部に逃すことができる。
また、上記エア抜き運転を行う前には、まず、循環ポンプ21を試運転しつつ、循環ポンプ21の内部が水で満たされているか否かを判定する空運転防止制御を実行する。図3は、空運転防止制御に利用する循環ポンプの運転特性の一例を示す特性線図である。この図に示すように、循環ポンプ21の運転特性には、水あり状態(A)、水なしWET状態(B)、及び水なしDRY状態(C)が存在する。ここで、「水なしWET状態」とは、循環ポンプ21の内部が水で満たされておらず、かつ、ポンプの回転軸と軸受けとの間が僅かでも濡れている状態を示している。また、「水なしDRY状態」とは、循環ポンプ21の内部が水で満たされておらず、かつ、前記回転軸と軸受けとの間が乾燥している状態を示している。一般に、循環ポンプ21の製造工程では、循環ポンプ内に水を入れてポンプが正常に作動するか否かを検査する。このため、出荷された循環ポンプ21の中には、ポンプ内が水で満たされていなくても、検査時に入れた水により回転軸が濡れたままの状態となっているものが存在しており、この状態が「水なしWET状態」に対応している。
循環ポンプ21の内部が水で満たされている場合には、特性(A)に示すように、ポンプに入力する駆動信号のデューティ比が増加すると、ポンプ回転数はデューティ比に応じて比例的に増加する。これに対し、水なしWET状態の場合には、循環ポンプの負荷が小さい上に回転軸と軸受けとの間に水の潤滑作用が存在する。この結果、駆動信号のデューティ比を徐々に増加させていくと、ポンプ回転数は、特性(B)に示すように、特性(A)と比較して大きく増加するようになる。そして、デューティ比がある一定値以上に達すると、ポンプ回転数はほぼ上限の回転数で一定となる。
一方、水なしDRY状態の場合には、前述した水の潤滑作用が存在しないので、駆動信号のデューティ比を増加させても、ポンプの回転抵抗が増加するだけとなる。この結果、ポンプ回転数は、特性(C)に示すように、デューティ比に関係なく、ほぼ下限の回転数で一定となる。なお、以下の説明では、循環ポンプ21の内部が水で満たされている運転状態、即ち、特性(A)に対応する運転状態を「正常な運転状態」または「非空運転状態」と表記する。また、特性(B)対応する運転状態を「水なしWETの空運転状態」と表記し、特性(C)に対応する運転状態を「水なしDRYの空運転状態」と表記し、場合によっては、これらの運転状態を単に「空運転状態」と表記するものとする。
このような運転特性を踏まえて、空運転防止制御では、駆動信号を第1の信号状態から該第1の信号状態と異なる第2の信号状態に切換えたときのポンプ回転数の変化量に基いて、循環ポンプ21が空運転状態であるか否かを判定する。具体的に述べると、制御部70は、駆動信号を第1のデューティ比(例えば、図3中に示す10%程度の低デューティ比D1)に設定したときのポンプ回転数N1と、駆動信号を第2のデューティ比(例えば60%程度の高デューティ比D2)に設定したときのポンプ回転数N2とをそれぞれ検出する。そして、これら2つのポンプ回転数の差分である変化量ΔN(=N2−N1)を算出し、この変化量ΔNに基いて循環ポンプ21の運転状態を判定する。
図4は、ポンプ回転数の変化量ΔNに基いて循環ポンプ21の運転状態を判定するための判定マップである。この判定マップは、図3の運転特性に基いて容易に得ることができる。図4において、大判定値ζは、循環ポンプ21が「水なしWETの空運転状態」である場合に得られる変化量ΔNの最小値に応じて決定されるもので、例えば3000rpm程度に設定される。また、小判定値εは、循環ポンプ21が「水なしDRYの空運転状態」である場合に得られる変化量ΔNの最大値に応じて決定されるもので、例えば1000rpm程度に設定される。このように設定すれば、循環ポンプ21が正常な運転状態の場合には、ポンプ回転数の変化量ΔNが大判定値ζと小判定値εとの間の所定範囲内(ζ>ΔN>ε)で変化する。また、「水なしWETの空運転状態」である場合には、変化量ΔNが大判定値ζ以上となり、「水なしDRYの空運転状態」である場合には、変化量ΔNが小判定値ε以下となる。
従って、空運転防止制御では、ポンプ回転数の変化量ΔNと判定値ζ,εとの大小関係を判定し、当該判定結果に基いて図4の判定マップを参照する。そして、変化量ΔNが前記所定範囲内(ζ>ΔN>ε)に収まっている場合には、循環ポンプ21が正常な運転状態であると判定し、循環ポンプ21の運転を継続する。また、変化量ΔNが大判定値ζ以上(ΔN≧ζ)の場合には、「水なしWETの空運転状態」であると判定し、循環ポンプ21の作動を停止する。また、変化量ΔNが小判定値ε以下(ε≧ΔN)の場合には、「水なしDRYの空運転状態」であると判定し、循環ポンプ21の作動を停止する。
このように、本実施の形態によれば、ポンプ回転数の変化量ΔNに基いて、図3中の特性(A)〜(C)に対応する3種類の運転状態を個別に判定することができる。これにより、循環ポンプ21が空運転状態の場合(及び循環回路48に水が存在しない場合)には、この状態を精度よく検出してポンプの運転を停止し、空運転の継続を防止することができる。従って、循環ポンプ21を保護し、給湯機の信頼性を向上させることができる。
しかも、本実施の形態では、空運転防止制御時に検出したポンプ回転数N1,N2の差分である変化量ΔNを、空運転の判定に用いる構成としている。これにより、例えばポンプ回転数N1,N2の検出値に含まれる誤差や検出精度のばらつき、循環ポンプ21及び回転センサ22の個体差等を、2つのポンプ回転数N1,N2の間で相殺することができる。従って、空運転の判定精度を高め、誤判定を抑制することができる。
また、本実施の形態では、2つの判定値ζ,εに対するポンプ回転数の変化量ΔNの大小関係をそれぞれ判定するので、「水なしWETの空運転状態」と「水なしDRYの空運転状態」とを識別することができる。これにより、識別した空運転状態に応じて適切な処理を実行することができる。即ち、例えば「水なしDRYの空運転状態」を検出した場合には、循環ポンプ21の回転軸が乾燥状態で空運転されていることを考慮して、循環ポンプ21の運転停止を最優先することができる。
また、本実施の形態では、給湯機の設置工事後に初回運転を行うときに、制御部70により循環ポンプ21の空運転を自動的に回避することができる。従って、設置工事者等は、空運転を防止するために必要以上の注意力を要求されたり、余分な手間をかける必要がなくなり、エア抜き運転を効率よく行うことができる。
なお、前記実施の形態1では、ポンプ回転数の変化量ΔN(=N2−N1)に基いて、判定を行う構成とした。しかし、本発明では、駆動信号のデューティ比D1,D2間におけるポンプ回転数の特性線の傾きΔN/(D2−D1)の値に基いて循環ポンプ21の運転状態を判定する構成としてもよい。
また、実施の形態1では、図3に示す循環ポンプの運転特性を前提として、デューティ比D1,D2及び判定値ζ,εの具体値を例示した。しかし、本発明は、これらの具体値に限定されるものではなく、デューティ比D1,D2及び判定値ζ,εの値は、使用する循環ポンプの運転特性等に応じて適宜設定すればよいものである。また、実施の形態1では、駆動信号をポンプ回転数(デューティ比)の増加方向に切換えるものとして、デューティ比D1,D2及び判定値ζ,εの値を設定する場合を例示した。しかし、本発明では、例えば駆動信号をポンプ回転数の減少方向に切換える構成とし、この構成に応じてデューティ比D1,D2及び判定値ζ,εの値を設定してもよい。
実施の形態2.
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1と同様の構成(図1乃至図3)において、ポンプ回転数と温度条件とに基いて空運転の判定を行うことを特徴としている。なお、本実施の形態では、実施の形態1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
前述したように、循環ポンプ21が水で満たされた正常な運転状態では、駆動信号のデューティ比に応じてポンプ回転数が比例的に変化する。従って、駆動信号を所定の信号状態に設定すれば、ポンプ回転数の大小に基いてポンプの運転状態を判定することができる。この判定処理の具体例を図5に示す。図5は、本発明の実施の形態2において、図3と同様の特性線図にポンプ回転数の判定値α,β等を記載した特性線図である。なお、図5では、前記所定の信号状態に対応するデューティ比の下限値D3を60%に設定し、大判定値αを5500rpmに設定し、小判定値βを1000rpmに設定した場合を例示したが、本発明は、これらの具体値に限定されるものではない。
図5に示すように、駆動信号のデューティ比を下限値D3以上に設定したときのポンプ回転数(判定対象ポンプ回転数)N3は、循環ポンプ21が正常な運転状態(非空運転状態)であれば、大判定値αと小判定値βとの間の所定範囲内、即ち、正常な回転数範囲内(α>N3>β)に収まるようになる。換言すれば、判定値α,βは、駆動信号のデューティ比を下限値D3以上に設定したときに、正常な運転状態におけるポンプ回転数が到達し得ない値に設定されている。
従って、原理的には、ポンプ回転数Nと判定値α,βとの大小関係に基いて循環ポンプ21の運転状態を判定することができる。具体的には、ポンプ回転数N3が前記正常な回転数範囲内に収まっている場合には、正常な運転状態と判定する。また、ポンプ回転数N3が大判定値α以上の場合(N3≧α)には、「水なしWETの空運転状態」と判定し、ポンプ回転数N3が小判定値β以下の場合(β≧N3)には、「水なしDRYの空運転状態」と判定する。
しかしながら、エア抜き運転の少なくとも初期の段階、特に循環ポンプ21の始動直後には、ポンプ内の水に空気が混合した状態(以下、空気混合状態と称す)で、ポンプを運転することになる。ここで、空気混合状態とは、例えば呼び水が必要な空運転状態と異なり、呼び水なしでもポンプの運転によりポンプ内の空気を排出することが可能な状態として定義される。図6は、循環ポンプを空気混合状態で運転した場合のポンプ回転数の挙動を示す特性線図である。この図に示すように、循環ポンプ21の始動直後には、ポンプ回転数が急激に増減する。この結果、ポンプの運転特性は、正常な運転状態に対応する水あり状態(A)と、ポンプ回転数が正常な運転状態よりも高回転側にずれる空気混合状態(D)との間で不規則に変化する。この場合には、ポンプ回転数のみに基いて運転状態を判定すると、判定精度が低下し、誤判定が生じ易くなる。
このため、本実施の形態において、空運転防止制御では、ポンプ回転数と温度条件とに基いて循環ポンプ21の運転状態を判定する。この判定処理には、駆動信号のデューティ比が下限値D3以上であるときのポンプ回転数N3と、給水温度サーミスタ7により検出した流入側検出水温T1と、HP入口側サーミスタ67により検出した流出側検出水温T2と、外気温度サーミスタ68により検出した外気温度Taとを使用する。
まず、判定処理の原理について説明すると、給湯機の設置工事後に、給水配管2から貯湯タンク10及び循環回路48内に水を導入して循環ポンプ21を駆動すると、導入した水が循環回路48を循環する。この結果、循環ポンプ21が正常な運転状態の場合には、流入側検出水温T1と流出側検出水温T2とがほぼ等しくなり、これらの検出水温T1,T2(≒給水温度)と外気温度Taとの間に温度差が生じる。これに対し、循環ポンプ21が空運転状態の場合には、ポンプが作動しても水が循環しないので、検出水温T1,T2と外気温度Taとがほぼ等しくなる。但し、給水温度が外気温度Taと近い温度環境においては、循環ポンプ21が正常な運転状態でも、検出水温T1,T2と外気温度Taとがほぼ等しくなることも考えられる。従って、本実施の形態では、このような温度環境を考慮しつつ、ポンプ回転数による判定結果と、温度条件による判定結果との組合わせに基いて、循環ポンプ21の運転状態を総合的に判定する。
次に、図7を参照して、本実施の形態の空運転防止制御により実行される判定処理等の具体例について説明する。図7は、本発明の実施の形態2において、ポンプ回転数と温度条件とに基いて循環ポンプの運転状態を判定するための判定マップである。この判定マップにおいて、縦軸は、ポンプ回転数N3と前記判定値α,βとの大小関係、及びポンプ回転数N3のみに基いた判定結果を示している。また、横軸は、後述する検出温度差ΔTと温度差判定値δとの大小関係、及び検出温度差ΔTのみに基いた判定結果を示している。さらに、判定マップ中の各欄は、縦軸の判定結果と横軸の判定結果とに基いた最終的な判定結果と、当該最終的な判定結果に基いた循環ポンプの制御動作(または、初回判定後の制御動作)とを示している。
ここで、検出温度差ΔTとは、検出水温T1,T2の何れか一方と外気温度Taとの温度差として算出されるものである。具体例を挙げると、検出温度差ΔTは、検出水温T1,T2のうち外気温度Taに対する差異が大きい方の検出水温と外気温度Taとの温度差として算出してもよい。一方、温度差判定値δは、循環ポンプ21が空運転状態であるか、または、給水温度が外気温度Taと近い状態において得られる検出温度差ΔTの最大値として設定されるものである。また、温度差判定値δは、各サーミスタ7,67,68の個体差(検出温度のばらつき)等を考慮して決定され、例えば3℃程度の値に設定される。この具体値についても、本発明を限定するものではない。
続いて、個々の判定処理について説明する。まず、図7において、ポンプ回転数N3が正常な回転数範囲内(α>N3>β)に収まり、かつ、検出温度差ΔTが温度差判定値δよりも大きい場合(ΔT>δ)には、ポンプ回転数N3によれば、循環ポンプ21が正常な運転状態であると判定される。一方、検出温度差ΔTによれば、検出水温T1,T2と外気温度Taとの間に十分な温度差が生じているので、ポンプの作動により水が循環する正常な運転状態であるか、少なくとも空気混合状態であると判定される。従って、最終的には、循環ポンプ21が正常な運転状態であると判定し、エア抜き運転中における循環ポンプ21の運転を継続する。この判定処理によれば、ポンプ回転数N3による判定結果と、温度条件による判定結果とを組合わせて、循環ポンプ21の正常な運転状態を高い精度で判定することができる。
また、ポンプ回転数N3が正常な回転数範囲内(α>N3>β)に収まっているものの、検出温度差ΔTが温度差判定値δ以下の場合(δ≧ΔT)には、検出温度差ΔTによれば、循環ポンプ21が空運転状態であるか、または、検出水温T1,T2が外気温度Taに近い状態(外気温度同等)であると判定される。この場合、最終的には、ポンプ回転数N3による判定結果を重視し、温度条件を判定に使用できないだけであって循環ポンプ21は正常な運転状態であると判定する。そして、循環ポンプ21の運転を継続する。
一方、ポンプ回転数N3が正常な回転数範囲から高回転側に外れており(N3≧α)、かつ、検出温度差ΔTが温度差判定値δよりも大きい場合(ΔT>δ)には、次のような判定及び制御を実行する。この場合には、ポンプ回転数N3によれば、水なしWETの空運転状態であるか、または、空気混合状態であると判定される。これに対し、検出温度差ΔTによれば、少なくとも空気混合状態での運転により水の循環が生じていると判定される。従って、これらの判定結果を考慮すると、最終的には、循環ポンプ21が空気混合状態で運転されていると判定し、エア抜き運転中における循環ポンプ21の運転時間を所定時間(例えば30秒程度)延長する。
そして、この所定時間が経過した後に再度判定を実行し、正常な運転状態であると判定した場合には、循環ポンプ内の空気が排出されたものと判断し、循環ポンプ21の運転を継続する。一方、上記所定時間の経過後に再度判定を実行しても、空気混合状態であるとの判定結果が変わらない場合には、循環ポンプ21が空運転状態であると判定してポンプの運転を停止する。上記判定処理によれば、ポンプ回転数N3による判定結果と、温度条件による判定結果とを組合わせることで、空気混合状態を正確かつ容易に判定することができる。そして、この状態に対応してポンプの運転を自動的に延長したり、延長運転後に空運転状態を判定することができ、これらの処理を人手を介さずに効率よく実行することができる。
また、ポンプ回転数N3が正常な回転数範囲から外れており(N3≧αまたはβ≧N3)、かつ、検出温度差ΔTが温度差判定値δ以下の場合(δ≧ΔT)には、次のような判定及び制御を実行する。この場合には、ポンプ回転数N3によって空運転状態または空気混合状態と判定され、検出温度差ΔTによれば、空運転状態または外気温度同等状態と判定される。従って、これらの判定結果を考慮すると、最終的には、循環ポンプ21が空運転状態であると判定し、ポンプの運転を停止する。この判定処理によれば、ポンプ回転数N3による判定結果と、温度条件による判定結果とを組合わせて、循環ポンプ21の空運転状態を正確に判定することができる。
さらに、ポンプ回転数N3が正常な回転数範囲から低回転側に外れており(β≧N3)、かつ、検出温度差ΔTが温度差判定値δよりも大きい場合(ΔT>δ)には、次のような判定及び制御を実行する。まず、ポンプ回転数N3によれば、水なしDRYの空運転状態と判定されるが、検出温度差ΔTによれば、少なくとも空気混合状態での運転により水の循環が生じていると判定される。この場合、最終的には、ポンプ回転数N3による判定結果を重視し、循環ポンプ21が空運転状態であると判定してポンプの運転を停止する。但し、ポンプの運転停止後には、空気混合状態である可能性も考慮して、循環ポンプ21を再始動し、ポンプが空気を排出して正常な運転状態に復帰する機会を設けてもよい。この場合には、再始動後に改めて空運転状態と判定した時点で、循環ポンプ21を停止させればよい。
また、本実施の形態では、前記実施の形態1と同様に、循環回路48のエア抜き運転を行う前に循環ポンプ21を試運転しつつ、空運転防止制御を実行する。そして、空運転防止制御では、駆動信号のデューティ比を下限値D3以上の一定値に保持した状態で、例えば10秒程度の期間にわたって循環ポンプ21の運転を継続する。続いて、この運転中にポンプ回転数N3、検出水温T1,T2及び外気温度Taを検出し、前述の判定処理を行うものである。
このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、ポンプ回転数N3、検出水温T1,T2及び外気温度Taに基いて、循環ポンプ21の運転状態を判定することができる。このため、ポンプ回転数のみに基いて判定処理を行う場合と比較して、判定精度を高めることができ、誤判定を防止して信頼性を向上させることができる。
なお、前記実施の形態1,2では、給湯機の設置工事後の初回運転時において、空運転防止制御を実行する場合を例示した。しかし、給湯機の設置後には、例えばメンテナンス作業者等により給湯機の点検、修理、部品交換等が行われた場合にも、給湯機内の水が抜かれて循環ポンプ21が空運転状態となる可能性がある。このため、本発明では、例えば給湯機の電源が一定時間以上(例えば、15分以上)OFF状態であった後の初回運転時にも、空運転防止制御を実行する構成としてもよい。これにより、給湯機のメンテナンス性や信頼性を更に向上させることができる。
また、空運転防止制御は、給湯機の試運転時や、給湯機内の水が抜かれた可能性がある場合に限定して実行し、給湯機内の水が抜かれるはずのない状況では、空運転防止制御を禁止するのが好ましい。これにより、例えば結露等により生じる水分が原因で給湯機が誤作動した場合でも、空運転防止制御が不必要に実行されて循環ポンプ21が停止する事態を回避することができる。
また、実施の形態1,2では、空運転防止制御により循環ポンプ21を空運転状態と判定した場合に、この判定結果を表示する表示部を設ける構成としてもよい。具体的には、例えば貯湯タンクユニット1の筐体やリモコン300、制御部70等に表示部を設け、この表示部に、「循環ポンプが空運転状態です」または「貯湯タンクへの給水が完了していません」等の内容を表示させる構成としてもよい。これにより、メンテナンス作業者等に再点検を促すことができ、メンテナンス性や信頼性を向上させることができる。
また、前記実施の形態1では、ポンプ回転数の変化量ΔNに基いて循環ポンプ21の運転状態を判定するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、実施の形態1,2を組合わせることにより、ポンプ回転数の変化量ΔNによる判定結果と、検出水温T1,T2及び外気温度Taによる判定結果とに基いて、循環ポンプ21の運転状態を判定する構成としてもよい。
また、実施の形態1,2では、駆動信号の信号状態として、デューティ比を制御する場合を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、駆動信号の電圧値、電流値及び電力値を信号状態として可変に設定したり、所定値に保持する構成としてもよい。
1 貯湯タンクユニット
2 給水配管
3 給湯配管
7 給水温度サーミスタ(流入側水温検出手段)
21 循環ポンプ
22 回転センサ(ポンプ回転数検出手段)
23 利用側熱交換器
31 三方弁
32 四方弁
40 タンク下部配管
41 ヒートポンプ入口配管
42 ヒートポンプ出口配管
43 タンク上部配管
44 タンク戻し配管
45 利用側熱交換器1次側入口配管
46 利用側熱交換器1次側出口配管
47 バイパス配管
48 循環回路
50 浴槽
51 2次側循環配管
60 ヒートポンプユニット(加熱手段)
61 圧縮機
62 沸き上げ用熱交換器
66 HP出口側サーミスタ
67 HP入口側サーミスタ(流出側水温検出手段)
68 外気温度サーミスタ(外気温度検出手段)
70 制御部(ポンプ制御手段)
300 リモコン

Claims (11)

  1. 湯水を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げる加熱手段と、
    前記貯湯タンクと前記加熱手段とに接続された循環回路と、
    前記循環回路に設けられ、前記循環回路を介して前記貯湯タンクと前記加熱手段との間に湯水を循環させる循環ポンプと、
    前記循環ポンプの回転数をポンプ回転数として検出するポンプ回転数検出手段と、
    前記循環ポンプに駆動信号を入力して当該循環ポンプを駆動する手段であって、前記駆動信号の信号状態を可変に設定することが可能なポンプ制御手段と、を備え、
    前記ポンプ制御手段は、前記駆動信号を第1の信号状態から該第1の信号状態と異なる第2の信号状態に切換えたときの前記ポンプ回転数の変化量に基いて、前記循環ポンプが水で満たされていない空運転状態であるか否かを判定する構成とした貯湯式給湯機。
  2. 前記第1,第2の信号状態は、前記駆動信号を前記第1の信号状態から前記第2の信号状態に切換える切換動作の方向が前記ポンプ回転数の増加方向となるように設定し、
    前記ポンプ制御手段は、前記切換動作を実行したときの前記ポンプ回転数の変化量が前記空運転状態に対応する所定の大判定値以上の場合に、前記循環ポンプが前記空運転状態であると判定する構成としてなる請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記第1,第2の信号状態は、前記駆動信号を前記第1の信号状態から前記第2の信号状態に切換える切換動作の方向が前記ポンプ回転数の増加方向となるように設定し、
    前記ポンプ制御手段は、前記切換動作を実行したときの前記ポンプ回転数の変化量が前記空運転状態に対応する所定の小判定値以下の場合に、前記循環ポンプが前記空運転状態であると判定する構成としてなる請求項1または2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 湯水を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げる加熱手段と、
    前記貯湯タンクと前記加熱手段とに接続された循環回路と、
    前記循環回路に設けられ、前記循環回路を介して前記貯湯タンクと前記加熱手段との間に湯水を循環させる循環ポンプと、
    前記循環ポンプの回転数をポンプ回転数として検出するポンプ回転数検出手段と、
    前記循環ポンプの流入側での水温を流入側検出水温として検出する流入側水温検出手段と、
    前記循環ポンプの流出側での水温を流出側検出水温として検出する流出側水温検出手段と、
    外気温度を検出する外気温度検出手段と、
    前記循環ポンプを駆動信号により制御するポンプ制御手段と、を備え、
    前記ポンプ制御手段は、前記駆動信号を所定の信号状態に設定したときの前記ポンプ回転数である判定対象ポンプ回転数と、前記流入側検出水温と、前記流出側検出水温と、前記外気温度とに基いて、前記循環ポンプが水で満たされていない空運転状態であるか否かを判定する構成とした貯湯式給湯機。
  5. 前記ポンプ制御手段は、前記判定対象ポンプ回転数が非空運転状態に対応する正常な回転数範囲に収まり、かつ、前記流入側検出水温と前記流出側検出水温のうち少なくとも一方の検出水温と前記外気温度との温度差が前記空運転状態に対応する所定の温度差判定値よりも大きい場合に、前記循環ポンプが正常な運転状態であると判定する構成としてなる請求項4に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記ポンプ制御手段は、前記判定対象ポンプ回転数が非空運転状態に対応する正常な回転数範囲から外れており、かつ、前記流入側検出水温と前記流出側検出水温のうち少なくとも一方の検出水温と前記外気温度との温度差が前記空運転状態に対応する所定の温度差判定値以下の場合に、前記循環ポンプが前記空運転状態であると判定する構成としてなる請求項4または5に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記ポンプ制御手段は、前記判定対象ポンプ回転数が非空運転状態に対応する正常な回転数範囲から高回転側に外れており、かつ、前記流入側検出水温と前記流出側検出水温のうち少なくとも一方の検出水温と前記外気温度との温度差が前記空運転状態に対応する所定の温度差判定値よりも大きい場合に、前記循環ポンプ内の水に空気が混合している空気混合状態であると判定する構成としてなる請求項4乃至6のうち何れか1項に記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記ポンプ制御手段は、前記循環回路内の空気を抜くエア抜き運転中に前記循環ポンプが前記空気混合状態であるとの判定結果が得られた場合に、前記循環ポンプの運転時間を延長し、更に、当該延長運転の開始から所定時間が経過しても前記判定結果が不変の場合に、前記循環ポンプが前記空運転状態であると判定する構成としてなる請求項7に記載の貯湯式給湯機。
  9. 前記ポンプ制御手段は、前記循環ポンプが前記空運転状態であるか否かの判定を、貯湯式給湯機の設置工事後の初回運転時に実行する構成としてなる請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の貯湯式給湯機。
  10. 前記ポンプ制御手段は、前記循環ポンプが前記空運転状態であるか否かの判定を、貯湯式給湯機の電源が一定時間以上OFF状態であった後の初回運転時に実行する構成としてなる請求項1乃至9のうち何れか1項に記載の貯湯式給湯機。
  11. 前記循環ポンプが前記空運転状態であると判定した場合に、当該判定結果を表示する表示部を備えてなる請求項1乃至10のうち何れか1項に記載の貯湯式給湯機。
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