JP2020111085A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示板の端面からの光漏れを防止することが可能な表示装置を提供する。【解決手段】 上記目的を達成するため、光源8と、前記光源8の前面側に配置され、前記光源8の発する光により発光する意匠部41を有する表示板4と、を少なくとも備え、前記表示板4は、前記意匠部41の近傍の端面48に薄板部49を有し、前記薄板部49は、前記表示板4の背面側が凹んで形成され、前記表示板の背面に前記表示板4の前記薄板部49以外と連続して形成される遮光部46を有する。【選択図】 図3
Description
本開示は、表示装置に関し、特に車両用の表示装置に関する。
下記特許文献1に開示された表示装置は、回路基板に実装される光源と、回路基板の前面に配置されるバイザーと、バイザーに貼着される表示板と、を有する。バイザーは、光源に対向して拡散空間が形成される筒状開口部を有する。表示板は、光源に対向して各インジケータを構成する矢印意匠を有する。
表示板は、樹脂シート材の表面(或いは裏面)に、光を遮光する遮光層が印刷形成される。遮光層は、各インジケータを構成する矢印意匠等の形状に開口された表示意匠部を有し、当該領域では所定の透過率で光を透過させる。これにより、各インジケータは、表示方向後方にそれぞれ配置される光源の発光によって、所定形状に点灯する。
しかしながら、表示意匠部が表示板の端面に近い場合、表示板の内部で光が導光し、表示板の端面から光が漏れ、特に、夜間に端面がうっすら光って見えるといった問題点があった。
そこで、本発明はこの様な点に鑑みなされたもので、表示板の端面からの光漏れを防止することが可能な表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、光源8と、前記光源8の前面側に配置され、前記光源8の発する光により発光する意匠部41を有する表示板4と、を少なくとも備え、前記表示板4は、前記意匠部41の近傍の端面48に薄板部49を有することを特徴とする。
本開示は、表示板の端面からの光漏れを防止することが可能な表示装置を提供することができる。
本発明に係る表示装置の実施形態を添付の図1乃至7に基づいて説明する。本発明に係る表示装置は、例えば自動車や二輪車等の車両や、船舶、農業機械、建設機械に搭載される。本実施形態においては、本発明に係る表示装置が、速度計と表示画面とを有する自動車用の表示装置である例を用いて説明する。
以下の説明において、「前面側」は、図1における手前側、図2及び図3における上側であり視認者(運転者)に視認される側を意味する。「背面側」は、図1における奥側、図2及び図3における下側を意味する。
表示装置100は、図1から図3に示すように、速度計101と、表示画面21と、を有する。速度計101は、車両の速度を表示する指針式(機械式)計器である。表示画面21は、例えば液晶表示画面であり、走行距離やガソリン残量、ナビゲーション情報等の種々の情報を表示する。速度計101は、表示画面21に対して前面側に設けられた上表示板4を指し示す。また、速度計101の一部は、表示画面21の前面側に重畳して配置される。
表示装置100は、指針1と、表示パネル2と、下表示板3と、上表示板4と、導光体5と、遮光部材(覆い部材)6と、回路基板7と、光源8と、ケース9と、を主に有する。
指針1は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやABS等)からなり、回路基板7に設けられた指針駆動部の指針軸に接続されており、上表示板4の面に平行する面上を回転する。指針1は、車両の速度に応じて、速度に対応する上表示板4に形成された目盛り等の実体意匠部(意匠部)41、及び、表示パネル2に表示される目盛り等の画像意匠部21aを指し示す。
表示パネル2は、下表示板3の背面側に設けられる。表示パネル2は、表示素子と、バックライトユニットと、金属筐体と、を有する。表示素子は、例えば複数の画素を有するTFT(Thin Film Transistor)型の液晶表示素子(LCD:Liquid Crystal Display)からなり、車両に搭載された各種センサからの検出信号に基づいて、走行距離や燃料消費等の車両情報(所定情報)を表示する。表示パネル2は、FPC(Flexible Printed Circuits)等の可撓性基板を介して、回路基板7に接続される。表示パネル2は、回路基板7の制御部により制御されることにより、表示素子の表示画面21に所定の情報を表示する。表示画面21は、実体意匠部41に連続して形成される目盛りや数字からなる画像意匠部21aを有する。
バックライトユニットは、表示素子の背面側に設けられる。バックライトユニットは、LED(Light Emitting Diode)等の光源及び導光体からなり、表示素子を裏面から照明する。金属筐体は、表示素子と、バックライトと、を収容する。
下表示板3は、表示パネル2の前面に設けられ、透明な薄板状の基材(例えば、PC(ポリカーボネート)シート)の表裏に黒等の遮光性のインキが印刷されたものである。下表示板3は、開口意匠31と、インジケータ32と、貫通部33と、を有する。
開口意匠31は、黒インキが矩形に抜かれ、表示画面21を視認可能とし、表示パネル2の表示画面21以外を隠す。インジケータ32は、黒インキが車両の状態を表示する例えばターン作動灯等の形状に抜かれたものである。インジケータ32は、下表示板3の背面側から照射された光源の光が透過することにより、点灯表示される。貫通部33は、導光体5の受光部51が挿通する貫通した孔である。
上表示板4は、光源8の前面側及び指針1の背面側に設けられ、透明な薄板状の基材(例えば、PCシート)43の表裏に黒等の遮光性のインキが印刷されたものである。上表示板4は、一定の幅を有する円弧形状を有する。上表示板4は、周方向(長さ方向)の一端部42が表示画面21に重畳する。表示板4は、例えば上表示板4の背面に印刷された接着層を介して導光体5及び遮光部材6に貼着される。
上表示板4は、導光体5を介して光源8の前面側に配置される。上表示板4は、光源8の光を透過することにより照明されて発光表示する実体意匠部41を有する。実体意匠部41は、数字、文字、目盛りからなり指針1により指示される。実体意匠部41は、目盛が上表示板4の外周の近傍に配置される。上表示板4は、前遮光層44と、前着色層45と、後遮光層(遮光部)46と、後着色層47と、を有する。前遮光層44と後遮光層46は、基材43の表裏面に黒等の遮光性のインキが印刷されたものである。前遮光層44と後遮光層46は、実体意匠部41の形状に対応した抜き文字部分を有する。
前遮光層44と後遮光層46は、実体意匠部41の領域以外の領域において光を遮光する。前着色層45は、基材43の表面に白等の透光性のインキが印刷されたものであり、後着色層47は、基材43の裏面(背面)に白等の透光性のインキが印刷されたものである。前着色層45と後着色層47は、実体意匠部41に対応して形成される。
上表示板4は、外周の端面48が遮光部材6と対向するものの、設計上は組付け時に嵌まらなくなる事象を考慮して一定の隙間Sが設けられる。これにより、上表示板4の端面48は、他の部材により覆われることなく露出した状態となる。
上表示板4は、薄板部49を有する。薄板部49は、上表示板4の外周の端面48を含めて形成される。また、薄板部49は、薄板部49以外と連続して形成された後遮光層46を有する凹んだ薄板状に形成される。つまり、後遮光層46は端面48まで形成される。薄板部49は、少なくとも実体意匠部41の近傍に形成される。
端面48と薄板部49の形成方法を説明する。図4A及び図4Bに示すように、断面が円弧状の冶具G1を上表示板4の背面側(後遮光層46の印刷された側)に押し付けて、後遮光層46と共に基材43を潰して凹ませる。その後、図5A及び図5Bに示すように、潰した箇所を冶具G2でせん断する。このようにして、端面48と薄板部49は形成され、後遮光層46は、上表示板4の薄板部49以外と連続して形成される。
導光体5は、透光性の合成樹脂(例えば、アクリル等)からなり、受光部51と、照明部52と、を有する。受光部51は、光源8に対向して配置され、光源8の光を照明部52へ導光する。照明部52は、受光部51から垂直に折れ曲がり伸びた板状部材であり、一定の幅を有する円弧形状を有する。照明部52は、上表示板4の実体意匠部41の背面側に少なくとも設けられていればよく、本実施形態においては、上表示板4とほぼ同一の外形を有する。
照明部52は、上表示板4と下表示板3の間に、両者に密着して配置され、受光部51からの光を導光すると共に、導光した光を上表示板4の方へ照射する。導光体5は、ケース9の方へ突出する複数個のフックが、下表示板3を貫通してケース9へ係合することにより固定される。導光体5は、上表示板4と同様に、周方向(長さ方向)の一端部53が表示画面21に重畳する。
遮光部材6は、黒色などの不透光性の合成樹脂(例えば、ABS等)からなり、照明部52の厚さ方向(前面から背面の方向)に沿う端面52aからの光漏れを防ぐために、端面52aを覆う。導光体5と遮光部材6は、遮光部材6が端面52aと密着した一体成形品である。導光体5と遮光部材6は、二色成形又はインサート成形により形成される。
尚、導光体5の薄形化の観点から、遮光部材6は、導光体5の端面52aにのみ設けられ、導光体5の背面側には設けられないことが好ましい。これにより、導光体5を薄くでき、表示画面21及び速度計101の厚さ方向を近くすることができる。
遮光部材6は、前面側に一部が突出した外周壁61を有する。外周壁61は、上表示板4の端面48と対向する位置に配置される。外周壁61は、上表示板4が導光体5及び遮光部材6の上に配置された際に、上表示板4の厚さ方向の高さよりも僅かに高くなる。外周壁61は、上表示板4の端面48を厚さ方向において覆うことで、上表示板4と外周壁61との間に一定の隙間Sを有するが、端面48からの光漏れにより端面48が発光したとしても、視認者から視認される角度を小さくすることができる。
回路基板7は、例えばFR−4(Flame Retardant−4)等の平板状のガラスエポキシ系基材に配線パターン(図示せず)を施した硬質配線基板からなり、光源8と、指針駆動部と、表示パネル2や光源8のドライバ及び制御部と、を主に有する。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有しており、例えば、ROMに書き込まれたプログラムに従って所定の演算処理を実行する。制御部は、例えば、車両のECU(Electronic Control Unit)から車速、各種車両情報等を、各種センサ等を介して取得する。制御部は、取得した情報に基づき、速度計101や表示パネル2を駆動制御する。
光源8は、光を発するLEDであり、上表示板4を照明する。また、回路基板7は、光源8とは別に、下表示板3のインジケータ32用の光源も有する。
ケース9は、白色等の合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)からなり、回路基板7の前面に配置され、内部に表示パネル2を収容し、前面に下表示板3を配置する。ケース9は、上表示板4用の光源8と、導光体5の受光部51と、を囲む円筒壁91を有する。円筒壁91は、光源8の光が導光体5以外に漏れることを防止する。
本実施形態においては、表示装置100の外観設計上、速度計101(指針1と、上表示板4と、導光体5と、遮光部材6と、から構成される)の一部を表示画面21の前面側に重畳して配置した。これにより、速度計101上の表示である実体意匠部41と、表示画面21上の表示である画像意匠部21aと、に連続性を持たせた。
このため、上表示板4の実体意匠部41は、表示画面21との境界近傍まで形成される。これに伴い、前着色層45も表示画面21との境界近傍、すなわち一端部42の近傍まで設けられる。ここで、前着色層45は、後着色層47から出射した光の一部を透過させ、他部を反射し拡散する。このため、前着色層45で反射した光が端面48から漏れてしまう虞がある。端面48から漏れた光は、遮光部材6の外周壁61との隙間Sから筋状に視認されてしまう虞がある。
これに対し、表示装置100は、上表示板4に薄板部49を設けた。これにより、端面48の厚さが基材43の厚さよりも薄くなり、上表示板4の端面48の面積を小さくし、端面48からの光の出射量を少なくすることができる。また、薄板部49は、後遮光層46を有する。これにより、端面48へ向かう光を吸収し、減衰することができる。更に、端面48へ向かう光を前面側へ反射することができる。このようにして、上表示板4の端面48からの光漏れを少なくすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、薄板部49は、凹曲面に形成されていたが、冶具G1の形状を変えることで、図6に示すような、端面48に向かうに従い前面へ傾斜する斜面に形成された斜面形状であったり、図7に示すような、端面48を含んだ外周が一段前面へ凹んだ段差形状であってもよい。
1 指針
2 表示パネル
3 下表示板
41 意匠部
4 上表示板(表示板)
48 端面
49 薄板部
46 後遮光層(遮光部)
5 導光体
6 遮光部材(覆い部材)
7 回路基板
8 光源
9 ケース
2 表示パネル
3 下表示板
41 意匠部
4 上表示板(表示板)
48 端面
49 薄板部
46 後遮光層(遮光部)
5 導光体
6 遮光部材(覆い部材)
7 回路基板
8 光源
9 ケース
Claims (4)
- 光源と、
前記光源の前面側に配置され、前記光源の発する光により発光する意匠部を有する表示板と、を少なくとも備え、
前記表示板は、前記意匠部の近傍の端面に薄板部を有することを特徴とする表示装置。 - 前記薄板部は、前記表示板の背面側が凹んで形成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記表示板は、背面に遮光部を有し、
前記遮光部は、前記端面まで形成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記端面を覆う覆い部材を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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JP2019001319A JP2020111085A (ja) | 2019-01-08 | 2019-01-08 | 表示装置 |
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JP2019001319A JP2020111085A (ja) | 2019-01-08 | 2019-01-08 | 表示装置 |
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- 2019-01-08 JP JP2019001319A patent/JP2020111085A/ja active Pending
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