JP2020110828A - ポイントはんだ付け装置 - Google Patents

ポイントはんだ付け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020110828A
JP2020110828A JP2019004369A JP2019004369A JP2020110828A JP 2020110828 A JP2020110828 A JP 2020110828A JP 2019004369 A JP2019004369 A JP 2019004369A JP 2019004369 A JP2019004369 A JP 2019004369A JP 2020110828 A JP2020110828 A JP 2020110828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
support
shaft
hanging
support portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019004369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7272579B2 (ja
Inventor
康彦 小林
Yasuhiko Kobayashi
康彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEITEC CO Ltd
Original Assignee
SEITEC CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEITEC CO Ltd filed Critical SEITEC CO Ltd
Priority to JP2019004369A priority Critical patent/JP7272579B2/ja
Publication of JP2020110828A publication Critical patent/JP2020110828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7272579B2 publication Critical patent/JP7272579B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】簡易な構造および制御にて高い品質のはんだ付け部を得ることが可能なポイントはんだ付け装置を提供する。【解決手段】一対の支持部33,34によって水平に支持された基板2を前後左右方向に傾斜させる傾斜機構(傾斜手段)を備え、制御装置(制御手段)は、基板2を、基板2に配置された電子部品5毎に設定された傾斜方向および傾斜角度へ傾斜させるので、基板2と噴流ノズル4との離脱の制御が容易であり、高い品質のはんだ付け部を安定的に得ることができる。また、構造および制御の簡易化が可能であり、装置を安価に構成することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、基板の下方に噴流はんだ槽ユニットが設けられるポイントはんだ付け装置に関する。
従来、水平に保持された基板の下方に噴流はんだ槽ユニットが設けられ、該噴流はんだ槽ユニットを水平および垂直方向へ移動させることにより、基板のランドと電子部品のリードとをはんだ付けするポイントはんだ付け装置が知られている。このようなポイントはんだ付け装置は、基板と噴流はんだとの離脱の制御が難しく、プログラムの作成に高い技量が要求される。
そこで、特許文献1には、基板の水平状態を維持しつつノズルの開口部に近接させ、基板のはんだ付け部位を溶融はんだに接触させた後、はんだ付け部位が溶融はんだの液面に接触した状態を保ちながら、溶融はんだが表面張力によりその噴流形状を安定させる位置まで基板を上昇させ、次に、溶融はんだが表面張力により噴流形状を安定させる位置で、基板を傾斜させながら、基板のはんだ付け部位を溶融はんだの液面から離脱させるようにした、基板の局部はんだ付け方法が開示されている。
前述した局部はんだ付け方法は、基板の傾斜方向が一方向であるため、基板の傾斜方向に合わせて電子部品(実装部品)を配置する必要があり、基板の設計自由度が制限される。これに対し、特許文献2には、電子部品に応じてノズル体(噴流ノズル)をX−Y平面の任意の方向にチルトさせる(傾ける)ように構成した選択はんだ付けシステムが開示されている。この選択はんだ付けシステムは、構造および制御が複雑化し、製造コストが増大する。
特開2006− 73898号公報 特開2013−254888号公報
本発明は、簡易な構造および制御にて高い品質のはんだ付け部を得ることが可能なポイントはんだ付け装置を提供することを課題とする。
本発明のポイントはんだ付け装置は、矩形の基板を支持する支持手段と、前記基板の下方に設けられる噴流はんだ槽ユニットと、前記噴流はんだ槽ユニットを水平および垂直方向へ駆動する駆動手段と、を備えるポイントはんだ付け装置であって、前記支持手段によって水平に支持された基板を前後左右へ傾斜させる傾斜手段と、前記駆動手段および前記傾斜手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のポイントはんだ付け装置によれば、簡易な構造および制御にて高い品質のはんだ付け部を得ることができる。
本実施形態に係るポイントはんだ付け装置を正面から見たときの図である。 本実施形態に係るポイントはんだ付け装置を背面から見たときの図である。 本実施形態に係るポイントはんだ付け装置を左側面から見たときの図である。 本実施形態に係るポイントはんだ付け装置を右側面から見たときの図である。 駆動機構(駆動手段)の概念図である。 制御装置(制御手段)の概念図である。 支持機構(支持手段)の概念図である。 本実施形態の説明図であって、基板を−Y(前)方向へ傾斜させた状態を示す右側面図である。 本実施形態の説明図であって、基板を+Y(後)方向へ傾斜させた状態を示す右側面図である。 本実施形態の説明図であって、基板を−X(左)方向へ傾斜させた状態を示す正面図である。 本実施形態の説明図であって、基板を+X(右)方向へ傾斜させた状態を示す正面図である。
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。
本実施形態に係るポイントはんだ付け装置1は、基板2(図3、図4参照)の下方に噴流はんだ槽ユニット3(図5参照)が設けられる。そして、ポイントはんだ付け装置1は、噴流はんだ槽ユニット3を水平および垂直方向へ移動させることにより、基板2のランドと基板2に配置された電子部品5(図3、図4参照)のリードとをはんだ付けするように構成される。なお、噴流はんだ槽ユニット3の基本構造は、従来の噴流はんだ槽ユニット(例えば「特許第5206934号の局所ハンダ付け装置」参照)と同一である。よって、明細書の記載を簡潔にすることを目的に、噴流はんだ槽ユニット3に関する詳細な説明を省略する。
ここでは、暫定的に、図1における、右方向(右側)を「+X方向(X側)」、左方向(左側)を「−X方向(−X側)」、左右方向を「X方向」、後方向(奥行側)を「+Y方向(+Y側)」、前方向(手前側)を「−Y方向(−Y側)」、前後方向を「Y方向」、また、必要に応じて、上方向(上側)を「+Z方向(+Z側)」、下方向(下側)を「−Z方向(−Z側)」、上下方向を「Z方向」と称する。
図5に示されるように、ポイントはんだ付け装置1は、噴流はんだ槽ユニット3を水平方向(X−Y方向)および垂直方向(Z方向)へ移動させる駆動機構11(駆動手段)を備える。駆動機構11は、X方向へ延びる一対のX部材13,14を有する。X部材13,14は、Y方向へ間隔をあけて配置され、本体フレーム6に取り付けられる。
駆動機構11は、Y方向へ延びて一対のX部材13,14間に架設されるY部材15を有する。Y部材15の+Y側の端部は、X部材13によってX方向へ移動可能に支持(案内)される。他方、Y部材15の−Y側の端部は、X部材14によってX方向へ移動可能に支持(案内)される。これにより、Y部材15は、本体フレーム6上のX部材13,14に対し、垂直を保った状態でX方向へ移動可能である。また、駆動機構11は、X軸サーボモータ19(図6参照)の出力軸の回転運動をY部材15のX方向への直線運動に変換する変換機構(図示省略)を有する。
駆動機構11は、Y部材15に対してY方向へ移動可能なZ部材16を有する。すなわち、Z部材16は、Y部材15によってY方向へ移動可能に支持(案内)される。駆動機構11は、Y部材15に設けられたY軸サーボモータ20(図6参照)の出力軸の回転運動を、Z部材16のY方向への直線運動に変換する変換機構(図示省略)を有する。駆動機構11は、噴流はんだ槽ユニット3が取り付けられる取付台17を有する。取付台17は、Z部材16によってZ方向へ移動可能に支持(案内)される。駆動機構11は、Z部材16に設けられたZ軸サーボモータ21(図6参照)の出力軸の回転運動を取付台17のZ方向への直線運動に変換する変換機構(図示省略)を有する。
図6に示されるように、サーボモータ19,20,21は、モータドライバ23,24,25を介してモーションコントローラ28に接続される。モーションコントローラ28は、上位コンピュータとしてのパーソナルコンピュータ29(以下「パソコン29」)に接続される。制御装置27(制御手段)は、サーボモータ19,20,21を制御することにより、噴流はんだ槽ユニット3の噴流ノズル4(図3乃至図5参照)を水平および垂直方向、換言すると、X方向、Y方向、およびZ方向へ移動および位置決めさせる。なお、各サーボモータ19,20,21の出力軸の回転運動を対象(Y部材15、Z部材16、取付台17)の直線運動に変換する変換機構には、例えば、ボールねじ機構を用いることができる。
図7に示されるように、ポイントはんだ付け装置1は、基板2のY方向両側の一対の対辺2A,2B(図3、図4参照)を支持する支持機構31(支持手段)を備える。支持機構31は、基板2の+Y側の辺2A(一辺)を支持する支持部33(第1支持部)と、基板2の−Y側の辺2B(他辺)を支持する支持部34(第2支持部)と、を有する。支持部33は、基板2の+Y側の辺2Aに沿うようにX方向へ延びる。支持部33には、X方向に一列に配置された複数個の搬送ローラ37(図8乃至図11参照)が設けられる。隣接する搬送ローラ37間のプーリ39には、ベルト(図示省略)がオープンベルト(平行掛け)方式にて掛けられる。支持部33には、複数個の搬送ローラ37のうち、駆動ローラ(駆動ローラを除く他の搬送ローラ37は従動ローラ)を回転駆動する搬送モータ41(図1乃至図4参照)が設けられる。
他方、支持部34は、支持部33に対向して設けられ、基板2の−Y側の辺2Bに沿うようにX方向へ延びる。支持部34には、X方向に一列に配置された複数個の搬送ローラ38(図8乃至図11参照)が設けられる。隣接する搬送ローラ38間のプーリ40には、ベルト(図示省略)がオープンベルト(平行掛け)方式にて掛けられる。支持部34には、複数の搬送ローラ37のうち、駆動ローラを回転駆動する搬送モータ42(図1乃至図4参照)が設けられる。制御装置27(制御手段)は、搬送モータ41,42、延いては、搬送ローラ37,38の回転方向および回転速度を制御することにより、搬送ローラ37,38間に支持された基板2をX方向へ移動および位置決めさせる。
支持機構31は、支持部33(第1支持部)と支持部34(第2支持部)とを吊下げ支持する吊下げ機構(吊下げ手段)を備える。図7に示されるように、吊下げ機構は、X方向(第1支持部の延び方向)に間隔をあけて設けられる一対のアーム45,46(第1垂下部)を有する。アーム45,46は、下端部が支持部33に接続される。他方、吊下げ機構は、X方向(第2支持部の延び方向)に間隔をあけて設けられる一対のアーム47,48(第2垂下部)を有する。アーム47,48は、下端部が支持部34に接続される。
支持部33,34には、X方向に延びるT溝49,50が設けられる。−X側のアーム45,47の下端部は、T溝49,50に挿入されたナットおよび該ナットに締結されるボルト(図示省略)によって支持部33,34に固定される。すなわち、アーム45,47の支持部33,34に対する固定位置は、X方向へ調節可能である。他方、+X側のアーム46,48の下端部は、直動ガイド51,52を介して支持部33,34に接続される。これにより、アーム46,48の下端部は、支持部33,34に対してX方向へスライド可能である。換言すると、アーム46,48は、対となるアーム45,47に対して一定の範囲でX方向へ移動可能である。
図1乃至図4を参照すると、吊下げ機構は、Y方向へ延びてX方向へ間隔をあけて配置される一対の軸部53,54を有する。軸部53(第1軸部)は、−X側(一側)のアーム45(第1垂下部)およびアーム47(第2垂下部)の上端部を支持する。軸部54(第2軸部)は、+X側(他側)のアーム46(第1垂下部)およびアーム48(第2垂下部)の上端部を支持する。
支持部34(第2支持部)側のアーム47,48(第2垂下部)の上端部は、固定カラー(図示省略)によって軸部53,54に固定される。他方、支持部33(第1支持部)側のアーム45,46の上端部は、軸部53,54に沿って位置調整可能に接続される。支持機構31は、+Y側の支持部33を、−Y側の支持部34に対してY方向へ移動させることにより、支持部33,34間のY方向の距離、延いては、搬送ローラ37,38(図8乃至図11参照)間の間隔を、対象となる基板2のY方向の寸法に合わせて調節することができる。
支持機構31(支持手段)は、支持部33,34によって水平に支持された基板2を4方向(前後左右)へ傾斜させる傾斜機構(傾斜手段)を備える。暫定的に、基板2の−Y側の辺2Bが+Y側の辺2Aに対して低い状態の傾斜を−Y方向(前)への傾斜、基板2の+Y側の辺2A(一辺)が−Y側の辺2B(他辺)に対して低い状態の傾斜を+Y(後)方向への傾斜、基板2の−X側の辺2C(図3参照)が+X側の辺2D(図4参照)に対して低い状態の傾斜を−X(左)方向への傾斜、および基板2の+X側の辺2Dが−X側の辺2Cに対して低い状態の傾斜を+X(右)方向への傾斜と称する。
傾斜機構は、軸部53(第1軸部)のY方向の各端部と軸部54(第2軸部)のY方向の各端部とを個別に昇降させる昇降機構(昇降手段)を備える。すなわち、昇降機構は、軸部53の−Y側の端部および+Y側の端部、ならびに、軸部54の−Y側の端部および+Y側の端部を、各々個別に昇降させることが可能である。なお、基板2の一辺2Aを支持する支持部33(第1支持部)と基板2の他辺2Bを支持する支持部34(第2支持部)とは、平行な位置関係が保持されるので、例えば、軸部53の−Y側の端部を単独で昇降させるように操作することはない。
図3に示されるように、昇降機構は、軸部53(第1軸部)の+Y側の端部を自在軸受61を介して支持する昇降部55と、軸部53の−Y側の端部を自在軸受63を介して支持する昇降部57と、を有する。すなわち、軸部53の両端部は、一対の昇降部55,57によって支持される。他方、昇降機構は、軸部54(第2軸部)の+Y側の端部を自在軸受62を介して支持する昇降部56と、軸部54の−Y側の端部を自在軸受64を介して支持する昇降部58と、を有する。すなわち、軸部54の両端部は、一対の昇降部56,58によって支持される。
図2に示されるように、傾斜機構は、傾斜サーボモータ70(図6参照)の出力軸の回転運動を昇降部55のZ方向への直線運動に変換するボールねじ機構65を有する。ボールねじ機構65は、Z方向へ延びるガイドシャフト66と、ガイドシャフト66の外周に装着されるブッシュ67と、を有する。ガイドシャフト66は、両端部が本体フレーム6と上部フレーム35とによって支持される。ブッシュ67は、昇降部55に固定される。ボールねじ機構65は、Z方向へ延びるねじ軸68と、ねじ軸68に螺合されるナット69と、を有する。ねじ軸68は、両端部が本体フレーム6と上部フレーム35とによって回転可能に支持される。ナット69は、昇降部55に固定される。なお、傾斜サーボモータ70の角度位置は、ねじ軸68の上端部に接続されたエンコーダ71によって検出される。
図2に示されるように、傾斜機構は、傾斜サーボモータ78(図6参照)の出力軸の回転運動を昇降部56のZ方向への直線運動に変換するボールねじ機構73を有する。ボールねじ機構73は、Z方向へ延びるガイドシャフト74と、ガイドシャフト74の外周に装着されるブッシュ75と、を有する。ガイドシャフト74は、両端部が本体フレーム6と上部フレーム36とによって支持される。ブッシュ75は、昇降部56に固定される。ボールねじ機構73は、Z方向へ延びるねじ軸76と、ねじ軸76に螺合されるナット77と、を有する。ねじ軸76は、両端部が本体フレーム6と上部フレーム36とによって回転可能に支持される。ナット77は、昇降部56に固定される。なお、傾斜サーボモータ78の角度位置は、ねじ軸86の上端部に接続されたエンコーダ79によって検出される。
図1に示されるように、傾斜機構は、傾斜サーボモータ86(図6参照)の出力軸の回転運動を昇降部57のZ方向への直線運動に変換するボールねじ機構81を有する。ボールねじ機構81は、Z方向へ延びるガイドシャフト82と、ガイドシャフト82の外周に装着されるブッシュ83と、を有する。ガイドシャフト82は、両端部が本体フレーム6と上部フレーム35とによって支持される。ブッシュ83は、昇降部57に固定される。ボールねじ機構81は、Z方向へ延びるねじ軸84と、ねじ軸84に螺合されるナット85と、を有する。ねじ軸84は、両端部が本体フレーム6と上部フレーム35とによって回転可能に支持される。ナット85は、昇降部57に固定される。なお、傾斜サーボモータ86の角度位置は、ねじ軸84の上端部に接続されたエンコーダ87によって検出される。
図1に示されるように、傾斜機構は、傾斜サーボモータ94(図6参照)の出力軸の回転運動を昇降部58のZ方向への直線運動に変換するボールねじ機構89を有する。ボールねじ機構89は、Z方向へ延びるガイドシャフト90と、ガイドシャフト90の外周に装着されるブッシュ91と、を有する。ガイドシャフト90は、両端部が本体フレーム6と上部フレーム36とによって支持される。ブッシュ91は、昇降部58に固定される。ボールねじ機構89は、Z方向へ延びるねじ軸92と、ねじ軸92に螺合されるナット93と、を有する。ねじ軸92は、両端部が本体フレーム6と上部フレーム36とによって回転可能に支持される。ナット93は、昇降部58に固定される。なお、傾斜サーボモータ94の角度位置は、ねじ軸92の上端部に接続されたエンコーダ95によって検出される。
なお、図6に示されるように、制御装置27(制御手段)は、サーボモータ19,20,21に対応するモータドライバ23,24,25、モータ41,42に対応するモータドライバ43,44、およびサーボモータ70,78,86,94に対応するモータドライバ72,80,88,96、ならびに、モーションコントローラ28およびパソコン29を含む。
制御装置27(制御手段)のパソコン29には、対象となる基板2に対応するはんだ付けプログラムが格納される。はんだ付けプログラムは、パソコン29に搭載された座標作成ソフトウェアによって作成される。また、パソコン29の記憶領域には、電子部品5と、基板2の傾斜方向および傾斜角度と、を対応させたデータテーブルが格納される。座標作成ソフトウェアは、当該データテーブルおよび基板2のCADデータに基づき、はんだ付けプログラムを作成する。作成されたはんだ付けプログラムは、各電子部品5(実装部品)に対し、基板2の傾斜方向および傾斜角度が指定されている。なお、はんだ付けプログラムにおける傾斜角度の指令値は、例えば、0°(傾斜無し)から5°である。
座標作成ソフトウェアは、はんだ付けプログラムの作成に際し、対象となる基板2のCADデータに基づき、基板2上に固定点Pを設定する。固定点Pは、4方向(+Y方向、−Y方向、+X方向、−X方向)への傾斜によって移動しない基板2上の点であり、はんだ付け領域の中央(重心)に設定される。なお、本実施形態では、基板2に固定点Pを設定したが、これは基板2の傾斜動作を具現するための一例であり、基板2の任意の辺(2A,2B,2C,2D)を固定辺に設定し、固定辺を移動させずに回転させるように、基板2を傾斜させることも可能である。また、座標作成ソフトウェアは、CADデータに基づきはんだ付け領域を決定する。
次に、ポイントはんだ付け装置1の自動運転時における動作を説明する。
作業者は、制御装置27(制御手段)のパソコン29を操作し、対象となる基板2に対応するはんだ付けプログラムを呼び出す。次に、自動運転をスタートさせ、はんだ付けプログラムを実行させる。制御装置27(制御手段)は、まず、搬送モータ41,42を制御して、一対の支持部33,34によって支持された基板2をX方向へ移動させることにより、基板2を所定位置(原点)に位置決めさせる。なお、基板2には、電子部品5(実装部品)が配置されている。
制御装置27は、基板2が所定位置に位置決めされると、各サーボモータ19,20,21を制御して噴流はんだ槽ユニット3の噴流ノズル4を水平および垂直方向(X−Y−Z方向)へ移動させることにより、基板2のランドと電子部品5のリードとをはんだ付けする。ここで、制御装置27は、傾斜サーボモータ70,78,86,94を制御して、昇降部55,57,57,58を昇降させる(Z方向へ移動させる)ことにより、対象となる電子部品5毎に、基板2を、−Y方向、+Y方向、−X方向、+X方向の4方向(前後左右方向)のうちの指令された方向へ、かつ指令された傾斜角度で傾斜させる。
ここで、基板2を−Y(前)方向へ傾斜させてはんだ付けする電子部品5の場合、制御装置27は、はんだ付けプログラム指令値(以下「指令値」)に基づき、昇降部55,56を+Z方向へ移動および位置決めし、併行して、昇降部57,58を−Z方向へ移動および位置決めする。これにより、軸部53(第1軸部)および軸部54(第2軸部)は、アーム45,46(第1垂下部)およびアーム47,48(第2垂下部)に対する垂直を保ちながら、−Y方向へ傾斜する。その結果、図8に示されるように、基板2は、基板2上に設定された固定点Pの座標を移動させずに、−Y方向へ傾斜する。
また、基板2を+Y(後)方向へ傾斜させてはんだ付けする電子部品5の場合、制御装置27は、指令値に基づき、昇降部55,56を−Z方向へ移動および位置決めし、併行して、昇降部57,58を+Z方向へ移動および位置決めする。これにより、軸部53(第1軸部)および軸部54(第2軸部)は、アーム45,46(第1垂下部)およびアーム47,48(第2垂下部)に対する垂直を保ちながら、+Y方向へ傾斜する。その結果、図9に示されるように、基板2は、基板2上に設定された固定点Pの座標を移動させずに、+Y方向へ傾斜する。
他方、基板2を−X(左)方向へ傾斜させてはんだ付けする電子部品5の場合、制御装置27は、指令値に基づき、昇降部55,57、延いては軸部53(第1軸部)を−Z方向へ移動および位置決めし、併行して、昇降部56,58、延いては軸部54(第2軸部)を+Z方向へ移動および位置決めする。このとき、アーム45,46(第1垂下部)の支持部33(第1支持部)に対する垂直、およびアーム47,48(第2垂下部)の支持部34(第2支持部)に対する垂直が保たれるので、図10に示されるように、基板2は、基板2上に設定された固定点Pの座標を移動させずに、−X方向へ傾斜する。
また、基板2を+X(右)方向へ傾斜させてはんだ付けする電子部品5の場合、制御装置27は、指令値に基づき、昇降部55,57、延いては軸部53(第1軸部)を+Z方向へ移動および位置決めし、併行して、昇降部56,58、延いては軸部54(第2軸部)を−Z方向へ移動および位置決めする。このとき、アーム45,46(第1垂下部)の支持部33(第1支持部)に対する垂直、およびアーム47,48(第2垂下部)の支持部34(第2支持部)に対する垂直が保たれるので、図11に示されるように、基板2は、基板2上に設定された固定点Pの座標を移動させずに、+X方向へ傾斜する。なお、基板2を−X方向または+X方向へ傾斜させた場合、基板2を水平に支持した状態に対して軸部53,54間の軸間距離が長くなるが、当該軸間距離の延長分は、直動ガイド51,52を作動させることで吸収される。
ここで、前述した特許文献1に記載のはんだ付け方法では、基板の傾斜方向が一方向(例えば「−X方向」)のみであるため、電子部品を基板の傾斜方向に合わせて配置する必要があり、基板の設計自由度が制限されていた。また、特許文献2に記載のはんだ付けシステムでは、電子部品の向きに応じて噴流ノズルをチルト(傾斜)させるため、構造および制御が複雑化し、高価なシステムになっていた。
これに対し、本実施形態では、第1支持部33および第2支持部34によって水平に支持された基板2を前後左右方向(−Y、+Y、−X、+X方向)へ傾斜させる傾斜機構(傾斜手段)を備え、制御装置27(制御手段)は、基板2を、基板2に配置された電子部品5毎に指定された傾斜方向および傾斜角度へ傾斜させるので、基板2と噴流ノズル4との離脱の制御が容易であり、高い品質のはんだ付け部を容易に、かつ安定的に得ることができる。
また、本実施形態では、基板2に対する電子部品の向きに制約がないので、基板の設計自由度を向上させることができる。
また、電子部品の向きに応じて噴流ノズル4を傾斜させる等の複雑な制御を行わないので、構造および制御の簡易化が可能であり、装置を安価に構成することができる。
さらに、制御装置27(制御手段)は、電子部品5(実装部品)と基板2の傾斜方向および傾斜角度とを対応させたデータテーブルを備え、座標作成ソフトウェアは、当該データテーブルと基板2のCADデータとに基づき、はんだ付けプログラムを作成する。よって、熟練した作業者でなくても、電子部品5毎に基板2の傾斜方向および傾斜角度が指定されたはんだ付けプログラムを容易に作成することができる。
なお、実施形態は、前述の形態に限定されるものではなく、例えば、次のように構成することができる。
本実施形態では、固定側の支持部33(第1支持部)と可動側の支持部34(第2支持部)との間隔を手動で調節するように構成したが、例えば、サーボモータとボールねじ機構とを用いて可動側の支持部34(第2支持部)をY方向へ移動および位置決めすることにより、支持部33,34間の間隔を自動で調節するように構成することができる。
この場合、例えば、サーボモータとボールねじ機構との組み合わせを−X側と+X側とで2セット用意し、−X側のボールねじ機構のねじ軸の両端部を、自在軸受を介して昇降部55,57によって支持するとともに、+X側のボールねじ機構のねじ軸の両端部を、自在軸受を介して昇降部56,58によって支持する。また、−X側のボールねじ機構のナットをアーム45(第1垂下部)に固定するとともに、+X側のボールねじ機構のナットをアーム46(第1垂下部)に固定する。
なお、−X側のボールねじ機構のねじ軸は、アーム47(第2垂下部)をY方向へ貫通し、+X側のボールねじ機構のねじ軸は、アーム48(第2垂下部)をY方向へ貫通する。また、−X側のボールねじ機構のねじ軸の+Y側の端部を、昇降部55に取り付けられたサーボモータに接続し、+X側のボールねじ機構のねじ軸の+Y側の端部を、昇降部56に取り付けられたサーボモータに接続する。また、−X側および+X側のサーボモータは、制御装置27(制御手段)によって制御される。
この構成により、支持部33,34間の間隔を、基板2に応じて自動で調節することができる。
1 ポイントはんだ付け装置、2 基板、3 噴流はんだ槽、11 駆動機構(駆動手段)、27 制御装置(制御手段)、31 支持機構(支持手段)、33 支持部(第1支持部)、34 支持部(第2支持部)

Claims (3)

  1. 矩形の基板を支持する支持手段と、
    前記基板の下方に設けられる噴流はんだ槽ユニットと、
    前記噴流はんだ槽ユニットを水平および垂直方向へ駆動する駆動手段と、
    を備えるポイントはんだ付け装置であって、
    前記支持手段によって水平に支持された基板を前後左右へ傾斜させる傾斜手段と、
    前記駆動手段および前記傾斜手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするポイントはんだ付け装置。
  2. 前記制御装置は、前記基板に配置された部品毎に、前記基板の傾斜方向および傾斜角度を決定することを特徴とする請求項1に記載のポイントはんだ付け装置。
  3. 前記支持手段は、
    前記基板の対辺の一辺を支持し、該一辺に沿うように延びる第1支持部と、
    前記基板の対辺の他辺を支持し、該他辺に沿うように延びる第2支持部と、
    前記第1支持部および前記第2支持部を吊下げ支持する吊下げ手段と、
    を有し、
    前記吊下げ手段は、
    前記第1支持部の延び方向に間隔をあけて設けられ、下端部が前記第1支持部に接続される一対の第1垂下部と、
    前記第2支持部の延び方向に間隔をあけて設けられ、下端部が前記第2支持部に接続される一対の第2垂下部と、
    前記第1支持部および第2支持部に対して垂直に設けられ、一側の第1垂下部および第2垂下部の上端部を支持する第1軸部と、
    前記第1軸部に対して平行に設けられ、他側の第1垂下部および第2垂下部の上端部を支持する第2軸部と、
    を有し、
    前記傾斜手段は、
    前記第1軸部の両端部と前記第2軸部の両端部とを個別に昇降させる昇降手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のポイントはんだ付け装置。
JP2019004369A 2019-01-15 2019-01-15 ポイントはんだ付け装置 Active JP7272579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019004369A JP7272579B2 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 ポイントはんだ付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019004369A JP7272579B2 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 ポイントはんだ付け装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020110828A true JP2020110828A (ja) 2020-07-27
JP7272579B2 JP7272579B2 (ja) 2023-05-12

Family

ID=71667546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019004369A Active JP7272579B2 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 ポイントはんだ付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7272579B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10156527A (ja) * 1996-11-22 1998-06-16 Tamura Seisakusho Co Ltd ろう付け装置
JP2004228247A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Suzuka Fuji Xerox Co Ltd 局部フロー半田付け基板のピールバック方法及びその装置
JP2008109033A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Koki Tec Corp はんだ付け装置
JP2015000405A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 富士通テン株式会社 半田噴流装置、及び、半田付け装置
US20170209949A1 (en) * 2014-07-29 2017-07-27 Illinois Tool Works Inc. Soldering module

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10156527A (ja) * 1996-11-22 1998-06-16 Tamura Seisakusho Co Ltd ろう付け装置
JP2004228247A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Suzuka Fuji Xerox Co Ltd 局部フロー半田付け基板のピールバック方法及びその装置
JP2008109033A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Koki Tec Corp はんだ付け装置
JP2015000405A (ja) * 2013-06-13 2015-01-05 富士通テン株式会社 半田噴流装置、及び、半田付け装置
US20170209949A1 (en) * 2014-07-29 2017-07-27 Illinois Tool Works Inc. Soldering module

Also Published As

Publication number Publication date
JP7272579B2 (ja) 2023-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4168410B2 (ja) 多関節ロボット
JP4258851B1 (ja) 多関節ロボット
JP5705907B2 (ja) テーパ加工を行うワイヤ放電加工機
JP2000288969A (ja) 表面実装機のマウンタヘッド
EP0500309B1 (en) Work holding device
JP5542759B2 (ja) 部品実装装置
JP2020110828A (ja) ポイントはんだ付け装置
JP2003046295A (ja) 電気部品装着システムおよび電気回路製造方法
JP5752196B2 (ja) ワイヤ放電加工機用のプログラム作成装置
JP2006005362A (ja) 基板搬送装置
CN211967516U (zh) 一种机械手悬臂装置
JP6010435B2 (ja) 部品実装装置
CN106888568B (zh) 电子部件安装装置
JP3696413B2 (ja) 電子部品の装着方法及び電子部品装着装置
CN107889443B (zh) 部件安装装置以及部件安装方法
JP5170225B2 (ja) ワーク位置決め装置およびそれを用いた生産システム
JP2009252890A (ja) 部品供給装置
JPH09102697A (ja) 部品装着装置
KR102230598B1 (ko) 부품 실장 장치
KR100399023B1 (ko) 복수개의 갠트리가 구비된 표면실장기
JP6913718B2 (ja) 電子部品装着システム、および基板生産方法
JP2783519B2 (ja) 部品実装器のセンタリング装置
JP2023022539A (ja) 加工装置
JP2010181770A (ja) シール剤塗布装置
JPH0632311Y2 (ja) ロボット用作業台

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20190129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7272579

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150