JP2020110671A - ペーパータオルのロール体 - Google Patents

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【課題】巻長を増大させたペーパータオルのロール体であって、風合い及び吸水量が良好に保たれたペーパータオルのロール体を提供すること。【解決手段】坪量が19.0g/m2以上25.0g/m2以下である単一シートを2枚積層したペーパータオルのロール体であって、ペーパータオルの吸水性TWAが170g/m2以上220g/m2以下であり、巻長が20m以上40m以下であるペーパータオルのロール体によれば、巻長を増大させたとしても、風合い及び吸水量が良好に保たれたペーパータオルを提供することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、巻長を増大させたペーパータオルのロール体に関する。
ペーパータオルは、水分や油分の拭き取りや汚れ落とし等の用途で、各家庭の台所や飲食店の厨房等で幅広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、ペーパータオルの使用頻度が高い場合、ペーパータオルをペーパータオル用ホルダに掛け替える頻度が高くなり、使用者の手間となることがあった。ペーパータオルの掛け替えの頻度を低減しようとする場合、1ロールあたりの巻長を増やすことが考えられる。
特開2010−068972号公報
しかしながら、巻長を増やすことにより、ペーパータオルの風合いや吸水量が低下することが知られており、従来の技術では、巻長の増加と、ペーパータオルの風合い及び吸水量の維持を両立することは困難であった。したがって、本発明は、巻長を増大させたペーパータオルのロール体であって、風合い及び吸水量が良好に保たれたペーパータオルのロール体を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、叩解処理したパルプ繊維に乾燥紙力増強剤及び湿潤紙力増強剤を添加し、抄紙して得られる単一シートを2枚積層したペーパータオルを、所定の巻き硬さで20m以上40m以下巻回することにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、坪量が19.0g/m以上25.0g/m以下である単一シートを2枚積層したペーパータオルのロール体であって、前記ペーパータオルの吸水性TWAが170g/m以上220g/m以下であり、巻長が20m以上40m以下であるペーパータオルのロール体である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載のペーパータオルのロール体であって、前記ペーパータオルの乾燥時の縦方向引張り強さDMDと乾燥時の横方向引張り強さDCDの幾何平均GMTが、11.0N/25mm以上22.0N/25mm以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載のペーパータオルのロール体であって、単一シートを2枚積層したペーパータオルの一方の表面がエンボス凸部を有し、他方の表面に前記エンボス凸部の裏面で構成されるエンボス凹部を有することを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(3)に記載のペーパータオルのロール体であって、前記エンボス凸部及び前記エンボス凹部を形成するエンボス加工のエンボス面積率が10%以上25%以下、エンボスエッジ率が0.3mm/mm以上0.6mm/mm以下であることを特徴とするものである。
本発明のペーパータオルのロール体は、叩解処理したパルプ繊維に乾燥紙力増強剤及び湿潤紙力増強剤を添加し、抄紙して得られる単一シートを積層したペーパータオルを所定の巻き硬さで巻回しているので、巻長を増大させつつも、風合い及び吸水量が良好に保たれたペーパータオルのロール体を提供することができる。
本発明のペーパータオルのエンボス形状を示す図面である。 ペーパータオルのロール体の巻き硬さの測定装置を示す図面である。
以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
<ペーパータオルのロール体>
本発明のペーパータオルのロール体は、所定の坪量の単一シートを2枚積層したペーパータオルを、所定の巻き硬さで、20m以上40m以下に亘って巻回したものである。これにより、本発明のペーパータオルのロール体に巻回されるペーパータオルは優れた吸水性を維持可能なものとなる。
[単一シート]
ペーパータオルに用いる単一シートは、パルプ繊維をリファイナー等により叩解処理したものを抄紙してなる。原料パルプ繊維に叩解処理を施すことにより、パルプ繊維が毛羽立ち、ペーパータオルの風合いが良好なものとなるとともに、単一シートの強度を向上させることができる。しかしながら、叩解処理を施しただけでは単一シートの紙厚が低下して吸水性も低下するため、抄紙時に乾燥紙力増強剤及び湿潤紙力増強剤を内添することにより、強度と吸水性とをともに向上させることができる。これにより、JIS P 8124に準拠して測定される単一シートの坪量を19g/m以上25g/m以下の範囲内のものとすることができる。
(パルプ繊維)
パルプ繊維は、典型的には針葉樹や広葉樹から製造される木材パルプ繊維であり、例えば、パルプ繊維を漂白精製処理した晒パルプ繊維である針葉樹晒クラフトパルプ繊維(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ繊維(LBKP)、及びこれらの混合物を用いることができる。これらの中でも、針葉樹晒クラフトパルプ繊維をより高配合とすることにより、紙力及び吸水性をより向上させることができる。
なお、単一シートの調製にあたっては、本発明の目的を損なわない範囲で、木材パルプ繊維のほかにも他の繊維を適宜配合することができる。そのような他の繊維としては、例えば、砕木パルプ繊維(GP)等のメカニカルパルプ繊維;亜硫酸パルプ繊維等の化学パルプ繊維;薬品処理と機械処理を併用して得られたセミケミカルパルプ繊維;ケナフ、コットンリンター、麻等の非木材パルプ繊維;古紙パルプ繊維等を挙げることができる。
(乾燥紙力増強剤及び湿潤紙力増強剤)
本発明において使用可能な乾燥紙力増強剤としては、カチオン化でんぷん、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース等を挙げることができる。また、本発明において使用可能な湿潤紙力増強剤としてはポリアミドエピクロロヒドリン樹脂やメラミン樹脂等を挙げることができる。乾燥紙力増強剤及び湿潤紙力増強剤の添加量は、パルプ繊維100質量部あたり、1.0質量部以上5.0質量部以下とすることが好ましい。
(クレープ率)
本発明においては、抄紙した単一シートの乾燥の際のクレープ率が20%以上であることが好ましい。クレープ率を20%以上とすることにより、単一シートの強度と吸水性を向上させることができる。なお、クレープ率(%)は、{(ドライヤースピード)−(リールスピード)}/(ドライヤースピード)×100で計算される。ここで、リールスピードとはロールへの巻き取り速度を意味する。
[ペーパータオル]
本発明のペーパータオルのロール体を構成するペーパータオルは、上記の単一シートを2枚積層したものであり、ペーパータオルの一方の表面がエンボス凸部を有し、他方の表面に上記のエンボス凸部の裏面で構成されるエンボス凹部を有している。
(エンボス加工)
ペーパータオルにエンボス加工を施すにあたっては、まず、単一シートにエンボス加工を施し、単一シートの一方の表面にエンボス凸部を、反対面にはエンボス凸部の裏側で構成されるエンボス凹部を形成する。エンボス加工は公知の方法で行うことができ、例えば、ほぼ相補的な形状の雄(凸)エンボスロールと雌(凹)エンボスロールとが噛み合う「マッチした」エンボスロールにより加工してもよいし、雄(凸)エンボスロールと雌(凹)エンボスロールの形状が同一でなく、両者が噛み合った際にシートにせん断力を与える、いわゆる「マッチしていない」エンボスロールにより加工してもよい。
各単一シートにおけるエンボス凸部のエンボス面積率は、10%以上25%であることが好ましく、14%以上20%以下であることがより好ましい。エンボス面積率を上記の範囲内のものとすることにより、吸水性と、ペーパータオルの強度とがバランスの保たれたものとなる。なお、上記のエンボス凸部のエンボス面積率は、シート上に施されたエンボス部の面積(図1のSn=a×b×n;nはエンボスパターンの総数)を測定し、その面積率(Sn/(A×B))として算出することができる。
また、各単一シートにおけるエンボスエッジ率は、0.3mm/mm以上0.6mm/mm以下であることが好ましく、0.4mm/mm以上0.5mm/mm以下であることがより好ましい。エンボスエッジ率を上記の範囲内のものとすることにより、吸水性と、ペーパータオルの強度とがバランスの保たれたものとなる。なお、上記のエンボスエッジ率は、単位面積あたりのエンボス凸部の各辺の総計により求められ、図1を参照すれば、(a×2+b×2)×n/(A×B)により計算される。
(単一シートの積層)
エンボス加工が施された2枚の単一シートは、一方の単一シートのエンボス凸部を他の単一シートの所定部位に糊付け、ペーパータオルとなる。本発明において、ペーパータオルのエンボスパターンは、一方の単一シートのエンボス凸部が、他方の単一シートのエンボス凹部に入り込んだ状態で糊付けされている、いわゆるネステッドエンボスであることが好ましい。ネステッドエンボスとすることにより、2枚の単一シートの間に空間が保持され、ペーパータオルの吸水性や嵩高さを向上させることができる。
なお、本発明においては、各単一シートの糊付けに用いる糊の濃度を従来のものよりも高濃度(例えば、1.5倍以上)とすることが好ましく、これにより、ペーパータオルの強度(特にGMT)が向上することが知られている。糊付けに用いる糊としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリビニルアルコールや澱粉系糊等を挙げることができる。
(吸水性)
本発明のペーパータオルのロール体から得られるペーパータオルは、叩解処理したパルプ繊維を抄紙して得られるものであり、かつ所定の巻き硬さで巻回されたものであるので、良好な吸水性を有している。ペーパータオルの吸水性(TWA:Total Water Absorbency)は、170g/m以上220g/m以下であり、180g/m以上200g/m以下であることが好ましい。ペーパータオルのこのような吸水性は、20mを超える巻長のペーパータオルのロール体では、従来実現できないものであったが、本発明の方法を採用した場合には、20mを超える巻長であり、上記のような吸水性を有するペーパータオルのロール体が実現可能なものとなる。
なお、吸水性は、以下の測定方法に従って求めることができる。まず、ペーパータオルを76mm×76mmの正方形に切断してサンプルを作製し、乾燥重量を測定する。次に、このサンプルを蒸留水中に2分間浸漬した後、水蒸気飽和状態(RH100%)の容器中で、サンプルの1つの角部が上側の頂部となるようにし、この頂部と隣接する2つの角部とを支持して展伸した状態で吊るし、30分放置して水切り後の重量を測定する。そして、測定値をサンプル1mあたりの吸水性(g/m)に換算する。
(引張り強さ)
本発明が適用されるペーパータオルは、JIS P 8113(紙及び板紙 引張り特性の試験方法)に準拠して、幅25mmの試験片について測定される乾燥時の縦方向引張り強さ(DMD;Dry Machine Direction tensile strength)と横方向引張り強さ(DCD;Dry Cross Direction tensile strength)の幾何平均GMT(Geometric Mean Tensile strength)が、好ましくは、11.0N/25mm以上22.0N/25mm以下となり、より好ましくは、12.0N/25mm以上20.0N/25mm以下となる。GMTを上記の範囲内のものとすることにより、不織布シートが、実用に適した適度な破れにくさを有するものとなるとともに、十分な柔らかさを有するものとなる。
[ペーパータオルのロール体]
以上に説明したペーパータオルは、巻芯の周りに20m以上40m以下巻回することにより、ペーパータオルのロール体となる。なお、この際、ロールワインダーの速度を、150m/min以上200m/minに設定することで、皺のない安定した巻き取りを行うことができる。巻芯としては特に限定されるものではなく、紙芯等の任意の巻芯を用いることができる。巻芯に巻き取った長幅のペーパータオルのロール体は、ログソーにより所定幅に切断される。
(巻密度)
本発明のペーパータオルのロール体は、巻密度を0.50m/cm以上0.80m/cm以下とすることが好ましい。巻密度は、ペーパータオルの紙質の影響を受け、巻き取り工程におけるロールワインダーの張力、及びエンボスロールのニップ圧力により調整することができる。巻密度を上記のように設定することにより、20mを超える巻長のペーパータオルのロール体であっても、巻き皺やロール変形の発生を防止することができるとともに、ペーパータオルの吸水性を良好に維持することもできる。
ここで、巻密度は、(巻長×単一シート数)/(ロール断面積)によって算出することができる。ペーパータオルのロール体のロール断面積を求めるにあたっては、ロール体の外径部分の断面積から、巻芯部分の断面積を差し引けばよい。
(巻き硬さ)
本発明のペーパータオルのロール体は、巻き硬さを10mm未満とすることが好ましく、4mm以上8mm以下とすることがより好ましい。巻き硬さは、ペーパータオルの紙質の影響を受け、巻き取り工程におけるロールワインダーの張力、及びエンボスロールのニップ圧力により調整することができる。巻き硬さを上記のように設定することにより、20mを超える巻長のペーパータオルのロール体であっても、巻き皺やロール変形の発生を防止することができるとともに、ペーパータオルの吸水性を良好に維持することができる。
なお、この巻き硬さは、本発明のペーパータオルのロール体に625gの荷重を掛けた際のペーパータオルのロール体の変形量として規定することができ、この巻き硬さは、図2に示す測定装置10を用いて測定される。測定装置10は、ベース部2と、支持棒4a,4bと、移動錘乗せ板6と、625gの錘8とを備える。2本の支持棒4a,4bは、ベース部2から垂直に立ち上り、矩形状の移動錘乗せ板6の両端には各支持棒4a,4bへの挿通孔が設けられている。そして、ベース部2上、各支持棒4a,4bの間にペーパータオルのロール体20を載置し、ペーパータオルのロール体20の上から移動錘乗せ板6に各支持棒4a,4bを挿通し、移動錘乗せ板6をロール体20の上面に載せる。この状態での移動錘乗せ板6の高さを初期高さhとする。さらに移動錘乗せ板6に錘8を乗せると、錘8の重さによって移動錘乗せ板6が各支持棒4a,4bを通して摺動しつつ、ロール体20を変形させて沈み込むので、このときの高さhを測定し、(h−h)をロール体の径の変形量として求める。
ペーパータオルのロール体を構成するペーパータオルには、ロール体の軸方向に沿ってミシン目が形成されていてもよい。この場合、ミシン目の切断強度を11.8N/100mm以上21.6N/100mm以下とすると、ペーパータオルを取り出しやすくなる。ミシン目の切断強度を調整するには、ミシン刃の抜き間隔(ミシン目の切断幅)を調整すればよい。ミシン目の切断強度は、引張試験機の2個のつかみ具間の中央にペーパータオルのミシン目が位置するようにして引張試験を行い、切断強度を測定し、100mm幅の値に換算して求めればよい。
以下、本発明について実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例1から3、比較例1>
針葉樹晒クラフトパルプ繊維(NBKP)と広葉樹晒クラフトパルプ繊維(LBKP)との混合物をリファイナーで叩解処理し、パルプ繊維100質量部あたり、乾燥紙力増強剤(カチオン化デンプン)を1.6質量部、湿潤紙力増強剤(ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)を3.7質量部添加し、表1に示す坪量の単一シートをティシュ抄紙機により製造した。次に、エンボス加工機により、この単一シートにエンボス加工を施し、エンボス面積率が14.0%又は12.0%、エンボスエッジ率が0.42mm/mm又は0.53mm/mmとなるようにエンボス凸部を形成した。
エンボス加工した単一シートのうち、1枚の単一シートのエンボス凸部に水溶性糊(ポリビニルアルコール)を塗布し、このエンボス凸部が、他の単一シートのエンボス凹部に入り込んだ状態(ネステッドエンボス)で糊付けした。このようにして得られたペーパータオルを、所定の巻長、巻密度、巻き硬さとなるように巻芯に巻回し、幅206mmのペーパータオルのロール体を得た。なお、ペーパータオルの幅方向には、所定の切断強度でミシン目を入れたが、ミシン目のタイカット比は1:10(ボンド:切断幅)とした。結果を表1に示す。
<評価>
[厚さ]
ペーパータオルの厚さはシックネスゲージ(尾崎製作所製、ダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定した。測定荷重3.7kPa、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料(ペーパータオル10枚)を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取った。測定は10回繰り返して得られた数値を平均した。
[タブ強度]
ペーパータオルのタブ強度はテンシロン万能試験機を用いて測定した。測定手順は、以下のとおりとした。ロールの中巻きまでシートを取り除いた後、ロールより連続9シートを採取し、タブが連続6ヶ所(2シート+2シート+2シート+1シート除去+2シート+2シート+2シート)とれるように3インチの型刃で打ち抜いた。作成した試料はテンシロン万能試験機にセットし、200mm/minのスピードで引張り、ミシン目から破断するまで引張強度を測定した。6回測定し、平均値を算出した。
表1から分かるように、巻き硬さを10mm未満とした実施例のペーパータオルのロール体では、ペーパータオルの吸水性が170g/m以上の良好なものとなり、強度も好適に維持された。また、実施例のペーパータオルでは、10mm以上の巻き硬さ、0.5m/cm以上0.80m/cm以下の巻密度と対応して、ロール体に巻き皺やロール変形が生じなかった一方で、比較例のペーパータオルではロール体に巻き皺やロール変形が生じたことが確認された。ペーパータオルのロール体がロール変形を生じにくいことで、ペーパータオルホルダーへの掛け替え時にも装填しやすいものとなった。
10 測定装置
2 ベース部
20 ロール体
4a,4b 支持棒
6 移動錘乗せ板
8 錘
各単一シートにおけるエンボス凸部のエンボス面積率は、10%以上25%以下であることが好ましく、14%以上20%以下であることがより好ましい。エンボス面積率を上記の範囲内のものとすることにより、吸水性と、ペーパータオルの強度とがバランスの保たれたものとなる。なお、上記のエンボス凸部のエンボス面積率は、シート上に施されたエンボス部の面積(図1のSn=a×b×n;nはエンボスパターンの総数)を測定し、その面積率(Sn/(A×B))として算出することができる。
(引張り強さ)
本発明が適用されるペーパータオルは、JIS P 8113(紙及び板紙 引張り特性の試験方法)に準拠して、幅25mmの試験片について測定される乾燥時の縦方向引張り強さ(DMD;Dry Machine Direction tensile strength)と横方向引張り強さ(DCD;Dry Cross Direction tensile strength)の幾何平均GMT(Geometric Mean Tensile strength)が、好ましくは、11.0N/25mm以上22.0N/25mm以下となり、より好ましくは、12.0N/25mm以上20.0N/25mm以下となる。GMTを上記の範囲内のものとすることにより、ペーパータオルが、実用に適した適度な破れにくさを有するものとなるとともに、十分な柔らかさを有するものとなる。

Claims (4)

  1. 坪量が19.0g/m以上25.0g/m以下である単一シートを2枚積層したペーパータオルのロール体であって、
    前記ペーパータオルの吸水性TWAが170g/m以上220g/m以下であり、
    巻長が20m以上40m以下であるペーパータオルのロール体。
  2. 前記ペーパータオルの乾燥時の縦方向引張り強さDMDと乾燥時の横方向引張り強さDCDの幾何平均GMTが、11.0N/25mm以上22.0N/25mm以下である、請求項1に記載のペーパータオルのロール体。
  3. 単一シートを2枚積層したペーパータオルの一方の表面がエンボス凸部を有し、他方の表面に前記エンボス凸部の裏面で構成されるエンボス凹部を有する、請求項1又は2に記載のペーパータオルのロール体。
  4. 前記エンボス凸部及び前記エンボス凹部を形成するエンボス加工のエンボス面積率が10%以上25%以下、エンボスエッジ率が0.3mm/mm以上0.6mm/mm以下である、請求項3に記載のペーパータオルのロール体。
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