JP2020110121A - 穀類食品の製造方法および品質低下抑制方法、ならびに穀類食品の品質低下抑制剤 - Google Patents
穀類食品の製造方法および品質低下抑制方法、ならびに穀類食品の品質低下抑制剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020110121A JP2020110121A JP2019004707A JP2019004707A JP2020110121A JP 2020110121 A JP2020110121 A JP 2020110121A JP 2019004707 A JP2019004707 A JP 2019004707A JP 2019004707 A JP2019004707 A JP 2019004707A JP 2020110121 A JP2020110121 A JP 2020110121A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glycosyltransferase
- enzyme
- rice
- cereal food
- sugar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cereal-Derived Products (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Abstract
Description
たとえば、α−1,4−グルコシド結合を有する多糖類およびオリゴ糖に作用し、マルトトリオース単位を糖類に転移させる活性を有する新規なマルトトリオシル転移酵素を、パンの製造時や炊飯時に添加することにより、澱粉の糊化度の低下が抑制されることが報告されている(特許文献1)。
また、澱粉にα−アミラーゼを作用させ、次いでマルトトリオシル転移酵素を作用させて得られる分岐オリゴ糖を含有する米飯改良用組成物(特許文献2)、マルトース産生α−アミラーゼ、分枝酵素およびこれらの混合物からなる群より選択される酵素を含む酵素水溶液を米に接触させる工程と、前記米を調理する工程を含む調理米製品の製造方法(特許文献3)等が報告されている。
[1]β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と、糖転移酵素とを、穀類食品に添加することを含む、穀類食品の製造方法。
[2]糖転移酵素が、マルトトリオシル転移酵素、ブランチングエンザイムおよびトランスグルコシダーゼからなる群より選択される1種または2種以上である、[1]に記載の製造方法。
[3]糖質加水分解酵素がβ−アミラーゼである、[1]または[2]に記載の製造方法。
[4]糖転移酵素がマルトトリオシル転移酵素である、[1]〜[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5]糖質加水分解酵素と糖転移酵素とを、穀類食品に対し、酵素活性の比(糖質加水分解酵素/糖転移酵素)が0.0000001〜100000000となるように添加する、[1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6]β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と、糖転移酵素とを、穀類食品に添加することを含む、穀類食品の品質低下の抑制方法。
[7]糖転移酵素が、マルトトリオシル転移酵素、ブランチングエンザイムおよびトランスグルコシダーゼからなる群より選択される1種または2種以上である、[6]に記載の抑制方法。
[8]糖質加水分解酵素がβ−アミラーゼである、[6]または[7]に記載の抑制方法。
[9]糖転移酵素がマルトトリオシル転移酵素である、[6]〜[8]のいずれかに記載の抑制方法。
[10]糖質加水分解酵素と糖転移酵素とを、穀類食品に対し、酵素活性の比(糖質加水分解酵素/糖転移酵素)が0.0000001〜100000000となるように添加する、[6]〜[9]のいずれかに記載の抑制方法。
[11]β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と、糖転移酵素とを含有する、穀類食品の品質低下の抑制剤。
[12]糖転移酵素が、マルトトリオシル転移酵素、ブランチングエンザイムおよびトランスグルコシダーゼからなる群より選択される1種または2種以上である、[11]に記載の抑制剤。
[13]糖質加水分解酵素がβ−アミラーゼである、[11]または[12]に記載の抑制剤。
[14]糖転移酵素がマルトトリオシル転移酵素である、[11]〜[13]のいずれかに記載の抑制剤。
[15]穀類食品に対し、糖質加水分解酵素と糖転移酵素との酵素活性の比(糖質加水分解酵素/糖転移酵素)が0.0000001〜100000000となるように添加される、[11]〜[14]のいずれかに記載の抑制剤。
また、本発明により、従来よりも低温で保存された場合にも、主として澱粉の老化に起因する穀類食品の品質の低下を良好に抑制することができる。
さらに、本発明により、従来よりも低温で保存された場合にも、澱粉の老化を抑制し、主として澱粉の老化に起因する穀類食品の品質の低下を良好に抑制し得る、穀類食品の品質低下抑制剤を提供することができる。
本発明の製造方法は、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と、糖転移酵素とを、穀類食品に添加することを含む。
β−アミラーゼ(1,4−α−D−グルカングルカノマルトヒドロラーゼ)は、植物や微生物に存在し、澱粉やグリコーゲン等糖鎖の非還元末端から二つ目のα−1,4−グリコシド結合をエキソ型で逐次分解してマルトースを産生する酵素である。
グルコアミラーゼ(グルカン1,4-α-グルコシダーゼ)は、糖鎖の非還元末端のα−1,4−結合をエキソ型に加水分解してブドウ糖1分子を産生する酵素である。
マルトテトラオース生成酵素(グルカン−1,4−α−マルトテトラオヒドロラーゼ)は、デンプン性多糖の(1→4)−α−D−グルコシド結合を加水分解し、糖鎖の非還元末端から連続するマルトテトラオース単位を除去する酵素である。
本発明の製造方法においては、上記した糖質加水分解酵素から1種を選択して単独で、または2種以上を選択して組み合わせて用いることができるが、澱粉の老化防止効果の観点からは、β−アミラーゼが最も好ましく用いられる。
β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素は、植物や微生物等から抽出し、精製する方法、アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus oryzae)、枯草菌等の微生物を用いて生産する方法、遺伝子操作等による生産方法等により製造して用いることができるが、各社より提供されている市販の酵素製剤を用いることもできる。
本発明においては、糖転移酵素は1種を単独で用いてもよく、または2種以上を組み合わせて用いることもできる。
澱粉の老化の抑制効果の観点からは、糖転移酵素として、マルトトリオシル転移酵素、ブランチングエンザイムおよびトランスグルコシダーゼが好ましく用いられ、マルトトリオシル転移酵素がより好ましく用いられる。また、マルトトリオシル転移酵素とブランチングエンザイムとを組み合わせて用いることも好ましい。
なお、マルトトリオシル転移酵素は、マルトトリオースを転移する反応を触媒し、ブランチングエンザイムは、澱粉やグリコーゲンの枝分かれ構造を生成する反応を触媒し、トランスグルコシダーゼはα−1,4−結合を分解しα−1,6−結合への転移反応を触媒する。
糖転移酵素は、植物や微生物等から抽出し、精製する方法、微生物を用いて生産する方法、遺伝子操作等による生産方法等により製造して用いることができるが、各社より提供されている市販の酵素製剤を用いることもできる。
なお、β−アミラーゼ活性は、でん粉糖化力測定法により測定することができ、pH=6.0〜8.0、40℃で10分間反応させた際に、可溶性澱粉から1分間に1mgのブドウ糖に相当する還元力を生成する酵素量が、1Uと定義される。
また、グルコアミラーゼ活性は、グルコアミラーゼ測定法により測定することができ、pH=5.0、40℃の条件下で、可溶性澱粉から30分間に10mgのブドウ糖に相当する還元力を生成する酵素量が、1Uと定義される。
マルトテトラオース生成酵素活性は、ソモギー・ネルソン法により測定することができ、1分間に1μmolのブドウ糖に相当する還元糖を生成する酵素量が、1Uと定義される。
糖転移酵素の酵素活性は、それぞれ公知の方法で測定することができ、たとえば、マルトトリオシル転移酵素の酵素活性は、4−α−グルカノトランスフェラーゼ力試験法により測定することができ、pH=6.5、40℃で60分間反応させた際に、マルトテトラオースから1分間に1μmolのブドウ糖を生成する酵素量が、1Uと定義される。
また、ブランチングエンザイムの酵素活性は、アミロースを使用したヨウ素反応法により測定することができ、pH=6.0〜7.5、50℃で反応させた際に、1分間にブランク値の660nmにおける吸光度を0.05%低下させる酵素量が、1Uと定義される。
トランスグルコシダーゼの酵素活性は、マルトース分解力法により測定することができ、pH=5.0、40℃で、1分間に2μmolのブドウ糖を生成する酵素量が、1Uと定義される。
糖質酸化酵素は、穀類食品1gに対し、好ましくは0.01U〜10U、より好ましくは0.1U〜1Uとなるように添加され得る。
また、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と糖転移酵素の総添加量に対し、穀類食品1gあたりの酵素活性の比(糖質酸化酵素/糖質加水分解酵素および糖転移酵素)にして、好ましくは0.001〜1000000、より好ましくは0.1〜10000となるように添加される。
上記酵素は、それぞれ粉末の状態で、穀類食品に対して直接添加してもよいが、穀類食品に均一に添加するには、水等の溶媒に溶解または分散し、溶液または分散液の状態で添加することが好ましい。あるいは、後述する穀類食品の品質低下抑制剤として添加することもできる。
穀類食品の形態、調理または加工方法によっては、酵素溶液に食品またはその材料を浸漬してもよく、あるいは、酵素または酵素溶液もしくは酵素分散液を食品またはその材料に添加し、混合もしくは混練してもよい。
上記酵素を添加する際の温度は、通常4℃〜70℃、好ましくは10℃〜60℃、より好ましくは20℃〜50℃である。
また、上記酵素を添加した後、混合もしくは混練し、あるいは浸漬する時間は、通常1分〜24時間、好ましくは10分〜12時間、より好ましくは20分〜2時間である。
酵素を添加し、上記のように処理された穀類食品は、通常の方法に従って加工、調理され、容器に充填され、または所望の形状に成形される等して調製され、通常の方法で保存される。
ここで、「澱粉の老化」とは、糊化した澱粉が冷却されることにより、澱粉が水を遊離して不溶の状態となる現象をいい、水中に分散したデンプン分子が再び結晶化することにより起こる。その結果、加工、調理された穀類食品の食感の低下、たとえば、咀嚼時の粘りの低下、硬くぼそぼそした食感となる等が認められる。
従って、本発明の製造方法により、澱粉の老化が抑制されるため、澱粉の老化に起因する上記したような食感の低下が良好に抑制される。
本発明の製造方法は、米飯および米飯を用いて製造される食品(寿司、おにぎり等)の製造において、特に好ましく適用される。
本発明の抑制方法は、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と、糖転移酵素とを、穀類食品に添加することを含む。
本発明の抑制方法においては、さらに、糖質酸化酵素を添加することもできる。
穀類食品、糖質加水分解酵素、糖転移酵素、および糖質酸化酵素、ならびにこれら酵素の穀類食品への添加量、添加時期、添加方法については、本発明の製造方法において上記した通りである。
本発明の抑制方法は、米飯および米飯を用いて製造される食品(寿司、おにぎり等)において、特に好ましく適用される。
本発明の抑制剤は、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と、糖転移酵素とを含有する。
穀類食品、糖質加水分解酵素および糖転移酵素については、本発明の製造方法において上記した通りである。
本発明の抑制剤におけるβ−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と、糖転移酵素との含有量比についても、本発明の製造方法において上記した添加量比を達成し得るように設定される。
糖質酸化酵素の含有量についても、本発明の製造方法において上記した添加量を達成し得るように設定することができる。
水としては、蒸留水、イオン交換水等の精製水、水道水等、食品製造用水として適合する水が用いられる。
さらに本発明の抑制剤は、使用時に水に溶解または分散して用いる形態とすることもできる。
上記添加物は、必要に応じて、1種または2種以上を含有させることができ、その含有量も、かかる添加物の通常の使用量に準じて設定することができる。
本発明の抑制剤の穀類食品に対する添加量、または穀類食品を浸漬処理等する際の使用量は、本発明の抑制剤の剤形、糖質加水分解酵素および糖転移酵素の含有量により、本発明の製造方法においてそれぞれの酵素について上記した酵素活性となる酵素量が添加され得るように設定される。
本発明の抑制剤を添加、混合、混練、浸漬等する際の温度、および混合、混練、浸漬等する時間については、本発明の製造方法において上記した通りである。
本発明の抑制剤は、米飯および米飯を用いて調理、加工等される食品(寿司、おにぎり等)の品質の低下を抑制するために、特に好ましく用いることができる。
冷蔵保存した米を洗米(20回とぎ、水を入れ換える操作を5回繰り返す)し、前記米400gに対し水540gを加え(加水率=135%)、20℃で1時間浸漬した後、3.5合炊き炊飯器にて炊飯した。
その際、表1および2に示す酵素製剤を、それぞれ米飯の品質低下抑制剤として添加した。なお、酵素製剤を添加せずに炊飯した米飯を対照とした。
炊飯後、米飯を23℃まで真空冷却し、おにぎり(80g/個)を作製して、通常の手巻き包材にて包装し、15℃で30時間保存した(n=2)。
使用した酵素製剤については、下記の通りである。
(i)β−アミラーゼ;「β−アミラーゼF「アマノ」」(天野エンザイム株式会社製)
(ii)マルトテトラオース生成酵素;「デナベイクEXTRA」(長瀬産業株式会社製)
(iii)グルコアミラーゼ;「酒造用グルコアミラーゼ「アマノ」SD」(天野エンザイム株式会社製)
(iv)マルトトリオシル転移酵素;「グライコトランスフェラーゼ「アマノ」L」(天野エンザイム株式会社製)
(v)ブランチングエンザイム;「ブランチングエンザイムA」(長瀬産業株式会社製)
(vi)トランスグルコシダーゼ;「α−グルコシダーゼL「アマノ」」(天野エンザイム株式会社製)
(vii)グルコースオキシダーゼ;「スミチームPGO」(新日本化学工業株式会社製)
(viii)トランスグルタミナーゼ;「アクティバ TG」(味の素株式会社製)
<評価基準>
(1)米飯の老化性
米飯の老化を感じない:5点
米飯の老化をほとんど感じない:4点
米飯の老化を少し感じる:3点
米飯の老化を強く感じる:2点
米飯の老化を非常に強く感じる:1点
(2)米の粒感
米の一粒一粒が立っている感じがある:5点
米の粒立ちを強く感じる:4点
米の粒立ちを感じる:3点
米の粒感が弱い:2点
米の粒感がなく、練られた感触がある:1点
(3)総合評価
よい:5点
ややよい:4点
普通:3点
やや悪い:2点
悪い:1点
これに対し、表2に示されるように、実施例1〜5の品質低下剤を添加して炊飯した米飯で作製されたおにぎりは、15℃で30時間保存された後でも良好な食感を有し、総合的にも「ややよい」、または「よい」と評価された。
特に、糖質加水分解酵素としてβ−アミラーゼ0.1U/g米、糖転移酵素としてマルトトリオシル転移酵素0.2U/g米と、トランスグルコシダーゼ0.01U/g米またはブランチングエンザイム2.0U/g米とを組み合わせた実施例3または5の品質低下抑制剤を添加した場合には、15℃で30時間保存することによるおにぎりの品質の低下が良好に抑制された。
洗米した冷蔵米400gに対し水を500g添加し(加水率=125%)、米飯の品質低下抑制剤として、表3に示す酵素製剤を添加した他は、上記実施例および比較例の場合と同様にして、おにぎりを作製した。おにぎりは、通常の手巻き包材にて包装し、17℃で30時間保存した(n=2)。なお、酵素製剤を添加しないで炊飯した場合を対照とした。
上記実施例および比較例の場合と同様に、保存後のおにぎりの食感についてパネラーに官能評価させ、また、おにぎりの品質について総合評価させた。評価結果はパネラーの平均値にて、表3に併せて示した。
これに対し、実施例6〜11の各品質低下抑制剤を添加して炊飯することにより、加水率を低下させた場合でも、米飯の老化が良好に抑制され、「普通」〜「よい」との総合評価を得たことが認められた。特に、米飯の品質低下抑制剤として、糖質加水分解酵素であるβ−アミラーゼを0.20U/g米、ならびに糖転移酵素であるマルトトリオシル転移酵素およびブランチングエンザイムを、それぞれ0.19U/g米および1.90U/g米添加して炊飯し、作製したおにぎり(実施例8)が、食感、総合評価ともに良好な評価を得た。
以上の結果から、穀類食品の品質低下抑制剤として、β−アミラーゼ、マルトトリオシル転移酵素およびブランチングエンザイムを、穀類食品に対し、これらの酵素活性が1:1:10となるように添加することが最も好ましいことが示唆された。
また、本発明により、従来よりも低温で保存された場合にも、主として澱粉の老化に起因する穀類食品の品質の低下を良好に抑制し得る、穀類の品質低下の抑制方法を提供することができる。
さらに、本発明により、従来よりも低温で保存された場合にも、澱粉の老化を抑制し、主として澱粉の老化に起因する穀類食品の品質の低下を良好に抑制し得る、穀類食品の品質低下抑制剤を提供することができる。
Claims (15)
- β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と、糖転移酵素とを、穀類食品に添加することを含む、穀類食品の製造方法。
- 糖転移酵素が、マルトトリオシル転移酵素、ブランチングエンザイムおよびトランスグルコシダーゼからなる群より選択される1種または2種以上である、請求項1に記載の製造方法。
- 糖質加水分解酵素がβ−アミラーゼである、請求項1または2に記載の製造方法。
- 糖転移酵素がマルトトリオシル転移酵素である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
- 糖質加水分解酵素と糖転移酵素とを、穀類食品に対し、酵素活性の比(糖質加水分解酵素/糖転移酵素)が0.0000001〜100000000となるように添加する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
- β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と、糖転移酵素とを、穀類食品に添加することを含む、穀類食品の品質低下の抑制方法。
- 糖転移酵素が、マルトトリオシル転移酵素、ブランチングエンザイムおよびトランスグルコシダーゼからなる群より選択される1種または2種以上である、請求項6に記載の抑制方法。
- 糖質加水分解酵素がβ−アミラーゼである、請求項6または7に記載の抑制方法。
- 糖転移酵素がマルトトリオシル転移酵素である、請求項6〜8のいずれか1項に記載の抑制方法。
- 糖質加水分解酵素と糖転移酵素とを、穀類食品に対し、酵素活性の比(糖質加水分解酵素/糖転移酵素)が0.0000001〜100000000となるように添加する、請求項6〜9のいずれか1項に記載の抑制方法。
- β−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびマルトテトラオース生成酵素からなる群より選択される1種または2種以上の糖質加水分解酵素と、糖転移酵素とを含有する、穀類食品の品質低下の抑制剤。
- 糖転移酵素が、マルトトリオシル転移酵素、ブランチングエンザイムおよびトランスグルコシダーゼからなる群より選択される1種または2種以上である、請求項11に記載の抑制剤。
- 糖質加水分解酵素がβ−アミラーゼである、請求項11または12に記載の抑制剤。
- 糖転移酵素がマルトトリオシル転移酵素である、請求項11〜13のいずれか1項に記載の抑制剤。
- 穀類食品に対し、糖質加水分解酵素と糖転移酵素との酵素活性の比(糖質加水分解酵素/糖転移酵素)が0.0000001〜100000000となるように添加される、請求項11〜14のいずれか1項に記載の抑制剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004707A JP7354541B2 (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | 穀類食品の製造方法および品質低下抑制方法、ならびに穀類食品の品質低下抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004707A JP7354541B2 (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | 穀類食品の製造方法および品質低下抑制方法、ならびに穀類食品の品質低下抑制剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020110121A true JP2020110121A (ja) | 2020-07-27 |
JP7354541B2 JP7354541B2 (ja) | 2023-10-03 |
Family
ID=71665708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019004707A Active JP7354541B2 (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | 穀類食品の製造方法および品質低下抑制方法、ならびに穀類食品の品質低下抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7354541B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021210626A1 (ja) * | 2020-04-16 | 2021-10-21 | 味の素株式会社 | 血糖値上昇が抑制された米飯 |
WO2022004402A1 (ja) * | 2020-07-01 | 2022-01-06 | 株式会社Mizkan Holdings | 米飯、その製造方法、炊飯用調味液、米飯改良剤及びその使用方法 |
WO2024095954A1 (ja) * | 2022-10-31 | 2024-05-10 | 天野エンザイム株式会社 | 米飯の製造方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005096839A1 (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Ajinomoto Co., Inc. | 澱粉含有食品の物性改良方法及び物性改良剤 |
WO2011001722A1 (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-06 | 天野エンザイム株式会社 | マルトトリオシル転移酵素及びその製造方法並びに用途 |
JP2011193876A (ja) * | 2010-02-24 | 2011-10-06 | Ajinomoto Co Inc | 米飯改質剤及び米飯食品の製造方法 |
WO2015152099A1 (ja) * | 2014-03-31 | 2015-10-08 | ナガセケムテックス株式会社 | パンその他穀物粉膨化食品の凝集性改善剤 |
WO2018074582A1 (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 味の素株式会社 | 米飯の改質剤 |
WO2018151185A1 (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | 味の素株式会社 | 酵素を用いた湯種パンの製造方法 |
JP2020018218A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | ナガセケムテックス株式会社 | パンの風味改善剤 |
-
2019
- 2019-01-15 JP JP2019004707A patent/JP7354541B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005096839A1 (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Ajinomoto Co., Inc. | 澱粉含有食品の物性改良方法及び物性改良剤 |
WO2011001722A1 (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-06 | 天野エンザイム株式会社 | マルトトリオシル転移酵素及びその製造方法並びに用途 |
JP2011193876A (ja) * | 2010-02-24 | 2011-10-06 | Ajinomoto Co Inc | 米飯改質剤及び米飯食品の製造方法 |
WO2015152099A1 (ja) * | 2014-03-31 | 2015-10-08 | ナガセケムテックス株式会社 | パンその他穀物粉膨化食品の凝集性改善剤 |
WO2018074582A1 (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 味の素株式会社 | 米飯の改質剤 |
WO2018151185A1 (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | 味の素株式会社 | 酵素を用いた湯種パンの製造方法 |
JP2020018218A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | ナガセケムテックス株式会社 | パンの風味改善剤 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021210626A1 (ja) * | 2020-04-16 | 2021-10-21 | 味の素株式会社 | 血糖値上昇が抑制された米飯 |
WO2022004402A1 (ja) * | 2020-07-01 | 2022-01-06 | 株式会社Mizkan Holdings | 米飯、その製造方法、炊飯用調味液、米飯改良剤及びその使用方法 |
WO2024095954A1 (ja) * | 2022-10-31 | 2024-05-10 | 天野エンザイム株式会社 | 米飯の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7354541B2 (ja) | 2023-10-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4475276B2 (ja) | 澱粉含有食品の物性改良方法及び物性改良剤 | |
EP2340723B1 (en) | Method for producing cooked rice food, and enzyme preparation for improving cooked rice food | |
US20150272174A1 (en) | Method of producing starch-containing food and enzyme preparation for modifying starch-containing food | |
US8834950B2 (en) | Method for inhibiting the deterioration of eating-quality characteristics of foods containing gelatinized starch | |
JP7354541B2 (ja) | 穀類食品の製造方法および品質低下抑制方法、ならびに穀類食品の品質低下抑制剤 | |
CA2272606C (en) | Method for production of stay-fresh baked goods | |
Farias et al. | Microbial amylolytic enzymes in foods: Technological importance of the Bacillus genus | |
EP2394518B1 (en) | Method for producing noodle, and enzyme preparation for modifying noodle | |
JP6923580B2 (ja) | 米飯用品質保持剤および米飯の品質保持方法 | |
JP2011193876A (ja) | 米飯改質剤及び米飯食品の製造方法 | |
JPS60199355A (ja) | 米飯の老化防止方法 | |
JP2011172564A (ja) | 米飯食品の製造方法 | |
JP3011456B2 (ja) | 品質改良剤 | |
JP2015181412A (ja) | 分岐オリゴ糖を含有する米飯改良用組成物 | |
JPS6279746A (ja) | でんぷん質食品の老化を防止する方法 | |
JP2021151230A (ja) | 麺改質用の酵素製剤及び麺の製造方法 | |
JP2003235480A (ja) | 穀類加熱調理済み食品の物性改良方法およびこれを用いた穀類加熱調理済み食品 | |
JP2000333629A (ja) | 油揚げ即席麺類用小麦粉組成物 | |
JPH11276114A (ja) | 調理加工食品の物性改良剤および/または物性保持剤 | |
JP2019097561A (ja) | 酵素を用いた澱粉含有食品の製造方法 | |
Das et al. | An Overview on Starch Processing and Key Enzymes | |
JP2001103991A (ja) | 新規デンプン性組成物およびその製造方法 | |
JP2022129985A (ja) | 米飯老化抑制剤及び米飯の老化抑制方法 | |
JP2024021732A (ja) | もち米を原料とする米飯用品質改良剤 | |
JP5694811B2 (ja) | 炊飯米の老化防止及び食感改善剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221004 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20221205 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230710 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230822 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230904 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7354541 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |