JP2020107574A - 端子圧着装置および圧着制御方法 - Google Patents

端子圧着装置および圧着制御方法 Download PDF

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Akiya Numazawa
明哉 沼澤
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英之 門馬
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Abstract

【課題】各端子の圧着時の個別事情を考慮しながら、端子の圧着高さの精度向上を図る。【解決手段】昇降駆動機構の制御による圧着動作時に、クリンパを圧着適正高さを目標値として昇降駆動機構により押し下げて端子を圧着する第1工程と、第1工程の終了による昇降駆動機構の駆動停止中に、センサによって、クリンパの圧着適正高さに対する実際の高さの偏位を検出し、その偏位を解消するために昇降駆動機構に入力する補正値を算出する第2工程と、第2工程で算出した補正値に基づいて、昇降駆動機構を追加駆動することにより、クリンパを圧着適正高さに近づくように更に押し下げて端子を追加圧着する第3工程と、を順次行う。【選択図】図5

Description

本発明は、端子圧着装置および圧着制御方法に関する。
従来より、例えば自動車の電装系に用いられる端子付き電線を作る場合に、圧着端子を電線の端部に圧着する端子圧着装置が用いられている。端子圧着装置は、一般に、上型としてのクリンパと、これに対向する下型としてのアンビルとを備え、クリンパの昇降により、電線の露出導体に端子を圧着するようになっている。
クリンパの昇降は、例えば、モータの回転を減速してラムピンに伝達し、ラムピンの回転をクランク機構などで直線運動に変換して、クリンパを装着した昇降ブロックを昇降させることにより行っている。また、端子圧着時のクリンパの加速、減速、停止、退避等の制御は、ラムピンの回転角度、つまりモータの回転位置制御により行っている。この種の端子圧着装置として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
ところで、端子を電線に圧着して圧着端子を作る場合には、圧着状態の適否を判断する指標の一つとしてクリンプハイトが用いられている。クリンプハイトとは、電線の芯線(導体露出部)に加締め圧着された圧着端子の高さ寸法のことである。このクリンプハイトが大きすぎる場合には、端子が芯線に対して充分に加締め圧着されておらず、圧着端子と電線との間に導通不良が発生する場合がある。一方、クリンプハイトが小さすぎる場合には、加締めた圧着端子により芯線が切断されて電線に断線不良が発生する場合がある。そこで、適正な圧着高さ(クリンプハイト)を保った製品を作る必要がある。
特許文献1に記載の端子圧着装置においては、予め定めた目標高さ位置にクリンパを押し下げて圧着を行った上で、圧着時のクリンパの高さ(クリンパの最下降位置)を測定して、端子圧着の良否判定を行っている。
特開平8−236253号公報
上述した特許文献1に記載の技術では、圧着時のクリンパの高さ測定は、あくまでも圧着の良否判定を行うためのもの(不良品を発見するためのもの)で、圧着高さの精度を高めるためのものではなかった。そのため、各端子の圧着部の高さを基準範囲内に収めるという目的は達成できるものの、端子と電線の個体差に起因する圧着高さの差まで解消することはできなかった。
例えば、圧着時には大きな加締め圧力(押し下げ力)に応じた反力(押し戻し力)によって端子圧着装置のフレームに歪み(弾性変形)が発生し、それにより、クリンパを目標値として設定した圧着適正高さにまで押し込むことができず、実際のクリンパの高さと圧着適正高さとの間に差が生じることがある。
特許文献1の技術においては、このような差が端子ごとに生じたとしても、基準範囲を超えたものだけを不良品として判定するだけであり、このような差を小さくすることは特に行われてはいなかった。したがって、各端子の圧着時の個別事情に対応することまではできず、圧着した結果の製品の良否判定を行うのに止まっていた。また、端子が小型化するほど圧着部の高さに対する精度の要求が高まるため、特許文献1の技術ではこの要求に十分に対応できない可能性があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、各端子の圧着時の個別事情を考慮しながら、端子の圧着高さの精度向上を図ることができ、その結果、不良品の発生を少なくすることのできる端子圧着装置および端子圧着方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子圧着装置および圧着制御方法は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) 上下方向に立設されたフレームと、
前記フレームの下部に固定されたアンビルと、
前記アンビルの上方に昇降自在に配置され、前記アンビルに向けて押し下げられることで、前記アンビルと協働して電線の導体に端子を圧着するクリンパと、
前記フレームの上部に昇降自在に支持され、前記クリンパを保持する昇降ブロックと、
前記昇降ブロックを昇降させる昇降駆動機構と、
前記昇降駆動機構を制御する制御部と、
圧着時における前記クリンパの高さを検出するセンサと、
を備える端子圧着装置の圧着制御方法であって、
前記制御部による制御が、
前記クリンパを圧着適正高さを目標値として前記昇降駆動機構により押し下げて端子を圧着する第1工程と、
前記第1工程の終了による前記昇降駆動機構の停止中に、前記センサによって、前記クリンパの圧着適正高さに対する実際の高さの偏位を検出し、前記昇降駆動機構に入力する補正値を算出する第2工程と、
前記第2工程で算出した補正値に基づいて、前記昇降駆動機構を追加駆動することにより、前記クリンパを更に押し下げて端子を追加圧着する第3工程と、を有する
ことを特徴とする端子圧着装置の圧着制御方法。
(2) 上下方向に立設されたフレームと、
前記フレームの下部に配置固定されたアンビルと、
前記アンビルの上方に昇降自在に配置され、前記アンビルに向けて押し下げられることで、前記アンビルと協働して電線の導体に端子を圧着するクリンパと、
前記フレームの上部に昇降自在に支持され、前記クリンパを保持する昇降ブロックと、
前記昇降ブロックを昇降させる昇降駆動機構と、
前記昇降駆動機構を制御する制御部と、
圧着時における前記クリンパの高さを検出するセンサと、を備え、
前記制御部は、
前記クリンパを圧着適正高さを目標値として前記昇降駆動機構により押し下げて端子を圧着し、前記センサによって、前記クリンパの圧着適正高さに対する実際の高さの偏位を検出し、前記昇降駆動機構に入力する補正値を算出し、算出した前記補正値に基づいて、前記昇降駆動機構を追加駆動する、
ことを特徴とする端子圧着装置。
(3) 前記センサはデジタルゲージにより構成されており、
前記デジタルゲージは、軸方向に長い本体スリーブと、先端側が前記本体スリーブから突き出し前記本体スリーブに対して軸方向に摺動自在に装着されたスピンドルと、を有し、前記スピンドルの軸方向の変位を電気的信号として出力するようになっており、
前記本体スリーブが、前記軸方向を上下方向に向けて前記フレームの下部に固定され、上方に突き出した前記スピンドルの先端部が、カップリングを介して前記昇降ブロックに連結されている
ことを特徴とする上記(2)に記載の端子圧着装置。
上記(1)の構成の端子圧着装置の圧着制御方法によれば、端子ごとの圧着工程が、本圧着である第1工程と、本圧着での高さ方向の圧着不足分を追加圧着する第3工程とに分けて実行される。
本圧着では、非常に強い加圧力でクリンパを押し下げて、アンビルとの間で端子を電線端部に加締めるため、クリンパに大きな圧着反力が働き、昇降駆動機構はクリンパを目標値(圧着適正高さ)まで下降させるべく動作するものの、実際のクリンパは、アンビル側からの反力により押し戻される。そのため、大きな圧着反力によりフレームに歪み(弾性変形)が生じ、実際のクリンパの高さが、目標値(圧着適正高さ)よりも高くなる傾向がある。
そこで、圧着反力によりクリンパが目標値まで押し込まれない量(クリンパの圧着適正高さと実際のクリンパの高さの差)をセンサの測定値から算出する。そして、本圧着において押し込みの足りない量だけ、追加圧着でクリンパを追加押し下げする。この操作は、各端子の1回の圧着工程ごとに行われる。したがって、端子と電線の個体差に起因する圧着高さの差を極力解消することができ、圧着高さの精度向上を図ることができて、不良品の発生を減らすことができる。
上記(2)の構成の端子圧着装置によれば、制御部が、まず、クリンパを圧着適正高さを目標値として昇降駆動機構により押し下げる本圧着を行い、センサによって、クリンパの圧着適正高さに対する実際の高さの偏位を検出し、昇降駆動機構に入力する補正値を算出し、算出した補正値に基づいて、昇降駆動機構を追加駆動し追加圧着を行う。
本圧着では、非常に強い加圧力でクリンパを押し下げて、アンビルとの間で端子を電線端部に加締めるため、クリンパに大きな圧着反力が働き、昇降駆動機構はクリンパを目標値(圧着適正高さ)まで下降させるべく動作するものの、実際のクリンパは、アンビル側からの反力により押し戻される。そのため、大きな圧着反力によりフレームに歪み(弾性変形)が生じ、実際のクリンパの高さが、目標値(圧着適正高さ)よりも高くなる傾向がある。
そこで、制御部は、圧着反力によりクリンパが目標値まで押し込まれない量(クリンパの圧着適正高さと実際のクリンパの高さの差)をセンサの測定値から算出する。そして、本圧着において押し込みの足りない量だけ、追加圧着でクリンパを追加押し下げする。この操作は、各端子の1回の圧着工程ごとに行われる。したがって、端子と電線の個体差に起因する圧着高さの差を極力解消することができ、圧着高さの精度向上を図ることができて、不良品の発生を減らすことができる。
上記(3)の構成の端子圧着装置によれば、デジタルゲージのスピンドルの先端部が昇降ブロックにカップリングを介して連結固定されているので、昇降ブロックの上下動にデジタルゲージのスピンドルを一体的に追従させることができる。そのため、デジタルゲージの初期値を一定に保つことができて、クリンパの高さ測定の容易化を図ることができる。また、スピンドルと昇降ブロックを連結していない場合は、両者が離間して昇降ブロックの下降時にスピンドルに当たりデジタルゲージに無用な衝撃を与える可能性があるが、そのおそれがなく、デジタルゲージの寿命向上にも寄与することができる。
本発明によれば、各端子の圧着時の個別事情を考慮しながら、端子の圧着高さの精度向上を図ることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態の端子圧着装置のクリンパ上昇時の状態を示す正面図である。 図2は、同端子圧着装置のクリンパ下降時の状態を示す正面図である。 図3は、同端子圧着装置における昇降駆動機構の原理構成の一例を示す図である。 図4は、同端子圧着装置におけるデジタルゲージの外観図である。 図5は、同端子圧着装置の圧着動作時におけるサーボモータの速度変化を示すタイムチャートである。 図6は、同端子圧着装置の圧着動作時の流れを示すフローチャートである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態の端子圧着装置のクリンパ上昇時の状態を示す正面図、図2は、クリンパ下降時の状態を示す正面図である。図3は、同端子圧着装置における昇降駆動機構の原理構成の一例を示す図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の端子圧着装置1は、端子圧着装置本体10と、アプリケータ20と、端子圧着装置本体10およびアプリケータ20を制御する制御装置80と、を備えている。
端子圧着装置本体10は、上下方向に立設されたフレーム11を有しており、フレーム11の上部に昇降自在に昇降ブロック12が支持されている。したがって、昇降ブロック12に作用する荷重(後述する圧着反力など)は、フレーム11の上部に受け止められる。昇降ブロック12には、上部シャンク13や下部シャンク14が含まれている。アプリケータ20は、昇降ブロック12の下方に配置されている。
アプリケータ20は、端子圧着装置本体10からの押し込み圧力を受けて、端子を送り、圧着し、端子を切り離す動作を、圧着の押し込み動作1回で行うものであり、圧着のためのアンビル16とクリンパ15とを備えている。アンビル16は、フレーム11の下部に配置固定されている。クリンパ15は、アンビル16の上方に昇降自在に配置されており、昇降ブロック12の下部シャンク14に保持されている。そして、クリンパ15が、昇降ブロック12の下降によりアンビル16に向けて押し下げられることで、アンビル16と協働して電線の導体に端子を圧着するようになっている。
端子圧着装置本体10には、昇降ブロック12を昇降させる昇降駆動機構50が設けられている。昇降駆動機構50には、サーボモータ70と、サーボモータ70の回転を上下方向の直線運動に変換して昇降ブロック12を昇降させる運動変換機構60と、が含まれている。運動変換機構60としては、例えば、ピストン−クランク機構が用いられている。
図3は運動変換機構60の一例を示している。
この運動変換機構60は、サーボモータ70の減速回転が入力される駆動ピン(ラムピン)61と、駆動ピン61と一体回転する第1リンク62と、第1リンク62の先端に偏心ピン63により回動可能に連結された第2リンク64と、第2リンク64の先端を昇降ブロック12に回転自在に連結する連結ピン65と、昇降ブロック12の運動方向を上下方向に規制するガイド67と、を有している。
この運動変換機構60は、サーボモータ70の回転により駆動ピン61が図3中右回りに回転すると、第1リンク62が右回りに回転し、偏心ピン63の移動により、第2リンク64を介して、ガイド67によって移動方向が規制された昇降ブロック12が下降し、クリンパ15がアンビル16に向けて下降する。また、サーボモータ70が逆回転すると、昇降ブロック12が上昇し、クリンパ15がアンビル16から離れる方向に上昇する。
サーボモータ70は、一定の時間間隔で正転(クリンパ15の下降)・反転(クリンパ15の上昇)を繰り返す。駆動ピン61は、昇降ブロック12が最上位(上死点)に位置する回転角度と、昇降ブロック12が最下位(下死点)に位置する回転角度との間で往復回転可能であり、実際の圧着に際しては、下死点より手前(上側)の位置に昇降ブロック12の下限位置を規定するように回転角度が制御される。
端子圧着装置1には、圧着時におけるクリンパ15の高さを検出するセンサとしてデジタルゲージ(マグネットスケール)30が設けられている。
図4は、デジタルゲージの外観図である。
デジタルゲージ30は、軸方向に長い本体スリーブ31と、先端側が本体スリーブ31から突き出し本体スリーブ31に対して軸方向摺動自在に装着されたスピンドル32と、を有し、スピンドル32の軸方向の変位を電気的信号として出力するようになっている。このデジタルゲージ30は、本体スリーブ31が、軸線方向を上下方向に向けてフレーム11の下部に固定配置され、上方に突き出したスピンドル32の先端部が、昇降ブロック12のブラケットに対してカップリング35を介して連結固定されている。
サーボモータ70は、制御装置80によって制御される。サーボモータ70の回転は、図示しない回転位置センサによって監視されており、制御装置80は、サーボモータ70を制御することで、昇降ブロック12つまりはクリンパ15の昇降位置や速度や加圧力などを制御する。制御装置80には、デジタルゲージ30の検出信号が入力されるようになっており、制御装置80は、デジタルゲージ30の検出信号に応じてサーボモータ70を駆動することでクリンパ15の位置などを制御する。
次に、上述の端子圧着装置1において実施する圧着制御方法について説明する。
端子圧着装置1では、昇降駆動機構50の制御による圧着動作時に、次の第1工程、第2工程、第3工程を順次行う。
第1工程では、クリンパ15を圧着適正高さを目標値として昇降駆動機構50により押し下げて端子を圧着する。この圧着工程を第1圧着ステップ(本圧着)と呼ぶ。
次に第2工程では、第1工程の終了による昇降駆動機構50の駆動停止中に、デジタルゲージ30によって、クリンパ15の圧着適正高さに対する実際の高さの偏位を検出し、その偏位を解消するために昇降駆動機構50に入力する補正値を算出する。
次に第3工程では、第2工程で算出した補正値に基づいて、昇降駆動機構50を追加駆動することにより、クリンパ15を圧着適正高さに近づくように更に押し下げて端子を追加圧着する。この圧着工程を第2圧着ステップ(補正圧着)と呼ぶ。
図5は、1回の圧着動作(昇降ブロック12が上死点から再び上死点に戻るまでの1サイクルの動作)時におけるサーボモータの速度変化を示すタイムチャートである。また、図6は、1回の圧着動作時の流れを示すフローチャートである。
図5および図6を参照しながら動作を説明する。
圧着工程の開始時には、クリンパ15は上死点にある。このとき、サーボモータ70の回転速度およびクリンパ15の下降速度は0である。圧着スタート信号が入力されると、制御装置80がサーボモータ70を正回転させる(ステップ101)。すると、駆動ピン(ラムピン)61が回転し(ステップ102)、昇降ブロック12およびクリンパ15が高速で下降して(ステップ103)、端子に接触し、加締めを開始する。接触前にクリンパ15の下降速度は減速され、クリンパ15とアンビル16とにより加締めが行われる。クリンパ15を計算上の目標位置(設定値)まで下降したら動作を停止する(ステップ104)。このとき、クリンパ15は停止しており、サーボモータ70の速度は0である。この停止時に、クリンパ15は端子を加圧した状態に保たれる。したがって、クリンパ15および昇降ブロック12に加締め反力(圧着反力)が作用する。
すなわち、第1圧着ステップ(本圧着)では、非常に強い加圧力でクリンパ15を押し下げて、アンビル16との間で端子を電線端部に加締める。そのため、クリンパ15に大きな圧着反力が働き、昇降駆動機構50はクリンパ15を目標値(圧着適正高さ)まで下降させるべく動作するものの、実際のクリンパ15は、アンビル16側からの反力により押し戻される。つまり、大きな圧着反力によりフレーム11に歪み(弾性変形)が生じることによって、実際のクリンパ15の高さが、目標値(圧着適正高さ)よりも高くなってしまう傾向がある。
例えば、図3に示すラインL1の高さが目標値(圧着適正高さ)だとすると、実際のクリンパ15の高さL2が、目標値(圧着適正高さ)L1よりも高くなってしまう傾向がある。
そこで、圧着反力によりクリンパ15が目標値まで押し込まれない量(クリンパの圧着適正高さと実際のクリンパの高さの差)をデジタルゲージ30の測定値から算出する(ステップ105)。そして、第1圧着ステップにおいて押し込みの足りない量だけ、第2圧着ステップでクリンパ15を追加押し下げする。すなわち、サーボモータ70を追加回転することで(ステップ106)、駆動ピン(ラムピン)61を追加回転させ(ステップ107)、昇降ブロック12およびクリンパ15を追加下降させる(ステップ108)。これにより、端子は適正高さに極力近づくように圧着される。これで圧着が終了し、その後は、サーボモータ70を逆回転し(ステップ109)、昇降ブロック12を最上位置まで上昇させる(ステップ110)。これで、動作要素がスタート位置に戻り圧着工程が終了する。
上記のように、本実施形態の圧着制御方法では、端子ごとの圧着工程を、2つの圧着ステップで行う。すなわち、第1圧着ステップ(第1工程)で、圧着高さ方向における大部分の圧着を行い(本圧着)、その後、第1圧着ステップでの高さ方向の圧着不足分を第2圧着ステップ(第3工程)で追加圧着する(補正圧着)。この操作は、各端子の1回の圧着工程ごとに行う。つまり、各端子ごとにその圧着高さを測定した上で追加圧着する。したがって、端子と電線の個体差に起因する圧着高さの差を極力解消することができ、圧着高さの精度向上を図ることができて、不良品の発生を減らすことができる。
また、上記の端子圧着装置1では、デジタルゲージ30のスピンドル32の先端部を昇降ブロック12にカップリング35を介して連結固定しているので、昇降ブロック12の上下動にデジタルゲージ30のスピンドル32を一体的に追従させることができる。そのため、スピンドル32のストロークは大きくなるものの、デジタルゲージ30の初期値を一定に保つことができて、クリンパ15の高さ測定の容易化を図ることができる。また、スピンドル32と昇降ブロック12を連結固定していない場合は、両者が離間して昇降ブロック12の下降時にスピンドル32に当たりデジタルゲージ30に無用な衝撃を与える可能性があるが、そのおそれがなく、デジタルゲージ30の寿命向上にも寄与することができる。
なお、前回までの圧着動作時の第2工程で算出した補正値を記憶し、その補正値に基づいて、今回の第1工程における目標値を修正し、修正した値を今回の目標値として第1工程を実施するようにしてもよい。
このように、クリンパ15を下降させる際の最下降目標値に、前回までの補正値を反映させることにより、第1圧着ステップによる圧着高さ精度をより高めることができる。そのため、その後の第2圧着ステップでの追加圧着による補正量を小さくすることができ、最終的な圧着高さ精度の向上を図ることができる。
なお、上記の圧着制御方法を実施するにあたっては、第1圧着ステップでのクリンパ15の最下降高さを、仮に端子がなく空打ちとなった場合でも、アンビル16と接触しない高さに設定しておく。これにより、圧着高さ精度が向上されるのみならず、クリンパ15とアンビル16を不要な破損や摩耗から保護することができる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る端子圧着装置および圧着制御方法の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 上下方向に立設されたフレーム(11)と、
前記フレームの下部に固定されたアンビル(16)と、
前記アンビルの上方に昇降自在に配置され、前記アンビルに向けて押し下げられることで、前記アンビルと協働して電線の導体に端子を圧着するクリンパ(15)と、
前記フレームの上部に昇降自在に支持され、前記クリンパを保持する昇降ブロック(12)と、
前記昇降ブロックを昇降させる昇降駆動機構(50)と、
前記昇降駆動機構を制御する制御部(制御装置80)と、
圧着時における前記クリンパの高さを検出するセンサ(デジタルゲージ30)と、
を備える端子圧着装置の圧着制御方法であって、
前記制御部による制御が、
前記クリンパを圧着適正高さを目標値として前記昇降駆動機構により押し下げて端子を圧着する第1工程と、
前記第1工程の終了による前記昇降駆動機構の停止中に、前記センサによって、前記クリンパの圧着適正高さに対する実際の高さの偏位を検出し、前記昇降駆動機構に入力する補正値を算出する第2工程と、
前記第2工程で算出した補正値に基づいて、前記昇降駆動機構を追加駆動することにより、前記クリンパを更に押し下げて端子を追加圧着する第3工程と、を有する
ことを特徴とする端子圧着装置(1)の圧着制御方法。
[2] 上下方向に立設されたフレーム(11)と、
前記フレームの下部に配置固定されたアンビル(16)と、
前記アンビルの上方に昇降自在に配置され、前記アンビルに向けて押し下げられることで、前記アンビルと協働して電線の導体に端子を圧着するクリンパ(15)と、
前記フレームの上部に昇降自在に支持され、前記クリンパを保持する昇降ブロック(12)と、
前記昇降ブロックを昇降させる昇降駆動機構(50)と、
前記昇降駆動機構を制御する制御部(制御装置80)と、
圧着時における前記クリンパの高さを検出するセンサ(デジタルゲージ30)と、を備え、
前記制御部は、
前記クリンパを圧着適正高さを目標値として前記昇降駆動機構により押し下げて端子を圧着し、前記センサによって、前記クリンパの圧着適正高さに対する実際の高さの偏位を検出し、前記昇降駆動機構に入力する補正値を算出し、算出した前記補正値に基づいて、前記昇降駆動機構を追加駆動する、
ことを特徴とする端子圧着装置(1)。
[3] 前記センサはデジタルゲージ(30)により構成されており、
前記デジタルゲージは、軸方向に長い本体スリーブ(31)と、先端側が前記本体スリーブから突き出し前記本体スリーブに対して軸方向に摺動自在に装着されたスピンドル(32)と、を有し、前記スピンドルの軸方向の変位を電気的信号として出力するようになっており、
前記本体スリーブが、前記軸方向を上下方向に向けて前記フレームの下部に固定され、上方に突き出した前記スピンドルの先端部が、カップリング(35)を介して前記昇降ブロックに連結されている
ことを特徴とする上記[2]に記載の端子圧着装置。
1 端子圧着装置
11 フレーム
12 昇降ブロック
15 クリンパ
16 アンビル
30 デジタルゲージ
31 本体スリーブ
32 スピンドル
35 カップリング
50 昇降駆動機構
60 運動変換機構
61 駆動ピン(ラムピン)
70 サーボモータ
80 制御装置
L1 適正圧着高さ
L2 押し戻し高さ(実際の高さ)

Claims (3)

  1. 上下方向に立設されたフレームと、
    前記フレームの下部に固定されたアンビルと、
    前記アンビルの上方に昇降自在に配置され、前記アンビルに向けて押し下げられることで、前記アンビルと協働して電線の導体に端子を圧着するクリンパと、
    前記フレームの上部に昇降自在に支持され、前記クリンパを保持する昇降ブロックと、
    前記昇降ブロックを昇降させる昇降駆動機構と、
    前記昇降駆動機構を制御する制御部と、
    圧着時における前記クリンパの高さを検出するセンサと、
    を備える端子圧着装置の圧着制御方法であって、
    前記制御部による制御が、
    前記クリンパを圧着適正高さを目標値として前記昇降駆動機構により押し下げて端子を圧着する第1工程と、
    前記第1工程の終了による前記昇降駆動機構の停止中に、前記センサによって、前記クリンパの圧着適正高さに対する実際の高さの偏位を検出し、前記昇降駆動機構に入力する補正値を算出する第2工程と、
    前記第2工程で算出した補正値に基づいて、前記昇降駆動機構を追加駆動することにより、前記クリンパを更に押し下げて端子を追加圧着する第3工程と、を有する
    ことを特徴とする端子圧着装置の圧着制御方法。
  2. 上下方向に立設されたフレームと、
    前記フレームの下部に配置固定されたアンビルと、
    前記アンビルの上方に昇降自在に配置され、前記アンビルに向けて押し下げられることで、前記アンビルと協働して電線の導体に端子を圧着するクリンパと、
    前記フレームの上部に昇降自在に支持され、前記クリンパを保持する昇降ブロックと、
    前記昇降ブロックを昇降させる昇降駆動機構と、
    前記昇降駆動機構を制御する制御部と、
    圧着時における前記クリンパの高さを検出するセンサと、を備え、
    前記制御部は、
    前記クリンパを圧着適正高さを目標値として前記昇降駆動機構により押し下げて端子を圧着し、前記センサによって、前記クリンパの圧着適正高さに対する実際の高さの偏位を検出し、前記昇降駆動機構に入力する補正値を算出し、算出した前記補正値に基づいて、前記昇降駆動機構を追加駆動する、
    ことを特徴とする端子圧着装置。
  3. 前記センサはデジタルゲージにより構成されており、
    前記デジタルゲージは、軸方向に長い本体スリーブと、先端側が前記本体スリーブから突き出し前記本体スリーブに対して軸方向に摺動自在に装着されたスピンドルと、を有し、前記スピンドルの軸方向の変位を電気的信号として出力するようになっており、
    前記本体スリーブが、前記軸方向を上下方向に向けて前記フレームの下部に固定され、上方に突き出した前記スピンドルの先端部が、カップリングを介して前記昇降ブロックに連結されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の端子圧着装置。
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