JP2020107522A - メタルハライドランプおよび紫外線照射装置 - Google Patents

メタルハライドランプおよび紫外線照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】メタルハライドランプの劣化を抑制しつつ必要とする照度特性を確保する。【解決手段】メタルハライドランプ10は、発光管11と、封止部12と、口金部材13と、電極14と、金属箔15と、内部リード16と、外部リード17とを備え、発光管11は、紫外線を透過する石英ガラス製で、管状に形成され、管軸方向の両端に設けられた封止部12で封止され、内部に空間11aを有し、空間11aには、ヨウ化タリウム(TlI)と鉄と水銀とが封入され、鉄に対するタリウムの封入量は、質量比で0.2以上0.3以下である。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、メタルハライドランプおよび紫外線照射装置に関する。
例えば、半導体の露光工程や、UV(ultraviolet)インクやUV塗料の乾燥工程、樹脂の硬化工程等では、紫外線によって光化学反応を行うために、紫外線を発する光源としてメタルハライドランプが用いられている。
特開平6−275234号公報
メタルハライドランプにおいては、発光管が黒化することで劣化し、発光管の紫外線透過率が低下する場合がある。また、発光管の黒化を抑制するために発光管の内部に封入する金属やハロゲン等の封入物の組成を変更すると、発光強度が低下し、必要とする照度が得られない場合がある。このように、劣化を抑制しつつ必要とする照度特性を確保させる点で改善の余地があった。
本発明が解決しようとする課題は、劣化を抑制しつつ必要とする照度特性を確保することができるメタルハライドランプおよび紫外線照射装置を提供することである。
実施形態のメタルハライドランプは、発光管と電極とを具備する。発光管には、ハロゲン、鉄およびタリウムが封入される。電極は、発光管の内部に設けられる。鉄に対するタリウムの封入量は、質量比で0.2以上0.3以下である。
本発明によれば、劣化を抑制しつつ必要とする照度特性を確保することができる。
実施形態に係る紫外線照射装置の側面図である。 ヨウ化タリウムの封入量に対する365nm相対照度を比較した結果を示す図である。 発光管温度と365nm相対照度との関係をヨウ化タリウムの封入量ごとに比較した結果を示す図である。 ヨウ化タリウムの封入量を変化させたときの分光分布を発光管の表面温度ごとに比較した結果を示す図である。 ヨウ化タリウムの封入量を変化させたときの分光分布を発光管の表面温度ごとに比較した結果を示す図である。 ヨウ化タリウムの封入量を変化させたときの分光分布を発光管の表面温度ごとに比較した結果を示す図である。 各測定点における発光管の表面温度を比較した結果を示す図である。 各測定点におけるUV−35照度をヨウ化タリウムの封入量ごとに比較した結果を示す図である。 均斉度をヨウ化タリウムの封入量ごとに比較した結果を示す図である。
以下で説明する実施形態に係るメタルハライドランプ10は、発光管11と電極14とを具備する。発光管11には、ハロゲン、鉄およびタリウムが封入される。電極14は、発光管11の内部に設けられる。鉄に対するタリウムの封入量は、質量比で0.2以上0.3以下である。
また、以下で説明する実施形態に係るタリウムの封入量は、発光管11の容積1[cm]当たり0.0050[mg]以上0.0076[mg]以下である。
また、以下で説明する実施形態に係るタリウムは、発光管11の容積1[cm]当たり0.008[mg]以上0.012[mg]以下のヨウ化タリウムとして発光管11の内部に封入される。
また、以下で説明する実施形態に係る鉄の封入量は、発光管11の容積1[cm]当たり0.010[mg]以上0.040[mg]以下である。
また、以下で説明する実施形態に係るメタルハライドランプ10は、発光管11から照射される光の均斉度が5[%]以下である。
また、以下で説明する実施形態に係るメタルハライドランプ10は、発光管11の管軸方向の相対照度が90[%]以上である。
また、以下で説明する実施形態に係るメタルハライドランプ10は、点灯中の発光管11の表面温度が760[℃]以上850[℃]以下である。
また、以下で説明する実施形態に係る紫外線照射装置100は、メタルハライドランプ10と、装着部20とを具備する。装着部20は、メタルハライドランプ10を装着する。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下に示す各実施形態は、本発明が開示する技術を限定するものではない。また、以下に示す各実施形態及び各変形例は、矛盾しない範囲で適宜組合せることができる。また、各実施形態の説明において、同一構成には同一符号を付与して後出の説明を適宜省略する。
[実施形態]
まず、図1を用いて、実施形態に係るメタルハライドランプおよび紫外線照射装置の構成例について説明する。図1は、実施形態に係る紫外線照射装置の側面図である。図1に示す紫外線照射装置100は、メタルハライドランプ10と、灯具30とを有する。灯具30は、装着部20と、遮風板31と、排気口32とを有し、例えば天井など、所定の位置に紫外線照射装置100を設置させるよう構成されている。図1に示す紫外線照射装置100は、例えば、半導体の露光工程や、紫外線硬化型インクや紫外線硬化塗料の乾燥工程、紫外線硬化型樹脂の硬化工程等といった紫外線による光化学反応を行う工程に用いることができる。
装着部20は、メタルハライドランプ10が着脱可能に装着される。装着部20は、メタルハライドランプ10が有する後述の口金部材13を保持する図示しない保持部材を有する。保持部材は、導電性を有する金属材料によって形成されており、図示しない電源装置と電気的に接続されている。保持部材は、後述する外部リード線17を介してメタルハライドランプ10に電力を供給する。また、保持部材は、口金部材13の放熱性を高めるために、熱伝導率が高い材料によって形成されてもよい。
遮風板31は、装着部20の上方に配置され、メタルハライドランプ10の発熱により熱された空気を排気口32側に逃がすことにより、メタルハライドランプ10の過熱に伴う後述する発光管11の黒化を抑制する。遮風板31は、メタルハライドランプ10の管軸方向に沿うように複数配置されている。
排気口32は、灯具30の上部に設けられた開口である。排気口32は、図示しない外部の排気ブロアに接続されている。排気口32は、点灯中のメタルハライドランプ10の発熱により熱された空気を装着部20から強制的に排気することにより、メタルハライドランプ10の過熱による不具合を抑制することができる。
メタルハライドランプ10に対する各遮風板31の角度や、排気口32は、点灯中のメタルハライドランプ10が有する発光管11の表面温度が所定の範囲、例えば、760[℃]以上850[℃]以下となるように配置される。また、メタルハライドランプ10を挟んで遮風板31および排気口32と向かい合う位置にファンを設け、メタルハライドランプ10に向けて送気してもよい。なお、遮風板31および排気口32は、装着部20に装着されたメタルハライドランプ10を冷却する冷却機構の一例であり、必ずしも図示した構成でなくても構わない。
(メタルハライドランプの構成)
図1に示すように、実施形態に係るメタルハライドランプ10は、発光管11と、封止部12と、口金部材13と、電極14と、金属箔15と、内部リード16と、外部リード17とを備える。
発光管11は、管状に形成されており、管軸方向の両端に設けられた封止部12で封止されている。発光管11は、例えば石英ガラスであり、紫外線を透過する。また、発光管11は、内部に空間11aを有し、空間11aには、少なくともメタルハライド(金属ハロゲン化物)と鉄と水銀とが封入される。空間11aに封入されるメタルハライドとしては、例えばヨウ化タリウム(TlI)が用いられる。鉄よりも蒸気圧の高いタリウムを発光管11の内部に封入すると、メタルハライドランプ10の点灯中に発光管11の内壁近傍に蒸気化したタリウムが緩衝材の役割を果たし、発光管11への鉄の付着や打ち込みを抑制する効果がある。なお、空間11aに封入されるメタルハライドのハロゲンとして、例えば、塩素、臭素等が用いられてもよい。なお、空間11aに封入される封入物の組成や封入量についての詳細は後述する。
封止部12は、シュリンクシールにより円柱状に形成されている。なお、封止部12は、ピンチシールにより板状に形成されてもよい。
口金部材13は、発光管11の管軸方向の両端部に形成された封止部12の外周を覆うようにそれぞれ配置され、発光管11を支持する。
電極14は、管軸方向に所定の間隔L1で互いに向かい合うように空間11aの内部に配置される。電極14は、内部リード16の一端部であり、内部リード16の他端は金属箔15と電気的に接続されている。電極14は、例えば電子放射性物質である酸化トリウムを含んだトリエーテッドタングステンである。内部リード16は、例えば電極14と同じトリエーテッドタングステンで一体的に形成されている。なお、電極14や内部リード線16は上記に限定されず、例えば内部リード線16が電極14と別体で構成されてもよく、例えばタングステンにカリウムやケイ素がドープされたドープタングステンであってもよい。
金属箔15は、一端が内部リード16と接続され、他端が外部リード17と接続される。金属箔15は、封止部12の内部にそれぞれ埋設される。金属箔15は、例えば、モリブデン箔である。
外部リード17は、金属箔15と外部の図示しない電源装置とを接続する。外部リード17は、例えばモリブデン棒である。外部リード17は、一端が金属箔15にそれぞれ接続され、他端が発光管11の外部に露出している。外部リード17の他端は、図示しないコネクタを介して図示しないケーブルと電気的に接続される。つまり、実施形態に係るメタルハライドランプ10は、外部の図示しない電源装置と接続されたコネクタ、ケーブル、外部リード17、金属箔15、内部リード16を介して、電源装置から電極14に供給される電力に応じて放電し、紫外光を放射する。
(発光管における鉄およびタリウムの封入量)
図2は、ヨウ化タリウムの封入量に対する365nm相対照度を比較した結果を示す図である。なお、メタルハライドランプ10としては、発光管径26[mm]、肉厚1.5[mm]、発光長L1(図1参照)1200[mm]、全長L2(図1参照)1300[mm]のものを使用した。また、特に断りの無い限り、図3以降の説明においても、同じメタルハライドランプ10をそれぞれ使用することとする。
また、空間11aの容積1[cm]当たり0.025[mg]の鉄を封入し、さらに空間11aの容積1[cm]当たり0.004[mg]、0.008[mg]、0.012[mg]、0.018[mg]のヨウ化タリウムを封入したメタルハライドランプ10を、ランプ電力18000[Wrms]で点灯させたときの波長365[nm]における照度を発光管11の表面温度800[℃]においてそれぞれ測定し、TlI0.004[mg/cm]における実測値を100[%]として規格化した。ここで、「発光管11の表面温度」とは、ランプ点灯中の管内蒸気の対流により陽光柱が上側に位置することを踏まえ、発光管上面の管壁温度を測定した値をいう。発光管上面の管壁温度は、例えば、K熱電対により測定した。また、照度は、発光管11の管軸方向の中央に位置する発光管11の表面から発光管11の径方向に1[m]離れた位置に被照射体としてセンサ(オーク製作所製:UV−SD35−M10)を配置し、照度計(オーク製作所製:UV−M03A)を用いて測定した。
図2に示すように、ヨウ化タリウムの封入量が0.018[mg/cm]の場合、相対強度が90[%]と低く、必要とする照度特性を確保できない。これに対し、ヨウ化タリウムの封入量が0.012[mg/cm]以下のメタルハライドランプ10では、相対強度が95[%]以上の高い値を示す。すなわち、ヨウ化タリウムの封入量を0.012[mg/cm]以下にすることにより、必要とする照度特性を確保することができることを示している。
図3は、発光管温度と365nm相対照度との関係をヨウ化タリウムの封入量ごとに比較した結果を示す図である。図3は、空間11aの容積1[cm]当たり0.025[mg]の鉄を封入し、さらに空間11aの容積1[cm]当たり0.012[mg]、0.008[mg]、0.004[mg]のヨウ化タリウムをそれぞれ封入したメタルハライドランプ10を、ランプ電力18000[Wrms]で点灯させたときの波長365[nm]における照度を、発光管11の表面温度765[℃]、773[℃]、780[℃]、800[℃]においてそれぞれ測定し、発光管11の表面温度800[℃]における実測値を100[%]として規格化し、図示したものである。
図3に示すように、発光管11の表面温度の低下に伴い、照度も低下する。特に、0.004[mg/cm]のヨウ化タリウムを封入したメタルハライドランプ10では、発光管11の表面温度765[℃]における照度は85[%]程度(85.8[%])にまで低下する。
次に、図4〜図6を用いて、鉄の発光強度に対するタリウムの封入量の影響について説明する。図4〜図6は、ヨウ化タリウムの封入量を変化させたときの分光分布を発光管の表面温度ごとに比較した結果を示す図である。図2、図3と同様に鉄の封入量を0.025[mg/cm]に固定する一方、ヨウ化タリウムの封入量を0.012[mg/cm](図4)、0.008[mg/cm](図5)、0.004[mg/cm](図6)としたメタルハライドランプ10の分光分布を、発光管11の表面温度800[℃]、765[℃]においてそれぞれ測定した。なお、分光分布は、発光管11の管軸方向の中央に位置する発光管11の表面から発光管11の径方向に1[m]離れた位置に配置したMCPD−9800(大塚電子株式会社製)を用いて測定した実測値を、鉄の発光輝線である375[nm]のスペクトル値を100[%]として規格化し、さらに、ヨウ化タリウムの封入量0.004[mg/cm]、発光管11の表面温度800[℃]の条件下で測定した照度値を基準として各スペクトルデータに掛け合わせ、規格化して図示することにより、図4〜図6に示す照度値を直接比較できるようにした。
図5、図6に示すように、ヨウ化タリウムの封入量が0.008[mg/cm]、0.004[mg/cm]の場合、主発光である鉄由来の輝線(波長375[nm]、383[nm])の相対強度が高い状態を維持している。特に、ヨウ化タリウムの封入量が0.004[mg/cm]の場合、ヨウ化タリウムの封入量が不足し、発光管11の黒化を抑制することが困難である。一方、図4に示すようにヨウ化タリウムの封入量が0.012[mg/cm]の場合、タリウム由来の輝線(波長353[nm]、378[nm])の相対強度と比較して、鉄由来の輝線の相対強度が低くなる。このように、ヨウ化タリウムの封入量が増えすぎると、鉄の発光効率が低下し、紫外光の発光強度の指標となる365[nm]照度が低下する。この鉄の発光効率の低下は、発光管11の表面温度が高い800[℃]においてより顕著となる。
次に、図7〜図9を用いて、発光管から照射される光の均斉度に対するタリウムの封入量の影響について説明する。図7は、各測定点における発光管の表面温度を比較した結果を示す図である。図8は、各測定点におけるUV−35照度をヨウ化タリウムの封入量ごとに比較した結果を示す図である。なお、図7では、鉄の封入量およびヨウ化タリウムの封入量をそれぞれ0.025[mg/cm]、0.012[mg/cm]としたものを測定した。また、図8では、鉄の封入量を0.025[mg/cm]に固定する一方、ヨウ化タリウムの封入量を0.012[mg/cm]、0.008[mg/cm]、0.004[mg/cm]としたメタルハライドランプ10をそれぞれ作製し、測定を行った。
図7、図8中、「測定点[mm]」は、発光長L1=1200[mm]の発光管11の管軸方向の中央を600[mm]と規定し、発光管11の管軸方向に沿って300[mm]離れた箇所をそれぞれ300[mm]、900[mm]と規定したものである。また、図8中、「UV−35照度」とは、波長310〜700[nm]に感度曲線を持つセンサ(オーク製作所製:UV−SD35−M10)、照度計(オーク製作所製:UV−M03A)を用いて測定した値である。そして、図7では、各測定点(300[mm]、600[mm]、900[mm])における表面温度を、図8では、図7における各測定点から発光管11の径方向に1[m]離れた位置に被照射体としてセンサ(オーク製作所製:UV−SD35−M10)をそれぞれ配置し、照度計(オーク製作所製:UV−M03A)を用いて測定したUV−35照度の値を、測定点600[mm]における値を100[%]として規格化して図示した。
図7に示すように、発光管11の表面温度は、中央部分(600[mm])が最も高く、中央部分から管軸方向に離れるにつれて低くなることがわかる。また、図7に示した例では、測定点300[mm]、900[mm]における発光管11の表面温度が環境条件により相違しており、図8に示すように、かかる表面温度の相違に追従してUV−35照度も相違する。特に、ヨウ化タリウムの封入量が0.004[mg/cm]の場合には、UV−35照度に対する発光管11の表面温度の影響が顕著となることがわかる。
図9は、均斉度をヨウ化タリウムの封入量ごとに比較した結果を示す図である。図9中、「均斉度[%]」は、(最大照度−最小照度)/(最大照度+最小照度)×100として算出される。ヨウ化タリウムの封入量が0.004[mg/cm]の場合を例に挙げると、(100+85.8)/(100+85.8)=7.64[%]となる。
発光管11から照射される光の均斉度は、被照射面に対する紫外光の照射ムラを判定する指標となる値であり、5[%]以下に設定することができる。
また、被照射面に対する紫外光の照射ムラを判定するための他の指標として、発光管11の管軸方向の相対照度を用いることができる。ここで、「発光管11の管軸方向の相対照度」とは、図8に示したようにUV−35照度の値を、発光管11の管軸方向の中央(600[mm])における値を100[%]として規格化したときの、各測定点における相対照度の最小値をいう。発光管11の管軸方向の相対照度が90[%]以上であるメタルハライドランプ10は、被照射面に対する紫外光の照射ムラが少なく、実使用に適しているといえる。
上述した複数の実験結果に基づいて、メタルハライドランプ10において、発光管11の内部に封入されるヨウ化タリウムが発光管11の容積1[cm]当たり0.008[mg]以上0.012[mg]以下であることが好適であるという結果が得られた。このように発光管11の内部に適量のヨウ化タリウムを封入することにより、劣化を抑制しつつ必要とする照度特性を確保させることができる。
なお、上記した実施形態では、メタルハライドとしてヨウ化タリウムを封入した例を示したが、これに限らず、発光管11の容積1[cm]当たり0.005[mg]以上0.0076[mg]以下のタリウムを封入すればよい。
また、上記した実施形態では、鉄の封入量を0.025[mg/cm]に固定して説明したが、これに限らず、発光管11の容積1[cm]当たり0.010[mg]以上0.040[mg]以下の鉄を封入すればよい。かかる場合、鉄に対するタリウムの封入量を質量比で0.2以上0.3以下とすることにより、劣化を抑制しつつ必要とする照度特性を確保させることができる。
上述したように、実施形態に係るメタルハライドランプ10は、発光管11と電極14とを具備する。発光管11には、ハロゲン、鉄およびタリウムが封入される。電極14は、発光管11の内部に設けられる。鉄に対するタリウムの封入量は、質量比で0.2以上0.3以下である。これにより、発光管11の劣化を抑制しつつ必要とする照度特性を確保させることができる。
また、実施形態に係るメタルハライドランプ10は、発光管11から照射される光の均斉度が5[%]以下である。これにより、被照射面に対する紫外光の照射ムラを少なくすることができる。
また、実施形態に係るメタルハライドランプ10は、発光管11の管軸方向の相対照度が90[%]以上である。これにより、被照射面に対する紫外光の照射ムラを少なくすることができる。
また、実施形態に係るメタルハライドランプ10は、点灯中の発光管11の表面温度が760[℃]以上850[℃]以下である。これにより、被照射面に対する紫外光の照射ムラを少なくすることができる。
また、実施形態に係る紫外線照射装置100は、メタルハライドランプ10と、装着部20とを具備する。装着部20は、メタルハライドランプ10を装着する。これにより、発光管11の劣化を抑制しつつ必要とする照度特性を確保させることができる。さらに、被照射面に対する紫外光の照射ムラを少なくすることができる。
本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 メタルハライドランプ
11 発光管
11a 空間
14 電極
20 装着部
30 灯具
31 遮風板
32 排気口
100 紫外線照射装置

Claims (8)

  1. ハロゲン、鉄およびタリウムが封入された発光管と;
    前記発光管の内部に設けられる電極と;
    を具備し、
    前記鉄に対する前記タリウムの封入量は、質量比で0.2以上0.3以下である、メタルハライドランプ。
  2. 前記タリウムの封入量は、前記発光管の容積1[cm]当たり0.005[mg]以上0.0076[mg]以下である、請求項1に記載のメタルハライドランプ。
  3. 前記タリウムは、前記発光管の容積1[cm]当たり0.008[mg]以上0.012[mg]以下のヨウ化タリウムとして前記発光管の内部に封入される、請求項1または2に記載のメタルハライドランプ。
  4. 前記鉄の封入量は、前記発光管の容積1[cm]当たり0.010[mg]以上0.040[mg]以下である、請求項1〜3のいずれか1つに記載のメタルハライドランプ。
  5. 前記発光管から照射される光の均斉度が5[%]以下である、請求項1〜4のいずれか1つに記載のメタルハライドランプ。
  6. 前記発光管の管軸方向の相対照度が90[%]以上である、請求項1〜5のいずれか1つに記載のメタルハライドランプ。
  7. 点灯中の前記発光管の表面温度が760[℃]以上850[℃]以下である、請求項1〜6のいずれか1つに記載のメタルハライドランプ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載のメタルハライドランプと;
    前記メタルハライドランプを装着する装着部と;
    を具備する、紫外線照射装置。
JP2018246082A 2018-12-27 2018-12-27 メタルハライドランプおよび紫外線照射装置 Pending JP2020107522A (ja)

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