JP2020104764A - 自動運転車両システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自動運転によるスムーズな合流走行を実現可能な自動運転車両システムを提供する。【解決手段】自動運転車両システム100は、自動運転車両の周辺状況を検出する外部センサ群31と、外部センサ群31により検出された周辺状況に応じて、自動運転車両の行動計画を生成する行動計画生成部45と、行動計画生成部45により生成された行動計画に応じて自動運転車両の走行用アクチュエータACを制御する走行制御部46と、を備える。行動計画生成部45は、自動運転車両を、第1車線の第1地点で停車させた後に第2車線の第2地点で第1車両とその後方の第2車両との間に合流させる行動計画を生成するとき、自動運転車両の停止状態から発生し得る最大加速度が大きいほど、第1地点を車両進行方向側に設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動運転による合流が可能な自動運転車両システムに関する。
従来より、高速道路における自車両の合流を支援する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置では、本線を走行する他車両の位置と速度とを含む交通情報に基づいて、自車両が本線に合流可能な車間スペースを検出し、合流可能なスペースがある場合には第1の合流案内を行う。一方、合流可能なスペースがない場合には、自車両の減速または停止を指示した後に、第2の合流案内を行う。
特許文献1:特開2006−244142号公報
ところで、本線の他車両の走行を妨げずに合流を実現するためには、本線の合流地点に到るまでの間に自車両を十分に加速させる必要がある。しかしながら、加速性能は車両毎に異なるため、例えば加速性能の低い自車両を自動運転によって合流させる場合、車間距離が十分に長い場合にしか合流することができず、このため、合流可能な機会が減少し、合流前の停止状態の時間が長くなるおそれがある。
本発明の一態様である自動運転車両システムは、自動運転車両の周辺状況を検出する周辺状況検出部と、周辺状況検出部により検出された周辺状況に応じて、自動運転車両の行動計画を生成する行動計画生成部と、行動計画生成部により生成された行動計画に応じて自動運転車両の走行用アクチュエータを制御する走行制御部と、を備える。行動計画生成部は、自動運転車両を、第1車線の第1地点で停車させた後に第2車線の第2地点で第1車両とその後方の第2車両との間に合流させる行動計画を生成するとき、自動運転車両の停止状態から発生し得る最大加速度が大きいほど、第1地点を車両進行方向側に設定する。
本発明によれば、加速性能が低い自動運転車両であっても、加速性能が高い自動運転車両と同様に、スムーズな合流走行を実現することができる。
本発明の実施形態に係る自動運転車両システムが適用される自動運転車両の走行系の概略構成を示す図。 本発明の実施形態に係る自動運転車両システムの全体構成を概略的に示すブロック図。 図2の行動計画生成部で生成された合流走行時における行動計画の一例を示す図。 図2のコントローラの構成をより詳細に示すブロック図。 合流走行時の合流地点の算出方法を説明するための図。 合流走行前の車両の停止地点の一例を示す図。 合流走行時の目標車速の変化の一例を示す図。 図4の行動計画生成部における処理の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る自動運転車両システムの主要な動作の一例を具体的に示す図。
以下、図1〜図9を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る自動運転車両システムは、自動運転機能を有する車両(自動運転車両)に適用される。図1は、本実施形態に係る自動運転車両システムが適用される自動運転車両200(単に車両または自車両と呼ぶこともある)の走行系の概略構成を示す図である。車両200は、ドライバによる運転操作が不要な自動運転モードでの走行だけでなく、ドライバの運転操作による手動運転モードでの走行も可能である。なお、本実施形態では、アクセル操作、ブレーキ操作および操舵の全ての操作が不要な運転モードを自動運転モードと呼ぶ。
図1に示すように、車両200は、エンジン1と、変速機2とを有する。エンジン1は、スロットルバルブ11を介して供給される吸入空気とインジェクタ12から噴射される燃料とを適宜な割合で混合し、点火プラグ等により点火して燃焼させ、これにより回転動力を発生する内燃機関(例えばガソリンエンジン)である。なお、ガソリンエンジンに代えてディーゼルエンジン等、各種エンジンを用いることもできる。吸入空気量はスロットルバルブ11により調節され、スロットルバルブ11の開度は、電気信号により作動するスロットル用アクチュエータの駆動によって変更される。スロットルバルブ11の開度およびインジェクタ12からの燃料の噴射量(噴射時期、噴射時間)はコントローラ40(図2)により制御される。
変速機2は、エンジン1と駆動輪3との間の動力伝達径路に設けられ、エンジン1からの回転を変速し、かつエンジン1からのトルクを変換して出力する。変速機2で変速された回転は駆動輪3に伝達され、これにより車両200が走行する。なお、エンジン1の代わりに、あるいはエンジン1に加えて、駆動源としての走行用モータを設け、電気自動車やハイブリッド自動車として車両200を構成することもできる。
変速機2は、例えば複数の変速段に応じて変速比を段階的に変更可能な有段変速機である。なお、変速比を無段階に変更可能な無段変速機を、変速機2として用いることもできる。図示は省略するが、トルクコンバータを介してエンジン1からの動力を変速機2に入力してもよい。変速機2は、例えばドグクラッチや摩擦クラッチなどの係合要素21を備え、油圧制御装置22が油圧源から係合要素21への油の流れを制御することにより、変速機2の変速段を変更することができる。油圧制御装置22は、電気信号により駆動する制御弁を有し、制御弁の駆動に応じて係合要素21への圧油の流れを変更することで、適宜な変速段を設定できる。
図2は、本発明の実施形態に係る自動運転車両システム100の全体構成を概略的に示すブロック図である。図2に示すように、自動運転車両システム100は、コントローラ40と、コントローラ40にそれぞれ電気的に接続された外部センサ群31と、内部センサ群32と、入出力装置33と、GPS受信機34と、地図データベース35と、ナビゲーション装置36と、通信ユニット37と、走行用アクチュエータACとを主に有する。
外部センサ群31は、車両200の周辺情報である外部状況を検出する複数のセンサの総称である。例えば外部センサ群31には、車両200の全方位の照射光に対する散乱光を測定して車両200から周辺の障害物までの距離を測定するライダ、電磁波を照射し反射波を検出することで車両200の周辺の他車両や障害物等を検出するレーダ、車両200に搭載され、CCDやCMOS等の撮像素子を有して車両200の周辺(前方、後方および側方)を撮像するカメラなどが含まれる。外部センサ群31による検出信号はコントローラ40に送信される。
内部センサ群32は、車両200の走行状態や車内の状態を検出する複数のセンサの総称である。例えば内部センサ群32には、車両200の車速を検出する車速センサ、車両200の前後方向の加速度および左右方向の加速度(横加速度)をそれぞれ検出する加速度センサ、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ、車両200の重心の鉛直軸回りの回転角速度を検出するヨーレートセンサ、スロットルバルブ11の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサなどが含まれる。手動運転モードでのドライバの運転操作、例えばアクセルペダルの操作、ブレーキペダルの操作、ステアリングの操作等を検出するセンサも内部センサ群32に含まれる。内部センサ群32による検出信号はコントローラ40に送信される。
入出力装置33は、ドライバから指令が入力されたり、ドライバに対し情報が出力されたりする装置の総称である。例えば入出力装置33には、操作部材の操作によりドライバが各種指令を入力する各種スイッチ、ドライバが音声で指令を入力するマイク、ドライバに表示画像を介して情報を提供する表示部、ドライバに音声で情報を提供するスピーカなどが含まれる。各種スイッチには、自動運転モードおよび手動運転モードのいずれかを指令する手動自動切換スイッチが含まれる。
手動自動切換スイッチは、例えばドライバが手動操作可能なスイッチとして構成され、スイッチ操作に応じて、自動運転機能を有効化した自動運転モードまたは自動運転機能を無効化した手動運転モードへの切換指令を出力する。手動自動切換スイッチの操作によらず、所定の走行条件が成立したときに、手動運転モードから自動運転モードへの切換、あるいは自動運転モードから手動運転モードへの切換を指令することもできる。すなわち、手動自動切換スイッチが自動的に切り換わることで、モード切換を手動ではなく自動で行うこともできる。
GPS受信機34は、複数のGPS衛星からの測位信号を受信し、受信した信号に基づいて車両200の絶対位置(緯度、経度など)を測定する。GPS受信機34からの信号はコントローラ40に送信される。
地図データベース35は、ナビゲーション装置36に用いられる一般的な地図情報を記憶する装置であり、例えばハードディスクにより構成される。地図情報には、道路の位置情報、道路形状(曲率など)の情報、交差点や分岐点の位置情報が含まれる。なお、地図データベース35に記憶される地図情報は、コントローラ40の記憶部42に記憶される高精度な地図情報とは異なる。
ナビゲーション装置36は、ドライバにより入力された目的地までの道路上の目標経路を探索するとともに、目標経路に沿った案内を行う装置である。目的地の入力および目標経路に沿った案内は、入出力装置33を介して行われる。目標経路は、GPS受信機34により測定された車両200の現在位置と、地図データベース35に記憶された地図情報とに基づいて演算される。
通信ユニット37は、インターネット回線などの無線通信網を含むネットワークを介して図示しない各種サーバと通信し、地図情報および交通情報などを定期的に、あるいは任意のタイミングでサーバから取得する。取得した地図情報は、地図データベース35や記憶部42に出力され、地図情報が更新される。取得した交通情報には、渋滞情報や、信号が赤から青に変わるまでの残り時間等の信号情報が含まれる。
アクチュエータACは、車両200の走行動作に関する各種機器を作動するための機器である。アクチュエータACには、図1に示すエンジン1のスロットルバルブ11の開度(スロットル開度)を調整するスロットル用アクチュエータ、係合要素21への油の流れを制御して変速機2の変速段を変更する変速用アクチュエータ、ブレーキ装置を作動するブレーキ用アクチュエータ、およびステアリング装置を駆動する操舵用アクチュエータなどが含まれる。
コントローラ40は、電子制御ユニット(ECU)により構成される。なお、エンジン制御用ECU、変速機制御用ECU等、機能の異なる複数のECUを別々に設けることができるが、図2では、便宜上、これらECUの集合としてコントローラ40が示される。コントローラ40は、CPU等の演算部41と、ROM,RAM,ハードディスク等の記憶部42と、図示しないその他の周辺回路とを有するコンピュータを含んで構成される。
記憶部42には、車線の中央位置の情報や車線位置の境界の情報等を含む高精度の詳細な地図情報が記憶される。より具体的には、地図情報として、道路情報、交通規制情報、住所情報、施設情報、電話番号情報等が記憶される。道路情報には、高速道路、有料道路、国道などの道路の種別を表す情報、道路の車線数、各車線の幅員、道路の勾配、道路の3次元座標位置、車線のカーブの曲率、車線の合流ポイントおよび分岐ポイントの位置、道路標識等の情報が含まれる。交通規制情報には、工事等により車線の走行が制限または通行止めとされている情報などが含まれる。記憶部42には、変速動作の基準となるシフトマップ(変速線図)、各種制御のプログラム、プログラムで用いられる閾値等の情報も記憶される。
演算部41は、自動走行に関する機能的構成として、自車位置認識部43と、外界認識部44と、行動計画生成部45と、走行制御部46とを有する。
自車位置認識部43は、GPS受信機34で受信した車両200の位置情報および地図データベース35の地図情報に基づいて、地図上の車両200の位置(自車位置)を認識する。記憶部42に記憶された地図情報(建物の形状などの情報)と、外部センサ群31が検出した車両200の周辺情報とを用いて自車位置を認識してもよく、これにより自車位置を高精度に認識することができる。なお、道路上や道路脇の外部に設置されたセンサで自車位置を測定可能であるとき、そのセンサと通信ユニット37を介して通信することにより、自車位置を高精度に認識することもできる。
外界認識部44は、ライダ、レーダ、カメラ等の外部センサ群31からの信号に基づいて車両200の周囲の外部状況を認識する。例えば車両200の周辺を走行する周辺車両(前方車両や後方車両)の位置や速度や加速度、車両200の周囲に停車または駐車している周辺車両の位置、および他の物体の位置や状態などを認識する。他の物体には、標識、信号機、道路の境界線や停止線、建物、ガードレール、電柱、看板、歩行者、自転車等が含まれる。他の物体の状態には、信号機の色(赤、青、黄)、歩行者や自転車の移動速度や向きなどが含まれる。
行動計画生成部45は、例えばナビゲーション装置36で演算された目標経路と、自車位置認識部43で認識された自車位置と、外界認識部44で認識された外部状況とに基づいて、現時点から所定時間先までの車両200の走行軌道(目標軌道)を生成する。目標経路上に目標軌道の候補となる複数の軌道が存在するときには、行動計画生成部45は、その中から法令を順守し、かつ効率よく安全に走行する等の基準を満たす最適な軌道を選択し、選択した軌道を目標軌道とする。そして、行動計画生成部45は、生成した目標軌道に応じた行動計画を生成する。
行動計画には、現時点から所定時間T(例えば5秒)先までの間に単位時間Δt(例えば0.1秒)毎に設定される走行計画データ、すなわち単位時間Δt毎の時刻に対応付けて設定される走行計画データが含まれる。走行計画データは、単位時間毎の車両200の位置データと車両状態のデータとを含む。位置データは、例えば道路上の2次元座標位置を示す目標点のデータであり、車両状態のデータは、車速を表す車速データと車両200の向きを表す方向データなどである。走行計画は単位時間毎に更新される。
行動計画生成部45は、現時点から所定時間T先までの単位時間Δt毎の位置データを時刻順に接続することにより、目標軌道を生成する。このとき、目標軌道上の単位時間Δt毎の各目標点の車速(目標車速)に基づいて、単位時間Δt毎の加速度(目標加速度)を算出する。すなわち、行動計画生成部45は、目標車速と目標加速度とを算出する。なお、目標加速度を走行制御部46で算出するようにしてもよい。
行動計画生成部45は、目標軌道を生成する際に、まず走行態様を決定する。具体的には、前方車両に追従する追従走行、前方車両を追い越すための追い越し走行、走行車線を変更する車線変更走行、高速道路や有料道路の本線に合流する合流走行、走行車線を逸脱しないように車線を維持するレーンキープ走行、定速走行、減速走行または加速走行等の走行態様を決定する。そして、走行態様に基づいて目標軌道を生成する。
図3は、行動計画生成部45で生成された合流走行時における行動計画の一例を示す図である。すなわち、図3では、加速車線301から車線変更して本線302に合流、より具体的には本線302を走行中の第1車両201と第2車両202との間に合流する走行計画が示される。なお、第1車両201と第2車両202を示す実線は、第1車両201と第2車両202の現時点の位置を、点線は合流時に予想される位置を示す。図3の各点Pは、現時点から所定時間先までの単位時間毎の位置データに対応し、これら各点Pを時刻順に接続することにより、目標軌道304が得られる。現時点における車両200の位置は地点Paである。合流走行の走行計画は、車両200が本線302上の合流地点Pbに至ったときの第1車両201と第2車両202の位置を予想して生成される。すなわち、第1車両201および第2車両202の走行を妨げないように合流地点Pbが設定される。
走行制御部46は、自動運転モードにおいて、行動計画生成部45で生成された目標軌道に沿って車両200が走行するように各アクチュエータACを制御する。すなわち、単位時間毎の目標点Pを車両200が通過するように、スロットル用アクチュエータ、変速用アクチュエータ、ブレーキ用アクチュエータ、および操舵用アクチュエータなどをそれぞれ制御する。
より具体的には、走行制御部46は、自動運転モードにおいて道路勾配などにより定まる走行抵抗を考慮して、行動計画生成部45で算出された単位時間毎の目標加速度を得るための要求駆動力を算出する。そして、例えば内部センサ群32により検出された実加速度が目標加速度となるようにアクチュエータACをフィードバック制御する。すなわち、車両200が目標車速および目標加速度で走行するようにアクチュエータACを制御する。なお、手動運転モードでは、走行制御部46は、内部センサ群32により取得されたドライバからの走行指令(アクセル開度等)に応じて各アクチュエータACを制御する。
ところで、図3に示すように車両200が加速車線301から本線302に合流するとき、本線302を走行中の他車両(第1車両201、第2車両202)の走行を妨げないように行動計画が生成され、その行動計画に基づいて車両200が走行する。このため、第1車両201と第2車両202との間の車間距離が短いなどの理由で合流が困難であるとき、車両200を例えば図3の停止地点Pcで停車させ、合流が可能な状況となるまで待機させる。すなわち、行動計画生成部45は、車両200を停止地点Pcで停車させるような行動計画を生成する。
このように車両200が停止した状態から車両200を本線302に合流させる場合、車両200を加速させる必要があるが、加速性能(最大加速度)は車両200毎に異なる。このため、加速性能が低い車両200を自動運転により合流させるとき、合流を許可する第1車両201と第2車両202の車間距離(合流許可車間距離)を十分に長くとる必要がある。その結果、車両200の合流の機会が減って車両200の停車時間が長くなり、渋滞を引き起こすおそれがある。このような問題を解消するため、本実施形態では、以下のように自動運転車両システム100を構成する。
図4は、図2のコントローラ40の構成、主に行動計画生成部45の構成をより詳細に示すブロック図である。図4に示すように、行動計画生成部45は、機能的構成として、合流地点算出部451と、最大加速度算出部452と、停止地点決定部453と、合流判定部454と、合流指令部455とを有する。
合流地点算出部451は、合流走行の行動計画を生成するとき、自車位置認識部43により認識された自車位置と、外界認識部44により認識された外部状況とに基づいて、本線302上の目標の合流地点Pbを算出する。図5は、合流地点Pbの算出方法を説明するための図である。図5に示すように、加速車線301上における現時点の車両200の位置(現地点Pa)を原点とし、加速車線301に沿ってX軸をとり、加速車線301に垂直に本線302に向かってY軸をとったXY座標を定義する。このとき、レーザ、ライダ、カメラ等の外部センサ群31からの信号に基づいて外界認識部44により認識された現時点の第1車両201の地点P1の座標は(x1、y1)、第2車両202の地点P2の座標は(x2、y2)である。現地点Pa(XY座標の原点)は、時間経過に伴い変化する。
合流地点算出部451は、合流地点Pbを算出するにあたり、まず、現時点における第1車両201の車速V1と第2車両202の車速V2を算出する。車速V1,V2は、内部センサ群32からの信号に基づいて自車両200の車速V0を検出するとともに、外部センサ群31からの信号に基づいて自車両200と第1車両201、第2車両202との間の距離の変化量を検出し、車速V0と距離の変化量とに基づいて算出することができる。なお、通信ユニット37を介して第1車両201および第2車両202の車速情報を取得してもよい。
次いで、合流地点算出部451は、第1車両201と第2車両202とが例えば現時点の車速V1,V2のまま走行しているとき、車速V1,V2を用いて、現時点から所定時間ΔT後の第1車両201と第2車両202の本線302上の地点P1’、P2’における座標(x1’、y1’),(x2’、y2’)をそれぞれ算出する。なお、第1車両201と第2車両202が現時点で加速中または減速中であるときは、車速V1,V2を変化させて所定時間ΔT後の位置座標(x1’、y1’),(x2’、y2’)を算出する。所定時間ΔTは、走行計画データの設定間隔である単位時間Δt(例えば0.1秒)毎に設定され、合流地点算出部451は、単位時間Δt毎の第1車両201と第2車両202の将来の位置座標を算出する。すなわち、現時点から単位時間Δtが経過する度の所定時間ΔTをパラメータとして、第1車両201と第2車両202の各所定時間ΔTに対応する位置座標を算出する。
次いで、合流地点算出部451は、所定時間ΔT後の第1車両201の地点P1’と第2車両202の地点P2’の中点の座標((x1’+x2’)/2、(y1’+y2’)/2)を、合流地点Pb(xb、yb)として算出する。合流地点Pbは所定時間ΔTをパラメータとして単位時間Δt毎に算出される。図5の地点Pdは加速区間の終端地点であり(図3参照)、合流地点Pbは、少なくとも終端地点Pdよりも進行方向手前側の位置として算出される。すなわち、合流地点算出部451は、終端地点PdのX座標の値xdよりも合流地点PbのX座標の値xbの方が小さいことを条件として、合流地点Pbを算出する。
最大加速度算出部452は、車両200が現時点で発生し得る最大加速度aを算出する。最大加速度Amaxは、例えば、加速時に予測されるエンジン回転数の下での最大エンジントルクTe、変速機2の変速比α、駆動輪3のタイヤの半径(タイヤ半径r)、勾配抵抗、転がり抵抗、空気抵抗などの各種抵抗β、および車重Wを用いて次式(I)で算出される。車両停車中には、変速機2が1速段に変速されたときに最大加速度Amaxが得られる。
Amax=((Te×α/r)−β)/W ・・・(I)
なお、車両200がハイブリッド車両や電気自動車である場合、走行モータの最大トルクを用いて最大加速度Amaxが算出される。この場合、バッテリの残容量SOCを考慮して、走行モータの最大トルクが算出される。例えば、バッテリの残容量SOCが少なく、走行モータの最大トルクが制限されるとき、最大加速度Amaxは減少する。
停止地点決定部453は,車両200の停止時の加速性能(最大加速度Amax)に応じて加速車線301上の停止地点Pcを決定(設定)する。図6は、車両200(200A,200B)の停止地点Pc(Pc1,Pc2)の一例を示す図である。停止地点決定部453は、車両200の加速性能と終端地点Pdまでの距離とを考慮して停止地点Pcを設定する。具体的には、最大加速度Amaxが小さいほど進行方向手前側(後方)に停止地点Pcを設定する。図6では、車両200Bは車両200Aよりも、加速性能が低く最大加速度Amaxが小さい。したがって、車両200Bの停止地点Pc2を車両200Aの停止地点Pc1よりも距離ΔXだけ後方に設定する。これにより加速性能が低い車両ほど、停止状態からの加速距離を長くとることができる。距離ΔXは、車両200A,200Bの加速性能の差が大きいほど、長くなる。
停止地点決定部453は、停止地点Pc1、Ps2の手前に、車両200の減速開始を指令するための減速開始地点Pe1,Pe2を設定することができる。この場合、車両200Bの減速開始地点Pe2を車両200Aの減速開始地点Pe1よりも後方に設定することができる。減速開始地点Pe1,Pe2は、例えば車両200が停止するまでの減速度の大きさ(絶対値)が所定値以下になるように、つまり減速ショックが過大とならないように設定される。
合流判定部454は、合流地点算出部451と最大加速度算出部452と停止地点決定部453とからの信号に応じて、合流条件の成否を判定する。合流条件は、所定時間ΔT後に予想される第1車両201と第2車両202との車間距離ΔL(図5)が閾値ΔLa以上であり、かつ、合流地点算出部451により算出された合流地点Pbに所定時間ΔT内に車両200が到達でき、かつ、合流地点Pbに到達した際の車速が最終的な目標車速(最終目標車速)Va以上となるときに成立する。この判定は、第1車両201と第2車両202の走行を妨げずに車両200を合流させることができるか否かの判定であり、最終目標車速Vaは例えば第1車両201の車速V1に設定される。閾値ΔLaは、車速が速いほど大きくなるように車速に応じて設定される。
合流判定部454は、車両200の走行中に合流条件の成否を判定する第1合流判定部454Aと、車両200の停止後に合流条件の成否を判定する第2合流判定部454Bとを有する。すなわち、本実施形態では、まず車両200の走行中に、第1合流判定部454Aが合流条件の成否を判定する。そして、第1合流判定部454Aは、合流条件が成立と判定すると、合流許可を指令し、合流条件が不成立と判定すると、合流許可を指令することなく車両200を、停止地点決定部453により決定された加速車線301上の停止地点Pcで停車させる。
第1合流判定部454Aの処理をより具体的に説明する。第1合流判定部454Aは、まず、所定時間ΔT後の第1車両201と第2車両202の位置座標(x1’、y1’),(x2’、y2’)に基づき、第1車両201と第2車両202との車間距離ΔLを算出し、車間距離ΔLが閾値ΔLa以上であるか否かを判定する。さらに、最大加速度算出部452で算出された最大加速度Amaxで車両200を加速させたときに、車速が最終目標車速Vaとなるまでに要する時間ΔTmin(最小加速時間と呼ぶ)を算出するとともに、ΔTminを合流条件の成否を判定するための所定時間ΔTの初期値ΔT0に設定する。すなわち、所定時間ΔTが最小加速時間ΔTminよりも短いとき、所定時間ΔT後の車速は最終目標車速Va未満であり、合流条件は明らかに不成立となるため、所定時間ΔTを少なくとも最小加速時間ΔTmin以上に設定する。
そして、所定時間ΔTが初期値ΔT0である場合、現在の地点Paから、所定時間ΔT0に対応して合流地点算出部451により算出された合流地点Pbまでの目標移動距離D0を算出するとともに、最大加速度Amaxで所定時間ΔT0走行したときの車両200の最大走行可能距離D0maxを算出する。次いで、第1合流判定部454Aは、最大走行可能距離D0maxが目標移動距離D0以上であるか否か(D0max≧D0)を判定し、D0max≧D0であるときは、所定時間ΔT0内に車両200が合流地点Pbに移動可能であるため、合流条件が成立と判定する。一方、D0max<D0であるときは、合流条件が不成立と判定し、所定時間ΔTに単位時間Δtを加算して、所定時間ΔTをΔT0からΔT1に更新する。
次いで、第1合流判定部454Aは、更新後の所定時間ΔT1を用いて、同様に合流条件の成否を判定する。すなわち、所定時間ΔT1に対応する目標移動距離D1を算出するとともに、最大加速度Amaxで所定時間ΔT1走行したときの車両200の最大走行可能距離D1maxを算出する。そして、D1max≧D1であるときは、合流条件が成立と判定し、D1max<D1であるときは、合流条件が不成立と判定して所定時間ΔTに単位時間Δtを加算し、所定時間ΔTをΔT1からΔT2に更新する。
以降、合流条件が成立と判定されるまで、第1合流判定部454Aは、所定時間ΔTをΔT3,ΔT4,ΔT5・・と、順次更新しながら同様の処理を繰り返す。この場合、単位時間Δtが実際に経過する度に、車両200の位置を更新しながら、合流条件の成否を判定する。合流条件が成立せずに、車両200が停止地点決定部453により決定された停止地点Pcに到達すると、第1合流判定部454Aでの合流条件の成否判定は終了する。
第2合流判定部454Bは、第1合流判定部454Aで合流条件が不成立と判定されて、停止地点決定部453により決定された停止地点Pcで車両200が停車すると、合流条件の成否判定を開始する。そして、合流条件が成立と判定されると、合流許可を指定し、合流条件が不成立と判定されると、合流条件が成立と判定されるまで停止地点Pcで車両200を停止させたまま待機する。
第2合流判定部454Bは、第1合流判定部454Aと同様に、合流条件の成否判定を行う。すなわち、現時点から所定時間ΔT(T0,T1,T2・・)後の目標移動距離D(D0,D1,D2・・)と最大走行可能距離Dmax(D0max,D1max,D2max・・)との大小を比較し、Dmax≧Dとなるまで、所定時間ΔTを更新して合流条件の成否判定を繰り返す。
合流指令部455は、第1合流判定部455Aにより合流条件が成立と判定される前は、車両200が停止地点Pcで停止するような行動計画を生成する。そして、車両200が停止地点Pcに至る前に、第1合流判定部455Aにより合流条件が成立と判定されると、行動計画を修正し、本線302に車線変更して合流する合流走行の行動計画を生成する。また、車両200が停止地点Pcで停止した後は、停止状態を維持するような行動計画を生成し、その状態で第2合流判定部455Bにより合流条件が成立と判定されると、行動計画を修正し、合流走行の行動計画を生成する。
具体的には、合流指令部455は、第1合流判定部454Aまたは第2合流判定部454Bにより合流条件が成立と判定されると、合流条件の成立時の所定時間ΔTnを用いて合流走行の行動計画を生成する。図7は、行動計画に含まれる目標車速Vの時間経過に伴う変化の特性f1の具体例を示す図である。図7は、第2合流判定部454Bが合流条件の成立を判定した例であり、現時点t=0での車速V0は0である。特性f2は、最大加速度Amaxの特性であり、特性f1の傾き(加速度)は、特性f2の傾き以下である。
目標車速Vは、特性f1に沿って所定時間ΔTnの経過前に最終目標車速Vaまで徐々に上昇しており、その後は、最終目標車速Vaに維持されている。特性f1の下側の面積が、所定時間ΔTnに対応する目標移動距離Dnに相当する。目標移動距離Dnは、特性f2の下側の面積(最大走行可能距離Dnmax)以下である。合流指令部455は、図7に示すように、所定時間ΔTn後の車速が最終目標車速Vaであり、かつ、走行距離が目標移動距離Dnとなるような特性f1を設定する。そして、特性f1に応じた行動計画を生成し、行動計画を走行制御部46に出力する。
図8は、図4の行動計画生成部45における処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えば自動運転モードにおいて車両200が加速車線301を走行し、かつ、合流地点Pbを算出するための基準となる第1車両201と第2車両202とが検出され、かつ、合流走行を行うための前提条件が成立すると開始される。
前提条件は、例えば(1)本線302を走行する第1車両201と第2車両202の現時点のY座標y1、y2の位置ずれが小さいこと、すなわち、y1とy2との差の絶対値が所定の閾値未満であること、(2)車線変更禁止領域でないこと、(3)第1車両201と第2車両202の加減速の変化量の大きさ(絶対値)がそれぞれ所定の閾値未満であること、(4)第1車両201と第2車両202のヨーレート変化量の大きさ(絶対値)がそれぞれ所定の閾値未満であること、(5)第1車両201のX座標x1が車両200に対し一定範囲内であること、すなわちx1が所定の下限値より大きくかつ所定の上限値より小さいこと、(6)第2車両202のX座標x2が車両200に対し一定範囲内であること、すなわちx2が所定の下限値より大きくかつ所定の上限値より小さいこと、などである。これら全ての前提条件が成立すると、図8の処理が開始される。
まず、ステップS1で、現時点から所定時間ΔT後における車両200の合流地点Pbを算出する。すなわち、第1車両201と第2車両202の本線302上の地点P1’、P2’における座標(x1’、y1’),(x2’、y2’)をそれぞれ算出し、地点P1’、P2’の中点を算出する。車両200が走行中で、単位時間Δt毎に車両200の位置が変化するときには、移動後の車両200の地点を基準にして所定時間ΔT後の合流地点Pbを算出する。なお、初期の所定時間ΔT0は、車両200が最終目標車速Va(例えば第1車両201の車速V1)となるまでに要する最小加速時間ΔTminに設定される。
次いで、ステップS2で、最大エンジントルクTe、変速機2の変速比α、タイヤ半径r、各種抵抗βを用いて、上式(I)により車両200が現時点で発生し得る最大加速度Amaxを算出する。次いで、ステップS3で、最大加速度Amaxに応じて加速車線301上の車両200の停止地点Pcを設定する。すなわち、最大加速度Amaxが小さいほど、進行方向手前側(後方)に停止地点Pcを設定する(図6参照)。
次いで、ステップS4で、合流条件が成立したか否かを判定する。すなわち、第1車両201と第2車両202の車間距離ΔLが閾値ΔLa以上で、かつ、ステップS1で算出された合流地点Pbに所定時間ΔT内に車両200が到達でき、かつ、合流地点Pbに到達した際の車速が最終目標車速Va以上となるか否かを判定する。ステップS4で肯定されるとステップS5に進み、否定されるとステップS6に進む。
ステップS5では、所定時間ΔT後に車両200が合流地点Pbに到達し、かつ、そのときの車速が最終目標車速Vaとなるような行動計画を生成する。例えば図7に示すような目標車速Vの変化を含む行動計画を生成する。そして、その行動計画を走行制御部46に出力する。これにより、車両200は行動計画に従い合流走行を開始する。
一方、ステップS6では、自車位置認識部43により認識された車両200の位置がステップS3で設定した停止地点Pcに到達したか否かを判定する。ステップS6で否定されるとステップS7に進み、所定時間ΔTを単位時間Δt分だけ更新し、ステップS1に戻る。一方、ステップS6で肯定されるとステップS8に進み、車両200を停止地点Pcで停車させるような行動計画を生成し、行動計画を走行制御部46に出力する。
次いで、ステップS9で、ステップS4と同様、合流条件の成否を判定する。すなわち、第1車両201と第2車両202の車間距離ΔLが閾値ΔLa以上で、かつ、ステップS1で算出された合流地点Pbに所定時間ΔT内に車両200が到達でき、かつ、合流地点Pbに到達した際の車速が最終目標車速Va以上となるか否かを判定する。ステップS9で肯定されるとステップS5に進み、否定されるとステップS1に戻る。
図9は、自動運転車両システム100の主要な動作の一例を具体的に説明する図である。図9は、車両200が停止地点Pcに至るまで合流条件が成立せずに、車両200が停止地点Pcで停車した状態(ステップS8)を示す。例えば本線302が渋滞していて車間距離ΔLが閾値ΔLa未満であるため、車両200が合流できずに一旦停止した状態を示す。
ここで、車両200Aは車両200Bよりも最大加速度Amaxが大きいと仮定する。このとき、車両200Bの停止地点Pc2は車両200Aの停止地点Pc1よりも進行方向手前側(後方)に設定される(ステップS3)。これにより、車両200Bの停止地点Pc2から合流地点Pbまでの距離が、車両200Aの停止地点Pc1から合流地点Pbまでの距離よりも長くなる。その結果、例えば車間距離ΔLが閾値ΔLa以上の状態を検出したときに、車両200Bは所定時間ΔT後に最終目標車速Vaに容易に到達することができ、第1車両201と第2車両202の走行を妨げることなくスムーズな合流が可能となる。
また、車両200Aの停止地点Pc1は車両200Bの停止地点Pc2よりも前方に位置するので、車両200Aにとっては、停止するまでの間の合流の機会が増加する。これにより車両200Aは停止前に合流できる確率が高まり、自動運転による良好な合流走行を実現可能である。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態に係る自動運転車両システム100は、車両200の周辺状況を検出する外部センサ群31と、外部センサ群31により検出された周辺状況に応じて、車両200の行動計画を生成する行動計画生成部45と、行動計画生成部45により生成された行動計画に応じて車両200の走行用アクチュエータACを制御する走行制御部46と、を備える(図2)。行動計画生成部45は、車両200を、加速車線301の停止地点Pcで停車させた後に本線302の合流地点Pbで第1車両201とその後方の第2車両202との間に合流させる行動計画を生成するとき、車両200の停止状態から発生し得る最大加速度Amaxが大きいほど、停止地点Pcを車両進行方向側に設定する(図6)。
これにより、最大加速度Amaxが小さい車両200Bは、より進行方向手前側に停止するようになるため、加速走行距離を長くすることができる。したがって、車両200Bのスムーズな合流走行が可能となる。すなわち、最大加速度Amaxが小さい車両200Bにあっては、合流地点Pbで十分な車速とならない可能性が高いため、車間距離ΔLが十分に大きい場合でないと、合流が困難となり、合流の機会が減少するおそれがある。この点、本実施形態では、最大加速度Amaxが低い車両200Bほど、進行方向手前側から加速走行を開始するようになるため、合流地点Pbで最終目標車速Vaまで容易に加速することができ、スムーズな合流走行が可能である。
(2)行動計画生成部45は、第1車両201の車速V1に基づいて最終目標車速Vaを設定し、車両200の車速が合流地点Pbで最終目標車速Vaまで上昇するように行動計画を生成する。これにより本線302を走行中の他車両の走行を妨げずに、適切に合流走行を実現できる。
(3)行動計画生成部45は、現時点から所定時間ΔT後の第1車両201と第2車両202との中点を合流地点Pbとして算出するとともに、車両200が所定時間ΔTだけ最大加速度Amaxで走行することによる最大走行可能距離Dmaxが現地点Paから合流地点Pbまでの目標移動距離D以上であり、かつ、所定時間ΔT後の車両200の車速が最終目標車速Vaまで上昇可能であるとき、合流が可能と判定する。これにより、車両200毎の加速性能を考慮した良好な合流が可能である。
上記実施形態は種々の形態に変更することができる。以下、変形例について説明する。上記実施形態では、外部センサ群31により車両200の周辺状況を検出するようにしたが、通信ユニット37を介して周辺状況を検出するようにしてもよく、周辺状況検出部は上述したものに限らない。上記実施形態では、高速道路や有料道路等の加速車線(第1車線)から本線(第2車線)に合流する場合に、自動運転車両システム100を適用するようにしたが、道路工事等により車線が減少するときの車線変更する場合にも自動運転車両システムを同様に適用することができ、第1車線と第2車線は上述したものに限らない。したがって、第1車線で車両を停止させる第1地点および第2車線に車両を合流させる第2地点は、上述した停止地点Pcおよび合流地点Pb以外であってもよい。
上記実施形態では、行動計画生成部45の構成について主に説明したが、自動運転車両を、第1車線の第1地点で停車させた後に第2車線の第2地点で第1車両とその後方の第2車両との間に合流させる行動計画を生成するときに、自動運転車両の停止状態から発生し得る最大加速度が大きいほど、第1地点を車両進行方向側に設定するのであれば、行動計画生成部の構成は上述したものに限らず、いかなるものでもよい。上記実施形態では、合流地点Pbにおける目標車速(最終目標車速Va)を第1車両201の車速に設定したが、第2車両202の車速や、第1車両201の車速と第2車両202の車速との平均値等に目標車速を設定するようにしてもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
31 外部センサ群、40 コントローラ、45 行動計画生成部、46 走行制御部、100 自動運転車両システム、200 自動運転車両、201 第1車両、202 第2車両、451 合流地点算出部、452 最大加速度算出部、453 停止地点決定部、454 合流判定部、Pb 合流地点、Pc 停止地点

Claims (3)

  1. 自動運転車両の周辺状況を検出する周辺状況検出部と、
    前記周辺状況検出部により検出された周辺状況に応じて、前記自動運転車両の行動計画を生成する行動計画生成部と、
    前記行動計画生成部により生成された行動計画に応じて前記自動運転車両の走行用アクチュエータを制御する走行制御部と、を備える自動運転車両システムであって、
    前記行動計画生成部は、前記自動運転車両を、第1車線の第1地点で停車させた後に第2車線の第2地点で第1車両とその後方の第2車両との間に合流させる行動計画を生成するとき、前記自動運転車両の停止状態から発生し得る最大加速度が大きいほど、前記第1地点を車両進行方向側に設定することを特徴とする自動運転車両システム。
  2. 請求項1に記載の自動運転車両システムにおいて、
    前記行動計画生成部は、前記第1車両の車速に基づいて目標車速を設定し、前記自動運転車両の車速が前記第2地点で目標車速まで上昇するように行動計画を生成することを特徴とする自動運転車両システム。
  3. 請求項2に記載の自動運転車両システムにおいて、
    前記行動計画生成部は、現時点から所定時間後の前記第1車両と前記第2車両との中点を前記第2地点として算出するとともに、前記自動運転車両が前記所定時間だけ前記最大加速度で走行することによる最大走行可能距離が前記第1地点から前記第2地点までの距離以上であり、かつ、前記所定時間後の前記自動運転車両の車速が前記目標車速まで上昇可能であるとき、合流が可能と判定することを特徴とする自動運転車両システム。
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