JP2020103246A - 可食性印刷用フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】台紙を備えずに印刷機で印刷することが可能であり、温度や水分量が異なる複数種類の食品および飲料に静置後一定の時間はフィルムが残っており、当該フィルムを静置した食品をカットした際にはフィルムが崩壊し、食した際には異物感を生じにくい可食性印刷用フィルムを提供する。【解決手段】本発明に係る可食性印刷用フィルムは、ハイアミロース澱粉と、食物繊維素材と、ハイドロコロイドと、を少なくとも含有し、前記ハイアミロース澱粉は、アミロースを50重量%以上含んでおり、前記食物繊維素材は、JIS K 5101−13−1に準拠した方法で測定した保水力が350〜2000質量%(w/w)のセルロースであり、前記ハイドロコロイドは、10℃〜30℃の水に可溶である。【選択図】なし
Description
本発明は、可食性インクを搭載した印刷機で印刷することができ且つ食することができる可食性印刷用フィルムに関する。
従来から、可食性インクで表面に絵や文字を描き且つ食することができる可食性フィルムが知られている。このような可食性フィルムは、食品または飲料に載置され、貼付けられ、または巻付けられて、これらの装飾手段等として用いられている。このうち、可食性インクを搭載したインクジェットプリンタ等の印刷機で印刷可能な可食性印刷用フィルムが知られている。
一例として、特許文献1(特開平10−215792号公報)および特許文献2(特開2002−176933号公報)には、ケーキの上に可食性印刷用フィルムを載置し、この上からナイフでカットした場合に、フィルムが容易にカットされることによって、ケーキを変形することなくカットすることができる可食性印刷用フィルムが記載されている。
しかしながら、これらに例示されるフィルムは、フィルム自体の強度がきわめて弱く、強度を補填すべく印刷機で印刷する際に支持体となる台紙を備えていた。そのため、食品または飲料に使用する際にフィルムを台紙から剥がす手間が掛かることや温湿度によっては当該フィルムを台紙から剥がすことが困難となること等の問題があった。また、このようなフィルムを温かい飲料に載置(静置)した場合、崩壊の進行が速すぎてシートの印刷(絵や文字等)を楽しむことができない。
一方、可食性印刷用フィルムのフィルム強度が強すぎると、食品上に載置してナイフやスプーン等でカットした場合に、フィルムがカットされずに食品にめり込んで食品が変形してしまうことや、食した際に異物感が生じやすくなる等の問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、台紙を備えずに印刷機で印刷することが可能であり、温度や水分量が異なる複数種類の食品および飲料に静置後一定の時間はフィルムが残っており、当該フィルムを静置した食品をカットした際にはフィルムが崩壊し、食した際には異物感を生じにくい可食性印刷用フィルムを提供することを目的とする。
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る可食性印刷用フィルムは、ハイアミロース澱粉と、食物繊維素材と、ハイドロコロイドと、を少なくとも含有し、前記ハイアミロース澱粉は、アミロースを50重量%以上含んでおり、前記食物繊維素材は、JIS K 5101−13−1に準拠した方法で測定した保水力が350〜2000質量%(w/w)のセルロースであり、前記ハイドロコロイドは、10℃〜30℃の水に可溶であることを要件とする。
これによれば、台紙を備えずに印刷機で印刷することが可能な程度のフィルム強度を有することができる。また、温度や水分量が異なる複数種類の食品および飲料に静置後一定の時間はフィルムが崩壊せずに残っており、当該フィルムを静置した食品をカットした際にはフィルムが崩壊し、食した際には異物感を生じにくいという適度な崩壊性を有することができる。
また、前記食物繊維素材は、小麦ファイバー、オート麦ファイバー、サトウキビファイバー、ポテトファイバー、コーンファイバー、シトラスファイバー、ビートファイバー、えんどう豆ファイバー、アップルファイバー、グレープシードファイバー、米ぬか由来ファイバー、大豆由来ファイバー、パルプ由来の繊維状セルロース、およびパルプ由来の結晶セルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種類であることが好ましい。
また、前記ハイドロコロイドは、プルラン、アラビアガム、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、CMCナトリウム、HPC、MC、タラガム、LMペクチン、HMペクチン、イオタカラギナン、ラムダカラギナン、ゼラチン、キサンタンガム、サクシノグルカン、フェヌグリークガム、澱粉、および加工澱粉からなる群より選ばれる少なくとも1種類であることが好ましい。
前記食物繊維素材は、可食性印刷用フィルム中の前記食物繊維素材および前記ハイドロコロイドの合計重量に対して10〜90重量%含有されていることが好ましい。
本発明によれば、台紙を備えずに印刷機で印刷することが可能であり、温度や水分量が異なる複数種類の食品および飲料に静置後一定の時間はフィルムが残って印刷を楽しむことができ、当該フィルムを静置した食品をカットした際にはフィルムが崩壊し、食した際には異物感を生じにくい可食性印刷用フィルムを提供することができる。
本発明に係る可食性印刷用フィルムは、ハイアミロース澱粉と、食物繊維素材と、ハイドロコロイドと、を少なくとも含有し、前記ハイアミロース澱粉は、アミロースを50[重量%]以上含んでおり、前記食物繊維素材は、JIS K 5101−13−1に準拠した方法で測定した保水力が350〜2000[質量%(w/w)]のセルロースであり、前記ハイドロコロイドは、10[℃]〜30[℃]の水に可溶であることを特徴とする可食性印刷用フィルムである。
以下、詳細に説明する。
以下、詳細に説明する。
なお、[%]は、保水力については[質量%(w/w)]を意味し、それ以外については[重量%]を意味する。また、可食性印刷用フィルムを、単に「フィルム」と表記する場合がある。また、可食性印刷用フィルムの「十分な(良好な)崩壊性」とは、「温度や水分量が異なる複数種類の食品および飲料に静置後一定の時間はフィルムが崩壊せずに残っており、当該フィルムを静置した食品をカットした際にはフィルムが崩壊し、食した際には異物感を生じにくいという適度な崩壊性」を意味する。したがって、「十分な(良好な)崩壊性が得られない」とは、「温度や水分量が異なる複数種類の食品および飲料に静置後一定の時間はフィルムが崩壊せずに残っており、当該フィルムを静置した食品をカットした際にフィルムが崩壊せずに(カットされずに)食品にめり込んで食品が変形してしまう、または食した際にフィルムが口の中に残って異物感があるといった不十分な崩壊性である」ということを意味する。
[成分]
ハイアミロース澱粉とは、アミロースを50[重量%]以上含む澱粉である。ハイアミロース澱粉としては、特に限定されないが、例えば、コーンスターチが挙げられる。このハイアミロース澱粉は、エステル化、エーテル化、α化、湿熱処理、または酵素処理等の化学的、物理的、または生物学的な加工が施されたものであってもよい。
ハイアミロース澱粉とは、アミロースを50[重量%]以上含む澱粉である。ハイアミロース澱粉としては、特に限定されないが、例えば、コーンスターチが挙げられる。このハイアミロース澱粉は、エステル化、エーテル化、α化、湿熱処理、または酵素処理等の化学的、物理的、または生物学的な加工が施されたものであってもよい。
食物繊維素材は、JIS K 5101−13−1に準拠した方法で測定した保水力が350〜2000[質量%(w/w)]のセルロースである。当該保水力は、より好適には400〜1500[質量%(w/w)]の範囲内が好ましい。食物繊維素材の保水力が350[質量%]を下回ると、可食性印刷用フィルムの保水力が小さ過ぎて十分な崩壊性が得られにくい。一方、食物繊維素材の保水力が2000[質量%]を上回ると、可食性印刷用フィルムの保水力が大き過ぎてフィルム強度が弱くなりやすく、台紙を備えないと印刷機で印刷することが困難となる。さらに可食性印刷用フィルムを作製する際、後述する懸濁液の粘性が高くなり(流動性が悪くなり)作業しにくい。
ここで、JIS K 5101−13−1に準拠した方法とは、具体的には、試料は5.0[g]を使用し、精製亜麻仁油の代わりにイオン交換水を使用したJIS K 5101−13−1に準じた方法である。当該方法によると、保水力100[質量%]とは、試料5.0[g]が水5.0[g]を保水(吸収)したということになる。したがって、前述の保水力が350〜2000[質量%]とは、食物繊維素材5.0[g]が17.5[g]〜100[g]の水を吸収したということになる。
また、食物繊維素材の形態は、特に制限はないが、繊維状又は粒子状のものが好ましい。食物繊維素材の形態が繊維状の場合、平均繊維長が10[μm]〜1000[μm]の範囲内であるものが好ましい。平均繊維長が10[μm]を下回ると、可食性印刷用フィルムの十分な崩壊性が得られにくく、さらに粉体が二次凝集を起こして見かけの粒子径が大きくなりフィルム強度が低下してしまう。一方、平均繊維長が1000[μm]を上回ると、フィルム強度が弱くなりやすく、台紙を備えないと印刷機で印刷することが困難となる。さらにフィルムを作製する際、後述する懸濁液の粘性が高くなり(流動性が悪くなり)作業しにくい。
また、食物繊維素材の形態が粒子状の場合、平均粒子径が10[μm]〜150[μm]の範囲内であるものが好ましい。ここでいう「粒子状」とは二次凝集したものも含むが、「平均粒子径」とは一次粒子の平均粒子径を意味する。平均粒子径が10[μm]を下回ると、可食性印刷用フィルムの十分な崩壊性が得られにくく、さらに粉体が二次凝集を起こして見かけの粒子径が大きくなりフィルム強度が低下してしまう。一方、平均粒子径が150[μm]を上回ると、フィルム強度が弱くなりやすく、台紙を備えないと印刷機で印刷することが困難となる。さらにフィルムを作製する際、後述する懸濁液の粘性が高くなり(流動性が悪くなり)作業しにくい。
セルロースとしては、特に限定されないが、例えば、小麦ファイバー、オート麦ファイバー、サトウキビファイバー、ポテトファイバー、コーンファイバー、シトラスファイバー、ビートファイバー、えんどう豆ファイバー、アップルファイバー、グレープシードファイバー、米ぬか由来ファイバー、大豆由来ファイバー、パルプ由来の繊維状セルロース、パルプ由来の結晶セルロース等の天然由来セルロースが挙げられる。
繊維状のセルロースは、主として溶液の分散安定剤や錠剤の賦形剤として使用されているものを採用することができる。また、粒子状のセルロースは、主として直接打錠用賦形剤などに使用されているものを採用することができる。ただし、前述の保水力の範囲内(350〜2000[質量%])であるものに限る。
ハイドロコロイドとは、食品に用いられるハイドロコロイドで、主に水溶性の多糖類または蛋白質である。本発明に用いられるハイドロコロイドは、10[℃]〜30[℃]の水に溶解する冷水可溶ハイドロコロイドである。ただし、崩壊性を損なわない程度において、崩壊速度をコントロールする意味で冷水可溶ハイドロコロイドに加えて後述する冷水不溶ハイドロコロイドを少量添加してもよい。
冷水可溶ハイドロコロイドとしては、特に限定されないが、例えば、プルラン、アラビアガム、グアーガム、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸塩(ただしカルシウム塩等の水に不溶なものは除く)、アルギン酸プロピレングリコールエステル(アルギン酸PGA)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMCナトリウム)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、タラガム、LMペクチン、HMペクチン、イオタカラギナン、ラムダカラギナン、ゼラチン、キサンタンガム、サクシノグルカン、フェヌグリークガム、澱粉、加工澱粉等が挙げられる。
なお、食することはせずに専ら飲料に浮かべて印刷を楽しむための可食性印刷用フィルムを得るには、上記の冷水可溶ハイドロコロイドに変えて50[℃]〜60[℃]以上の水で溶解する冷水不溶ハイドロコロイド(温水可溶ハイドロコロイド)を用いるとよい。これによって、長時間に亘ってフィルムが崩壊せずに飲料に残っている印刷用フィルムを作製することができる。
また、前述の通り、本発明に用いられるハイドロコロイドにおいても、崩壊性を損なわない程度において、冷水可溶ハイドロコロイドに加えて冷水不溶ハイドロコロイドを少量添加してもよい。
また、前述の通り、本発明に用いられるハイドロコロイドにおいても、崩壊性を損なわない程度において、冷水可溶ハイドロコロイドに加えて冷水不溶ハイドロコロイドを少量添加してもよい。
上記の冷水不溶ハイドロコロイドとしては、例えば、寒天、カッパカラギナン、脱アシル型ジェランガム、ネーティブ型ジェランガム、ローカストビーンガム、カシアガム、タマリンドガム、サイリュームシードガム等が挙げられる。
以上の成分の配合量は、食物繊維素材を、食物繊維素材およびハイドロコロイドの合計重量に対して10〜90[重量%]添加することが好ましく、より好適には20〜80[重量%]、さらに好適には30〜70[重量%]添加することが好ましい。すなわち、食物繊維素材とハイドロコロイドの配合比(食物繊維素材:ハイドロコロイド)が1:9〜9:1の範囲内であることが好ましく、より好適には2:8〜8:2の範囲内、さらに好適には3:7=7:3の範囲内であることが好ましい。食物繊維素材の含有率が小さ過ぎると、可食性印刷用フィルムの保水力が小さ過ぎて十分な崩壊性が得られにくい。また、ハイドロコロイドの含有率が相対的に大きくなることから、可食性印刷用フィルムの粘性が高くなって、食した際にも糊状感を感じやすく異物感が生じやすい。一方、食物繊維素材の含有率が大き過ぎると、ハイドロコロイドの含有率が相対的に小さくなる。その結果、フィルム強度が弱くなりやすく、台紙を備えないと印刷機で印刷することが困難となる。さらにフィルムを作製する際、後述する懸濁液の粘性が高くなり(流動性が悪くなり)作業しにくい。
なお、フィルム作製時における各成分の配合比(重量比)は、最終的な可食性印刷用フィルムの重量比とほぼ一致する。したがって、最終的な可食性印刷用フィルムについては、食物繊維素材が、可食性印刷用フィルム中の食物繊維素材およびハイドロコロイドの合計重量に対して10〜90[重量%]含有されていることが好ましく、より好適には20〜80[重量%]、さらに好適には30〜70[重量%]含有されていることが好ましい。
[可食性印刷用フィルム]
本発明における可食性印刷用フィルムは、ハイアミロース澱粉と食物繊維素材とハイドロコロイドとを含むことによって、パルプ由来の紙のような白色の色彩を有し、印刷に適した表面が均質なシートに形成される。当該可食性印刷用フィルムは、50[mm角]に裁断したフィルムを60[℃]の水300[cc]上に静置した際に、5[分]〜10[分]程度で崩壊することが好ましい。また、JIS K 7127:1999に準拠した方法で測定した引張破断強度が2[MPa]より大きいことが好ましく、さらに好適には3[MPa]以上であることが好ましい。引張破断強度が20[MPa]以上の場合、十分な崩壊性が得られにくくなる。また、引張破断強度が2[MPa]以下の場合、台紙を備えないと印刷機で印刷することが困難となる。
本発明における可食性印刷用フィルムは、ハイアミロース澱粉と食物繊維素材とハイドロコロイドとを含むことによって、パルプ由来の紙のような白色の色彩を有し、印刷に適した表面が均質なシートに形成される。当該可食性印刷用フィルムは、50[mm角]に裁断したフィルムを60[℃]の水300[cc]上に静置した際に、5[分]〜10[分]程度で崩壊することが好ましい。また、JIS K 7127:1999に準拠した方法で測定した引張破断強度が2[MPa]より大きいことが好ましく、さらに好適には3[MPa]以上であることが好ましい。引張破断強度が20[MPa]以上の場合、十分な崩壊性が得られにくくなる。また、引張破断強度が2[MPa]以下の場合、台紙を備えないと印刷機で印刷することが困難となる。
フィルムの膜厚は、30[μm]〜300[μm]の範囲内が好ましい。膜厚が薄過ぎるとフィルム強度が弱くなりやすく、台紙を備えないと印刷機で印刷することが困難となる。一方、膜厚が厚過ぎるとフィルムの十分な崩壊効果が得られにくい。なお、本発明における可食性印刷用フィルムに台紙を備えることは、当然に可能である。この場合には、膜厚を15[μm]程度まで薄くすることができる。台紙には、例えば、PETフィルムやラミネート紙等を用いることができる。
[製造方法]
本発明における可食性印刷用フィルムは、溶媒に原料であるハイアミロース澱粉と食物繊維素材とハイドロコロイドとを分散させた懸濁液を調整し、これを成膜して乾燥させることによって製造することができる。懸濁液は、粉末状態の各成分と溶媒とを混合して撹拌することによって調整することができ、あるいは予め溶媒に溶解させた各成分を混合することによっても調整することができる。溶媒としては、例えば水を挙げることができる。懸濁液を調整する際、通常は混合液を50[℃]〜100[℃]程度に加温するが、本発明に用いられるハイドロコロイドは冷水可溶ハイドロコロイドであるため、混合液を加温せずに常温のまま撹拌してもよい。撹拌時間は1[分]〜60[分]程度である。
本発明における可食性印刷用フィルムは、溶媒に原料であるハイアミロース澱粉と食物繊維素材とハイドロコロイドとを分散させた懸濁液を調整し、これを成膜して乾燥させることによって製造することができる。懸濁液は、粉末状態の各成分と溶媒とを混合して撹拌することによって調整することができ、あるいは予め溶媒に溶解させた各成分を混合することによっても調整することができる。溶媒としては、例えば水を挙げることができる。懸濁液を調整する際、通常は混合液を50[℃]〜100[℃]程度に加温するが、本発明に用いられるハイドロコロイドは冷水可溶ハイドロコロイドであるため、混合液を加温せずに常温のまま撹拌してもよい。撹拌時間は1[分]〜60[分]程度である。
懸濁液の成膜には、公知の方法を用いることができる。具体的には、例えば、キャスティング法、インフレーション法、スプレー法、印刷法等を挙げることができ、キャスティング法の場合の支持体としては、PETフィルムや板状プレート等を挙げることができる。その後、成膜したシートを乾燥することによって可食性印刷用フィルムを得ることができる。乾燥温度60[℃]〜100[℃]程度、乾燥時間は1[分]〜60[分]程度である。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明する。ただし、本発明の範囲が当該実施例に限定されるものではない。
1.可食性印刷用フィルムの物性評価試験
[方法]
ハイアミロース澱粉と食物繊維素材とハイドロコロイドとを含有する可食性印刷用フィルムを作製した。ハイアミロース澱粉には、コーンスターチを用いた。食物繊維素材には、表1に示すものの中から保水力が350[質量%(w/w)]以上のものを用いた。ハイドロコロイドには、表2に示す冷水可溶ハイドロコロイドを用いた。
一方、比較例として、表1に示す食物繊維素材の中から保水力が350[質量%(w/w)]未満の食物繊維素材を用いたフィルムを作製した。また、別の比較例として、表3に示す冷水不溶ハイドロコロイドを用いたフィルムを作製した。また、別の比較例として、食物繊維素材またはハイアミロース澱粉を含有しない可食性印刷用フィルムを作製した。
フィルムの作製にあたっては、可塑剤(グリセリン)および乳化剤を加えている。
以上の実施例および比較例のフィルムについて崩壊性(崩壊時間)およびフィルム強度(引張破断強度)を測定した。
なお、本試験ではハイドロコロイドを含有しない可食性印刷用フィルムは作製しなかった。これは、ハイドロコロイドを添加しない場合、ハイアミロース澱粉および食物繊維素材のみでは成膜が困難となることから、そもそもハイドロコロイドを含有しないフィルム自体の作製が困難であることによる。
[方法]
ハイアミロース澱粉と食物繊維素材とハイドロコロイドとを含有する可食性印刷用フィルムを作製した。ハイアミロース澱粉には、コーンスターチを用いた。食物繊維素材には、表1に示すものの中から保水力が350[質量%(w/w)]以上のものを用いた。ハイドロコロイドには、表2に示す冷水可溶ハイドロコロイドを用いた。
一方、比較例として、表1に示す食物繊維素材の中から保水力が350[質量%(w/w)]未満の食物繊維素材を用いたフィルムを作製した。また、別の比較例として、表3に示す冷水不溶ハイドロコロイドを用いたフィルムを作製した。また、別の比較例として、食物繊維素材またはハイアミロース澱粉を含有しない可食性印刷用フィルムを作製した。
フィルムの作製にあたっては、可塑剤(グリセリン)および乳化剤を加えている。
以上の実施例および比較例のフィルムについて崩壊性(崩壊時間)およびフィルム強度(引張破断強度)を測定した。
なお、本試験ではハイドロコロイドを含有しない可食性印刷用フィルムは作製しなかった。これは、ハイドロコロイドを添加しない場合、ハイアミロース澱粉および食物繊維素材のみでは成膜が困難となることから、そもそもハイドロコロイドを含有しないフィルム自体の作製が困難であることによる。
(可食性印刷用フィルムの製造方法)
各成分について配合量を計量し、水に原料を投入する。次いで、90℃程度まで液体温度を上昇させ、適宜撹拌しつつ2時間程度混合して原料溶液(懸濁液)を調整する。その後、原料溶液を支持体上に流延し、90℃前後で5分程度乾燥させて、可食性印刷用フィルムとした。最終的なフィルムの膜厚は100μm〜190μmであった。
各成分について配合量を計量し、水に原料を投入する。次いで、90℃程度まで液体温度を上昇させ、適宜撹拌しつつ2時間程度混合して原料溶液(懸濁液)を調整する。その後、原料溶液を支持体上に流延し、90℃前後で5分程度乾燥させて、可食性印刷用フィルムとした。最終的なフィルムの膜厚は100μm〜190μmであった。
(食物繊維素材の保水力の測定方法)
JIS K 5101−13−1に準拠した方法で測定した。具体的には、試料(食物繊維素材)は5.0[g]を使用し、精製亜麻仁油の代わりにイオン交換水を使用して、JIS K 5101−13−1に準じた方法で試料(食物繊維素材)の保水力([質量%(w/w)])を測定した。
JIS K 5101−13−1に準拠した方法で測定した。具体的には、試料(食物繊維素材)は5.0[g]を使用し、精製亜麻仁油の代わりにイオン交換水を使用して、JIS K 5101−13−1に準じた方法で試料(食物繊維素材)の保水力([質量%(w/w)])を測定した。
(食物繊維素材の平均繊維長および平均粒子径の測定方法)
繊維状のものは顕微鏡法で測定した。粒子状のものは、Microtrac MT3000(日機装株式会社製)を使用し、分散溶媒99[%]エタノールを使用して測定した。また、一部の食物繊維素材については、メーカーが開示している測定結果を引用した。
なお、以上の食物繊維素材の保水力、平均繊維長および平均粒子径は、発明者らによって以前に測定され、既に公知であるものである。
繊維状のものは顕微鏡法で測定した。粒子状のものは、Microtrac MT3000(日機装株式会社製)を使用し、分散溶媒99[%]エタノールを使用して測定した。また、一部の食物繊維素材については、メーカーが開示している測定結果を引用した。
なお、以上の食物繊維素材の保水力、平均繊維長および平均粒子径は、発明者らによって以前に測定され、既に公知であるものである。
(可食性印刷用フィルムの崩壊性の測定方法)
50[mm]角に裁断した可食性印刷用フィルムを、ビーカー入れた20[℃]または60[℃]に調整した水300[cc]の上に浮かべるように静置し、そのフィルムの変化(崩壊)を目視にて確認した。フィルムの崩壊が始まると、水面のフィルムが水底(ビーカーの底)に崩れ落ちていく。本物性評価試験では、可食性印刷用フィルムを静置したときから、当該フィルムが半分程度崩れ落ちた状態に達するまでの時間を崩壊時間([分])として測定した。
50[mm]角に裁断した可食性印刷用フィルムを、ビーカー入れた20[℃]または60[℃]に調整した水300[cc]の上に浮かべるように静置し、そのフィルムの変化(崩壊)を目視にて確認した。フィルムの崩壊が始まると、水面のフィルムが水底(ビーカーの底)に崩れ落ちていく。本物性評価試験では、可食性印刷用フィルムを静置したときから、当該フィルムが半分程度崩れ落ちた状態に達するまでの時間を崩壊時間([分])として測定した。
(可食性印刷用フィルムのフィルム強度の測定方法)
JIS K 7127:1999に準拠した方法で測定した。具体的には、「1:引張 1号形」であるダンベル状(120[mm]×25[mm])に裁断した可食性印刷用フィルムを、テクスチャーアナライザー TA.XT Plus(英弘精機株式会社製)を使用し、試験速度(引張速度)50[mm/分]、環境温度23[℃]で引張破断強度([MPa])を測定した。
JIS K 7127:1999に準拠した方法で測定した。具体的には、「1:引張 1号形」であるダンベル状(120[mm]×25[mm])に裁断した可食性印刷用フィルムを、テクスチャーアナライザー TA.XT Plus(英弘精機株式会社製)を使用し、試験速度(引張速度)50[mm/分]、環境温度23[℃]で引張破断強度([MPa])を測定した。
[結果]
(1)試験例1
試験例1として、表4に示した配合で可食性印刷用フィルムを作製した。ハイドロコロイドとしては、プルラン、アルギン酸ナトリウム(表中では「アルギン酸Na」)、CNCナトリウム(表中では「CMC−Na」)、およびMCを用いた。
結果を表5に示す。なお、「食物繊維素材配合量(%)」とは、以降の全ての記載において、食物繊維素材およびハイドロコロイドの合計重量に対する食物繊維素材の配合量(添加量)(%)を示す。
(1)試験例1
試験例1として、表4に示した配合で可食性印刷用フィルムを作製した。ハイドロコロイドとしては、プルラン、アルギン酸ナトリウム(表中では「アルギン酸Na」)、CNCナトリウム(表中では「CMC−Na」)、およびMCを用いた。
結果を表5に示す。なお、「食物繊維素材配合量(%)」とは、以降の全ての記載において、食物繊維素材およびハイドロコロイドの合計重量に対する食物繊維素材の配合量(添加量)(%)を示す。
表5に示すように、食物繊維素材およびハイドロコロイド(冷水可溶ハイドロコロイド)の種類に関わらず、保水力が350〜1200[質量%]における全ての実施例において60[℃]の水での崩壊時間が5[分]〜10[分]と良好な崩壊性が得られた。一方、保水力が260[質量%]の食物繊維素材である、パルプファイバー(2)またはパルプファイバー(3)を用いた比較例(比較例1、2、5、6、9、10、13、14)、および食物繊維素材を含有しない比較例(比較例3、7、11、15)は、いずれも60[℃]の水での崩壊時間が10[分]以上と良好な崩壊性が得られなかった。
また、食物繊維素材およびハイドロコロイド(冷水可溶ハイドロコロイド)の種類に関わらず、全ての実施例において引張破断強度が3〜8[MPa]と良好なフィルム強度が得られた。一方、ハイアミロース澱粉(コーンスターチ)を含有しない比較例(比較例4、8、12、16)は、いずれも2[MPa]ときわめて弱く台紙を備えないと印刷機で印刷することが困難な強度であった。なお、これらの比較例は60[℃]の水での崩壊時間が1[分]〜3[分]、20[℃]の水でも2[分]〜5[分]とフィルムの崩壊の進行がきわめて速かった。
(2)試験例2
試験例2として、それぞれ表6〜8に示した配合で可食性印刷用フィルムを作製した。これらの配合においては、特に、食物繊維素材およびハイドロコロイドの合計重量に対する食物繊維素材の配合量(添加量)を変化させた。また、ハイドロコロイドとしては、アラビアガム、HPC、グアーガム、およびアルギン酸PGAを用いた。
結果を表9に示す。
試験例2として、それぞれ表6〜8に示した配合で可食性印刷用フィルムを作製した。これらの配合においては、特に、食物繊維素材およびハイドロコロイドの合計重量に対する食物繊維素材の配合量(添加量)を変化させた。また、ハイドロコロイドとしては、アラビアガム、HPC、グアーガム、およびアルギン酸PGAを用いた。
結果を表9に示す。
表9に示すように、本実験に供した食物繊維素材配合量33.3〜70.0[重量%]における全ての実施例で、それぞれの比較例に対して、60[℃]の水での崩壊時間が5[分]〜10[分]と良好な崩壊性が得られ、引張破断強度が4[MPa]〜11[MPa]、さらに1例を除いて4[MPa]〜9[MPa]と良好なフィルム強度が得られた。
また、前述の「試験例1」(表5)においても、食物繊維素材配合量50.0[重量%]における全実施例で良好な崩壊性と良好なフィルム強度が得られた。
これによって、全ての試験に供した食物繊維素材配合量33.3〜70.0[重量%](食物繊維素材:ハイドロコロイド=5:10〜7:3)の範囲内の全実施例で良好な崩壊性およびフィルム強度が得られた。
また、前述の「試験例1」(表5)においても、食物繊維素材配合量50.0[重量%]における全実施例で良好な崩壊性と良好なフィルム強度が得られた。
これによって、全ての試験に供した食物繊維素材配合量33.3〜70.0[重量%](食物繊維素材:ハイドロコロイド=5:10〜7:3)の範囲内の全実施例で良好な崩壊性およびフィルム強度が得られた。
(3)試験例3
試験例3として、表10に示した配合で可食性印刷用フィルムを作製した。本試験では、全ての例においてハイドロコロイドとして冷水不溶ハイドロコロイドを用いて比較例とした。冷水不溶ハイドロコロイドとしては、寒天、カッパカラギナン(表中では「κカラギナン」)、およびジェランガムを用いた。
結果を表11に示す。
試験例3として、表10に示した配合で可食性印刷用フィルムを作製した。本試験では、全ての例においてハイドロコロイドとして冷水不溶ハイドロコロイドを用いて比較例とした。冷水不溶ハイドロコロイドとしては、寒天、カッパカラギナン(表中では「κカラギナン」)、およびジェランガムを用いた。
結果を表11に示す。
表11に示すように、ハイドロコロイドに冷水不溶ハイドロコロイドを用いた全ての比較例において、食物繊維素材およびハイドロコロイド(冷水不溶ハイドロコロイド)の種類に関わらず、いずれも60[℃]の水での崩壊時間が10[分]以上と良好な崩壊性は得られなかった。
2.可食性印刷用フィルムの官能評価試験
[方法]
次いで、上記の物性評価試験における実施例および比較例から選択した複数の例について、これらと同一方法により作製した各フィルムに可食性インクを搭載したインクジェットプリンタを用いて所定の印刷を行った。次いで、このフィルムを、温度や水分量が異なる複数種類の食物および飲料であるゼリー、プリン、オムレツ、ショートケーキ、コーンポタージュ、コーヒー、およびオレンジジュースの上に、表12に示す所定の温度の空間で所定の時間静置した後、これらを食して官能評価試験を行った。
[方法]
次いで、上記の物性評価試験における実施例および比較例から選択した複数の例について、これらと同一方法により作製した各フィルムに可食性インクを搭載したインクジェットプリンタを用いて所定の印刷を行った。次いで、このフィルムを、温度や水分量が異なる複数種類の食物および飲料であるゼリー、プリン、オムレツ、ショートケーキ、コーンポタージュ、コーヒー、およびオレンジジュースの上に、表12に示す所定の温度の空間で所定の時間静置した後、これらを食して官能評価試験を行った。
官能評価試験は、上記の食品および飲料をモニター20名に食してもらい、食品(ゼリー、プリン、オムレツおよびショートケーキ)については表13に示す5段階で、飲料(コーンポタージュ、コーヒー、およびオレンジジュース)については表14に示す5段階で評価を依頼した。
結果を表15に示す。
結果を表15に示す。
表15に示すように、食物繊維素材およびハイドロコロイド(冷水可溶ハイドロコロイド)の種類に関わらず、実施例における評価得点はいずれも3.8〜5.0の範囲内であった。食品では4例を除く32例(88.9[%])で4.0以上であり、飲料ではオレンジジュースの7例を除く20例(74.1[%])で4.0以上であった。
したがって、実施例では、全ての食品においてスプーン通りが良く、食した際に、一部でやや異物感があるものが見られたが、大部分は異物感がなかった。また、全ての飲料においてフィルムを5[分]間静置した後も当該フィルムは残っており、オレンジジュースでは食した際にやや異物感があったが、それ以外のコーンポタージュ、コーヒーでは異物感はほとんどなかった。
一方、比較例では、保水力が260[質量%]の食物繊維素材であるパルプファイバー(2)を用いた比較例1で2.4〜2.9、食物繊維素材を含有しない比較例3で2.1〜2.8、ハイドロコロイドに冷水不溶ハイドロコロイドを用いた比較例(比較例33、41、49)で1.0〜2.1といずれも3.0を下回った。これらの比較例では、前述の物性評価試験においても良好な崩壊性が得られず、さらに冷水不溶ハイドロコロイドを用いた比較例では、比較的フィルム強度が強い傾向にあった。したがって、食品ではスプーン通りが悪く、食品および飲料を食した際には口の中にフィルムが残り、異物感が生じてしまった。
また、ハイアミロース澱粉(コーンスターチ)を含有しない比較例4では、食品においては2.8〜4.3とばらつきがあり、飲料においては1.4〜2.5と3.0を下回った。比較例4は、前述の物性評価試験においてはフィルム強度がきわめて弱く、また崩壊の進行がきわめて速い傾向にあった。そこで、温度や水分量が異なる複数種類の食品上に静置してみると、静置時にフィルムが崩壊し、食する際には印刷がほとんど見えなかったもの(オムレツ)から、フィルムが残り、スプーン通りや食感(異物感)に問題が生じるもの(ゼリーおよびプリン)までばらつきが生じ、食品の種類によってフィルムの特性が左右されてしまった。また、飲料では、喫食時点で印刷フィルムの一部または全部が溶解、崩壊し、印刷がよく分からない状態であった。
以上の結果から、本発明における可食性印刷用フィルムによれば、台紙を備えずに印刷機で印刷することが可能であり、温度や水分量が異なる複数種類の食品および飲料に静置後一定の間はフィルムが残って印刷を楽しむことができ、カットした際にはフィルムが崩壊し、食した際には異物感を生じにくい可食性印刷用フィルムを提供することができることが示された。
Claims (4)
- ハイアミロース澱粉と、食物繊維素材と、ハイドロコロイドと、を少なくとも含有し、
前記ハイアミロース澱粉は、アミロースを50重量%以上含んでおり、
前記食物繊維素材は、JIS K 5101−13−1に準拠した方法で測定した保水力が350〜2000質量%(w/w)のセルロースであり、
前記ハイドロコロイドは、10℃〜30℃の水に可溶であること
を特徴とする可食性印刷用フィルム。 - 前記食物繊維素材は、小麦ファイバー、オート麦ファイバー、サトウキビファイバー、ポテトファイバー、コーンファイバー、シトラスファイバー、ビートファイバー、えんどう豆ファイバー、アップルファイバー、グレープシードファイバー、米ぬか由来ファイバー、大豆由来ファイバー、パルプ由来の繊維状セルロース、およびパルプ由来の結晶セルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種類であること
を特徴とする請求項1記載の可食性印刷用フィルム。 - 前記ハイドロコロイドは、プルラン、アラビアガム、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、CMCナトリウム、HPC、MC、タラガム、LMペクチン、HMペクチン、イオタカラギナン、ラムダカラギナン、ゼラチン、キサンタンガム、サクシノグルカン、フェヌグリークガム、澱粉、および加工澱粉からなる群より選ばれる少なくとも1種類であること
を特徴とする請求項1または請求項2記載の可食性印刷用フィルム。 - 前記食物繊維素材は、可食性印刷用フィルム中の前記食物繊維素材および前記ハイドロコロイドの合計重量に対して10〜90重量%含有されていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の可食性印刷用フィルム。
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