JP2020100693A - 食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法 - Google Patents

食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】汚れた食器等に洗浄剤を接触させた後、外力を加えずに放置して洗浄するような態様でも優れた洗浄力が得られる食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法、並びにこのような効果を有すると共に保存安定性にも優れた泡塗布用液体洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】(a)界面活性剤〔以下、(a)成分という〕を0.5質量%以上11質量%以下、(b)酵素〔以下、(b)成分という〕を酵素たんぱく質として0.1ppm以上1000ppm以下、(c)水溶性溶剤〔以下、(c)成分という〕及び水を含有し、(a)成分として(a1)非イオン界面活性剤〔以下、(a1)成分という〕を含有し、(a)成分の含有量と(a1)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.5以上1.0以下である泡塗布用液体洗浄剤組成物。この組成物を、泡比容が2mL/g以上の泡の状態で、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させる。【選択図】なし

Description

本発明は、食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法、並びに泡塗布用液体洗浄剤組成物に関する。
食器や調理器具の洗浄には、食器用洗浄剤を、水を含むスポンジなどに浸み込ませ、数回揉みながら泡立てて、対象物を擦り洗いする方法が一般的に行われている。この方法は食品由来の油脂汚れなどの頑固な汚れを落とすために必要な工程と考えられていたが、スポンジのとどかない細かい隙間や奥行きのある容器や器具を洗浄する場合に不便であった。そのような不便さを解決するために、泡状に食器用洗浄剤を対象物に付着させて、擦らなくても一定時間放置後に濯ぐだけで高い洗浄力を有する技術が開発されている。すなわち、従来のようなスポンジを用いて擦り洗いする方法ではなく、泡状にスプレーして放置し、擦らずに洗う方法が提案されている。特許文献1、特許文献2には、特定の泡比容の泡で液体洗浄剤組成物を硬質表面に接触させた後、機械力をかけずに放置する洗浄方法の提案がなされている。また、特許文献3、特許文献4には、非イオン性界面活性剤及びグリコールエーテルを含有する組成物をトリガー型噴射器などで食器などの硬質表面に適応する技術が記載されている。
特開2016−199754号公報 特開2016−198765号公報 特表2018−522116号公報、 特表2018−524453号公報
食品由来の汚れを効果的に洗浄するには酵素の利用も有用であると考えられる。しかし、汚れた食器等に洗浄剤を接触させた後、外力を加えずに放置して洗浄するような態様では、短時間の処理では酵素による効果を十分に発現させることは難しい。
また、酵素を配合した液体洗浄剤組成物は、安定性に優れることが望まれる。
本発明は、汚れた食器等に洗浄剤を接触させた後、外力を加えずに放置して洗浄するような態様でも優れた洗浄力が得られる食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法、並びにこのような効果を有すると共に保存安定性にも優れた泡塗布用液体洗浄剤組成物を提供する。
本発明は、(a)界面活性剤〔以下、(a)成分という〕を0.5質量%以上11質量%以下、(b)酵素〔以下、(b)成分という〕を酵素たんぱく質として0.1ppm以上1000ppm以下、(c)水溶性溶剤〔以下、(c)成分という〕及び水を含有し、(a)成分として(a1)非イオン界面活性剤〔以下、(a1)成分という〕を含有し、(a)成分の含有量と(a1)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.5以上1.0以下である液体洗浄剤組成物を、泡比容が2mL/g以上の泡の状態で、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させる、食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法に関する。
また、本発明は、(a)界面活性剤〔以下、(a)成分という〕を0.5質量%以上11質量%以下、(b)酵素〔以下、(b)成分という〕を酵素たんぱく質として0.1ppm以上1000ppm以下、(c)水溶性溶剤〔以下、(c)成分という〕及び水を含有し、(a)成分として(a1)非イオン界面活性剤〔以下、(a1)成分という〕を含有し、(a)成分の含有量と(a1)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.5以上1.0以下である、泡塗布用液体洗浄剤組成物に関する。
本発明によれば、汚れた食器等に洗浄剤を接触させた後、外力を加えずに放置して洗浄するような態様でも優れた洗浄力が得られる食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法、並びにこのような効果を有すると共に保存安定性にも優れた泡塗布用液体洗浄剤組成物が提供される。
<食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法>
本発明の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法は、(a)成分を0.5質量%以上11質量%以下、(b)成分を酵素たんぱく質として0.1ppm以上1000ppm以下、(c)成分及び水を含有し、(a)成分として(a1)成分を含有し、(a)成分の含有量と(a1)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.5以上1.0以下である液体洗浄剤組成物を、泡比容が2mL/g以上の泡の状態で、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させる。
まず、前記液体洗浄剤組成物を、本発明の液体洗浄剤組成物として説明する。
(a)成分は、界面活性剤である。本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分として、(a1)成分の非イオン界面活性剤を含有する。本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分として、非イオン界面活性剤を2種以上含有することが好ましい。
(a1)成分の非イオン界面活性剤としては、アルキルグリコシド型非イオン界面活性剤、3級アミンオキシド型界面活性剤、アルキルエーテル型非イオン界面活性剤、及びアルキルグリセリルエーテル型界面活性剤から選ばれる1種以上、好ましくは2種以上の非イオン界面活性剤が挙げられる。
より詳細には、(a1)成分が、(a1−1)アルキル基の炭素数が8以上18以下であるアルキルグリコシド型非イオン界面活性剤〔以下、(a1−1)成分という〕を含むことが好ましい。(a1−1)成分のアルキル基は、好ましくは炭素数8以上、より好ましくは10以上、そして、好ましくは16以下、より好ましくは14以下であり、糖、例えばグルコースの平均縮合度は1以上3以下、好ましくは1以上2以下、より好ましくは1以上1.5以下である。
また、(a1)成分が、(a1−2)窒素原子に結合する基のうち1つがアミド基又はエステル基で分断されていてもよい炭素数8以上18以下のアルキル基、好ましくは炭素数8以上16以下のアルキル基、更に好ましくは炭素数8以上14以下のアルキル基であり、残りが炭素数1以上3以下のアルキル基、好ましくはメチル基である3級アミンオキシド型界面活性剤〔以下、(a1−2)成分という〕を含むことが好ましい。
また、(a1)成分が、(a1−3)アルキル基の炭素数が9以上18以下、好ましくは炭素数9以上15以下の分岐脂肪アルコール又は2級脂肪アルコールに炭素数2又は3のアルキレンオキサイド、好ましくはエチレンオキサイドを平均3モル以上30モル以下、好ましくは3モル以上20モル以下、より好ましくは3モル以上15モル以下付加させた非イオン界面活性剤〔以下、(a1−3)成分という〕を含むことが好ましい。
また、(a1)成分が、(a1−4)炭素数8以上18以下、好ましくは炭素数8以上14以下、より好ましくは炭素数8以上12以下のアルキル基を1つ有するアルキルグリセリルエーテル型界面活性剤(a1−4)〔以下、(a1−4)成分という〕を含むことが好ましい。また(a1−4)成分のアルキル基は炭素数8以上12以下の分岐鎖アルキル基が好適である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分として、(a1−1)成分及び(a1−2)成分から選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤と、(a1−3)成分及び(a1−4)成分から選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤とを含有することが洗浄力の観点から好ましい。
また、本発明の液体洗浄剤組成物が(a)成分として(a1−1)成分から選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤を含有する場合は、更に、(a1−3)成分及び(a1−4)成分から選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤を含有することが洗浄力の観点から好ましい。その場合、(a1−3)成分及び(a1−4)成分から選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤は、HLB(後述のグリフィン氏の方法又は後述する実験方法で求められたHLB)が10.5以下の非イオン界面活性剤であってよい。
また、本発明の液体洗浄剤組成物が(a)成分として、(a1−1)成分から選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤を含有する場合は、更に、(a1−1)成分以外の非イオン界面活性剤を含有することが好ましい。すなわち、(a)成分として、(a1−1)成分及び(a1−1)成分以外の非イオン界面活性剤を含有することが好ましい。(a1−1)成分以外の非イオン界面活性剤としては、HLB(後述のグリフィン氏の方法又は後述する実験方法で求められたHLB)が10.5以下の非イオン界面活性剤から選ばれる非イオン界面活性剤が挙げられる。この観点で、後述する(a11)成分と(a12)成分の組み合わせは、本発明の(a1)成分の好ましい態様の一つである。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(a1−1)成分の含有量及び(a1−2)成分の含有量の合計と、(a1−3)成分の含有量及び(a1−4)成分の含有量の合計との質量比である[(a1−3)+(a1−4)]/[(a1−1)+(a1−2)]が、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.15以上、より更に好ましくは0.2以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下、更に好ましくは5以下、より更に好ましくは4以下である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(a1−1)成分の含有量、(a1−2)成分の含有量、(a1−3)成分の含有量及び(a1−4)成分の含有量の合計と(a1)成分の含有量との質量比である[(a1−1)+(a1−2)+(a1−3)+(a1−4)]/(a1)が、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.7以上、更に好ましくは0.8以上、より更に好ましくは0.9以上、そして、1.0以下であり、1.0であってもよい。
(a1)成分の他の非イオン界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどが挙げられるが、本発明の効果を考慮して選定する必要がある。(a1−1)成分、(a1−2)成分、(a1−3)成分、(a1−4)成分以外の(a1)成分としては、炭素数8以上18以下、好ましくは14以下の直鎖脂肪アルコールに炭素数2又は3のオキシアルキレン、好ましくはオキシエチレン基が平均3モル以上、好ましくは5モル以上、そして、20モル以下、好ましくは15モル以下付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテル[以下(a1−5)成分という]が挙げられる。
(a1)成分以外の界面活性剤としては、両性界面活性剤〔以下、(a2)成分という場合もある〕、及び陰イオン界面活性剤〔以下、(a3)成分という場合もある〕から選ばれる1種以上の界面活性剤が挙げられるが、本発明の効果を考慮して選定する必要がある。
(a2)成分の両性界面活性剤としては、スルホベタイン型界面活性剤及びカルボベタイン型界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤が挙げられる。スルホベタイン型界面活性剤としては、炭素数10以上、そして、18以下、好ましくは16以下、より好ましくは14以下のアルキル基を1つと、炭素数1以上3以下のアルキル基、好ましくはメチル基を2つと、3−スルホプロピル基又は2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル基とを有する化合物が好適である。また、カルボベタイン型界面活性剤としては、アミド基又はエステル基で分断されていてもよい炭素数10以上、そして、18以下、好ましくは16以下、より好ましくは14以下のアルキル基を1つと、炭素数1以上3以下のアルキル基、好ましくはメチル基を2つと、カルボキシアルキル基、好ましくはカルボキシメチル基を1つ有するカルボベタイン型界面活性剤が好ましい。
(a3)成分の陰イオン界面活性剤としては、アルキルアリールスルホン酸型界面活性剤、硫酸エステル型界面活性剤、アルカンスルホン酸型界面活性剤、オレフィンスルホン酸型界面活性剤、スルホコハク酸アルキルエステル型界面活性剤、及びスルホ脂肪酸エステル型界面活性剤から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が好ましい。
アルキルアリールスルホン酸型界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩が挙げられる。具体的には、炭素数6以上15以下、好ましくは8以上15以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩が挙げられる。
硫酸エステル型界面活性剤としては、炭素数8以上20以下の炭化水素基と、硫酸エステル基とを有する陰イオン界面活性剤が挙げられる。炭化水素基は、洗浄力の観点から、炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして、20以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下である。炭化水素基は、アルキル基が好ましい。
硫酸エステル型界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が挙げられる。
アルキル硫酸エステル塩としては、炭素数が8以上、好ましくは10以上、そして、20以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下のアルキル基、更に直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキル硫酸エステル塩が好適である。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、20以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下のアルキル基、更に直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有し、炭素数2以上3以下のオキシアルキレン基の平均付加モル数が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは1.5以下である、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。オキシアルキレン基は炭素数2が好ましい。
アルカンスルホン酸型界面活性剤としては、アルカン部分の炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは14以上、そして、20以下、好ましくは18以下のアルカンスルホン酸塩が挙げられる。
オレフィンスルホン酸型界面活性剤としては、α−オレフィンスルホン酸塩、内部オレフィンスルホン酸塩が挙げられる。α−オレフィンスルホン酸塩は、オレフィン部分の炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは14以上、そして、22以下、好ましくは20以下、より好ましくは18以下である。また内部オレフィンスルホン酸塩は、オレフィン部分の炭素数が8以上、好ましくは12以上、より好ましくは16以上、そして、24以下、好ましくは20以下、より好ましくは18以下である。
スルホコハク酸アルキルエステル型界面活性剤としては炭素数5以上、好ましくは6以上、より好ましくは7以上、そして、18以下、好ましくは14以下、より好ましくは10以下の脂肪アルコールとスルホコハク酸とのモノエステル及び/又はジエステル、好ましくはジエステルが好ましい。また、脂肪アルコールは分岐アルコールが洗浄力の点から好適である。
スルホ脂肪酸エステル型界面活性剤としては、脂肪酸部分の炭素数が10以上18以下のα−スルホ脂肪酸塩、脂肪酸部分の炭素数が10以上18以下であり、エステル部分の炭素数が1以上5以下であるα−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力及び貯蔵安定性の観点から、(a)成分の含有量と(a1)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.5以上、好ましくは0.7以上、より好ましくは0.8以上、更に好ましくは0.9以上、そして、1.0以下であり、1.0であってもよい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力及び貯蔵安定性の観点から、(a)成分を0.5質量%以上、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上、そして、11質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下含有する。
(b)成分は、酵素である。
(b)成分としては、リパーゼ、アミラーゼ、及びプロテアーゼから選ばれる1種以上の酵素が挙げられる。
リパーゼとしては、E.C.3.1.1.3のトリアシルグリセロールリパーゼ、E.C.3.1.1.13のコレステロールエステラーゼ、E.C.3.1.23のモノアシルグリセロールリパーゼ、E.C.3.1.1.34のリポプロテインリパーゼが好ましい。リパーゼの由来は限定されないが、動物由来、植物由来、又は微生物由来のリパーゼが挙げられる。微生物由来リパーゼとしては、リゾプス(Rizopus)属、アスペルギルス(Aspergillus)属、ムコール(Mucor)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、ジオトリケム(Geotrichum)属、ペニシリウム(Penicillium)属、キャンディダ(Candida)属等の起源のものが挙げられる。
(b)成分のリパーゼは、リパーゼA「アマノ」6、リパーゼAY「アマノ」30SD、リパーゼGS「アマノ」250G、リパーゼR「アマノ」、リパーゼDF「アマノ」15、リパーゼMER「アマノ」(以上、天野エンザイム(株)製)、オリパーゼ(長瀬産業(株))、リパーゼMY、リパーゼOF、リパーゼPL、リパーゼPLC、リパーゼQLM、リパーゼQLC、ホスホリパーゼD(以上、明糖産業(株)製)、リポプロテインリパーゼ(オリエンタル酵母(株)製)、リパーゼ(東洋醸造(株)製)、Lipex、Lipolase、リパーゼSP−225(ノボザイムズ社製)、リパーゼ(ギスト社製)、リパーゼA、リパーゼB(以上、サッポロビール(株)製)などの市販品を用いることができる。
本発明では、Lipex、Lipolase(何れもノボザイムズ社製)が好適である。
プロテアーゼとしては、中性又はアルカリ性の水溶液中で作用できるプロテアーゼが挙げられる。好ましいプロテアーゼの具体例としては、国際公開第99/018218号に記載されているアルカリプロテアーゼであって、好ましくは配列番号1又は2で示されるアミノ酸配列の70%以上が保存されているもの、特開平5−25492に記載されているアルカリプロテアーゼであって、好ましくはアルカリプロテアーゼK−16又はアルカリプロテアーゼK−14等が挙げられる。その他に、ノボザイムズ社製のサビナーゼ(登録商標)、カンナーゼ(登録商標)、エバラーゼ(登録商標)、アルカラーゼ(登録商標)、ポラーザイム(登録商標)、エスペラーゼ(登録商標)の商品名で販売されているバチルス属ズブチリシン類が生産するプロテアーゼ、デュポン社製のFN2(登録商標)、FN3(登録商標)及びFN4(登録商標)、プラフェクト(登録商標)、プラフェクトプライム(登録商標)の商品名で供給されるプロテアーゼ類又はその変異型等が挙げられる。これらの中でも、国際公開第99/018218号に記載されている配列番号1、又は2で示されるアミノ酸配列の80%以上が保存されている酵素、ノボザイムズ社製のサビナーゼ、エバラーゼ、アルカラーゼ、プログレス、デュポン社製のプラフェクト、プラフェクトプライムがより好ましい。
アミラーゼとしては、バチルス ズブチリスマーバーグ(Bacillus subtilis Marburg)、バチルス ズブチリス ナットウ(Bacillus subtilis natto)、バチルス アミロリケファシエンス(Bacillusamyloliquefaciens)、バチルス リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルスセレウス(Bacillus cereus)、バチルス マセランス(Bacillusmacerans)、シュードモナス シュツッツェリ(Pseudomonas stutzeri)、クレブシェラアエリゲネス(Klebusiella aerogenes)等の細菌、ストレプトマイセス グリセウス(Streptomyces griseus)等の放線菌、アスペルギウス オリザエ(Aspergillusoryzae)、アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)等のカビ類、イネ科及びマメ科植物の種子、ヒト及びブタ等の動物の消化腺等多くの生物から得られているものを使用することができる。本発明に用いるアミラーゼは、前記微生物又はそれらの変異株、又はこれらの酵素若しくはその変異体をコードするDNA配列を有する組換えベクターで形質転換された宿主細胞等を、同化性の炭素源、窒素源その他の必須栄養素を含む培地に接種し、常法に従い培養し、一般の酵素の採取及び精製方法に準じて得ることができる。このようにして得られる酵素液はそのまま用いることもできるが、更に公知の方法により精製、結晶化、粉末製剤化又は液体製剤化したものを用いることができる。本発明に用いるアミラーゼは、α−アミラーゼが好ましい。使用できる市販のアミラーゼとしては、商標名ラピダーゼ(ギスト ブロカーズ社製)、商標名ターマミル、デュラミル及びステインザイム(ノボザイムズジャパン(株)製)、Amplify(ノボザイムズ社製)、商標名プラスターST及びプラスターOxAm(ジェネンコア・インターナショナル社製)を挙げることができる。
(b)成分は、洗浄力の観点から、リパーゼが好ましい。本発明の液体洗浄剤組成物は、(b)成分としてリパーゼを含有することが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(b)成分を、酵素たんぱく質として、好ましくは0.1ppm以上1000ppm以下含有する。組成物中の(b)成分の含有量は、酵素たんぱく質として、好ましくは0.5ppm以上、より好ましくは1ppm以上、更により好ましくは2ppm以上、そして、好ましくは500ppm以下、より好ましくは200ppm以下、更に好ましくは100ppm以下である。なお、(b)成分の酵素たんぱく質は、バイオラッド社製のプロテインアッセイキットII(カタログ番号500−0002)を用い、標準アッセイ法に従って、キットに添付されたウシ血清アルブミンを標準タンパク質として定量することができる。
(c)成分は、水溶性溶剤である。(c)成分の溶剤について、水溶性とは、25℃の水100gに5g以上溶解することをいう。
(c)成分としては、炭素数2以上、更に炭素数3以上、そして、炭素数10以下、更に炭素数8以下の水溶性有機溶剤が好ましい。また、(c)成分としては、一価アルコール、多価アルコール(グリコールなど)、及びグリコールエーテルから選ばれる水溶性有機溶剤が好ましい。
(c)成分としては、洗浄力及び貯蔵安定性の観点から、LogPowが、好ましくは0以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.2以上、そして、同様の観点から、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.0以下の水溶性有機溶剤が挙げられる。
本発明において、logPow値とは、水と1−オクタノールに対する有機化合物の親和性を示す係数である。1−オクタノール/水分配係数Pは、1−オクタノールと水の2液相の溶媒に微量の化合物が溶質として溶け込んだときの分配平衡で、それぞれの溶媒中における化合物の平衡濃度の比であり、底10に対するそれらの対数logPowの形で示すのが一般的である。多くの化合物のlogPow値が報告されており、Daylight Chemical Information Systems, Inc. (Daylight CIS)等から入手しうるデータベースには多くの値が掲載されているので参照できる。実測のlogPow値がない場合には、Daylight CISから入手できるプログラム「CLOGP」等で計算することができる。このプログラムは、実測のlogPow値がある場合にはそれと共に、Hansch, Leoのフラグメントアプローチにより算出される「計算logPow(ClogPow)」の値を出力する。
フラグメントアプローチは化合物の化学構造に基づいており、原子の数及び化学結合のタイプを考慮している(cf.A. Leo, Comprehensive Medicinal Chemistry, Vol.4, C. Hansch,P.G. Sammens, J.B.Taylor and C.A. Ramsden, Eds., p.295, Pergamon Press, 1990)。このClogPow値を、化合物の選択に際して実測のlogPow値の代わりに用いることができる。本発明では、logPowの実測値があればそれを、無い場合はプログラムCLOGP v4.01により計算したClogPow値を用いる。
(c)成分としては、(c−1)炭素数1以上3以下の1価アルコール、(c−2)炭素数2以上4以下の多価アルコール、(c−3)アルキレングリコール単位の炭素数が2ないし4のジ又はトリアルキレングリコール、(c−4)アルキレングリコール単位の炭素数が2ないし4のモノ、ジ、トリ又はテトラアルキレングリコールの、モノアルキル(メチル、エチル、プロピル又はブチル)、モノフェニル又はモノベンジルエーテルを挙げることができる。
具体的には(c−1)として、エタノール、イソプロピルアルコール、(c−2)として、イソプレングリコール、プロピレングリコール、(c−4)として、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルジグリコールなどとも称される)、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルトリグリコールなどとも称される)、フェノキシエタノール、フェノキシトリエチレングリコール、フェノキシイソプロパノールが挙げられる。(c)成分としては、エタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、フェノキシエタノール、及びフェノキシイソプロパノールから選ばれる有機溶剤が好ましい。
本発明の食器及び/又は台所周りの硬質物品用液体洗浄剤組成物は、食品由来の液体油汚れの洗浄作用をより高める観点から、(c)成分は、アルコキシ基を有するものが好ましく、更に上記(c−4)から選ばれる一種以上を含むことが好ましく、(c)成分としてジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル及びジプロピレングリコールモノブチルエーテルから選ばれる一種以上を含有することがより好ましく、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを含有することがより好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力及び貯蔵安定性の観点から、(c)成分を、好ましくは1.0以上、より好ましくは2.0質量%以上、更に好ましくは5.0質量%以上、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20%以下含有する。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄性能の観点から、(c)成分の含有量と(a1−3)成分の含有量と(a1−4)成分の含有量の合計との質量比である、(c)/[(a1−3)+(a1−4)]が、好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは2以上、より更に好ましくは2.5以上、そして、好ましくは20以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは10以下である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分、(b)成分、(c)成分以外に、ゲル化防止剤、ポリアクリル酸等の増粘剤、香料、染料、顔料、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤などの成分を、本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、水を含有する。すなわち、前記(a)〜(c)成分及び任意成分以外の残部が水である。本発明の液体洗浄剤組成物は、好適な粘度に調整し、本発明の効果を十分に発揮できる観点から、水を、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、より更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは99.5質量%以下、より好ましくは99質量%以下含有する。水は、イオン交換水、滅菌イオン交換水等を使用することが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物の20℃における粘度は、20mPa・s以下、好ましくは15mPa・s以下、より好ましくは10mPa・s以下、更に好ましくは5mPa/s以下である。この粘度の下限値は、好ましくは0.5mPa・s以上、より好ましくは1mPa・s以上とすることができる。粘度は溶剤やハイドロトロープ剤などで調整することができる。ここで、当該粘度は、以下の方法で測定されたものである。
〔粘度の測定方法〕
TOKIMEC INC.製B型粘度計モデルBMに、ローター番号No.1のローターを備え付けたものを準備する。測定対象の液体洗浄剤組成物を粘度測定用ビーカーに充填し、20℃の恒温水槽中で充分に温度調節する。組成物の入ったビーカーを粘度計にセットし、ローター回転数を60r/minとして測定した60秒後の値を、組成物の粘度とする。
本発明の液体洗浄剤組成物は、pHが、好ましくは4以上、より好ましくは5以上、更に好ましくは6以上、より更に好ましくは7以上、そして、好ましくは11以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは9以下である。このpHは、洗浄時の温度におけるpHであるが、20℃におけるpHであってもよい。なお、pHはガラス電極法で測定できる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、更に(d)金属封鎖剤[以下(d)成分という]を含有することができる。(d)成分としては、クエン酸、エチレンジアミン4酢酸、メチルグリシン2酢酸、L−グルタミン酸二酢酸、及びこれらの塩、例えばナトリウム塩等が挙げられる。本発明の液体洗浄剤組成物が(d)成分を含有する場合、液体油汚れに対する洗浄力の観点から、該組成物は、(d)成分を、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、そして、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下含有する。
本発明の液体洗浄剤組成物は、更に(e)ハイドロトロープ剤[以下(e)成分という]を含有することが、適度な粘度に調整する目的から、好ましい。ハイドロトロープ剤としては、最大炭素数が3以下のアルキル基を1〜3個有するアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましく、具体的にはトルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、及びクメンスルホン酸、並びにこれらのナトリウム、カリウムあるいはマグネシウム塩が良好であり、p−トルエンスルホン酸又はその塩がより良好である。
本発明の液体洗浄剤組成物が(e)成分を含有する場合、泡を形成するために適度な粘度と貯蔵安定性の観点から、該組成物は、(e)成分を、好ましくは1質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7.5質量%以下含有する。
本発明の洗浄方法として、
(a)成分を0.5質量%以上11質量%以下、(b)成分を酵素たんぱく質として0.1ppm以上1000ppm以下、(c)成分及び水を含有し、(a)成分として(a1)成分を含有し、(a)成分の含有量と(a1)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.5以上1.0以下であり、(a1)成分として、(a11)HLBが10.5以下の非イオン界面活性剤(ただし(a12)成分を除く)[以下(a11)成分という]、及び(a12)炭素数8以上18以下のアルキル基を有し、糖、例えばグルコースの平均縮合度が1以上3以下であるアルキルグリコシド型非イオン界面活性剤[以下(a12)成分という]を含有し、(a)成分の含有量と(a11)成分の含有量との質量比である(a11)/(a)が0.3以上0.95以下であり、(a11)成分の含有量に対する(c)成分の含有量の質量比である(c)/(a11)が1以上10以下であり、20℃における粘度が20mPa・s以下である、液体洗浄剤組成物〔以下、液体洗浄剤組成物(I)という場合もある〕を、
泡比容が2mL/g以上の泡の状態で、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させる、
食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法が挙げられる。
(a11)成分は、HLBが10.5以下の非イオン界面活性剤(ただし(a12)成分を除く)である。
(a11)成分は、前記の(a1−3)成分、及び(a1−4)成分から選択されてもよい。
(a11)成分のHLBは、液体油汚れに対する洗浄力の観点から、好ましくは3以上、より好ましくは4以上、更に好ましくは5以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは9.5以下、更に好ましくは9以下である。
(a11)成分のHLBは、グリフィン氏の方法で求められたHLBであり、この方法のHLB値は、ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤の場合には下式により求める。
HLB値=20×(M/M) [M:親水基部分の分子量、M:分子量]
親水基部分であるポリオキシアルキレン基のオキシアルキレン基の付加モル数に分布を有する場合には、付加モル数の平均値を用いて親水基部分の分子量を求めることとする。
また、エステル型非イオン界面活性剤の場合には下式により求める。
HLB値=20×(1−S/A) [S:エステルのケン化価、A:脂肪酸の酸価]
これらのHLBの計算にあたっては、「油化学 第13巻 第4号」(1964)36−39頁、早野茂夫、東京大学生産技術研究所に記載の方法を参考にすることができる。
なお、グリフィン氏の方法ではHLBを求めることができない非イオン界面活性剤については、HLBは実験によって求めた値を採用するものとする。実験方法は「界面活性剤便覧」産業図書株式会社版、西 一郎ら編集、昭和41年1月10日第5刷、319頁記載の方法を採用する。
すなわち、(a11)成分は、グリフィン氏の方法及び前記実験方法で求められたHLBの少なくとも一方が10.5以下の非イオン界面活性剤である。以下、非イオン界面活性剤についてHLBという場合、特記しない限り、前記の2つの方法で求められたHLBを意味する。
(a11)成分としては、
(a11−1)アルキル基の炭素数が5以上10以下の、HLBが10.5以下のアルキルグリセリルエーテル〔以下、(a11−1)成分という〕、
(a11−2)炭素数8以上18以下の脂肪アルコール又は炭素数8以上18以下の脂肪酸の低級アルコールエステル(低級アルコールの炭素数は1以上3以下)に炭素数2又は3のアルキレンオキシドを平均1モル以上5モル以下付加させた非イオン界面活性剤であって、HLBが10.5以下のポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤〔以下、(a11−2)成分という〕、
(a11−3)2以上10以下のヒドロキシ基を有する多価アルコールと炭素数8以上18以下の脂肪酸とのエステルであって、HLBが10.5以下であるエステルからなる多価アルコールエステル型非イオン界面活性剤〔以下、(a11−3)成分という〕、
(a11−4)炭素数8以上18以下のアルカノイル基を有するモノ又はジアルカノールアミド(アルカノール基の炭素数は2又は3)又はそのアルキレンオキシド付加物(アルキレンオキシドは炭素数2又は3であり、その平均付加モル数は0超4以下)であって、HLBが10.5以下のアルカノールアミド型非イオン界面活性剤〔以下、(a11−4)成分という〕、及び
(a11−5)炭素数8以上18以下の炭化水素基を有するアミンの炭素数2又は3のアルキレンオキシド付加物であって、HLBが10.5以下の非イオン界面活性剤〔以下、(a11−5)成分という〕
から選ばれる一種以上の非イオン界面活性剤が挙げられる。
(a11−1)成分を構成するアルキル基は直鎖でも分岐鎖でもよい。アルキル基の炭素数は、好ましくは6以上、そして、好ましくは9以下である。(a11−1)成分としては、具体的には、デシルグリセリルエーテル、ヘキシルグリセリルエーテル、オクチルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルが挙げられる。
(a11−2)成分を構成する脂肪アルコール又は脂肪酸は、直鎖でも分岐鎖でもよい。該脂肪アルコール又は脂肪酸の炭素数は、それぞれ、好ましくは10以上、そして、好ましくは16以下、より好ましくは14以下である。(a11−2)成分のポリオキシアルキレン基は、平均付加モル数が、好ましくは2以上、そして、好ましくは4以下である。アルキレンオキシドは、炭素数2のアルキレンオキシド及び/又は炭素数3のアルキレンオキシド、すなわちエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドが好ましく、エチレンオキシドがより好ましい。脂肪酸の低級アルコールエステルとしてはメチルエステル、エチルエステルが好ましい。(a11−2)成分としては、具体的には、炭素数10以上14以下の直鎖脂肪アルコールにエチレンオキシドを平均1モル以上4モル以下付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、炭素数10以上15以下の2級アルコールにエチレンオキシドを平均1モル以上4モル以下付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、炭素数10以上14以下の脂肪酸のメチルエステルにエチレンオキシドを平均2モル以上5モル以下付加した非イオン界面活性剤が挙げられる。
(a11−3)成分を構成する多価アルコールとしては、ヒドロキシ基の数は、好ましくは3以上、そして、好ましくは6以下である。(a11−3)成分を構成する多価アルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビタンなどが挙げられる。また、(a11−3)成分を構成する脂肪酸の炭素数は、好ましくは10以上、そして、18以下、好ましくは14以下である。(a11−3)成分としては、具体的には、グリセリンモノ又はジラウレート、グリセリンモノ又はジステアレート、トリメチロールプロパンのモノ又はジラウレート、ペンタエリスリトールのモノ又はジラウレート、ソルビタンモノラウレートが挙げられる。
(a11−4)成分を構成するアルカノイル基の炭素数は、好ましくは10以上、そして、好ましくは16以下、より好ましくは14以下である。アルカノール基(−ROH:Rは炭素数2又は3のアルキレン基)の炭素数は2が好ましい。また、アルキレンオキシド付加物である場合は、平均付加モル数は1以上3以下が好ましい。アルキレンオキシドは、炭素数2のアルキレンオキシド及び/又は炭素数3のアルキレンオキシド、すなわちエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドが好ましく、エチレンオキシドがより好ましい。
(a11−5)成分を構成する炭化水素基の炭素数は、好ましくは10以上、そして、好ましくは16以下、より好ましくは14以下である。(a11−4)成分の炭化水素基はアルキル基が好ましい。アルキレンオキシドは、炭素数2のアルキレンオキシド及び/又は炭素数3のアルキレンオキシド、すなわちエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドが好ましく、エチレンオキシドがより好ましい。また、アルキレンオキシドの平均付加モル数は1以上4以下が好ましい。
(a11)成分としては、好ましくは(a11−1)成分である。
(a12)成分は、炭素数8以上18以下のアルキル基を有し、糖、例えばグルコースの平均縮合度が1以上3以下であるアルキルグリコシド型非イオン界面活性剤である。
(a12)成分は、前記の(a1−1)成分から選択してもよい。
(a12)成分のアルキル基の炭素数は、好ましくは10以上、そして、好ましくは16以下、更に好ましくは14以下である。(a12)成分の糖、例えばグルコースの平均縮合度は1以上、そして、好ましくは2.5以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1.5以下である。
(a12)成分としては、具体的には、平均炭素数が8以上14以下の直鎖又は分岐アルコールと平均1.0モル以上2.0モル以下のグルコースとが縮合したアルキルグリコシドが挙げられる。
(a)成分の含有量が0.5質量%以上11質量%以下であるという条件を満たした上で、液体洗浄剤組成物(I)は、液体油汚れに対する洗浄力の観点から、(a11)成分を、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下含有する。
(a)成分の含有量が0.5質量%以上11質量%以下であるという条件を満たした上で、液体洗浄剤組成物(I)は、起泡性の観点から、(a12)成分を、好ましくは0.25質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下含有する。
液体洗浄剤組成物(I)は、液体油汚れに対する洗浄力の観点から、(c)成分を、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは4質量%以上、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下含有する。
液体洗浄剤組成物(I)は、液体油汚れに対する洗浄力の観点から、(a)成分の含有量と(a11)成分の含有量との質量比である(a11)/(a)が、0.3以上、好ましくは0.35以上、より好ましくは0.4以上、そして、0.95以下、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.8以下である。
液体洗浄剤組成物(I)は、液体油汚れに対する洗浄力の観点から、(a)成分中の(a11)成分及び(a12)成分の合計の割合が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、より更に好ましくは80質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下であり、100質量%であってもよい。
液体洗浄剤組成物(I)は、液体油汚れに対する洗浄力の観点から、(a11)成分の含有量に対する(c)成分の含有量の質量比である(c)/(a11)が1以上10以下である。(c)/(a11)の質量比は、好ましくは8以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは4以下、より更に好ましくは3以下である。
液体洗浄剤組成物(I)は、液体油汚れに対する洗浄力、及び泡形成直後の起泡力の観点から、(a12)成分の含有量に対する(a11)成分の含有量の質量比である(a11)/(a12)が好ましくは0.2以上10以下である。(a11)/(a12)の質量比は、より好ましくは0.5以上、そして、より好ましくは8以下、更に好ましくは5以下である。
液体洗浄剤組成物(I)は(a11)成分、(a11)成分以外の界面活性剤を含有することができるが、本発明の効果を損なわない範囲で用いることが必要である。陰イオン界面活性剤は、(a11)成分の液体油への浸透性に影響を及ぼすおそれがあるため、含有する場合には、組成物中の含有量は、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、より更に好ましくは2質量%、より更に好ましくは1質量%以下である。
本発明の食器及び/又は台所周りの硬質物品用液体洗浄剤組成物は、固体脂の洗浄力を向上させる目的から、陰イオン界面活性剤として、スルホコハク酸エステル型界面活性剤を含有することができる。スルホコハク酸エステル型界面活性剤として、アルキル基が炭素数5以上18以下の直鎖又は分岐鎖アルキル基であるスルホコハク酸ジアルキルエステル又はその塩が挙げられる。前記アルキル基は、好ましくは分岐鎖アルキル基であり、より好ましくは2−エチルヘキシル基、sec−オクチル基、イソペンチル基、イソノニル基、イソデシル基から選ばれるアルキル基であり、更に好ましくはsec−オクチル基、イソデシル基、及び2−エチルヘキシル基から選ばれるアルキル基であり、より更に好ましくは2−エチルヘキシル基である。塩は、アルカリ金属塩が好ましい。液体洗浄剤組成物(I)がスルホコハク酸エステル型界面活性剤を含有する場合、その含有量は、組成物中、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、より更に好ましくは0.5質量%以上、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
本発明の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法は、本発明の液体洗浄剤組成物を、泡比容が2mL/g以上の泡の状態で、食品に由来する液体油を含有する汚れ、例えば液体油と固体脂の複合汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させる洗浄方法である。この方法は、手や道具の届かない部位や届きにくい細部の洗浄に好適である。本発明の液体洗浄剤組成物は、希釈せずに泡比容が2mL/g以上の泡の状態で、前記食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物を、食品に由来する液体油を含有する汚れに接触させると、液体油は細かく分断され、浮き上がるように対象物(食器及び/又は台所周りの硬質物品)から剥離される。そのため、本発明の洗浄方法では、擦り洗いなどの外力を加えなくても、例えば所定時間放置した後に対象物を水で濯ぐことで、液体油を容易に洗浄することができる。
本発明の洗浄方法では、前記液体洗浄剤組成物を、希釈せずに泡の状態で、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させ、擦らずに濯ぐことが好ましい。
本発明の洗浄方法では、前記液体洗浄剤組成物を希釈せずに泡状にして、例えば液体油を含む油汚れが付着した、食器及び/又は台所周りの硬質物品と接触させ、機械力などの外力をかけずに洗浄することが好ましい。
本発明の洗浄方法では、前記液体洗浄剤組成物を希釈せずに泡状にして、例えば液体油を含む油汚れが付着した、食器及び/又は台所周りの硬質物品と接触させ、機械力などの外力をかけずに放置して洗浄することが好ましい。
機械力などの外力をかけずに食器及び/又は台所周りの硬質物品を洗浄するとは、例えば、組成物の接触以外に、洗浄のための外力を意図的に対象物に負荷する操作を行わないことである。例えば、接触させた組成物が食器及び/又は台所周りの硬質物品の表面を自然に流下することや、洗浄を意図しない振動が食器及び/又は台所周りの硬質物品に伝わることなどは、機械力などの外力をかけずに食器及び/又は台所周りの硬質物品を洗浄すると理解できる。
前記液体洗浄剤組成物を希釈せずに食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品と接触させる、とは、該洗浄剤組成物を、意図的に水などで希釈した後、食品に由来する液体油を含有する汚れの付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品と接触させないことである。例えば、前記液体洗浄剤組成物を水滴等が付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品と接触させたり、前記液体洗浄剤組成物を食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させた後、食器及び/又は台所周りの硬質物品に水滴が付着したりする場合は、前記液体洗浄剤組成物を希釈せずに食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品と接触させていると理解できる。
放置した後は、硬質物品を水で濯ぐ。濯ぐ際は、手などで外力(物理的力)を掛けてもよく、単に水流で濯いでもよい。
本発明の洗浄方法として、前記液体洗浄剤組成物を、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品と泡状にして接触させ、可撓性材料による洗浄、流水による洗浄、及び超音波による洗浄の何れも行わず、機械力などの外力をかけずにそのまま放置する、洗浄方法が挙げられる。つまり、本発明の洗浄方法として、前記液体洗浄剤組成物を、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に泡状にして接触させ、スポンジ等の可撓性材料による摩擦力、自動食器用洗浄機内のシャワー等による流水力、及び超音波による振動の何れも用いることなく、機械力などの外力をかけずにそのまま放置する洗浄方法が挙げられる。
食品に由来する液体油を含有する汚れは、液体油と固体脂とを含む複合汚れであってよい。固体脂は、例えば、常温(例えば20℃)で固体を呈するものである。前記液体洗浄剤組成物を接触させるときの複合汚れの形態は、液体油と固体脂とが混在した状態であってもよい。本発明の対象とする汚れは、液体油を多く含む油脂汚れであってよい。
本発明では、前記液体洗浄剤組成物の原液をそのまま、つまり組成を変動させることなく、泡状にして食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に付着させることが好ましい。例えば、前記液体洗浄剤組成物を、含水したスポンジ等に付着させることなく、泡状にして食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させることが好ましい。食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触した後は、前記液体洗浄剤組成物の組成が変動してもよい。すなわち、食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触した後は、前記液体洗浄剤組成物の組成が希釈又は濃縮されてもよい。
また、本発明の(a)成分、(b)成分及び(c)成分を含む濃厚組成物を調製しておき、該濃厚組成物を水で希釈して本発明に用いる液体洗浄剤組成物を調製し、この液体洗浄剤組成物を希釈せずに、食器及び/又は台所周りの硬質物品に泡の状態で接触させてもよい。すなわち、本発明の(a)成分、(b)成分及び(c)成分を含有する濃厚組成物を水で希釈して本発明に用いる液体洗浄剤組成物を調製し、該液体洗浄剤組成物を、希釈せずに食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品と接触させ、機械力などの外力をかけずに洗浄する、食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法であってもよい。
本発明の洗浄方法は、前記液体洗浄剤組成物を、希釈せずに、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に、泡の状態で接触させた後、好ましくは外力をかけず(付与せず)に、放置する。つまり、スポンジ等の可撓性材料や手指等を用いることなく接触させ、機械力などの外力をかけずにそのまま放置する洗浄方法が挙げられる。放置した後は、通常、水で濯ぐ。濯ぐ際は、手などで外力(物理的力)をかけてもよく、単に水流で濯いでもよい。
本発明の洗浄方法では、本発明の液体洗浄剤組成物を、泡比容が2ml/g以上、好ましくは10ml/g以上、より好ましくは20ml/g以上、そして、好ましくは100ml/g以下、より好ましくは70ml/g以下、更に好ましくは60ml/g以下の泡の状態で、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させる。泡比容は下式により計算することができる。
泡比容(mL/g)=泡の容量(mL)/泡の質量(g)
本発明の洗浄方法では、前記液体洗浄剤組成物を、対象物である食器及び/又は台所周りの硬質物品の面積100cmに対して、好ましくは0.1g以上、より好ましくは0.3g以上、更に好ましくは0.4g以上、そして、好ましくは5g以下、より好ましくは3g以下、更に好ましくは2g以下の割合で接触させる、更に、泡の状態で、塗布又は噴霧することが好ましい。
本発明の洗浄方法では、洗浄力を高める観点から、前記液体洗浄剤組成物を食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触後、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、更に好ましくは30秒以上、より更に好ましくは40秒以上、より更に好ましくは50秒以上、より更に好ましくは1分以上、そして、同様の観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは30分以下、更に好ましくは20分以下、より更に好ましくは10分以下、より更に好ましくは5分以下、放置する。この場合、泡の状態の前記組成物が最初に食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触した時点を放置の開始としてよい。
なお、放置する際の温度は、室温、例えば、10℃以上30℃以下が挙げられる。
本発明の洗浄方法では、スプレー手段を用いて、前記液体洗浄剤組成物を、泡比容が2mL/g以上の泡の状態として、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させるのが好ましい。スプレー手段から吐出した泡の泡比容が前記範囲であることが好ましい。本発明に用いる液体洗浄剤組成物を、泡形成機構を有するスプレイヤーを具備する容器に充填してなる洗浄剤物品を用いて、前記液体洗浄剤組成物を、泡の状態として、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させるのがより好ましい。本発明は、本発明に用いる前記液体洗浄剤組成物を、泡形成機構を有するスプレイヤーを具備する容器に充填してなる、スプレー容器入り洗浄剤物品を提供する。
前記スプレイヤーを具備する容器は、トリガー式スプレー容器、ポンプ式スプレー容器等の噴射剤を使用しない手動式スプレー装置、噴射剤を用いるエアゾール等が挙げられる。前記スプレイヤーを具備する容器は、内容物を泡状にして噴霧又は塗布することができるトリガー式スプレーが好ましく、泡を形成する機構(泡形成機構)を備えたトリガー式スプレーがより好ましい。
前記スプレー容器入り洗浄剤物品において、泡形成機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、好ましくはスピンエレメント及び直径4〜8mmの円形状の空間部分に棒状の突起を数個設置された液体通過板を有するものが好適である。ここでスピンエレメントとは、スピンエレメントを通じて液状物の流れにスピンを与え、最後にノズルから噴出する機構であり、その詳細な構造としては特開平8−332422号公報や特開平8−108102号公報の図4(b)、特開2002−68265号公報の図1などを参考にすることができる。
泡形成機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、前記スプレー容器入り洗浄剤物品は、1回の操作で、好ましくは0.5mL以上、より好ましくは1mL以上、そして、好ましくは30mL以下、より好ましくは15mL以下、更に好ましくは5mL以下の組成物を噴霧する。
泡形成機構のもう一つの部材である液体通過板は、直径5〜7mmの円形状の空間部分に棒状の突起を好ましくは3〜8個設置されたものであり、通過する板を平面で見た場合に、好ましくは幅0.8〜1.2mm、長さ2〜4mmの長方形状の棒状の突起が好適である。また、棒状の突起を除いた空間部分に対する棒状の突起の占める面積は、好ましくは30面積%以上、より好ましくは40面積%以上、そして、好ましくは90面積%以下、より好ましくは80面積%以下、更に好ましくは70面積%以下であり、このような液体通過板を設置することで、垂直表面への泡の付着滞留性が良好になる。
前記スプレー容器入り洗浄剤物品の容器は、一般に使用されている容器を用いることができる。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを原料として得られるものであり、ブロー成形などによって製造することができる。容器の肉厚は底面と側面と異なってもよく、0.01〜2mmが好ましく、容器の容量は100〜1000mLが好ましい。容器に充填される液体洗浄剤組成物の量は、取り扱い上、200〜500mLが望ましい。また液の充填は、常識的な空隙を残して行われる。
本発明の洗浄方法は、食器及び/又は台所周りの硬質物品、好ましくは食器を洗浄対象とする。
台所周りの硬質物品は、台所の周辺で使用される物品であり、具体的には、
(1)冷蔵庫、食器棚などの食品、食器、調理器具の保存場所、
(2)排水溝、調理台、レンジフード、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所、及び
(3)前記保存場所や前記調理場所の周辺の床や壁等
である。本発明では、これらを便宜上「台所周りの硬質物品」とする。
また、食器としては、具体的には、
(i)皿、椀等のいわゆる食器、
(ii)タッパー、瓶等の保存容器、
(iii)包丁やまな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル等の調理器具、
(iv)フードプロセッサー、ミキサー等の調理家電等
の食材が接触する部材や器具が挙げられる。本発明では、これらを便宜上「食器」とする。
また、本発明の洗浄方法は、食器、保存容器、調理器具、及び調理家電から選ばれる物品を対象とすることが好ましく、更に皿、椀、タッパー、ビン、包丁、まな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル、フードプロセッサー、及びミキサーから選ばれる物品を対象とすることがより好ましい。
本発明の洗浄方法の対象とする食器及び/又は台所周りの硬質物品の材質は、プラスチック(シリコーン樹脂などを含む)、金属、陶器、木、及びそれらの組み合わせが挙げられる。そして、本発明の洗浄方法は、これら食器及び/又は台所周りの硬質物品に付着した食品に由来する液体油を含有する汚れを効果的に洗浄することができる。
前述の通り、プラスチックなどの疎水性材料に付着した液体油は落とし難い汚れであるが、本発明では、プラスチック製の食器及び/又は台所周りの硬質物品に付着した液体油に対しても、優れた洗浄効果を示す。本発明は、プラスチック製の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法として好適である。プラスチックは、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタラートなどが挙げられる。
本発明の洗浄方法では、好ましくは本発明に用いる液体洗浄剤組成物を、希釈せずに泡比容が2mL/g以上の泡の状態で、直接食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させる。そして、前記組成物が接触した状態で放置すればよいため、洗浄時において、スポンジ等の可撓性材料による擦り洗いのような外力をかける作業を必ずしも要しない。
そのため、本発明の洗浄方法は、
(1)食品製造機器、冷蔵庫、食器棚などのパイプ、部品及び排水溝、水筒、タンブラー、やかん、ポット等の手洗い洗浄が不便な物品、
(2)食品、食器、調理器具の保存場所、調理台、レンジフード、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所及びその周辺の床や壁等の台所周り等の食品に由来する液体油を含有する汚れが広範に及ぶ硬質表面を有する物品、
(3)包丁、ピーラー、おろし金、スライサー、ジューサーの羽根、フードプロセッサーの羽根等の手洗い洗浄に危険が伴う物品、
(4)形状が複雑な部分を具備する物品
といった、スポンジ等の可撓性材料を用いた洗浄が困難な物品等にも適用することができる。尚、本発明では、機械力などの外力をかけずに食器及び/又は台所周りの硬質物品を洗浄した後、必要により、擦り洗いを行ってもよい。
更に、本発明の洗浄方法は、泡状の前記液体洗浄剤組成物を食器及び/又は台所周りの硬質物品に塗布してそのまま放置するため、食器及び/又は台所周りの硬質物品に前記組成物を長く留めることができる。
本発明の洗浄方法は、前記液体洗浄剤組成物を接触させた食器及び/又は台所周りの硬質物品を、水で濯ぐ工程、好ましくは前記液体洗浄剤組成物を接触させた食器及び/又は台所周りの硬質物品を、放置後、水で濯ぐ工程を含む。
<泡塗布用液体洗浄剤組成物>
本発明は、(a)成分を0.5質量%以上10質量%以下、(b)成分を酵素たんぱく質として0.1ppm以上1000ppm以下、(c)成分及び水を含有し、(a)成分として(a1)成分を含有し、(a)成分の含有量と(a1)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.5以上1.0以下である、泡塗布用液体洗浄剤組成物に関する。本発明の洗浄方法で述べた本発明の液体洗浄剤組成物は、本発明の泡塗布用液体洗浄剤組成物であってよい。
本発明の泡塗布用液体洗浄剤組成物における(a)成分、(b)成分、(c)成分の具体例及び好ましい例などは、本発明の液体洗浄剤組成物と同じである。本発明の液体洗浄剤組成物で述べた事項は、本発明の泡塗布用液体洗浄剤組成物に適用することができる。
本発明の泡塗布用液体洗浄剤組成物は、好ましくは泡比容が2mL/g以上の泡の状態で用いられる。
本発明の泡塗布用液体洗浄剤組成物は、好ましくは食器及び/又は台所周りの硬質物品用である。
本発明の泡塗布用液体洗浄剤組成物として、
(a)成分を0.5質量%以上10質量%以下、(b)成分を酵素たんぱく質として0.1ppm以上1000ppm以下、(c)成分及び水を含有し、
(a)成分として(a1)成分を含有し、
(a)成分の含有量と(a1)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.5以上1.0以下であり、
(a1)成分として、(a11)HLBが10.5以下の非イオン界面活性剤(ただし(a12)成分を除く)[以下(a11)成分という]、及び(a12)炭素数8以上18以下のアルキル基を有し、糖、例えばグルコースの平均縮合度が1以上3以下であるアルキルグリコシド型非イオン界面活性剤[以下(a12)成分という]を含有し、
(a)成分の含有量と(a11)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.3以上0.95以下であり、
(a11)成分の含有量に対する(c)成分の含有量の質量比である(c)/(a11)が2以上8以下であり、
20℃における粘度が20mPa・s以下である、
泡塗布用液体洗浄剤組成物(I)が挙げられる。本発明の洗浄方法で述べた本発明の液体洗浄剤組成物(I)は、本発明の泡塗布用液体洗浄剤組成物(I)であってよい。
本発明の泡塗布用液体洗浄剤組成物(I)における(a11)成分、(a12)成分の具体例及び好ましい例などは、本発明の液体洗浄剤組成物(I)と同じである。本発明の液体洗浄剤組成物(I)で述べた事項は、本発明の泡塗布用液体洗浄剤組成物(I)に適用することができる。
下記配合成分を用いて、表に示す液体洗浄剤組成物を調製し、下記の方法で泡比容、洗浄力、及び保存安定性を評価した。結果を表に示す。なお、表に示す液体洗浄剤組成物は、クエン酸と48%NaOH水溶液により、pH7(20℃)に調整した。また、表中の配合成分の質量%は、全て有効分に基づく数値である。
<(a)成分>
(a1)成分
・非イオン界面活性剤(1):プランタケア2000UP、BASF、デシルグルコシド〔(a1−1)成分及び(a12)成分に該当〕
・非イオン界面活性剤(2):アンヒトール20N、花王株式会社、ラウリルジメチルアミンオキサイド〔(a1−2)成分に該当〕
・非イオン界面活性剤(3−1):ソフタノール90、株式会社日本触媒、セカンダリーアルコールエトキシレート、エトキシレート平均付加モル数9.0〔(a1−3)成分に該当〕HLB13.3
・非イオン界面活性剤(3−2):ソフタノール33、株式会社日本触媒、セカンダリーアルコールエトキシレート、エトキシレート平均付加モル数3.3モル〔(a1−3)成分及び(a11−2)成分に該当〕HLB8.6
・非イオン界面活性剤(4):ペネトールGE−EH、花王株式会社、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル〔(a1−4)成分及び(a11−1)成分に該当〕、HLB7.4
・非イオン界面活性剤(5):エマルゲン109P、花王株式会社、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、エトキシレート平均付加モル数9.0モル〔その他の(a1)成分〕HLB13.6、
・非イオン界面活性剤(6):アミノーンPK−02S、花王株式会社、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド(HLB5.5、HLBは前記実験方法で求めた値である)〔(a11−4)成分に該当〕
・非イオン界面活性剤(7):アミート102、花王株式会社、N−ラウリル−N,N−ジエタノールアミン(HLB6.3、HLBは前記実験方法で求めた値である)〔(a11−5)成分に該当〕
・非イオン界面活性剤(8):エマゾールL−10V、花王株式会社、ソルビタンモノラウレート(HLB8.6)〔(a11−3)成分に該当〕
(a2)成分
・両性界面活性剤(1):アンヒトール20HD、花王株式会社、N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−[2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル]スルホベタイン
(a3)成分
・陰イオン界面活性剤(1):ラウリル硫酸ナトリウム、和光純薬工業株式会社、試薬
・陰イオン界面活性剤(2):Hostapur SAS 60、クラリアント社、sec−アルキル(C14−17)スルホン酸ナトリウム
<(b)成分>
・リパーゼ:Lipex Prime 100L、ノボザイムズ社
・プロテアーゼ:KAP 8.0 L−Q(195Q)、花王株式会社
・アミラーゼ:ターマミルウルトラ300L、ノボザイムズ社
<(c)成分>
・水溶性溶剤(1):ジエチレングリコールモノブチルエーテル、BDG−NS、日本乳化剤株式会社、ClogPow0.66
・水溶性溶剤(2):ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、DPNB、日本乳化剤株式会社、ClogPow0.07
・水溶性溶剤(3):エタノール、日本合成アルコール株式会社、ClogPow0.92
・水溶性溶剤(4):プロピレングリコール、ClogPow−1.1
(1)泡比容
液体洗浄剤組成物を、トリガー式スプレー容器(キュキュットクリア泡スプレー、花王(株)製)に充填し、200mLメスシリンダー(内径40mm)内に3〜10回スプレーした。スプレー後の200mLメスシリンダー質量を、4桁天秤を用いて測定し、スプレー前のメスシリンダーの質量との差を、泡塗布量(g)とした(a)。吐出直後のメスシリンダー内の泡の容量(mL)を目視で読み取った。吐出直後の泡の容量(mL)を(b)とした。以下の式で泡比容を算出した。泡比容が大きいほど、泡吐出性に優れる。
泡比容(mL/g)=(b)/(a)
(2)洗浄力
75mm(横)×100mm(縦)×1mm(厚み)のポリプロピレン試験片の質量を4桁天秤で測定した(x)。前記ポリプロピレン試験片の片面に、菜種油と牛脂の質量比が9/1である汚れの塗付量が0.08〜0.12gとなるように均一に塗布したものを作成し、汚れピースとした。同汚れピースの質量を4桁天秤で測定した(y)。
液体洗浄剤組成物をトリガー式スプレー容器(キュキュットクリア泡スプレー、花王(株)製)に充填し、汚れピースに5回スプレーした。組成物は泡状で吐出した。組成物の吐出量は合計で約3gであった。
吐出した泡と汚れピースを1分間接触させた後、15秒間水道水で流水すすぎを行った。この時、汚れピースの汚れを付着させた部分は全て泡と接触させた。この条件では、液体洗浄剤組成物は、表に示す泡比容に近時する泡の状態で接触されていた。また、流水すすぎの条件は、水道水の温度は25℃、流速は約4L/min、蛇口の開口部の直径は約15mmであった。開口部から5cm垂直下に位置する汚れピースに落下してくる水道水に対して汚れピースを45°になるように持ち、その角度を固定したまま汚れピースの汚れを付着させていない上端部分で流水を受け、汚れピース上を流れる水道水で洗浄部分片面全体をすすいだ。すすぎ終了後、汚れピースを乾燥させた後、4桁天秤で質量を測定した(z)。以下の式で洗浄率を求めた。洗浄率の数値は大きい方が好ましい。
洗浄率(%)={(y)−(z)}/{(y)−(x)}×100
(3)保存安定性
液体洗浄剤組成物を作製した後、5℃に保管した。目視観察で、外観が透明溶解している状態を保持できた日数を記録した。分離、白濁等の外観に明らかな変化が認められた時点で、保存安定性は不可、すなわち外観が透明溶解している状態を保持できないとした。
Figure 2020100693
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Figure 2020100693
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*1 非イオン界面活性剤(1)は、(a12)成分に相当する。
*2 非イオン界面活性剤(3−2)は、(a11−2)成分に相当する。
*3 非イオン界面活性剤(6)は、(a11−4)成分に相当する。
*4 非イオン界面活性剤(7)は、(a11−5)成分に相当する。
*5 非イオン界面活性剤(8)は、(a11−3)成分に相当する。

Claims (26)

  1. (a)界面活性剤〔以下、(a)成分という〕を0.5質量%以上11質量%以下、(b)酵素〔以下、(b)成分という〕を酵素たんぱく質として0.1ppm以上1000ppm以下、(c)水溶性溶剤〔以下、(c)成分という〕及び水を含有し、(a)成分として(a1)非イオン界面活性剤〔以下、(a1)成分という〕を含有し、(a)成分の含有量と(a1)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.5以上1.0以下である液体洗浄剤組成物を、泡比容が2mL/g以上の泡の状態で、食品に由来する液体油を含有する汚れが付着した食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させる、食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  2. (a1)成分が、(a1−1)アルキル基の炭素数が8以上18以下であるアルキルグリコシド型非イオン界面活性剤〔以下、(a1−1)成分という〕を含む、請求項1記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  3. (a1)成分が、(a1−2)窒素原子に結合する基のうち1つが炭素数8以上18以下のアルキル基であり、残りが炭素数1以上3以下のアルキル基である3級アミンオキシド型界面活性剤〔以下、(a1−2)成分という〕を含む、請求項1又は2記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  4. (a1)成分が、(a1−3)アルキル基の炭素数が9以上18以下の分岐脂肪アルコール又は2級脂肪アルコールに炭素数2又は3のアルキレンオキサイドを平均3モル以上30モル以下付加させた非イオン界面活性剤〔以下、(a1−3)成分という〕を含む、請求項1〜3の何れか1項記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  5. (a1)成分が、(a1−4)炭素数8以上18以下のアルキル基を1つ有するアルキルグリセリルエーテル型界面活性剤(a1−4)〔以下、(a1−4)成分という〕を含む、請求項1〜4の何れか1項記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  6. (a1−1)成分の含有量及び(a1−2)成分の含有量の合計と、(a1−3)成分の含有量及び(a1−4)成分の含有量の合計との質量比である[(a1−3)+(a1−4)]/[(a1−1)+(a1−2)]が、0.05以上10以下である、請求項2〜5の何れか1項記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  7. 前記液体洗浄剤組成物が、(a1)成分として、(a11)HLBが10.5以下の非イオン界面活性剤(ただし(a12)成分を除く)[以下(a11)成分という]、及び(a12)炭素数8以上18以下のアルキル基を有し、糖の平均縮合度が1以上3以下であるアルキルグリコシド型非イオン界面活性剤[以下(a12)成分という]を含有し、(a)成分の含有量と(a11)成分の含有量との質量比である(a11)/(a)が0.3以上0.95以下であり、(a11)成分の含有量に対する(c)成分の含有量の質量比である(c)/(a11)が1以上10以下であり、20℃における粘度が20mPa・s以下である、請求項1〜6の何れか1項記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  8. (c)成分が、LogPowが0以上1.5以下の水溶性溶剤である、請求項1〜7の何れか1項記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  9. (a)成分として陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び双性界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を含有する、請求項1〜8の何れか1項記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  10. 液体洗浄剤組成物の20℃における粘度が10mPa・s以下である、請求項1〜9の何れか1項記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  11. 前記液体洗浄剤組成物を前記食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させた後、外力をかけずに放置する、請求項1〜10の何れか1項記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  12. 前記液体洗浄剤組成物を前記食器及び/又は台所周りの硬質物品に接触させた後、該食器及び/又は台所周りの硬質物品を水で濯ぐ、請求項1〜11の何れか1項記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  13. 前記液体洗浄剤組成物のpHが4以上11以下である、請求項1〜12の何れか1項記載の食器及び/又は台所周りの硬質物品の洗浄方法。
  14. (a)界面活性剤〔以下、(a)成分という〕を0.5質量%以上11質量%以下、(b)酵素〔以下、(b)成分という〕を酵素たんぱく質として0.1ppm以上1000ppm以下、(c)水溶性溶剤〔以下、(c)成分という〕及び水を含有し、(a)成分として(a1)非イオン界面活性剤〔以下、(a1)成分という〕を含有し、(a)成分の含有量と(a1)成分の含有量との質量比である(a1)/(a)が0.5以上1.0以下である、泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  15. (a1)成分が、(a1−1)アルキル基の炭素数が8以上18以下であるアルキルグリコシド型非イオン界面活性剤〔以下、(a1−1)成分という〕を含む、請求項14記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  16. (a1)成分が、(a1−2)窒素原子に結合する基のうち1つが炭素数8以上18以下のアルキル基であり、残りが炭素数1以上3以下のアルキル基である3級アミンオキシド型界面活性剤〔以下、(a1−2)成分という〕を含む、請求項14又は15記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  17. (a1)成分が、(a1−3)アルキル基の炭素数が9以上18以下の分岐脂肪アルコール又は2級脂肪アルコールに炭素数2又は3のアルキレンオキサイドを平均3モル以上30モル以下付加させた非イオン界面活性剤〔以下、(a1−3)成分という〕を含む、請求項14〜16の何れか1項記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  18. (a1)成分が、(a1−4)炭素数8以上18以下のアルキル基を1つ有するアルキルグリセリルエーテル型界面活性剤(a1−4)〔以下、(a1−4)成分という〕を含む、請求項14〜17の何れか1項記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  19. (a1−1)成分の含有量及び(a1−2)成分の含有量の合計と、(a1−3)成分の含有量及び(a1−4)成分の含有量の合計との質量比である[(a1−3)+(a1−4)]/[(a1−1)+(a1−2)]が、0.05以上10以下である、請求項15〜18の何れか1項記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  20. (a1)成分として、(a11)HLBが10.5以下の非イオン界面活性剤(ただし(a12)成分を除く)[以下(a11)成分という]、及び(a12)炭素数8以上18以下のアルキル基を有し、糖の平均縮合度が1以上3以下であるアルキルグリコシド型非イオン界面活性剤[以下(a12)成分という]を含有し、(a)成分の含有量と(a11)成分の含有量との質量比である(a11)/(a)が0.3以上0.95以下であり、(a11)成分の含有量に対する(c)成分の含有量の質量比である(c)/(a11)が1以上10以下であり、20℃における粘度が20mPa・s以下である、請求項14〜19の何れか1項記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  21. (c)成分が、LogPowが0以上1.5以下の水溶性溶剤である、請求項14〜20の何れか1項記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  22. (a)成分として陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び双性界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を含有する、請求項14〜21の何れか1項記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  23. 液体洗浄剤組成物の20℃における粘度が10mPa・s以下である、請求項14〜22の何れか1項記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  24. 20℃でpHが4以上11以下である、請求項14〜23の何れか1項記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  25. 泡比容が2mL/g以上の泡の状態で用いられる、請求項14〜24の何れか1項記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
  26. 食器及び/又は台所周りの硬質物品用である、請求項14〜25の何れか1項記載の泡塗布用液体洗浄剤組成物。
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