JP2023113493A - 硬質表面用洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬質表面に付着した脂質やタンパク質の複合汚れに対する洗浄力、すすぎ性、基材低損傷性及び配合安定性に優れた硬質表面用洗浄剤組成物の提供。【解決手段】(a)界面活性剤、(b)グリコール系溶剤及び水を含有し、(a)成分として、(a1)下記一般式で表される化合物及び(a2)陰イオン界面活性剤を含有し、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の合計量が0.5質量%を超え6.5質量%未満であり、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の質量比である(a1)/(a2)が0.1以上10以下であり、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の合計量と(b)成分の含有量との質量比が、0.1以上6以下であり、20℃でのpHが9以上12未満である、硬質表面用洗浄剤組成物。JPEG2023113493000006.jpg33170〔式中、Rは、炭素数8以上18以下のアルキル基である。X-は対イオンを示す。〕【選択図】なし

Description

本発明は、硬質表面用洗浄剤組成物及び硬質表面の洗浄方法に関する。
浴室などの硬質表面では脂質(皮脂など)やタンパク質(毛髪由来のケラチンなど)などが複合化した汚れが堆積する。近年ユニットバスなどが普及し、浴室の材質ではポリエステル樹脂やアクリル樹脂などが用いられるようになり、これら疎水性の表面に付着した脂質やタンパク質の汚れは除去しにくい汚れである。このような汚れに対しては、洗浄剤を付着させてスポンジなどを用いた擦り洗いが行われる。しかしながら浴室などの硬質表面を清掃具を用いて洗浄するのは煩雑な作業であり、特に高齢者にとっては重労働である。従って、擦るなどの力作業を行わなくても誰でも簡単に除去できる技術が求められている。
特許文献1には、特定のアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤を配合し、高い除菌力と洗浄力を有しながらも、沈澱等の不溶物が生じない保存安定性に優れる技術が開示されている。
特許文献2には、(a)炭素数6~16のアルキル基を1~3個を有する特定の第4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤、(b)炭素数8~16のアルキル基又はアルケニル基を有するカルボン酸塩型陰イオン界面活性剤、(c)炭素数8~16のアルキル基を有し単糖の平均縮合度が1~3であるアルキルポリグリコシドを、特定の比率で含有し、金属石けんスカムや皮脂などの汚れに対する洗浄力に優れ、且つトリガースプレー容器で使用したときの泡の付着性も良好な液体洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献3には、少なくとも界面活性剤、キレート剤、高分子化合物、溶剤及び香料を含有する浴室用洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献4には、両性界面活性剤や陽イオン性界面活性剤、ポリリジン、特定の有機溶媒を含有し、住居内表面を殺菌洗浄するのに好適な液体洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献5には、(a)アルキルトリメチルアンモニウム塩等の特定のカチオン界面活性剤、(b)アルキルアミノ酢酸ベタイン等の特定の両性界面活性剤及び(c)脂肪酸又はその塩を含有する液体洗浄剤組成物が開示されている。
特開2020-147656号公報 特開2005-290049号公報 特開2003-183698号公報 特開2002-241790号公報 特開平9-53092号公報
しかしながら、硬質表面の洗浄では、さまざまな複合汚れが付着し、例えば、前述の通り脂質やタンパク質は落としにくい汚れであり、これらが複合すると更に落としにくい汚れとなる。また、洗浄剤組成物は、洗浄力に加え、洗浄後のすすぎ性、洗浄対象の基材への低損傷性、配合時の安定性に優れることも求められる。従来、これらを総合的に満足できる硬質表面用の洗浄剤組成物は見出されていない。
本発明は、硬質表面に付着した脂質やタンパク質の複合汚れに対する洗浄力、すすぎ性、基材低損傷性及び配合安定性に優れた硬質表面用洗浄剤組成物及びこれを用いた硬質表面の洗浄方法を提供する。
本発明は、(a)界面活性剤[以下(a)成分という]、グリコール系溶剤[以下(b)成分という]及び水を含有し、
(a)成分として、(a1)下記一般式で表される化合物[以下(a1)成分という]及び(a2)陰イオン界面活性剤[以下(a2)成分という]を含有し、
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の合計量が0.5質量%を超え6.5質量%未満であり、
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の質量比である(a1)/(a2)が0.1以上10以下であり、
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の合計量と(b)成分の含有量との質量比である〔(a1)+(a2)〕/(b)が0.1以上6以下であり、
20℃でのpHが9以上12未満である、
硬質表面用洗浄剤組成物に関する。
〔式中、Rは、炭素数8以上18以下のアルキル基である。Xは対イオンを示す。〕
また、本発明は、前記本発明の硬質表面洗浄剤組成物を硬質表面に付着させた後、擦り洗いせずにすすぐ、硬質表面の洗浄方法に関する。
本発明によれば、硬質表面に付着した脂質やタンパク質の複合汚れ(以下、単に複合汚れという場合もある)に対する洗浄力、すすぎ性、基材低損傷性及び配合安定性に優れた硬質表面用洗浄剤組成物及びこれを用いた硬質表面の洗浄方法が提供される。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、弱アルカリ性の組成においても基材に対して低損傷性である。
実施例で行ったすすぎ性の評価方法を示す概略図 実施例のすすぎ性の評価で用いた硬水の導入手段(ジョウロ)の穿孔状態を示す概略図
〔硬質表面用洗浄剤組成物〕
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a)成分、(b)成分及び水を含有し、
(a)成分の界面活性剤として(a1)成分及び(a2)成分を含有し、
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の合計量が0.5質量%を超え6.5質量%未満であり、
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の質量比である(a1)/(a2)が0.1以上10以下であり、
(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の合計量と(b)成分の含有量との質量比である〔(a1)+(a2)〕/(b)が0.1以上6以下であり、
20℃でのpHが9以上12未満である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a)成分として、(a1)成分を含有する。(a1)成分は、殺菌性能の点から、下記一般式で表される化合物である。
〔式中、Rは、炭素数8以上18以下のアルキル基である。Xは対イオンを示す。〕
前記式中、Rの炭素数は、8以上であり、更に10以上であってよく、そして、18以下であり、更に16以下、更に14以下であってよい。
前記式中、Rの炭素数は、複合汚れの洗浄力を高める観点から、好ましくは10以上であり、すすぎ性をより高める観点から好ましくは10以下である。前記式中、Rの炭素数は、複合汚れの洗浄力とすすぎ性をより高める観点から、好ましくは10である。
前記式中、Xは、対イオンであり、塩化物イオンなどのハロゲンイオン、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸などアルキルスルホン酸イオン、メチル硫酸、エチル硫酸などのアルキル硫酸イオンが挙げられ、塩化物イオンが好ましい。
(a1)成分としては、より具体的には、ジメチルデシルベンジルアンモニウム塩、ジメチルオクチオルベンジルアンモニウム塩、ジメチルドデシルベンジルアンモニウム塩、ジメチルオクタデシルベンジルアンモニウム塩が挙げられる。これらは、塩化物イオンの塩であることが好ましい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、複合汚れの洗浄力とすすぎ性をより高める観点から、(a1)成分としてデシルジメチルベンジルアンモニウム塩を含有することが好ましい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a)成分として、(a2)成分を含有する。(a2)成分は、陰イオン界面活性剤である。
(a2)成分としては、炭化水素基を1つ以上と、スルホン酸基、硫酸エステル基及びカルボン酸基からなる群から選ばれる基の1つ以上とを有する陰イオン界面活性剤、が挙げられる。前記炭化水素基の炭素数は、例えば、8以上、更に10以上、更に12以上、そして、22以下、更に20以下、更に18以下であってよい。前記炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基が挙げられる。前記炭化水素基は、直鎖でも分岐鎖でもよい。
(a2)成分としては、脂肪酸又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキル又はエーテル硫酸エステル塩、アルキル又はアルケニル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、内部オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩などが挙げられる。これらは前記の炭化水素基を有するものであってよい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a2)成分として脂肪酸又はその塩を含有することが好ましい。
(a2)成分である脂肪酸は、直鎖脂肪酸、分岐鎖脂肪酸の何れでもよいが、直鎖脂肪酸が好ましく、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸の何れでもよいが、飽和脂肪酸が好ましい。脂肪酸の塩は、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩などが挙げられ、アルカリ金属塩が好ましい。
(a2)成分である脂肪酸は、炭素数8以上、更に10以上、更に12以上、そして、22以下、更に18以下、更に16以下の脂肪酸であることが好ましい。すなわち、(a2)成分の脂肪酸又はその塩は、炭素数8以上22以下の脂肪酸又はその塩であってよい。
他の(a2)成分としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩、オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル酢酸エステル又はその塩などが挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩のオキシアルキレン基は、オキシエチレン基が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩又はその塩のオキシアルキレン基の平均付加モル数は、1以上10以下が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩又はその塩のアルキル基又はアルケニル基は、炭素数10以上18以下が好ましい。また塩は、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が好ましい。
オレフィンスルホン酸又はその塩は、内部オレフィンスルホン酸又はその塩が挙げられる。内部オレフィンスルホン酸は、オレフィン部分の炭素数が、例えば、8以上、更に10以上、そして、24以下、更に20以下であってよい。また塩は、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル酢酸エステル又はその塩のオキシアルキレン基は、オキシエチレン基が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル酢酸エステル又はその塩のオキシアルキレン基の平均付加モル数は、1以上10以下が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル酢酸エステル又はその塩のアルキル基又はアルケニル基は、炭素数10以上18以下が好ましい。また塩は、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が好ましい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a2)成分として炭素数8以上22以下の脂肪酸又はその塩を含有することが好ましい。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a2)成分中、炭素数8以上22以下の脂肪酸又はその塩の割合が、例えば、20質量%以上、更に質量35%以上、更に50質量%以上、そして、100質量%以下であり、100質量%であってもよい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、複合汚れに対する洗浄力及び配合安定性の観点から、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との合計量が、0.5質量%を超え、好ましくは1質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、そして、6.5質量%未満、好ましくは6質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは4質量%以下である。
ここで、本発明では、(a1)成分の量は、対イオンを塩化物イオン(Cl)に置き換えた化合物に基づく量、すなわち塩化物換算の量である。また、本発明では、(a2)成分のうち、脂肪酸又はその塩の量は、酸型化合物に基づく量、すなわち酸型化合物換算の量であり、その他の陰イオン界面活性剤は、対イオンをナトリウムイオン(Na)に置き換えた化合物に基づく量、すなわちナトリウム塩換算の量である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、複合汚れに対する洗浄力及びすすぎ性の観点から、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量との質量比である(a1)/(a2)が、0.1以上、好ましくは0.5以上、より好ましくは1以上、そして、10以下、好ましくは8以下、より好ましくは7以下である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、前記の合計量と質量比とを満たした上で、例えば、(a1)成分を、0.2質量%以上、更に0.5質量%以上、そして、4質量%以下、更に2質量%以下含有することができる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、前記の合計量と質量比とを満たした上で、例えば、(a2)成分を、0.2質量%以上、更に0.4質量%以上、そして、2質量%以下、更に1.5質量%以下含有することができる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a)成分として、(a1)成分及び(a2)成分以外の界面活性剤〔以下、(a3)成分という〕を含有することができる。(a3)成分としては、両性界面活性剤及び非イオン界面活性剤から選ばれる界面活性剤が挙げられる。
両性界面活性剤としては、特に限定されないが、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミノ脂肪酸塩、アルキルイミダゾリン型ベタイン、アルキルアミンオキシドからなる群より選ばれる1以上の両性界面活性剤を用いることが洗浄力、泡立ちやすすぎ性の観点から好ましい。これらのアルキル基の炭素数は8以上22以下であってよい。
中でもアルキル(炭素数8以上22以下)アミドプロピルベタイン及びアルキル(炭素数8以上22以下)ヒドロキシスルホベタインからなる群から選ばれる両性界面活性剤が好ましく、更には(3-ラウラミドプロピル)ジメチルベタイン及びラウリルジメチルヒドロキシスルホベタインからなる群から選ばれる両性界面活性剤が好ましい。また、ここに列挙した両性界面活性剤の2種類以上を混合して用いても良い。
非イオン界面活性剤としては、特に限定されないが、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、蔗糖脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリンエステル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキシド付加物、アルキルポリグルコシド、モノアルキル又はアルキレングリセリルエーテルを用いることが、複合汚れに対する洗浄力、泡立ち、すすぎ性の観点より好ましい。これらのアルキル基又はアルケニル基の炭素数は8以上22以下であってよい。中でも、複合汚れに対する洗浄力とすすぎ性の観点より、アルキル基又はアルケニル基を有するポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテルからなる群より選ばれる1以上の非イオン界面活性剤を用いることが好ましく、炭素数8以上18以下の1級又は2級アルコールに、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシドが平均0モルを超え30モル以下付加したポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテルが更に好ましく、炭素数10以上16以下の2級アルコールに、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシドが平均1モルを超え20モル以下付加したポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテルがより更に好ましい。またここに列挙した非イオン界面活性剤の2種類以上を混合して用いても良い。
また、(a)成分としては、(a1)成分以外の陽イオン界面活性剤(以下、その他の陽イオン界面活性剤ともいう)、例えば、トリメチルデシルアンモニウムクロライドなどを含有することができる。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物が(a)成分としてその他の界面活性剤を含有する場合、(a1)成分とその他の陽イオン界面活性剤の合計中、その他の陽イオン界面活性剤の割合は、例えば、75質量%以下、更に25質量%以下であってよい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物が、(a3)成分として両性界面活性剤及び非イオン界面活性剤から選ばれる界面活性剤を含有する場合、該組成物は、(a3)成分を、好ましくは2質量%以上、より好ましくは4質量%以上、そして、好ましくは8質量%以下、より好ましくは6質量%以下含有する。また、(a1)成分、(a2)成分及び(a3)成分の含有量の合計量中、(a3)成分の割合は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、そして、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。(a3)成分は、両性界面活性剤及び非イオン界面活性剤の両方であってよい。さらに、両性界面活性剤の含有量と非イオン界面活性剤の含有量との質量比である(両性界面活性剤)/(非イオン界面活性剤)は、例えば、0.5以上、更に1.5以上、そして、3.5以下、更に2.5以下であってよい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a)成分の含有量の合計量中の(a1)成分の含有量の割合が、例えば、1質量%以上、更に5質量%以上、更に10質量%、そして、50質量%以下、更に45質量%以下、更に40質量%以下であってよい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a)成分の含有量の合計量中の(a2)成分の含有量の割合が、例えば、1質量%以上、更に5質量%以上、更に8質量%、そして、30質量%以下、更に20質量%以下、更に15質量%以下であってよい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a)成分の含有量の合計量が、例えば、3質量%以上、更に4質量%以上、更に5質量%、そして、15質量%以下、更に10質量%以下、更に8質量%以下であってよい。
(b)成分は、グリコール系溶剤である。(b)成分について、グリコール系溶剤とは、水酸基を2つ有する化合物及びその水酸基の一方又は両方の水素原子が他の基で置換されたエーテル化合物の何れかに属することを意味するものであってよい。エーテル化合物は、脂肪族のエーテル化合物が好ましい。また、グリコール化合物が有する水酸基の一方の水素原子が他の基で置換されたエーテル化合物が好ましい。
(b)成分は、炭素数2以上12以下のグリコール系水溶性溶剤が好ましい。水溶性とは、20℃の水100gに50g以上溶解することをいう。(b)成分は、オクタノール/水分配係数(LogP)が3.5以下であることが好ましく、0.79以下がより好ましく、そして、-5以上が好ましく、-3以上がより好ましい。
(b)成分の総炭素数は、複合汚れに対する洗浄力の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、より好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上であり、複合汚れに対する洗浄力の観点から、好ましくは12以下、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。
(b)成分としては、複合汚れに対する洗浄力の観点から、エチレングリコール(炭素数2)、プロピレングリコール(炭素数3)、ジエチレングリコール(炭素数4)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(炭素数4)、イソプレングリコール(炭素数5)、プロピレングリコールモノエチルエーテル(炭素数5)、3-メチル-3-メトキシブタノール(炭素数6)、エチレングリコールモノブチルエーテル(炭素数6)、ジプロピレングリコール(炭素数6)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(炭素数8)、ジブチレンジグリコール(炭素数8)、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル(炭素数10)等が挙げられる。
(b)成分は、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等の炭素数2又は3のグリコール、それらのポリエーテル又はそれらのモノアルキルエーテルが好ましい。このモノアルキルエーテルのアルキル基と
しては、好ましくは炭素数1以上4以下であり、メチル基、エチル基、各種プロピル基、各種ブチル基である。各種とは、ノルマル、イソ、ターシャリーを含む。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(b)成分として、より好ましくは、洗浄力の観点から、プロピレングリコール(炭素数3)、エチレングリコールモノブチルエーテル(炭素数6)、プロピレングリコールモノブチルエーテル(炭素数7)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(炭素数8)及びジプロピレングリコールモノブチルエーテル(炭素数10)からなる群から選ばれる1以上である。(b)成分として、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(炭素数8)を含むことが好ましい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、複合汚れの洗浄性能、配合安定性及び基材低損傷性の観点から、(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の合計量と(b)成分の含有量との質量比である〔(a1)+(a2)〕/(b)が、0.1以上、好ましくは0.2以上、より好ましくは0.3以上、そして、6以下、好ましくは4以下、より好ましくは1.5以下である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、前記の質量比とを満たした上で、例えば、(b)成分を、1.5質量%以上、更に2.5質量%以上、そして、7質量%以下、更に6.5質量%以下含有することができる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、水を含有する。水を含有する液体組成物であってよい。水は、組成物の全量が100質量%となるような量で用いられる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、20℃のpHが、9以上、好ましくは9.5以上、より好ましくは10以上、更により好ましくは10.5以上、そして、12未満、好ましくは11.5以下、より好ましくは11.3以下、更により好ましくは11以下である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(c)キレート剤〔以下、(c)成分という〕を含有することができる。
(c)成分は、金属イオンをキレート化して封鎖する能力を有するものであれば特に制限されない。(c)成分の具体例としては、下記(c1)~(c4)から選ばれる一種以上のキレート剤が挙げられる。
(c1)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸及びそのアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩
(c2)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノカルボン酸及びそのアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩
(c3)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の有機酸及びそのアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩
(c4)ポリアクリル酸、アクリル酸-アリルアルコール共重合体、アクリル酸-マレイン酸共重合体、ヒドロキシアクリル酸重合体、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、テトラメチレン1,2-ジカルボン酸、コハク酸、アスパラギン酸等の重合体または共重合体及びそのアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩
これらの中でも、クエン酸、リンゴ酸、これらの塩等のヒドロキシカルボン酸型金属封鎖剤、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、これらの塩等のアミノカルボン酸型金属封鎖剤及びポリアクリル酸、アクリル酸-マレイン酸共重合体、これらの塩等のアクリル酸系重合体型金属封鎖剤が好ましい。中でも、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。塩の形態としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が好ましい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(c)成分を、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下含有する。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、疎水性の硬質表面と洗浄剤組成物との親和性を高める観点から、(d)アルキル基の炭素数が6以上12以下の、グリフィン法で求めたHLBが10.5以下のアルキルグリセリルエーテル〔以下、(d)成分という〕を含有することができる。(d)成分は、前記アルキル基を有するアルキルモノグリセリルエーテルが好ましい。
(d)成分のアルキル基の炭素数は、分子運動性の観点から、6以上、好ましくは7以上、そして、12以下、好ましくは10以下である。該アルキル基は、直鎖又は分岐鎖であり、好ましくは分岐鎖である。
(d)成分のHLBは、疎水性の硬質表面と処理剤組成物の親和性を高める観点から、2.5以上、好ましくは2.9以上、より好ましくは3.5以上、更に好ましくは4以上、より更に好ましくは4.5以上、より更に好ましくは5以上、より更に好ましくは5.5以上、より更に好ましくは6以上、より更に好ましくは6.5以上、より更に好ましくは7以上、そして、10以下、好ましく9以下、より好ましくは8.5以下、更に好ましくは8以下である。
(d)成分のHLBは、グリフィン氏の方法で求められたHLBであり、下式により求める。
HLB値=20×(MH/M) [MH:親水基部分の分子量、M:分子量]
(d)成分としては、2-エチルヘキシルモノグリセリルエーテル(HLB:7.4)、イソデシルモノグリセリルエーテル(HLB:6.4)、2-プロピルへプチルモノグリセリルエーテル(HLB:6.4)から選ばれる1種以上が挙げられる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(d)成分を、例えば、0.5質量%以上、更に0.8質量%以上、更に1質量%、そして、2.5質量%以下、更に2質量%以下、更に1.5質量%以下含有することができる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(e)溶解度パラメーターδが15.0以上19.5以下の化合物〔以下、(e)成分という〕を含有することができる。溶解度パラメーターδは、脂質の洗浄性能の観点から、15.0以上、好ましくは16.0以上、より好ましくは17.0以上、そして、19.5以下、好ましくは19.0以下、より好ましくは18.5以下、より好ましくは18.0以下である。
(e)成分についての溶解度パラメーターδとは、有機溶剤の1モル当たりの蒸発熱をΔH(cal/mol)、モル体積をV(cm・mol)とする時、δ=(ΔH/V)1/2により、定義される値である。
δ=(ΔH/V)1/2
δ;溶解度パラメーター(sp値)〔(J/cm1/2
ΔH;モル蒸発熱
V;モル体積
なお、溶解度パラメーターδを求めるにあたっては、必要な場合は、下記文献に記載の数値を用いるものとする。
文献1:Barton, A. F. M.; CRC Handbook of SolubilityParameters and Other Cohesive Parameters 2nd Ed., p102(CRC Press). PolymerHandbook p VII528.
文献2:Fedors, R. F.; Polym. Eng. Sci.,1974,14, (2), 147.
文献3:Meusburger, K. E.; “Pesticide Formulations:Innovations and Developments”, Chapter 14 (Am. Chem. Soc.), 1988, 151.
(e)成分は、溶解度パラメーターδが上記の範囲であれば、水酸基、エーテル基(-O-)、アミド基(-NHCO-)、エステル基(-COO-)等を有してもよい。(e)成分としては、例えば、全炭素数が6以上30以下の炭化水素、炭素数が8以上24以下のエステル化合物、及び脂肪族アルコールから選ばれる1種以上を挙げることができる。
本発明では、(e)成分は、炭素数が6以上24以下のエステル化合物が好ましい。但し、溶解度パラメーターδが上記の範囲である必要がある。
前記エステル化合物の炭素数は、脂質洗浄性能の観点から、好ましくは10以上、より好ましくは14以上、そして、好ましくは22以下、より好ましくは20以下である。
前記エステル化合物は、脂質洗浄性能の観点から、カルボン酸とアルコールとのエステル化合物が好ましく、1価以上3価以下のカルボン酸と1価以上3価以下のアルコールとのエステル化合物がより好ましい。但し、エステル化合物の炭素数は前記の範囲を満たすものである。
カルボン酸とアルコールとのエステル化合物における原料カルボン酸の炭素数は、脂質洗浄性能の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは6以上、更に好ましくは10以上、そして、好ましくは21以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは18以下である。
カルボン酸とアルコールとのエステル化合物における原料カルボン酸は、脂質洗浄性能の観点から、1価以上、そして、3価以下、好ましくは2価以下である。
カルボン酸とアルコールとのエステル化合物における原料カルボン酸としては、特に限定されないが、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を持つカルボン酸である。例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ピバル酸、カプロン酸、安息香酸、2-エチルヘキサン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、α-リノレン酸、リノール酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、アジピン酸、アゼライン酸、パーム油組成脂肪酸、ヤシ油組成脂肪酸、牛脂脂肪酸、セバシン酸、及びトリメシン酸から選ばれる1種以上が挙げられる。この中でも脂質洗浄性能の観点から、2-エチルヘキサン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、α-リノレン酸、リノール酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、アジピン酸、及びアゼライン酸から選ばれる1種以上が好ましい。
カルボン酸とアルコールとのエステル化合物における原料アルコールの炭素数は、脂質洗浄性能の観点から、好ましくは1以上、より好ましくは2以上、そして、配合安定性の観点から、好ましくは20以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは16以下、より更に好ましくは12以下、より更に好ましくは8以下、より更に好ましくは6以下、より更に好ましくは4以下、より更に好ましくは3以下である。
カルボン酸とアルコールとのエステル化合物における原料アルコールは、脂質洗浄性能の観点から、1価以上、そして、3価以下、好ましくは2価以下、より好ましくは1価である。
カルボン酸とアルコールとのエステル化合物における原料アルコールとしては、特に限定されないが、直鎖又は分岐アルキル基を持つアルコールである。原料アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、エイコサノール、及び前記アルコールの構造異性体から選ばれる1種以上が挙げられ、脂質汚れの洗浄性能の観点から、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、及びこれらアルコールの構造異性体から選ばれる1種以上が好ましい。
カルボン酸とアルコールとのエステル化合物としては、特に限定されないが、炭素数が6以上24以下の、脂肪酸とアルコールとのエステル化合物が挙げられ、より具体的には、酢酸イソブチル(炭素数6)、ヘキサン酸エチル(炭素数8)、イソ酪酸イソブチル(炭素数8)、オクタン酸エチル(炭素数10)、安息香酸ヘキシル(炭素数13)、アジピン酸ジイソブチル(炭素数14)、ミリスチン酸イソプロピル(炭素数17)、及びオレイン酸エチル(炭素数20)から選ばれる1種以上が挙げられる。
(e)成分は、脂質洗浄性能、及び配合安定性の観点から、酢酸イソブチル、ヘキサン酸エチル、イソ酪酸イソブチル、オクタン酸エチル、安息香酸ヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、リモネン、1-ドデカノール、及びオレイン酸エチルから選ばれる1種以上が好ましく、酢酸イソブチル、ヘキサン酸エチル、オクタン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、及びオレイン酸エチルから選ばれる1種以上がより好ましい。
本発明の(e)成分は、脂質洗浄性能、及び配合安定性の観点から、特にδが17.0以上18.1以下のエステル化合物であって、炭素数8以上18以下の1価脂肪酸と炭素数2以上3以下のアルコールとのエステル化合物が好ましい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(e)成分を、脂質洗浄性能の観点から、例えば、0.05質量%以上、更に0.1質量%以上、更に0.2質量%以上、更に0.3質量%以上、そして、泡吐出性の観点から、3質量%以下、更に2.0質量%以下、更に1.8質量%以下、更に1.5質量%以下、更に1質量%以下、更に0.8質量%以下、更に0.6質量%以下含有することが出来る。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、脂質/タンパク質複合汚れにおけるタンパク質の膨潤を助けるとともに、タンパク質に浸透し洗浄力を向上させる観点から、(f)アルカノールアミン〔以下、(f)成分という〕を含有することができる。
(f)成分としては、低分子量のアルカノールアミンが好ましく、分子量が60以上、そして、300以下、好ましくは200以下、より好ましくは150以下のアルカノールアミンが好適である。(f)成分としては、特に限定されないが、アルカノール基の炭素数が2又は3であるアルキルモノ又はジアルカノールアミン又はそのアルキレンオキシド付加物(アルキレンオキシドの炭素数は2又は3である)が挙げられ、具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、1-アミノ-2-プロパノール、N-メチルモノエタノールアミン、N-メチルジエタノールアミン及びN,N-ジメチルモノエタノールアミンから選ばれる1種以上の化合物が挙げられ、脂質/タンパク質複合汚れの洗浄性能観点から、好ましくはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、1-アミノ-2-プロパノール及びN-メチルモノエタノールアミンから選ばれる1種以上であり、より好ましくはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン及び1-アミノ-2-プロパノールから選ばれる1種以上である。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(f)成分を、例えば、0.1質量%以上、更に0.2質量%以上、更に0.3質量%、そして、1質量%以下、更に0.8質量%以下、更に 0.6質量%以下含有することができる。
水回りの設備、例えば、浴室、洗面台、台所、トイレなどでは、硬質表面、例えば疎水性硬質表面を与える材質が多用されており、且つ食品や人体由来の複合汚れが付着しやすい環境にある。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、浴室、洗面台、台所、トイレなどの硬質表面に付着した複合汚れ対して優れた洗浄力を発揮し、またすすぎ性にも優れている。よって、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、浴室用、台所用、又はトイレ用として用いられることが好ましい。具体的には、本発明の組成物は、浴室まわりの硬質表面(壁、床、浴槽など)や浴室で用いられる製品(浴室用イス、洗面器など)の硬質表面に対して適用できる。また、本発明の組成物は、台所まわりの硬質表面(壁、床、シンクなど)や台所で用いられる製品(コンロ、電子レンジ、オーブン、冷蔵庫など)の硬質表面に対して適用できる。また、また、本発明の組成物は、トイレの硬質表面(壁、床、便器など)やトイレで用いられる製品(収納棚、ごみ箱など)の硬質表面に対して適用できる。中でも浴室用の硬質表面用洗浄剤組成物としてより好ましく用いられる。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、噴霧又は塗布して、硬質表面、特に複合汚れが付着した硬質表面に接触させて用いることが好ましい。噴霧や塗布には、スプレー手段を用いることができる。本発明により、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる、スプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品が提供される。
本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品における本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を充填するスプレイヤーを具備する容器は、トリガー式スプレー容器、ポンプ式スプレー容器等の噴射剤を使用しない手動式スプレー装置、噴射剤を用いるエアゾール等が挙げられる。前記スプレイヤーを具備する容器は、内容物を液滴状又は泡状にして噴霧又は塗布することができるトリガー式スプレーが好ましい。
本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品において、液滴状に本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を噴霧する機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、前記組成物を入れるスプレー容器の噴射ノズルの噴口径は、スプレーのし易さや、噴射された液滴が荒くなく、直線状にスプレーされず、スプレーできる面積が極端に狭くならないために、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.3mm以上、そして、好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下の範囲である。
液滴状に噴霧する機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品は、1回の操作で、好ましくは0.1mL以上、より好ましくは0.3mL以上、そして、好ましくは5mL以下、より好ましくは2mL以下の組成物を噴霧する。
また本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品では、泡形成機構を有するトリガー式スプレイヤ-を用いることができる。泡形成機構を有するトリガー式スプレイヤ-は、直圧式又は蓄圧式が好ましく、蓄圧式がより好ましい。泡形成機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、好ましくはスピンエレメント及び直径4~8mmの円形状の空間部分に棒状の突起を数個設置された液体通過板を有するものが好適である。ここでスピンエレメントとは、スピンエレメントを通じて液状物の流れにスピンを与え、最後にノズルから噴出する機構であり、その詳細な構造としては特開平8-332422号公報や特開平8-108102号公報の図4(b)、特開2002-68265号公報の図1などを参考にすることができる。
泡形成機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品は、1回の操作で、好ましくは0.5mL以上、より好ましくは1mL以上、そして、好ましくは30mL以下、より好ましくは15mL以下、更に好ましくは5mL以下の組成物を噴霧する。
泡形成機構のもう一つの部材である液体通過板は、直径5~7mmの円形状の空間部分に棒状の突起を好ましくは3~8個設置されたものであり、通過する板を平面で見た場合に、好ましくは幅0.8~1.2mm、長さ2~4mmの長方形状の棒状の突起が好適である。また、棒状の突起を除いた空間部分に対する棒状の突起の占める面積は、好ましくは30面積%以上、より好ましくは40面積%以上、そして、好ましくは90面積%以下、より好ましくは80面積%以下、更に好ましくは70面積%以下であり、このような液体通過板を設置することで、垂直表面への泡の付着滞留性が良好になる。
本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品の容器は、一般に使用されている容器を用いることができる。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを原料として得られるものであり、ブロー成形などによって製造することができる。容器の肉厚は底面と側面と異なってもよく、0.01~2mmが好ましく、容器の容量は100~1000mLが好ましい。容器に充填される硬質表面用洗浄剤組成物の量は、取り扱い上、200~500mLが望ましい。また液の充填は、常識的な空隙を残して行われる。
〔硬質表面の洗浄方法〕
本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に付着させた後、擦り洗いせずにすすぐ、硬質表面の洗浄方法である。
すなわち、本発明の硬質表面の洗浄方法では、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を用いる。該組成物の好ましい態様は、前記した本発明の硬質表面用洗浄剤組成物と同じである。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を、硬質表面、例えば複合汚れが付着した硬質表面に付着させた後、擦り洗いせずにすすぐ、硬質表面の洗浄方法として好適に実施できる。
本発明の硬質表面の洗浄方法では、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、好ましくは泡の状態で、硬質表面に付着させる。本発明では、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、泡形成機構を有するトリガー式スプレイヤーで、泡の状態にすることが好ましい。前記トリガー式スプレイヤーは、蓄圧式スプレイヤーが好ましい。泡形成機構を有するトリガー式スプレイヤーは、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物で述べたものを使用できる。
本発明の硬質表面の洗浄方法としては、より具体的には、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、原液で、硬質表面に付着させる、又は前記硬質表面用洗浄剤組成物を、原液で、希釈せずに硬質表面に付着させる、つまり、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、希釈することなく、硬質表面に付着させる洗浄方法が挙げられる。更に、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、希釈することなく、硬質表面に付着させる洗浄方法が挙げられる。
前記硬質表面用洗浄剤組成物を希釈することなく硬質表面に付着させるとは、該洗浄剤組成物を、意図的に水などで希釈した後、硬質表面と付着させないことである。例えば、水滴等が付着した硬質表面と付着させたり、前記硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に付着させた後、硬質表面に水滴が付着したりする場合は、前記硬質表面用洗浄剤組成物を希釈することなく硬質表面に付着させると理解できる。
本発明では、前記硬質表面用洗浄剤組成物の原液をそのまま、つまり組成を変動させることなく、硬質表面に付着させることが好ましい。例えば、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、含水したスポンジに付着させることなく、汚れが付着した硬質表面に付着させる。硬質表面に付着した後は、前記硬質表面用洗浄剤組成物の組成が変動してもよい。すなわち、硬質表面に付着した後は、前記硬質表面用洗浄剤組成物の組成が希釈又は濃縮されてもよい。
但し、本発明の(a1)成分及び(a2)成分を含む(a)成分と(b)成分とを含む濃厚組成物を調製しておき、該濃厚組成物を水で希釈して本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を調製し、硬質表面に付着させてもよい。すなわち、本発明の(a1)成分及び(a2)成分を含む(a)成分、並びに(b)成分を含有する濃厚組成物を水で希釈して本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を調製し、該硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に付着させた後、擦り洗いせずにすすぐ、硬質表面の洗浄方法であってもよい。前記濃厚組成物は、(c)成分~(f)成分などの任意成分を含有していてもよい。
また、本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、硬質表面に付着させた後、擦り洗いをせずにすすぐ、好ましくは硬質表面に付着させた後、所定時間放置した後、擦り洗いせずにすすぐ、洗浄方法が挙げられる。つまり、スポンジ等の可撓性材料や手指等を用いた擦り洗いをすることなく付着させ、外力をかけずにそのまま放置する洗浄方法が挙げられる。前記組成物の付着後、必要により所定時間放置した後は、硬質表面を水ですすぐ。すすぐ際は、手などで外力(物理的力)を掛けてもよく、単に水流ですすいでもよい。
本発明の硬質表面の洗浄方法では、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、対象物である硬質表面の面積100cmに対して、好ましくは0.1g以上、より好ましくは0.3g以上、更に好ましくは0.4g以上、そして、好ましくは5g以下、より好ましくは3g以下、更に好ましくは2g以下の割合で付着させる、更に、塗布又は噴霧することが好ましい。
本発明の硬質表面の洗浄方法では、複合汚れに対する洗浄力を高める観点から、硬質表面用洗浄剤組成物を硬質表面に付着後、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、更に好ましくは30秒以上、より更に好ましくは40秒以上、そして、同様の観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは30分以下、更に好ましくは20分以下、より更に好ましくは10分以下、放置する。この場合、最初に前記組成物が硬質表面に付着した時点を放置の開始としてよい。前記所定時間がこの範囲の時間であってよい。
なお、放置する際の温度は、室温でよく、例えば、10℃以上30℃以下が挙げられる。
また、本発明の硬質表面の洗浄方法では、複合汚れに対する洗浄力を高める観点から、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、更に好ましくは30秒以上、より更に好ましくは40秒以上、そして、同様の観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは30分以下、更に好ましくは20分以下、より更に好ましくは10分以下、前記液体洗浄剤組成物と洗浄対象である硬質表面とを付着させる。
本発明の硬質表面の洗浄方法では、前記硬質表面用洗浄剤組成物を、汚れが付着した硬質表面を該組成物中に浸漬させて付着させてもよいが、効率的に複合汚れに対する洗浄力を高める観点から、噴霧又は塗布して、汚れが付着した硬質表面に付着させる方法が好ましい。本発明では、前記硬質表面用洗浄剤組成物を泡状で硬質表面に付着させることが好ましい。
前記硬質表面用洗浄剤組成物を、汚れが付着した硬質表面に付着させる方法は、噴霧又は塗布が好ましく、液滴状にして噴霧する又は泡状にして塗布する方法が好ましい。前記した本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品を用いることが好ましい。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、浴室、台所又はトイレの洗浄方法、更に浴室の洗浄方法として好ましい。
本発明の硬質表面の洗浄方法では、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を直接硬質表面に付着させる。そして、前記組成物が付着した状態で放置すればよいため、洗浄時において、スポンジ等の可撓性材料による擦り洗いのような外力をかける作業を必要としない。
さらに、本発明の硬質表面の洗浄方法は、本発明の硬質表面用洗浄剤組成物を、好ましくは泡状の前記組成物を、硬質表面に塗布してそのまま放置するため、硬質表面に前記組成物を長く留めることができる。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記硬質表面用洗浄剤組成物を付着させた硬質表面を、水ですすぐ、好ましくは前記硬質表面用洗浄剤組成物を付着させた硬質表面を、所定時間放置後、水ですすぐ。本発明の硬質表面用洗浄剤組成物はすすぎ性がよいため、少量の水ですすぎを完了できる。
表に記載の成分を配合して硬質表面用洗浄剤組成物を調製した。
各組成物のpH(20℃)は、塩酸又は水酸化ナトリウムで調整した。これらの組成物について、配合安定性、洗浄力、基材低損傷性及びすすぎ性を以下の方法で評価した。結果を表に示す。
<配合安定性>
洗浄性能組成物を調製し、アズワン(株)製のペットボトル(K-120)に100mL充填して密閉後、室温(25℃)にて1日静置後に目視で外観を観察し、下記基準で評価した。下記基準における「B」以上で合格とした。
A:均一透明であり、成分の分離・分層及び濁りが見られない
B:わずかに濁っているが分層せず均一液体
C:明らかに濁っている、又は分層が見られる
<モデル複合汚れ洗浄力>
浴室の浴槽に付着する複合汚れの組成をもとに調製したモデル皮脂汚れ10質量%、ケラチン(羊毛由来、TCI製)1質量%をクロロホルムに溶解させ、モデル複合汚れ溶液を調製した。この溶液をよく攪拌しながらポリプロピレン製プレート(サイズ7cm×2cm)を10秒間浸漬することにより、モデル複合汚れを前記プレートに製膜した後、一晩自然乾燥させた。
なお、モデル皮脂汚れの組成は、リノール酸40質量%、オレイン酸20質量%、パルミチン酸20質量%、コレステロール10質量%及び流動パラフィン10質量%である。プレートの汚れ部分に、表の硬質表面用洗浄剤組成物10μLを滴下し、25℃で1分間放置後、水洗し、目視により下記基準で洗浄力を評価した。下記基準における「〇」以上で合格とした。
◎:擦り洗いなしで、液を滴下した場所の汚れがすべて落ちた
〇:擦り洗いなしで、液を滴下した箇所の汚れはすべて落ちなかったが、半分以上の汚れは落ちた
△:擦り洗いなしで、液を滴下した箇所の汚れは落ちたが、半分より少ない箇所の汚れしか落ちなかった
×:擦り洗いなしで、液を滴下した箇所の汚れがほとんど落ちなかった
<すすぎ性>
市販のスプレー式浴室用洗浄剤(花王株式会社、バスマジックリン)の容器を洗浄して用いた。該容器に硬質表面用洗浄剤組成物を充填した。該容器のトリガーを5回引き切ることにより、5gの泡を500mLのメスシリンダーの中に作製した。なお、引き切るスピードは、1回あたり1秒のスピードで行なった。このとき、メスシリンダーの目盛りからその容量を記録した。これを、初期泡量とした。
次に、メスシリンダーの上部に設置した硬水の導入手段(手製のジョウロ)を通して3.5°DH硬水を泡に50mL添加し、1分経過後毎に硬水50mL添加するという操作を計9回実施(50mLの硬水を添加するのは計9回で、合計添加量は450mLとなる)した。50mLの硬水を添加する操作ごとに、硬水の全量添加から30秒後の泡量を測定した。これを、硬水添加後の泡量とした。硬水をメスシリンダーに添加するときの様子を図1に示す。図1中、1はメスシリンダー、2は泡、3は硬水の導入手段(手製のジョウロ)、4は該導入手段の開口部であり、図2は硬水の導入手段3の開口部4の穿孔状態を示す概略図である。
硬水の導入手段である手製のジョウロの作製方法は、以下の通りである。先ず、250mLのポリプロピレン製広口びん(アズワン製:アイボーイ広口びん)の底部から高さ約3分の1の本体部分迄を切除した。次いで、直径4cmの薄い円状のポリエチレン製板に対して、図2に示すように、9mm間隔で13個の直径2mmの穴を開けたポリエチレン製多孔板を用意した。最後に、切除した広口びん上部のフタ開口部(直径4cm)に対して、上記のポリエチレン製多孔板を開口部4として固定して硬水の導入手段3(手製のジョウロ)を作製した。このようにして作製した硬水の導入手段3(手製のジョウロ)を、図1のように、倒置状態に保ちながら、メスシリンダー1の開口部にはめ込んだ。硬水は広口びんの切除側から投入した。
初期泡量と硬水添加後の泡量とから、次式で示す泡量変化率を求め、泡消え性を評価した。泡消え性は、泡量変化率が50%以下になる硬水添加量が少ないほど良好であり、下記基準における「〇」で合格とした。
泡量変化率(%)=[1-(硬水添加後の泡量/初期泡量)]×100
泡量変化率が50%以下になる硬水添加量が250mL以下(硬水添加操作が5回以下)のとき、速やかな泡消えが達成できるものとして「○」と評価し、泡量変化率が50%以下になる硬水添加量が300mL(硬水添加操作が6回)のとき、ある程度速やかな泡消えが達成できるものとして「△」と評価し、泡量変化率が50%以下になる硬水添加量が350mL以上(硬水添加操作が7回以上)のとき、速やかな泡消えが達成できないものとして「×」と評価した。
<基材低損傷性>
ポリカーボネート製(以下PC製)プレート(70mm×10mm×1mm、日本テストパネル(株)製)をアイボーイ250mL(アズワン製)の表面形状に合わせて貼り付け、歪みを生じさせた(歪み率:16.6%)。歪みを生じさせたPC製プレートに8つ切りにした脱脂綿を更に半分の厚みにしたものを乗せ、この脱脂綿に洗浄液を200μL含侵し8時間静置したのち、PC製プレートの表面状態を目視により観察し、下記基準で基材損傷性を評価した。
合格 :PC製プレートが割れないか、ヒビが確認できるが割れない
不合格:PC製プレートが割れる
表中の成分は以下のものである。
AES:ポリオキシエチレン(平均付加モル数4.0)アルキル(炭素数10~16)エーテル硫酸エステルナトリウム塩
EC:カオーアキポRLM-45NV(ポリオキシエチレン(平均付加モル数4.5)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム)、花王(株)製:
トリメチルデシルアンモニウムクロライド:東京化成工業(株)製
両性界面活性剤:アンヒトール20AB(ラウリン酸アミドプロピルベタイン)、花王(株)製
非イオン界面活性剤(1):ソフタノール70H、(株)日本触媒製
非イオン界面活性剤(2):ソフタノール33、(株)日本触媒製
ブチルジグリコール:日本乳化剤(株)製
オレイン酸エチル:炭素数20、溶解度パラメーターδ:18.1、東京化成工業(株)製
また、表中、(a1)+(a2)(質量%)は、組成物中の(a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の合計量である。

Claims (11)

  1. (a)界面活性剤[以下(a)成分という]、グリコール系溶剤[以下(b)成分という]及び水を含有し、
    (a)成分として、(a1)下記一般式で表される化合物[以下(a1)成分という]及び(a2)陰イオン界面活性剤[以下(a2)成分という]を含有し、
    (a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の合計量が0.5質量%を超え6.5質量%未満であり、
    (a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の質量比である(a1)/(a2)が0.1以上10以下であり、
    (a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の合計量と(b)成分の含有量との質量比である〔(a1)+(a2)〕/(b)が0.1以上6以下であり、
    20℃でのpHが9以上12未満である、
    硬質表面用洗浄剤組成物。

    〔式中、Rは、炭素数8以上18以下のアルキル基である。Xは対イオンを示す。〕
  2. (a1)成分として、デシルジメチルベンジルアンモニウム塩を含有する、請求項1に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
  3. (a2)成分として、炭素数8以上22以下の脂肪酸又はその塩を含有する、請求項1又は2に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
  4. 更に、(c)キレート剤を含有する、請求項1~3の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
  5. 更に、(d)アルキル基の炭素数が6以上12以下の、グリフィン法で求めたHLBが10.5以下のアルキルグリセリルエーテルを含有する、請求項1~4の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
  6. 更に、(e)溶解度パラメーターδが15.0以上19.5以下の化合物を含有する、請求項1~5の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
  7. 更に、(f)アルカノールアミンを含有する、請求項1~6の何れか1項に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
  8. 請求項1~7の何れか1項に記載の硬質表面洗浄剤組成物を硬質表面に付着させた後、擦り洗いをせずにすすぐ、硬質表面の洗浄方法。
  9. 前記硬質表面用洗浄剤組成物を泡の状態で硬質表面に付着させる、請求項8に記載の硬質表面の洗浄方法。
  10. 前記硬質表面用洗浄剤組成物を、泡形成機構を有するトリガー式スプレイヤーで、泡の状態にする、請求項9に記載の硬質表面の洗浄方法。
  11. 前記トリガー式スプレイヤーが、蓄圧式スプレイヤーである、請求項10に記載の硬質表面の洗浄方法。
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