JP2020098757A - 赤外線発光装置 - Google Patents

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彰 岩崎
Akira Iwasaki
彰 岩崎
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Abstract

【課題】小型化が可能な赤外線発光装置を提供する。【解決手段】赤外線発光装置1は、ベース基板11と、ベース基板11の上面11a側に設けられる発熱体20と、上面11a側に設けられ、赤外線を透過する蓋体30と、を備える。蓋体30は、上面11a側に開口する凹部31を有する。発熱体20は凹部31の内側に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、赤外線発光装置に関する。
赤外線の吸収特性を利用して気体成分の濃度を検出する気体成分検出装置が知られている(例えば特許文献1)。このような、気体成分検出装置は、赤外線を放射する発光部と、この発光部から放射されて検出対象の気体を通過した赤外線を受光して電気信号に変換する受光部とを備えている。
国際公開第2012/140485号
本発明の目的は、小型化が可能な赤外線発光装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る赤外線発光装置は、基板と、前記基板の第1面側に設けられる発熱体と、前記第1面側に設けられ、赤外線を透過する蓋体と、を備え、前記蓋体は、前記第1面側に開口する凹部を有し、前記発熱体は前記凹部の内側に位置する。
本発明の一態様によれば、赤外線発光装置の小型化が可能である。
図1は、本発明の実施形態1に係る赤外線発光装置の構成例を示す断面図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る赤外線発光装置の構成例を示す平面図である。 図3は、本発明の実施形態1に係る赤外線発光装置の構成例を示す斜視図である。 図4は、本発明の実施形態1に係る実装基板の構成例を示す平面図である。 図5は、本発明の実施形態1に係る蓋体の構成例を示す平面図である。 図6は、本発明の実施形態1に係る蓋体の構成例を示す底面図である。 図7は、図6に示す平面図をVII−VII’線で切断した断面図である。 図8は、図6に示す平面図をVIII−VIII’線で切断した断面図である。 図9は、図6に示す平面図をIX−IX’線で切断した断面図である。 図10は、実施形態1に係る赤外線発光装置の製造方法を示すフローチャートである。 図11は、蓋体の製造工程を示す断面図である。 図12は、蓋体の製造工程を示す断面図である。 図13は、蓋体の製造工程を示す断面図である。 図14は、蓋体の製造工程を示す断面図である。 図15は、実施形態1に係る貼り合せの工程を示す断面図である。 図16は、実施形態1に係る貼り合せの工程を示す断面図である。 図17は、実施形態1に係る個片化の工程を示す断面図である。 図18は、実施形態1に係る個片化の工程を示す断面図である。 図19は、実施形態1に係る個片化の工程を示す断面図である。 図20は、実施形態1に係る個片化の工程を示す断面図である。 図21は、実施形態1の変形例1に係る赤外線発光装置の構成例を示す斜視図である。 図22は、実施形態1の変形例2に係る赤外線発光装置の構成例を示す平面図である。 図23は、実施形態1の変形例2に係る実装基板の構成例を示す平面図である。 図24は、実施形態1の変形例2に係る蓋体の構成例を示す平面図である。 図25は、実施形態1の変形例2に係る蓋体の構成例を示す底面図である。 図26は、実施形態1の変形例3に係る赤外線発光装置の構成例を示す断面図である。 図27は、実施形態1の変形例3に係る赤外線発光装置の製造方法を示すフローチャートである。 図28は、本発明の実施形態1の変形例4に係る赤外線発光装置の構成例を示す断面図である。 図29は、本発明の実施形態1の変形例5に係る赤外線発光装置の構成例を示す断面図である。 図30は、本発明の実施形態1の変形例6に係る赤外線発光装置の構成例を示す断面図である。 図31は、本発明の実施形態2に係る赤外線発光モジュールの構成例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることがある。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
また、以下の説明では、Z軸の正方向を「上」と称し、Z軸の負方向を「下」と称する場合がある。「上」及び「下」は、必ずしも地面に対する鉛直方向を意味しない。つまり、「上」及び「下」の方向は、重力方向に限定されない。「上」及び「下」は、面、膜及び基板等における相対的な位置関係を特定する便宜的な表現に過ぎず、本発明の技術的思想を限定するものではない。例えば、紙面を180度回転すれば「上」が「下」に、「下」が「上」になることは勿論である。
また、以下の説明では、ベース基板11の上面11aと平行な方向をX軸方向とし、上面11aと平行な面においてX軸方向と直交する方向をY軸方向とする。また、上面11aの法線方向をZ軸方向とする。
(実施形態1)
(構成例)
図1は、本発明の実施形態1に係る赤外線発光装置の構成例を示す断面図である。図2は、本発明の実施形態1に係る赤外線発光装置の構成例を示す平面図である。図3は、本発明の実施形態1に係る赤外線発光装置の構成例を示す斜視図である。なお、図2では、樹脂パッケージ50の図示を省略している。図3では、実施形態1に係る赤外線発光装置1の構成例を明確にするために、樹脂パッケージ50で封止されている部分も実線で示している。
図1から図3に示すように、実施形態1に係る赤外線発光装置1は、基板(例えば、ベース基板)11と、ベース基板11の第1面(例えば、上面)11a側に設けられた発熱体20と、ベース基板の上面11a側に設けられた蓋体30と、を備える。蓋体30は、ベース基板11の上面11aの側に開口した凹部31を有する。また、赤外線発光装置1は、凹部31の内側の側面31cに設けられた反射膜40と、蓋体30の外側の側面30dを覆う樹脂パッケージ50と、を備える。蓋体30は、ウィンドウ(Window)基板と呼んでもよい。また、凹部31は、キャビティ(Cavity)と呼んでもよい。反射膜40は、リフレクタ(Reflector)と呼んでもよい。発熱体20は、蓋体30で覆われており、凹部31の内側に位置する。
ベース基板11は、例えばシリコン(Si)で形成されている。これにより、赤外線発光装置1の製造工程において、ベース基板11のハンドリングが容易となる。ベース基板11と蓋体30との貼り合わせ時、及び、赤外線発光装置1のダイシング時(個片化時)の少なくとも一方で、ベース基板11が割れたり欠けたりしてしまうことが抑制される。
また、ウェハプロセスを用いて、ベース基板11の上面11a側に電極(例えば、後述するパッド電極12A、12B、バンプ電極14A、14B、外部接続電極16A)や、絶縁膜(例えば、後述するパシベーション膜13)を形成することができる。また、ウェハプロセスを用いて、ベース基板11の第2面(例えば、下面)11b側に電極や絶縁膜を形成したり、ベース基板11の上面11aと下面11bとの間に貫通電極を形成したりすることもできる。下面11bは、上面11aの反対側に位置する。シリコンは、ガリウムヒ素などの他の材料と比較すると入手が容易であり、大きなサイズのウエハー基板を準備し易い。このため、シリコンで形成されたベース基板11を用いることで、赤外線発光装置1の低コスト化を図ることができる。
なお、ベース基板11は、シリコンに限られず、ガリウムヒ素、ゲルマニウム及び石英の少なくとも1つを含む材料により形成されていてもよい。これらの材料で形成されたベース基板11は、シリコンで形成される場合と比較すると、製造工程におけるハンドリングが困難になったり割れたり欠けたりし易くなる可能性がある。しかしながら、これらの材料で形成されたベース基板11であっても、上面11a側に電極や、絶縁膜を形成することは可能である。
図1から図3に示すよう、赤外線発光装置1は、ベース基板11の上面11a側に設けられたパッド電極12A、12Bと、ベース基板11の上面11a側に設けられた絶縁性の保護膜(以下、パシベーション膜)13と、ベース基板11の上面11a側に設けられたバンプ電極と14A、14Bと、ベース基板11の上面11a側に設けられた外部接続用の電極(以下、外部接続電極)16A、16Bと、を備える。例えば、ベース基板11と、パッド電極12A、12Bと、パシベーション膜13と、バンプ電極と14A、14Bと、外部接続電極16A、16Bとによって、実装基板10が構成されている。
パッド電極12A、12Bは、例えばアルミニウム(Al)、又は、Alを主成分とするAl合金で形成されている。パッド電極12Aは、ベース基板11の上面11a側に設けられた配線層(図示せず)を介して外部接続電極16Aに接続している。パッド電極12Bは、ベース基板11の上面11a側に設けられた配線層(図示せず)を介して外部接続電極16Bに接続している。
パシベーション膜13は、パッド電極12Aの上方に設けられた貫通穴13H1と、パッド電極12Bの上方に設けられた貫通穴13H2と、を有する。バンプ電極14Aは、パシベーション膜13上に設けられており、貫通穴13H1を通してパッド電極12Aに接続している。バンプ電極14Bは、パシベーション膜13上に設けられており、貫通穴13H2を通してパッド電極12Bに接続している。
図4は、本発明の実施形態1に係る実装基板の構成例を示す平面図である。図4に示すように、実装基板10に含まれるベース基板11の平面視による形状は、例えば矩形である。本実施形態において、平面視とは、ベース基板11の上面11a(図1参照)の法線方向から見ることを意味する。ベース基板11の外周部は、Y軸方向に平行な第1直線部L1及び第2直線部L2と、X軸方向に平行な第3直線部L3及び第4直線部L4を有する。
バンプ電極14A、14B、外部接続電極16A、16Bの平面視による形状は、例えば矩形である。バンプ電極14A、14B及び外部接続電極16A、16Bは、X軸方向に並んでいる。平面視で、外部接続電極16Aは実装基板10の内側から第1直線部L1まで延設されている。外部接続電極16Bは実装基板10の内側から第2直線部L2まで延設されている。外部接続電極16A、16Bは、バンプ電極14A、14Bからそれぞれ離れている。
図1に示すように、赤外線発光装置は、発熱体20の一方の端部をバンプ電極14Aに接続するための導電部材15Aと、発熱体20の他方の端部をバンプ電極14Aに接続するための導電部材15Bと、を備える。導電部材15A、15Bは、例えばレーザ光の照射を受けて溶融することが可能な材質で形成されている。導電部材15A、15Bは、例えば、Al、Al合金、又は、モリブデン(Mo)で形成されている。導電部材15A、15Bによって、発熱体20は実装基板10に固定されている。また、導電部材15A、15Bによって、バンプ電極14Aから発熱体20を通ってバンプ電極14Bに電流が流れるようになっている。
図5は、本発明の実施形態1に係る蓋体の構成例を示す平面図である。図6は、本発明の実施形態1に係る蓋体の構成例を示す底面図である。図7は、図6に示す平面図をVII−VII’線で切断した断面図である。図8は、図6に示す平面図をVIII−VIII’線で切断した断面図である。図9は、図6に示す平面図をIX−IX’線で切断した断面図である。
図5及び図6に示すように、蓋体30の平面視による形状は、例えば矩形である。また、図5から図9に示すように、凹部31の形状は、例えば直方体である。蓋体30は、凹部31が開口する側の端面(以下、開口端面)30aと、開口端面30aの反対側に位置する面(以下、上面)30bと、を有する。赤外線発光装置1において、蓋体30の開口端面30aは、ベース基板11の上面11aと対向し、かつ、上面11a平行となっている。
蓋体30は、Y軸方向に平行な第1壁部WL1及び第2壁部WL2と、X軸方向に平行な第3壁部WL3及び第4壁部WL4と、天板部TBとで構成されている。X軸方向において、第1壁部WL1と第2壁部WL2は、凹部31を挟んで対向している。Y軸方向において、第3壁部WL3と第4壁部WL4は、凹部31を挟んで対向している。第1壁部WL1の上面30b側の端部と、第2壁部WL2の上面30b側の端部と、第3壁部WL3の上面30b側の端部と、第4壁部WL4の上面30b側の端部とが天板部TBに接続している。天板部TBは、凹部31を挟んで開口端面30aと対向している。第1壁部WL1と、第2壁部WL2と、第3壁部WL3と、第4壁部WL4と、天板部TBは、一体に形成されている。
また、第1壁部WL1の開口端面30a側の端部には、凹部31の内側と外側との間を連通する溝部32Aが設けられている。第2壁部WL2の開口端面30a側の端部には、凹部31の内側と外側との間を連通する溝部32Bが設けられている。図1に示したように、溝部32Aに外部接続電極16Aが通される。外部接続電極16Aは、溝部32Aを通って凹部31の内側から外側へ引き出される。また、溝部32Bに外部接続電極16Bが通される。外部接続電極16Bは、溝部32Bを通って凹部31の内側から外側へ引き出される。
また、蓋体30の外側の側面30dには、蓋体30の内側に凹んだ段差部33が設けられている。段差部33は、蓋体30の厚さ方向(Z軸方向)の中心側から開口端面30aにかけて設けられている。
蓋体30は、例えば、シリコン、ガラス、石英、サファイア、ガリウム砒素(GaAs)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム(GaN)、又は、フッ化カルシウムの中から選択される1つの材料で形成されている。シリコン、ガラス、石英、サファイア、ガリウム砒素、窒化アルミニウム、窒化ガリウム、又は、フッ化カルシウムは、赤外線を透過させる。これにより、蓋体30において、反射膜40で覆われていない部位(例えば、天板部TB)では、凹部31の内側から外側へ赤外線が透過することができる。
反射膜40は、例えば、モリブデン(Mo)、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)等の材質で形成されている。反射膜40は、蓋体30の第1壁部WL1の内側の側面31cと、第2壁部WL2の内側の側面31cと、第3壁部WL3の内側の側面31cと、第4壁部WL4の内側の側面31cとを覆っている。また、反射膜40は、天板部TBは覆っていない。これにより、反射膜40は、発熱体20から第1壁部WL1、第2壁部WL2、第3壁部WL3及び第4壁部WL4側に放射される赤外線を反射することができ、発熱体20からの輻射光の利用効率を高めることができる。また、反射膜40は天板部TBには設けられていないので、反射膜40が天板部TBにおける赤外線の透過を阻害することはない。
樹脂パッケージ50は、例えばエポキシ樹脂で形成されている。図1及び図3に示すように、蓋体30の上面30bは、樹脂パッケージ50から露出している。樹脂パッケージ50は、蓋体30の第1壁部WL1の外側の側面30dと、第2壁部WL2の外側の側面30dと、第3壁部WL3の外側の側面30dと、第4壁部WL4の外側の側面30dとを覆っている。これにより、樹脂パッケージ50は、蓋体30を外周の側から封止している。
また、樹脂パッケージ50は、蓋体30の天板部TBを覆っていない。蓋体30の上面30bは、樹脂パッケージ50から露出している。蓋体30の上面30bと、樹脂パッケージ50の上面50bとの間には、段差はほとんどなく、上面30b、50bは面一又はほぼ面一となっている。これにより、凹部31の内側から天板部TBを透過した赤外線は、樹脂パッケージ50に吸収されることなく、赤外線発光装置1の外側へ出射することができる。
発熱体20は、例えば、フィラメントである。フィラメントの材料として、タングステン(W)、ニクロム(ニッケルとクロムを主成分とする合金)又はカンタール(登録商標)が例示される。このような材質で形成されたフィラメントは、1000℃から1200℃付近の温度まで発熱することができ、波長が5μm以上の赤外線(中遠赤外線)を高出力に、かつ安定して発光させることができる。例えば、発熱体20は、波長9μm付近の中遠赤外線を高出力に、かつ安定して発光させることができる。波長9μm付近の中遠赤外線は、冷媒ガスの漏れを検出するガスセンサシステムに好適に使用される。
本実施形態において、発熱体20の一方の端部と他方の端部との間には、例えばパルス状の電流が流される。これにより、発熱体20は、パルス駆動(間欠駆動)することができ、赤外線発光のオン、オフを短時間のうちに繰り返すことができる。また、発熱体20は、パルス駆動することにより、短時間のうちに発熱体20自体の温度を低下させることができる。
なお、本実施形態において、フィラメントに使用される材料は上記に限定されない。また、発熱体20もフィラメントに限定されない。発熱体20は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ヒータであってもよい。MEMSヒータは、波長が2μm以上の赤外線(中遠赤外線)を高出力に、かつ安定して発光させることができる。また、MEMSヒータは、パルス駆動することができる。
(製造方法)
次に、赤外線発光装置の製造方法を説明する。図10は、実施形態1に係る赤外線発光装置の製造方法を示すフローチャートである。図10に示すように、赤外線発光装置1の製造工程は、実装基板10の製造工程(ステップST1からST5)と、蓋体30の製造工程(ステップST6からST9)と、実装基板10と蓋体30とを張り合わせて出荷するまでの工程(ステップST10からST13)と、を含む。これらの工程では、バックグラインダ、CVD(CVD:Chemical Vapor Deposition)装置、スパッタ装置、蒸着装置、露光装置、エッチング装置、洗浄装置、レーザ溶接装置など、各種の装置の中から1種又は2種以上の製造装置が用いられる。まず、実装基板10の製造工程を説明する。
実装基板10の製造工程では、製造装置は、ダイシング前のベース基板11’の上面11a’と下面11b’(図15参照)とを研磨する(ステップST1)。これにより、上面11a’と下面11b’とについて、それぞれ微細な凹凸を除去して鏡面に仕上げる。
次に、製造装置は、ベース基板11’の上面11a’側にパッド電極12A、12Bを形成する(ステップST2)。例えば、製造装置は、ベース基板11’の上面11a’側に絶縁膜を形成し、絶縁膜上にパッド電極12A、12Bを形成する。
次に、製造装置は、バンプ電極14A、14B、外部接続電極16A、16B等の配線を形成する(ステップST3)。例えば、製造装置は、ベース基板11’の上面11a’側にパシベーション膜13を形成する。次に、製造装置は、パシベーション膜13に貫通穴13H1、13H2を形成する。そして、製造装置は、パシベーション膜13上に、バンプ電極14A、14Bと、外部接続電極16A、16Bと、を形成する。バンプ電極14Aは、貫通穴13H1を通してパッド電極12Aに接続する。バンプ電極14Bは、貫通穴13H2を通してパッド電極12Bに接続する。これにより、実装基板10が完成する。
次に、製造装置は、発熱体20を実装基板10に搭載する。例えば、製造装置は、発熱体20の一方の端部を、導電部材15Aを介してバンプ電極14A上に配置する。また、製造装置は、発熱体20の他方の端部を、導電部材15Bを介してバンプ電極14B上に配置する。そして、製造装置は、導電部材15A、15Bにレーザを照射して溶融させる。レーザの照射後、導電部材15A、15Bはそれぞれ冷却されて固化する。これにより、発熱体20の一方の端部は導電部材15Aを介してバンプ電極14Aに接合される。発熱体20の他方の端部は導電部材15Bを介してバンプ電極14Bに接合される。その後、製造装置は、発熱体20を搭載した実装基板10を洗浄する(ステップST5)。これにより、実装基板10及び発熱体20の各表面から異物が除去される。以上が、実装基板10の製造工程である。
次に、蓋体30の製造工程を説明する。図11から図14は、蓋体の製造工程を示す断面図である。蓋体30の製造工程では、製造装置は、蓋体30が形成される基板30’(図11参照)の表面を研磨して鏡面に仕上げる(ステップST6)。例えば、製造装置は、基板30’の一方の面30a’と他方の面30b’とを研磨して、鏡面に仕上げる。次に、製造装置は、基板30’の一方の面30a’側に溝部及び凹部を形成する(ステップST7)。例えば、図11に示すように、製造装置は、基板30’の一方の面30a’側をエッチングして、溝部32を形成する。次に、図12に示すように、製造装置は、基板30’の一方の面30a’側をエッチングして、溝部33’を形成する。溝部33’は、基板30’のダイシングラインと重なる位置に形成される。溝部33’によって、1本の溝部32は2本の溝部32A、32Bに分断される。次に、図13に示すように、製造装置は、基板30’の一方の面30a’側をエッチングして、凹部31を形成する。
次に、図14に示すように、製造装置は、凹部31の内側の側面31cに反射膜40を形成する(ステップST8)。例えば、製造装置は、マスク蒸着又はリフトオフ法によって、凹部31の内側に側面31cにのみ、反射膜40を形成する。その後、製造装置は、凹部31と、溝部32A、32B、33’とが形成された基板30’を洗浄する(ステップST9)。これにより、基板30’の表面から異物が除去される。以上が、蓋体30の製造工程である。実装基板10の製造工程(ステップST1からST5)と、蓋体30の製造工程(ステップST6からST9)は、互いに前後して、又は並行して行われる。
次に、実装基板10と蓋体30とを張り合わせて出荷するまでの工程を説明する。
図15及び図16は、実施形態1に係る貼り合せの工程を示す断面図である。図17から図20は、実施形態1に係る個片化の工程を示す断面図である。まず、製造装置は、複数の発熱体20を搭載した個片化前の実装基板10’と、複数の凹部31が形成された個片化前の基板30’とを貼り合せる(ステップST10)。例えば、図15に示すように、製造装置は、ベース基板11’の上面11a’側と、基板30’の一方の面30a’側とを対向させる。そして、この状態で、図15に示すように、製造装置は、ベース基板11’と基板30’とを貼り合せる。上述したように、ベース基板11’の上面11a’と基板30’の一方の面30a’は、鏡面仕上げされている。このため、上面11a’と一方の面30a’とが常温で互いに接触すると、上面11a’と一方の面30a’は互いに密着し、上面11a’と一方の面30a’は強い強度で互いに接合される。
次に、製造装置は、ベース基板11’の下面(裏面)11b’に配線を形成する(ステップST11)。ステップST11で形成される配線(以下、裏面配線)は、例えば、赤外線発光装置1を他の基板に搭載する場合に、端子部として使用したり、放熱部として使用したりすることができる。なお、実施形態1に係る赤外線発光装置1は、外部接続電極16A、16Bを有する。このため、赤外線発光装置1は、他の機器との接続や使用環境により、裏面配線を必要としない場合もある。裏面配線を必要としない場合、ステップST11は省略してもよい。
次に、製造装置は、ベース基板11’と基板30’とを含む構造体を個片化して、複数個の赤外線発光装置1を製造する(ステップST12)。ステップST12は、3回のダイシング工程を含む、特殊個片化工程である。
例えば、図17に示すように、製造装置は、基板30’において、ダイシングラインDLの幅方向の左端部にブレードBLを当てて、基板30’をダイシングする。ダイシングラインDLは、上記構造体の厚さ方向(Z軸方向)において、溝部33’と重なる部分である。これにより、製造装置は、基板30’に第1ダイシング溝301を形成する。なお、第1ダイシング溝301を形成する際、製造装置は、ブレードBLが溝部33’に到達し、且つ実装基板10’には到達しないように基板30’をダイシングする。
次に、図18に示すように、製造装置は、基板30’において、ダイシングラインDLの幅方向の右端部にブレードBLを当てて、基板30’をダイシングする。これにより、製造装置は、基板30’に第2ダイシング溝302を形成する。なお、第2ダイシング溝302を形成する際、製造装置は、ブレードBLが溝部33’に到達し、且つ実装基板10’には到達しないように基板30’をダイシングする。
図18に示すように、基板30’に第1ダイシング溝301及び第2ダイシング溝302が形成されると、基板30’において第1ダイシング溝301と第2ダイシング溝302とで挟まれた部分30reは、基板30’の他の部分から分離される。これにより、図19に示すように、上記した部分30reは、基板30’から除去される。
次に、製造装置は、実装基板10’において、ダイシングラインDLの幅方向の中央部にブレードBLを当てて、実装基板10’をダイシングする。これにより、図20に示すように、製造装置は、実装基板10’に第3ダイシング溝111を形成する。実装基板10’に第3ダイシング溝111が形成されると、上記の構造体は個片化され、複数個の赤外線発光装置1に分割される。
次に、検査装置は、個片化された赤外線発光装置1の外観や、電気的特性を検査する(ステップST13)。各種の検査で良品と判定されると、赤外線発光装置1は次の工程に出荷される。
以上説明したように、本発明の実施形態1に係る赤外線発光装置1は、基板(例えば、ベース基板11)と、ベース基板11の第1面(例えば、上面11a)側に設けられる発熱体20と、上面11a側に設けられ、赤外線を透過する蓋体30と、を備える。蓋体30は、上面11a側に開口する凹部31を有する。発熱体20は凹部31の内側に位置する。これによれば、発熱体20は凹部31の内側に配置され、発熱体20への電流の供給を制御する制御装置(例えば、ドライバIC)は赤外線発光装置1の外側に配置することができる。これにより、赤外線発光装置1の小型化を図ることができる。
また、発熱体20は、導電性を有する材料(例えば、フィラメント)で形成されている。これによれば、発熱体20は、波長が5μm以上の赤外線(中遠赤外線)を高出力に、かつ安定して発光させることができる。また、フィラメントには、プラス、マイナスの極性はない。フィラメントは、フィラメント自体に電流が流れることで、発熱し、中遠赤外線を発光する。このため、発熱体20の取り付け方向に関する制限を緩和することができ、発熱体20の実装や検査の簡便性を高めることができる。
なお、発熱体20は、金属(例えば、タングステン、モリブデン、タンタル、プラチナ、金、又は、アルミニウム)で形成されていてもよい。
発熱体20は、半導体(例えば、SiC、SiGe、Si、Ge、又は、C)で形成されていてもよい。
また、蓋体30は、シリコン、ガラス、石英、サファイア、又は、フッ化カルシウムの中から選択される1つの材料を基材として形成されている。これによれば、蓋体30は、中遠赤外線を吸収少なく透過させることができる。
また、ベース基板11はシリコンで形成されている。これによれば、ウェハプロセスを用いて、ベース基板11に配線や電極(例えば、パッド電極12A、12B、バンプ電極14A、14B、外部接続電極16A、16B)、絶縁膜(例えば、パシベーション膜13)を形成することができる。また、蓋体30とベース基板11の両方がシリコンで構成されていれば、蓋体30の熱膨張係数とベース基板11の熱膨張係数とが一致する。これにより、熱膨張係数の違いが原因で蓋体30とベース基板11との間にズレや隙間が生じることを防ぐことができる。蓋体30とベース基板11との密着性の向上に寄与することができる。
また、赤外線発光装置1は、凹部31の内側の側面に設けられ、赤外線を反射する反射膜40をさらに備える。これによれば、反射膜40は、発熱体20からの輻射光の利用効率を高めることができる。
また、蓋体30は、上面11aと対向する側に設けられる溝部32A、32Bを有する。溝部32A、32Bは、凹部31の内側と外側との間をそれぞれ連通する。これによれば、溝部32A、32Bを通して、凹部31の内側から外側へ電極を引き出すことができる。
また、赤外線発光装置1は、ベース基板11の上面11a側に設けられる電極(例えば、外部接続電極16A、16B)、をさらに備える。外部接続電極16A、16Bは、溝部32A、32Bを通って凹部31の内側から外側へそれぞれ引き出される。これによれば、赤外線発光装置1は、外部接続電極16A、16Bを介して、発熱体20に電流を流すことができる。
また、赤外線発光装置1は、蓋体30の外側の側面30dを覆う樹脂(例えば、樹脂パッケージ50)、をさらに備える。蓋体30において凹部31の開口端面30aの反対側に位置する面(例えば、上面30b)は、樹脂パッケージ50から露出する。これによれば、凹部31の内側から蓋体30の天板部TBを透過した赤外線は、樹脂パッケージ50に吸収されることなく、赤外線発光装置1の外側へ出射することができる。赤外線の透過率の向上に寄与することができる。
(変形例1)
上記の実施形態1では、外部接続電極16A、16BがX軸方向に並んでいることを説明した。しかしながら、本発明の実施形態はこれに限定されない。図21は、実施形態1の変形例1に係る赤外線発光装置の構成例を示す斜視図である。図21に示すように、実施形態1の変形例1に係る赤外線発光装置1Aでは、外部接続電極16Aの延設方向はY軸方向であり、外部接続電極16Bの延設方向はX軸方向となっている。外部接続電極16Aの延設方向と外部接続電極16Bの延設方向は、互いに直交している。このような構成であっても、赤外線発光装置1Aは、実施形態1に係る赤外線発光装置1と同様の効果を奏する。
(変形例2)
上記の実施形態1では、赤外線発光装置1は、2つの外部接続電極16A、16Bを有することを説明した。しかしながら、本発明の実施形態において、外部接続電極の数は2つに限定されない。図22は、実施形態1の変形例2に係る赤外線発光装置の構成例を示す平面図である。図23は、実施形態1の変形例2に係る実装基板の構成例を示す平面図である。図24は、実施形態1の変形例2に係る蓋体の構成例を示す平面図である。図25は、実施形態1の変形例2に係る蓋体の構成例を示す底面図である。
図22に示すように、実施形態1の変形例2に係る赤外線発光装置1Bは、変形例2に係る実装基板10Bと、変形例2に係る蓋体30Bとを備える。実装基板10Bには、4つの外部接続電極16A、16B、16C、16Dが設けられている。実装基板10Bにおいて、外部接続電極16A、16BはX軸方向に並んでいる。外部接続電極16C、16DはY軸方向に並んでいる。
図23に示すように、平面視で、外部接続電極16Cは実装基板10Bの内側から第3直線部L3まで延設されている。外部接続電極16Dは実装基板10Bの内側から第4直線部L4まで延設されている。外部接続電極16C、16Dは、バンプ電極14A、14Bからそれぞれ離れている。
図24及び図25に示すように、蓋体30Bにおいて、第3壁部WL3の開口端面30a側の端部には、凹部31の内側と外側との間を連通する溝部32Cが設けられている。第4壁部WL4の開口端面30a側の端部には、凹部31の内側と外側との間を連通する溝部32Dが設けられている。溝部32Cに外部接続電極16Cが通される。外部接続電極16Cは、溝部32Cを通って凹部31の内側から外側へ引き出される。また、溝部32Dに外部接続電極16Dが通される。外部接続電極16Dは、溝部32Dを通って凹部31の内側から外側へ引き出される。
このような構成であっても、赤外線発光装置1Bは、実施形態1に係る赤外線発光装置1と同様の効果を奏する。なお、変形例2に係る蓋体30Bでは、外周部の全周に段差部33が形成される。これは、外部接続電極16A、16Bだけでなく、外部接続電極16C、16Dも、図17から図20に示したダイシングを経て形成されるためである。
また、本実施形態に係る赤外線発光装置1は、実装基板10の内部又は外部に設けられた他のIC(Integrated Circuit)を備えてもよい。他のICとして、発熱体20へのパルス電流の供給を制御するドライバICや、温度センサが例示される。この場合、ドライバICや、温度センサに接続する端子として、変形例2に示した外部接続電極16C、16Dを用いてもよい。
(変形例3)
上記の実施形態1では、ベース基板11の上面11a側に外部接続電極16A、16Bが設けられていることを説明した。しかしながら、本発明の実施形態において、外部接続電極の設置個所は上面11a側に限定されない。外部接続電極は、ベース基板11の下面(裏面)11b側に設けられていてもよい。また、外部接続電極は、シリコン貫通電極(TSV:Through Silicon Via)であってもよい。
図26は、実施形態1の変形例3に係る赤外線発光装置の構成例を示す断面図である。図26に示すように、実施形態1の変形例3に係る赤外線発光装置1Cは、変形例3に係る実装基板10Cを備える。実装基板10Cは、ベース基板11を貫く貫通電極17A、17Bを有する。貫通電極17A、17Bは、パッド電極12A、12Bにそれぞれ接続している。また、実装基板10Cは、ベース基板11の下面11b側に設けられた絶縁膜18を有する。絶縁膜18は、貫通穴18H1、18H2を有する。下面11b側において、貫通電極17Aは貫通穴18H1から露出しており、貫通電極17Bは貫通穴18H2から露出している。また、図示しないが、貫通穴18H1、18H2には、貫通電極17A、17Bにそれぞれ接続するボール電極が配置されてもよい。
このような構成であっても、赤外線発光装置1Cは、実施形態1に係る赤外線発光装置1と同様の効果を奏する。
図27は、実施形態1の変形例3に係る赤外線発光装置の製造方法を示すフローチャートである。図27に示すフローチャートにおいて、図10に示したフローチャートとの違いは、ステップST7A、ST11A、ST12Aである。
図27に示すように、変形例3に係る製造方法では、ステップST6の後にステップST7Aが続く。ステップST7Aでは、製造装置は、凹部31を形成する。変形例3に係る赤外線発光装置1Cは、外部接続電極16A、16Bの代わりに貫通電極17A、17Bを備える。このため、ステップST7Aにおいて、溝部32A、32Bの形成は不要である。
また、図27に示すように、ステップST10の後にステップST11Aが続く。ステップST11Aでは、製造装置は、貫通電極17A、17Bと、裏面配線と、を形成する。なお、赤外線発光装置1Cは、他の機器との接続や使用環境により、裏面配線を必要としない場合もある。この場合、ステップST11Aにおいて、裏面配線の形成は省略される。
また、図27に示すように、ステップST11Aの後にステップST12Aが続く。ステップST12Aでは、製造装置は、ベース基板11’と基板30’とを含む構造体を、1回のダイシング工程で個片化する。変形例3に係る赤外線発光装置1Cには、外部接続電極16A、16Bはない。このため、ステップST12Aにおいて、第1ダイシング溝301及び第2ダイシング溝302の形成は不要である。
(変形例4)
本発明の実施形態では、蓋体の凹部の径は、凹部の開口端面から凹部の底面に向かって大きくなっていてもよい。
図28は、本発明の実施形態1の変形例4に係る赤外線発光装置の構成例を示す断面図である。図28に示すように、実施形態1の変形例4に係る赤外線発光装置1Dは、蓋体30Dを備える。蓋体30Dにおいて、凹部31の内側の側面31cは、ベース基板11の上面11aに対して傾斜している。凹部31の径Rは、凹部31の開口端面30aから凹部31の底面31BTに向かって徐々に大きくなっている。凹部31の径Rは、開口端面30aにおいて最小で、凹部31の底面31BTにおいて最大となっている。
これによれば、反射膜40は、発熱体から放射された赤外線を凹部の底面側に反射することができるので、発熱体20からの輻射光の利用効率をさらに高めることができる。
(変形例5)
本発明の実施形態では、蓋体はレンズ部を有してもよい。図29は、本発明の実施形態1の変形例5に係る赤外線発光装置の構成例を示す断面図である。図29に示すように、実施形態1の変形例5に係る赤外線発光装置1Eは、蓋体30Eを備える。蓋体30Eは、本体311と、本体311の上面311b側に設けられたレンズ部312とを有する。本体311とレンズ部312は一体に形成されている。蓋体30Eは、シリコン、ガラス、石英、サファイア、又は、フッ化カルシウムの中から選択される1つの材料で形成されている。
本体311は、図1に示した蓋体30と同様の構成を有する。また、レンズ部312は、凹部31の内側から本体311を透過した赤外線を屈折させて一方向(例えば、Z軸方向)に集束させる機能を有する。例えば、レンズ部312は、コリメーター(Collimator)であってもよい。レンズ部312がコリメーターであれば、凹部31の内側から本体311を透過した赤外線を、Z軸方向に平行な光線にすることができる。
赤外線発光装置1Eは、蓋体30Eを透過した赤外線の発散を防ぐことができ、赤外線を効率よく所定の位置(受光部等)に照射することができる。
(変形例6)
図30は、本発明の実施形態1の変形例6に係る赤外線発光装置の構成例を示す断面図である。図30に示すように、実施形態1の変形例6に係る赤外線発光装置1Fは、蓋体30Fを備える。蓋体30Fにおいて、凹部31の平面視による形状は、円形となっている。円形は、正円でもよいし、楕円でもよい。このような構成であっても、赤外線発光装置1Fは、実施形態1に係る赤外線発光装置1と同様の効果を奏する
(実施形態2)
図31は、本発明の実施形態2に係る赤外線発光モジュールの構成例を示す斜視図である。図31では、実施形態2に係る赤外線発光モジュール3の構成例を明確にするために、樹脂パッケージ50で封止されている部分も実線で示している。図31に示すように、赤外線発光モジュール3は、赤外線発光装置1と、赤外線発光装置1が備える発熱体20(図1参照)へのパルス電流の供給を制御するドライバIC2と、リードフレーム70と、金線81とを備える。
ドライバIC2は、例えばベアチップである。ドライバIC2は、パッド電極61A、61Bを有する。
リードフレーム70は、端子部71A、71B、71Cと、端子部71A、71B、71Cから離して配置されたアイランド72A、72Bを備える。アイランド72Aには、赤外線発光装置1が取り付けられている。アイランド72Aには、赤外線発光装置1の実装基板10が取り付けられている。アイランド72Bには、ドライバIC2が取り付けられている。
赤外線発光装置1の外部接続電極16Aは、金線81を介して、リードフレーム70の端子部71Aに接続されている。赤外線発光装置1の外部接続電極16Bは、金線81を介して、ドライバIC2のパッド電極61Aに接続されている。ドライバIC2のパッド電極61Bは、金線81を介して、リードフレーム70の端子部71Cに接続されている。
樹脂パッケージ50は、実装基板10及び蓋体30の一部と、ドライバIC2と、リードフレーム70の一部と、金線81とを覆っている。
実施形態2においても、蓋体30の上面30bは樹脂パッケージ50から露出し、且つ、外側の側面30dは樹脂パッケージ50で覆われている。蓋体30の上面30bと樹脂パッケージ50の上面50bは面一となっている。これにより、凹部31の内側から蓋体30の天板部TBを透過した赤外線は、樹脂パッケージ50に吸収されることなく、赤外線発光装置1の外側へ出射することができる。赤外線の透過率の向上に寄与することができる。
また、リードフレーム70のアイランド72A、72Bは、その全てが樹脂パッケージ50で覆われている。リードフレーム70の端子部71A、71B、71Cは、その端面が樹脂パッケージ50の側面50cから露出している。端子部71A、71B、71Cの各端面と、樹脂パッケージ50の側面50cは面一となっている。これにより、赤外線発光モジュール3は、端子部71A、71B、71Cを介して、外部から電源や信号の供給を受けることができる。
なお、リードフレーム70の端子部71Bは、金線を介して、赤外線発光装置1の外部接続電極に接続してもよいし、ドライバIC2に接続してもよい。また、
赤外線発光モジュール3は、赤外線発光装置1及びドライバIC2以外の、他のICを備えてもよい。この場合、リードフレーム70の端子部71Bは、金線を介して、他のICと接続してもよい。他のICとして、温度センサが例示される。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F 赤外線発光装置
2 ドライバIC
3 赤外線発光モジュール
10、10B、10C 実装基板
10’ (個片化前の)実装基板
11 ベース基板
11’ (個片化前の)ベース基板
11a、11a’ 上面
11b、11b’ 下面(裏面)
12 パッド電極
12A、12B、61A、61B パッド電極
13 パシベーション膜
13H1、13H2、18H1、18H2 貫通穴
14A、14B バンプ電極
15A、15B 導電部材
16、16A、16B、16C、16D 外部接続電極
17A、17B 貫通電極
18 絶縁膜
20 発熱体
30、30B、30D、30E、30F 蓋体
30’ 基板
30a 開口端面
30b 上面
30d (外側の)側面
31 凹部
31BT 底面
31c (内側の側面)側面
32 溝部
32A、32B、32C、32D 溝部
33 段差部
33’ 溝部
40 反射膜
50 樹脂パッケージ
50b 上面
50c 側面
70 リードフレーム
71A、71B、71C 端子部
72A、72B アイランド
81 金線
111 第3ダイシング溝
301 第1ダイシング溝
302 第2ダイシング溝
311 本体
312 レンズ部
TB 天板部
W タングステン
WL1 第1壁部
WL2 第2壁部
WL3 第3壁部
WL4 第4壁部

Claims (12)

  1. 基板と、
    前記基板の第1面側に設けられる発熱体と、
    前記第1面側に設けられ、赤外線を透過する蓋体と、を備え、
    前記蓋体は、前記第1面側に開口する凹部を有し、
    前記発熱体は前記凹部の内側に位置する、赤外線発光装置。
  2. 前記発熱体は導電性を有する材料で形成されている、請求項1に記載の赤外線発光装置。
  3. 前記発熱体は金属で形成されている、請求項1又は2に記載の赤外線発光装置。
  4. 前記発熱体は半導体で形成されている、請求項1又は2に記載の赤外線発光装置。
  5. 前記蓋体は、シリコン、ガラス、石英、サファイア、又は、フッ化カルシウムの中から選択される1つの材料を基材として形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の赤外線発光装置。
  6. 前記基板はシリコンで形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の赤外線発光装置。
  7. 前記凹部の内側の側面に設けられ、赤外線を反射する反射膜、をさらに備える請求項1から6のいずれか1項に記載の赤外線発光装置。
  8. 前記蓋体は、前記第1面と対向する側に設けられる溝部を有し、
    前記溝部は、前記凹部の内側と外側との間を連通する、請求項1から7のいずれか1項に記載の赤外線発光装置。
  9. 前記第1面側に設けられる電極、をさらに備え、
    前記電極は、前記溝部を通って前記凹部の内側から外側へ引き出される、請求項8に記載の赤外線発光装置。
  10. 前記蓋体の側面を覆う樹脂、をさらに備え、
    前記蓋体において前記凹部の開口端面の反対側に位置する面は、前記樹脂から露出する、請求項1から9のいずれか1項に記載の赤外線発光装置。
  11. 前記凹部の径は、前記凹部の開口端面から前記凹部の底面に向かって大きくなる、請求項1から10のいずれか1項に記載の赤外線発光装置。
  12. 前記蓋体はレンズ部を有する、請求項1から11のいずれか1項に記載の赤外線発光装置。
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