JP2020098177A - 押釦装置及び時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で高い耐衝撃性能を実現することのできる押釦装置及び時計を提供する。【解決手段】可動接点部315と接離可能である固定接点部を有するモジュール2と、基部311がモジュール2に固定されて片持ち状態で支持されており、固定接点部に対し電気的に接触可能な可動接点部315を有する弾性変形可能な動的接点部材31と、一端が動的接点部材31に対して作用することで可動接点部315を固定接点部に接触させる釦部材14とを備え、動的接点部材31における可動接点部315は、釦部材14が動的接点部材31に作用する作用部と基部311とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、押釦装置及び時計に関するものである。
従来、接点部が設けられた接点ばねを操作部材(例えば押釦装置の釦部材)によって押圧操作することで、基板上に設けられた接点部に電気的に接触させ、スイッチングするように構成された押釦装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成の押釦装置は、例えば、時計等の電子機器に用いられるスイッチ機構としても用いられている。
特開2007−305385号公報
しかしながら、押釦装置の操作部材が強く押圧されたり、何かに衝突したりする等により、操作部材が接点ばねに対して強く作用した場合、接点ばねに配置された接点部が基板に設けられた接点部に強く当たって、接点部自体ひいては接点部が設けられている基板を破損させることがありうる。
この場合、押釦装置が破損するのみならず、これが組み込まれた時計等の電子機器の部品が破損する等の各種の不具合が発生する懸念がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、押釦装置において簡易な構成で高い耐衝撃性能を実現することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係る押釦装置は、
可動接点部と接離可能である固定接点部を有するモジュールと、
基部が前記モジュールに固定されて片持ち状態で支持されており、前記固定接点部に対し電気的に接触可能な前記可動接点部を有する弾性変形可能な動的接点部材と、
一端が前記動的接点部材に対して作用することで前記可動接点部を前記固定接点部に接触させる釦部材と、
を備え、
前記動的接点部材における前記可動接点部は、前記釦部材が前記動的接点部材に作用する作用部と前記基部とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、押釦装置において簡易な構成で高い耐衝撃性能を実現することができる。
本実施形態における押釦装置を備える時計の正面図である。 図1に示す時計を側部斜め上方から見た斜視図である。 時計モジュールと釦部材を斜め上方から見た要部斜視図である。 時計モジュールと釦部材を裏面側から見た要部平面図である。 動的接点部材を有する回路押え部材を示した平面図である。 図5に示す回路押え部材の斜視図である。 (a)〜(c)は、釦部材の操作により可動接点部を固定接点部に接触させる様子を模式的に示した説明図である。 動的接点部材の一変形例を示す模式的平面図である。 動的接点部材の一変形例を示す模式的平面図である。 動的接点部材の一変形例を示す模式的平面図である。
図1から図7(a)〜図7(c)を参照しつつ、本発明に係る押釦装置及び時計の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態では、押釦装置が時計に設けられる押釦装置である場合を例として説明する。また、以下の実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態における時計の正面図であり、図2は、図1に示す時計を側部上方から見た斜視図である。
本実施形態において、時計100は、本体ケース1と、本体ケース1内に配置される時計モジュール2(本実施形態におけるモジュール、図3及び図4参照)と、押釦装置3と、を備えている。
本実施形態において、本体ケース1は、表面側(視認側、図2において上側)のみが開口し裏面側(図2において下側)が閉塞された裏蓋一体型(いわゆるワンピース構造)のケースである。
本体ケース1は、例えばトロガミド(登録商標)等のナイロン系樹脂、ABS樹脂、ポリアリレート(PAR)等のスーパーエンジニアリング・プラスチックやポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)等のエンジニアリング・プラスチック等の合成樹脂、セラミック、ガラス、又は、チタニウムやステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等の金属等により形成されている。なお、本体ケース1を形成する材料はここに例示したものに限定されない。
本体ケース1の表面側(視認側、上側)の開口には、開口部分を覆うようにクリアガラス等の透明材料で形成された風防部材11が設けられている。風防部材11は、図示しない防水リング等を介して本体ケース1に取り付けられており、気密性が確保された状態で本体ケース1の上側の開口を閉塞するようになっている。
また、本体ケース1の表面側には、風防部材11を取り囲むように、ベゼル等の外装部材12が設けられている。なお、外装部材12の形状等は図示例に限定されない。また、外装部材12を備えることは必須ではなく、外装部材12を設けない構成としてもよい。
さらに、本体ケース1の外側面であって時計における12時方向側及び6時方向側(すなわち図1において上下両端部)には、時計バンド(図示せず)が取り付けられるバンド取付部13が設けられている。
また、本体ケース1の側部には、押釦装置3を構成する釦部材14が設けられている。
本実施形態では、図1に示すように、時計における2時,4時,8時,10時位置に相当する左右両側部にそれぞれ1つずつ、4つの釦部材14が配置されている。
なお、釦部材14を設ける位置や数、具体的な形状等は、時計100のデザインや求められる機能等に応じて適宜設定されるものであり、図示例に限定されない。
釦部材14は、一端が動的接点部材31に対して作用することで可動接点部315を固定接点部221に接触させるものであり、押下操作によって変位する軸部141を有している。軸部141は、その一端側が本体ケース1の内部に挿入されるようになっている。また、軸部141の他端側には、釦頭部142が設けられている。
なお、本実施形態においては、釦部材14は軸部141を有するように例示するが、釦部材14の構成はこれに限られない。釦頭部142への押圧操作による変位でスイッチ機能を実行できればよいため、軸部141の太さや形状は特に限定されない。また、本実施形態では、軸部141の一端部が直接動的接点部材31に接触し、これを押圧する場合を例示しているが、軸部141は動的接点部材31に対して間接的に作用するものであってもよい。
本実施形態では、釦頭部142の周囲に釦部材14を保護するための釦ガード等は設けられておらず、釦頭部142が本体ケース1の外側面から突出した構成となっている。
本体ケース1の側部であって釦部材14に対応する位置には、釦部材14の軸部141が挿通される図示しない釦パイプが、本体ケース1の内外に貫通して設けられている。軸部141は、釦パイプ内に挿通されることで軸線方向に沿って円滑に移動できるように支持されるとともに、衝撃等による折れや破損等から保護されている。
軸部141の一端部であって釦パイプを介して本体ケース1の内部に挿入されている部分には、釦パイプの内径より大きな外径を有する抜止リング143が取り付けられている。軸部141(ひいては軸部141を備える釦部材14)は、この抜止リング143により、本体ケース1の外部に抜け落ちることが防止されている。抜止リング143は、例えばCリングや円板状のワッシャー等で構成されている。なお、抜止めリング143は、軸部141の抜け落ちを防止できるものであればよく、Cリングやワッシャー以外でもよい。
時計モジュール2は、メインプレート21の表裏(上下)に回路基板22、文字板23等が一体的に組付けられたものである。
メインプレート21は、例えばエンジニアリング・プラスチックやスーパーエンジニアリング・プラスチック等の比較的硬質な合成樹脂で形成されたほぼ円盤状の部材である。
図3は、時計モジュールと釦部材を斜め上方(表面側、時計モジュールを時計に組み込んだ際の視認側)から見た要部斜視図であり、図4は、時計モジュールと釦部材を裏面側から見た要部平面図である。なお、本来、釦部材14の釦頭部142と時計モジュール2との間には、本体ケース1が配置されているが、図示の都合上、図3及び図4において本体ケース1の図示を省略している。
例えば、図3及び図4に示すように、時計モジュール2において、メインプレート21の表面側(視認側、図3において上側)には、文字板23が配置される。図示は省略するが、メインプレート21の表面であって文字板23の下側には、例えば日車等の各種機能車や、アナログ方式の時計における指針を動作させるための輪列機構(歯車機構)等が配置される。また、時計100がデジタル方式の時計である場合やアナログ方式とデジタル方式の表示部を両方備える時計である場合には、液晶表示装置等もメインプレート21の表面側に配置される。
他方、メインプレート21の裏面側(図3において下側)には、回路基板22が配置される。回路基板22には、各種回路や導電パターン(いずれも図示せず)が設けられている。回路基板22は下側(裏面側)から回路押え部材24によって保持されており、回路押え部材24がメインプレート21に係止されることによってメインプレート21に組付けられる。図示は省略するが、メインプレート21の裏面と回路基板22との間には、モータ等の駆動機構や各種アンテナ装置、その他各種の電子部品が配置されている。また、電池(一次電池又は二次電池、図示せず)も、メインプレート21の裏面側に適宜配置される。
また、本実施形態では、回路基板22の側端面であって、後述する押釦装置3の可動接点部315に対応する位置(すなわち、可動接点部315が接触可能である位置)にそれぞれ固定接点部221が設けられている。
固定接点部221は、回路基板22の端面に金属薄膜を形成する処理(メタライズ処理)等を施すことにより形成されたものであり、導電性を有する金属(例えばステンレス材)で形成された可動接点部315が固定接点部221に電気的に接触することで押釦装置3がスイッチングされるようになっている。
回路押え部材24は、例えば金属(例えばステンレス材)の板に打ち抜き加工や曲げ加工等を施すことで形成されている。
本実施形態において回路押え部材24は、平板状に形成された回路押え本体241と、一部を回路押え本体241からメインプレート21側(すなわち、図3において上側)に向かって屈曲させ起立させることで形成された動的接点部材31とを備えている(図5及び図6参照)。
動的接点部材31は、本実施形態における釦部材14の位置(すなわち、押釦装置3が設けられる位置)に対応して、4箇所設けられている。
なお、回路押え本体241の一部は、図示しない電池を押さえる電池押え部となっていてもよい。
押釦装置3は、前述の釦部材14と、動的接点部材31と、可動接点部315と接離可能である固定接点部221を有するモジュール(時計モジュール2)と、を備えて構成されている。本実施形態では、前述のように、押釦装置3を構成する動的接点部材31が回路押え部材24に設けられている。なお、動的接点部材31は、回路押え部材24に設けられる場合に限定されない。動的接点部材31は、固定接点部221に接触可能な位置に可動接点部315が配置されるものであればよい。
図5は、動的接点部材を有する回路押え部材を示した平面図である。また図6は、回路押え部材の斜視図である。
動的接点部材31は、弾性変形可能に構成され、基部311が固定されて片持ち状態で支持されている。具体的には、動的接点部材31は、全体が板ばねとして構成されており、図3から図6に示すように、回路押え部材24の回路押え本体241に連設された回路押え本体241からの立ち上がり部分が動的接点部材31の基部311となっている。基部311には、係止孔312が形成されている。
時計モジュール2は、基部311を固定するための側壁20を有しており、釦部材14が動的接点部材31に対して作用した際に、動的接点部材31は、側壁20に固定された基部311を起点として後述の第1の可動部313及び第2の可動部314が変位するようになっている。
本実施形態では、メインプレート21の外周面に爪211が突出形成されており、動的接点部材31(ひいては動的接点部材31が設けられている回路押え部材24)は、この爪211が基部311の係止孔312に係止されることで、メインプレート21に取り付けられる。
動的接点部材31には、回路基板22側に設けられている固定接点部221に対し電気的に接触可能な可動接点部315が設けられている。
可動接点部315は、釦部材14の軸部141の一端が動的接点部材31に対して作用することによって固定接点部221に接触する。本実施形態では、釦部材14の釦頭部142が押し込まれることによって、軸部141の先端が動的接点部材31を押圧する。これによって動的接点部材31は、特に腕部316において弾性変形して時計モジュール2の内側に向かって押し込まれ、動的接点部材31に設けられた可動接点部315が回路基板22に設けられた固定接点部221に接触するようになっている。
本実施形態において、腕部316は他の部分よりも幅が細くなっており、変位しやすく構成されている。なお、腕部316の構成はここに例示したものに限定されない。腕部316は弾性変形しやすい構成となっていればよく、捩れや破損に耐えうる強度を有する範囲で、例えば他の部分よりも肉薄に形成されていてもよいし、他の部分より肉薄かつ幅細に形成されていてもよい。
なお、釦頭部142の押し込み動作が終了すると、動的接点部材31は、ばねの復元力によって軸部141を押し戻し、元の位置に復帰する。
動的接点部材31における可動接点部315は、軸部141が動的接点部材31に作用する作用部313a(図7(a)から図7(c)参照)と基部311とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置されている。
本実施形態では、動的接点部材315は、基部311を共通にする第1の可動部313と第2の可動部314とを有しており、軸部141が作用する(すなわち押圧する)作用部313aは第1の可動部313に配置され、可動接点部315は第2の可動部314に配置されている。
第1の可動部313及び第2の可動部314は、基部311の幅(時計モジュール2の厚み方向の幅)よりも幅の狭くなった腕部316を介して基部311に連設されている。
本実施形態では、図3等に示すように、第1の可動部313の方が第2の可動部314よりも幅が広く、基部311を基端とする長手方向の長さが短くなっている。
また、第2の可動部314の自由端側に設けられた可動接点部315は第2の可動部314全体の幅よりも多少大きな幅に形成され、固定接点部221に向かって張り出すように曲げ加工が施されている。これにより、可動接点部315をより確実に固定接点部221に接触させることができ、スイッチングが安定する。
さらに、第1の可動部313の板厚は、第2の可動部314の板厚よりも厚くなるよう形成されている。
このように、第2の可動部314の幅を第1の可動部313の幅よりも狭く形成したり、第2の可動部314の板厚を第1の可動部313の板厚よりも薄く形成したりすることで、軸部141が第1の可動部313の作用部313aに作用した際に、第2の可動部314が変位しやすく、可動接点部315をより確実に固定接点部221に接触させることができ、スイッチングが安定する。
なお、動的接点部材31の形状や構成、第1の可動部313及び第2の可動部314の形状や大きさ等はここに示した例に限定されない。
例えば、第1の可動部313の幅は第2の可動部314の幅と同じであってもよい。また、第1の可動部313の板厚は第2の可動部314の板厚と同じであってもよい。第2の可動部314の板厚を第1の可動部313の板厚よりも薄く形成した場合には、第1の可動部313の幅と第2の可動部314の幅とを同じとしてもよいし、第2の可動部314の板厚を第1の可動部313の板厚よりも薄くし、かつ第2の可動部314の幅を第1の可動部313の幅よりも狭くしてもよい。
第1の可動部313及び第2の可動部314の具体的な構成は、第1の可動部313及び第2の可動部314の形状を形成する材料等の各種条件によって適宜設定される。
本実施形態において、第1の可動部313と第2の可動部314との間にはスリット317が形成されている。
スリット317が設けられることによって、第1の可動部313と第2の可動部314とが分離した形状に形成される。
なお、第1の可動部313及び第2の可動部314は、前述のように基部311(本実施形態では基部311と腕部316)を共通にしている。これにより、スリット317によって分離されていても、第1の可動部313が軸部141によって押圧されると、これに連動して第2の可動部314も押圧方向(すなわち、軸部141の作用方向)に移動するようになっている。
スリット317の形状や幅等は、特に限定されないが、本実施形態では、スリット317は、第1の可動部313と第2の可動部314との間に設けられた0.5mm程度の隙間である。なお、スリット317の形状や大きさ等はここに示した例に限定されない。
スリット317は、基部311側から他端側に向かって開口しており、スリット317の基部311側(基端側)にR部318が形成されている。これにより、スリット317は、全体がほぼU字形状となっている。
R部318の大きさや形状は図示例に限定されないが、十分なR部318を確保した方が、第1の可動部313と第2の可動部314との分岐部分(すなわち、スリット317の基端部分)にひびや割れが生じにくくなり、耐久性に優れるため好ましい。
なお、動的接点部材31にひびや割れを生じにくくして耐久性を向上させるという同様の観点からは、スリット317の基端部分のみならず、例えば基部311に設けられた係止孔312の内側や腕部316の周辺等、角となる部分には、Rを設けた方が好ましく、図3等では、各部にRを設けた態様を例示している。
また、本実施形態では、第2の可動部314は、第1の可動部313よりも軸部141の作用方向にずれて配置されている。
すなわち、図5等に示すように、動的接点部材31は、腕部316から第1の可動部313及び第2の可動部314にかけて、時計モジュール2の外形形状に沿うように緩やかな角度で曲げられているが、第2の可動部314は、第1の可動部313よりもより内側(回路基板22の側端面に近づく方向)に大きく曲げられており、可動接点部315が固定接点部221に接触しやすいように構成されている。また、時計モジュール2を本体ケース1に収容する際にも、可動接点部315を含む第2の可動部314が本体ケース1の内側面等に干渉しにくくなり、破損を防止することができる。
第1の可動部313及び第2の可動部314の曲げ量は特に限定されないが、押釦装置3やこれが組み込まれる機器(本実施形態では時計100)のサイズや構成等に応じて適宜設定される。
例えば、作用部313aを有する第1の可動部313から回路基板22の側端面までの距離は、釦部材14の押し込み可能量、ストローク量よりも長くなるように設定することが好ましく、例えば1.0mm程度である。このため、第1の可動部313は、1.0mm以上回路基板22の側端面に近づかない程度に曲げ加工されることが好ましい。
これにより、釦部材14がストロークの限界まで押し込まれた場合でも、第1の可動部313が回路基板22の側端面に接触せず、回路基板22の破損等を防止することができる。
なお、本実施形態では、時計モジュール2の側面であって作用部313aに対応する位置に、当該作用部313aが作用方向に最大限変位した際の位置よりも、深い深さを有する逃げ部201を備えている。これにより、本実施形態では、より確実に第1の可動部313と回路基板22等との接触を避けることができる。
また、可動接点部315を有する第2の可動部314は、可動接点部315を固定接点部221と確実に接触させる必要がある。このため、可動接点部315から固定接点部221までの距離は、軸部141が第1の可動部313の作用部313aに作用した際(すなわち、釦部材14の軸部141による押圧操作が行われた際)に第2の可動部314が第1の可動部313に連動して移動する距離と同等かこれよりも短くなるように設定される必要がある。
例えば、釦部材14の限界のストローク量が1.0mmであり、第2の可動部314が第1の可動部313に連動して移動する量が第1の可動部313の移動量の1/2程度である場合には、第2の可動部314は、回路基板22の側端面から0.4mm以内程度の距離に位置するように曲げ加工されることが好ましい。
これにより、釦部材14を限界のストローク量の8割程度まで押し込めば確実に可動接点部315を固定接点部221に接触させることができ、確実にスイッチングを行うことができる。
次に、本実施形態の押釦装置3及びこれを備える時計100の作用について、図7(a)から図7(c)等を参照しつつ、説明する。
本実施形態において、押釦装置3を備える時計100を形成する場合には、本体ケース1の側部4箇所に設けられた釦パイプ内にそれぞれ釦部材14の軸部141を挿通させ、本体ケース1内に貫通した軸部141の先端部近傍に抜止リング143を装着する。また、本体ケース1内に視認側(表面側)の開口部分から時計モジュール2を収容する。
時計モジュール2を収容する際には、文字板の向き等を合わせるとともに、本実施形態では特に、回路押え部材24に設けられた4つの動的接点部材31の第1の可動部313がそれぞれ釦部材14の軸部141に対応する位置に配置されるように位置を合わせる。
これにより、釦部材14の釦頭部142を押し込むことにより、軸部141の先端が第1の可動部313の作用部313aを押圧可能となる。
なお、本実施形態では、前述のように、可動接点部315を有する第2の可動部314が時計モジュール2の回路基板22の外周近くに沿うように曲げ加工されている。このため、時計モジュール2を本体ケース1に収容する際に第2の可動部314が本体ケース1の内周面等に引っかからず、可動接点部315等を破損することなくスムーズに本体ケース1に収容することができる。
本体ケース1内への時計モジュール2等の配置が完了すると、本体ケース1の視認側(表面側)の開口を塞ぐように防水リングを介して風防部材11を取り付ける。また、風防部材11を取り囲むように、外装部材12を装着する。
これにより、押釦装置3及びこれを備える時計100の組み立てが完了する。
図7(a)から図7(c)は、釦部材の操作により動的接点部材の可動接点部を回路基板の固定接点部に接触させる様子を模式的に示した説明図である。なお、図7(a)から図7(c)において、操作部材である釦部材14の軸部141が作用(押圧)する作用方向(押圧方向)を白抜き矢印で示している。
本実施形態では、図7(a)等に示すように、釦部材14の軸部141が作用(押圧)する部分は、第1の可動部313の作用部313aである。
釦部材14を作用方向に押し込むと、軸部141の先端が第1の可動部313の作用部313aに当接し、動的接点部材31の第1の可動部313を作用方向に移動させておく。
第1の可動部313が移動すると、第1の可動部313とはスリット317で隔てられた第2の可動部314も、図7(b)に示すように、徐々に第1の可動部313と連動して、作用方向に移動する。このとき、例えば、第1の可動部313が「1」移動するときに、第2の可動部314は第1の可動部313に連動して「0.5」程度移動する。
すなわち、第2の可動部314は第1の可動部313に連動するが、その移動量は直接軸部141が作用(押圧)している第1の可動部313の移動量よりも少ない。
そして、釦部材14をその限界のストローク量かそれよりも多少少ない量押し込むと、図7(c)に示すように、第1の可動部313は固定接点部221の設けられている位置(すなわち、回路基板22の側端面の位置)まで届かないが、第2の可動部314の可動接点部315は固定接点部221に接触し、電気的に接続される。これにより、押釦装置3がスイッチングして、当該押釦装置3に割り当てられている各種機能が実現される。
このように、本実施形態では、押釦装置3における釦部材14の軸部141が作用する位置(作用部313a)と押釦装置3がスイッチングするために固定接点部221に接触する可動接点部315とが分離されており、作用部313aが受ける力の影響を可動接点部315が直接的には受けないように構成されている。そして、軸部141が作用部313aに作用すると可動接点部315も移動するが、作用部313aの移動量よりもその移動量が少ない。
これにより、釦部材14をその限界のストローク量かこれを超える量押し込んだ場合や、外部から強い衝撃が加わった場合でも、可動接点部315が接触する固定接点部221及びこれが設けられている回路基板22、さらには時計モジュール2に強い衝撃が加わらないようになっている。
このため、本実施形態では、押釦装置3やこれを組み込んだ時計100の耐衝撃性が高く、釦部材14(釦頭部142)の周囲に緩衝部材等を別途設けなくても、時計100の落下等による衝撃に耐えることができる。
以上のように、本実施形態によれば、押釦装置3が、固定接点部221を有する時計モジュール2と、弾性変形可能に構成され、基部311が固定されて片持ち状態で支持されており、固定接点部221に対し接離可能な可動接点部315を有する動的接点部材31と、一端が動的接点部材31に対して作用することで可動接点部315を固定接点部221に接触させる軸部141を有する釦部材14とを備え、動的接点部材31における可動接点部315は、軸部141が動的接点部材315に作用する作用部313aと基部311とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置されている。
このように、押釦装置3では、軸部141が作用する作用部313aと可動接点部315とが分離されているため、作用部313aが受ける力の影響を可動接点部315が直接的に受けないようになっている。
このため、釦頭部142等に強い衝撃等が加えられた場合でも、可動接点部315や、これが接触する固定接点部221、回路基板22、ひいては時計モジュール2に大きな衝撃や刺激が加わるのを防ぐことができ、装置各部及びこれが組み込まれる機器(時計100)の破損や故障を防ぐことのできる耐衝撃性に優れた押釦装置3を実現することができる。
また、本実施形態では、動的接点部材31がメインプレート21に係止される基部311とこの基部311を共通にする第1の可動部313と第2の可動部314とを有し、作用部313aを第1の可動部313に配置し、可動接点部315を第2の可動部314に配置している。
このため、作用部313aに衝撃が加わった場合でも、この衝撃が可動接点部315や、これが接触する固定接点部221、回路基板22、ひいては時計モジュール2等に及ぶことを防止できるとともに、第2の可動部314を第1の可動部313に連動させることで、押釦装置3を確実にスイッチングさせることができる。
また、本実施形態では、第1の可動部313と第2の可動部314との間にスリット317を形成している。
このため、軸部141が作用する作用部313aと可動接点部315とをより確実に分離することでき、作用部313aに衝撃が加わった場合でも、この衝撃が可動接点部315や、これが接触する固定接点部221、回路基板22、ひいては時計モジュール2等に及ぶことを確実に防止することができる。
また、本実施形態では、スリット317は、基部311側から他端側に向かって開口しており、基部311側にR部318が形成されている。
第1の可動部313と第2の可動部314とが分離されるスリット317の基端部には大きなストレスがかかり、ひびや割れ等を生じやすい。
この点、本実施形態のように、スリット317の基端部にRを設けることで、ひびや割れ等の発生を防ぎ、動的接点部材31が破損しにくい構成とすることができる。
また、本実施形態では、第2の可動部314が第1の可動部313よりも軸部141の作用方向(図7(a)等における矢印方向)にずれて配置されている。
このように、第2の可動部314を第1の可動部313よりも軸部141の作用方向にずらして、より時計モジュール2の内側に配置されるようにした場合には、可動接点部315を固定接点部221に対してより確実に接触させることができるとともに、時計モジュール2を本体ケース1内に収容する際に、第2の可動部314が本体ケース1の内周面等に干渉しにくく、第2の可動部314を細い形状とした場合等でも、破損しにくい。
また、時計100が本実施形態における押釦装置3を備えている場合には、耐衝撃性に優れているため、押釦装置3を構成する釦部材14の釦頭部142等、本体ケース1の外部に突出する部分を保護しなくても破損しにくい。
このため、緩衝部材等で釦頭部142等を覆う必要がなく、すっきりとした外観構成を採用することが可能となり、デザイン等の制約のない意匠性に優れた時計100を実現することができる。
また、本実施形態のように、第2の可動部314を第1の可動部313よりも軸部141の作用方向にずらして、より時計モジュール2の内側に配置されるようにした場合には、可動接点部315を固定接点部221に対してより確実に接触させることができるとともに、時計モジュール2を本体ケース1内に収容する際に、第2の可動部314が本体ケース1の内周面等に干渉しにくく、第2の可動部314を細い形状とした場合等でも、破損しにくい。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、動的接点部材31は、可動接点部315が、作用部313aと基部311とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置されていればよく、動的接点部材31の具体的な形状は、上記実施形態に例示したものに限定されない。
図8から図10は、動的接点部材の変形例を模式的に示した図である。
なお、上記実施形態と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略している。
図8に示す動的接点部材32は、基部311から横方向(図8において横方向)に延在する第1の可動部323と、基部311から斜め下方向に延在する第2の可動部324とを備えており、第1の可動部323及び第2の可動部324がほぼV字状に配置されている。第1の可動部323と第2の可動部324とが分岐する部分にはR部328が設けられている。
動的接点部材32において、破線で示した可動接点部325は、斜線の網掛けで示した作用部323aと基部311とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置されている。
この場合にも、作用部323aに加わった外力が、直接的には可動接点部325に影響せず、可動接点部325が接触する固定接点部221、回路基板22、ひいては時計モジュール2等が破損するのを防ぐことができる。
また、図9に示す動的接点部材33は、基部311から横方向(図9において横方向)に延在する第1の可動部333と、この第1の可動部333から分岐して基部311側に戻る方向に延在する第2の可動部334とを備えており、第1の可動部333から分岐した第2の可動部334の折り返す部分にR部338が形成されている。
動的接点部材33において、破線で示した可動接点部335は、斜線の網掛けで示した作用部333aと基部311とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置されている。
この場合にも、作用部333aに加わった外力が、直接的には可動接点部335に影響せず、可動接点部335が接触する固定接点部221、回路基板22、ひいては時計モジュール2等が破損するのを防ぐことができる。
また、動的接点部材31は、金属板の打ち抜き加工や折り曲げ加工によって形成されるものに限定されず、例えばエッチング等によって形成されてもよい。
動的接点部材31において微細な加工が可能である場合には、スリット部分をさらに細く狭めてもよい。
この場合には、例えば、図10に示すように、動的接点部材34の第1の可動部343と第2の可動部344との間に細いスリット347を設け、第1の可動部343と第2の可動部344とが分岐するスリット347の基端部分にR部348を設ける。
この場合にも、動的接点部材34において、破線で示した可動接点部345は、斜線の網掛けで示した作用部343aと基部311とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置される。
スリット347を細くする場合、R部348は、できるだけ大きなRを確保できるように円形に近い形状とすることが好ましい。スリット347を細くしたことによってスリット347の基端部分にはより大きなストレスがかかることとなるが、R部348を図10に示すような形状とすることにより、スリット347の基端部分にかかるストレスを緩和して、ひびや割れ等の破損を生じにくくすることができる。
なお、円形に近い形状のスリットを本実施形態のスリット317のR部318等に適用してもよい。
また、図10に示すように、第1の可動部343及び第2の可動部344の長さを長くして基部311から離れた部分に作用部343a及び可動接点部345を設けることにより、可動接点部345が作用部343aへの押圧による衝撃等の影響をより一層受けにくくなる効果が期待できる。
また、動的接点部材の第1の可動部と第2の可動部との間にスリットを設けることは必須ではない。
例えば、動的接点部材がひびや割れを生じにくい材料で形成されている場合には、第1の可動部と第2の可動部との間に隙間を設けず、単なる切れ込みのみを設けてもよい。
また、本実施形態では、動的接点部材の第2の可動部を第1の可動部よりも軸部141の作用方向にずれた位置に配置する場合を例示したが、第2の可動部の作用方向における位置を第1の可動部の位置とずらすことは必須ではない。
例えば、動的接点部材の厚みや材料の柔軟性等により、第2の可動部の第1の可動部の動きへの連動性が低い場合には、第1の可動部と第2の可動部とを軸部141の作用方向においてほぼ同じ位置(すなわち図4や図5において第1の可動部313と第2の可動部314とがほぼ面一となる位置)となるように構成してもよい。
この場合にも、動的接点部材において、可動接点部を作用部と基部とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置することにより、作用部に加わった外力が、直接的には可動接点部に影響せず、可動接点部が接触する固定接点部221、回路基板22、ひいては時計モジュール2等が破損するのを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、動的接点部材31に、他の部分よりも弾性変形しやすいように幅を細くしたり、厚みを薄くした腕部316を設ける構成としたが、腕部316の構成等はここに示したものに限定されない。例えば、腕部316の形状等は図示例に限定されず、くびれのない形状とし、肉厚のみを薄くしてもよい。また、動的接点部材を形成する材料等によっては腕部316を設けない構成としてもよい。
また、本実施形態では、本体ケース1が視認側のみに開口する裏蓋一体型のケースである場合を例示したが、本体ケースの構成はこれに限定されない。例えば、本体ケース1が上下(図2における上下、時計100における視認側と裏面側)に開口する筒状の枠体であってもよい。
また、本実施形態では、押釦装置3が、時計100に適用された場合を例示したが、押釦装置は時計に適用される場合に限定されない。
例えば、歩数計や心拍数計、高度計、気圧計等その他各種の電子機器について、本発明の押釦装置を適用してもよい。
また、本実施形態では、軸部141の先端形状は丸型形状を例として図示したがそれに限られず、矩形形状等異なる形状でもよい。軸部先端形状と作用部313aの接触面積が大きくなる形状にすることにより、第1の可動部313に生じる捩れの影響を低減することができる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
可動接点部と接離可能である固定接点部を有するモジュールと、
基部が前記モジュールに固定されて片持ち状態で支持されており、前記固定接点部に対し電気的に接触可能な前記可動接点部を有する弾性変形可能な動的接点部材と、
一端が前記動的接点部材に対して作用することで前記可動接点部を前記固定接点部に接触させる釦部材と、
を備え、
前記動的接点部材における前記可動接点部は、前記釦部材が前記動的接点部材に作用する作用部と前記基部とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置されていることを特徴とする押釦装置。
<請求項2>
前記動的接点部材は、前記基部を共通にする第1の可動部と第2の可動部とを有し、
前記作用部は前記第1の可動部に配置され、前記可動接点部は前記第2の可動部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の押釦装置。
<請求項3>
前記第1の可動部の幅は、前記第2の可動部の幅よりも広くなるよう形成されることを特徴とする請求項2に記載の押釦装置。
<請求項4>
前記第1の可動部の板厚は、前記第2の可動部の板厚よりも厚くなるよう形成されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の押釦装置。
<請求項5>
前記第1の可動部と前記第2の可動部との間にはスリットが形成されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の押釦装置。
<請求項6>
前記スリットは、前記基部側から他端側に向かって開口しており、
前記基部側にRが形成されていることを特徴とする請求項5に記載の押釦装置。
<請求項7>
前記釦部材は、押下操作によって変位する軸部を有し、
前記軸部が前記作用部に接触することにより、前記作用部及び前記動的接点部材を変位させて前記可動接点部を前記固定接点部に接触させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の押釦装置。
<請求項8>
前記モジュールは、前記基部を固定するための側壁を有しており、
前記釦部材が前記動的接点部材に対して作用した際に、前記動的接点部材は、前記側壁に固定された前記基部を起点として前記第1の可動部及び前記第2の可動部が変位することを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の押釦装置。
<請求項9>
前記モジュールは、前記作用部に対応する位置に、当該作用部が作用方向に最大限変位した際の位置よりも、深い深さを有する逃げ部を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の押釦装置。
<請求項10>
前記第2の可動部は、前記第1の可動部よりも前記軸部の作用方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項2から請求項9のいずれか一項に記載の押釦装置。
<請求項11>
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の押釦装置を備えることを特徴とする時計。
1 本体ケース
2 時計モジュール
3 押釦装置
14 釦部材
21 メインプレート
22 回路基板
24 回路押え部材
31 動的接点部材
100 時計
141 軸部
221 固定接点部
313 第1の可動部
314 第2の可動部
315 可動接点部
317 スリット
318 R部

Claims (11)

  1. 可動接点部と接離可能である固定接点部を有するモジュールと、
    基部が前記モジュールに固定されて片持ち状態で支持されており、前記固定接点部に対し電気的に接触可能な前記可動接点部を有する弾性変形可能な動的接点部材と、
    一端が前記動的接点部材に対して作用することで前記可動接点部を前記固定接点部に接触させる釦部材と、
    を備え、
    前記動的接点部材における前記可動接点部は、前記釦部材が前記動的接点部材に作用する作用部と前記基部とを結ぶ線及びその延長線上から外れた位置に配置されていることを特徴とする押釦装置。
  2. 前記動的接点部材は、前記基部を共通にする第1の可動部と第2の可動部とを有し、
    前記作用部は前記第1の可動部に配置され、前記可動接点部は前記第2の可動部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の押釦装置。
  3. 前記第1の可動部の幅は、前記第2の可動部の幅よりも広くなるよう形成されることを特徴とする請求項2に記載の押釦装置。
  4. 前記第1の可動部の板厚は、前記第2の可動部の板厚よりも厚くなるよう形成されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の押釦装置。
  5. 前記第1の可動部と前記第2の可動部との間にはスリットが形成されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の押釦装置。
  6. 前記スリットは、前記基部側から他端側に向かって開口しており、
    前記基部側にRが形成されていることを特徴とする請求項5に記載の押釦装置。
  7. 前記釦部材は、押下操作によって変位する軸部を有し、
    前記軸部が前記作用部に接触することにより、前記作用部及び前記動的接点部材を変位させて前記可動接点部を前記固定接点部に接触させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の押釦装置。
  8. 前記モジュールは、前記基部を固定するための側壁を有しており、
    前記釦部材が前記動的接点部材に対して作用した際に、前記動的接点部材は、前記側壁に固定された前記基部を起点として前記第1の可動部及び前記第2の可動部が変位することを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の押釦装置。
  9. 前記モジュールは、前記作用部に対応する位置に、当該作用部が作用方向に最大限変位した際の位置よりも、深い深さを有する逃げ部を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の押釦装置。
  10. 前記第2の可動部は、前記第1の可動部よりも前記軸部の作用方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項2から請求項9のいずれか一項に記載の押釦装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の押釦装置を備えることを特徴とする時計。
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