JP2015052543A - スイッチ機構及び時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成により、ケース内の気密性を確保しつつ、回転ベゼルを用いたスイッチング操作が可能なスイッチ機構及び時計を提供する。
【解決手段】スイッチ機構10を、内側面に凸部71が形成され回転可能に設けられる回転ベゼル7と、支持部材81と、この支持部材81に貼付された圧電素子82とを有し、基端側に回路基板5と電気的に接続される接点端子83を備え自由端側が回転ベゼル7の内側面に当接し少なくとも自由端側が弾性変形可能に構成された振動体8とを備え、圧電素子82に回転ベゼル7の回転に応じた出力をさせ、この出力に基づくスイッチ操作を行うように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチ機構及び時計に関するものである。
従来、時計機械体(時計モジュール)を保持するケースに対して回転可能に構成された回転ベゼルを備える場合に、回転ベゼルの内周部下面部に電気接点部を設け、この電気接点部を時計機械体(時計モジュール)のスイッチ接点部と接触可能に構成することでスイッチ操作を行うことができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなスイッチ機構を備える場合、回転ベゼルを回転させることでスイッチのON/OFF操作を行うことができる。
特開平5−297158号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように、回転ベゼルの内周部下面部に電気接点部を設けた場合には、気密性を確保することが難しい。
このため、防水性が要求されないものに適用するか、若しくは、気密性を確保するための部材をさらに設ける必要がある。そして、気密性確保のための部材を設ける場合には、構造が複雑化し、装置も大型化してしまうという問題があった。
また、回転ベゼルの回転に伴って動く部分である内周部下面部に電気的接点部を設けることは、内部回路への配線の取り回しも複雑になる他、回転に伴う経時劣化が起こりやすく、耐久性が低くなるという問題もある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成により、ケース内の気密性を確保しつつ、回転ベゼルを用いたスイッチング操作が可能なスイッチ機構及び時計を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係る外装部材の固定構造は、
内側面に凸部が形成され回転可能に設けられる回転ベゼルと、
支持部材と、この支持部材に貼付された圧電素子とを有し、基端側に回路基板と電気的に接続される接点端子を備え自由端側が前記回転ベゼルの前記内側面に当接し少なくとも前記自由端側が弾性変形可能に構成された振動体と、
を備え、
前記圧電素子に、前記回転ベゼルの回転に応じた出力をさせ、この出力に基づくスイッチ操作を行うことを特徴としている。
本発明によれば、簡易な構成により、ケース内の気密性を確保しつつ、回転ベゼルを用いたスイッチング操作を可能とするという効果を奏する。
第1の実施形態におけるスイッチ機構を適用した腕時計の要部断面図である。 第1の実施形態の回転ベゼルを正回転させる場合における凸部と振動体との位置関係を説明する図であり、(a)は、振動体が中立位置にある状態を示し、(b)は、振動体が凸部の下に潜り込んだ状態を示し、(c)は、振動体が元の中立位置に戻った状態を示している。 第1の実施形態の回転ベゼルを逆回転させる場合における凸部と振動体との位置関係を説明する図であり、(a)は、振動体が中立位置にある状態を示し、(b)は、振動体が凸部の上に乗り上げた状態を示し、(c)は、振動体が元の中立位置に戻った状態を示している。 (a)は、図2の場合に圧電素子から出力される信号パターンを示した図であり、(b)は、図3の場合に圧電素子から出力される信号パターンを示した図である。 第2の実施形態の回転ベゼルをゆっくり回転させる場合における凸部と振動体との位置関係を説明する図であり、(a)は、振動体が中立位置にある状態を示し、(b)は、振動体が凸部の上に乗り上げた状態を示し、(c)は、振動体が元の中立位置に戻った状態を示している。 第2の実施形態の回転ベゼルを速い速度で回転させる場合における凸部と振動体との位置関係を説明する図であり、(a)は、振動体が中立位置にある状態を示し、(b)は、振動体が凸部の上に乗り上げた状態を示し、(c)は、振動体が元の中立位置に戻った状態を示し、(d)は、再び振動体が凸部の上に乗り上げた状態を示している。 (a)は、図5の場合に圧電素子から出力される信号パターンを示した図であり、(b)は、図6の場合に圧電素子から出力される信号パターンを示した図である。 第3の実施形態の回転ベゼルを回転させる場合における凸部と振動体との位置関係を説明する図であり、(a)は、振動体が中立位置にある状態を示し、(b)は、振動体が凸部の上に乗り上げた状態を示し、(c)は、振動体が元の中立位置に戻った状態を示している。 図8の場合に圧電素子から出力される信号パターンを示した図である。 スイッチ機構を適用した腕時計の一変形例を示す要部断面図である。 図10に示す回転ベゼルを回転させた場合における凸部と振動体との位置関係を説明する図であり、(a)は、振動体が中立位置にある状態を示し、(b)は、振動体が凸部の下に潜り込んだ状態を示し、(c)は、振動体が元の中立位置に戻った状態を示している。
[第1の実施形態]
まず、図1から図4を参照しつつ、本発明に係るスイッチ機構及びこれを備える時計の第1の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、スイッチ機構を腕に装着するタイプの時計(以下「腕時計」という。)に設ける場合を例として説明する。
図1は、本実施形態に係る時計(腕時計)の要部断面図である。
本実施形態に係る腕時計100は、例えば、図示しない指針(秒針、分針、時針)を回転させて時刻を表示するアナログ方式の表示部又は時刻やカレンダ情報等の各種情報を表示させる液晶パネル等からなる表示部を備えるデジタル方式の時計である。また、デジタル方式の表示部及びアナログ方式の表示部の両方を備える時計であってもよい。なお、図1では、表示部について図示を省略している。
図1に示すように、腕時計100は、中空の短柱形状に形成されており、上下(図1において上下)に開口した時計ケース1を備えている。
本実施形態において時計ケース1は、例えばステンレス、チタニウム等の金属材料によって形成されている。なお、時計ケース1は、金属材料で形成されているものに限定されず、例えば樹脂等により形成されているものであってもよい。
本実施形態の時計ケース1は、下ケース11及び上ケース12からなり、下ケース11と上ケース12との間にはパッキン2が配置されている。下ケース11及び上ケース12はこのパッキン2を介して重畳されることで気密が確保されている。
下ケース11の上部(腕時計100における表面側、図2において上側)には、周方向に沿ってほぼ水平に切り欠かれた環状の切り欠き部11aが形成されている。この切り欠き部11a内には、後述する回転ベゼル7の外周部7a及び後述する振動体8の自由端側の少なくとも一部が収容される。
時計ケース1の内部には、例えば回路基板5や図示しない指針等を動作させるための駆動源となるモータ等が搭載された時計モジュール6が収容されている。回路基板5には図示しない制御装置等、各種の電子部品が実装されている。
また、時計ケース1の下側(図1において下側、腕時計100の裏面側)には、裏蓋部材3が防水リング31等を介して裏面側の開口を閉塞するように取り付けられている。なお、時計ケース1(下ケース11)と裏蓋部材3とを一体成型し、時計ケース1の下側に開口を設けない構成としてもよい。
時計ケース1の上側(図1において上側、腕時計100の表面側)には、時計ケース1の上部の開口を覆うように風防部材としてのカバーガラス4が設けられている。カバーガラス4は、防水リング41等を介して時計ケース1(上ケース12)と密着し、気密性が確保された状態で表面側の開口を閉塞するようになっている。
本実施形態において、時計ケース1の上部には、時計ケース1の外周縁に沿って環状(リング状)に形成された回転ベゼル7が設けられている。回転ベゼル7は、例えばステンレスやチタン等の金属材料や樹脂等により形成されている。なお、回転ベゼル7を形成する材料はここに例示したものに限定されない。
回転ベゼル7は、上ケース12と嵌合し、外周部7aが下ケース11の切り欠き部11a内に嵌め込まれることにより、時計ケース1に係止されており、回転ベゼル7の環状中心を中心として(すなわち、本実施形態では時計ケース1の周方向に沿って)回転可能となっている。本実施形態の回転ベゼル7は正逆回転可能に構成されており、回転ベゼル7を回転させるときには、ユーザが回転ベゼル7の外周縁を持って回転ベゼル7を所望の方向(時計回り又は反時計回り)に回転させる。
図2(a)から図2(c)及び図3(a)から図3(c)は、図1において一点鎖線で囲んだ部分の回転ベゼル7の外周部7aの内側面を拡大したものである。
なお、図2(a)から図2(c)及び図3(a)から図3(c)において黒矢印は、回転ベゼル7の回転方向を示しており、図2(a)から図2(c)は、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に回転させる場合を示し、図3(a)から図3(c)は、回転ベゼル7を逆転方向(反時計回り)に回転させる場合を示している。
図2(a)から図2(c)及び図3(a)から図3(c)に示すように、外周部7aの内側面には、凸部71(71a,71b,71c・・・)が形成されている。なお、凸部71の数や配置等は特に限定されない。外周部7aの周方向に沿って内側面全体に凸部71が設けられていてもよいし、内側面の一部のみに凸部71が設けられていてもよい。凸部71の数や配置等は、後述する振動体8の圧電素子82にどのような出力をさせるかに応じて適宜決定される。
凸部71は、回転ベゼル7の回転方向に延在するとともに、回転ベゼル7の回転方向に対して傾斜している。本実施形態では、各凸部71(71a,71b,71c・・・)は、回転ベゼル7の正転方向(時計回り)に向かって徐々に高さが上がるように傾斜している。
本実施形態において、下ケース11と上ケース12との間には時計ケース1の内部側から外側に突出するように振動体8が設けられている。
振動体8は、支持部材81と、この支持部材81に貼付された圧電素子82とを有し、基端側には接点端子83を備え、自由端側は回転ベゼル7の内側面に当接している。
接点端子83には回路基板5と接続された導電スプリング9が接続されており、接点端子83は、この導電スプリング9を介して回路基板5と電気的に接続されている。
振動体8の支持部材81は、例えば薄い金属板等で構成されている。また、本実施形態における圧電素子82は、比較的振動や衝撃に強く割れにくい材料で構成されている。これにより、振動体8は、少なくとも自由端側が弾性変形可能となっており、回転ベゼル7の回転に伴って先端部が凸部71に突き当たると凸部71を避けるように変形し、凸部71を乗り越えるとまた元の状態に復帰する。
振動体8の先端部が凸部71に突き当たって変形すると、支持部材81に貼付されている圧電素子82にも変形が生じ、この変形に応じた信号が圧電素子82から出力される。圧電素子82から出力された信号は、接点端子83及びこれと接続された導電スプリング9を介して回路基板5に実装された制御装置(図示せず)に出力される。
本実施形態では、回転ベゼル7と振動体8とによってスイッチ機構10が構成されている。
ここで、図2(a)から図2(c)、図3(a)から図3(c)及び図4(a)、図4(b)を参照しつつ、本実施形態における圧電素子82からの出力について説明する。
本実施形態の圧電素子82は、凸部71の摺接によって、回転ベゼル7の正転又は逆転に応じて、凸部71の上に乗り上げる第1の位置と凸部71の下に潜り込む第2の位置とを取り得るように構成され、第1の位置と第2の位置とで異なる出力をするようになっている。
具体的には、振動体8の先端部が凸部71に摺接していない状態(図2(a)では、振動体8の先端部が凸部71bと凸部71cとの間に位置する状態)では、図2(a)に示すように、圧電素子82は、凸部71とほぼ横並びとなる中立位置に位置している。この状態では、図4(a)に示すように圧電素子82からの出力信号は0である。
この状態から回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に回転させた場合、振動体8の先端部は、凸部71bの下側の傾斜面に押されて凸部71bの傾斜に沿って徐々に下側に押し下げられるように摺動し、図2(b)に示すように、圧電素子82が凸部71bの下に潜り込む第2の位置を取る。このとき、圧電素子82からは、図4(a)に示すようにプラスの信号が出力される。
そして、さらに回転ベゼル7が正転方向(時計回り)に回転し、図2(c)に示すように、再び振動体8の先端部が凸部71に摺接していない状態(図2(c)では、振動体8の先端部が凸部71aと凸部71bとの間に位置する状態)となると、圧電素子82も元の中立位置に復帰し、図4(a)に示すように圧電素子82からの出力信号は0になる。
このように、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に回転させた場合には、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が凸部71の下に潜り込む第2の位置を取る度に圧電素子82からプラスの信号が出力される。
他方、圧電素子82が中立位置にある状態(図3(a)では、振動体8の先端部が凸部71bと凸部71cとの間に位置する状態)から回転ベゼル7を逆転方向(反時計回り)に回転させた場合、振動体8の先端部は、凸部71cの上側の傾斜面に押されて凸部71cの傾斜に沿って徐々に上側に押し上げられるように摺動し、図3(b)に示すように、圧電素子82が凸部71cの上に乗り上げる第1の位置を取る。このとき、圧電素子82からは、図4(b)に示すようにマイナスの信号が出力される。
そして、さらに回転ベゼル7が逆転方向(反時計回り)に回転し、図3(c)に示すように、再び振動体8の先端部が凸部71に摺接していない状態(図3(c)では、振動体8の先端部が凸部71cと凸部71との間に位置する状態)となると、圧電素子82も元の中立位置に復帰し、図4(b)に示すように圧電素子82からの出力信号は0になる。
このように、回転ベゼル7を逆転方向(反時計回り)に回転させた場合には、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が凸部71の上に乗り上げる第1の位置を取る度に圧電素子82からマイナスの信号が出力される。
次に、本実施形態におけるスイッチ機構10及びこれを備える腕時計100の作用について説明する。
本実施形態において、スイッチ機構10及び腕時計100を組み立てる際には、下ケース11と上ケース12との間に振動体8を挟み込んで、振動体8の先端部分(自由端側の端部)が回転ベゼル7の外周部7aの内側面に当接するように配置する。また、振動体8の基端側に設けられた接点端子83を導電スプリング9を介して回路基板5と電気的に接続する。
時計ケース1の下側に裏蓋部材3を取り付け、時計ケース1の上側にカバーガラス4を取り付け、さらに、時計ケース1の上に回転ベゼル7を嵌め込む。これにより腕時計100の組み立てが完了する。
図2(a)から図2(c)に示すように、ユーザが、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に回転させると、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が凸部71の下に潜り込む第2の位置を取る度に、図4(a)に示すように、圧電素子82からプラスの信号が出力される。
また、図3(a)から図3(c)に示すように、ユーザが、回転ベゼル7を逆転方向(反時計回り)に回転させると、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が凸部71の上に乗り上げる第1の位置を取る度に、図4(b)に示すように、圧電素子82からマイナスの信号が出力される。
回路基板5に設けられた制御装置は、圧電素子82からの出力を読み取り、当該出力に応じたスイッチング制御を行う。
例えば、圧電素子82からプラスの信号が出力されたときには図示しないライトを点灯させ、圧電素子82からマイナスの信号が出力されたときには図示しない表示部に日付を表示させるというように、各信号とスイッチング内容とが対応付けられている場合には、ユーザが、回転ベゼル7を正転方向に回転させると、制御装置がこれに応じてライトを点灯させ、ユーザが、回転ベゼル7を逆転方向に回転させると、制御装置がこれに応じて表示部に日付を表示させる。
なお、圧電素子82からの出力に応じたスイッチング制御はこれに限定されない。例えば、同じ回転ベゼル7の正回転でも、それが回転ベゼル7の周方向の4分の1程度の回転か、2分の1程度の回転か、1周回転したか等、回転量に応じてさらに細かくスイッチングの内容を分けてもよい。例えば、回転ベゼル7を正回転させた場合、回転量が少ない場合にはライトを弱く点灯させ、回転量が多くなるにしたがって強い光で点灯させる等の切り替え制御を行ってもよい。
以上のように、本実施形態では、内側面に凸部が形成され回転可能に設けられる回転ベゼル7と、自由端側が回転ベゼル7の内側面に当接し基端側が接点端子を介して回路基板と電気的に接続され少なくとも自由端側が弾性変形可能に構成された振動体8とによってスイッチ機構10を構成し、圧電素子82に、回転ベゼル7の回転に応じた出力をさせるようにしている。これにより、簡易な構成により、時計ケース1内の気密性を確保しつつ、回転ベゼル7を用いたスイッチング操作が可能となる。
すなわち、振動体8は、薄板状の支持部材81に圧電素子82を貼り付けた、極薄いものであるため、これを時計ケース1の内部から外部に突出させても、パッキン2による下ケース11及び上ケース12間の気密性を維持することができる。このため、気密性を確保するための別部材等を設ける必要がなく、部品点数の増加を抑え、構造を単純化することができ、装置(例えば腕時計100)全体の大型化を回避することができる。
また、回転ベゼル7自体に電気的な接点を設けず、振動体8に設けられた圧電素子82の変形による出力をスイッチングのための信号として利用するため、回転ベゼル7の回転に伴って電気的接点部分が損傷したり劣化することもなく、耐久性に優れている。
また、圧電素子82と回路基板5との電気的な接続は時計ケース1の内部で行うことができるため、配線の取り回し等も簡易な構成で実現することができる。さらに、時計ケース1の外部に突出させた振動体8の動きを電気的信号に変えて時計ケース1内部の回路基板5に出力させる構成となっているため、回転部分に電気的接点を設ける必要がなく、回転部分に防水性を必要としないため、防水構造が複雑とならない。
また、本実施形態の回転ベゼル7は、正逆回転自在に構成されており、圧電素子82は、凸部71の摺接によって、回転ベゼル7の正転又は逆転に応じて、凸部71の上に乗り上げる第1の位置と凸部71の下に潜り込む第2の位置とを取り得るように構成され、第1の位置と第2の位置とで異なる出力をするようになっている。このため、回転ベゼル7の正転、逆転に、それぞれ異なる内容のスイッチング制御を対応付けておくことで、回転ベゼル7の操作に応じて複数のスイッチング制御を行うことが可能になる。
また、このようなスイッチ機構を備えた時計(腕時計100)では、時計全体を大型化することなく、回転ベゼル7の操作だけで各種のスイッチングを行うことができる。このため、デザイン的にも優れている。
[第2の実施形態]
次に、図5(a)から図5(c)、図6(a)から図6(d)及び図7(a)、図7(b)を参照しつつ、本発明に係るスイッチ機構及びこれを備える時計の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、回転ベゼル7に設けられる凸部の構成のみが第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図5(a)から図5(c)及び図6(a)から図6(d)は、本実施形態における回転ベゼル7の外周部7aの内側面を拡大したものである。
なお、図5(a)から図5(c)及び図6(a)から図6(d)において黒矢印は、回転ベゼル7の回転方向及び回転速度を示しており、図5(a)から図5(c)は、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)にゆっくりと回転させる場合を示し、図6(a)から図6(d)は、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に速く回転させる場合を示している。
図5(a)から図5(c)及び図6(a)から図6(d)に示すように、外周部7aの内側面には、凸部72(72a,72b,72c・・・)が形成されている。なお、凸部72の数や配置等は特に限定されない。外周部7aの周方向に沿って内側面全体に凸部72が設けられていてもよいし、内側面の一部のみに凸部72が設けられていてもよい。凸部72の数や配置等は、後述する振動体8の圧電素子82にどのような出力をさせるかに応じて適宜決定される。
本実施形態において、凸部72は、中央部が最も高く端部に行くほど低くなるほぼ山型に形成されている。凸部72は、最も高さの低い両端部の位置が、振動体8が凸部と摺接していない状態における圧電素子82の位置(中立位置)よりも僅かに低くなるように配置されている。なお、凸部72の形状は図示例に限定されない。例えば、凸部72は、中央部が最も低く端部に行くほど高くなるほぼ逆三角形型に形成されていてもよい。この場合には、凸部72における最も高さの高い両端部の位置を、振動体8が凸部と摺接していない状態における圧電素子82の位置(中立位置)よりも僅かに高くなるように配置する。
ここで、図5(a)から図5(c)、図6(a)から図6(d)及び図7(a)、図7(b)を参照しつつ、本実施形態における圧電素子82からの出力について説明する。
本実施形態の圧電素子82は、回転ベゼル7の回転速度に応じて異なる出力をするようになっている。
具体的には、振動体8の先端部が凸部72に摺接していない状態(図5(a)では、振動体8の先端部が凸部72bと凸部72cとの間に位置する状態)では、図5(a)に示すように、圧電素子82は、凸部72の最も低い部分よりも僅かに上となる中立位置に位置している。この状態では、図7(a)に示すように圧電素子82からの出力信号は0である。
この状態から回転ベゼル7を正転方向(時計回り)にゆっくりと回転させた場合、振動体8の先端部は、凸部72bの傾斜面に押されて凸部72bの傾斜に沿って徐々に上側に押し上げられるように摺動し、図5(b)に示すように、圧電素子82が凸部72bの上に乗り上げた状態となる。このとき、圧電素子82からは、図7(a)に示すようにプラスの信号が出力される。
そして、さらに回転ベゼル7が正転方向(時計回り)に回転し、図5(c)に示すように、再び振動体8の先端部が凸部72に摺接していない状態(図5(c)では、振動体8の先端部が凸部72aと凸部72bとの間に位置する状態)となると、圧電素子82も元の中立位置に復帰し、図7(a)に示すように圧電素子82からの出力信号は0になる。
このように、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)にゆっくりと回転させた場合には、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が中立位置にある状態と凸部72の上に乗り上げた状態とを交互にとり、圧電素子82が凸部72の上に乗り上げたときに圧電素子82からプラスの信号が出力される。
他方、圧電素子82が中立位置にある状態(図6(a)では、振動体8の先端部が凸部72bと凸部72cとの間に位置する状態)から回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に速い速度で回転させた場合、振動体8の先端部は、凸部72bに突き当たると凸部72bの傾斜面に押されて凸部72bの傾斜に沿って徐々に上側に押し上げられるように摺動し、図6(b)に示すように、圧電素子82が凸部72bの上に乗り上げた状態となる。このとき、圧電素子82からは、図7(b)に示すようにプラスの信号が出力される。
そして、さらに回転ベゼル7が正転方向(時計回り)に回転すると、図6(c)に示すように、再び振動体8の先端部が凸部72に摺接していない状態(図6(c)では、振動体8の先端部が凸部72aと凸部72bとの間に位置する状態)となる。しかし、回転ベゼル7を速い速度で回転させた場合には、圧電素子82が元の中立位置に復帰する前に、すなわち、図7(b)に示すように圧電素子82からの出力信号が0となる前に、圧電素子82が次の凸部72aに突き当たり、再び凸部72aの傾斜面に押されて凸部72aの傾斜に沿って上側に押し上げられ、図6(d)に示すように、圧電素子82が凸部72aの上に乗り上げた状態となる。このとき、圧電素子82からは、図7(b)に示すようにプラスの信号が出力される。
このように、本実施形態では、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)にゆっくり回転させた場合には、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が中立位置にある状態と、凸部72の上に乗り上げた状態とを繰り返すため、図7(a)に示すように、圧電素子82からの出力は0とプラスの信号が出力された状態とが繰り返される。これに対して、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に速い速度で回転させた場合には、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が一旦凸部72の上に乗り上げた後は、中立位置まで戻り切らないまま次々と凸部72の上に乗り上げた状態を繰り返すため、図7(b)に示すように、圧電素子82からの出力は0に戻らず、常にプラスの信号が出力された状態で、信号値の起伏が繰り返される。
制御装置は、このような出力の違いを、例えば信号値の閾値の違いで判断している。
すなわち、制御装置は、上側の閾値(例えば、10以上)と下側の閾値(例えば、1以下)とを記憶しており、圧電素子82からの出力が、この上下の閾値をともに満たしている場合(すなわち、圧電素子82が凸部72の上に乗り上げたときのピーク出力が上側の閾値10を超え、次のピーク出力までの間に圧電素子82からの出力が下側の閾値1を下回った場合)には回転ベゼル7をゆっくり回転させているパターンに対応したスイッチング制御を行い、圧電素子82からの出力が、この上下の閾値の少なくともいずれか一方を満たしていない場合(すなわち、例えば、圧電素子82が凸部72の上に乗り上げたときのピーク出力は上側の閾値10を超えたが、次のピーク出力までの間に圧電素子82からの出力が2を下回らなかった場合等)には回転ベゼル7を速い速度で回転させているパターンに対応したスイッチング制御を行う。
なお、その他の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態におけるスイッチ機構10及びこれを備える腕時計100の作用について説明する。なお、スイッチ機構10及び腕時計100の組み立て手順等は第1の実施形態で説明したものと同様であることから、その説明を省略する。
図5(a)から図5(c)に示すように、ユーザが、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)にゆっくりと回転させると、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が凸部72の上に乗り上げる度に、図7(a)に示すように、圧電素子82からプラスの信号が出力され、圧電素子82が凸部72と摺接していないときには圧電素子82が元の中立位置まで戻って出力は0となる。
また、図6(a)から図6(d)に示すように、ユーザが、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に速い速度で回転させると、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が凸部72の上に乗り上げる度に、図7(b)に示すように、圧電素子82からプラスの信号が出力されるが、圧電素子82が凸部72の上を通過した後、圧電素子82が元の中立位置まで戻り切る前に次の凸部72の上に乗り上げてプラスの信号を出力し、出力が0に戻らない状態が繰り返される。
制御装置は、圧電素子82からの出力を読み取り、当該出力に応じたスイッチング制御を行う。
例えば、制御装置に圧電素子82からの出力について予め上下の閾値(例えば、上側の閾値10以上、下側の閾値1以下)が記憶されている場合、圧電素子82からの出力の上限が上側の閾値(例えば10)を超え、圧電素子82からの出力の下限が下側の閾値(例えば1)を下回った場合には、図示しないライトを点灯させ、圧電素子82からの出力がいずれかの閾値を満たさない場合(例えば圧電素子82からの出力の上限が11であり、圧電素子82からの出力の下限が2である場合)には、図示しない表示部に日付を表示させるというように、各信号パターンとスイッチング内容とが対応付けられている場合には、ユーザが、回転ベゼル7を正転方向にゆっくりと回転させると、制御装置がこれに応じてライトを点灯させ、ユーザが、回転ベゼル7を正転方向に速い速度で回転させると、制御装置がこれに応じて表示部に日付を表示させる。
なお、制御装置は、圧電素子82からの最も低い出力信号値に応じて、ライトの点灯における光の強さを変える等、より細かいスイッチング制御を行ってもよい。すなわち、回転ベゼル7の回転速度が速くなるほど圧電素子82は元の中立位置に戻りきらないまま次のピーク出力を行うようになり、圧電素子82からの最低出力信号値が高くなる。このため、例えば、圧電素子82からの最低出力信号値が高くなるほど、点灯させるライトの光を強くしてもよい。
また、制御装置は、圧電素子82からの最高出力信号値(ピーク出力)と最低出力信号値との差によって、スイッチング制御の内容を切り替えてもよい。
なお、本実施形態では、回転ベゼル7は、正逆回転自在となっていてもよいし、逆回転しないように構成されていてもよい。本実施形態では、凸部72の形状が左右対称の三角形状となっているため、回転ベゼル7が正逆回転可能である場合でも、回転ベゼル7の回転が正転方向であるか、逆転方向であるかによって圧電素子82からの出力は変化はない。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、回転ベゼル7の回転速度に応じて異なる出力をするように構成されているため、ユーザが回転ベゼル7の回転操作の速度を変えるだけで各種のスイッチング制御を実現することができる。
[第3の実施形態]
次に、図8(a)から図8(c)及び図9を参照しつつ、本発明に係るスイッチ機構及びこれを備える時計の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、回転ベゼル7に設けられる凸部の構成のみが第1の実施形態及び第2の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる点について説明する。
図8(a)から図8(c)は、本実施形態における回転ベゼル7の外周部7aの内側面を拡大したものである。
なお、図8(a)から図8(c)において黒矢印は、回転ベゼル7の回転方向を示している。
図8(a)から図8(c)に示すように、外周部7aの内側面には、凸部73(73a,73b,73c・・・)が形成されている。なお、凸部73の数や配置等は特に限定されない。外周部7aの周方向に沿って内側面全体に凸部73が設けられていてもよいし、内側面の一部のみに凸部73が設けられていてもよい。凸部73の数や配置等は、後述する振動体8の圧電素子82にどのような出力をさせるかに応じて適宜決定される。
本実施形態において、凸部73は、図8(a)等における右側が最も高く左側端部に行くほど低くなるほぼ直角三角形状に形成されている。凸部73は、最も高さの低い左端部の位置が、振動体8が凸部73と摺接していない状態における圧電素子82の位置(中立位置)よりも僅かに低くなるように配置されている。なお、凸部73の形状は図示例に限定されない。
このように、凸部73は左側のみに傾斜面を有する直角三角形状であることにより、逆回転防止用の係止突起として機能する。
すなわち、本実施形態の回転ベゼル7は、図8(a)から図8(c)に黒矢印で示す逆転方向(反時計回り)へは、振動体8の自由端が凸部73の傾斜面を乗り越えられるため回転することができるが、これとは逆の正転方向(時計回り)に回転ベゼル7を回転させようとすると、振動体8の自由端が凸部73の右側部分に突き当たるため回転しない。これにより、本実施形態の回転ベゼル7は、逆転方向(反時計回り)のみに回転し、正転方向(時計回り)には回転(逆回転)させることができないように構成されている。
ここで、図8(a)から図8(c)及び図9を参照しつつ、本実施形態における圧電素子82からの出力について説明する。
本実施形態の圧電素子82は、回転ベゼル7の回転に応じた出力をするようになっている。
具体的には、振動体8の先端部が凸部73に摺接していない状態(図8(a)では、振動体8の先端部が凸部73bと凸部73cとの間に位置する状態)では、図8(a)に示すように、圧電素子82は、凸部73の最も低い部分よりも僅かに上となる中立位置に位置している。この状態では、図9に示すように圧電素子82からの出力信号は0である。
この状態から回転ベゼル7を逆転方向(反時計回り)に回転させた場合、振動体8の先端部は、凸部73cの傾斜面に押されて凸部73cの傾斜に沿って徐々に上側に押し上げられるように摺動し、図8(b)に示すように、圧電素子82が凸部73cの上に乗り上げた状態となる。このとき、圧電素子82からは、図9に示すようにプラスの信号が出力される。
そして、さらに回転ベゼル7が逆転方向(反時計回り)に回転し、図8(c)に示すように、再び振動体8の先端部が凸部73に摺接していない状態(図8(c)では、振動体8の先端部が凸部73cと凸部73との間に位置する状態)となると、圧電素子82も元の中立位置に復帰し、図9に示すように圧電素子82からの出力信号は0になる。
このように、回転ベゼル7を逆転方向(反時計回り)に回転させた場合には、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が中立位置にある状態と凸部73の上に乗り上げた状態とを交互にとり、圧電素子82が凸部73の上に乗り上げたときに圧電素子82からプラスの信号が出力される。このため、図9に示すように、圧電素子82からの出力は0とプラスの信号が出力された状態とが繰り返される。
制御装置は、このような圧電素子82からの出力に応じて各種のスイッチング制御を行う。
すなわち、例えば、プラスの信号が出力されたか否かや、プラスの信号が出力された場合にいくつの信号が出力されたか等に応じて、ライトや各種の表示等をON/OFFするスイッチング制御を行う。
なお、その他の構成は、第1の実施形態等で説明したものと同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態におけるスイッチ機構10及びこれを備える腕時計100の作用について説明する。なお、スイッチ機構10及び腕時計100の組み立て手順等は第1の実施形態等で説明したものと同様であることから、その説明を省略する。
図8(a)から図8(c)に示すように、ユーザが、回転ベゼル7を逆転方向(反時計回り)に回転させると、回転ベゼル7の回転に伴い、圧電素子82が凸部73の上に乗り上げる度に、図9に示すように、圧電素子82からプラスの信号が出力され、圧電素子82が凸部73と摺接していないときには圧電素子82が元の中立位置まで戻って出力は0となる。
また、ユーザが回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に回転させようとすると、振動体8の先端部が凸部73に突き当たって回転を阻害し、回転ベゼル7の逆回転が防止される。
制御装置は、圧電素子82からの出力を読み取り、当該出力に応じたスイッチング制御を行う。なお、スイッチング制御の内容は第1の実施形態等で説明したものと同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、凸部73が逆回転防止用の係止突起として機能する。これにより、ユーザが回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に回転させようとしても、振動体8の先端部が凸部73に突き当たって回転を阻害し、回転ベゼル7の逆回転が防止される。このように、スイッチング制御のための信号を出力させるための凸部73に逆回転防止用の係止突起としての機能を持たせることにより、潜水用の時計における回転ベゼルのように、逆回転防止機能を備える場合にも、部品等を増やすことなく、簡易な構成で、回転ベゼルの回転操作によるスイッチング制御を実現することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、回転ベゼル7の外周部7aの内側面の内周面に凸部を設ける場合を例示したが、凸部を設ける位置は回転ベゼル7の外周部7aの内側面の内周面に限定されない。
例えば、図10に示すように、下ケース13と上ケース14とからなる時計ケース1の上面にパッキン15を介して回転ベゼル70を配置し、時計ケース1(上ケース14)の上面に対向する回転ベゼル70の内側面の下面に、回転ベゼル70の周方向に沿って凸部74(図11参照)を設けてもよい。
この場合、振動体80の先端部は、時計ケース1(上ケース14)の上面と回転ベゼル70の下面との間に配置される。
この場合も回転ベゼル70と振動体80とによりスイッチ機構が構成される。
図11(a)から図11(c)は、図10において一点鎖線で囲んだ部分の回転ベゼル7の下面と振動体80との位置関係を拡大して示したものである。
なお、図11(a)から図11(c)において黒矢印は、回転ベゼル7の回転方向を示しており、図11(a)から図11(c)は、回転ベゼル7を正転方向(時計回り)に回転させる場合を示している。
上記の構成をとった場合、回転ベゼル70の回転に伴って、振動体80の先端部は、凸部74の間に位置している状態(図11(a)及び図11(c))と、凸部74の下に押し下げられた状態(図11(b))とを取り得る。
例えば、振動体80の先端部が凸部74の下に押し下げられた状態のときに圧電素子82からマイナスの信号が出力されるように構成すれば、制御装置は、この出力に応じたスイッチング制御を行うことができる。
また、図11(a)から図11(c)に示すように、凸部74を、左右いずれかのみ(図11(a)から図11(c)では左側のみ)に傾斜面を有する鋸歯状に形成した場合には、振動体80が傾斜面側から突き当たった場合のみ振動体80が凸部74を乗り越えることができ、逆方向から凸部74に突き当たった場合には、凸部74の間に振動体80が挟まって移動できなくなる。このため、第3の実施形態で示したものと同様に、凸部74を逆回転防止用の係止突起として機能させることができる。なお、凸部74の形状は図示したものに限定されず、例えば、左右両側に傾斜部を有する山型形状としてもよい。この場合には、回転ベゼル70は正逆回転ともに可能となる。
また、第1の実施形態、第3の実施形態で示す形状の凸部を備える場合にも、第2の実施形態のように、制御装置が回転ベゼル7の回転速度に応じて異なる信号を検出し、当該信号パターンに応じたスイッチング制御を行うようにしてもよい。
このように構成した場合、例えば、第1の実施形態のように、正逆回転自在であって、正転方向の回転の場合と逆転方向の回転の場合とで、圧電素子82から異なる信号が出力されるようにした場合には、正転方向にゆっくり回転させた場合、正転方向に速い速度で回転の場合、逆転方向にゆっくり回転させた場合、逆転方向に速い速度で回転の場合、という4種類の異なる信号パターンを出力させることができ、各信号パターンに応じて異なるスイッチング制御を行うことにより、回転ベゼル7の回転操作のみで、より複雑なスイッチング制御を行うことが可能となる。
また、上記各実施形態では、スイッチ機構10を時計に組み込む場合を例示したが、スイッチ機構10は時計に適用される場合に限定されない。
例えば、歩数計や心拍数計、高度計、気圧計等の端末装置にスイッチ機構10を適用してもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
内側面に凸部が形成され回転可能に設けられる回転ベゼルと、
支持部材と、この支持部材に貼付された圧電素子とを有し、基端側に回路基板と電気的に接続される接点端子を備え自由端側が前記回転ベゼルの前記内側面に当接し少なくとも前記自由端側が弾性変形可能に構成された振動体と、
を備え、
前記圧電素子に、前記回転ベゼルの回転に応じた出力をさせ、この出力に基づくスイッチ操作を行うことを特徴とするスイッチ機構。
<請求項2>
前記回転ベゼルは、正逆回転自在に構成されており、
前記凸部は、前記回転ベゼルの回転方向に延在するとともに、前記回転ベゼルの回転方向に対して傾斜しており、
前記圧電素子は、前記凸部の摺接によって、前記回転ベゼルの正転又は逆転に応じて、前記凸部の上に乗り上げる第1の位置と前記凸部の下に潜り込む第2の位置とを取り得るように構成され、前記第1の位置と第2の位置とで異なる出力をすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ機構。
<請求項3>
前圧電素子は、前記回転ベゼルの回転速度に応じて異なる出力をすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ機構。
<請求項4>
前記凸部は、逆回転防止用の係止突起であり、
前記回転ベゼルは、前記凸部に前記振動体の前記自由端が前記凸部に突き当たることで逆回転しないように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ機構。
<請求項5>
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスイッチ機構と、
時計モジュールと、
を備えることを特徴とする時計。
1 時計ケース
5 回路基板
6 時計モジュール
7 回転ベゼル
8 振動体
9 導電スプリング
10 スイッチ機構
11 下ケース
12 上ケース
81 支持部材
82 圧電素子
83 接点端子
100 腕時計

Claims (5)

  1. 内側面に凸部が形成され回転可能に設けられる回転ベゼルと、
    支持部材と、この支持部材に貼付された圧電素子とを有し、基端側に回路基板と電気的に接続される接点端子を備え自由端側が前記回転ベゼルの前記内側面に当接し少なくとも前記自由端側が弾性変形可能に構成された振動体と、
    を備え、
    前記圧電素子に、前記回転ベゼルの回転に応じた出力をさせ、この出力に基づくスイッチ操作を行うことを特徴とするスイッチ機構。
  2. 前記回転ベゼルは、正逆回転自在に構成されており、
    前記凸部は、前記回転ベゼルの回転方向に延在するとともに、前記回転ベゼルの回転方向に対して傾斜しており、
    前記圧電素子は、前記凸部の摺接によって、前記回転ベゼルの正転又は逆転に応じて、前記凸部の上に乗り上げる第1の位置と前記凸部の下に潜り込む第2の位置とを取り得るように構成され、前記第1の位置と第2の位置とで異なる出力をすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ機構。
  3. 前圧電素子は、前記回転ベゼルの回転速度に応じて異なる出力をすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ機構。
  4. 前記凸部は、逆回転防止用の係止突起であり、
    前記回転ベゼルは、前記凸部に前記振動体の前記自由端が前記凸部に突き当たることで逆回転しないように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ機構。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスイッチ機構と、
    時計モジュールと、
    を備えることを特徴とする時計。
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