JP2007170995A - 電子機器および電子時計 - Google Patents

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亮 澤田
Yoshihiro Maruyama
善弘 丸山
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Abstract

【課題】 静電容量検出用の電極部を簡単に設けることができるようにする。
【解決手段】 時計ガラス2が設けられた腕時計ケース1内に収納された時計モジュール3が、静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7と、時計ムーブメント12と、この時計ムーブメント12の指針12bが上方を運針する文字板11とを備え、この文字板11に静電容量検出用の電極部13〜16を回路基板7の検出回路と電気的に接続させて設ける。従って、文字板11に電極部12〜15を簡単に設けることができるほか、この電極部13〜16に対応する時計ガラス2の外表面に指を接触させると、電極部13〜16に静電容量が結合され、その静電容量の変化を検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、電子腕時計、携帯電話機、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などの電子機器、および電子腕時計などの電子時計に関する。
例えば、電子機器である電子腕時計においては、特許文献1に記載されているように、金属製の時計ケース内に時計モジュールを収納する共に、時計ケースの上部に時計ガラスを設け、この時計ガラスの裏面にタッチスイッチ用の透明電極を設け、時計モジュールにタッチスイッチの静電容量変化を検出する検出素子を設け、この検出素子に時計ガラスの透明電極を接続することにより、金属製の時計ケースをタッチスイッチの一方の電極とし、時計ガラスの裏面に設けられた透明電極をタッチスイッチの他方の電極とする容量素子を構成し、この状態で時計ガラスに指などの人体の一部を接触させたときに、容量素子の静電容量変化を検出素子によって検出してスイッチ信号を取り出すタッチスイッチを備えたものがある。
実開昭52−164565号
しかしながら、このような従来の電子腕時計では、タッチスイッチの一方の電極である透明電極を時計ガラスの裏面に設ける場合、ITOなどの透明な導電材料を蒸着やスパッタリングによって時計ガラスの裏面に堆積させることにより、時計ガラスの裏面に透明な導電膜を形成し、この透明な導電膜をエッチングによって所定形状の透明な電極に形成しなければならないため、透明な電極を時計ガラスに形成する作業が煩雑で面倒であるという問題がある。
また、このような従来の電子腕時計では、タッチスイッチの一方の電極である透明電極が時計ガラスの裏面に設けられているため、時計ケース内に収納された時計モジュールの検出素子と時計ガラスの裏面の透明電極とを電気的に接続する場合、検出素子と透明電極との間に接続部材を設けなければ、両者を電気的に接続することができないので、接続構造が複雑で、接続作業も面倒であるという問題がある。
特に、時計ガラスの裏面の透明電極と時計モジュールの検出素子とを電気的に接続する場合には、その接続部分が時計ガラスを通して外部から見えてしまうため、時計ケースの外面にベゼルなどの外装カバーを設け、この外装カバーを時計ガラスの外周縁から中心部に向けて突出させることにより、時計ガラスの裏面の透明電極と時計モジュールの検出素子との接続部分を隠す必要がある。このため、時計ケース内に組み込まれた表示部の一部が外装カバーによって隠れてしまい、外部から見える表示部の表示面積が狭くなり、十分な表示面積を確保することができないという問題もある。
この発明が解決しようとする第1の課題は、静電容量検出用の電極部を簡単に設けることができる電子機器および電子時計を提供することである。
また、この発明の第2の課題は、電極部と回路基板との接続部分によって表示部の表示面積が制約を受けないようにすることができる電子機器および電子時計を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図11に示すように、合成樹脂製の機器ケース(腕時計ケース1)と、この機器ケース内に収納されたモジュール(時計モジュール3、40)と、このモジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板(7)と、前記モジュールに設けられて情報を表示する表示部(時計ムーブメント12または表示パネル42)と、前記機器ケースに設けられて前記表示部を覆う保護ガラス(時計ガラス2)と、この保護ガラスと前記表示部との間に設けられた透明部材(文字板11、30、透明部材41)と、この透明部材に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された透明な静電容量検出用の電極部(13〜16)と、を備えたことを特徴とする電子機器である。
請求項2に記載の発明は、図6〜図9に示すように、前記電極部(13〜16)が一面に設けられた前記透明部材(文字板30)の他面に、太陽電池素子(31)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器である。
請求項3に記載の発明は、図12〜図14に示すように、機器ケース(腕時計ケース1)と、この機器ケース内に収納されたモジュール(時計モジュール40)と、このモジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板(7)と、前記モジュールに設けられて情報を表示する電気光学的表示装置(液晶表示装置46)と、前記機器ケースに設けられて前記電気光学的表示装置を覆う保護ガラス(時計ガラス2)と、前記電気光学的表示装置にその表示用の電極(セグメント電極50およびコモン電極52)以外に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された透明な静電容量検出用の電極部(13〜16)と、を備えたことを特徴とする電子機器である。
請求項4に記載の発明は、図15および図16に示すように、合成樹脂製の機器ケース(腕時計ケース1)と、この機器ケース内に収納されたモジュール(時計モジュール40)と、このモジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板(7)と、前記モジュールに設けられて情報を表示する表示部(表示パネル42)と、この表示部の周囲に設けられた枠状の見切り部材(57)と、この見切り部材の下面に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部(58)と、を備えたことを特徴とする電子機器である。
請求項5に記載の発明は、図1〜図16に示すように、前記電極部(13〜16、58)が、複数箇所に設けられてそれぞれ前記回路基板(7)の前記検出回路と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器である。
請求項6に記載の発明は、図1〜図9に示すように、時計ガラス(2)が設けられた時計ケース(腕時計ケース1)と、この時計ケース内に収納された時計モジュール(3)と、この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板(7)と、前記時計モジュールに設けられて指針(12b)を運針する時計ムーブメント(12)と、前記時計ケース内に設けられて前記指針が上方で運針する合成樹脂製の文字板(11、30)と、この文字板に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部(13〜16)と、を備えたことを特徴とする電子時計である。
請求項7に記載の発明は、図15および図16に示すように、時計ケース(腕時計ケース1)と、この時計ケース内に収納された時計モジュール(40または3)と、この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板(7)と、前記時計モジュールに設けられた時刻表示部(表示パネル42または時計ムーブメント12)と、この時刻表示部の周囲に設けられた枠状の見切り部材(57)と、この見切り部材の下面に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部(58)と、を備えたことを特徴とする電子時計である。
請求項8に記載の発明は、図17および図18に示すように、少なくとも外表面が金属で形成された時計ケース(腕時計ケース60)と、この時計ケース内に収納された時計モジュール(40)と、この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板(7)と、前記時計ケース(腕時計ケース60の金属製の外部ケース62)の内部側面に設けられて一部が前記時計ケースの外部に露出する樹脂部材(内部ケース61)と、この樹脂部材の内周面に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部(電極板63)と、を備えたことを特徴とする電子時計である。
請求項9に記載の発明は、図25に示すように、時計ケース(腕時計ケース1)と、この時計ケース内に収納された時計モジュール(3または40)と、この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板(7)と、前記時計ケースに取り付けられた合成樹脂製のバンド(時計バンド80)と、このバンド中に埋設されて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部(81)と、を備えたことを特徴とする電子時計である。
請求項10に記載の発明は、図23および図24に示すように、時計ケース(腕時計ケース1)と、この時計ケース内に収納された時計モジュール(40または3)と、この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板(7)と、前記時計ケースの外面に設けられた合成樹脂製の外装部材(ベゼル75)と、この外装部材の内面に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部(76)と、を備えたことを特徴とする電子時計である。
請求項11に記載の発明は、図23および図24に示すように、前記外装部材(ベゼル75)が、軟質合成樹脂で形成されていることを特徴とする請求項10に記載の電子時計である。
請求項12に記載の発明は、図1〜図14、図23、図24、および図25に示すように、前記電極部(13〜16、58、76、81、および電極板63)が、複数箇所に設けられてそれぞれ前記回路基板(7)の前記検出回路と電気的に接続されていることを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載の電子時計である。
請求項13に記載の発明は、図19〜図22に示すように、時計ケース(腕時計ケース1)と、この時計ケース内に収納された時計モジュール(3または40)と、この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板(7)と、前記時計ケースに設けられた導電性を有する外部操作部材(押釦スイッチ65、リューズ70)とを備え、この外部操作部材に結合される静電容量の変化を前記回路基板の前記検出回路で検出することを特徴とする電子時計である。
請求項14に記載の発明は、図19および図20に示すように、前記外部操作部材が、前記時計ケース(腕時計ケース1)に設けられた押釦スイッチ(65)であることを特徴とする請求項13に記載の電子時計である。
請求項15に記載の発明は、図21および図22に示すように、前記外部操作部材が前記時計ケース(腕時計ケース1)に設けられて前記時計モジュール(3)に搭載された時計ムーブメント(12)の指針(12b)を運針させて時刻を修正するリューズ(70)であることを特徴とする請求項13に記載の電子時計である。
請求項16に記載の発明は、図26に示すように、時計ケース(腕時計ケース1)と、この時計ケース内に収納された時計モジュール(3または40)と、この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板(7)と、前記時計ケースに取り付けられた合成樹脂製のバンド(時計バンド80)と、このバンドの先端部に取り付けられた導電性を有する尾錠(85)と、この尾錠に接続されて前記バンド中に埋設された電極線(86)とを備え、前記尾錠に結合される静電容量の変化を前記回路基板の前記検出回路で検出することを特徴とする電子時計である。
請求項1に記載の発明によれば、機器ケース内に収納されたモジュールが、少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、情報を表示する表示部とを備え、機器ケースに表示部を覆う保護ガラスを設け、この保護ガラスと表示部との間に透明部材を設け、この透明部材に透明な静電容量検出用の電極部を回路基板の検出回路と電気的に接続して設けたので、透明な電極部に対応する保護ガラスの外表面に、指などの人体の一部を接触させると、電極部に結合される静電容量の変化が回路基板の検出回路で検出されることにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合、保護ガラスと表示部との間に設けられた透明部材に、静電容量検出用の透明な電極部を設けているので、透明部材として、透明な電極部を形成しやすい透明なフィルム、または太陽電池素子を搭載するガラスなどを用いることができ、このため従来例のように時計ガラスの裏面に透明電極を形成する場合に比べて、透明な電極部を容易に形成することができる。また、透明部材を文字板として用いる場合には、透明部材の透明な電極部と回路基板の検出回路との接続部分を、従来例のようなベゼルなどの外装カバーによって隠す必要がなく、例えば機器ケースの見切り部などで隠すことができる。このため、透明部材の電極部と回路基板の検出回路との接続部分によってモジュールの表示部の表示面積が制約を受けることがないので、十分な広さの表示面積を確保することができる。
請求項2に記載の発明によれば、静電容量検出用の電極部が一面に設けられた透明部材の他面に、太陽電池素子が設けられていることにより、この太陽電池素子の透明電極を形成するときに、透明な静電容量検出用の電極部をも同様に形成することができると共に、この太陽電池素子と回路基板とを電気的に接続するときに、これと同時に透明部材に設けられた透明な電極部をも回路基板と電気的に接続することができる。このため、透明部材に透明な静電容量検出用の電極部を設けても、電極部の形成作業および接続作業の簡素化を図ることができる。また、静電容量検出用の電極部と回路基板との接続部分を太陽電池素子によって隠すことができるので、接続部分によって表示部の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保することができると共に、太陽電池素子の受光面積をも十分な広さで確保することができる。
請求項3に記載の発明によれば、機器ケース内に収納されたモジュールが、少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、情報を表示する電気光学的表示装置とを備え、機器ケースに電気光学的表示装置を覆う保護ガラスを設け、電気光学的表示装置にその表示用の電極以外の透明な静電容量検出用の電極部を回路基板の検出回路と電気的に接続して設けたので、請求項1に記載の発明と同様、透明な電極部に対応する保護ガラスの外表面に、指などの人体の一部を接触させると、静電容量の変化が回路基板の検出回路で検出されることにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、電気光学的表示装置に透明な静電容量検出用の電極部を設けているので、電気光学的表示装置に表示用の透明電極を形成するときに、透明な静電容量検出用の電極部をも同様に形成することができ、これにより透明な静電容量検出用の電極部を容易に形成することができる。また、この電気光学的表示装置をモジュールの回路基板と電気的に接続するときに、これと同時に電気光学的表示装置に設けられた透明な静電容量検出用の電極部をも回路基板の検出回路と電気的に接続することができるので、透明な静電容量検出用の電極部と回路基板との接続作業も容易にできる。さらに、この電気光学的表示装置に透明な静電容量検出用の電極部を設けていることにより、この透明な電極部と回路基板の検出回路との接続部分を電気光学的表示装置によって保護ガラスを通して機器の外部から見えないように隠すことができるので、接続部分によってモジュールの表示部の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
請求項4に記載の発明によれば、機器ケース内に収納されたモジュールが、少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、情報を表示する表示部とを備え、表示部の周囲に設けられた枠状の見切り部材の下面に、静電容量検出用の電極部を回路基板の検出回路と電気的に接続して設けたので、請求項1に記載の発明と同様、見切り部材の外表面側に、指などの人体の一部を近づけることにより、電極部に結合される静電容量の変化が回路基板の検出回路で検出されることにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、見切り部材の下面に静電容量検出用の電極部を設けているので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部を簡単に設けることができると共に、この電極部と検出回路とを電気的に接続する際、容易に接続することができる。また、電極部と回路基板の検出回路との接続部分を見切り部材によって機器の外部から見えないように隠すことができるので、接続部分によってモジュールの表示部の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
請求項5に記載の発明によれば、電極部が複数個設けられてそれぞれ回路基板の検出回路と電気的に接続されていることにより、複数の電極部のいずれかに対応する部分に、指などの人体の一部を接触させることにより、静電容量の変化を回路基板の検出回路で検出することができるので、タッチ操作性の良いものを得ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、時計ガラスが設けられた時計ケース内に収納された時計モジュールが、少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、指針を運針する時計ムーブメントとを備え、時計ケース内に指針が上方で運針する合成樹脂製の文字板を設け、この文字板に静電容量検出用の電極部を回路基板の検出回路と電気的に接続して設けたので、請求項1に記載の発明と同様、文字板の電極部に対応する時計ガラスの外表面に、指などの人体の一部を接触させると、静電容量の変化が回路基板の検出回路で検出されることにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合、文字板に静電容量検出用の電極部を設けていることにより、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部を簡単に設けることができると共に、文字板の電極部と回路基板の検出回路とを電気的に接続する際、その両者を容易に接続することができる。また、文字板に静電容量検出用の電極部を設けていることにより、文字板または時計ケース内の見切り部などによって文字板の電極部と回路基板との接続部分が時計ガラスを通して外部から見えないように隠すことができるので、接続部分によってモジュールの表示部の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
請求項7に記載の発明によれば、合成樹脂製の時計ケース内に収納された時計モジュールが、少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、時刻表示部とを備え、この表示部の周囲に設けられた枠状の見切り部材の下面に、静電容量検出用の電極部を回路基板の検出回路と電気的に接続して設けたので、請求項6に記載の発明と同様、静電容量検出用の電極部に対応する見切り部材の外表面側、例えば時計ガラスの外表面に、指などの人体の一部を接触させると、静電容量の変化が回路基板の検出回路で検出されることにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、見切り部材の下面に静電容量検出用の電極部を設けているので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部を簡単に設けることができると共に、見切り部材の電極部と回路基板の検出回路とを電気的に接続する際、その両者を容易に接続することができる。また、見切り部材の下面に静電容量検出用の電極部を設けていることにより、この電極部と回路基板との接続部分が見切り部材によって時計ケースの外部から見えないように隠すことができるので、接続部分によってモジュールの表示部の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
請求項8に記載の発明によれば、少なくとも外表面が金属で形成された時計ケース内に収納された時計モジュールが、少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板を備え、時計ケースの内部側面に設けられて一部が時計ケースの外部に露出する樹脂部材の内周面に、静電容量検出用の電極部を回路基板の検出回路と電気的に接続して設けたので、請求項6に記載の発明と同様、静電容量検出用の電極部に対応する樹脂部材の外部に露出する一部の外表面に、指などの人体の一部を接触させると、静電容量の変化が回路基板の検出回路で検出されることにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、樹脂部材の内面に静電容量検出用の電極部を設けているので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部を簡単に設けることができると共に、静電容量検出用の電極部を回路基板に接近させて配置することができるので、電極部と回路基板の検出回路とを電気的に接続する際、その両者を容易に接続することができる。また、樹脂部材の内面に静電容量検出用の電極部を設けていることにより、電極部と回路基板との接続部分が時計ガラスを通して時計ケースの外部から見えないので、接続部分を隠す必要がなく、このため接続部分によってモジュールの表示部の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
請求項9に記載の発明によれば、時計ケース内に収納された時計モジュールが、少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板を備え、時計ケースに取り付けられた合成樹脂製のバンド中に、静電容量検出用の電極部を回路基板の検出回路と電気的に接続して埋設しているので、外表面に、指などの人体の一部を接触させると、その静電容量の変化が回路基板の検出回路で検出されることにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、バンドに静電容量検出用の電極部を設けているので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部をインサート成形などによって簡単に設けることができると共に、電極部と回路基板とを電気的に接続する際、その両者を容易に接続することができる。また、電極部と回路基板の検出回路との接続部分が外部から見えないので、接続部分を隠す必要がなく、このため接続部分によってモジュールの表示部の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
請求項10に記載の発明によれば、時計ケース内に収納された時計モジュールが、少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板を備え、時計ケースの外面に設けられた合成樹脂製の外装部材の内面に、静電容量検出用の電極部を回路基板の検出回路と電気的に接続して設けたので、静電容量検出用の電極部に対応する外装部材の外表面に、指などの人体の一部を接触させると、静電容量の変化が回路基板の検出回路で検出されることにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、時計ケースの外面に設けられた合成樹脂製の外装部材の内面に、コンデンサの一方の電極である電極部を設けているので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部を簡単に設けることができる。また、電極部と回路基板との接続部分を外装部材によって機器の外部から見えないように隠すことができるので、接続部分によってモジュールの表示部の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
請求項11に記載の発明によれば、外装部材が軟質合成樹脂で形成されていることにより、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部を外装部材に容易に設けることができるほか、この外装部材を時計ケースに容易に取り付けることができると共に、この外装部材によって外部からの衝撃を吸収することができるので、時計ケースを良好に保護することができる。
請求項12に記載の発明によれば、電極部が複数箇所に設けられてそれぞれ回路基板の検出回路と電気的に接続されていることにより、請求項5に記載の発明と同様、複数の電極部のいずれかに対応する部分に、指などの人体の一部を接触させることにより、静電容量の変化を回路基板の検出回路で検出することができるので、タッチ操作性の良いものを得ることができる。
請求項13に記載の発明によれば、時計ケース内に収納された時計モジュールが、少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板を備え、時計ケースに導電性を有する外部操作部材を設け、この外部操作部材に結合される静電容量の変化を回路基板の検出回路で検出するので、静電容量検出用の外部操作部材に、指などの人体の一部を接触させると、静電容量の変化が回路基板の検出回路で検出され、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合には、外部操作部材と回路基板とが非接触状態なので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する必要がないばかりか、従来例のように透明電極と検出素子とを電気的に接続する必要もなく、接続部品および接続作業が不要であるから、接続構造が簡単で、生産性の向上を図ることができる。また、外部操作部材と回路基板との接続部分がないので、接続部分によるモジュールの表示部の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
請求項14に記載の発明によれば、外部操作部材が時計ケースに設けられた押釦スイッチであることにより、請求項13に記載の発明と同様の作用効果があるほか、特に押釦スイッチの押圧操作によるスイッチ信号と、押釦スイッチのタッチ操作によるタッチスイッチ信号との2種類の電気信号を1つの押釦スイッチで得ることができるので、多機能の押釦スイッチを得ることができる。
請求項15に記載の発明によれば、外部操作部材が時計ケースに設けられて時計モジュールに搭載された時計ムーブメントの指針を運針させて時刻を修正するリューズであることにより、請求項13に記載の発明と同様の作用効果があるほか、特にリューズの回転操作によって時刻を修正することができると共に、リュ―ズのタッチ操作によってタッチスイッチ信号をも得ることができるので、多機能のリューズを得ることができる。
請求項16に記載の発明によれば、時計ケース内に収納された時計モジュールが、少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板を備え、時計ケースに取り付けられた合成樹脂製のバンドの先端部に導電性を有する静電容量検出用の尾錠を取り付け、この尾錠に接続された電極線をバンド中に埋設して、尾錠に結合される静電容量の変化を回路基板の検出回路で検出するので、静電容量検出用の尾錠に指などの人体の一部を接触させると、静電容量の変化が回路基板の検出回路で検出され、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、尾錠の電極線と回路基板とが非接触状態なので、請求項13に記載の発明と同様、従来例のような接続部品および接続作業が不要であるから、接続構造が簡単で、生産性の向上を図ることができる。また、尾錠の電極線と回路基板との接続部分がないので、接続部分によるモジュールの表示部の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
(実施形態1)
以下、図1〜図4を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態1について説明する。
図1はこの発明の電子腕時計の拡大正面図、図2は図1のA−A矢視における拡大断面図である。この電子腕時計は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1を備えている。腕時計ケース1は、金属または合成樹脂からなり、その上部中央に時計ガラス2がパッキン2aを介して取り付けられ、内部に時計モジュール3が収納され、下部に裏蓋4が防水リング4aを介して取り付けられた構成なっている。この場合、腕時計ケース1の上部外周には、ベゼル19が設けられている。また、時計ガラス2の下側に位置する腕時計ケース1の内周面には、見切り部材20が設けられている。
時計モジュール3は、上部ハウジング5と下部ハウジング6とを備えている。この上部ハウジング5と下部ハウジング6との間には、図2に示すように、回路基板7が配置されており、この回路基板7には、LSI8および検出素子9などの時計機能に必要な各種の電子部品が搭載されている。この場合、検出素子9は、後述するタッチスイッチの静電容量の変化を検出するためのものである。また、下部ハウジング6には、電池10が回路基板7に電気的に接続された状態で設けられている。
一方、上部ハウジング5の上面には、図2に示すように、合成樹脂製の文字板11が配置されており、この上部ハウジング5の内部には、時計ムーブメント12が設けられている。この時計ムーブメント12は、その指針軸12aが文字板11の貫通孔11aを通して上方に突出し、この突出した上端部に指針12bが取り付けられ、この指針12bが文字板11の上方を運針するように構成されている。この場合、文字板11の上面には、図1〜図3に示すように、複数の電極部13〜16が設けられている。この複数の電極部13〜16は、ITOなどの透明な導電性材料からなり、図1に示すように、1時と2時の間、4時と5時の間、7時と8時の間、10時と11時の間に対応してそれぞれ円形状に形成されている。
この場合、複数の電極部13〜16は、図1に示すように、その各接続配線13a〜16aが文字板11の9時側の側端面から下面に導かれ、この下面に導かれた端子部(図示せず)が図2に示すようにインターコネクタ17によって回路基板7と電気的に接続されている。
次に、図4を参照して、この電子腕時計のタッチスイッチの回路構成について説明する。
複数の電極部13〜16とこれに対応する時計ガラス2の外表面との間にそれぞれタッチスイッチ用のコンデンサC1〜C4が形成され、複数の電極部13〜16に対応する箇所の時計ガラス2の外表面を指などの人体の一部で触ると、各コンデンサC1〜C4に静電容量が発生する。一方、静電容量の変化を検出する検出素子9の検出回路は、CR発振回路21〜24、カウンタ25、タイマー26、制御回路27を備えている。そして、通常の状態、つまり指などの人体の一部がタッチ部18に接触していない状態では、CR発振回路21〜24がそれぞれ内臓容量Ci1〜Ci4と内臓抵抗Ri1〜Ri4とで決まる周波数で発振する。
また、指などの人体の一部が、複数の電極部13〜16のうち、例えば図4において電極部13に対応する箇所の時計ガラス2の外表面に接触すると、電極部13と時計ガラス2の外表面との間のコンデンサC1に静電容量Ctが発生する。また、このときには、人体とグランドG1とは静電容量Ceで結合していると考えられるため、電極部21には、電容量Ctと静電容量Ceとの合成容量が結合される。したがって、CR発振回路21の静電容量Cは、CtとCeの合成容量および内臓容量Ciの並列容量となる。つまり、時計ガラス2の外表面を指で触ると、CR発振回路21の静電容量Cは、CtとCeの合成容量分が増え、周波数が遅くなる。この周波数の変化を拾うことで、電極部13に対応するタッチ部18に指が触れてタッチスイッチがオンしたと判断し、通常のキー入力と同じ動作に移る。
この場合、電極部13以外の各電極部14〜16にそれぞれ対応する時計ガラス2の外表面を指などの人体の一部で触れたときも、上記と同様、CR発振回路22〜24の各静電容量Cはそれぞれ、CtとCeの合成容量分が増え、周波数が遅くなる。この周波数の変化を拾うことで、各電極部14〜16に対応する箇所の時計ガラス2の外表面に指が触れてタッチスイッチがオンしたと判断し、通常のキー入力と同じ動作に移る。
また、CR発振回路21〜24の周波数を見るには、CR発振回路21〜24の出力をオアゲート28を介してカウンタ25に与え、一定時間の間にCR発振回路21〜24の出力が何カウントするかを測定すればよい。このため、一定時間をタイマー26で作り、CR発振回路21〜24の出力をカウンタ25でカウントする。このときには、制御回路27からの信号aによってカウンタ25がカウントを開始すると共にタイマー26がスタートする。タイマー26は一定時間カウントすると、信号bを出力してカウンタ25のカウントを停止させる。そのときのカウンタ25のデータが制御回路27に読み込まれ、基準値と比較して小さいときに、キー入力信号cを出力する。
このように、この電子腕時計によれば、腕時計ケース1内に収納された時計モジュール3が、静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7と、指針12bを有する時計ムーブメント12とを備え、腕時計ケース1に時計ムーブメント12の指針12bを保護する時計ガラス2が設けられ、この時計ガラス2と時計ムーブメント12との間に設けられた文字板11に、複数の電極部13〜16が回路基板7の検出回路に電気的に接続されて設けたので、電極部13〜16に対応する箇所の時計ガラス2の外表面を指などの人体の一部で触れると、各電極部13〜16との間のいずれかに静電容量が結合され、その静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合には、時計ガラス2と時計ムーブメント12の間に設けられた合成樹脂製の文字板11にコンデンサの一方の電極である複数の透明な電極部13〜16を設けているので、文字板11の材料として、透明な電極部13〜16を形成しやすい合成樹脂材料を使用することにより、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部13〜16を容易に形成することができる。
また、文字板11に形成された複数の電極部13〜16をインターコネクタ17によって回路基板7と電気的に接続しているので、従来例のように時計ガラスの裏面に設けられた透明電極と検出素子とを電気的に接続する場合に比べて、文字板11に設けられた複数の電極部13〜16と回路基板7とを容易に接続することができる。特に、複数の電極部13〜16が文字板11に設けられているので、この複数の電極部13〜16と回路基板7との接続部分を文字板11によって隠すことができる。このため、接続部分によって文字板11の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
なお、上記実施形態1では、合成樹脂製の文字板11の上面に複数の透明な電極部13〜16を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図5に示す変形例のように、文字板11の下面に複数の電極部13〜16を設けた構成でも良い。この場合には、複数の電極部13〜16をITOなどの透明な導電材料で形成する必要がなく、金属などの導電性材料で形成しても良い。このように構成すれば、実施形態1と同様の作用効果があるほか、特に複数の電極部13〜16を金属などの導電性材料で形成することができるので、複数の電極部13〜16を、より一層、文字板11に容易に形成することができる。
(実施形態2)
次に、図6〜図8を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態2について説明する。この場合には、図1〜図4に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、腕時計ケース1内に収納された時計モジュール3の文字板30に太陽電池素子31を設けた構成で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、時計モジュール3の文字板30は、合成樹脂製のフィルムからなり、図7に示すように、その中心部分に設けられた貫通孔30aに時計ムーブメント12の指針軸12aが挿入して上方に突出し、この突出した指針軸12aの上端部に指針12bが取り付けられ、この指針12bが文字板30の上方を運針するように構成されている。この文字板30の上面には、図8に示すように、太陽電池素子31が設けられており、この文字板30の下面には、実施形態1と同様、複数の電極部13〜16が設けられている。
この場合、太陽電池素子31は、図8に示すように、文字板30の上面に設けられた下部電極31aと、この下部電極31aの上面に設けられたアモルファスのシリコン層31bと、このシリコン層31bの上面に設けられたITOなどの透明な導電性材料からなる上部電極31cとからなり、外部光が上部電極31cを透過してシリコン層31bに照射されると、起電力を発生するように構成されている。
この太陽電池素子31は、図7に示すように、下部電極31aと上部電極31cとが文字板30の側端面から下面に導かれ、文字板30の下面に導かれた各端子部(図示せず)がコイルばねなどの接続部材32によって回路基板7と電気的に接続され、これにより外部光によって発生した起電力を下部ハウジング6に収納された充電可能な二次電池33に供給するように構成されている。
また、この文字板30の下面に設けられた複数の電極部13〜16は、図6に示すように、その各接続配線13a〜16aが9時側に導かれ、インターコネクタ17によって回路基板7と電気的に接続されている。この複数の電極部13〜16のいずれかに対応する箇所の時計ガラス2の外表面を指などの人体の一部で触ると、複数の電極部13〜16のいずれかに静電容量が結合されるように構成されている。なお、複数の電極部13〜16が接続された回路基板7の検出回路も、実施形態1と同じ回路構成になっている。
このような電子腕時計によれば、実施形態1と同様、文字板30の下面の電極部13〜16に対応する箇所の時計ガラス2の外表面を指などの人体の一部で触れると、各電極部13〜16のいずれかに静電容量が発生し、その静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合、文字板30の下面に電極部13〜16を設けているので、電極部13〜16をITOなどの透明な導電性材料で形成する必要がなく、金属などの導電性材料で形成することができる。このため、電極部13〜16を容易に形成することができると共に、これら電極部13〜16と回路基板7とをインターコネクタ17によって容易に接続することができる。また、文字板30の下面に複数の電極部13〜16を設けていることにより、実施形態1と同様、複数の電極部13〜16と回路基板7との接続部分を文字板30で隠すことができるので、接続部分によって文字板30の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保することができる。
また、複数の電極部13〜16が下面に設けられた文字板30の上面には、太陽電池素子31が設けられているので、この太陽電池素子31の下部電極31aを形成する際に、複数の電極部13〜16をも同様に形成することができると共に、この太陽電池素子31と回路基板7とを電気的に接続するときに、これと同時に文字板30に設けられた複数の電極部13〜16をも回路基板7と電気的に接続することができるので、文字板30に静電容量検出用の電極部13〜16を設けても、その形成作業および接続作業の簡素化を図ることができる。
なお、上記実施形態2では、文字板30の下面に複数の電極部13〜16を設け、この文字板30の上面に太陽電池素子31を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図9に示す変形例のように、文字板33をガラスなどの透明な絶縁性材料で形成し、この文字板33の上面に複数の透明な電極部13〜16を設け、この文字板33の下面に太陽電池素子31を設けた構成でも良い。
この場合には、複数の電極部13〜16をITOなどの透明な導電材料で形成すれば良い。また、太陽電池素子31は、文字板33の下面にITOなどの透明な導電性材料からなる上部電極31cを設け、この上部電極31cの下面にアモルファスのシリコン層31bを設け、このシリコン層31bの下面に金属などの導電性材料からなる下部電極31aを設けた構成にすれば良い。このように構成しても、実施形態2とほぼ同様の作用効果がある。
(実施形態3)
次に、図10および図11を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図4に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、腕時計ケース1の内部に収納された時計モジュール40が実施形態1と異なる構成であるほか、この時計モジュール40と時計ガラス2との間に透明部材41を設けた構成で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成なっている。
この時計モジュール40は、図11に示すように、上部ハウジング5に表示パネル42を配置し、この表示パネル42をインターコネクタ43によって上部ハウジング5と下部ハウジング6との間に配置された回路基板7と電気的に接続した構成で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。この場合、表示パネル42は、液晶表示素子、EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子、電子ペーパー(微細なカプセルをフィルムに敷き詰め、カプセル内の黒と白の微粒子を電気で移動させて文字や絵などの情報を表示するものである)などの平面型の表示素子からなり、時刻などの情報を電気光学的に表示するように構成されている。
透明部材41は、透明なフィルムからなり、図11に示すように、時計ガラス2の下面に対応した状態で腕時計ケース1の内周面に設けられた鍔部1a上に配置されている。この透明部材41の下面には、ITOなどの透明な導電性材料からなる複数の透明な電極部13〜16が設けられている。この透明な電極部13〜16は、図10に示すようにその各接続配線13a〜16aが透明部材41の6時側に導かれ、図11に示すようにインターコネクタ44によって回路基板7と電気的に接続されている。なお、この複数の電極部13〜16が接続された回路基板7の検出回路も、実施形態1と同じ回路構成になっている。
このような電子腕時計によれば、腕時計ケース1内に収納された時計モジュール40が、静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7と、時刻などの情報を表示する表示パネル42とを備え、腕時計ケース1に表示パネル42を覆って保護する時計ガラス2を設け、この時計ガラス2と表示パネル42との間に設けられた透明部材41の下面に、複数の電極部13〜16を回路基板7と電気的に接続して設けているので、実施形態1と同様、複数の電極部13〜16に対応する箇所の時計ガラス2の外表面を指などの人体の一部で触れると、各電極部13〜16のうちのいずれかに静電容量が結合され、その静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出することによりタッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合には、時計ガラス2と表示パネル42との間に設けられた透明部材41が透明なフィルムからなり、この透明なフィルムに、コンデンサの一方の電極である複数の電極部13〜16を設けているので、透明なフィルムとして、透明な電極部13〜16を形成しやすい材料を用いることにより、従来例のように時計ガラスの裏面に透明電極を形成する場合に比べて、透明な電極部13〜16を容易に形成することができる。また、透明部材41に設けられた複数の電極部13〜16と回路基板7とをインターコネクタ44によって接続しているので、複数の電極部13〜16と回路基板7とを容易に接続することができる。なお、複数の透明な電極部13〜16は、透明部材41の下面に設ける必要はなく、透明部材41の上面に設けても良い。
(実施形態4)
次に、図12〜図14を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態4について説明する。この場合には、図10および図11に示された実施形態3と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、図13に示すように、腕時計ケース1の内部に収納された時計モジュール40が液晶表示装置46を備え、この液晶表示装置46に静電容量検出用の複数の電極部13〜16を設けた構成で、これ以外は実施形態3とほぼ同じ構成なっている。
すなわち、この液晶表示装置46は、図14に示すように、上部ガラス47と下部ガラス48とを備え、上部ガラス47の下面に透明なセグメント電極50を配向膜51で覆って設け、下部ガラス48の上面に透明なコモン電極52を配向膜53で覆って設け、これらセグメント電極50とコモン電極52とを対向させた状態で、各配向膜51、53間に液晶54を充填させてシール材55で封止し、上部ガラス47の上面に複数の透明な電極部13〜16を設けて上側偏光板56を設け、下部ガラス48の下面に下側偏光板57を設けた構成になっている。
この液晶表示装置46は、図13に示すように、上部ハウジング5に組み込まれ、インターコネクタ43によって回路基板7に電気的に接続されている。この場合、複数の電極13〜16は、ITOなどの透明な導電性材料からなり、その各接続配線13a〜16aが、図12に示すように、上部ガラス47の6時側の側端面から下面に導かれ、図13に示すように、その下面に導かれた端子部(図示せず)が液晶表示装置46の各電極50、52と共にインターコネクタ43によって回路基板7と電気的に接続されている。
このような電子腕時計によれば、腕時計ケース1内に収納された時計モジュール40が、静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7と、情報を電気光学的に表示する液晶表示装置46とを備え、腕時計ケース1に液晶表示装置46を覆って保護する時計ガラス2が設けられ、液晶表示装置46に透明な電極部13〜16を回路基板7と電気的に接続して設けているので、透明な電極部13〜16に対応する時計ガラス2の外表面に指などの人体の一部を接触させると、各電極部13〜16のうちのいずれかに静電容量が結合され、その静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、液晶表示装置46にコンデンサの一方の電極である透明な電極部13〜16を設けているので、液晶表示装置46のセグメント電極50およびコモン電極52を形成するときに、複数の透明な電極部13〜16をも同様に形成することができると共に、この液晶表示装置46をインターコネクタ43によって回路基板7と接続するときに、これと同時に液晶表示装置46に設けられた複数の電極部13〜16をも回路基板7と電気的に接続することができる。
このため、液晶表示装置46に静電容量検出用の複数の透明な電極部13〜16を容易に設けることができると共に、これら電極部13〜16を回路基板7に容易に接続することができ、これにより電極部13〜16の形成作業および接続作業の簡素化を図ることができる。また、この液晶表示装置46に複数の透明な電極部13〜16を設けていることにより、腕時計ケース1の内面に設けられた鍔部1aによって複数の透明な電極部13〜16と回路基板7との接続部分が時計ガラス2を通して腕時計ケース1の外部から見えないので、接続部分を隠す必要がなく、このため接続部分によって液晶表示装置67の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
なお、上記実施形態4では、時計モジュール40の上部ハウジング5に液晶表示装置46を組み込んだ場合について述べたが、これに限らず、例えばEL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子、電子ペーパーなどの平面型の表示素子からなる表示パネルを組み込み、この表示パネルに複数の透明な電極部13〜16を設けた構成でも良い。このような構成でも、実施形態4と同様の作用効果がある。
(実施形態5)
次に、図15および図16を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態5について説明する。この場合にも、図10および図11に示された実施形態3と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、合成樹脂製の腕時計ケース1の上部に取り付けられた時計ガラス2の下側に見切り部材57を配置し、この見切り部材57の下面に電極部58を設けた構成で、これ以外は実施形態3とほぼ同じ構成になっている。
この場合、見切り部材57は、合成樹脂からなり、図15に示すように、全体がリング状に形成され、図16に示すように、時計ガラス2の下側に位置する腕時計ケース1の内周面に設けられた鍔部1a上に配置され、時計モジュール40の表示パネル42の周囲に対応するように構成されている。電極部58は、図16に示すように、見切り部材57の下面に連続して設けられ、合成樹脂製の腕時計ケース1の鍔部1aに設けられた貫通孔1bにコイルばねなどの接続部材59が挿入され、この接続部材59によって時計モジュール40の回路基板7と電気的に接続されている。
これにより、図16に示すように、この電極部58に対応する箇所の時計ガラス2の外表面を指などの人体の一部で触ると、電極部58に静電容量が結合されるように構成されている。なお、この電極部58が接続された回路基板7の検出回路は、実施形態1の回路構成において、1つのコンデンサのみを備えた回路構成になっている。
このような電子腕時計によれば、腕時計ケース1内に収納された時計モジュール40が、静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7と、情報を表示する表示パネル42とを備え、この表示パネル42の周囲に対応するリング状の見切り部材57を時計ガラス2の下側に配置し、この見切り部材57の下面に電極部58を回路基板7と電気的に接続して設けているので、実施形態3と同様、電極部58に対応する時計ガラス2の外表面に指などの人体の一部を接触させると、電極部58に静電容量が結合され、その静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、見切り部材57の下面に静電容量検出用の電極部58を設けているので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部58を簡単に設けることができると共に、この電極部58と回路基板7とを電気的に接続する際、コイルばねなどの接続部材59によって容易に接続することができる。また、見切り部材57の下面にコンデンサの一方の電極である電極部58を設けているので、電極部58と回路基板7との接続部分を見切り部材57によって腕時計ケース1の外部から見えないように隠すことができ、このため接続部分によって時計モジュール40の表示パネル42の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
なお、上記実施形態5では、時刻などの情報を電気光学的に表示する表示パネル42を有する時計モジュール40を用い、この時計モジュール40の表示パネル42の周囲を囲むように見切り部材57を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図1〜図5に示した実施形態1およびその変形例、または図7〜図9に示した実施形態2およびその変形例のように、時計ガラス2の下側における時計ムーブメント12を有する時計モジュール3の周囲に見切り部材18を配置し、この見切り部材18の下面に電極部58を設けた構成でも良い。このような構成でも、実施形態5と同様の作用効果がある。
(実施形態6)
次に、図17および図18を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態6について説明する。この場合にも、図10および図11に示された実施形態3と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、腕時計ケース60を合成樹脂製の内部ケース61と金属製の外部ケース62とで構成し、内部ケース61の内周面に電極板63を設けた構成で、これ以外は実施形態3とほぼ同じ構成になっている。
この場合、金属製の外部ケース62の側壁部には、図18に示すように、その内部から外部に貫通するスリット状の貫通孔62aが外周に沿って設けられており、合成樹脂製の内部ケース61には、外部ケース62のスリット状の貫通孔62a内に挿入して外部に露出する突起部61aが設けられている。また、電極板63は、内部ケース61の内周面にその突起部61aに対応して配置され、フレキシブル配線基板64によって時計モジュール40の回路基板7と電気的に接続されている。
図18に示すように、外部ケース62の外部に露出する内部ケース61の突起部61aの外表面を指などの人体の一部で触ると、電極板63に静電容量が結合されるように構成されている。なお、この電極板63が接続された回路基板7の検出回路は、実施形態1の回路構成において、1つのコンデンサのみを備えた回路構成になっている。
このような電子腕時計によれば、腕時計ケース60が合成樹脂製の内部ケース61と金属製の外部ケース62とからなり、内部ケース61の突起部61aが外部ケース62の貫通孔62aに挿入されて外部に露出し、この腕時計ケース60内に収納された時計モジュール40が静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7を備え、内部ケース61の内周面に電極板63が回路基板7と電気的に接続されて設けられているので、外部ケース62の外部に露出した内部ケース61の突起部61aの外表面に指などの人体の一部を接触させると、電極板63に静電容量が結合され、その静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極を簡単に設けることができると共に、電極板63と回路基板7とをフレキシブル配線基板64によって容易に接続することができる。また、電極板63と回路基板7との接続部分が時計モジュール40によって時計ガラス2を通して外部から見えないので、接続部分を隠す必要がなく、このため接続部分によって時計モジュール40の表示パネル42の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
(実施形態7)
次に、図19および図20を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態7について説明する。この場合にも、図10および図11に示された実施形態3と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、腕時計ケース1の側壁部に設けられた押釦スイッチ65と、時計モジュール40の回路基板7との間に、タッチスイッチのコンデンサを形成した構成で、これ以外は実施形態3とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、押釦スイッチ65は、図20に示すように、金属製の釦部66が腕時計ケース1の側壁部に設けられえた貫通孔1c内にコイルばね67および防水リング68を介して出没可能に挿入され、この釦部66の内側端部に抜け止めリング69が取り付けられ、時計モジュール40の回路基板7に設けられた接触板(図示せず)を釦部66の内端部が押圧したときに、接触板が回路基板7の接点部(図示せず)に接触し、スイッチ信号を出力するように構成されている。
また、押釦スイッチ65の釦部66が接触する回路基板7の接点部は、静電容量の変化を検出する検出回路に接続されていて、押釦スイッチ65の釦部66に、指などの人体の一部が触れて釦部66に静電容量が結合されると、回路基板7の接点部に結合される静電容量が変化するように構成されている。この場合にも、回路基板7の検出回路は、実施形態1の回路構成において、1つのコンデンサのみを備えた回路構成になっている。
このような電子腕時計によれば、腕時計ケース1内に収納された時計モジュール60が、静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7を備え、腕時計ケース1に設けられた押釦スイッチ65に結合される静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出するので、押釦スイッチ65の釦部66に指などの人体の一部を接触させると、釦部66が接触する回路基板7の接点部に静電容量が結合され、その静電容量の変化を検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。このため、押釦スイッチ65の押圧操作による通常のスイッチ信号と、押釦スイッチ65のタッチ操作によるタッチスイッチ信号との2種類の電気信号を1つの押釦スイッチ65で得ることができ、これにより多機能の押釦スイッチ65を得ることができる。
この場合には、押釦スイッチ65と回路基板7とが非接触状態なので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する必要がないばかりか、従来例のように透明電極と検出素子とを電気的に接続する必要もなく、接続部品が不要であるから、接続構造が簡単で、組み立て作業も容易にでき、生産性の向上をも図ることができる。また、押釦スイッチ65と回路基板7との接続部分が腕時計ケース1の外部から見えることがないので、接続部分によって時計モジュール40の表示パネル42の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
(実施形態8)
次に、図21および図22を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態8について説明する。この場合には、図1〜図4に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、腕時計ケース1の側壁部に設けられたリューズ70と、時計モジュール3の回路基板7との間に、タッチスイッチのコンデンサを形成した構成で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
この場合、リューズ70は、金属で形成され、図22に示すように、腕時計ケース1の外部から内部に挿入され、少し引き出した状態で回転させることにより、時計モジュール3に組み込まれた時計ムーブメント12の指針軸12aを強制的に回転させて時刻を修正するように構成されている。また、このリューズ70は、時計モジュール3の回路基板7に設けられた電極部(図示せず)に非接触状態で対応している。また、回路基板7の検出回路も、実施形態1の回路構成において、1つのコンデンサのみを備えた回路構成になっている。
このような電子腕時計によれば、腕時計ケース1内に収納された時計モジュール3が、静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7を備え、腕時計ケース1に設けられたリューズ70に結合される静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出するので、リューズ70に指などの人体の一部を接触させると、回路基板7の電極部に静電容量が結合され、その静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。このため、リューズ70の回転操作によって時刻を修正することができるほか、リューズ70のタッチ操作によってタッチスイッチ信号をも得ることができ、これにより多機能のリューズ70を得ることができる。
この場合にも、リューズ70と回路基板7とが非接触状態で、リューズ70と回路基板7との間にコンデンサを形成しているので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する必要がないばかりか、従来例のように透明電極と検出素子とを電気的に接続する必要もなく、接続部品が不要であるから、接続構造が簡単で、組み立て作業も容易にでき、生産性の向上をも図ることができる。また、リューズ70と回路基板7との接続部分が腕時計ケース1の外部から見えることがないので、その接続部分によって時計モジュール3の時計ムーブメント12による時刻表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
(実施形態9)
次に、図23および図24を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態9について説明する。この場合には、図10および図11に示された実施形態3と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、腕時計ケース1を合成樹脂で形成し、この腕時計ケース1の外周部に合成樹脂製のベゼル75を設け、このベゼル75の内面に電極部76を設けた構成で、これ以外は実施形態3とほぼ同じ構成になっている。
この場合、電極部76は、時計ガラス2の周囲に沿って2つに分割された状態でベゼル75の内面に設けられ、腕時計ケース1に設けられた接続孔1dに挿入された接続配線77によってそれぞれ時計モジュール40の回路基板7と電気的に接続されている。この電極部76は、これに対応する合成樹脂製のベゼル75の外面との間に形成されるタッチスイッチのコンデンサの一方の電極を形成し、ベゼル75の外面に指などの人体の一部が触れると、ベゼル75の外面と電極部76との間に静電容量が発生するように構成されている。この場合にも、回路基板7の検出回路は、実施形態1の回路構成において、2つのコンデンサを備えた回路構成になっている。
このような電子腕時計によれば、合成樹脂製の腕時計ケース1内に収納された時計モジュール40が、静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7を備え、腕時計ケース1の外周面に設けられた合成樹脂製のベゼル75の内面に、静電容量検出用の電極部76を回路基板7と電気的に接続して設けることにより、電極部76に対応するベゼル75の外面に指などの人体の一部を接触させると、電極部76に静電容量が結合され、その静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、腕時計ケース1の外面に設けられた合成樹脂製のベゼル75の内面に、コンデンサの一方の電極である電極部76を設けているので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部76を簡単に設けることができると共に、電極部76と回路基板7とを電気的に接続する際、その両者を接続配線77によって容易に接続することができる。また、電極部76と回路基板7との接続部分をベゼル75によって外部から見えないように隠すことができるので、接続部分によって時計モジュール40の表示パネル42の表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
(実施形態10)
次に、図25を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態10について説明する。この場合には、図1〜図4に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、腕時計ケース1の12時側と6時側とにそれぞれ合成樹脂製の時計バンド80を一体的に取り付け、この時計バンド80の一方、つまり腕時計ケース1の6時側に取り付けられた時計バンド80に電極部81をインサート成形によって埋め込んだ構成で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
この場合、電極部81は、その接続配線81aが時計バンド80中から腕時計ケース1内に導かれて時計モジュール3の回路基板7と電気的に接続されている。電極部81に対応する時計バンド80の表面に指などの人体の一部が触れると、電極部81に静電容量が結合されるように構成されている。この場合にも、回路基板7の検出回路は、実施形態1の回路構成において、1つのコンデンサのみを備えた回路構成になっている。
このような電子腕時計によれば、腕時計ケース1内に収納された時計モジュール3が、静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7を備え、腕時計ケース1に取り付けられた合成樹脂製の時計バンド80に、電極部81を回路基板7と電気的に接続させて埋め込んだので、電極部81に対応する時計バンド80の表面に指などの人体の一部を接触させると、電極部81に静電容量が結合され、その静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、時計バンド80に電極部81をインサート成形によって設けているので、従来例のように透明電極を時計ガラスの裏面に形成する場合に比べて、電極部81を簡単に設けることができる。また、時計バンド80が腕時計ケース1に一体的に取り付けられているので、電極部81と時計モジュール3の回路基板7との接続部分が腕時計ケース1の外部から見えることがない。このため、接続部分を隠す必要がないので、接続部分によって時計モジュール3の時計ムーブメント12による時刻表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
(実施形態11)
次に、図26を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態11について説明する。この場合には、図25に示された実施形態10と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、腕時計ケース1の12時側と6時側とに一体的に取り付けられた合成樹脂製の時計バンド80の端部に金属製の尾錠85を取り付け、この尾錠85が取り付けられた時計バンド80中に、尾錠85から腕時計ケース1に亘って電極線86をインサート成形によって埋め込んだ構成で、これ以外は実施形態10とほぼ同じ構成になっている。
この場合、電極線86は、その一端部が腕時計ケース1内に延設され、この延設された一端部が、腕時計ケース1内に収納された時計モジュール3の回路基板7の電極部(図示せず)に接触することなく、離れた状態で対向して配置されている。そして、金属製の尾錠85は、これに指などの人体の一部が触れると静電容量が結合され、それによって、回路基板7の電極部に結合される静電容量が変化するように構成されている。この場合にも、回路基板7の検出回路は、実施形態10と同じ回路構成になっている。
このような電子腕時計によれば、腕時計ケース1内に収納された時計モジュール3が、静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板7を備え、腕時計ケース1に取り付けられた合成樹脂製の時計バンド80に金属製の尾錠85を取り付け、この尾錠85に接続された電極線86を時計バンド80中に埋設し、この尾錠85に結合される静電容量の変化を回路基板7の検出回路が検出するので、尾錠85に指などの人体の一部を接触させると、回路基板7の電極部に結合される静電容量の変化を回路基板7の検出回路で検出することにより、タッチスイッチ信号を得ることができる。
この場合にも、尾錠85の電極線86と回路基板7の電極部とが非接触状態なので、従来例のような接続部品が不要であるから、接続構造が簡単で、組み立て作業も容易にでき、生産性の向上をも図ることができる。また、尾錠85の電極線86の端部と回路基板7の電極部との接続部分がないので、接続部分による時計モジュール3の時計ムーブメント12による時刻表示面積が制約を受けることがなく、十分な広さの表示面積を確保できる。
なお、上記実施形態10および11では、時計モジュール3が時計ムーブメント12を備えている場合について述べたが、これに限らず、図10および図11に示した実施形態3と同様、時刻などの情報を電気光学的に表示する表示パネル42を備えた時計モジュール40を用いても良い。このような構成でも、実施形態10および11と同様の作用効果がある。
また、上記実施形態1〜11およびその各変形例では、回路基板7の検出回路が常に動作するように構成されている場合について述べたが、これに限らず、例えば腕時計ケース1内に傾斜スイッチを設けたり、また裏蓋4に感圧スイッチを設けたりすることにより、腕時計ケース1を腕に取り付けて使用するときにのみ、回路基板7の検出回路が動作するように構成することが望ましい。このように構成すれば、検出回路の消費電力を大幅に軽減することができる。
更に、上記実施形態1〜11およびその各変形例では、電子腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも電子腕時計である必要はなく、トラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの電子時計にも適用することができるほか、これに限らず、携帯電話機、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などの各種の電子機器に広く適用することができる。
この発明を適用した電子腕時計の拡大正面図である。(実施形態1) 図1のA−A矢視における拡大断面図である。 図2の文字板を示した拡大断面図である。 図1および図2のタッチスイッチの回路構成を示した図である。 実施形態1の文字板の変形例を示した拡大断面図である。 この発明を適用した電子腕時計の拡大正面図である。(実施形態2) 図6のB−B矢視における拡大断面図である。 図7の文字板を示した拡大断面図である。 実施形態2の文字板の変形例を示した拡大断面図である。 この発明を適用した電子腕時計の拡大正面図である。(実施形態3) 図10のC−C矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した電子腕時計の拡大正面図である。(実施形態4) 図12のD−D矢視における拡大断面図である。 図13の液晶表示装置を示した拡大断面図である。 この発明を適用した電子腕時計の拡大正面図である。(実施形態5) 図15のE−E矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した電子腕時計の拡大正面図である。(実施形態6) 図17のF−F矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した電子腕時計の拡大正面図である。(実施形態7) 図19のG−G矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した電子腕時計の拡大正面図である。(実施形態8) 図21のH−H矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した電子腕時計の拡大正面図である。(実施形態9) 図23のI−I矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した電子腕時計の正面図である。(実施形態10) この発明を適用した電子腕時計の正面図である。(実施形態11)
符号の説明
1、60 腕時計ケース
2 時計ガラス
3、40 時計モジュール
7 回路基板
9 検出素子
10、42 表示パネル
11、30 文字板
12 時計ムーブメント
13〜16、58、76、81 電極部
17、43、44 インターコネクタ
21〜24 CR発振回路
25 カウンタ
26 タイマー
27 制御回路
31 太陽電池素子
41 透明部材
46 液晶表示装置
57 見切り部材
61 内部ケース
61a 突起部
62 外部ケース
63 電極板
65 押釦スイッチ
66 釦部
70 リューズ
75 ベゼル
80 時計バンド
85 尾錠
86 電極線
C1〜C4 コンデンサ

Claims (16)

  1. 機器ケースと、
    この機器ケース内に収納されたモジュールと、
    このモジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、
    前記モジュールに設けられて情報を表示する表示部と、
    前記機器ケースに設けられて前記表示部を覆う保護ガラスと、
    この保護ガラスと前記表示部との間に設けられた透明部材と、
    この透明部材に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された透明な静電容量検出用の電極部と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記電極部が一面に設けられた前記透明部材の他面には、太陽電池素子が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 機器ケースと、
    この機器ケース内に収納されたモジュールと、
    このモジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、
    前記モジュールに設けられて情報を表示する電気光学的表示装置と、
    前記機器ケースに設けられて前記電気光学的表示装置を覆う保護ガラスと、
    前記電気光学的表示装置にその表示用の電極以外に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された透明な静電容量検出用の電極部と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  4. 機器ケースと、
    この機器ケース内に収納されたモジュールと、
    このモジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、
    前記モジュールに設けられて情報を表示する表示部と、
    この表示部の周囲に設けられた枠状の見切り部材と、
    この見切り部材の下面に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  5. 前記電極部は、複数箇所に設けられてそれぞれ前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 時計ガラスが設けられた時計ケースと、
    この時計ケース内に収納された時計モジュールと、
    この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、
    前記時計モジュールに設けられて指針を運針する時計ムーブメントと、
    前記時計ケース内に設けられて前記指針が上方で運針する合成樹脂製の文字板と、
    この文字板に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部と、
    を備えたことを特徴とする電子時計。
  7. 時計ケースと、
    この時計ケース内に収納された時計モジュールと、
    この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、
    前記時計モジュールに設けられた時刻表示部と、
    この時刻表示部の周囲に設けられた枠状の見切り部材と、
    この見切り部材の下面に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部と、
    を備えたことを特徴とする電子時計。
  8. 少なくとも外表面が金属で形成された時計ケースと、
    この時計ケース内に収納された時計モジュールと、
    この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、
    前記時計ケースの内部側面に設けられて一部が前記時計ケースの外部に露出する樹脂部材と、
    この樹脂部材の内周面に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部と、
    を備えたことを特徴とする電子時計。
  9. 時計ケースと、
    この時計ケース内に収納された時計モジュールと、
    この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、
    前記時計ケースに取り付けられた合成樹脂製のバンドと、
    このバンド中に埋設されて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部と、
    を備えたことを特徴とする電子時計。
  10. 時計ケースと、
    この時計ケース内に収納された時計モジュールと、
    この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、
    前記時計ケースの外面に設けられた合成樹脂製の外装部材と、
    この外装部材の内面側に設けられて前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続された静電容量検出用の電極部と、
    を備えたことを特徴とする電子時計。
  11. 前記外装部材は、軟質合成樹脂で形成されていることを特徴とする請求項10に記載の電子時計。
  12. 前記電極部は、複数箇所に設けられてそれぞれ前記回路基板の前記検出回路と電気的に接続されていることを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載の電子時計。
  13. 時計ケースと、この時計ケース内に収納された時計モジュールと、この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、前記時計ケースに設けられた導電性を有する外部操作部材とを備え、
    この外部操作部材に結合される静電容量の変化を前記回路基板の前記検出回路で検出することを特徴とする電子時計。
  14. 前記外部操作部材は、前記時計ケースに設けられた押釦スイッチであることを特徴とする請求項13に記載の電子時計。
  15. 前記外部操作部材は、前記時計ケースに設けられて前記時計モジュールに搭載された時計ムーブメントの指針を運針させて時刻を修正するリューズであることを特徴とする請求項13に記載の電子時計。
  16. 時計ケースと、この時計ケース内に収納された時計モジュールと、この時計モジュールに設けられて少なくとも静電容量の変化を検出する検出回路を有する回路基板と、前記時計ケースに取り付けられた合成樹脂製のバンドと、このバンドの先端部に設けられた導電性を有する尾錠と、この尾錠に接続されて前記バンド中に埋設された電極線とを備え、
    前記尾錠に結合される静電容量の変化を前記回路基板の前記検出回路で検出することを特徴とする電子時計。
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