JP2000106297A - タッチパネル付電子機器 - Google Patents

タッチパネル付電子機器

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JP2000106297A
JP2000106297A JP10278552A JP27855298A JP2000106297A JP 2000106297 A JP2000106297 A JP 2000106297A JP 10278552 A JP10278552 A JP 10278552A JP 27855298 A JP27855298 A JP 27855298A JP 2000106297 A JP2000106297 A JP 2000106297A
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conductive
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Hideo Tasaka
英夫 田坂
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Casio Computer Co Ltd
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  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチパネルの外形寸法を小さくすることで
電子機器の小型化を可能とすると共に、タッチパネルの
上面の周縁部の全周に亘って静電対策を行うことで、例
えば、タッチパネルの内部の端子電極パターン等から静
電気が流れ込むことによる回路基板のLSI等、電子機
器の内部機器への悪影響を防止するタッチパネル付電子
機器を提供する。 【解決手段】 タッチ操作されるタッチパネル6を備え
たタッチパネル付電子機器である。タッチパネル6の上
面の周縁部に配設された導電部材40(又は60)と、
導電部材40(又は60)を電気的にグランドに導通す
るアース部材(導電端子部40b又はコイルスプリング
80)とを備える。導電部材40(又は60)は、タッ
チパネル6の上面の周縁部の全周に亘るリング状の形状
である。導電部材40には、アース部材をなす可撓性の
導電端子部40bが一体形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タッチパネル付電
子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のタッチパネル付電子機器の静電対
策構造を図10及び図11に基づいて説明する。図10
は従来のタッチパネルの上側パネルを示す平面図、図1
1は従来のタッチパネル付電子機器の一例としての電子
腕時計を示す断面図である。
【0003】タッチパネルとは、例えば、下面に上側電
極パターンが形成された上側パネルと、上面に下側電極
パターンが形成された下側パネルと、上側パネルと下側
パネルとの間に介装され上側電極パターンと下側電極パ
ターンとの間にクリアランスを設定するためのスペーサ
等により概略構成されたものである。上側パネルは弾性
変形可能な材質からなり、上側パネルの所定位置を下方
向に押しつけて撓ませることで、上側電極パターンのう
ちの所定のパターンが前記クリアランスを介して下側電
極パターンのうちの対応するパターンに当接して導通す
る様になっている。
【0004】このようなタッチパネルを適用した従来の
電子腕時計が図11に示される。図11に示されるよう
に、タッチパネル100の上面の周縁部は両面接着テー
プ104によりベゼル105に対して貼付けられ、タッ
チパネル100の側面及び下面の周縁部はセンターケー
ス106に対して溶着されている。
【0005】図10に示されるようにタッチパネル10
0の上側パネル110の下面には複数の上側電極パター
ン(図示省略)と、これら上側電極パターンを外部と電
気的に接続する端子電極パターン102,…が形成され
ている。また、これら上側電極パターンの周囲で、か
つ、端子電極パターン102,…を避けた位置には、A
gパターン等の導電パターン101が形成されている。
この導電パターン101はコイルスプリング107によ
り回路基板108のグランド(ground)と導通さ
れている。これにより、帯電したユーザーがタッチパネ
ル100の上側パネル110を押圧したような場合に、
上側パネル110が帯電した静電気が、導電パターン1
01からコイルスプリング107を介して回路基板10
8のグランドへと流れるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の技術では、上側パネル110の下面に形成された
上側電極パターンの周りに導電パターン101を形成し
た構造であったため、導電パターン101を形成するの
に必要な面積分だけタッチパネル100の上側パネル1
10の水平面積(外形寸法)が大きくなってしまうとい
う問題があった。従って、タッチパネル100の外形寸
法が大きくなり、電子機器(例えば電子腕時計)の小型
化が困難であるといった問題があった。また、導電パタ
ーン101は、端子電極パターン102,…を避けて形
成する必要があったため、端子部102,…の静電対策
はなされておらず、静電気が端子部102,…と電気的
に接続されている回路基板のLSIへと流れてしまう可
能性があり、この場合、LSIに悪影響を及ぼすおそれ
があった。
【0007】そこで、本発明の課題は、タッチパネルの
外形寸法を小さくすることで電子機器の小型化を可能と
すると共に、タッチパネルの上面の周縁部の全周に亘っ
て静電対策を行うことで、例えば、タッチパネルの内部
の端子電極パターン等から静電気が流れ込むことによる
回路基板のLSI等、電子機器の内部機器への悪影響を
防止するタッチパネル付電子機器を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、タッチ操作されるタッチパネル
(図4等の6)を備えたタッチパネル付電子機器(例え
ば図1等の腕時計1または腕時計50)の静電対策構造
であって、前記タッチパネルの上面(詳細には図4等に
示されるタッチパネルの上側パネル30の上面または図
9等に示されるタッチパネルの上側パネル70の上面)
の周縁部には導電性の導電部材(図4等の40または図
9等の60)が配設され、該導電部材はアースされてい
ることを特徴としている。
【0009】タッチパネル付電子機器としては、例え
ば、腕時計やパーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を電子腕時計に適
用した場合の実施の各形態例を図1から図9に基づいて
説明する。
【0011】<第一の実施の形態例>以下に、本発明に
係る第一の実施の形態例を図1から図6に基づいて説明
する。図1は本発明を適用した電子機器の一例としての
腕時計を示す正面図、図2は図1の断面図、図3は図2
の要部拡大図、図4は要部の各構成要素の分解斜視図、
図5は本発明に係る導電部材を示す平面図、図6はタッ
チパネルの上側パネルに導電部材を取り付けた状態を示
す平面図である。
【0012】この実施の形態例の腕時計(電子機器)1
は、図1から図3に示されるように、合成樹脂、金属な
どにより成型された本体ケース2、本体ケース2に形成
されたバンド取付部2a,2aに取付けられた時計バン
ド4、合成樹脂等により成型され本体ケース2の上部に
固定されたリング状のベゼル3、ベゼル3の開口部3a
から覗くタッチパネル6、本体ケース2の下部にはめ込
まれたOリング7を介してビス8,…により本体ケース
2に取付けられた導電性の裏蓋5等により外観構成され
ている。
【0013】本体ケース2の内部には、タッチパネル6
の下方に配設された情報表示手段たるLCD(液晶表示
装置)9、LCD9の下方に配設されたEL(発光パネ
ル)10、EL10の下方に配設され上部にLSI11
を有する回路基板12、裏蓋5の上方に配設された地板
17、地板17の上にそれぞれ配設され回路基板12、
EL10、LCD9等に電力を供給する電池16、およ
びハウジング15等が備えられ、腕時計1が概略構成さ
れている。
【0014】LCD9は、インターコネクター13によ
り回路基板12と電気的に接続され、インターコネクタ
ー13を介した回路基板12の制御により時刻等の情報
を表示するものである。このLCD9は、本体ケース2
に形成された開口部2c(図4参照)を介して、腕時計
1の正面側から、後述するように透光性材からなるタッ
チパネル6を通して視認できるようになっている。EL
10は電界の印加により光を発するものであり、LCD
9のバックライトとして機能する。これにより、LCD
9に表示される情報を暗所でも容易に視認可能となる。
【0015】タッチパネル6は、詳細には図4に示され
るように、下面に上側電極パターン31,…が形成され
た上側パネル30、上側パネル30の周縁部に対応した
略環状形状の絶縁性のスペーサ33、スペーサ33と、
同じく絶縁性の略コ字状のスペーサ35とを貼付ける略
環状形状の粘着シート34、上面に下側電極パターン3
7,…が形成された下側パネル36、下側パネル36の
下面に当接する印刷38等により構成されている。
【0016】上側電極パターン31,…は、同じく上側
パネル30の下面に形成された端子電極パターン32,
…のうちの各々対応する端子電極パターン32,…と電
気的に接続されている。また、下側電極パターン37,
…の端部には端子部37a,…が形成されている一方
で、粘着シート34の端子部37a,…と対応する部位
には例えば異方性導電接着剤からなる導電部34a,…
が形成され、この導電部34a,…の下面はそれぞれ端
子部37a,…に貼付けられている。さらに、スペーサ
33の導電部34a,…と対応する部位には切り欠き部
33a,…が形成されており、導電部34a,…の上面
はそれぞれ切り欠き部33a,…を介して各々対応する
端子電極パターン32,…に貼付けられている。これに
より、下側電極パターン37,…も導電部34a,…を
介して端子電極パターン32,…のうちの各々対応する
端子電極パターン32,…と電気的に接続されている。
これら端子電極パターン32,…はインターコネクター
14と電気的に接続され、インターコネクタ14を介し
て回路基板12と電気的に接続されている。
【0017】上側パネル30は弾性変形可能であり、上
側パネル30の所定位置を下方向に押圧して、所定の上
側電極パターン31,…を所定の下側電極パターン3
7,…へと当接させることで所定の電気的信号が発生
し、回路基板12により、例えば時刻の設定等の所定の
処理を行うようになっている。また、上側パネル30、
上側電極パターン31,…、下側電極パターン37,
…、下側パネル36はそれぞれ透光性材からなってい
る。従って、前述したようにLCD9に表示される情報
はタッチパネル6を通して視認できるようになってい
る。このようなタッチパネル6は、略環状形状の両面接
着テープ46により本体ケース2の上面の周縁部に形成
された溝部2bに対して貼付けられている。
【0018】次ぎに、本発明に係る導電部材40は、図
5に示されるように、タッチパネル6の周縁部の全周に
亘るリング状の形状を有するものである。この導電部材
には、可撓性を有する導電端子部(アース部材)40a
が一体形成されている。このような導電部材40の下面
は、タッチパネル6の周縁部に沿ったリング状の導電性
の両面接着テープ45によりタッチパネル6の上側パネ
ル30の上面に貼付けられている。また、ベゼル3は導
電部材40に対応するリング状の両面接着テープ39に
より導電部材40の上面に貼付けられている。ここで、
ベゼル3は、両面接着テープ39による固定だけではな
く、溶着部3bにおいて本体ケース2に対して溶着さ
れ、本体ケース2に対して確実に取付けられている。
【0019】また、本体ケース2には、導電端子部40
aを挿通するための挿通孔2d(図4参照)が形成され
ている。導電端子部40aは自由に撓ませることが可能
であるため、図3に詳細が示されるように導電端子部4
0aは挿通孔2d、本体ケース2の内周等に沿って蛇行
して、その端部が裏蓋5へと当接されている。これによ
り、タッチパネル6の上側パネル30は、両面接着テー
プ45、導電部材40、および導電端子部40aを介し
て、裏蓋5へとアースされており、タッチパネル6の静
電対策がなされている。
【0020】従って、帯電したユーザーがタッチパネル
6の上側パネル30の上面を押圧したような場合には、
静電気は上側パネル30の上面の周縁部の全周に亘って
配設された導電部材40から導電端子部40aを介して
裏蓋5へと流れる。従って、上側パネル30の下面に形
成された上側電極パターン31,…や端子電極パターン
32,…へと流れてしまうことにより、LSI11等の
内部機器に悪影響が出てしまうといったことを防止でき
る。
【0021】以上のような構成の本発明に係る第一の実
施の形態例によれば、タッチパネル6の上側パネル30
の上面に導電部材40を取り付けて静電対策を行ったの
で、導電部材40を上側パネル30に取付けるために上
側パネル30の水平面積を大きく設定する必要が無く、
タッチパネル6の外形寸法を小さく抑えることができ、
腕時計1(電子機器)の小型化も可能となる。
【0022】また、タッチパネル6の上側パネル30の
上面の周縁部の全周に亘って導電部材40が取付けられ
ているので、上側パネル30のうち、裏側に端子電極パ
ターン32,…が形成されている部分も導電部材40を
介して裏蓋5へとアースされ、静電気によって回路基板
12のLSI11等の内部機器への悪影響が出るといっ
たことを確実に防止することができる。
【0023】さらに、導電部材40をアースするための
導電端子部40aが導電部材40と一体形成されている
ので、例えば導線等を半田付け等により接合するなどと
いった必要が無く、腕時計1の組立作業の簡略化が図れ
る。また、導電端子部40aが可撓性であるので、導電
端子部40aを自由に屈曲させて任意の経路を通して導
電部材40をアースすることができる。
【0024】なお、上記の第一の実施の形態例では、導
電部材40の導電端子部40aを裏蓋5へと当接させて
導電部材40をアースする構成としたが、導電端子部4
0aを、例えば回路基板12のグランドへとアースする
など、アースする場所は適宜変更可能である。さらに、
導電部材40に導電端子部40aを一体形成する構成と
したが、本発明はこれに限らず、導電部材40がタッチ
パネル6の上側パネル30の上面の周縁部に配設された
構成であればよく、例えば、導線や導電パターン等を配
してこれら導線や導電パターン等により導電部材40を
適当な場所へとアースすればよい。
【0025】<第二の実施の形態例>以下に、本発明に
係る第二の実施の形態例を図7から図9に基づいて説明
する。図7は本発明を適用した電子機器の一例としての
腕時計の断面図、図8は図7の要部拡大図、図9はタッ
チパネルの上側パネルに導電部材を取り付けた状態を示
す平面図である。
【0026】第二の実施の形態例における腕時計50の
各構成要素は、上述した第一の実施の形態例における腕
時計1の各構成要素とほぼ同じであるので、同一の構成
要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0027】この第二の実施の形態例では、第一の実施
の形態例における導電部材40のかわりに図9に示され
るような導電部材60を用いる。この導電部材60は、
導電端子部40aが一体形成されていない点で導電部材
40と異なる。第二の実施の形態例におけるタッチパネ
ル6の上側パネル70は、図8に示されるように、圧縮
型のコイルスプリング(アース部材)80を挿通するた
めの挿通孔70aが形成されている点で第一の実施の形
態例における上側パネル30と異なる。従って、タッチ
パネル6の下側から、上側パネル70の挿通孔70aを
介して、導電部材60の一部が臨めるようになってい
る。
【0028】また、本体ケース2に形成されたコイルス
プリング80を挿通するための挿通孔2d、ハウジング
15に形成された同様の挿通孔15a等に圧縮型のコイ
ルスプリング80が挿通され、コイルスプリング80は
導電部材60と裏蓋5とで挟持されて圧縮された状態で
配設されている。
【0029】これにより、導電部材60はコイルスプリ
ング80を介して裏蓋5へとアースされた状態となって
いる。従って、帯電したユーザーがタッチパネル6の上
側パネル70の上面を押圧したような場合には、静電気
が導電部材60からコイルスプリング80を介して裏蓋
5へと流れ、上側パネル70の下面に形成された上側電
極パターン31,…や端子電極パターン32,…へと静
電気が流れてしまうことを防止できる。
【0030】このように、第二の実施の形態例によれ
ば、腕時計50に静電対策が施され第一の実施の形態例
と同様に、静電気によってLSI11等の内部機器に悪
影響が出ることを防止できる。また、導電部材60と裏
蓋5との間に圧縮させた状態で配設した圧縮型のコイル
スプリング80を介して導電部材60をアースしたの
で、腕時計50に衝撃が加わるなどしても、コイルスプ
リング80がずれてしまうといったことが無く、常に安
定して優れた静電対策性能を発揮することができる。
【0031】なお、上記の第二の実施の形態例では、導
電部材60を、コイルスプリング80を介して裏蓋5へ
とアースする構成としたが、コイルスプリング80を、
例えば回路基板12のグランドへとアースするなど、ア
ースする場所は適宜変更可能である。
【0032】また、上記の第一・第二の実施の形態例で
は、タッチパネル付電子機器として腕時計を例示した
が、タッチパネル付電子機器としては、この他にも、例
えばパーソナルコンピュータ等、タッチパネルを有する
電子機器全般に適用可能である。さらに、タッチパネル
として、上側パネルと下側パネルにそれぞれ電極パター
ンが形成され、タッチパネルの上面を押圧操作すること
により当接する電極パターン同士の組み合わせにより所
定の電気的信号が発生するタイプのものを例示したが、
タッチパネルとしては、この他にも、例えば、ユーザー
がタッチパネルの表面に触れることで、人体の静電気の
作用で所定の電気的信号が発生する静電容量式のタッチ
パネル等でも良い。加えて、その他、具体的細部構造等
は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可
能である。
【0033】このように、この実施形態(請求項1記載
の発明)に係るタッチパネル付電子機器は、タッチ操作
されるタッチパネル6を備えたタッチパネル付電子機器
であって、タッチパネル6の上面の周縁部に配設された
導電部材40(又は60)と、導電部材40(又は6
0)を電気的にグランドに導通するアース部材(導電端
子部40a又はコイルスプリング80)とを備えたこと
を特徴としている。
【0034】この実施形態(請求項1記載の発明)によ
れば、タッチパネル6に配設された導電部材40(又は
60)がアース部材(導電端子部40a又はコイルスプ
リング80)を介して電気的にグランドに導通している
ので、例えば帯電したユーザーがタッチパネル6の上面
をタッチ操作したような場合には、導電部材40(又は
60)からアース部材(導電端子部40a又はコイルス
プリング80)を介してグランドへと静電気が流れる。
従って、タッチパネル6の上面の裏側、即ちタッチパネ
ル6の内部の電極等に静電気が流れることにより電子機
器の内部機器に悪影響を与えるといったことを防止でき
る。また、タッチパネル6の上面の周縁部に導電性の導
電部材40(又は60)を配設してタッチパネル6の静
電対策を施した構造であるので、導電部材40(又は6
0)をタッチパネル6に取付けてタッチパネル6に静電
対策を行うためにタッチパネル6の水平面積を広く設定
する必要が無く、タッチパネル6の外形寸法を小さく抑
えることができる。
【0035】この実施形態(請求項2記載の発明)は、
請求項1記載のタッチパネル付電子機器であって、導電
部材40(又は60)は、タッチパネル6の上面の周縁
部の全周に亘るリング状の形状であることを特徴として
いる。
【0036】この実施形態(請求項2記載の発明)によ
れば、導電部材40(又は60)は、タッチパネル6の
上面の周縁部の全周に亘るリング状の形状であるので、
タッチパネル6の上面の周縁部の全周に亘って静電対策
が施されている。従って、タッチパネル6の内部の電極
等に静電気が流れることにより電子機器の内部機器に悪
影響を与えるといったことをより確実に防止できる。
【0037】この実施形態(請求項3記載の発明)は、
請求項1又は2記載のタッチパネル付電子機器であっ
て、導電部材40には、アース部材をなす可撓性の導電
端子部40aが一体形成されていることを特徴としてい
る。
【0038】この実施形態(請求項3記載の発明)によ
れば、導電部材40をアースするための導電端子部40
aが導電部材40と一体形成されているので、例えば導
線等を半田付け等により接合するなどといった必要が無
く、電子機器の組立作業の簡略化が図れる。また、導電
端子部40aが可撓性であるので、導電端子部40aを
自由に屈曲させて任意の経路を通して導電部材40をア
ースすることができる。
【0039】この実施形態(請求項4記載の発明)は、
請求項1、2又は3記載のタッチパネル付電子機器であ
って、本体ケース2と、本体ケース2の裏側に取付けら
れた導電性の裏蓋5とを備え、アース部材(導電端子部
40a)は、裏蓋5に電気的に接続されていることを特
徴としている。
【0040】この実施形態(請求項4記載の発明)によ
れば、導電部材40が、アース部材(導電端子部40
a)を介して、電子機器の本体ケース2の裏側に取付け
られた導電性の裏蓋5へとアースされているので、例え
ば帯電したユーザーがタッチパネル6の上面をタッチ操
作したような場合にはアース部材(導電端子部40a)
を介して、静電気が裏蓋5へと流れる。従って、タッチ
パネル6の内部の電極等に静電気が流れることにより電
子機器の内部機器に悪影響を与えるといったことを防止
できる。
【0041】この実施形態(請求項5記載の発明)は、
請求項1、2又は3記載のタッチパネル付電子機器であ
って、アース部材(導電端子部40a)は、タッチパネ
ル付電子機器の内部の回路基板12のグランドに電気的
に接続されていることを特徴としている。
【0042】この実施形態(請求項5記載の発明)によ
れば、導電部材40が、アース部材(導電端子部40
a)を介して電子機器の内部の回路基板12のグランド
へとアースされているので、例えば帯電したユーザーが
タッチパネル6の上面をタッチ操作したような場合に
は、導電部材40からアース部材(導電端子部40a)
を介して静電気が回路基板12のグランドへと流れる。
従って、タッチパネル6の内部の電極等に静電気が流れ
ることにより電子機器の内部機器に悪影響を与えるとい
ったことを防止できる。
【0043】この実施形態(請求項6記載の発明)は、
請求項1又は2記載のタッチパネル付電子機器であっ
て、タッチパネル6には導電部材60と対応する挿通孔
70aが形成され、導電部材60は、圧縮された状態で
挿通孔70aに一端が挿通された、アース部材をなす圧
縮型のコイルスプリング80を介して前記グランドに電
気的に接続されていることを特徴としている。
【0044】この実施形態(請求項6記載の発明)によ
れば、タッチパネル6には導電部材60と対応する挿通
孔70aが形成され、導電部材60は、圧縮された状態
で挿通孔70aに一端が挿通された、アース部材をなす
圧縮型のコイルスプリング80を介して前記グランドに
電気的に接続されているので、帯電したユーザーがタッ
チパネル6を押圧したような場合には、タッチパネル6
の上面が帯電した静電気が、タッチパネル6の内部へと
流れる前に、タッチパネル6の上面に配設された導電部
材60からコイルスプリング80を介して裏蓋5へと流
れる。従って、タッチパネル6の内部の電極等に静電気
が流れることにより電子機器の内部機器に悪影響を与え
るといったことを防止できる。また、導電部材60と裏
蓋5との間に圧縮させた状態で配設した圧縮型のコイル
スプリング80を介して導電部材60をアースしたの
で、腕時計50に衝撃が加わるなどしても、コイルスプ
リング80がずれてしまうといったことが無く、常に安
定して優れた静電対策性能を発揮することができる。
【0045】この実施形態(請求項7記載の発明)は、
請求項6記載のタッチパネル付電子機器であって、本体
ケース2と、本体ケース2の裏側に取付けられた導電性
の裏蓋5とを備え、圧縮型のコイルスプリング80は裏
蓋5に電気的に接続されていることを特徴としている。
【0046】この実施形態(請求項7記載の発明)によ
れば、導電部材60が、コイルスプリング80を介して
電子機器の本体ケース2の裏側に取付けられた導電性の
裏蓋5へとアースされているので、例えば帯電したユー
ザーがタッチパネル6の上面をタッチ操作したような場
合には、導電部材60からコイルスプリング80を介し
て裏蓋5へと静電気が流れる。従って、タッチパネル6
の内部の電極等に静電気が流れることにより電子機器の
内部機器に悪影響を与えるといったことを防止できる。
【0047】この実施形態(請求項8記載の発明)は、
請求項6記載のタッチパネル付電子機器であって、圧縮
型のコイルスプリング80はタッチパネル付電子機器の
内部の回路基板12のグランドに電気的に接続されてい
ることを特徴としている。
【0048】この実施形態(請求項8記載の発明)によ
れば、導電部材60がコイルスプリング80を介して電
子機器の内部の回路基板12のグランドへとアースされ
ているので、例えば帯電したユーザーがタッチパネル6
の上面をタッチ操作したような場合には、導電部材60
からコイルスプリング80を介して回路基板12のグラ
ンドへと静電気が流れる。従って、タッチパネル6の内
部の電極等に静電気が流れることにより電子機器の内部
機器に悪影響を与えるといったことを防止できる。
【0049】この実施形態(請求項9記載の発明)は、
請求項1から8のいずれかに記載のタッチパネル付電子
機器であって、タッチパネル6は透明タッチパネルであ
り、タッチパネル6の下方には情報表示手段(例えばL
CD9)が配設され、導電部材40は、情報表示手段9
の情報表示領域に対応する部分を避けて配設されている
ことを特徴としている。
【0050】この実施形態(請求項9記載の発明)によ
れば、タッチパネル6が透明タッチパネルであり、導電
部材40は情報表示手段9の情報表示領域に対応する部
分を避けてタッチパネル6の上面に配設されているの
で、電子機器のタッチパネル6に請求項1から請求項8
のいずれかに記載の静電対策が施されていると共に、タ
ッチパネル6の上面に導電部材40を配設することによ
りタッチパネル6の下方に配設された情報表示手段9に
表示される情報の視認が妨げられるといったことを防止
できる。
【0051】
【発明の効果】本発明に係るタッチパネル付電子機器に
よれば、タッチパネルの上面の周縁部に配設した導電性
の導電部材をアース部材によりアースした構造であるの
で、タッチパネルの静電対策性能を発揮すると共に、導
電部材をタッチパネルに配設してタッチパネルに静電対
策を行うためにタッチパネルの水平面積を広く設定する
必要が無く、タッチパネルの外形寸法を小さく抑えるこ
とができる。従って、電子機器自体の小型化も可能とな
る。また、特に、導電部材をタッチパネルの上面の周縁
部の全周に亘るリング状の形状とすることにより、より
効果的にタッチパネルの静電対策を行うことができる。
【0052】さらに、導電部材をアースするために、ア
ース部材をなす可撓性の導電端子部を導電部材と一体形
成することにより、例えば導線等を半田付け等により導
電部材に接合するなどといった必要が無くなり、電子機
器の組立作業の簡略化が図れる。また、導電端子部が可
撓性であるので、導電端子部を自由に屈曲させて任意の
経路を通して導電部材をアースすることができる。
【0053】導電部材を、電子機器の本体ケースの裏側
に取付けられた導電性の裏蓋、または、電子機器の内部
の回路基板のグランドへとアースした構造とした場合、
導電部材から裏蓋、または、回路基板のグランドへと静
電気が放電され、確実に静電対策性能を発揮する。
【0054】また、タッチパネルに導電部材と対応する
挿通孔を設けて、圧縮された状態でこの挿通孔に一端が
挿通された圧縮型のコイルスプリングを介して導電部材
をアースしてもよく、この場合、電子機器に衝撃が加わ
るなどしても、コイルスプリングがずれてしまうといっ
たことが無く、常に安定して優れた静電対策性能を発揮
することができる。
【0055】さらに、タッチパネルが透明タッチパネル
であり、タッチパネルの下方には情報表示手段が配設さ
れた構造の場合、情報表示手段の情報表示領域に対応す
る部分を避けて導電部材を配設することで、タッチパネ
ルに導電部材を配設することによりタッチパネルの下方
に配設された情報表示手段に表示される情報の視認が妨
げられることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電子機器の一例としての腕時
計を示す正面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】要部の各構成要素の分解斜視図である。
【図5】本発明に係る導電部材を示す平面図である。
【図6】タッチパネルの上側パネルに導電部材を取り付
けた状態を示す平面図である。
【図7】本発明を適用した電子機器の一例としての腕時
計の断面図である。
【図8】図7の要部拡大図である。
【図9】タッチパネルの上側パネルに導電部材を取り付
けた状態を示す平面図である。
【図10】従来のタッチパネルの上側パネルを示す平面
図である。
【図11】従来のタッチパネル付電子機器の一例として
の電子腕時計を示す断面図である。
【符号の説明】
1,50 電子機器(腕時計) 2 本体ケース 5 裏蓋 6 タッチパネル 9 LCD 11 LSI 12 回路基板 30,70 上側パネル 31 上側電極パターン 32 端子電極パターン 37 下側電極パターン 40,60 導電部材 40a 導電端子部 80 コイルスプリング

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タッチ操作されるタッチパネルを備えた
    タッチパネル付電子機器であって、 前記タッチパネルの上面の周縁部に配設された導電部材
    と、 該導電部材を電気的にグランドに導通するアース部材と
    を備えたことを特徴とするタッチパネル付電子機器。
  2. 【請求項2】 前記導電部材は、前記タッチパネルの上
    面の周縁部の全周に亘るリング状の形状であることを特
    徴とする請求項1記載のタッチパネル付電子機器。
  3. 【請求項3】 前記導電部材には、前記アース部材をな
    す可撓性の導電端子部が一体形成されていることを特徴
    とする請求項1又は2記載のタッチパネル付電子機器。
  4. 【請求項4】 本体ケースと、 本体ケースの裏側に取付けられた導電性の裏蓋と、 を備え、 前記アース部材は、前記裏蓋に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のタッチパネ
    ル付電子機器。
  5. 【請求項5】 前記アース部材は、前記タッチパネル付
    電子機器の内部の回路基板のグランドに電気的に接続さ
    れていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のタ
    ッチパネル付電子機器。
  6. 【請求項6】 前記タッチパネルには前記導電部材と対
    応する挿通孔が形成され、 前記導電部材は、圧縮された状態で前記挿通孔に一端が
    挿通された、前記アース部材をなす圧縮型のコイルスプ
    リングを介して前記グランドに電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のタッチパネル付
    電子機器。
  7. 【請求項7】 本体ケースと、 本体ケースの裏側に取付けられた導電性の裏蓋と、 を備え、 前記圧縮型のコイルスプリングは前記裏蓋に電気的に接
    続されていることを特徴とする請求項6記載のタッチパ
    ネル付電子機器。
  8. 【請求項8】 前記圧縮型のコイルスプリングは前記タ
    ッチパネル付電子機器の内部の回路基板のグランドに電
    気的に接続されていることを特徴とする請求項6記載の
    タッチパネル付電子機器。
  9. 【請求項9】 前記タッチパネルは透明タッチパネルで
    あり、 該タッチパネルの下方には情報表示手段が配設され、 前記導電部材は、前記情報表示手段の情報表示領域に対
    応する部分を避けて配設されていることを特徴とする請
    求項1から8のいずれかに記載のタッチパネル付電子機
    器。
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