JP2020098117A - 重量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】秤量コンベアを用いた重量測定装置において長さが異なる多様な品種の被測定物に対応して安定計量を可能とする。【解決手段】重量測定装置1は、コンベア長が可変とされた秤量コンベア3と搬入コンベア2を備える。秤量コンベアは、被測定物の長さと、秤量コンベアが測定時間内に被測定物を搬送する長さの合計以上の長さに設定され、搬送コンベアのコンベア長は、所定の値から秤量コンベアのコンベア長を引いた値に設定される。秤量コンベアの長さを被測定物の長さ等に基づいて重量測定に適した長さに設定されるので、どのような長さの被測定物についても安定した重量測定を行える。【選択図】図1

Description

本発明は、被測定物を搬送しながら重量を測定する秤量コンベアと、秤量コンベアに隣接して設けられた搬送コンベアとを有する重量測定装置に係り、特に、秤量コンベアと搬送コンベアの搬送方向の長さを変更できるようにすることで、長さの異なる多様な種類の被測定物について最適な重量測定を行える重量測定装置に関するものである。
下記特許文献1には、長いコンベアと短いコンベアの2つのコンベアを有し、これら2つのコンベア同士を互いに交換可能とした重量選別装置の発明が開示されている。この重量選別装置は、被計量物40を搬送する助走部3と、被計量物40の重量を計量する秤量部4とを有する測定部2を備えている。助走部3は、助走コンベア5aと、この助走コンベア5aを着脱自在に支持する一対の助走部取付板9a,9aと、助走部モータ16aとで構成されている。秤量部4は、秤量手段30と、秤量コンベア5bと、この秤量コンベア5bを着脱自在に支持する一対の秤量部取付板9b,9bと、助走部モータ16aと回転対称となる位置に設けられる秤量部モータ16bとで構成されている。
助走部取付板9aと秤量部取付板9bとは対称形状であるため、助走コンベア5aと秤量コンベア5bとは互いに交換可能であり、一方は長く、他方は短くなっている。従って、搬送方向に長い一方のコンベアを秤量コンベア5bとし、搬送方向に短い他方のコンベアを助走コンベア5aとすることで、全長が長い被計量物40を好適に計量できる。また、搬送方向に短い他方のコンベアを秤量コンベア5bとし、搬送方向に長い一方のコンベアを助走コンベア5aとすることで、全長が短い被計量物40を好適に計量できる。このように、長さの異なる被計量物であっても、被計量物40の長さに応じて秤量部4の秤量コンベア5bを長くしたり、短くしたりすることで対応が可能となり、秤量コンベアのベルトスピードを変えずに同じ仕事能力で計量することができる。
特開2005−187170号公報
被測定物の重量を測定する重量測定装置として、被測定物を搬送しながら重量を測定する秤量コンベアを用いた装置が知られている。このような重量測定装置のラインでは、搬送方向の長さが異なる複数種類の被測定物を対象とし、生産計画の変更等により被測定物の種類を随時変更する場合があるため、通常は最も長い被測定物に適した長さの秤量コンベアが組み込まれた機種を選定するのが普通である。
ところが、このような重量測定装置に対する被測定物の投入において、秤量コンベアが重量を測定しながら被測定物を搬送する長さである秤量長さ(又は秤量コンベア長)よりも被測定物の方が相対的に短く、秤量コンベアに対する投入ピツチ(間隔)が短いと、秤量コンベアに2個の被測定物が同時に載置されて搬送される所謂2個乗りの状況となり、重量測定が不可能となる場合がある。例えば、重量測定装置の前段に生産ラインが接続されているような場合には、被測定物を効率的に生産して下流の重量測定装置に連続的に送り出していく必要上、被測定物を、その長さに応じた能力(搬送ピッチ)で搬送することが一般的である。すなわち、相対的に短い被測定物であれば相対的に短い搬送ピッチで搬送し、また相対的に長い被測定物であれば相対的に長い搬送ピッチで搬送するが、このような場合において、相対的に長い秤量コンベア長の秤量コンベアで相対的に短い被測定物を測定しようとすると、前記2個乗りが発生しやすい。このように相対的に長い秤量コンベア長の秤量コンベアで相対的に短い被測定物を測定する場合において、前記2個乗りの発生を避けるためには、重量測定装置に被測定物を供給する生産ラインの生産能力を落とし、秤量コンベアに入ってくる被測定物の間隔を長くする必要がある。しかしこれでは、被測定物の長さに応じて重量測定作業の効率が決定されてしまい、生産効率が低下するという問題がある。
また、前記2個乗りの発生を避ける他の解決手段として、秤量コンベアの搬送速度と、その前段の搬送速度との間に速度差を設けるべく、秤量コンベアの前段に助走コンベアと呼ばれる加速用の搬送コンベアを設けることも考えられる。すなわち、2個乗りが発生しないように、秤量コンベアの上流側の隣部に助走コンベアを設け、これをさらに上流の搬送コンベア及び秤量コンベアより大きい速度で駆動する。この場合、助走コンベアの上流の搬送ラインから被測定物が短いピッチで送られてくると、助走コンベアに乗り移った被測定物は、上流の搬送ラインよりも早い速度で搬送されるため、上流側にある被測定物と引き離されてピッチが大きくなった状態で秤量コンベアに送り込まれることになる。
しかしながら、このような助走コンベアを用いた増速による引き離しにより、被測定物の間隔や姿勢に乱れが生じることがあり、またコンベア速度が上がることで測定精度が低下することがあった。また、助走コンベアを設ければ、重量測定装置は全体としての機長が長くなる。さらに、助走コンベアの代替手段として、搬送されている被測定物を所定位置に留め置く開閉自在のシャッタ手段等を搬送ライン中に設け、被測定物の間隔を調整することも考えられるが、このような追加の機構を搬送ラインに付設すれば、結局助走コンベアを設けた場合と同様、重量測定装置として構成が冗長になり、全体としての機長が長くなることは避けられない。
上記特許文献1に開示された重量選別装置の発明によれば、秤量部の秤量コンベアに長いコンベアを用いたり、短いコンベアを用いたりすることで、長さの異なる被計量物に対応することが可能であるものとされているが、秤量コンベアの秤量長さ(秤量コンベア長)は2種類しかなく、多様な長さの被測定物を任意に測定対象とすることはできず、結局上述した問題は解決できない。
本発明は、以上説明した従来の技術における課題に鑑みてなされたものであり、秤量コンベアを用いる重量測定装置において、搬送方向の長さが異なる多様な品種の被測定物に対応して安定計量が可能な重量測定装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載された重量測定装置1は、
被測定物を搬送しながら重量を測定するとともに、被測定物の長さに応じて搬送方向の長さが変更できる秤量コンベア3と、
前記秤量コンベア3との間で被測定物を連続して搬送できるように前記秤量コンベア3に隣接して設けられ、被測定物の長さに応じて搬送方向の長さが変更できる搬送コンベア2と、
を具備することを特徴としている。
請求項2に記載された重量測定装置1は、請求項1記載の重量測定装置1において、
前記秤量コンベア3と前記搬送コンベア2の搬送方向の長さの合計値が所定の値に定められており、被測定物の長さに応じて設定された前記秤量コンベア3の搬送方向の長さに応じて、前記搬送コンベア2の搬送方向の長さが設定されることを特徴としている。
請求項3に記載された重量測定装置1は、請求項1又は2に記載の重量測定装置1において、
前記搬送コンベア2は、前記秤量コンベア3の上流側に設けられた搬入コンベア2と、前記秤量コンベア3の下流側に設けられた搬出コンベアの少なくとも何れか一方であることを特徴としている。
請求項4に記載された重量測定装置1は、請求項1乃至3に記載の重量測定装置1において、
被測定物の長さと、前記秤量コンベア3が測定時間内に被測定物を搬送する長さの合計以上の長さとなるように、前記秤量コンベア3の搬送方向の長さを設定する制御部10を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載された重量測定装置によれば、秤量コンベアの長さを、被測定物の長さ等の検査条件等に基づいて重量測定に適した長さに設定することができるため、どのような長さの被測定物についても安定した重量測定を行うことができる。
請求項2に記載された重量測定装置によれば、安定した重量測定を行うために被測定物の長さに対応して秤量コンベアの長さを設定し、設定した秤量コンベアの長さに対応して搬送コンベアの長さを適宜に決定することにより、秤量コンベアと搬送コンベアの搬送方向の長さの合計値を所定の値とすることができる。このため、被測定物の長さに応じて秤量コンベアと搬送コンベアの長さを変更しても、重量測定装置の全体としての機長は変わらず、重量測定装置の設置位置に必要とされるスペースに変更は生じない。
請求項3に記載された重量測定装置によれば、被測定物を搬入コンベアで秤量コンベアに搬入する構成とすることもできるし、秤量コンベアで重量測定した被測定物を搬出コンベアで搬出する構成とすることもできる。
請求項4に記載された重量測定装置によれば、秤量コンベアの長さを、被測定物の長さ等の検査条件等に基づき、被測定物の長さと、前記秤量コンベアが測定時間内に被測定物を搬送する長さの合計以上の長さに設定することができるため、どのような長さの被測定物についても安定した重量測定を確実に行うことができる。
本発明の実施形態である重量測定装置の機構部分の模式的構成図であって、分図(a)は下流側の秤量コンベアが上流側の搬入コンベアよりも長い場合を示しており、分図(b)は上流側の搬入コンベアが下流側の秤量コンベアよりも長い場合を示している。 本発明の実施形態である重量測定装置における制御部等の機能ブロック図である。
実施形態の重量測定装置1を図1及び図2を参照して説明する。
図1は、実施形態の重量測定装置1のうち、主として機構部分の構成を模式的に示す構成図である。この重量測定装置1における被測定物の搬送方向は、図1中に矢印で示した通りである。この重量測定装置1は、図中左方の上流側から同右方の下流側に被測定物を搬送する機能と、搬送中に被測定物の重量を測定する機能を備えている。これらの機能を実現する構成として、重量測定装置1は、上流側から搬送された被測定物を受け取って搬送する搬送コンベアとしての搬入コンベア2(図において左側)と、搬入コンベア2の下流側に隣接して設けられ、搬入コンベア2から受け渡された被測定物を搬送しながら重量を測定する秤量コンベア3(図において右側)を備えている。なお、図1には示さないが、秤量コンベア3は秤量手段に搭載されており、秤量手段が秤量コンベア3の重量と搬送中の被測定物の重量の合計値を測定し、合計値から秤量コンベア3の重量を差し引いた値が被測定物の重量の測定値として出力される。
図1(a)と図1(b)を比較すると分かるように、下流側(右側)の秤量コンベア3は、搬送方向の長さを変更することができる構成となっている。すなわち、秤量コンベア3は、5個のローラR1〜R5にベルト4を掛け回した構造となっており、さらに5個のローラR1〜R5のうち、上流側の一端部のローラR1と、ベルト4の回転方向について一端部のローラR1の上流側隣部のローラR2の2つが移動可能となっている。そして、両ローラR1,R2を、一定の間隔を保つように図示しない連結板に回動自在に取り付け、コンベア長設定手段5によって前記連結板を搬送方向に沿って移動させることにより、一端部のローラR1の位置を、所定の移動範囲の中で、搬送方向の任意の位置に設定しながら、ローラR1とベルト4の接触面の面積が必要な値に維持された安定的な搬送性能を発揮することができる。また、ローラR2に隣接する下部のローラR3は、ローラR1、R2の移動に伴って生じうるベルト4の張力の変動を調整するためのばね式もしくはねじ式の張力調整機構を備えている。これによって秤量コンベア3は、重量を測定しながら被測定物を搬送する長さ、すなわち秤量長さ(又は秤量コンベア長、略してコンベア長とも言う。)を一端側のローラ群(R1、R2、R3)の操作で任意に設定することができる。
図1の例では、コンベア長設定手段5は、全体として搬送方向を長手方向とする無端状のベルト4の内側の空間を有効に利用し、この空間に搬送方向に略平行な横置きの姿勢で配置された省スペースのコンパクトな構成とされている。また、このコンベア長設定手段5は、図1においては搬送方向に沿って出没自在とされたロッドを上流側に向けたシリンダ状のアクチュエータとして示されており、具体的には油圧シリンダ又は空気圧シリンダ等の流体圧アクチュエータや、電動シリンダ等の電動アクチュエータが採用できる。さらに、同様の動作を電動モータで実現することもできる。電動アクチュエータは、柔軟なケーブルを任意のパターンで配線して外部からの電気を導くことができるため、上述したコンパクトな構成の秤量コンベア3には駆動源として好適である。
秤量コンベア3がコンベア長を任意に変更、設定できる構成としたのは、重量測定装置1のラインにおいては、搬送方向の長さが異なる複数種類の被測定物を対象とし、被測定物の種類が随時変更される場合があるためである。前述したように、相対的に長いコンベア長の機種で相対的に短い被測定物を測定すると、2個乗りを避けるために秤量コンベア3の前段の速度と秤量コンベア3の速度の差を大きくする必要が生じ、前段との過度な速度差によって重量の測定精度等の性能が低下してしまう。そこで、実施形態のように、被測定物の長さに応じて秤量コンベア3のコンベア長を設定することとすれば、搬送速度を大きくする必要もなく、姿勢の乱れを未然に防止して適正な重量測定を行うことができる。
図1に示すように、上流側(左側)の搬入コンベア2も、秤量コンベア3と同様、搬送方向の長さを変更することができる構成となっている。すなわち、搬入コンベア2は、5個のローラR6〜R10にベルト4を掛け回した構造となっており、さらに5個のローラR6〜R10のうち、下流側の一端部のローラR6と、ベルト4の回転方向について一端部のローラR6の下流側隣部のローラR7の2つが移動可能となっている。そして、両ローラR6,R7を、一定の間隔を保つように図示しない連結板に回動自在に取り付け、コンベア長設定手段6によって前記連結板を搬送方向に沿って移動させることにより、一端部のローラR6の位置を、所定の移動範囲の中で、搬送方向の任意の位置に設定しながら、ローラR6とベルト4との接触面の面積が必要な値に維持された安定的な搬送性能を発揮することができる。また、ローラR7に隣接する下部のローラR8は、ローラR6、R7の移動に伴って生じうるベルト4の張力の変動を調整するためのばね式もしくはねじ式の張力調整機構を備えている。これによって搬入コンベア2はコンベア長を一端側のローラ群(R6、R7、R8)の操作で任意に設定することができる。コンベア長設定手段6の構成は秤量コンベア3のコンベア長設定手段5と同様である。
以上説明したように、秤量コンベア3と搬入コンベア2は、互いに対峙するローラ群であるローラR1、R2、R3とローラR6、R7、R8を、それぞれアクチュエータによって操作することにより、そのコンベア長を任意に設定することができるが、両コンベア2,3のコンベア長の合計は一定の値に定められている。すなわち、一方が長くなれば、その分だけ多方が短くなる関係にある。また、搬入コンベア2の下流側の一端部のローラR6と、秤量コンベア3の上流側の一端部のローラR1とは、常に所定の微小な隙間を置いて対峙した状態を維持するようになっている。この隙間は、搬入コンベア2から秤量コンベア3に被測定物が安定して乗り移れる程度であればよい。また、この隙間は、搬送する被検査物の大きさによって調整してもよく、搬送方向の長さが比較的大きい被測定物は隙間を相対的に大きくし、搬送方向の長さが比較的小さい被測定物は隙間を相対的に狭くしてもよい。詳細は後述するが、制御部10が秤量コンベア3と搬入コンベア2の各コンベア長設定手段5,6を制御し、各コンベア2,3のコンベア長及び前記隙間の長さを設定する。
図1(a)は、搬送方向の長さが相対的に大きい被測定物を計量する場合の設定であり、秤量コンベア3のコンベア長は相対的に長く設定され、搬入コンベア2のコンベア長はその分だけ短く設定されている。図1(b)は、搬送方向の長さが相対的に小さい被測定物を計量する場合の設定であり、秤量コンベア3のコンベア長は相対的に短く設定され、搬入コンベア2のコンベア長はその分だけ長く設定されている。
本実施形態の重量測定装置1は、例えば工場の生産ライン等において、製造ラインの下流に配置される検査ライン等に設けられることを想定しており、さらに重量の測定結果に基づいて、検査ラインの下流側のラインで仕分けや選別等の作業を行うことも想定している。すなわち、この重量測定装置1は工場内の任意の位置に単独で配置されるものではなく、上流側のラインと下流側のラインとの間に確保された所定長さのスペースに設置されることを前提としている。このため、例えば被測定物の種類が変更され、その被測定物の長さに応じて秤量コンベア3のコンベア長を元の長さよりも長く設定した場合であっても、重量測定装置1は定められた所定長さのスペースに正規の態様で収まる必要性がある。本実施形態の重量測定装置1によれば、秤量コンベア3のコンベア長を上流側の搬入コンベア2と対峙する側に配置されたローラ群(R1、R2、R3)の操作により被測定物の長さに応じて変更できるとともに、全体としての機長は所定の値を維持できる利点があり、さらに、搬入コンベア2のコンベア長を下流側の秤量コンベア3とと対峙する側に配置されたローラ群(R6、R7、R8)の操作により秤量コンベアの長さに応じて変更できる利点があるので、このようなライン中に設けられる重量測定装置1としては利便性が高い。さらに、本実施形態の重量測定装置1は、先に説明したように秤量コンベア3の搬送方向の長さを被検査物の長さに応じて変更することができるという効果があり、しかも秤量コンベア3の長さの変更に応じて搬入コンベア2の長さも変更するため、全体としての長さは変化せず、所定サイズの設置位置に対する収まりがよいというさらなる効果を有しているが、さらに、このように秤量コンベア3と搬送コンベア2の搬送方向の長さを変更しても、搬送方向と直交する高さ方向の寸法には変わりがなく、図1には示さないコンベア周辺の機器等との干渉等を考慮しなくてよいという効果もある。
図2は、実施形態の重量測定装置1のうち、主として制御部10の構成を示す機能ブロック図であり、特に制御部10の機能中、測定条件や測定の基本情報等に基づいて秤量コンベア3等のコンベア長を最適に設定するための機能を、機能ブロック、信号・情報等の流れを示す矢印及び模式的なシンボル等によって示したものである。図2に示すように、制御部10は、図1にも示したコンベア長設定手段5,6を制御して秤量コンベア3と搬入コンベア2の各コンベア長を任意に変更・設定することができる。また、コンベア長の変更等のために必要な情報は、自動入力と手動入力の2つの入力手法から任意に選択することができる。自動入力とは、主として被測定物の長さ等を装置側で測定してデータとして記憶しておき、必要時には当該被測定物の品種、品番等を指定してデータを呼び出す手法である。手動入力とは、被測定物の長さ等をキーボード等の入力手段により手入力で入力する手法である。これら入力手法の選択を行うため、制御部10は手動・自動切替部11を有している。
制御部10は、手動・自動切替部11を操作することによりコンベア長演算の機能を切り替える切替部12を有している。まず、手動入力の場合に関係する構成について説明する。図2に切り替えの機能をスイッチのシンボルで象徴的に示したように、切替部12は、2つの入力部13,14と一つの出力部15に相当する機能を備えており、一方の入力部13には測定条件入力部16が接続されている。図1では、切替部12は測定条件入力部16に接続されている。測定条件入力部16からは、測定条件として、測定能力(被測定物1個の重量測定に要する測定時間)と被測定物の長さが手動で入力される。
出力部15には、記憶部17が接続されており、記憶部17には基本情報入力部18が接続されている。基本情報入力部18からは、基本情報として、被測定物の基準重量と、測定に求められる要求精度が手動で入力される他、必要に応じて秤量コンベア3の搬送速度も手動で入力される。基準重量とは、被測定物に求められる重量であり、通常は後述する要求精度の範囲に収められる複数の重量の値の中央値又は平均値である。要求精度とは、管理基準又は許容範囲とも称され、所定個数の被測定物に許容される重量の値のばらつきの上限及び下限の範囲を示す。なお、前述した測定条件入力部16から入力される測定条件から、後述するコンベア長演算部19において秤量コンベア3の搬送速度を自動算出できる場合は、基本情報入力部18から秤量コンベア3の搬送速度を入力しなくてもよい。
記憶部17には、測定条件入力部16から入力された各種測定条件と、基本情報入力部18から入力された各種基本情報が記憶される。さらに、記憶部17には、測定時間と要求精度の対応関係を基準重量ごとに示す制御データが記憶されている。この制御データによれば、一般的には要求精度が高いほど必要とされる測定時間は長くなり、要求精度が低いほど必要とされる測定時間は短くなる。また、要求精度が同じであれば、基準重量が大きいほど、測定時間は長くなる。この制御データと、基本情報入力部18から入力された被測定物の基準重量及び要求精度を用いれば、必要となる測定時間を取得することができ、後述するコンベア長演算部19で秤量コンベア3のコンベア長を演算する際に使用することができる。
記憶部17にはコンベア長演算部19が接続されている。コンベア長演算部19は、記憶部17に記憶された基本情報と、測定条件と、制御データを用いて、次式(A)を満たすような秤量コンベア3のコンベア長を演算する。
秤量コンベア3のコンベア長≧被測定物の長さ+(測定時間×搬送速度)…式(A)
すなわち、コンベア長演算部19は、記憶部17から被測定物の長さを取得し、記憶部17から取得した要求精度と制御データから測定時間を演算し、記憶部17から搬送速度を取得する。搬送速度は測定条件から演算してもよい。コンベア長演算部19は、このように取得又は演算した各値から、上式(A)に基づいて演算を行い、秤量コンベア3のコンベア長を示す第1設定データを取得する。
また、コンベア長演算部19は、予め記憶部17に記憶しておいた重量測定装置1の機長データから前記第1設定データを減算し、搬入コンベア2のコンベア長を示す第2設定データを取得する。
コンベア長演算部19は、取得したコンベア長の第1設定データを、秤量コンベア3のコンベア長設定手段5に出力し、秤量コンベア3のコンベア長を設定する。また、取得したコンベア長の第2設定データを、搬入コンベア2のコンベア長設定手段6に出力し、搬入コンベア2のコンベア長を設定する。秤量コンベア3と搬入コンベア2の合計は機長データが示す一定の値に定められており、秤量コンベア3が長くなれば、その分だけ搬入コンベア2が短くなり、その逆も成り立つ。
測定条件や基本情報等の必要事項を手動入力した後、実際の生産作業を開始してラインに被測定物を投入する場合には、後述するモード切替部21を生産モードとし、秤量コンベア3と搬入コンベア2の長さを被測定物に対応した最適な長さに設定した後に、搬入コンベア2、秤量コンベア3を含むラインを始動させればよい。
次に、自動入力の場合に関係する構成について説明する。切替部12の他方の入力部14には、測定部20が接続されている。測定部20はカメラやセンサで構成される。測定部20は、搬入コンベア2及び秤量コンベア3の近傍又はこれらコンベアの上流側のライン近傍に配置され、ラインに投入された被測定物の投入ピッチと、被測定物の長さを測定する。測定結果は記憶部17に記憶され、コンベア長演算部19における演算に用いられる。
測定部20にはモード切替部21が接続されている。モード切替部21は、本装置1を生産モードと学習モードの何れかに切り換える。学習モードは品種登録モードとも称され、被測定物の長さ、ラインへの投入ピッチをデータとして品種ごとに記憶部17に登録するモードである。具体的には、生産に先立ち、上流側のラインから実際に搬送する被測定物を実際のピッチで投入し、搬入コンベア2及び秤量コンベア3で搬送し、測定部20によって当該被測定物の長さや投入ピッチを実際に測定して記憶部17に品種番号とともに登録する。
コンベア長演算部19は、記憶部17に記憶された基本情報と、測定部20から入力された測定結果と、制御データを用いて、前式(A)を満たすような秤量コンベア3のコンベア長を演算する。すなわち、コンベア長演算部19は、記憶部17から測定結果である被測定物の長さを取得し、記憶部17から取得した要求精度と制御データから測定時間を演算し、記憶部17から搬送速度を取得する。コンベア長演算部19は、このように取得又は演算した各値から、前式(A)に基づいて演算を行い、秤量コンベア3のコンベア長を示す第1設定データを取得し、自動の場合と同様に第2設定データを演算、取得する。その後の秤量コンベア3と搬入コンベア2の制御は自動の場合と同様である。
学習モードにおける作業が終了し、実際の生産作業を開始してラインに被測定物を投入する場合には、モード切替部21を生産モードとし、基本情報入力部18から被測定物の品種又は品番を入力し、秤量コンベア3と搬入コンベア2の長さを被測定物に対応した最適な長さに設定した後に、搬入コンベア2、秤量コンベア3を含むラインを始動させればよい。
本実施形態の重量測定装置1によれば、被測定物の長さ等を含む種々の検査条件等に基づいて秤量コンベア3の長さを演算し、当該長さを、被測定物の長さと、前記秤量コンベア3が測定時間内に被測定物を搬送する長さの合計以上の値に設定することができる。このため、どのような長さの被測定物についても安定した重量測定を確実に行うことができる。
また、被測定物の長さに対応して設定した秤量コンベア3の長さに応じて、搬入コンベア2の長さも適宜に設定することができるため、秤量コンベア3と搬入コンベア2の搬送方向の長さの合計値を常に一定の値とすることができる。このため、重量測定装置1の全体としての機長は変わらず、重量測定装置1の設置に必要とされるスペースに変更が生じることはなく、現場での段取り替え等の煩雑な作業が要求されることはない。
本実施形態の重量測定装置1によれば、連続して搬送される2個の被測定物のピッチが短い場合に、これら2個の被測定物を引き離すために搬入コンベア2を従来の助走コンベアのように増速して使用する必要がないため、搬入コンベア2と秤量コンベア3の速度を同期させて使用することにより、搬入コンベア2の速度と秤量コンベア3の速度との間で速度差が生じないようにすることができ、秤量コンベア3では常に安定計量が可能となる。
なお、以上説明した実施形態では、重量測定装置1は、上流側の搬入コンベア2と下流側の秤量コンベア3の組合せであったが、上流側の秤量コンベアと下流側の搬出コンベアの組合せとしてもよく、その場合にも実施形態と同様の効果が得られる。なお、下流側の搬出コンベアは、例えば選別装置を付設することにより選別ラインとして使用することができるが、その場合であっても、当該選別装置の選別機能が障害されない長さの範囲内であれば、秤量コンベアのコンベア長の長大化に伴って短縮化することは可能である。
1…重量測定装置
2…搬送コンベアとしての搬入コンベア
3…秤量コンベア
10…制御部
19…コンベア長演算部
しかしながら、このような助走コンベアを用いた増速による引き離しにより、被測定物の間隔や姿勢に乱れが生じることがあり、またコンベア速度が上がることで測定精度が低下することがあった。さらに、助走コンベアの代替手段として、搬送されている被測定物を所定位置に留め置く開閉自在のシャッタ手段等を搬送ライン中に設け、被測定物の間隔を調整することも考えられるが、このような追加の機構を搬送ラインに付設すれば、結局助走コンベアを設けた場合と同様、重量測定装置として構成が冗長になり、全体としての機長が長くなることは避けられない。
本実施形態の重量測定装置1は、例えば工場の生産ライン等において、製造ラインの下流に配置される検査ライン等に設けられることを想定しており、さらに重量の測定結果に基づいて、検査ラインの下流側のラインで仕分けや選別等の作業を行うことも想定している。すなわち、この重量測定装置1は工場内の任意の位置に単独で配置されるものではなく、上流側のラインと下流側のラインとの間に確保された所定長さのスペースに設置されることを前提としている。このため、例えば被測定物の種類が変更され、その被測定物の長さに応じて秤量コンベア3のコンベア長を元の長さよりも長く設定した場合であっても、重量測定装置1は定められた所定長さのスペースに正規の態様で収まる必要性がある。本実施形態の重量測定装置1によれば、秤量コンベア3のコンベア長を上流側の搬入コンベア2と対峙する側に配置されたローラ群(R1、R2、R3)の操作により被測定物の長さに応じて変更できるとともに、全体としての機長は所定の値を維持できる利点があり、さらに、搬入コンベア2のコンベア長を下流側の秤量コンベア3と対峙する側に配置されたローラ群(R6、R7、R8)の操作により秤量コンベアの長さに応じて変更できる利点があるので、このようなライン中に設けられる重量測定装置1としては利便性が高い。さらに、本実施形態の重量測定装置1は、先に説明したように秤量コンベア3の搬送方向の長さを被検査物の長さに応じて変更することができるという効果があり、しかも秤量コンベア3の長さの変更に応じて搬入コンベア2の長さも変更するため、全体としての長さは変化せず、所定サイズの設置位置に対する収まりがよいというさらなる効果を有しているが、さらに、このように秤量コンベア3と搬送コンベア2の搬送方向の長さを変更しても、搬送方向と直交する高さ方向の寸法には変わりがなく、図1には示さないコンベア周辺の機器等との干渉等を考慮しなくてよいという効果もある。

Claims (4)

  1. 被測定物を搬送しながら重量を測定するとともに、被測定物の長さに応じて搬送方向の長さが変更できる秤量コンベア(3)と、
    前記秤量コンベアとの間で被測定物を連続して搬送できるように前記秤量コンベアに隣接して設けられ、被測定物の長さに応じて搬送方向の長さが変更できる搬送コンベア(2)と、
    を具備することを特徴とする重量測定装置(1)。
  2. 前記秤量コンベア(3)と前記搬送コンベア(2)の搬送方向の長さの合計値が所定の値に定められており、被測定物の長さに応じて設定された前記秤量コンベアの搬送方向の長さに応じて、前記搬送コンベアの搬送方向の長さが設定されることを特徴とする請求項1記載の重量測定装置(1)。
  3. 前記搬送コンベア(2)は、前記秤量コンベア(3)の上流側に設けられた搬入コンベア(2)と、前記秤量コンベアの下流側に設けられた搬出コンベアの少なくとも何れか一方であることを特徴とする請求項1又は2に記載の重量測定装置。
  4. 被測定物の長さと、前記秤量コンベア(3)が測定時間内に被測定物を搬送する長さの合計以上の長さとなるように、前記秤量コンベアの搬送方向の長さを設定する制御部(10)を備えたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の重量測定装置(1)。
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