JP2020097912A - バキュームポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
ポンプ室と、
ポンプ室に気体を導くための吸気通路と、
大気開放された排気口を含み、ポンプ室から排気口に気体を導く排気通路と、
ポンプ室への気体の吸込及びポンプ室からの気体の吐出を行うための可動部と、
排気口を閉塞可能な弁体と、
を備えている。
バキュームポンプは、弁体を支持するための支持部を更に備え、
弁体は、支持部に支持された状態において排気口から離間していてもよい。
排気口は、下方に向けて開口しており、
弁体は、支持部に支持された状態において排気口の下方に位置し、
弁体の比重は1未満であってもよい。
支持部は、ポンプ室、吸気通路及び排気通路を形成するポンプケーシングの少なくとも一部と同一材料で一体的に形成されていてもよい。
支持部は、弁体を支持した状態で排気口とバキュームポンプの外部とを連通する切り欠き部を含んでいてもよい。
弁体は、球状に形成されていてもよい。
排気口の出口部は、排気の下流側に向けて拡開するテーパ状に形成されていてもよい。
バキュームポンプは、排気口の周囲を覆う排気口カバー部をさらに備えていてもよい。
支持部は、排気口カバー部の下端部に設けられ、排気口カバー部と同一材料で一体的に形成されていてもよい。
バキュームポンプは、弁体を排気口に向けて付勢する付勢部材をさらに備えていてもよい。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
弁体90は、排気口14の状態を、例えば図5(A)に示す開状態と、図5(B)に示す閉状態とに切り替え可能に構成されている。開状態は、弁体90が排気口14から離間して排気通路8内の空間と外気とがバキュームポンプ2の排気側で連通した状態である。閉状態は、弁体90が排気口14に当接して排気口14を閉塞し、排気通路8内の空間と外気とがバキュームポンプ2の排気側で連通していない状態である。
図6(A)に示すように、バキュームポンプ2の作動時には、排気口14から排気が排出されるため、液体が排気口14に侵入することが排気圧によって抑制される。その後にバキュームポンプ2が動作を終えた際(ポンプ電源オフ直後、すなわちモータ66の停止直後)には、図6(B)に示すように、ポンプ室5、消音室72及び消音室74の圧力が負圧であるため、排気口14からの排気の吐出がストップすると、排気口14から空気がポンプ内に吸い込まれる。この負圧によって弁体90が排気口14に引き付けられて排気口14が閉状態となるため排気口14への液体の侵入が抑制される。また、ポンプ停止直後に粉塵や異物が排気口14から侵入することを抑制することができる。
この構成によれば、弁体90を支持する支持部92がポンプケーシング10の少なくとも一部と同一材料で一体的に形成されるから、部品点数の増加を抑制しつつ、バキュームポンプ2の浸水時に水が可動部4の動作に影響を与えることを抑制することができる。
このように、弁体90を支持する支持部92を排気口カバー部12と同一材料で一体的に形成することにより、部品点数の増加を抑制しつつ、排気口14から液体が侵入することを抑制できるバキュームポンプ2を提供することができる。また、排気口カバー部12の貫通穴22を、支持部92と排気口14との間で弁体90の移動をガイドするガイド部として機能させることができる。
このように弁体90を球状に形成することにより、バキュームポンプ2の姿勢が変化しても弁体90がスムーズに移動できるので、バキュームポンプ2の浸水時にバキュームポンプ2の姿勢によらずに速やかに排気口14を閉塞することができる。
なお、他の実施形態における弁体90の形状は、例えば円錐形状、円錐台形状、ロケット型、又は樽型等であってもよく、排気口14を塞ぐことができる形状であればよい。
このように排気口14の出口部15の内周面をテーパ状に形成することにより、弁体90の中心と排気口14の軸線とがずれた状態で弁体90が排気口14に当接しても、テーパに沿って弁体90が移動することにより弁体90の中心と排気口14の軸線とのずれを低減することができる。したがって、排気口14をより確実に閉塞して、排気口14からの水の侵入を抑制することができる。
このように付勢部材98を備えた構成によれば、付勢部材98により、弁体90が排気口14に付勢されるので、バキュームポンプ2の非作動中は、弁体90が常に排気口14を閉塞する所謂ノーマルクローズの開閉機構が実現される。すなわち、バキュームポンプ2が作動していない場合は、弁体90が付勢部材98の弾性力によって排気口14に接触した状態で保持される。一方、バキュームポンプ2の作動時に弁体90が排圧により受ける力が上記付勢部材98の付勢力を超えると弁体90が排気口14から離れて排気口14が開放される。したがって排気口14からの液体の侵入抑制効果が高いバキュームポンプ2を得ることができる。
4 可動部
5 ポンプ室
6 吸気通路
8 排気通路
10 ポンプケーシング
12 排気口カバー部
14 排気口
15 出口部
90 弁体
92 支持部
94 切り欠き部
98 付勢部材
Claims (10)
- ポンプ室と、
前記ポンプ室に気体を導くための吸気通路と、
大気開放された排気口を含み、前記ポンプ室から前記排気口に気体を導く排気通路と、
前記ポンプ室への気体の吸込及び前記ポンプ室からの気体の吐出を行うための可動部と、
前記排気口を閉塞可能な弁体と、
を備える、バキュームポンプ。 - 前記弁体を支持するための支持部を更に備え、
前記弁体は、前記支持部に支持された状態において前記排気口から離間している、
請求項1に記載のバキュームポンプ。 - 前記排気口は、下方に向けて開口しており、
前記弁体は、前記支持部に支持された状態において前記排気口の下方に位置し、
前記弁体の比重は1未満である、
請求項2に記載のバキュームポンプ。 - 前記支持部は、前記ポンプ室、前記吸気通路及び前記排気通路を形成するポンプケーシングの少なくとも一部と同一材料で一体的に形成されている
請求項2又は3に記載のバキュームポンプ。 - 前記支持部は、前記弁体を支持した状態で前記排気口と前記バキュームポンプの外部とを連通する切り欠き部を含む
請求項2〜4の何れか一項に記載のバキュームポンプ。 - 前記弁体は、球状に形成された
請求項2〜5の何れか一項に記載のバキュームポンプ。 - 前記排気口の出口部は、排気の下流側に向けて拡開するテーパ状に形成されている
請求項2〜6の何れか一項に記載のバキュームポンプ。 - 前記排気口の周囲を覆う排気口カバー部をさらに備えている
請求項1〜7の何れか一項に記載のバキュームポンプ。 - 前記支持部は、前記排気口カバー部の下端部に設けられ、前記排気口カバー部と同一材料で一体的に形成されている
請求項8に記載のバキュームポンプ。 - 前記弁体を前記排気口に向けて付勢する付勢部材をさらに備えている
請求項1に記載のバキュームポンプ。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2018237077A JP7152295B2 (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | バキュームポンプ |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018237077A JP7152295B2 (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | バキュームポンプ |
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ID=71106803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018237077A Active JP7152295B2 (ja) | 2018-11-06 | 2018-12-19 | バキュームポンプ |
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---|---|
JP (1) | JP7152295B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102021122352A1 (de) | 2020-09-11 | 2022-03-17 | Mikuni Corporation | Vakuumpumpe |
DE102023118025A1 (de) | 2022-07-21 | 2024-02-01 | Mikuni Corporation | Vakuumpumpe |
Citations (4)
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JPS62189861U (ja) * | 1986-05-19 | 1987-12-03 | ||
JP2009041548A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-02-26 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 真空ポンプ排気逆流防止装置 |
JP2011214519A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nabtesco Automotive Corp | 真空ポンプ |
JP2016044606A (ja) * | 2014-08-22 | 2016-04-04 | 愛三工業株式会社 | バキュームポンプ |
-
2018
- 2018-12-19 JP JP2018237077A patent/JP7152295B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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DE102023118025A1 (de) | 2022-07-21 | 2024-02-01 | Mikuni Corporation | Vakuumpumpe |
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JP7152295B2 (ja) | 2022-10-12 |
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