JP2020097552A - 凹凸補正化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】小皺や毛穴等の肌の凹凸を自然にぼかして目立ちにくくし、肌に伸ばしやすくなじみも良く、さらさらとした使用感に優れ、経時安定性にも優れたマイクロプラスチックビーズを含まない凹凸補正化粧料を提供する。【解決手段】本発明は、次の成分(a)〜(d):(a)煙霧状疎水化シリカ6〜10重量%、(b)オクタメチルトリシロキサン及び/又はデカメチルテトラシロキサン5〜20重量%、(c)バチルアルコール、(d)マイクロプラスチックビーズを含まない(a)以外の粉末10〜30重量%を含有することを特徴とするマイクロプラスチックビーズを含有しない凹凸補正化粧料である。【選択図】なし

Description

本発明は、小皺や毛穴等の肌の微小な凹凸を自然にぼかし、目立たなくする化粧料、いわゆる凹凸補正化粧料に関するものであり、煙霧状疎水化シリカとオクタメチルトリシロキサン及び/又はデカメチルテトラシロキサン、バチルアルコール、マイクロプラスチックビーズを含まない粉末を含有することを特徴とするマイクロプラスチックビーズを含有しない凹凸補正化粧料に関するものである。そして、小皺や毛穴等の肌の凹凸を自然にぼかして目立ちにくくし、肌に伸ばしやすくなじみも良く、さらさらとした使用感に優れ、経時安定性にも優れた凹凸補正化粧料を提供することができる。
肌悩みの一つに、小皺や毛穴等の肌上の微小な凹凸が気になるという悩みがある。このような悩みに対し、ファンデーション等のメーキャップ化粧料の塗布前後に使用し、小皺や毛穴等の肌上の微小な凹凸を目立たなくする特殊用途の化粧料や、好ましくない微小な凹凸を目立たなくする機能を付加したファンデーション、コンシーラー、下地料等のメーキャップ化粧料等の凹凸補正化粧料が開発されており、多数の商品が発売されている。
このような従来の凹凸補正化粧料としては、球状の粉体やパール顔料と固形のワックスや油のゲル化剤等を組み合わせた技術(例えば、特許文献1、2)や、部分架橋型オルガノポリシロキサンとシリコーン樹脂粉体と酸化亜鉛を組み合わせた技術(例えば、特許文献3)等が用いられていた。しかしながら、前記特許文献1記載の技術では、肌への密着感と伸び広がりが良好ではなく、使用感の点で問題があった。また、前記特許文献2記載の技術では、感触のべたつきが生じ、凹凸補正効果も十分ではなかった。また、前記特許文献3記載の技術では肌へのなじみが悪く、上に重ねるファンデーションの均一な塗布に影響を与える問題があった。
一方、凹凸補正化粧料には、凹凸補正効果と安定性を高める目的で、マイクロプラスチックビーズが配合されていることが多い。しかしながら、近年、マイクロプラスチックビーズが海洋環境において大きな問題になっており、マイクロプラスチックビーズを含有しない化粧料が求められている。
特開2010−163370 特開2010−30971 特開2015−86196
そこで、滑らかに伸び広がって肌へのなじみが良く、使用後のべたつきがなく、小皺や毛穴等の凹凸を自然にカバーし、この凹凸補正化粧料の塗布後に使用するファンデーションがムラ付きすることなく均一に塗布できるマイクロプラスチックビーズを含有しない凹凸補正化粧料の開発が望まれていた。またなじみを良くするために揮発性の高いオクタメチルシロキサン及び/又はデカメチルテトラシロキサンを高配合すると、経時的に液状油がしみだしてくるという問題もあったため化粧品として経時安定性の高い凹凸補正化粧料の開発が望まれていた。
かかる実情を鑑み、本発明者らは鋭意研究を行なった結果、煙霧状疎水化シリカとオクタメチルトリシロキサン及び/又はデカメチルテトラシロキサン、バチルアルコール、マイクロプラスチックビーズを含まない粉末を組み合わせることで、小皺や毛穴等の肌の凹凸を自然にぼかして目立ちにくくし、肌に伸ばしやすくなじみも良く、さらさらとした使用感に優れ、この凹凸補正化粧料の塗布後に使用するファンデーションがムラ付きすることなく均一に塗布でき、さらに経時安定性にも優れたマイクロプラスチックビーズを含有しない凹凸補正化粧料を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(e):
(a)煙霧状疎水化シリカ6〜10重量%
(b)オクタメチルトリシロキサン及び/又はデカメチルテトラシロキサン5〜20重量%
(c)バチルアルコール
(d)マイクロプラスチックビーズを含まない(a)以外の粉末10〜30重量%
を含有することを特徴とするマイクロプラスチックビーズを含有しない凹凸補正化粧料を提供するものである。
また、本発明は、成分(c)の含有量が3〜10重量%である凹凸補正化粧料を提供するものである。
また、本発明は、成分(e)として皮膜形成性シリコーン樹脂を含有量が1〜10重量%含有する凹凸補正化粧料を提供するものである。
本発明の凹凸補正化粧料は、小皺、毛穴等の凹凸補正効果が非常に高く、肌に伸ばしやすくなじみも良く、またさらさらとした使用感に優れ、塗布後に使用するファンデーションが均一に付きさらには経時安定性にも優れることを特徴とするマイクロプラスチックビーズを含有しない化粧料である。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において、マイクロプラスチックビーズは、5mm以下の固形の合成高分子を指す。例えば、ナイロン、アクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、オルガノポリシロキサン等の粉末や繊維が挙げられる。部分架橋型オルガノポリシロキサン等もこれに含まれる。ただし、セルロース等の天然由来の高分子やガラス等の無機高分子は該当しない。
本発明で用いられる成分(a)の煙霧状疎水化シリカは、微細なシリカのエアロゾルで、粒径は5〜50nmであり、その表面をジメチルジクロロシラン、ジメチルポリシロキサンなどの処理剤にて疎水化処理したものである。市販品としては、AEROSIL R972、AEROSIL R976(日本アエロジル社製)等が挙げられる。また、これらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
本発明で用いられる成分(a)煙霧状疎水化シリカの含有量は6〜10重量%であり、好ましくは7〜9重量%である。6重量%未満の場合は凹凸補正効果と経時安定性が悪く、10重量%を超える場合は伸ばしやすさが悪くなる。
本発明で用いられる成分(b)オクタメチルトリシロキサン及び/又はデカメチルテトラシロキサンは、揮発性のジメチルポリシロキサンであり、肌への伸びとなじみを良くする目的で含有される。オクタメチルトリシロキサンの市販品としてはKF−96L−1cs(信越化学工業社製)やSH200 C Fluid 1cs(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。又デカメチルテトラシロキサンの市販品としてはKF−96L−1.5cs(信越化学工業社製)や、SH200 C Fluid 1.5cs(東レ・ダウコーニング社製)が挙げられる。またこれらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができるが、肌へのなじみの速さの点からオクタメチルトリシロキサンが好ましい。
本発明で用いられる成分(b)オクタメチルトリシロキサン及び/又はデカメチルテトラシロキサンの含有量は5〜20重量%であり、好ましくは8〜15重量%である。5重量%未満では肌への伸びとなじみを良くする効果が得られず、20重量%を超える場合はなじみが早くなりすぎ、また経時安定性が悪くなる。
本発明で用いられる成分(c)バチルアルコールは、20℃で固形の高級アルコールの一つであり、市販品としてはバチルアルコールEX(日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。
本発明で用いられる成分(c)バチルアルコールの含有量は特に限定されていないが、肌へのなじみの良さと経時安定性の点から3〜10重量%が好ましい。3重量%未満の場合は肌へのなじみが良くなる効果と経時安定性が高まる効果が得られない場合がある。また10重量%を超えて含有する場合は、肌への伸びが悪くなる場合がある。
本発明に用いられる成分(d)マイクロプラスチックビーズを含まない(a)以外の粉末は、通常化粧料に使用されるものであれば特に限定されず用いることができる。例えば、タルク、セリサイト、マイカ、合成マイカ、シリカ、硫酸バリウム、アルミナ、窒化ホウ素、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛等の無機粉末、シルクパウダー、セルロースパウダー等の天然由来の有機粉末等が挙げられ、これらより1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉末はオルガノポリシロキサン、フッ素化合物、脂肪酸、金属石鹸、油剤、界面活性剤等の通常公知の処理剤により表面処理を施して用いてもよい。凹凸補正効果や肌への伸ばしやすさ、なじみの良さ、さらさらとした感触の点からシリカ、窒化ホウ素が好ましい。
本発明に用いられる成分(d)マイクロプラスチックビーズを含まない(a)以外の粉末の含有量は10〜30重量%であるが、凹凸補正効果や肌への伸ばしやすさ、なじみの良さ、さらさらとした感触の点から、好ましくは15〜25重量%である。10重量%未満の場合は凹凸補正効果やさらさらとした感触が不十分であり、30重量%を超えて含有する場合は、伸ばしやすさが悪くなる。
本発明に用いられる成分(e)皮膜形成性シリコーン樹脂は、通常化粧料に使用されるものであれば特に限定されず用いることができる。例えばトリメチルシロキシケイ酸、アミノ変性シリコーン、アクリル変性シリコーン等が挙げられる。またこれらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができるが、肌なじみと経時安定性の点からトリメチルシロキシケイ酸が好ましい。トリメチルシロキシケイ酸の市販品としては、信越化学工業社製のKF−9021(トリメチルシロキシケイ酸 50重量%、デカメチルシクロペンタシロキサン 50重量%)、KF−7312J(トリメチルシロキシケイ酸 50重量%、デカメチルシクロペンタシロキサン 50重量%)等が挙げられる。
本発明に用いられる成分(e)皮膜形成性シリコーン樹脂の含有量は特に限定されていないが、1〜10重量%が好ましい。1重量%未満の場合は肌へのなじみと経時安定性が高まる効果が得られない場合がある。また10重量%を超えて含有する場合は、肌への伸びを良くする効果が得られない場合がある。
本発明の凹凸補正化粧料には、本発明に用いられる成分(b)以外の液状シリコーン油を用いることができ、通常化粧料に使用されるものであれば特に限定されず用いることができる。例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。またこれらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができるが、肌への伸ばしやすさやなじみの良さ、さらさらとした感触、塗布後に使用するファンデーションの均一な塗りやすさの点から、25℃における動粘度が20cs以下のジメチルポリシロキサンと、デカメチルシクロペンタシロキサンが好ましい。ジメチルポリシロキサンでは特に動粘度が5〜10csの範囲が好ましい。動粘度を示すcsはCenti Stokesの頭文字で動粘度の単位であり、1csは1mm/sと同値であるので、mm/sと表記されることもある。
25℃における動粘度が20cs以下のジメチルポリシロキサンの市販品としては、信越化学工業社製のKF−96A−5cs、KF−96A−10cs、KF−96A−20cs、東レ・ダウコーニング社製のSH200 C Fluid 5cs、SH200 C Fluid 10cs、SH200 C Fluid 20cs、等が挙げられる。
またデカメチルシクロペンタシロキサンの市販品としては、信越化学工業社製のKF−995等が挙げられる。
本発明に用いることのできる成分(b)以外の液状シリコーン油の含有量は特に限定されないが、30重量%以上が好ましい。さらに好ましくは40重量%以上である。
本発明の凹凸補正化粧料には、上記の(a)〜(e)の必須成分に加え、本発明の効果を妨げない範囲で、油性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、色素、香料等、通常化粧料に配合される他の成分を配合することができる。
本発明の凹凸補正化粧料の形態は特に限定されないが、使用性と効果の観点より、油性のクリ−ム状、油性のゲル状等の形態が好ましい。また、本発明の凹凸補正化粧料は、メーキャップ化粧料の前後に使用する凹凸補正料、ファンデーションやコンシーラー、コントロール等のメーキャップ化粧料に肌上の凹凸を目立たなくする機能を付加したもの等に適用可能である。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、含有量については重量%で示す。
(実施例1〜25及び比較例1〜6):凹凸補正化粧下地(油性クリーム状)
本発明の凹凸補正化粧下地を以下の実施例1〜25を用いて説明する。本発明の凹凸補正化粧料の「凹凸補正効果」、「肌への伸ばしやすさ」、「肌へのなじみ」、「さらさらとした使用感」、「ファンデーションの均一な塗布のしやすさ」、「経時安定性」について検討するため、各実施例に対応する表1、2に示す処方及び下記製法により凹凸補正化粧下地を調製し、以下に示す評価方法及び評価基準により評価し、その結果も併せて表1、2に示した。
〔評価方法1:「凹凸補正効果」、「肌への伸ばしやすさ」、「肌へのなじみ」、「さらさらとした使用感」、「ファンデーションの均一な塗布のしやすさ」〕
化粧料評価専門パネル20名に実施例及び比較例の化粧下地を毛穴、小皺、ほうれい線などの凹凸の気になる部分に使用してもらい、「凹凸補正効果」、「肌への伸ばしやすさ」、「肌へのなじみ」、「さらさらとした使用感」について、その後パウダーファンデーションを上からパフで塗布した時の「ファンデーションの均一な塗布のしやすさ」について、各自が以下の基準に従って7段階評価し、試料毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。「肌へのなじみ」に関しては肌へなじむ速さが速いほうが良いとした。
(評価基準)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点の平均点) :(判定)
5.0以上 :◎(非常に良好)
3.5以上5.0未満 :○(良好)
2.0以上3.5未満 :△(普通)
2.0未満 :×(不良)
本発明の評価に使用したパウダーファンデーション組成及び製造方法
(成分) 含有量(重量%)
1. タルク 15
2. セリサイト 残量
3. 酸化チタン 10
4. シリカ 5
5. ベンガラ 0.5
6. 黄酸化鉄 2
7. 黒酸化鉄 0.2
8. 流動パラフィン 5
9. ワセリン 1
10.ジメチルポリシロキサン(6cs、25℃) 4
合計 100
(パウダーファンデーションの製造方法)
A:成分1〜7を均一に混合する。
B:成分8〜10を加熱混合し、これをAに添加混合後、粉砕する。
C:Bを金皿にプレス成型してパウダーファンデーションを得た。
〔評価方法2:経時安定性〕
バージンシールの付いた口径3mmのチューブに化粧下地を充填し、4℃で1週間保存した後、室温に戻し、バージンシールを外してから中身を出して観察した際に、変化なく安定なものを◎、出したクリームの先端が僅かに液状化したものを○、僅かに透明な液体が分離して染み出したものを△、明らかに透明な液体が分離して染み出したものを×とした。
表1に示す実施例1〜15及び比較例1〜6により、化粧下地を下記製法にて調製し、前記の試験方法、評価項目及び評価基準に基づいて評価した。なお、表中の※印のついた成分は、下記市販原料である。
※1:AEROSIL R976(日本アエロジル社製)
※2:レオパール KL2(千葉製粉社製)
※3:KF−96L−1cs(信越化学工業社製)
※4:SH200 C Fluid 1.5cs(東レ・ダウコーニング社製)
※5:バチルアルコールEX(日光ケミカルズ社製)
※6:絲粒子シリカ P−1500(日揮触媒化成社製)
※7:CCS102−JA Boron Nitride Powder(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※8:SA−SB−300(7%)(三好化成社製)
※9:セリサイト FSE(三信鉱工社製)
※10:KF−7312J(トリメチルシロキシケイ酸 50重量%、デカメチルシクロペンタシロキサン 50重量%)(信越化学工業社製)
※11:KF−995(信越化学工業社製)
(製法)
成分1、3〜6を80℃に加熱し均一混合する。その後撹拌しながら冷却し50℃で成分2を添加しさらに30℃まで冷却し化粧下地を得た。
表1の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜15の化粧下地は、「凹凸補正効果」、「肌への伸ばしやすさ」、「肌へのなじみ」、「さらさらとした使用感」、「ファンデーションの均一な塗布のしやすさ」、「経時安定性」の全ての項目に優れた化粧下地であった。一方、成分(a)を変更した比較例1では、肌への伸ばしやすさが劣り、ファンデーションの均一な塗布がし難いものであった。また、成分(a)を煙霧状ではないジメチコン処理シリカに変更した比較例2では、肌へのなじみが悪くまた経時安定性も悪く油のしみ出しが見られた。さらに、成分(b)をデカメチルシクロペンタシロキサンに置き換えた比較例3では、肌へのなじみとファンデーションの均一な塗布のしやすさが劣るものになった。また成分(c)を他の成分に置き換えた比較例4、5では、肌への伸ばしやすさ、肌へのなじみ、さらさらとした使用感、そして経時安定性も不十分なものであった。成分(d)の含有量が9%の比較例6では、凹凸補正効果、肌へのなじみ、さらさらとした使用感の点で劣り、経時安定性も不十分なものであった。
表2に示す実施例16〜25により、化粧下地を下記製法にて調製し、前記の試験方法、評価項目及び評価基準に基づいて評価した。なお、表中の※印のついた成分は、下記市販原料である。
※12:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
※13:SH200 C Fluid 1cs(東レ・ダウコーニング社製)
※14:SI−SB−150(三好化成社製)
※15:KF−9021(トリメチルシロキシケイ酸 50重量%、デカメチルシクロペンタシロキサン 50重量%)(信越化学工業社製)
※16:KP−545((アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー 30%、デカメチルシクロペンタシロキサン 70%)(信越化学工業社製)
※17:SH200 C Fluid 5cs(東レ・ダウコーニング社製)
※18:SH200 C Fluid 10cs(東レ・ダウコーニング社製)
※19:SH200 C Fluid 30cs(東レ・ダウコーニング社製)
※20:KF−56A(信越化学工業社製)
※21:KAK 139(高級アルコール工業社製)
(製法)
成分1、3〜6を80℃に加熱し均一混合する。その後撹拌しながら冷却し50℃で成分2を添加しさらに30℃まで冷却し化粧下地を得た。
表2の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例16〜25の化粧下地は、「凹凸補正効果」、「肌への伸ばしやすさ」、「肌へのなじみ」、「さらさらとした使用感」、「ファンデーションの均一な塗布のしやすさ」、「経時安定性」の全ての項目に優れた化粧下地であった。
以下に、本発明のその他の実施例を示す。
(実施例26)
油性コンシーラー
(成分) 含有量(重量%)
(1) 煙霧状疎水化シリカ(※1) 8
(2) オクタメチルトリシロキサン(※3) 10
(3) バチルアルコール(※5) 5
(4) 微粒子酸化亜鉛 10
(5) ジメチルポリシロキサン(10cs、25℃)(※18) 残量
(6) トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3
(7) パルミチン酸2−エチルヘキシル 1
(8) シクロペンタシロキサン(※11) 10
(9) ジメチコン処理シリカ(※8) 5
(10)酸化チタン 5
(11)黄酸化鉄 0.4
(12)黒酸化鉄 0.05
(13)ベンガラ 0.5
(14)ジプロピレングリコール 0.3
(15)香料 0.05
合計 100
(製法)
成分1、3〜15を80℃に加熱し均一混合する。その後撹拌しながら30℃まで冷却し50℃で成分2を添加しさらに30℃まで冷却し化粧下地を得た。
実施例26の油性コンシーラーは、「凹凸補正効果」、「肌への伸ばしやすさ」、「肌へのなじみ」、「さらさらとした使用感」、「ファンデーションの均一な塗布のしやすさ」、「経時安定性」の全ての項目に優れたものであった。
本発明によれば、小皺、毛穴等の凹凸補正効果が非常に高く、肌に伸ばしやすくなじみも良く、またさらさらとした感触に優れ、塗布後に使用するファンデーションが均一に付きさらには経時安定性にも優れるマイクロプラスチックビーズを含有しない凹凸補正化粧料を提供することができる。


Claims (3)

  1. 次の成分(a)〜(d):
    (a)煙霧状疎水化シリカ6〜10重量%
    (b)オクタメチルトリシロキサン及び/又はデカメチルテトラシロキサン5〜20重量%
    (c)バチルアルコール
    (d)マイクロプラスチックビーズを含まない(a)以外の粉末10〜30重量%
    を含有することを特徴とするマイクロプラスチックビーズを含有しない凹凸補正化粧料。
  2. 前記成分(c)の含有量が3〜10重量%であることを特徴とする請求項1記載の凹凸補正化粧料。
  3. 成分(e)として被膜形成性シリコーンを含有量が1〜10重量%含有することを特徴とする請求項1又は2記載の凹凸補正化粧料。


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