JP2020097469A - パイプコンベヤベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】屈曲疲労を低減することができ、長期使用におけるベルト横剛性の低下によるパイプ形状の潰れを抑制できる。【解決手段】循環走行する無端の帯状搬送ベルトの一部分を筒状に丸めた内部において、被搬送物を包み込んだ状態で搬送するパイプコンベヤベルト1であって、筒状に丸めた状態の断面視で内外周側に配置されるナイロンから形成される最内層帆布12Aと最外層帆布12Bと、最内層帆布12Aと最外層帆布12Bとの間に配置されるポリエステルから形成される2層の中間層帆布13A、13Bと、を有し、最内層帆布12A、および最外層帆布12Bの緯糸が中間層帆布13A,13Bの緯糸よりもヤング率が小さい構成のパイプコンベヤベルトを提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、パイプコンベヤベルトに関するものである。
従来、パイプコンベヤでは、循環走行する無端の帯状搬送ベルトの一部分を筒状に丸め、その内部に被搬送物を包み込んだ状態で搬送するパイプコンベヤベルトを使用している。この種のパイプコンベヤベルトは、例えばポリエステルからなる帆布を4層積層して形成される平ベルトを筒状に丸めることにより使用されることから耐久性が求められている。
一方で、コンベヤ等のベルトを補強する方法としては、例えば特許文献1、2に示されるように多くの補強方法が知られている。
特表2016−537243号公報 特開平3−297713号公報
しかしながら、従来のパイプコンベヤベルトでは、上述したように平ベルトをベルト幅方向に丸めて使用されることから、このような筒状に丸めた状態においてベルト幅方向に対して大きな負荷がかかっている。すなわち、筒状に丸められたコンベヤベルトの内周側に圧縮が作用し、外周側に引張が作用することによって屈曲疲労が発生するという問題があった。
そして、このようなパイプコンベヤベルトでは、長期使用に伴うベルト横剛性の低下によってベルトに形成されるパイプ形状に潰れが生じてしまう。そのため、パイプ形状の内側で被搬送物をする保持するために必要な空間を十分に確保できず、パイプコンベヤとしての機能が低下することから、その点で改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、屈曲疲労を低減することができ、長期使用におけるベルト横剛性の低下によるパイプ形状の潰れを抑制できるパイプコンベヤベルトを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明に係るパイプコンベヤベルトは、循環走行する無端の帯状搬送ベルトの一部分を筒状に丸めた内部において、被搬送物を包み込んだ状態で搬送するパイプコンベヤベルトであって、前記筒状に丸めた状態の断面視で内外周側に配置される最内層と最外層と、前記最内層と前記最外層との間に配置される少なくとも一層の中間層と、を有し、前記最内層および前記最外層のうち少なくとも一方の緯糸が前記中間層の緯糸よりもヤング率が小さいことを特徴としている。
この発明によれば、パイプコンベヤベルトにおける最内層と最外層のうち少なくとも一方の緯糸が最外層と最内層との間の中間層の緯糸よりもヤング率が小さいので、ベルトにおける筒状に丸められ圧縮と引張の負担が大きく作用する内外周部分に、伸縮性と屈曲疲労特性に優れた有機繊維を用いた層を配置することができる。つまり、パイプコンベヤベルトの中立軸から遠い距離の層の緯糸にヤング率が小さな層を配置することで、その層を横方向(ベルト幅方向)に効果的に伸縮させることができるため、圧縮と引張の負荷がかかるベルトの筒状部分に好適に対応させることができる。
しかも、最内層と最外層との間には最内層と最外層とのうち少なくとも一方の緯糸よりもヤング率が大きく伸縮性が小さい有機繊維である中間層が設けられているので、パイプコンベヤベルト全体の剛性を高めることができる。
つまり、本発明では、優れた伸縮性と耐久性を両立した多層構造を用いたパイプコンベヤベルトを実現することができ、これによりパイプコンベヤベルトをベルト幅方向に丸めたときの屈曲疲労を低減することができる。したがって、パイプコンベヤベルトにおけるベルト横剛性の低下に伴う筒状に形成される部分のパイプ形状の潰れを抑制することができ、使用期間の長期化を図ることができる。
また、上記本発明のパイプコンベヤベルトは、前記最内層と前記最外層との前記緯糸は、ナイロンから形成されていることが好ましい。
この場合には、伸縮性に優れ屈曲疲労特性が大きい有機繊維であるナイロンが最外層と最内層のうち少なくとも一方の緯糸に使用されているので、パイプコンベヤベルトをベルト幅方向に丸めたときの屈曲疲労をより効果的に低減することができる。
また、上記本発明のパイプコンベヤベルトは、前記中間層の前記緯糸は、ポリエステルから形成されていることが好ましい。
この発明によれば、伸縮性が小さく剛性の高い有機繊維であるポリエステルが中間層に使用されているので、パイプコンベヤベルトをベルト幅方向に丸めたときの耐久性をより効果的に発揮することができる。
また、上記本発明のパイプコンベヤベルトは、前記最内層および前記最外層のうち少なくとも一方は、緯糸と経糸が同じヤング率の有機繊維であることが好ましい。
この発明によれば、最外層帆布と最内層帆布のうち少なくとも一方の経糸も緯糸と同じで中間層の緯糸に対してヤング率が小さい有機繊維となる。そのため、パイプコンベヤベルトをベルト幅方向に丸めた場合だけでなく、例えばパイプコンベヤベルトが駆動ローラに巻き回されるベルト延長方向の伸縮性も高めることができ、パイプコンベヤベルトの屈曲疲労を低減することができる。
また、上記本発明のパイプコンベヤベルトは、前記中間層のうち少なくとも一層が中間ゴムであることを特徴としてもよい。
この発明によれば、厚みの自由度が大きい中間ゴムを中間層として介在させることで、パイプコンベヤベルトを所望の厚さに容易にかつ安価に調整することができる。つまり、高価な帆布を使用することなく、パイプコンベヤベルトの中立軸から表面までの距離を大きくする調整を行うことができる。
本発明に係るパイプコンベヤベルトによれば、屈曲疲労を低減することができ、長期使用におけるベルト横剛性の低下によるパイプ形状の潰れを抑制できる。
本発明の実施形態によるパイプコンベヤベルトを備えたパイプコンベヤの一部を上方から見た平面視である。 図1に示すA−A線断面矢視図であって、パイプコンベヤベルトの筒状部をベルト延長方向から見た図である。 図2に示すパイプコンベヤベルトの筒状部における要部拡大図である。 パイプコンベヤベルトの各層を分解した断面構造を模式的に示した斜視図である。 パイプコンベヤベルトをベルト延長方向から見た断面図である。 ナイロンとポリエステルにおける伸びと張力の関係を示すグラフである。 第2変形例によるパイプコンベヤベルトをベルト延長方向から見た断面図である。 第3変形例によるパイプコンベヤベルトをベルト延長方向から見た断面図である。
以下、本発明によるパイプコンベヤベルトの実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示す本実施形態のパイプコンベヤベルト1は、循環走行する無端の帯状搬送ベルトの一部分を筒状に丸めた内部において、例えば土砂や骨材等の被搬送物Mを包み込んだ状態で搬送するパイプコンベヤ10に設けられている。
ここで、パイプコンベヤベルト1において、長手方向(循環走行方向)をベルト延長方向X1といい、断面視で左右方向をベルト幅方向X2、上下方向をベルト内外方向X3という。そして、ベルト内外方向X3で、パイプコンベヤベルト1を筒状に丸めた状態の断面視において径方向の内側となる表面(内周面1a)を内周側、外側となる表面(外周面1b)を外周側という。また、ベルト延長方向X1で、パイプコンベヤベルト1におけるベルト内外方向X3の中心を通るベルト幅方向X2に沿う軸線を中立軸Z(図5参照)という。
パイプコンベヤ10は、ベルト延長方向X1に互いに間隔をあけて配設された一対の回転駆動用ローラ(図示省略)と、これら一対のローラ間に巻き回された無端状のパイプコンベヤベルト1と、パイプコンベヤベルト1のうち一対のローラ間に位置する中間部分を、図2に示すベルト幅方向X2の側端部1c、1c同士が互いに重なり合うように筒状に湾曲させる複数のベルト支持ローラ2と、を備えている。
パイプコンベヤベルト1において、筒状に湾曲される部分を筒状部P1という。筒状部P1では、ベルト幅方向X2の一方の側端部1c側における内周面1aが他方の側端部1c側における外周面1bに向いた状態で接触あるいは近接した状態で重なっている。また、パイプコンベヤベルト1における筒状部P1以外の部分で筒形状から平坦状に展開された部分を平坦部P2(図1参照)という。
筒状部P1は、平坦状に展開された平坦部P2から漸次、図2に示すような筒形状となるまでの間の領域、あるいは筒形状から平坦部P2に漸次、復元するまでの間の領域も含む。
そして、パイプコンベヤベルト1における筒状部P1では、図3に示すように内周側での圧縮力が作用し、外周側で引張力が作用する。
パイプコンベヤ10では、搬送方向で筒状部P1の手前の所定位置において被搬送物Mをパイプコンベヤベルト1の表面(内周面1a)上に投下するホッパ(図示省略)が設けられている。そして、被搬送物Mは、筒状に丸められた筒状部P1によって全周で包み込まれた状態で搬送される。
パイプコンベヤベルト1は、一方の駆動ローラから他方の従動ローラに向けて走行するとともに内周面1aが上側を向くキャリア側、および従動ローラから駆動ローラに向けて走行するとともに内周面1aが下側を向くリターン側の両方に筒状部P1が形成されるようになっている。パイプコンベヤベルト1は、搬送方向で駆動ローラ及び従動ローラそれぞれの手前から直後の間で筒状部P1からほぼ平坦になって各ローラに巻き回されている。
ベルト支持ローラ2は、図2に示すように、パイプコンベヤベルト1の筒状部P1に対してその径方向の外側に、ベルト筒中心O回りに周回する周方向に複数(ここでは6個)が不図示の支持架台に回転可能に支持されている。筒状部P1において、パイプコンベヤベルト1は筒状に丸められて湾曲する方向と反対方向の復元力が作用するため、外周面1bが周方向に配置される複数のベルト支持ローラ2に押圧した状態で接している。
なお、パイプコンベヤベルト1の平坦部P2(図1参照)は、不図示の支持ローラによって平坦に展開された状態で走行可能に支持されている。
図3乃至図5に示すように、パイプコンベヤベルト1は、内周側と外周側のそれぞれの表面に配置されるカバーゴム11A、11Bと、内外周側のカバーゴム11A、11Bに挟持され、4層に積層された経糸及び緯糸からなる帆布12、13と、を有している。
カバーゴム11A、11Bは、ベルト幅方向X2の両側端部1c、1cで接着部11aを介して接着されている。
帆布12、13としては、最内周側に配置される最内層帆布12A(最内層)と、最外周側に配置される最外層帆布12B(最外層)と、最内層帆布12Aと最外層帆布12Bとの間に配置される2層の中間層帆布13A、13B(中間層)と、を有している。
本実施形態では、表1に示すように、最内層帆布12Aと最外層帆布12Bとのそれぞれの緯糸は、伸びが大きく耐久性の高い有機繊維であるナイロンから形成されている。最内層帆布12Aと最外層帆布12Bの経糸と、中間層帆布13A、13Bの経糸及び緯糸とは、張力が大きく伸縮性が小さい有機繊維であるポリエステルから形成されている。すなわち、最内層帆布12Aと最外層帆布12Bとのそれぞれのナイロンからなる緯糸は、中間層帆布13A、13Bの緯糸に対してヤング率が小さくなっている。
Figure 2020097469
図6は、本実施形態のようなパイプコンベヤベルト1に採用されるナイロンとポリエステルの伸びと張力の関係を示している。図6に示すように、ナイロンはポリエステルに比べて小さな張力でも伸び(伸縮性)が大きいため、上述したようにベルト内外方向X3で圧縮と引張が大きな最内層帆布12Aと最外層帆布12Bに適用することが好ましい。また、ポリエステルは、ナイロンに比べて高張力でかつ低伸度で引張疲労に優れた材質であるので、中間層帆布13A、13Bに適用することで、ベルト全体の剛性を増大することができる。
このように本実施形態では、図3〜図5に示すように、パイプコンベヤベルト1における最内層帆布12Aと最外層帆布12Bの緯糸が中間層帆布13A、13Bの緯糸よりもヤング率が小さいので、ベルトの筒状部P1における筒状に丸められ圧縮と引張の負担が大きく作用する内外周部分に、伸縮性と屈曲疲労特性に優れた有機繊維を用いた層を配置することができる。つまり、パイプコンベヤベルト1の中立軸Z(図5参照)から遠い距離の層の緯糸にヤング率が小さな層を配置することで、その層を横方向(ベルト幅方向X2)に効果的に伸縮させることができるため、圧縮と引張の負荷がかかるベルトの筒状部P1に好適に対応させることができる。
しかも、本実施形態では、最内層帆布12Aと最外層帆布12Bとの間には最内層帆布12Aと最外層帆布12Bの緯糸よりもヤング率が大きく伸縮性が小さい有機繊維である中間層帆布13A、13Bが設けられているので、パイプコンベヤベルト1全体の剛性を高めることができる。
つまり、本実施形態では、優れた伸縮性と耐久性を両立した多層構造を用いたパイプコンベヤベルト1を実現することができ、これによりパイプコンベヤベルト1をベルト幅方向X2に丸めたときの屈曲疲労を低減することができる。したがって、パイプコンベヤベルト1におけるベルト横剛性の低下に伴う筒状に形成される部分のパイプ形状の潰れを抑制することができ、使用期間の長期化を図ることができる。
また、本実施形態では、伸縮性に優れ屈曲疲労特性がとくに強い有機繊維であるナイロンが最内層帆布12Aと最外層帆布12Bとの緯糸に使用されているので、パイプコンベヤベルト1をベルト幅方向X2に丸めたときの屈曲疲労をより効果的に低減することができる。
さらに、本実施形態では、伸縮性が小さく剛性の高い有機繊維であるポリエステルが中間層帆布13A、13Bに使用されているので、パイプコンベヤベルト1をベルト幅方向X2に丸めたときの耐久性をより効果的に発揮することができる。
上述のように本実施形態によるパイプコンベヤベルト1では、屈曲疲労を低減することができ、長期使用におけるベルト横剛性の低下によるパイプ形状の潰れを抑制できる。
次に、変形例によるパイプコンベヤベルトについて説明する。なお、上述した実施形態の構成要素と同一機能を有する構成要素には同一符号を付し、これらについては、説明が重複するので詳しい説明は省略する。
(第1変形例)
表2及び表3に示す第1変形例によるパイプコンベヤベルト1は、上述した実施形態による経糸と緯糸に使用する有機繊維の組み合わせを変更したものである。
Figure 2020097469
Figure 2020097469
表2は、最内層帆布と最外層帆布における緯糸と経糸が同じ材質で同じヤング率のナイロンとしたものである。また、この場合の中間層帆布の経糸もナイロンとなっている。
この場合には、最外層帆布と最内層帆布のうち少なくとも一方の経糸も緯糸と同じで中間層帆布の緯糸に対してヤング率が小さい有機繊維となる。そのため、パイプコンベヤベルトをベルト幅方向に丸めた場合だけでなく、例えばパイプコンベヤベルトが駆動ローラに巻き回されるベルト延長方向の伸縮性も高めることができ、パイプコンベヤベルトの屈曲疲労を低減することができる。
表3は、最内層帆布の緯糸をポリエステルとし、最外層帆布の緯糸のみをナイロンとしたものである。また最外層帆布側の第2中間層帆布の緯糸もナイロンとしている。
(第2変形例)
次に、図7に示すように第2変形例によるパイプコンベヤベルト1Aは、最外層帆布12Bと最内層帆布12Aとの間の中間層のうち少なくとも一層にゴム製の中間ゴム14の層を配置したものである。具体的には、最外層帆布12Bと最内層帆布12Aとの間の第1中間層帆布13Aと第2中間層帆布13Bとの間に中間ゴム14が介在されている。つまり、中間ゴム14の厚さ分だけ内外一対のカバーゴム11A、11B間の離間寸法が大きくなるように設定されている。
第2変形例では、厚みの自由度が大きい中間ゴム14を中間層として介在させることで、パイプコンベヤベルト1Aを所望の厚さに容易にかつ安価に調整することができる。つまり、高価な帆布を使用することなく、パイプコンベヤベルト1Aの中立軸Zから最内層帆布12Aと最外層帆布12Bまでの距離を大きくする調整を行うことができ、最内層帆布12Aと最外層帆布12Bとの緯糸の伸縮性をより効果的に発揮することができる。
(第3変形例)
次に、図8に示す第3変形例によるパイプコンベヤベルト1Bは、上述した第2変形例の中間ゴム14に段を設けた構成である。具体的には、中間ゴム14は、ベルト幅方向X2で中央部に位置する中央部14aと、中央部14aに対して両側端部1c寄りに位置する両側部分14b、14bと、に分離されている。両側部分14b、14bは、第1中間層帆布13Aの両側部分13bとベルト内外方向X3に入れ替わって中央部14aよりも内周側に配置されている。つまり、両側部分14b、14bは、中央部14aに対して中立軸Zよりも内周側に距離が大きくなる位置に配置されている。
このように第3変形例によるパイプコンベヤベルト1Bでは、ベルト幅方向X2の中央部においては筒状部P1(図2参照)で丸める部分に対応した伸縮性を重視した配置とすることができる。そして、ベルト幅方向X2の両側端部1c、1cで双方が重なる重合部1d(図2参照)においては、中間ゴム14の側部分14bよりも外周側にポリエステルからなる第1中間層帆布13Aの側部分13bを配置して剛性を高めて、筒状に丸められているベルトが展開しようとする突っ張りの作用を抑えることができ、その突っ張り時におけるベルト支持ローラ2に引っ掛かる不具合を防止することができる利点がある。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、中間層は少なくとも一層設けられていればよく、とくに上述した実施形態の層数に限定されることはない。例えば3層以上の中間層帆布13が設けられていてもよい。また、中間ゴム14も一層に限定されず、例えば中間層帆布13と交互に複数層設けられていてもよい。
また、本実施形態では、最内層帆布12Aと最外層帆布12Bとの緯糸としてナイロンから形成された有機繊維を採用し、中間層帆布13A、13Bの緯糸としてポリエステルから形成されて有機繊維を採用しているが、これらの部材に制限されることはなく、他の部材を用いることも可能である。例えば、アラミド等が挙げられる。
さらに、パイプコンベヤ10の構成についても、上記実施形態は一例であって、各部の形状、大きさ、数量等、適宜変更が可能である。例えば、筒状部P1の位置は、本実施形態に限定されることはなく、リターン側の筒状部P1を省略して平坦部P2のみとし、キャリア側のみに筒状部P1を形成する構成であってもかまわない。
また、パイプコンベヤ10の使用用途、被搬送物Mの種類についてもとくに限定されるものではない。
さらに、パイプコンベヤベルト1の延長方向の長さ、ベルト幅寸法等の構成についても、本実施形態に限らず、適宜変更することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 パイプコンベヤベルト
1a 内周面
1b 外周面
1c 側端部
2 ベルト支持ローラ
10 パイプコンベヤ
11A、11B カバーゴム
12、13 帆布
12A 最内層帆布(最内層)
12B 最外層帆布(最外層)
13A、13B 中間層帆布(中間層)
14 中間ゴム(中間層)
M 被搬送物
O ベルト筒中心
P1 筒状部
P2 平坦部
X1 ベルト延長方向
X2 ベルト幅方向
X3 ベルト内外方向
Z 中立軸

Claims (5)

  1. 循環走行する無端の帯状搬送ベルトの一部分を筒状に丸めた内部において、被搬送物を包み込んだ状態で搬送するパイプコンベヤベルトであって、
    前記筒状に丸めた状態の断面視で内外周側に配置される最内層と最外層と、
    前記最内層と前記最外層との間に配置される少なくとも一層の中間層と、を有し、
    前記最内層および前記最外層のうち少なくとも一方の緯糸が前記中間層の緯糸よりもヤング率が小さいことを特徴とするパイプコンベヤベルト。
  2. 前記最内層と前記最外層との前記緯糸は、ナイロンから形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパイプコンベヤベルト。
  3. 前記中間層の前記緯糸は、ポリエステルから形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパイプコンベヤベルト。
  4. 前記最内層および前記最外層のうち少なくとも一方は、緯糸と経糸が同じヤング率の有機繊維であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパイプコンベヤベルト。
  5. 前記中間層のうち少なくとも一層が中間ゴムであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパイプコンベヤベルト。
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