JP6118220B2 - シームレスベルト、シームレスベルトの芯体の製造方法、並びに、成形機 - Google Patents
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Description
空隙率が70〜90%となるように布帛を構成することにより、曲げ剛性を低くして、屈曲性を確保することができる。ここで、空隙率とは、布帛の単位面積当たりのすきまの割合を百分率で表したものである。
ばらつきの振れ幅が10%を超えると、搬送物の秤量値に無視できない誤差が生じるからである。
尚、ばらつきの振れ幅は、周長方向全長の平均重量の3%以下であることがより好ましい。ばらつきの振れ幅が3%以下であると、周長方向の重さのばらつきにより、ベルト走行時にベルトが片寄ったり、蛇行したりするのを防止することができるからである。
布帛を、1本当たりの糸番手が5〜60番手の紡績糸で製織することにより、屈曲性がより好適なベルトとすることができるとともに、必要な厚みを確保することができる。
巻糸をフィラメント糸とすることにより、ベルト周長方向の引裂強度と屈曲性とをより向上させることができる。
2本のロール間の長さ(即ち、2本のロールを両端部に支持する支持体の長さ)を可変とすることにより、シームレスベルトの周長の変更が可能になる。
まず、本実施形態に係るシームレスベルトについて説明する。
次に、図4に基づいて、本実施形態に係るシームレスベルトの製造方法について、本実施形態に係るシームレスベルトの芯体の製造方法も含めて説明する。
図4(a)に示すように、図示しない支持体の両端部に平行に配置した2本のロール21間に無端帯状の布帛2a(内周側の布帛2a)を巻回する。ここで、2本のロール21間の長さが可変であるように支持体が構成される。
こののち、図4(e)に示すように、各ロール21を同じ方向に回転させながら、熱プレス盤23によって、芯体2の布帛2a上に糊引きされていた接着剤Gが周長方向に順次熱融着され、ベルト成形体5が形成される。尚、ベルト成形体5は、各ロール21から取り外されて所定の製品幅に幅切りされ、再度、各ロール21に巻回される。
次に、図5〜7に基づいて、本実施形態に係るシームレスベルトの芯体の製造方法に用いられる成形機について説明する。
本実施例では、20番手のポリエステル紡績糸を織糸とした寒冷紗を布帛2aとし、560デシテックスのポリエステルマルチフィラメントを巻糸2bとして、上記本実施形態に係るシームレスベルトの芯体の製造方法により、巻きピッチ間隔が1.0mmで芯体2を形成し、厚さ0.3mmの熱可塑性ポリウレタンシートでカバー層4を形成した実施例1〜3のシームレスベルトを用意した。また、接着層3を形成する接着剤Gには、いずれも主剤をポリエーテル系ポリウレタン、硬化剤をポリイソシアネート化合物とした2液性のものを用い、実施例1のシームレスベルトは硬化剤の配合量を2質量部、実施例2のシームレスベルトは硬化剤の配合量を5質量部、実施例3のシームレスベルトは硬化剤の配合量を10質量部とした。
ベルト反り試験では、実施例、比較例、参考例の各シームレスベルトについて、シームレスベルトの内周面が接地するように平らな場所に置き、接地面からのシームレスベルトのベルト幅方向の端部の高さを測定し、その最大値をベルト反りとした。
重量測定試験では、図8に示すように、実施例、比較例、参考例の各シームレスベルトについて、周長方向の複数個所で周長方向に長さ3mmのサンプルSを切り出し、各サンプルSの重量を測定した。重量のばらつきの振れ幅(%)は、測定した各サンプルSの重量の最大値と最小値の差を、全サンプルSの重量の平均値で除すことにより求めた。
耐久走行試験では、図9に示すように、実施例、比較例、参考例の各シームレスベルトについて、1つの駆動プーリ51と4つの従動プーリ52a、52b、52c、52dを備える試験用ベルトコンベア50を用い、巻回されたシームレスベルト1に従動プーリ52dでベルト張力を付与した。ここで、駆動プーリ31の直径は30mm、従動プーリ32a、32dの直径は20mm、従動プーリ32b、32cの直径は25mmとした。試験される各シームレスベルト1のベルト張力は4.0kN/m、走行速度は100m/minとした。そして、実施例、比較例の各シームレスベルトについて、それぞれのプーリで200万回屈曲されるまで走行した。ここで、ベルトコンベア30は駆動プーリと従動プーリを合わせて5つのプーリを備えているので、シームレスベルト1は1回の周回で5回屈曲され、40万回の周回で200万回屈曲される。また、参考例の各シームレスベルトについては、走行させて蛇行が発生するかどうかを観察した。
[考察]
上述の試験より、以下のことが明らかになった。
2 芯体
2a 布帛
2b 巻糸
3 接着層
4 カバー層
5a 経糸
5b 緯糸
10 ベルトコンベア
21 ロール
30 成形機
31 駆動軸
32 支持体
40 給糸装置
Claims (8)
- ベルトコンベアの搬送ベルトに使用され、継目のない無端帯状の芯体を有するシームレスベルトであって、
前記芯体を、経糸と緯糸を交差させて空隙を有するように織られた無端帯状の織布からなる内周側の布帛と、前記布帛の外周面にベルト幅方向に一定ピッチでベルト周長方向に巻き付けた巻糸と、前記巻糸上に被覆した前記織布からなる外周側の布帛とを積層した3層構造で形成し、
前記空隙を介して前記布帛の内周面と外周面を接着層で覆い、前記接着層で覆われた前記芯体の外周面をカバー層で被覆したことを特徴とするシームレスベルト。 - 前記布帛は、空隙率が70〜90%であることを特徴とする請求項1に記載のシームレスベルト。
- 前記シームレスベルトの周長方向各部位における重量のばらつきの振れ幅が、周長方向全長の平均重量の10%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のシームレスベルト。
- 前記布帛を、1本当たりの糸番手が5〜60番手の紡績糸で製織することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシームレスベルト。
- 前記巻糸は、フィラメント糸であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシームレスベルト。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載のシームレスベルトの芯体の製造方法であって、
支持体の両端部に平行に配置されて、前記支持体に回転可能に保持された2本のロール間に前記内周側の布帛を巻回させる工程と、
前記2本のロールを同じ方向に回転させながら、前記内周側の布帛の外周面に接着剤を塗布する工程と、
前記2本のロールの軸に平行する前記2本のロール間の中央を軸として配置された駆動軸により前記支持体を回転させながら、張力を付与した前記巻糸を、前記内周側の布帛の外周面にベルト幅方向に一定ピッチでベルト周長方向に巻き付ける工程と、
前記巻糸が巻き付けられた前記内周側の布帛の外周面に前記外周側の布帛を巻回させ、前記空隙を介して前記布帛の内周面と外周面に前記接着剤で覆われた接着層を形成する工程と、
を備えることを特徴とするシームレスベルトの芯体の製造方法。 - 前記2本のロール間の長さは可変であることを特徴とする請求項6に記載のシームレスベルトの芯体の製造方法。
- 請求項6または7に記載のシームレスベルトの芯体の製造方法に用いられる成形機であって、
平行に配置され、回転可能に構成された2本のロールと、
前記2本のロールを両端部に保持しつつ、前記2本のロール間の長さを伸長可能に構成された支持体と、
前記2本のロールの軸と平行する前記2本のロール間の中央を軸として、前記支持体を回転可能に設置された駆動軸と、
前記2本のロールに隣接して前記2本のロールの軸と平行に移動可能に設置され、前記2本のロールに前記巻糸に張力を付与しつつ給糸する給糸装置と、を備えることを特徴とする成形機。
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JP2013200012A JP6118220B2 (ja) | 2013-09-26 | 2013-09-26 | シームレスベルト、シームレスベルトの芯体の製造方法、並びに、成形機 |
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