JP2020096417A - マグネット、モータ、マグネットの製造方法及びモータの製造方法 - Google Patents

マグネット、モータ、マグネットの製造方法及びモータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に製造可能なマグネットを提供する。【解決手段】マグネット50は、軸方向において上端部と下端部とを有する複数の磁性体の片60を有する。複数の磁性体の片60のうち上端部から下端部に向けて周方向における幅が大きくなる磁性体の片60b,60c,60dと、複数の磁性体の片60のうち下端部から上端部に向けて周方向における幅が大きくなる磁性体の片60x,60y,60zとが、周方向に交互に並んでいる。マグネット50の全体は、環状をなす。【選択図】図6

Description

この発明は、マグネット、モータ、マグネットの製造方法及びモータの製造方法に関し、特に、環状のマグネット、モータ、マグネットの製造方法及びモータの製造方法に関する。
例えばモータなどに、環状のマグネットが用いられている。
下記特許文献1には、モータケースにおいて、筒状のヨークの内周面に2つのマグネットを隙間を空けて環状を成すように配置した構造が記載されている。
特開2008−068001号公報
ところで、棒状、板状のマグネットやそれらが湾曲した形状のマグネットを製造する場合と比較して、環状のマグネットを製造する場合には、製造工程やマグネットの種類に関する制約が多い。
この発明は、容易に製造可能なマグネット、モータ、マグネットの製造方法及びモータの製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、マグネットは、軸方向において第1の端部と第2の端部とを有する複数の磁性体の片を有し、複数の磁性体の片のうち第1の端部から第2の端部に向けて周方向における幅が大きくなる磁性体の片と、複数の磁性体の片のうち第2の端部から第1の端部に向けて周方向における幅が大きくなる磁性体の片とが、周方向に交互に並んでおり、全体が環状をなす。
好ましくは、周方向に隣り合う複数の磁性体の片同士の間には樹脂がある。
好ましくは、第1の端部から第2の端部に向けて周方向における幅が大きくなる磁性体の片の数と第2の端部から第1の端部に向けて周方向における幅が大きくなる磁性体の片の数とは等しい。
好ましくは、複数の磁性体の片は、互いに同じ形状を有する。
好ましくは、周方向において、第1の端部及び第2の端部のうち周方向に幅が小さい方の端部が、第1の端部及び第2の端部のうち周方向に幅が大きい方の端部の両端部間にある形状を、複数の磁性体の片のそれぞれは有する。
好ましくは、複数の磁性体の片のそれぞれの内周面又は外周面を平面に展開した形状は、台形である。
好ましくは、磁性体の片のそれぞれの内周面側にある部分が単一の磁極部である。
好ましくは、複数の磁性体の片のうち周方向に隣り合う2つの磁性体の片のそれぞれの内周面側の磁極部の極性は、互いに異なる。
好ましくは、複数の磁性体の片は、圧粉成形品である。
好ましくは、複数の磁性体の片は、異方性マグネットである。
この発明の他の局面に従うと、モータは、筒状に形成された部分を有するフレームと、フレームの内側に配置された上記のマグネットと、マグネットの内側に配置されたロータとを有する。
好ましくは、径方向において、複数の磁性体の片の外周面の曲率は、複数の磁性体の片のそれぞれに接触するフレームの内周面の曲率よりも大きい。
この発明のさらに他の局面に従うと、マグネットの製造方法は、軸方向において第1の端部と第2の端部とを有する環状のマグネットの製造方法であって、第1の端部から第2の端部に向けて周方向における幅が大きくなる複数の第1磁性体の片と、複数の磁性体の片のうち第2の端部から第1の端部に向けて周方向における幅が大きくなる複数の第2磁性体の片とを、周方向に交互に並べるステップと、径方向において複数の第1磁性体の片と複数の第2磁性体の片とのそれぞれの外側への変位が規制されている状態で、軸方向において、少なくとも1つの第1磁性体の片の第1の端部と少なくとも1つの第2磁性体の片の第2の端部との一方を他方に向けて移動させるステップとを含む。
好ましくは、複数の第1磁性体の片と複数の第2磁性体の片とを周方向に交互に並べるステップの後で複数の第1磁性体の片と複数の第2磁性体の片とのそれぞれに着磁するステップを含む。
この発明のさらに他の局面に従うと、モータの製造方法は、筒状に形成された部分を有するフレームと、フレームの内側に配置された、軸方向において第1の端部と第2の端部とを有する環状のマグネットとを有するモータの製造方法であって、第1の端部から第2の端部に向けて周方向における幅が大きくなる複数の第1磁性体の片と、複数の磁性体の片のうち第2の端部から第1の端部に向けて周方向における幅が大きくなる複数の第2磁性体の片とを、フレームの内側に周方向に交互に並べるステップと、軸方向において、少なくとも1つの第1磁性体の片の第1の端部と少なくとも1つの第2磁性体の片の第2の端部との一方を他方に向けて移動させるステップとを含む。
好ましくは、複数の第1磁性体の片と複数の第2磁性体の片とをフレームの内側に周方向に交互に並べるステップの後で複数の第1磁性体の片と複数の第2磁性体の片とのそれぞれに着磁するステップを含む。
これらの発明に従うと、容易に製造可能なマグネット、モータ、マグネットの製造方法及びモータの製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態の1つにおけるモータを示す側断面図である。 図1のA−A線における断面図である。 磁性体の片を示す斜視図である。 磁性体の片を内周面側から径方向に見た図である。 磁性体の片を先端部側から見た図である。 マグネットを示す斜視図である。 マグネットの内周面を平面に展開した形状を示す図である。 マグネットの製造工程について説明する図である。 マグネットの一変形例を示す図である。 マグネットの形状と筒状部の形状との関係を示す拡大図である。 マグネットの形状と筒状部の形状との関係の一変形例を示す拡大図である。 マグネットの形状と筒状部の形状との関係の他の変形例を示す拡大図である。 本実施の形態の第1の変形例に係るマグネットを示す斜視図である。 本実施の形態の第2の変形例に係るマグネットを示す斜視図である。 本実施の形態の第3の変形例に係るマグネットを示す図である。 本実施の形態の第4の変形例に係るマグネットを上方から見た図である。 第4の変形例に係るマグネットの側面図である。
以下、本発明の実施の形態の1つにおけるモータについて説明する。
以下の説明において、モータの回転軸に沿う方向を「軸方向」、モータの回転軸に直交する方向を「径方向」、モータの回転軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称することがある。また、本願では、軸方向を上下方向(図1における上側が「上」)として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向は、あくまで説明の便宜のために定義したものであって、本発明に係るモータが搭載される機器における方向や、このモータが使用される姿勢などについて、何ら限定するものではない。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるモータ1を示す側断面図である。
図1に示されるように、モータ1は、おおまかに、フレーム組立体1bと、フレーム組立体1bに対して回転可能に軸支されたロータ2とを有している。
ロータ2は、回転軸(シャフト)2bと、アマチュア部4と、整流子部6などを有している。アマチュア部4は、回転軸2bに取り付けられており、径方向に複数突出する突極を有するアマチュアコア5と、各突極に巻回された巻線(図示せず)などを有している。整流子部6は、アマチュア部4の下側において、回転軸2bに取り付けられている。整流子部6は、後述のようにしてフレーム組立体1bに設けられているブラシ25に接触する整流子7などを有している。
フレーム組立体1bは、フレーム10、ブラケット30、プレート40、及びマグネット50などで構成されている。
フレーム10は、強磁性体である材質を用いて形成されている。フレーム10は、例えば鉄製の板を成形することにより形成されている。なお、フレーム10の材質等はこれに限られるものではない。
フレーム10は、円筒形状に形成された筒状部10bと、筒状部10bの上端部(蓋部10c側の端部)を回転軸2bが突出するようにして塞ぐ蓋部10cとを有している。筒状部10bの内周面は、円筒面である。筒状部10bの下端部(開口側の端部)は開口しており、プレート40により塞がれている。フレーム10及びプレート40により構成される空間の内部に、アマチュア部4及び整流子部6が収納されている。フレーム10の蓋部10cの中央部には、軸受21が保持されている。また、プレート40の中央部には、軸受22が保持されている。回転軸2bは、上下2箇所の軸受21,22により、フレーム10に対して回転可能に保持されている。
プレート40の内側には、ブラケット30が取り付けられている。ブラケット30には、ブラシ25と連結し外部からの電流が供給される端子26が保持されている。ブラシ25は、整流子7に接触するようにして保持されている。
マグネット50は、環状の形状を有している。マグネット50は、回転軸2bの周囲を囲む筒形状を有している。マグネット50は、アマチュア部4の周囲を囲んでいる。マグネット50は、軸方向において、上端部(第1の端部の一例)51と下端部(第2の端部の一例)52とを有している。
マグネット50の上端部51は、軸方向において、筒状部10bの上部に形成された突起10dに対向している。突起10dは、筒状部10bの一部が外周面側から回転軸側に凹み、内周面において内側に突出している形状を有しているが、これに限られるものではない。突起10dは、周方向に複数個所にわたって設けられていてもよいし、1つが設けられていてもよい。
マグネット50の下端部52は、軸方向において、ブラケット30の外周部に設けられた支持部32に対向している。支持部32は、筒状部10bの内周面に沿うように、上方に突出している形状を有しているが、これに限られるものではない。支持部32は、周方向の一部に部分的に設けられているが、これに限られず、周方向に環状に設けられていてもよい。また、支持部32は、ブラケット30から上方に突出していなくてもよい。
マグネット50の上端部51は、突起10dに近接しており、マグネット50の下端部52は、支持部32に近接している。すなわち、上下方向において、マグネット50は、突起10dと支持部32とに挟まれて位置決めされている。マグネット50は、例えば、接着剤(樹脂の一例、図示せず)により筒状部10bに接着されている。
図2は、図1のA−A線における断面図である。
図2においては、フレーム10とマグネット50のみが示されており、ロータ2の図示は省略されている。図2においては、マグネット50の上端部51が示されている。以下の図において、破線は、隠れ線である。
図2に示されるように、フレーム10は、モータ1の側部全周にわたり、略均一の厚みを有している。
マグネット50は、略一定の厚みを有している。マグネット50は、円筒面状の外周面54を有している。外周面54は、筒状部10bの内周面に接している。また、マグネット50は、円筒面状の内周面53を有している。内周面53は、アマチュアコア5の外径よりもわずかに大きい内径を有している。すなわち、アマチュアコア5とマグネット50の内周面53との間には、わずかなエアギャップが形成されている。
本実施の形態において、マグネット50は、複数の磁性体の片60を有している。マグネット50は、周方向に並ぶ複数の磁性体の片60により構成されている。
具体的には、マグネット50は、偶数個の磁性体の片60で構成されている。本実施の形態においては、6個の磁性体の片60b,60c,60d,60x,60y,60zによりマグネット50が構成されている。以下、これらの磁性体の片60を2組に分けて、一方の組に属するものを第1磁性体の片60b,60c,60dといい、他方の組に属するものを第2磁性体の片60x,60y,60zということがある。以下、第1磁性体の片60b,60c,60dや第2磁性体の片60x,60y,60zを区別せずに、それぞれを磁性体の片60ということがある。
本実施の形態において、各磁性体の片60は、互いに同じ形状を有している。各磁性体の片60は、例えば、フェライトや、ネオジム、サマリウムなどの希土類を用いて成形された圧粉成形品である。すなわち、各磁性体の片60は、材料を含む合金の微粉を型に入れてプレス成形した後、焼結することにより得られた粉末成形品である。各磁性体の片60は、焼結品であるということもできる。各磁性体の片60は、異方性マグネットであり、各磁性体の片60の内周面63側は、単一の磁極部となっている。これにより、各磁性体の片60は、比較的強い磁場を発生させるように構成されている。
図3は、磁性体の片60を示す斜視図である。図4は、磁性体の片60を内周面63側から径方向に見た図である。図5は、磁性体の片60を先端部61側から見た図である。
図3、図4、及び図5において、磁性体の片60は、上下方向の向きがモータ1における第1磁性体の片60b,60c,60dの向きと一致する姿勢で示されている。すなわち、第2磁性体の片60x,60y,60zは、モータ1において、図3、図4、及び図5に示される姿勢とは上下方向が逆になる姿勢で配置されている。
磁性体の片60は、先端部61と、後端部62と、内周面63と、外周面64と、周方向の2つの側面65とを有している。磁性体の片60は、内周面63と外周面64とがそれぞれ周方向に沿って湾曲した形状(瓦形状)を有している。内周面63は、曲率半径がR1の円筒面状であり、外周面64は、曲率半径がR2の円筒面状であるが、内周面63や外周面64は円筒面状に限られるものではない。
図4に示されるように、磁性体の片60は、先端部61から後端部62に向けて周方向における幅が大きくなる形状を有している。図5に示されるように、先端部61側から磁性体の片60を見たとき、先端部61の周方向両端部は、周方向において、後端部62の周方向両端部の間にある。周方向において、先端部61の幅は50度であり、後端部62の幅は70度である。複数の磁性体の片60のそれぞれの内周面63及び外周面64を平面に展開した形状は、等脚台形である。すなわち、内周面63及び外周面64を平面に展開した形状は線対称となる。内周面63及び外周面64を平面に展開した形状において、側面65は直線状である。側面65は、周方向において傾斜している(上方から下方に近づくに従って、周方向いずれかの方向に近づく)。すなわち、磁性体の片60の側面65は、テーパ形状を有している。
側面65と内周面63との間や、側面65と外周面64との間には、面取り部65bが形成されており、欠け等が発生しにくくなっているが、これに限られるものではない。
図6は、マグネット50を示す斜視図である。図7は、マグネット50の内周面63を平面に展開した形状を示す図である。
図7において左右方向は、マグネット50の周方向である。
図6に示されるように、マグネット50の上端部51から下端部52に向けて周方向における幅が大きくなる第1磁性体の片60b,60c,60dと、複数の磁性体の片60のうち下端部52から上端部51に向けて周方向における幅が大きくなる第2磁性体の片60x,60y,60zとは、周方向に交互に並んでいる。すなわち、上方から見て、反時計回りに、第1磁性体の片60b、第2磁性体の片60x、第1磁性体の片60c、第2磁性体の片60y、第1磁性体の片60d、及び第2磁性体の片60zがこの順に並んでいる。換言すると、6個の磁性体の片は、先端部61が上に向く姿勢のものと先端部61が下に向く姿勢のものとが周方向に交互に並ぶようにして、全体として環状をなすように配置される。
隣り合う磁性体の片60同士は、互いの側面65同士が向き合うようにして配置されている。各磁性体の片60は上述のような形状を有しており、先端部61が上に向くように配置される第1磁性体の片60b,60c,60dの数と先端部61が下に向くように配置される第2磁性体の片60x,60y,60zの数とは等しい。そのため、これらの6個の磁性体の片60が、隣り合う磁性体の片60同士が側面65において密接した状態で、環状のマグネット50が構成されている。
図7に示されるように、本実施の形態において、第1磁性体の片60b,60c,60dの内周面63側の磁極の極性は、N極であり、第2磁性体の片60x,60y,60zの内周面63側の磁極の極性は、S極である。すなわち、6個の磁性体の片60のうち、周方向に隣り合う2つの磁性体の片60のそれぞれの内周面63側の磁極の極性は、互いに異なっている。マグネット50において、磁極が切り替わる境界は側面65に位置している。側面65の位置は周方向において傾斜している(上方から下方に近づくに従って、図7における左右いずれかの方向に近づく)ので、マグネット50において、周方向において、磁極が切り替わる境界が傾斜している。そのため、アマチュアコア5にスキューを設けるのと同様の利点が得られ、モータ1のコギングトルクを低減し、トルクむらを小さくすることができる。
図8は、マグネット50の製造工程について説明する図である。
マグネット50は、上端部51から下端部52に向けて周方向における幅が大きくなる複数の第1磁性体の片60b,60c,60dと、下端部52から上端部51に向けて周方向における幅が大きくなる第2磁性体の片60x,60y,60zとを、周方向に交互に並べ(配置工程)、径方向において各磁性体の片60のそれぞれの外側への変位が規制されている状態(例えば、各磁性体の片60の外周面64を、フレーム10や治具などの内周面を有する部材で囲んだ状態)で、軸方向において、少なくとも1つの第1磁性体の片60b,60c,60dの上端部51と少なくとも1つの第2磁性体の片60x,60y,60zの下端部52との一方を他方に向けて移動させることにより、所定の外形寸法を有する環状をなす形状に成形される。換言すると、マグネット50は、先端部61が上に向く姿勢の第1磁性体の片60b,60c,60dと先端部61が下に向く姿勢の第2磁性体の片60x,60y,60zとを周方向に交互に並べ、径方向において各磁性体の片60のそれぞれの外側への変位が規制されている状態で、少なくとも1つの第1磁性体の片60b,60c,60dの後端部62と、少なくとも1つの第2磁性体の片60x,60y,60zの後端部62とに、互いの距離が小さくなるように力を加えることにより(加圧工程)、所定の外形寸法を有する環状をなす形状に成形される。
マグネット50は、モータ1の製造工程において、上記のように製造することができる。例えば、図8に示されるように、モータ1の筒状部10bの内側に、先に、3つの磁性体の片60(第2磁性体の片60x,60y,60z)を先端部61が下を向くように挿入する。このとき、各磁性体の片60の外周面64が、筒状部10bの内周面を向くようにして配置される。そして、先に配置された第2磁性体の片60x,60y,60z同士の間に、3つの磁性体の片60(第1磁性体の片60b,60c,60d)を先端部61が上を向くように挿入する。これにより、6個の磁性体の片60は、先端部61が上に向く姿勢のものと先端部61が下に向く姿勢のものとが周方向に交互に並ぶようにして配置される。
このような配置工程においては、第2磁性体の片60x,60y,60zのうち少なくとも1つの後端部62が、筒状部10bに形成された突起10dに対向するようにして配置される。なお、筒状部10bに突起10dが設けられていなくてもよい。その場合、第2磁性体の片60x,60y,60zの後端部62が、蓋部10cに対向するようにして配置されていてもよい。
次に、加圧工程においては、モータ1のフレーム10の位置を固定した状態で、第1磁性体の片60b,60c,60dのうち少なくとも1つの後端部62に、矢印Pで示されように下から上に向けて力を加える。そうすると、上記のように各磁性体の片60の側面65がテーパ形状を有していることにより、環状のマグネット50の外形が大きくなるように6つの磁性体の片60のそれぞれに力が加わり、6つの磁性体の片60のそれぞれが筒状部10bの内周面に向けて押しつけられる。これにより、筒状部10bの内周面と同じ外形寸法を有する、環状をなすマグネット50が成形される。
加圧工程は、所定の工具や装置を用いて行うようにしてもよいし、モータ1のフレーム10にブラケット30及びプレート40を組み付ける際にブラケットの支持部32を後端部62に押し当てることにより行うようにしてもよい。
以上では、フレーム10の内側に磁性体の片60を並べる方法でマグネット50を製造する工程について説明したが、モータ1及びマグネット50の製造方法はこれに限られるものではない。例えば、筒状部10bの内周面とほぼ同じ内径の内周面を有する治具の内側に磁性体の片60を並べた後に加圧工程を行って環状のマグネット50を別途製造した後、そのマグネット50をフレーム10の内側に配置することによっても、モータ1を製造することができる。
なお、第2磁性体の片60x,60y,60zを軸方向において支持する構造は、フレーム10に形成された突起10dやフレーム10の蓋部10cに限られない。例えば、蓋部10cと第2磁性体の片60x,60y,60zとの間にスペーサを配置したり、フレーム10に対して軸方向に固定された部材を設けたりして、第2磁性体の片60x,60y,60zを支持するようにしてもよい。
ここで、本実施の形態において、隣り合う磁性体の片60の側面65同士の間には、接着剤(樹脂の一例)58が介在している。これにより、上記の複数の磁性体の片60を環状のマグネット50として成形した状態で維持することができる。上述のように筒状部10bの内側においてマグネット50を形成するとともにそのままモータ1を組み立てるような場合、このような接着剤58は必ずしも設けられていなくてもよい。
接着剤58を設ける場合、硬化前に磁性体の片60間の潤滑剤として作用する材質のものを用いることで、上述の加圧工程において隣り合う磁性体の片60の側面65同士が擦れ合う際の摩擦力を小さくすることができる。加圧工程において、磁性体の片60が破損することを防止することができる。また、接着剤58が隣り合う磁性体の片60の側面65同士の間に配置されていることにより、加圧工程や、モータ1やマグネット50に衝撃や振動が加わった場合において、磁性体の片60同士が接触して磁性体の片60が破損することを防止することができる。特に、粉体を焼結して生成された磁性体の片60は比較的割れやすいところ、このように側面65同士の間に接着剤58を配置することで、破損を効果的に防止することができる。
図9は、マグネット50の一変形例を示す図である。
図9に示されるように、周方向に隣り合う複数の磁性体の片60同士の間に、接着剤58に代えて、その他の樹脂部材158を設けてもよい。樹脂部材158としては、例えば、ゴム製のシートやスポンジ状のシートなど、樹脂製のシートや、樹脂を含有する塗布剤など、種々のものを用いることができる。このような樹脂部材158を設けることによっても、加圧工程において隣り合う磁性体の片60の側面65同士が擦れ合う際の摩擦力を小さくすることができる。また、加圧工程や、モータ1やマグネット50に衝撃や振動が加わった場合において、磁性体の片60同士が接触して磁性体の片60が破損することを防止することができる。特に、粉体を焼結して生成された磁性体の片60は比較的割れやすいところ、このように側面65同士の間に樹脂部材158を配置することで、破損を効果的に防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、複数の磁性体の片60が並んだ構造を有する環状のマグネット50を利用することができる。環状であってモータに適した磁極の配置を有する異方性マグネットを、当初より環状のものとして圧粉成形などの方法で製造することは容易ではない。しかしながら、上記のような構造のマグネット50であれば、容易に製造することができ、マグネット50やモータ1の製造コストを低減することができる。また、モータ1に用いるマグネット50としては、マグネット50の外形寸法が、筒状部10bと略同じになるようにすることが望ましい。しかしながら、圧粉成形等の製造方法では寸法誤差が大きくなるという問題がある。これに対して、本実施の形態では、個別の磁石として製造された後の磁性体の片60を用いて、求められる寸法に適合する外形寸法を有するマグネット50を容易に製造することができる。したがって、性能の良いモータ1を低い製造コストで製造することができる。
マグネット50において、周方向において磁極が切り替わる境界が傾斜している。そのため、モータ1のコギングトルクを低減し、トルクむらを小さくすることができる。6つの磁性体の片60は互いに同じ形状を有しているので、磁性体の片60の量産効果を得ることができ、また、モータ1を構成する部品の種類の数を少なくすることができる。したがって、モータ1の製造コストを低減することができる。
ここで、複数の磁性体の片60の外周面64の軸方向に垂直な断面における曲率は、複数の磁性体の片60のそれぞれに接する円筒面の曲率よりも小さいことが望ましい。このことについて、以下に説明する。
図10は、マグネット50の形状と筒状部10bの形状との関係を示す拡大図である。
図10においては、モータ1のフレーム10及びマグネット50の、マグネット50の上端部51部分における、上下方向に垂直な断面の一部が示されている。
本実施の形態においては、各磁性体の片60の外周面64の曲率半径R2は、各磁性体の片60のそれぞれに接する円筒面である、筒状部10bの内周面14の曲率半径R3よりも大きい。すなわち、外周面64の曲率は内周面14の曲率よりも小さい。磁性体の片60と筒状部10bの内周面14との関係がこのようであるので、各磁性体の片60は、周方向両端部すなわち2つの側面65にそれぞれ近い部位において筒状部10bに接触する。各磁性体の片60が、周方向に離れた2カ所で筒状部10bに接触するので、各磁性体の片60を筒状部10bに接触させた状態で安定させることができる。
なお、磁性体の片60と筒状部10bの内周面14との関係はこれに限られるものではない。図11は、マグネット50の形状と筒状部10bの形状との関係の一変形例を示す拡大図である。図12は、マグネット50の形状と筒状部10bの形状との関係の他の変形例を示す拡大図である。例えば、図11に示されるように、径方向において、複数の磁性体の片60の外周面64の曲率は、複数の磁性体の片60のそれぞれに接触するフレーム10の内周面14の曲率よりも大きくてもよい。また、図12に示されるように、径方向において、複数の磁性体の片60の外周面64の曲率は、複数の磁性体の片60のそれぞれに接触するフレーム10の内周面14の曲率と略同じであってもよい。例えば、各磁性体の片60が、磁気中心に近い各磁性体の片60の周方向中央部において筒状部10bに接触するように構成されていてもよく、この場合、隣り合う磁性体の片60の磁極との間で構成する磁気回路に筒状部10bをより有効に利用することができる。
以下、本実施の形態の変形例について説明する。以下の説明において、本実施の形態に係る構成と同様の構成には同一の符号を付しており、その説明を省略することがある。
[第1の変形例の説明]
図13は、本実施の形態の第1の変形例に係るマグネット250を示す斜視図である。
図13に示されるように、第1の変形例に係るマグネット250は、上端部51側に上方に突出する突起部268が設けられているものである。突起部268は、例えば、マグネット250を構成する複数の磁性体の片60のうち1つの磁性体の片260xに設けられている。磁性体の片260xは、後端部62が上端部51側に位置する姿勢で配置されており、突起部268は、後端部62の他の部位からも上方に突出するように構成されている。
このようにマグネット250に突起部268が設けられていることにより、マグネット250をフレーム10の内部で周方向に位置決めしたり、マグネット250の回り止めとすることができる。すなわち、フレーム10側に突起部268に周方向に対抗する部位を有する形状や部材を設けることで、フレーム10に対するマグネット250の周方向の位置を規制することができる。したがって、マグネット250をフレーム10に固定するための接着剤を用いなくても、マグネット250を利用した強いトルクを有するモータ1を構成することができる。
なお、突起部268の形状や位置、数等は、これに限られるものではない。例えばマグネット250の下端部52側に突起部268を設けるようにしてもよい。
また、突起部268に代えて、上端部51から下方に凹む凹部や下端部52から上方に凹む凹部を設けるようにしてもよい。この場合、フレーム10側に、凹部に嵌入する形状藪材を設けることで、同様の効果を得ることができる。
[第2の変形例の説明]
図14は、本実施の形態の第2の変形例に係るマグネット350を示す斜視図である。
図14に示されるように、第2の変形例に係るマグネット350は、上端部51側と下端部52とにおいて、それぞれ、上下方向における凹凸が設けられているものである。このように設けられている凹凸を利用して、マグネット350をフレーム10の内部で周方向に位置決めしたり、マグネット350の回り止めを行ったりすることができ、上述の第1の変形例と同様の効果を得ることができる。
マグネット350において、上端部51側には、第1磁性体の片60b,60c,60dの先端部61が、第2磁性体の片60x,60y,60zの後端部62よりも上方に位置していることにより、凹凸が設けられている。また、下端部52側には、第2磁性体の片60x,60y,60zの先端部61が、第1磁性体の片60b,60c,60dの後端部62よりも下方に位置していることにより、凹凸が設けられている。マグネット350は、磁性体の片60の周方向の長さを勘案し、上述の実施の形態のものよりも比較的大きい内周面の内径寸法(すなわちマグネット350の外形寸法D3)を有する筒状部10bを用いることで、製造することができる。
なお、上端部51側において、第1磁性体の片60b,60c,60dの後端部62が第2磁性体の片60x,60y,60zの先端部61よりも上方に位置していることにより凹凸が設けられており、下端部52側において、第2磁性体の片60x,60y,60zの後端部62が第1磁性体の片60b,60c,60dの先端部61よりも下方に位置していることにより凹凸が設けられていてもよい。このようなマグネットは、磁性体の片60の周方向の長さを勘案し、上述の実施の形態のものよりも比較的小さい内周面の内径寸法を有する筒状部10bを用いることで、製造することができる。
[第3の変形例の説明]
図15は、本実施の形態の第3の変形例に係るマグネット450を示す図である。
図15には、マグネット450を上方から見た図が示されている。図15に示されるように、第3の変形例に係るマグネット450は、4つの磁性体の片460(第1磁性体の片460b,460c、第2磁性体の片460x,460y)で環状に形成されているものである。各磁性体の片460は、互いに同じ形状を有しており、上述の実施の形態と同様に、先端部から後端部にかけて周方向の幅が大きくなる形状を有している。
第1磁性体の片460b,460cは、マグネット450の上端部側が先端部となる姿勢で配置されており、第2磁性体の片460x,460yは、マグネット450の上端部側が後端部となる姿勢で配置されている。周方向において、磁性体の片460の先端部の幅は80度であり、後端部の幅は100度である。第1磁性体の片460b、第2磁性体の片460x、第1磁性体の片460c、及び第2磁性体の片460yがこの順に周方向に並べられて、マグネット450が構成されている。なお、各磁性体の片460同士の間には樹脂部材158が配置されているが、これに限られるものではない。
第3の変形例においては、各磁性体の片460のそれぞれの内周面53側は単一の磁極部ではなく、周方向にN極とS極との2つの磁極に分かれている。そして、4つの磁性体の片460は、周方向においてN極とS極とが交互に並ぶようにして、周方向に並べられている。
このように、マグネット450は、全体として、内周面53側において8つの磁極を有する環状に構成されている。このような構成であっても、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。隣り合う磁性体の片460同士の境界は周方向に傾斜しているので、マグネット450をモータ1に用いる場合、コギングトルクを小さくすることができる。
[第4の変形例の説明]
図16は、本実施の形態の第4の変形例に係るマグネット550を上方から見た図である。図17は、第4の変形例に係るマグネット550の側面図である。
マグネットの外周面や内周面は、それぞれ円筒面状でなくてもよい。例えば、第4の変形例においては、マグネット550は、いわゆる角形モータに用いられるものであり、図16に示されるような角形(複数の平面部518同士が角部516を介して接続された形状をいう)の筒状部510bの内側に配置されて用いられる。
図16に示されるように、マグネット550は、4つの磁性体の片560(第1磁性体の片560b,560c、第2磁性体の片560x,560y)で環状に形成されているものである。各磁性体の片560は、互いに同じ形状を有しており、上述の実施の形態と同様に、先端部61から後端部62にかけて周方向の幅が大きくなる形状を有している。図17に示されるように、第1磁性体の片560b,560cは、マグネット550の上端部51側が先端部61となる姿勢で配置されており、第2磁性体の片560x,560yは、マグネット550の上端部51側が後端部62となる姿勢で配置されている。第1磁性体の片560b、第2磁性体の片560x、第1磁性体の片560c、及び第2磁性体の片560yがこの順に周方向に並べられて、マグネット550が構成されている。各磁性体の片560の外周面は、筒状部510bの角部516の内周面に沿う角部566と、筒状部510bの平面部518の内周面に沿う部分とで構成されている。これにより、マグネット550の外周面554は、筒状部510bの内周面に沿う形状となっている。マグネット550の内周面553は、略円筒面状である。各磁性体の片560のそれぞれの内周面53側は単一の磁極部となっており、第1磁性体の片560b,560cにおいてはS極、第2磁性体の片560x,560yにおいてはN極となっている。
第4の変形例においても、上述の実施の形態と同様に、容易に環状のマグネット550を製造することができるという効果を得られる。
[その他]
上記の実施の形態や変形例の特徴点が部分的に組み合わされてモータが構成されていてもよい。上記の実施の形態や変形例において、いくつかの構成要素が設けられていなかったり、いくつかの構成要素が他の態様で構成されていてもよい。
モータの製造工程又はマグネットの製造工程において、マグネットに磁極を設ける着磁工程を、磁性体の片より環状のマグネットを成形した後に行うようにしてもよい。すなわち、複数の第1磁性体の片と複数の第2磁性体の片とを周方向に交互に並べる工程の後で、複数の第1磁性体の片と複数の第2磁性体の片とのそれぞれに着磁する工程を行うようにしてもよい。磁極を有しない状態で磁性体の片を環状に並べてマグネットを成形する工程を行うことができるので、磁性体の片同士の間や磁性体の片とフレーム(又は治具)との間で発生する磁気による力の影響を受けずに、容易に磁性体の片を環状に並べることができる。また、マグネットにおける各磁性体の片の位置や形状にかかわらず、必要とされる態様に磁極を設けることができる。
複数の磁性体の片は、互いに異なる形状であってもよい。環状のマグネットを複数の磁性体の片を用いて形成する構造に広く用いることができる。
磁性体の片は、ボンド磁石等、他の種の磁石であってもよい。また、例えば強磁性体である金属を切削、鋳造、プレス等により成形して構成された金属片であってもよい。磁性体の片は、等方性を有する磁石であってもよい。
また、本発明に係るマグネットやマグネットの製造方法は、モータやモータの製造時に用いられるものに限られない。本発明は、環状のマグネットを用いる種々の装置やその製造時において適用可能である。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 モータ
2 ロータ
10 フレーム
10b,510b 筒状部
50,250,350,450,550 マグネット
51 上端部(第1の端部の一例)
52 下端部(第2の端部の一例)
58 接着剤(樹脂の一例)
60,460,560 磁性体の片
60b,60c,60d,460b,460c,560b,560c 第1磁性体の片
60x,60y,60z,460x,460y,560x,560y 第2磁性体の片
61 先端部
62 後端部
63 内周面
64 外周面
65 側面
158 樹脂部材

Claims (16)

  1. 軸方向において第1の端部と第2の端部とを有する複数の磁性体の片を有し、
    前記複数の磁性体の片のうち前記第1の端部から前記第2の端部に向けて周方向における幅が大きくなる磁性体の片と、前記複数の磁性体の片のうち前記第2の端部から前記第1の端部に向けて周方向における幅が大きくなる磁性体の片とが、周方向に交互に並んでおり、
    全体が環状をなす、マグネット。
  2. 周方向に隣り合う前記複数の磁性体の片同士の間には樹脂がある、請求項1に記載のマグネット。
  3. 前記第1の端部から前記第2の端部に向けて周方向における幅が大きくなる磁性体の片の数と前記第2の端部から前記第1の端部に向けて周方向における幅が大きくなる磁性体の片の数とは等しい、請求項1又は2に記載のマグネット。
  4. 前記複数の磁性体の片は、互いに同じ形状を有する、請求項1から3のいずれかに記載のマグネット。
  5. 周方向において、前記第1の端部及び前記第2の端部のうち周方向に幅が小さい方の端部が、前記第1の端部及び前記第2の端部のうち周方向に幅が大きい方の端部の両端部間にある形状を、前記複数の磁性体の片のそれぞれは有する、請求項1から4のいずれかに記載のマグネット。
  6. 前記複数の磁性体の片のそれぞれの内周面又は外周面を平面に展開した形状は、台形である、請求項1から5のいずれかに記載のマグネット。
  7. 前記磁性体の片のそれぞれの内周面側にある部分が単一の磁極部である、請求項1から6のいずれかに記載のマグネット。
  8. 前記複数の磁性体の片のうち周方向に隣り合う2つの磁性体の片のそれぞれの内周面側の磁極部の極性は、互いに異なる、請求項1から7のいずれかに記載のマグネット。
  9. 前記複数の磁性体の片は、圧粉成形品である、請求項1から8のいずれかに記載のマグネット。
  10. 前記複数の磁性体の片は、異方性マグネットである、請求項1から9のいずれかに記載のマグネット。
  11. 筒状に形成された部分を有するフレームと、
    前記フレームの内側に配置された請求項1から10のいずれかに記載のマグネットと、
    前記マグネットの内側に配置されたロータとを有する、モータ。
  12. 径方向において、前記複数の磁性体の片の外周面の曲率は、前記複数の磁性体の片のそれぞれに接触する前記フレームの内周面の曲率よりも大きい、請求項11に記載のモータ。
  13. 軸方向において第1の端部と第2の端部とを有する環状のマグネットの製造方法であって、
    前記第1の端部から前記第2の端部に向けて周方向における幅が大きくなる複数の第1磁性体の片と、前記複数の磁性体の片のうち前記第2の端部から前記第1の端部に向けて周方向における幅が大きくなる複数の第2磁性体の片とを、周方向に交互に並べるステップと、
    径方向において前記複数の第1磁性体の片と前記複数の第2磁性体の片とのそれぞれの外側への変位が規制されている状態で、軸方向において、少なくとも1つの前記第1磁性体の片の前記第1の端部と少なくとも1つの前記第2磁性体の片の前記第2の端部との一方を他方に向けて移動させるステップとを含む、マグネットの製造方法。
  14. 前記複数の第1磁性体の片と前記複数の第2磁性体の片とを周方向に交互に並べるステップの後で前記複数の第1磁性体の片と前記複数の第2磁性体の片とのそれぞれに着磁するステップを含む、請求項13に記載のマグネットの製造方法。
  15. 筒状に形成された部分を有するフレームと、
    前記フレームの内側に配置された、軸方向において第1の端部と第2の端部とを有する環状のマグネットとを有するモータの製造方法であって、
    前記第1の端部から前記第2の端部に向けて周方向における幅が大きくなる複数の第1磁性体の片と、前記複数の磁性体の片のうち前記第2の端部から前記第1の端部に向けて周方向における幅が大きくなる複数の第2磁性体の片とを、前記フレームの内側に周方向に交互に並べるステップと、
    軸方向において、少なくとも1つの前記第1磁性体の片の前記第1の端部と少なくとも1つの前記第2磁性体の片の前記第2の端部との一方を他方に向けて移動させるステップとを含む、モータの製造方法。
  16. 前記複数の第1磁性体の片と前記複数の第2磁性体の片とを前記フレームの内側に周方向に交互に並べるステップの後で前記複数の第1磁性体の片と前記複数の第2磁性体の片とのそれぞれに着磁するステップを含む、請求項15に記載のモータの製造方法。
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