JP2020094748A - 風呂給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱衣室から浴室内への入室時、及び、入浴中から出浴して洗い場に移動した時の急激な温度変化で起きるヒートショックによる危険等、水位センサの入出浴検知では防ぎ切れない危険を防止する風呂給湯装置を提供する。【解決手段】制御装置28には、人感センサ33の検出結果に基づいて、人が浴室内に入室したか浴室内から退室したかを判定する入退室判定手段34と、入退室判定手段34で人が入室したと判定した場合、タイマーのカウントを開始すると共に、入退室判定手段34で人が退室したと判定した場合、カウントをリセットするタイマー手段37と、タイマーのカウントが所定の報知時間に到達した場合、報知時間に到達した旨を報知手段により報知する報知制御手段38とを備え、リモコンには、タイマー手段37のカウントを開始するか否かを予約設定するタイマー予約スイッチ39を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、人が入室したら報知時間までカウントを開始すると共に前記報知時間が経過したら報知する機能を有した風呂給湯装置に関するものである。
従来より、人が浴槽内に入出浴したことを検知する入出浴判定手段と(水位センサ)、入出浴判定手段の検出値に基づいて人が入浴したときにカウントを開始する湯上がりタイマーとを備えた浴槽内異常検知システムにおいて、人が入浴したまま、静止状態にあることを水位センサで検知している時間を前記タイマーでカウントし、前記時間のカウントが所定時間を超えたときに浴槽内異常の発生可能性を報知する報知手段を備えたものが知られていた(特許文献1参照)。
特開2002−236984号公報
しかし、昨今では脱衣室から浴室内への入室時、及び、入浴中から出浴して洗い場に移動した時の急激な温度変化で起きるヒートショックの防止が課題となっており、水位センサの入出浴検知では防ぎ切れない危険を防止することが課題となっていた。
本発明は上記課題を解決するため、浴室内における人の動きを検出する人感センサと、少なくとも浴室外に設けられ、浴室外に浴室内の情報を報知する報知手段を有したリモコンと通信可能に接続された制御装置とを備えた風呂給湯装置において、前記制御装置には、前記人感センサの検出結果に基づいて、人が浴室内に入室したか浴室内から退室したかを判定する入退室判定手段と、前記入退室判定手段で人が入室したと判定した場合、タイマーのカウントを開始すると共に、前記入退室判定手段で人が退室したと判定した場合、カウントをリセットするタイマー手段と、前記タイマーのカウントが所定の報知時間に到達した場合、前記報知時間に到達した旨を前記報知手段により報知する報知制御手段とを備え、前記リモコンには、前記タイマー手段のカウントを開始するか否かを予約設定するタイマー予約スイッチを設けた。
また、前記制御装置は、前記タイマー予約スイッチで前記予約設定がされていた場合、浴室への入室があったら、人感センサの感度を上昇させるとともに前記タイマーのカウントを開始し、前記タイマーが前記報知時間に到達した場合、前記報知手段により報知し、前記人感センサの感度を元に戻すようにした。
また、前記制御装置は、前記タイマー予約スイッチで前記予約設定がされていた場合、浴室への入室があったら、人感センサの感度を上昇させるとともに前記タイマーのカウントを開始し、前記タイマーが前記報知時間に到達した場合、前記報知手段により報知し、前記入退室判定手段で人が浴室から退室したことを判定したら、前記人感センサの感度を元に戻すようにした。
本発明によれば、タイマー手段のカウントの開始及び終了は、人感センサの検出値に基づいて判定する入退室判定手段が行っており、脱衣室から浴室内への入室時、及び、入浴中から出浴して洗い場に移動した時の急激な温度変化でヒートショックが起きたとしても、所定の報知時間で異常状態と判断でき、早急な対応ができるとともに、入室から退室までの経過時間をカウントしているので、従来のような入浴から出浴までの時間をカウントする湯上がりタイマーのような使い方もできるため、入浴中の異常だけでなく入室時や洗い場への移動時にも対応した異常状態を早急に判断することで、安全な入浴環境を提供することができる。
また、リモコンはタイマー予約スイッチを設け、制御装置はタイマー予約スイッチがONになっている場合、人が入室したと判定されるとタイマー手段のカウントを自動で開始するため、人が浴室に入るタイミングがわからなくても適切なタイミングでカウントを開始させることができるとともに、タイマー手段のカウントが不必要な場合では、タイマー予約スイッチをOFFにしておけば、煩わしい報知をしないようにすることができる。
本発明の第1実施形態の概略説明図 本発明の報知動作を表すフローチャート
次に、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
1は温水を貯湯する貯湯タンク、2は温水を加熱する加熱手段としてのヒートポンプユニット、3は浴槽である。
4は貯湯タンク1とヒートポンプユニット2を循環可能に接続する加熱循環回路で、加熱循環ポンプ5を有し貯湯タンク1の下部に接続されたヒーポン往き管及び貯湯タンク1上部に接続されたヒーポン戻り管より構成され、貯湯タンク1下部の冷水を、ヒーポン往き管を介してヒートポンプユニット2で加熱し、加熱された高温の温水をヒーポン戻り管で貯湯タンク1上部に戻して貯湯タンク1内に温水を加熱貯湯するものである。なお、貯湯タンク1の外周面には貯湯温度センサ6を有しており、この貯湯温度センサ6が所定温度以上を検出することで貯湯量を検知するものである。
7は貯湯タンク1に水を供給する給水管、8は貯湯タンク1内の温水を出湯する出湯管、9は給水管7から分岐し、貯湯タンク1を迂回する給水バイパス管、10は給水バイパス管9からの冷水と出湯管8からの温水を設定温度になるように混合する給湯混合弁、11は混合された設定温度の温水を給湯する給湯管、12は給湯管11の端部に設けられる給湯栓である。13は給湯混合弁10の下流に設けた給湯温度センサ、14は給湯量をカウントする給湯流量センサである。なお、15は水道圧を所定の圧力に減圧する減圧弁、16は加熱されることによる過圧を逃がす圧力逃し弁である。
17は風呂循環回路で、貯湯タンク1内の湯水と循環する風呂の湯水とを熱交換させる風呂熱交換器18と浴槽3とを、浴槽3から風呂熱交換器18に向かう風呂往き管17a及び風呂熱交換器18から浴槽3に向かう風呂戻り管17bとで循環可能に接続するものである。そして、19は浴槽3と風呂循環回路17を接続する循環口である。
20は風呂循環回路17に設けられた風呂循環ポンプ、21は流水の有無を検出する流水センサ、22は風呂循環回路16を流れる風呂の温度を検出する風呂温度センサ、23は湯水の水圧から浴槽3内の水位を検出する水位センサであり、風呂循環回路17途中の風呂循環ポンプ20よりも上流側に設けられている。
24は給湯管11途中から分岐されて風呂循環回路17に接続され浴槽3への湯張りを行うための湯張り管、25はこの湯張り管24に設けられ浴槽3への湯張りの開始、停止を行う湯張り弁、26は浴槽3への湯張り量をカウントする風呂流量センサである。
27はヒートポンプユニット2の加熱制御を行う加熱制御部、28は給湯および風呂の制御を行う制御装置で、貯湯温度センサ6、給湯温度センサ13、給湯流量センサ14、流水センサ21、風呂温度センサ22、水位センサ23、風呂流量センサ26、の検出値が入力され、加熱循環ポンプ5、給湯混合弁10、風呂循環ポンプ20、湯張り弁26を駆動するものである。
29は制御装置28と通信可能で、浴室内に設けられた浴室内リモコンであり、操作部30と、設定内容を表示する表示部31と、スピーカー等の音を発生させる音発生部32と、浴室内における人の体動の有無を検出すると共に、浴室への入室と浴室からの退室を検出すると共に浴室内に人がいることを体動による温度変化を検知する人感センサ33とが設けられている。この表示部31及び音発生部32からなる報知手段で報知をおこなっている。
人感センサ33は、検出エリア内の熱源の温度変化量を検出する焦電センサであり、浴室に人がいて、動きがあることを検出する。具体的には、人感センサ33は、人が移動したときや手足などを動かすことによる検出エリアの温度変化を検出することにより、浴室内に人がおり、人の体動の有無を検出すると共に、浴室への入室と浴室からの退室を検出するものであり、人感センサ33の検出結果に基づいて、入退室判定手段34で浴室内への入室と浴室外への退室との判定を行うと共に浴室内の人が動いているか否かの判定を行う。
また、人感センサ33の検出エリアを詳しく説明すると、入浴中の人も洗い場でシャワーを浴びている人も等しく検出できるものが望ましく、少なくとも人の入退室及び人が浴槽に浸かっていても入浴者の体動が検出できるような範囲を検出できる人感センサ33である。
また、この焦電センサからなる人感センサ33は、複数の増幅回路を有しており、この複数の増幅回路は制御装置28が制御している。この複数の増幅回路を必要に応じて切り替えることで、人感センサ33の検出値を増幅させ、人感センサ33の感度を変更している。さらに、人感センサ33の感度は、人の動作の有無を検出する温度変化量の閾値を下げることにより上げても良い。
そして、35は制御装置28と通信可能で、浴室外に設けられた浴室外リモコンであり、浴室内リモコン29と同様に操作部30、表示部31、音発生部32を有していて、浴室内の情報を表示部31及び音発生部32からなる報知手段で浴室外に報知することができる。
さらに、制御装置28には、自動保温運転時の動作を制御する保温運転制御手段36と、入室判定がされてから、退室判定されるまでの時間をカウントするタイマー手段37と、浴室内で入浴者に異常が発生した時に浴室内リモコン29及び浴室外リモコン35に備えた表示部31および音発生部32を用いて、浴室内で入浴者に異常が発生した旨を報知させる報知制御手段38が備えられている。
また、少なくとも浴室外リモコン35には、タイマー手段37によるタイマーのカウントを行うか否かを設定するタイマー予約スイッチ39が設けられており、タイマー予約スイッチ39をONにすると、人が浴室内に入室したことを入退室判定手段34が判定すると、制御装置28のタイマー手段37はタイマーのカウントを開始し、人が退室したと判定するまでカウントを続ける。途中、予め設定された所定の報知時間に到達すると、報知制御手段38は浴室内で入浴者に異常が発生したと判断して、音発生部32から報知を行う。
次に、沸き上げ運転について説明する。
沸き上げ要求があると、制御装置28は、貯湯タンク1とヒートポンプユニット2を繋ぐ配管の途中にある加熱循環ポンプ5を駆動して、貯湯タンク1内下部から水をくみ上げ、ヒートポンプユニット2で温めて貯湯タンク1上部に戻す動作を続ける事により徐々に貯湯タンク1内の水が高温水へと沸き上げる。
次に、給湯動作ついて説明する。
給湯栓12が開かれると給水管7から給水され、貯湯タンク1下部に流入すると共に給水バイパス管9を通り、貯湯タンク1上部から押し出された高温水と給水バイパス管9の給水が給湯ミキシング弁10で混ぜ合わされ、給湯設定温度と給湯サーミスタ13で検出された温度が同じなるように調整された湯水が給湯栓12から給湯される。
そして、保温運転制御手段36は、湯張り運転完了後から浴室内リモコン29および浴室外リモコン35で予め設定された浴槽の湯を一定温度に沸き上げる自動保温運転の設定時間(ここでは約3時間)の間、繰り返し行う。
次に、本実施形態のタイマーと報知について図2のフローチャートに基づいて詳しく説明する。
まず、制御装置18は、ユーザーによりタイマー予約スイッチ39がONになっているかを確認し(S1)、タイマー予約がされている場合(S1がYes)、人感センサ33の検出値に基づいて判定する入退室判定手段34は人が浴室に入室したことを判定すると(S2がYes)、タイマー手段37はタイマーのカウントを開始すると共に、制御装置18は人感センサ33の感度を上げる(S3)。
タイマー手段37がタイマーのカウントが開始してから、所定の報知時間に到達する前に、人感センサ33の検出値に基づいて判定する入退室判定手段34が人の退室を判定した場合(S4がYes)、タイマー手段37はタイマーのカウントをリセットし、制御装置18は人感センサ33の感度を元に戻す(S5)。
また、タイマー手段37がタイマーのカウントが開始してから、タイマーのカウントが所定の報知時間に到達したら(S6がYes)、制御装置18は浴室外リモコン35の表示部31と音発生部32で報知する(S7)
このように、タイマー手段37のカウントの開始及び終了は、人感センサ33の検出値に基づいて判定する入退室判定手段34が行っており、脱衣室から浴室内への入室時、及び、入浴中から出浴して洗い場に移動した時の急激な温度変化でヒートショックが起きたとしても、所定の報知時間で異常状態と判断でき、早急な対応ができるとともに、入室から退室までの経過時間をカウントしているので、従来のような入浴から出浴までの時間をカウントする湯上がりタイマーのような使い方もできるため、入浴中の異常だけでなく入室時や洗い場への移動時にも対応した異常状態を早急に判断することができ、安全な入浴環境を提供することができる。
そして、報知後も、タイマーのカウントは継続させ、入退室判定手段34が人の退室を判定した場合(S8がYes)、タイマーのカウントを終了し、人感センサ33の感度を元に戻す(S9)。
このように、入室判定時に人感センサ33の感度を上げて、退室判定時に人感センサ33の感度を戻すことで、人感センサ33の感度を上げたことにより、人が入浴中に浴槽水面から出ている手や頭が動くような細かい動作の場合でも人がまだ正常な状態で浴室にいるのに、動きがないので退室していると誤判定することを防止することができるとともに、人感センサ33を元に戻すことにより、浴室内に人が居ないのに湯気などの動きでいつまでも浴室内に人がいると誤判定することを防ぐことができる。
また、リモコンはタイマー予約スイッチ39を設け、制御装置28はタイマー予約スイッチ39がONになっている場合、人が入室したと判定されるとタイマー手段37のカウントを自動で開始するため、人が浴室に入るタイミングがわからなくても適切なタイミングでカウントを開始させることができるとともに、タイマー手段37のカウントが不必要な場合では、タイマー予約スイッチ39をOFFにしておけば、必要のない報知を行わず、煩わしさをあたえないようにすることができる。
なお、本発明は本実施例に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で改変する事を妨げるものではなく、例えば、今回はヒートポンプ式貯湯給湯機を用いて説明したが、貯湯タンク1内にヒーターを設けたものやバーナなどの熱源で湯水を加熱する給湯機でもよいものである。
また、本実施例では水位センサ23を備えてはいるが、水位センサ23を用いない方法でタイマーの報知を行っているので、風呂回路が備えられていない給湯機にも利用する事ができる。
また、所定の報知時間に到達したタイミングで報知を行っているが、報知タイミングはこれに限らず、タイマーのカウントを継続させたあとに所定の条件(例えば、報知後に一定時間毎)で報知して、退室の判定がされてからタイマーのカウントを終了することで、人が入浴中に気を失っている場合でも、洗い場で倒れた場合でも、継続した見まもりを行うことができる。
また、所定の報知時間に到達し、報知を行ったタイミングで、タイマーのカウントを終了し、人感センサ33の感度を元に戻すようにしても良い。
1 貯湯タンク
28 制御装置
31 表示部(報知手段)
32 音発生部(報知手段)
33 人感センサ
34 入退室判定手段
35 浴室外リモコン
37 タイマー手段
38 報知制御手段
39 タイマー予約スイッチ

Claims (3)

  1. 浴室内における人の動きを検出する人感センサと、少なくとも浴室外に設けられ、浴室外に浴室内の情報を報知する報知手段を有したリモコンと通信可能に接続された制御装置とを備えた風呂給湯装置において、
    前記制御装置には、前記人感センサの検出結果に基づいて、人が浴室内に入室したか浴室内から退室したかを判定する入退室判定手段と、前記入退室判定手段で人が入室したと判定した場合、タイマーのカウントを開始すると共に、前記入退室判定手段で人が退室したと判定した場合、カウントをリセットするタイマー手段と、前記タイマーのカウントが所定の報知時間に到達した場合、前記報知時間に到達した旨を前記報知手段により報知する報知制御手段とを備え、
    前記リモコンには、前記タイマー手段のカウントを開始するか否かを予約設定するタイマー予約スイッチを設けたことを特徴とする風呂給湯装置。
  2. 前記制御装置は、前記タイマー予約スイッチで前記予約設定がされていた場合、浴室への入室があったら、人感センサの感度を上昇させるとともに前記タイマーのカウントを開始し、前記タイマーが前記報知時間に到達した場合、前記報知手段により報知し、前記人感センサの感度を元に戻すようにしたことを特徴とする請求項1記載の風呂給湯装置。
  3. 前記制御装置は、前記タイマー予約スイッチで前記予約設定がされていた場合、浴室への入室があったら、人感センサの感度を上昇させるとともに前記タイマーのカウントを開始し、前記タイマーが前記報知時間に到達した場合、前記報知手段により報知し、前記入退室判定手段で人が浴室から退室したことを判定したら、前記人感センサの感度を元に戻すようにしたことを特徴とする請求項1記載の風呂給湯装置
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