JP2020093816A - 包装用箱及びそのブランクシート - Google Patents
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Abstract
【課題】 開封又は再封機能の発揮によって自動的に開封表示が露出する構成を備え、その機能が再封時にあっても損なわれない包装用箱及びそのブランクシートの提供。【解決手段】 直方体状の箱であって、開口部に、対向する二側面の端縁から各々延出する二つのフラップ6,7を備え、残る二側面の端縁から各々延出する上層封鎖板8及び下層封鎖板9を備え、前記上層封鎖板8は、開封時に再封片8aと接合片8bを分断する開封破断線pを備え、前記下層封鎖板9は、開封後再封時に前記再封片8aを挟持する保持部9aを備え、前記保持部9aは、前記再封片8aの挿込部Aを前記開口部の外側から支持する上支持部Cと、当該再封片8aの露出部Bを前記開口部の内側から支持する下支持部Dを備え、前記上支持部Cは、その表面に開封表E示を備え、前記上層封鎖板8と前記下層封鎖板9は、前記接合片8bで接着される再封機能付き包装用箱。【選択図】 図1
Description
本発明は、開封されたことを表示する機能を一体的に備える再封可能な包装用箱であって、その機能が再封時にあっても損なわれない再封機能付き包装用箱及びそのブランクシートに関するものである。
医薬品などを内包する包装用箱の分野では、異物の混入を回避する上で再封機能を備えることが望ましく、更に、内包物の内容や品質が損なわれない様に、開封表示機能及び改竄防止機能(以下「開封表示機能等」という)が付されることが求められる。
これまで紹介されている開封表示機能等は、箱の一部を剥がして開封表示を露出させる手法(下記特許文献1又は特許文献2参照)や、フラップを脱出させて開封表示を露出させる手法などが採られている(下記特許文献3又は特許文献4参照)。
これまで紹介されている開封表示機能等は、箱の一部を剥がして開封表示を露出させる手法(下記特許文献1又は特許文献2参照)や、フラップを脱出させて開封表示を露出させる手法などが採られている(下記特許文献3又は特許文献4参照)。
また、開封後にあっては、内容物を包装用箱から取り出し、例えば、PTP(Press Through Package)シートの状態で調剤棚に保管する場合に、当該PTPシートを包装用箱に印刷された情報と結びつけるため、包装用箱の特定の部分をタグとして切り取り、当該PTPシートに添付し又は調剤棚所定の保管位置に貼り付けるなどの措置が取られている。
従って、前記開封表示機能等の存在が、包装用箱の一部にタグを備えることの支障とならない構成であることが好ましい。
従って、前記開封表示機能等の存在が、包装用箱の一部にタグを備えることの支障とならない構成であることが好ましい。
しかしながら、従来の手法のように開封表示機能等を発揮させるために別途操作を必要とする構成では、開封表示機能を発揮させる操作の失念などによって、せっかくの開封表示機能が有効に発揮されないという問題がある。
また、再封が可能な包装用箱については、再封時にあっても開封表示機能等を損なわない構成を持つことも求められている。
また、再封が可能な包装用箱については、再封時にあっても開封表示機能等を損なわない構成を持つことも求められている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、開封によって自動的に開封表示が露出する構成を備え、その機能が再封時にあっても損なわれない再封機能付き包装用箱及びそのブランクシートの提供を目的とする。
上記課題を解決するために為された本発明による再封機能付き包装用箱は、一枚のブランクシートを直方体状に成形してなる包装用箱であって、四側面を持つ筒状に折り曲げられた四側板と、当該四側板の両側端を連結し当該筒状を維持する接着板と、当該筒状の開口部を封じる封鎖板を備え、前記開口部は、前記四側面のうちの対向する二側面を構成する側板又は接着板の端縁から各々延出する二つのフラップを備えると共に、残る二側面を構成する側板又は接着板の端縁から各々延出する上層封鎖板及び下層封鎖板を備え、前記上層封鎖板は、開封時に再封片と接合片を分断する開封破断線を備え、前記下層封鎖板は、開封後再封時に前記再封片を挟持する保持部を備え、前記保持部は、前記再封片の挿込部を前記筒状の開口部の外側から支持する上支持部と、当該再封片の露出部を前記筒状の開口部の内側から支持する下支持部を備え、前記上支持部は、その表面に開封表示を備え、前記上層封鎖板と前記下層封鎖板は、前記接合片で接着されることを特徴とする。
前記再封片は、中央から突出した挿込部とその両側の露出部からなる凸状であり、
前記保持部は、前記挿込部の幅を隔てて前記露出部を下支えする一対の前記下支持部と、当該下支持部の谷部に配置され閉鎖時及び再封時において前記挿込部と重なり合う上支持部からなる凹状である構成を採ることができる。
前記保持部は、前記挿込部の幅を隔てて前記露出部を下支えする一対の前記下支持部と、当該下支持部の谷部に配置され閉鎖時及び再封時において前記挿込部と重なり合う上支持部からなる凹状である構成を採ることができる。
前記上層封鎖板が延出する側板は、その境界線の両端から下方へ対称的に切り込まれた揺動補助線を間欠的に備える構成を採ることができ、また、当該揺動補助線は、前記境界線の両端から下方へ下窄まりに切り込むことを選択することができる。
更に、前記二つのフラップは、それぞれ前記挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する長さを備え、開封の際、当該挿込部の突出長に亘って当該挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を備える構成を採ることができ、また、当該二つのフラップは、前記挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を経た後方に、前記二つのフラップの間隔が前記挿込部の幅以上に後広がりとなる面取り部を備える構成を採ることができる。
上記課題を解決するために為された本発明による再封機能付き包装用箱のブランクシートは、直方体状の包装用箱に組み立てられる一連のブランクシートであって、四側面を持つ筒状に折り曲げられる四側板と、当該四側板の両側端を連結し当該筒状を維持する接着板と、当該筒状の開口部を封じる封鎖板を備え、前記四側面のうちの対向する二側面を構成する側板又は接着板は、その端縁から各々延出する二つのフラップを備え、残る二側面を構成する側板又は接着板は、その端縁から各々延出する上層封鎖板及び下層封鎖板を備え、前記上層封鎖板は、開封時に再封片と接合片を分断する開封破断線を備え、前記下層封鎖板は、開封後再封時に前記再封片を挟持する保持部を備え、前記保持部は、前記再封片の挿込部を前記筒状の開口部の外側から支持する上支持部と、当該再封片の露出部を前記筒状の開口部の内側から支持する下支持部を備え、前記上支持部は、その表面に開封表示を備え、前記再封片は、中央から突出した挿込部とその両側の露出部からなる凸状であり、前記保持部は、前記挿込部の幅を隔てて前記露出部を下支えする一対の前記下支持部と、当該下支持部の谷部に配置され閉鎖時及び再封時において前記挿込部と重なり合う上支持部からなる凹状であることを特徴とする。
前記上層封鎖板が延出する側板は、その境界線の両端から下方へ対称的に切り込まれた揺動補助線を間欠的に備え、前記揺動補助線は、前記境界線の両側から下方へ下窄まりに切り込まれている構成を採ることができ、また、前記二つのフラップは、それぞれ前記挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する長さを備え、開封の際、当該挿込部の突出長に亘って当該挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を備える構成を採ることもできる。
本発明による再封機能付き包装用箱及びそのブランクシートによれば、開封時に再封片と接合片を分断する開封破断線を備える上層封鎖板と、開封後再封時に前記再封片を挟持する保持部を備え、且つ前記保持部は、前記再封片の挿込部を前記筒状の開口部の外側から支持する上支持部と、当該再封片の露出部を前記筒状の開口部の内側から支持する下支持部を備え、前記上支持部は、その表面に開封表示を備える下層封鎖板を備え、前記上層封鎖板と前記下層封鎖板は前記接合片で接着される構成を採ることによって、開封操作によって自動的に開封表示が露出し、再封時には、当該開封表示が施された上支持部の下へ前記挿込部を挿し入れることで、当該再封機能を奏すると同時に、特別な操作を行うことなく当該開封表示の露出を維持することができる。
また、前記再封片を、中央から突出した挿込部とその両側の露出部からなる凸状とし、且つ前記保持部を、前記挿込部の幅を隔てて前記露出部を下支えする一対の前記下支持部と、当該下支持部の谷部に配置され閉鎖時及び再封時において前記挿込部と重なり合う上支持部からなる凹状とすることによって、開封時における前記再封片の過度な落ち込みが回避されると共に、接合片から再封片を好適に分断することができる。
前記上層封鎖板が延出する側板に、その境界線の両端から下方に延びる切込からなる揺動補助線を間欠的に備える構成を採ることによって、前記再封片に対して開封操作を好適に行うためのストロークを得ることができ、前記揺動補助線が、下窄まりに切り込まれていれば、当該揺動補助線の破断が好適に行われる他、揺動の軸となる部分の破損が防止でき、その揺動も滑らかにすることもできる。
前記二つのフラップに、それぞれ前記挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する長さを与え、開封の際、当該挿込部の突出長に亘って当該挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を備える構成を採ることによって、前記開封操作の際に、前記再封片の挿込部が開口部へ容易に落ち込まないようにすることができる他、再封時においては、上支持部と下支持部のみならず、左右上フラップによっても下方から支持されることで、再封状態を安定して維持することができる。
また、前記二つのフラップに、前記挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を経た後方に、前記二つのフラップの間隔が前記挿込部の幅以上に後広がりとなる面取り部を備える構成を与えることによって、仮に当該再封片の挿込部が開口部へ落ち込んだ際にも、比較的容易に引き上げることができる。
また、前記二つのフラップに、前記挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を経た後方に、前記二つのフラップの間隔が前記挿込部の幅以上に後広がりとなる面取り部を備える構成を与えることによって、仮に当該再封片の挿込部が開口部へ落ち込んだ際にも、比較的容易に引き上げることができる。
以下、本発明による再封機能付き包装用箱の実施の形態を、そのブランクシートの実施の形態と共に詳細に説明する。
以下に示す本発明による包装用箱の例は、一枚のブランクシートを直方体状に組み立てそのいずれかの面に開封部を設けてなる包装用箱である。
当該包装用箱は、筒状に連結した方形状の四側板並びに当該四側板に囲まれた開口部を封じる蓋及び底を備え、それらに囲まれた内空部を形成する。
以下に示す本発明による包装用箱の例は、一枚のブランクシートを直方体状に組み立てそのいずれかの面に開封部を設けてなる包装用箱である。
当該包装用箱は、筒状に連結した方形状の四側板並びに当該四側板に囲まれた開口部を封じる蓋及び底を備え、それらに囲まれた内空部を形成する。
<ブランクシート>
上記包装用箱を形作るブランクシートは、厚紙からなる一連のブランクシートであって、四側面を持つ筒状に折り曲げられる左側板1、後側板2、右側板3及び前側板4を一列に連ねた四側板と、当該四側板の両側端を連結し当該筒状を維持する接着板5と、当該筒状の開口部を封じる蓋及び底となる封鎖板を備える。
前記四側板は、それぞれ同じ高さの方形状に設定され、対向する二側面を構成する側板はそれぞれ同じ幅に設定されている。
上記包装用箱を形作るブランクシートは、厚紙からなる一連のブランクシートであって、四側面を持つ筒状に折り曲げられる左側板1、後側板2、右側板3及び前側板4を一列に連ねた四側板と、当該四側板の両側端を連結し当該筒状を維持する接着板5と、当該筒状の開口部を封じる蓋及び底となる封鎖板を備える。
前記四側板は、それぞれ同じ高さの方形状に設定され、対向する二側面を構成する側板はそれぞれ同じ幅に設定されている。
前記四側面のうちの対向する二側面を構成する左側板1及び右側板3は、上端縁から各々延出する左上フラップ6及び右上フラップ7を備えると共に、下端縁から各々延出する左下フラップ10及び右下フラップ11を備える。
一方、残る対向二側面を構成する後側板2及び前側板4は、上端縁から各々延出する上層封鎖板8及び下層封鎖板9を備えると共に、下端縁から各々延出する上層底板12及び下層底板13を備える。
一方、残る対向二側面を構成する後側板2及び前側板4は、上端縁から各々延出する上層封鎖板8及び下層封鎖板9を備えると共に、下端縁から各々延出する上層底板12及び下層底板13を備える。
前記左下フラップ10及び右下フラップ11は、ともに方形状であり、その延出長は前記前側板4又は後側板2の幅の半分未満に設定されている。
また、前記上層底板12は、下開口部の全域を覆う方形状に設定され、前記下層底板13は、延出長が前記上層底板12よりも僅かに短い方形状に設定されている。
また、前記上層底板12は、下開口部の全域を覆う方形状に設定され、前記下層底板13は、延出長が前記上層底板12よりも僅かに短い方形状に設定されている。
前記上層封鎖板8は、先端部の中央からコの字状に突出した挿込部Aと、その両側へ前記筒状の幅いっぱいに迫出した露出部Bからなる凸状の再封片8aと、その凸状に組み合わさる凹状の接合片8bを連結した一連の封鎖板であって、全体として前記筒状の上開口部の全域を封じる方形状となり、開封時に前記再封片8aと接合片8bを分断する開封破断線pを備える。
前記開封破断線pは、前記挿込部Aを囲む部分にあっては、加圧により破断し易いミシン目状の単切込(一列の切込)である。
一方、その両側の露出部Bにあっては、への字状に屈曲した切り込みが間欠的に等間隔で配置された単切込であって、前記加圧による破断に続いて前記挿込部Aを前記接合片8bから後方へ引き離す操作、即ち、前記挿込部Aを囲む領域の破断を左右後方の露出部Bへ波及させる操作(以下「後退操作」という)を迎えるように、への字状切込の破断軌道から再封片8aの内側へ外れる短辺が前記挿込部A寄りに配置されている。
一方、その両側の露出部Bにあっては、への字状に屈曲した切り込みが間欠的に等間隔で配置された単切込であって、前記加圧による破断に続いて前記挿込部Aを前記接合片8bから後方へ引き離す操作、即ち、前記挿込部Aを囲む領域の破断を左右後方の露出部Bへ波及させる操作(以下「後退操作」という)を迎えるように、への字状切込の破断軌道から再封片8aの内側へ外れる短辺が前記挿込部A寄りに配置されている。
前記下層封鎖板9は、開封後再封時に前記再封片8aを挟持する保持部9aと、前記接合片8bと接着する接合部9bを一連に備え、前記保持部9aは、前記再封片8aの挿込部Aを前記筒状の開口部の外側から支持する上支持部Cと、当該再封片8aの露出部B,Bを前記筒状の開口部の内側から支持する下支持部Dを備えると共に、前記上支持部Cの表面に開封表示Eを備える。
前記保持部9aは、前記挿込部Aの幅を隔てて前記露出部Bを下支えする一対の前記下支持部Dと、当該下支持部Dの谷部に配置され閉鎖時及び再封時において前記挿込部Aと重なり合う上支持部Cを備える。
前記上支持部Cは、前記挿込部Aを当該上支持部Cの下へ差し入れる際の便宜のために、その前縁が円弧状に膨出した形状に裁断されている。
前記上支持部Cは、前記挿込部Aを当該上支持部Cの下へ差し入れる際の便宜のために、その前縁が円弧状に膨出した形状に裁断されている。
前記左上フラップ6及び右上フラップ7は、それぞれ前記挿込部Aの最寄りの側縁部を裏側から支持する長さを備え、開封時に当該挿込部Aが進退する際、少なくとも当該挿込部A
の突出長に亘って当該挿込部Aの最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を備える。
更に、前記左上フラップ6及び右上フラップ7は、前記挿込部Aの最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を経た後方に、前記左上フラップ6と右上フラップ7の間隔が、前記挿込部Aの幅以上に後広がりとなる面取り部Fを備える台形状に設定されている。
の突出長に亘って当該挿込部Aの最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を備える。
更に、前記左上フラップ6及び右上フラップ7は、前記挿込部Aの最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を経た後方に、前記左上フラップ6と右上フラップ7の間隔が、前記挿込部Aの幅以上に後広がりとなる面取り部Fを備える台形状に設定されている。
前記上層封鎖板8が延出する前記後側板2は、その境界線の両端から、前記挿込部Aの進退長より十分大きな高さで、対称的に下窄まりに延びる揺動補助線qを備える。
前記揺動補助線qは、への字状に屈曲した切り込みを有するミシン目状の切込みが間欠的に配置された単切込であって、開封操作での前記再封片8aの破断に続いて前記挿込部Aを前記上支持部Cの先端より後方へ引き離す操作、即ち、その破断を前記揺動補助線qへ波及させる操作を迎えるように、当該揺動補助線qの破断軌道から当該揺動補助線qの外側へ外れるへの字状の切込の短辺が当該後側板2の上方寄りに配置されている。
前記揺動補助線qの下端を結ぶ線に、エンボス加工や非貫通又はミシン目状の切込をいれるなどの手法で脆弱性を持たせることによって、開封時における破断をより好適に行うことができる。
前記揺動補助線qは、への字状に屈曲した切り込みを有するミシン目状の切込みが間欠的に配置された単切込であって、開封操作での前記再封片8aの破断に続いて前記挿込部Aを前記上支持部Cの先端より後方へ引き離す操作、即ち、その破断を前記揺動補助線qへ波及させる操作を迎えるように、当該揺動補助線qの破断軌道から当該揺動補助線qの外側へ外れるへの字状の切込の短辺が当該後側板2の上方寄りに配置されている。
前記揺動補助線qの下端を結ぶ線に、エンボス加工や非貫通又はミシン目状の切込をいれるなどの手法で脆弱性を持たせることによって、開封時における破断をより好適に行うことができる。
一方、前記前側板4は、その下端部中央に、指先よりも少し大きめの半円状の分解破断線rを備える。
当該分解破断線rは、上向きに突出し、その左右両端を、当該前側板4と前記下層底板13との境界線上に配置し、当該境界線に沿ってその両端にまで延長された単線ミシン目状の切込である。
当該分解破断線rは、上向きに突出し、その左右両端を、当該前側板4と前記下層底板13との境界線上に配置し、当該境界線に沿ってその両端にまで延長された単線ミシン目状の切込である。
[組み立て]
前記ブランクシートは、先ず、前記前側板4と前記接着板5の境界線で折り重ね、次に、同じ方向へ前記右側板3と前記後側板2の境界線で折り重ねて、前記左側板1と接着板5を接合する。
次に、前記左側板1、前記後側板2、前記右側板3、前記前側板4及び前記接着板5の各々の境界線ですべて同じ方向へ直角に屈曲するように展開させ、ブランクシート全体を筒状に立体化する。
前記ブランクシートは、先ず、前記前側板4と前記接着板5の境界線で折り重ね、次に、同じ方向へ前記右側板3と前記後側板2の境界線で折り重ねて、前記左側板1と接着板5を接合する。
次に、前記左側板1、前記後側板2、前記右側板3、前記前側板4及び前記接着板5の各々の境界線ですべて同じ方向へ直角に屈曲するように展開させ、ブランクシート全体を筒状に立体化する。
続いて、前記底として、前記左下フラップ10及び前記右下フラップ11を下開口部側へ直角に折曲げ、その上に前記下層底板13を下開口部側へ直角に折曲げ、更にその上に前記上層底板12を直角に折曲げて接着し、筒状に立体化したブランクシート(以下「箱体」という)の下開口部を封鎖する。
当該箱体に商品等を装填した上で、最後に、前記蓋として、前記左上フラップ6及び前記右上フラップ7を開口部側へ直角に折曲げ、前記下層封鎖板9を開口部側へ直角に折曲げ、その上に、前記上層封鎖板8を開口部側へ直角に折曲げ、前記下層封鎖板9の接合部9bに前記上層封鎖板8の接合片8bのみを貼着し前記箱体の上開口部を封鎖する。
[開封]
上記の如く封鎖された包装用箱は、蓋を構成する上層封鎖板8に設けられた前記開封破断線pに囲まれている挿込部Aを指先で押し入れ、当該上層封鎖板8の接合片8bから離れる方向へ水平に後退させることによって、前記開封破断線p及び前記揺動補助線qが各切込線に沿って正確に破断し、それらが一体の蓋となって後方へ起立し開封される(図3(B)参照)。
上記開封操作によって、前記上支持部Cの表面に付された開封表示Eが前記再封片8aが脱離した領域から自動的に露出する(図1(B)(C)及び図2参照)。
上記の如く封鎖された包装用箱は、蓋を構成する上層封鎖板8に設けられた前記開封破断線pに囲まれている挿込部Aを指先で押し入れ、当該上層封鎖板8の接合片8bから離れる方向へ水平に後退させることによって、前記開封破断線p及び前記揺動補助線qが各切込線に沿って正確に破断し、それらが一体の蓋となって後方へ起立し開封される(図3(B)参照)。
上記開封操作によって、前記上支持部Cの表面に付された開封表示Eが前記再封片8aが脱離した領域から自動的に露出する(図1(B)(C)及び図2参照)。
[再封]
前記挿込部Aを、少なくとも前記挿込部Aの長さ分の距離を水平に後退させた後、前記上支持部Cの裏側に挿し入れる操作を経て当該包装用箱は再封される(図1(C)参照)。
その際、前記上支持部Cの開封表示Eに抵触することなく前記挿込部Aを挿し入れることができる。
即ち、再封表示機能を発揮させるために、特別な操作は不要であり、前記再封操作によって開封表示機能が害されることもなく、しかも、開封表示Eは、前記挿込部Aが脱離した後に露出した前記上支持部Cの表面に記載されているため、再封操作によって開封表示Eが隠されることもない。
前記挿込部Aを、少なくとも前記挿込部Aの長さ分の距離を水平に後退させた後、前記上支持部Cの裏側に挿し入れる操作を経て当該包装用箱は再封される(図1(C)参照)。
その際、前記上支持部Cの開封表示Eに抵触することなく前記挿込部Aを挿し入れることができる。
即ち、再封表示機能を発揮させるために、特別な操作は不要であり、前記再封操作によって開封表示機能が害されることもなく、しかも、開封表示Eは、前記挿込部Aが脱離した後に露出した前記上支持部Cの表面に記載されているため、再封操作によって開封表示Eが隠されることもない。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、本願所定の課題を解決する上において、上記の如く、前記上層封鎖板8と下層封鎖板9の構成を基礎として、それらを下方から支持する左右フラップの機能及び前記上層封鎖板8が連続する側板に設けた揺動補助線qなどが奏する所定の機能を果たす限り、例えば、側面の配置や大きさや接着板5の形状又は底などの開封部位以外の構造などを適宜変更することが可能である。
包装用箱の材質は、紙やプラスチック等、自由に選択可能である。折曲げ線や切込の形状も、前記機能を損なわない限りにおいて適宜変更可能である。
包装用箱の材質は、紙やプラスチック等、自由に選択可能である。折曲げ線や切込の形状も、前記機能を損なわない限りにおいて適宜変更可能である。
A 挿込部,B 露出部,C 上支持部,D 下支持部,
E 開封表示,F 面取り部,
p 開封破断線,q 揺動補助線,r 分解破断線,
1 左側板,2 後側板,3 右側板,4 前側板,5 接着板,
6 左上フラップ,7 右上フラップ,
8 上層封鎖板,8a 再封片,8b 接合片,
9 下層封鎖板,9a 保持部,9b 接合部,
10 左下フラップ,11 右下フラップ,
12 上層底板,13 下層底板,
E 開封表示,F 面取り部,
p 開封破断線,q 揺動補助線,r 分解破断線,
1 左側板,2 後側板,3 右側板,4 前側板,5 接着板,
6 左上フラップ,7 右上フラップ,
8 上層封鎖板,8a 再封片,8b 接合片,
9 下層封鎖板,9a 保持部,9b 接合部,
10 左下フラップ,11 右下フラップ,
12 上層底板,13 下層底板,
Claims (9)
- 一枚のブランクシートを直方体状に成形してなる包装用箱であって、
四側面を持つ筒状に折り曲げられた四側板と、当該四側板の両側端を連結し当該筒状を維持する接着板と、当該筒状の開口部を封じる封鎖板を備え、
前記開口部は、前記四側面のうちの対向する二側面を構成する側板又は接着板の端縁から各々延出する二つのフラップを備えると共に、残る二側面を構成する側板又は接着板の端縁から各々延出する上層封鎖板及び下層封鎖板を備え、
前記上層封鎖板は、開封時に再封片と接合片を分断する開封破断線を備え、
前記下層封鎖板は、開封後再封時に前記再封片を挟持する保持部を備え、
前記保持部は、前記再封片の挿込部を前記筒状の開口部の外側から支持する上支持部と、当該再封片の露出部を前記筒状の開口部の内側から支持する下支持部を備え、
前記上支持部は、その表面に開封表示を備え、
前記上層封鎖板と前記下層封鎖板は、前記接合片で接着されることを特徴とする再封機能付き包装用箱。 - 前記再封片は、中央から突出した挿込部とその両側の露出部からなる凸状であり、
前記保持部は、前記挿込部の幅を隔てて前記露出部を下支えする一対の前記下支持部と、当該下支持部の谷部に配置され閉鎖時及び再封時において前記挿込部と重なり合う上支持部からなる凹状であることを特徴とする請求項1に記載の再封機能付き包装用箱。 - 前記上層封鎖板が延出する側板は、その境界線の両端から下方へ対称的に切り込まれた揺動補助線を間欠的に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の再封機能付き包装用箱。
- 前記揺動補助線は、前記境界線の両側から下方へ下窄まりに切り込まれていることを特徴とする請求項3に記載の再封機能付き包装用箱。
- 前記二つのフラップは、それぞれ前記挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する長さを備え、開封の際、当該挿込部の突出長に亘って当該挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の再封機能付き包装用箱。
- 前記二つのフラップは、前記挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を経た後方に、前記二つのフラップの間隔が前記挿込部の幅以上に後広がりとなる面取り部を備えることを特徴とする前記請求項5に記載の再封機能付き包装用箱。
- 直方体状の包装用箱に組み立てられる一連のブランクシートであって、
四側面を持つ筒状に折り曲げられる四側板と、当該四側板の両側端を連結し当該筒状を維持する接着板と、当該筒状の開口部を封じる封鎖板を備え、
前記四側面のうちの対向する二側面を構成する側板又は接着板は、その端縁から各々延出する二つのフラップを備え、
残る二側面を構成する側板又は接着板は、その端縁から各々延出する上層封鎖板及び下層封鎖板を備え、
前記上層封鎖板は、開封時に再封片と接合片を分断する開封破断線を備え、
前記下層封鎖板は、開封後再封時に前記再封片を挟持する保持部を備え、
前記保持部は、前記再封片の挿込部を前記筒状の開口部の外側から支持する上支持部と、当該再封片の露出部を前記筒状の開口部の内側から支持する下支持部を備え、
前記上支持部は、その表面に開封表示を備え、
前記再封片は、中央から突出した挿込部とその両側の露出部からなる凸状であり、
前記保持部は、前記挿込部の幅を隔てて前記露出部を下支えする一対の前記下支持部と、当該下支持部の谷部に配置され閉鎖時及び再封時において前記挿込部と重なり合う上支持部からなる凹状であることを特徴とする再封機能付き包装用箱のブランクシート。 - 前記上層封鎖板が延出する側板は、その境界線の両端から下方へ対称的に切り込まれた揺動補助線を間欠的に備え、
前記揺動補助線は、前記境界線の両端から下方へ下窄まりに切り込まれていることを特徴とする請求項7に記載の再封機能付き包装用箱のブランクシート。 - 前記二つのフラップは、それぞれ前記挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する長さを備え、開封の際、当該挿込部の突出長に亘って当該挿込部の最寄りの側縁部を裏側から支持する幅を備えることを特徴とする請求項7又は請求項8のいずれかに記載の再封機能付き包装用箱のブランクシート。
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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2018
- 2018-12-13 JP JP2018233151A patent/JP2020093816A/ja active Pending
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