JP2020090321A - 包装用箱及びそのブランクシート - Google Patents
包装用箱及びそのブランクシート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020090321A JP2020090321A JP2018230458A JP2018230458A JP2020090321A JP 2020090321 A JP2020090321 A JP 2020090321A JP 2018230458 A JP2018230458 A JP 2018230458A JP 2018230458 A JP2018230458 A JP 2018230458A JP 2020090321 A JP2020090321 A JP 2020090321A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- side plate
- packaging box
- facing
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cartons (AREA)
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
Abstract
【課題】 開封又は再封機能の発揮によって自動的に開封表示が露出する構成を備え、その機能が再封時にあっても損なわれない包装用箱及びそのブランクシートの提供。【解決手段】 四側板と、当該四側板からなる筒状を維持する連結板と、当該筒状の開口部を封じる封鎖板を備え、前記開口部は、三つの側面の端縁から各々延出する三つの封鎖板を備え、残る一つの側面の端縁から当該側板の裏側へ折り重ねられた支持板を備え、中央に位置する封鎖板は、当該封鎖板が延出する側板の端縁とその対面側板の端縁とを連絡し、その先端に対面側板の裏側に挿し入れられる挿込板を備え、前記対面側板及び支持板は、両者の領域に連なる切込線に囲まれた離脱部を備え、前記挿込板と前記支持板は、前記離脱部の領域のみで貼着され、前記離脱部は、開封時に前記挿込板と一体となって前記対面側板及び支持板から離脱する再封機能付き包装用箱。【選択図】 図1
Description
本発明は、開封されたことを表示する機能を一体的に備える再封可能な包装用箱であって、その機能が再封時にあっても損なわれない再封機能付き包装用箱及びそのブランクシートに関するものである。
医薬品などを内包する包装用箱の分野では、異物の混入を回避する上で再封機能を備えることが望ましく、更に、内包物の内容や品質が損なわれない様に、開封表示機能及び改竄防止機能(以下「開封表示機能等」という)が付されることが求められる。
これまで紹介されている開封表示機能等は、箱の一部を剥がして開封表示を露出させる手法(下記特許文献1又は特許文献2参照)や、フラップを脱出させて開封表示を露出させる手法などが採られている(下記特許文献3又は特許文献4参照)。
これまで紹介されている開封表示機能等は、箱の一部を剥がして開封表示を露出させる手法(下記特許文献1又は特許文献2参照)や、フラップを脱出させて開封表示を露出させる手法などが採られている(下記特許文献3又は特許文献4参照)。
また、開封後にあっては、内容物を包装用箱から取り出し、例えば、PTP(Press Through Package)シートの状態で調剤棚に保管する場合に、当該PTPシートを包装用箱に印刷された情報と結びつけるため、包装用箱の特定の部分をタグとして切り取り、当該PTPシートに添付し又は調剤棚所定の保管位置に貼り付けるなどの措置が取られている。
従って、前記開封表示機能等の存在が、包装用箱の一部にタグを備えることの支障とならない構成であることが好ましい。
従って、前記開封表示機能等の存在が、包装用箱の一部にタグを備えることの支障とならない構成であることが好ましい。
しかしながら、従来の手法のように開封表示機能等を発揮させるために別途操作を必要とする構成では、開封表示機能を発揮させる操作の失念などによって、せっかくの開封表示機能が有効に発揮されないという問題がある。
また、再封が可能な包装用箱については、再封時にあっても開封表示機能等を損なわない構成を持つことも求められている。
また、再封が可能な包装用箱については、再封時にあっても開封表示機能等を損なわない構成を持つことも求められている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、開封によって自動的に開封表示が露出する構成を備え、その機能が再封時にあっても損なわれない再封機能付き包装用箱及びそのブランクシートの提供を目的とする。
上記課題を解決するために為された本発明による再封機能付き包装用箱は、一枚のブランクシートを直方体状に成形してなる包装用箱であって、四側面を持つ筒状に折り曲げられた四側板と、当該四側板の両側端を連結し当該筒状を維持する連結板と、当該筒状の開口部を封じる封鎖板を備え、前記開口部は、前記四側面のうちの三つの側面を構成する側板又は連結板の端縁から各々延出する三つの封鎖板を備えると共に、残る一つの側面を構成する側板又は連結板の端縁から延出し当該側板の裏側へ折り重ねられた支持板を備え、前記筒状の開口部において前記三つの封鎖板の中央に位置する封鎖板は、当該開口部において当該封鎖板が延出する側板の端縁と当該側板に対向する対面側板の端縁とを連絡し、その先端に対面側板の裏側に前記支持板に面して挿し入れられる挿込板を備え、前記対面側板と当該対面側板から延出する支持板は、両者の領域に連なる切込線に囲まれた離脱部を備え、前記挿込板と前記支持板は、前記離脱部の領域のみで貼着され、前記離脱部は、開封時に前記挿込板と一体となって前記対面側板及び支持板から離脱することを特徴とする。
前記連結板を裏板とする複層部に非貼着部を備えると共に、当該非貼着部に切込線に囲まれたタグ部を備える構成を採ることもできる。
上記課題を解決するために為された本発明による再封機能付き包装用箱のブランクシートは、直方体状の包装用箱に折り曲げ成形されるブランクシートであって、四側面を持つ筒状に折り曲げられる四側板と、当該四側板の両側端を連結し当該筒状を維持する連結板と、当該筒状の開口部を封じる封鎖板を備え、前記筒状の開口部となる前記四側面の端部は、前記四側面のうちの三つの側面を構成する側板又は連結板の端縁から各々延出する三つの封鎖板を備えると共に、残る一つの側面を構成する側板又は連結板の端縁から延出し当該側板の裏側へ折り重ねられる支持板を備え、前記筒状となった際の開口部において前記三つの封鎖板の中央に位置する封鎖板は、前記四側板が筒状となった際に、当該封鎖板が延出する側板の端縁と当該側板に対向する対面側板の端縁とを連絡し、その先端に対面側板の裏側に前記支持板に面して挿し入れられる挿込板を備え、前記対面側板と当該対面側板から延出する支持板は、両者の領域に連なる切込線に囲まれた離脱部を備えることを特徴とする。
前記連結板が固定される側板に、当該側板の端縁を含む切込線に囲まれたタグ部を備える構成を採ることもできる。
本発明による再封機能付き包装用箱及びそのブランクシートによれば、側板に設けられた開封破断線を押し破って開封することによって、支持板とそれに連続する側板から離脱部が離脱する。
その際、当該離脱部の側板から離脱した部分は、その材料(例えば厚紙など)の硬直性などの作用で挿込板の向きの延長方向へ伸展し、従来の手法のように開封表示機能等の発揮に別途操作を必要とすることなく、開封表示部位が自動的に起立するため、開封表示機能を発揮させる操作の失念による開封表示機能の放置という問題が解決され、包装用箱に設けられた開封表示機能が有効に発揮されることとなる。
また、再封時にあっても挿込板を支持部の裏に挿し入れる操作に伴って、当然に開封表示部位が露出し起立する構成が採られているため、自動的に開封表示機能等が果たされることとなる。
その際、当該離脱部の側板から離脱した部分は、その材料(例えば厚紙など)の硬直性などの作用で挿込板の向きの延長方向へ伸展し、従来の手法のように開封表示機能等の発揮に別途操作を必要とすることなく、開封表示部位が自動的に起立するため、開封表示機能を発揮させる操作の失念による開封表示機能の放置という問題が解決され、包装用箱に設けられた開封表示機能が有効に発揮されることとなる。
また、再封時にあっても挿込板を支持部の裏に挿し入れる操作に伴って、当然に開封表示部位が露出し起立する構成が採られているため、自動的に開封表示機能等が果たされることとなる。
また、開封後にあっては、内容物を包装用箱から取り出し、例えば、PTPシートの状態で調剤棚に保管する場合に、当該PTPシートを包装用箱に印刷された情報と結びつけるため、包装用箱の特定の部分をタグとして切り取り、当該PTPシートに添付し又は調剤棚所定の保管位置に貼り付ける場合にあっても、再封機能と、前記開封表示機能等の存在と、箱の一部にタグを備えることが、相互に支障とならない構成であるため、多様な要請に対応できる包装用箱を提供することができる。
以下、本発明による再封機能付き包装用箱の実施の形態を、そのブランクシートの実施の形態と共に詳細に説明する。
以下に示す再封機能付き包装用箱の例は、一枚のブランクシートを直方体状に組み立てそのいずれかの面に開封部を設けてなる包装用箱である。
以下に示す再封機能付き包装用箱の例は、一枚のブランクシートを直方体状に組み立てそのいずれかの面に開封部を設けてなる包装用箱である。
当該包装用箱は、筒状に連結した方形状の四側板並びに当該側板に囲まれた開口部を封じる蓋A及び底Bを備え、それらに囲まれた内空部を形成する。
当該包装用箱は、一連の左側板1、後側板2、右側板3及び前側板4を備え、前記前側板4に連続して、前記左側板1の裏側に折り重なる連結板5を備える。
前記前側板4は、その上縁から延出し当該前側板4の裏側へ折重ねられた支持板6を備える。
当該包装用箱は、一連の左側板1、後側板2、右側板3及び前側板4を備え、前記前側板4に連続して、前記左側板1の裏側に折り重なる連結板5を備える。
前記前側板4は、その上縁から延出し当該前側板4の裏側へ折重ねられた支持板6を備える。
前記蓋Aは、前記左側板1及び右側板3の上端縁からそれぞれ延出する左上フラップ(左上封鎖板7)及び右上フラップ(右上封鎖板8)、並びに後側板2の上端縁から延出し前側板4の上端へ連絡する連絡封鎖板9が、折り重なって形成され、前記底Bは、前記左側板1及び右側板3の下端縁からそれぞれ延出する左下フラップ(左下封鎖板10)及び右下フラップ(右下封鎖板11)、並びに前記前側板4及び後側板2の下端縁からそれぞれ延出する前封鎖板13及び後封鎖板12が、折り重なって形成される。
前記左右上封鎖板7,8及び左右下封鎖板10,11は、ともに方形状であり、その延出長は前記前側板4又は後側板2の幅の半分未満に設定されている。
一方、前記連絡封鎖板9及び前封鎖板13は、それぞれ上下開口部の全域を覆う方形状に設定され、前記後封鎖板12は、延出長が前記前封鎖板13よりも僅かに短い方形状に設定されている。
一方、前記連絡封鎖板9及び前封鎖板13は、それぞれ上下開口部の全域を覆う方形状に設定され、前記後封鎖板12は、延出長が前記前封鎖板13よりも僅かに短い方形状に設定されている。
前記連絡封鎖板9は、当該連絡封鎖板9が延出する前記後側板2に対向する前記前側板4の裏側であって前記支持板6の表側に挿し入れられる挿込板14を備える。
前記挿込板14は、開封時においてその接着部位から剥がれないだけの十分な固定強度を維持できる面積と、再封時においてその封鎖状態を安定的に維持できる高さを備え、好ましくは、挿し入れの便宜として先細りの台形状を採用する。
前記挿込板14は、開封時においてその接着部位から剥がれないだけの十分な固定強度を維持できる面積と、再封時においてその封鎖状態を安定的に維持できる高さを備え、好ましくは、挿し入れの便宜として先細りの台形状を採用する。
前記左側板1は、前端縁の中央をコの字状に切り込んだ分離破断線rを備え、その内側に、当該分離破断線rに囲まれたタグ部Tを形作る。
前記左側板1と前記連結板5は、前記分離破断線rの外側、即ち、前記タグ部Tを除く部位で接着し、当該タグ部Tの裏面と前記連結板5との間は、非接着面となる。その結果、前記分離破断線rの破断によって、前記タグ部Tが容易に切り取られて前記左側板1から脱離することとなる。
前記左側板1と前記連結板5は、前記分離破断線rの外側、即ち、前記タグ部Tを除く部位で接着し、当該タグ部Tの裏面と前記連結板5との間は、非接着面となる。その結果、前記分離破断線rの破断によって、前記タグ部Tが容易に切り取られて前記左側板1から脱離することとなる。
前記タグ部Tの開放端は、下から上へ破断する際の便宜として、その下部に摘み部T1が形作られている他、当該タグ部Tを囲む分離破断線rは、下部の横辺では手前から奥へ引き上げて破断するように、各切込みについて手前から上向きの力を迎えるように切り込まれ、中間部の縦辺は一気に見栄えよく破断するように、微細なピッチで千鳥状に並走して切り込まれ、上部の横辺では、奥から手前へ引き上げて破断するように、各切込みについて奥から上向きの力を迎えるように切り込まれている。
前記右側板3及び前記連結板5は、前記左側板1と略等しい形状の前記タグ部Tを有しない側板である。
前記連結板5は、上下フラップ7,8,10,11が折曲げられる際の妨げとならないように、上下端縁が僅かに後退するように切り欠かれている。
前記後側板2は、前記前側板4と略等しい形状に裁断され、その下端部に上に凸となる円弧状の分解破断線qを備える。
前記連結板5は、上下フラップ7,8,10,11が折曲げられる際の妨げとならないように、上下端縁が僅かに後退するように切り欠かれている。
前記後側板2は、前記前側板4と略等しい形状に裁断され、その下端部に上に凸となる円弧状の分解破断線qを備える。
前記前側板4は、方形状に裁断され、その上端部に、下に凸となるU字状の開封破断線p1を備える。
前記支持板6は、開口部の奥行きより短い長さと、当該支持板6が延出する前側板4に略等しい幅を持つ方形状に裁断され、前記前側板4の開封破断線pとは当該前側板4の上縁に対して対称的なU字状の開封破断線p2を備える。
而して、前記前側板4の開封破断線p1と前記支持板6の開封破断線p2は、連結して一個の無端切込線となり方形状の開封破断線pとなる。
前記支持板6は、開口部の奥行きより短い長さと、当該支持板6が延出する前側板4に略等しい幅を持つ方形状に裁断され、前記前側板4の開封破断線pとは当該前側板4の上縁に対して対称的なU字状の開封破断線p2を備える。
而して、前記前側板4の開封破断線p1と前記支持板6の開封破断線p2は、連結して一個の無端切込線となり方形状の開封破断線pとなる。
上記切込線(開封破断線p)の構成をもって、前記前側板4と前記支持板6は、それぞれの中央部に、当該開封破断線pに囲まれ、且つ両者の領域に連なる帯状の離脱部Cを備えることとなる。
前記前側板4の裏面と前記支持板6の裏面は、前記離脱部Cの外側のみで貼着され、当該開封破断線pの内側は、非接着部とされている。
一方、前記挿込板14の表面と前記支持板6の表面は、前記離脱部Cのみで貼着され、当該離脱部Cが脱離した際には、当該離脱部Cのみが前記挿込板14及び連絡封鎖板9との一体性を持って揺動することとなる。
前記前側板4の裏面と前記支持板6の裏面は、前記離脱部Cの外側のみで貼着され、当該開封破断線pの内側は、非接着部とされている。
一方、前記挿込板14の表面と前記支持板6の表面は、前記離脱部Cのみで貼着され、当該離脱部Cが脱離した際には、当該離脱部Cのみが前記挿込板14及び連絡封鎖板9との一体性を持って揺動することとなる。
この例では、前記離脱部Cの前記前側板4の領域に、「開封」と表示し、当該「開封」に続いて同書同大同間隔で当該離脱部Cの外に「口」と標記する(図1(A),図4(A)及び図8参照)。
その結果、封鎖時においては、当該離脱部Cを「開封口」として表示し、開封後にあっては、「開封」と標記された開封表示として機能させることができる。
その結果、封鎖時においては、当該離脱部Cを「開封口」として表示し、開封後にあっては、「開封」と標記された開封表示として機能させることができる。
上記構成により、前記開封破断線pが破断され、その内側の離脱部Cが前記前側板4及び支持板6から脱離した後には、前記支持板6及び前記前側板4の上縁部の左右端部は、それらの内側へ挿し入れられた前記挿込板14を支える支持部Dとして機能する(図1(C)参照)。
再封操作により当該挿込板14が、前記支持板6の支持部Dに当接しつつ前記前側板4の裏側へ挿し入れられた際には、前記左上封鎖板7及び前記右上封鎖板8及び前記支持部Dに、前記連絡封鎖板9及び挿込板14が支持され、当該包装用箱の上開口部を安定的に封鎖すると共に、前記離脱部Cの開封表示部位(開封表示片c)が起立し、上方及び四側方から開封済の包装用箱であることが確認できる。
前記開封表示片cに、例えば、「開封」などの開封表示が記載されている場合には、当該開封表示片cが起立している意味がより明確になることとなる(図1(B)(C)及び図3参照)。
前記開封表示片cに、例えば、「開封」などの開封表示が記載されている場合には、当該開封表示片cが起立している意味がより明確になることとなる(図1(B)(C)及び図3参照)。
[ブランクシート]
図8に示す上記包装用箱のブランクシートは、上記包装用箱に折曲げ成形される一連の厚紙であって、前記左側板1、前記後側板2、前記右側板3、前記前側板4、前記連結板5の順で一列に連結した帯状の側面領域を備える。
図8に示す上記包装用箱のブランクシートは、上記包装用箱に折曲げ成形される一連の厚紙であって、前記左側板1、前記後側板2、前記右側板3、前記前側板4、前記連結板5の順で一列に連結した帯状の側面領域を備える。
前記ブランクシートは、更に、前記蓋Aの構成するものとして、前記左側板1及び右側板3の上端縁からそれぞれ延出する前記左上フラップ(左上封鎖板7)及び前記右上フラップ(右上封鎖板8)、並びに後側板2の上端縁から延出し前側板4の上端へ連絡する前記連絡封鎖板9を備え、前記底Bを構成するものとして、前記左側板1及び右側板3の下端縁からそれぞれ延出する前記左下フラップ(左下封鎖板10)及び前記右下フラップ(右下封鎖板11)、並びに前記後側板2及び前記前側板4の下端縁からそれぞれ延出する前記後封鎖板12及び前記前封鎖板13を備える。
前記前側板4と前記支持板6は、それぞれの中央部において両者の領域に連なる無端切込線(「開封破断線p」)に囲まれた帯状の離脱部Cを備える。
この例において、前記開封破断線pは、前記前側板4及び支持板6の表裏を間欠的に貫通する一列のミシン目である。
この例では、当該開封破断線pに囲まれたエリアは、開封時にあっては指の貫入部として機能し、再封時にあっては、その開封表示片cが起立し、開封表示機能を奏する。
この例において、前記開封破断線pは、前記前側板4及び支持板6の表裏を間欠的に貫通する一列のミシン目である。
この例では、当該開封破断線pに囲まれたエリアは、開封時にあっては指の貫入部として機能し、再封時にあっては、その開封表示片cが起立し、開封表示機能を奏する。
前記左側板1は、分離破断線rに囲まれたタグ部を備える。
前記タグ部Tを囲む分離破断線rは、二列の間欠切込を互い違いに並設してなる複切込(縦辺)と、への字状に屈曲した切り込みが間欠的に等間隔で配置された単切込(横辺)とで構成される。
前記タグ部Tは、前記左側板1の後方中央部に配置され、その分離破断線rの上辺及び下辺に単切込を採用し、縦辺に複切込が採用されている。
前記上辺は、への字状切込の破断軌道から外れる短辺がタグ部Tの外側の後方に配置され、前記下辺は、への字状短辺がタグ部Tの内側の前方に配置されている。
前記タグ部Tの前縁は、その一部が後退し下部に摘み部T1が形作られた外形に成形されている。
前記タグ部Tを囲む分離破断線rは、二列の間欠切込を互い違いに並設してなる複切込(縦辺)と、への字状に屈曲した切り込みが間欠的に等間隔で配置された単切込(横辺)とで構成される。
前記タグ部Tは、前記左側板1の後方中央部に配置され、その分離破断線rの上辺及び下辺に単切込を採用し、縦辺に複切込が採用されている。
前記上辺は、への字状切込の破断軌道から外れる短辺がタグ部Tの外側の後方に配置され、前記下辺は、への字状短辺がタグ部Tの内側の前方に配置されている。
前記タグ部Tの前縁は、その一部が後退し下部に摘み部T1が形作られた外形に成形されている。
前記複切込は、切込長:間欠長が2:3から3:2のミシン目を、半周期位相がずれた状態で二列並走させることで、波長が1.5mmから3.0mmの方形波状を呈する切込として形作ったものである。
前記複切込は、ミシン目一つ一つが細く短いにも関わらず、良好な破断を行うことができ、且つ凹凸が少なく破断前の手触りが滑らかなので、それと接する他の物との干渉にあっても、引っ掛かりが少ないという特徴がある。
前記二列の間隔を、当該ブランクシートの紙厚に略等しく設定することによって(例えば、紙厚に対して0.5mm程度増減した幅など。)、輸送時や積上げ時に破断が生じ難く、破断時にあっては、容易に且つ見た目良く破断できることとなる。
前記複切込は、ミシン目一つ一つが細く短いにも関わらず、良好な破断を行うことができ、且つ凹凸が少なく破断前の手触りが滑らかなので、それと接する他の物との干渉にあっても、引っ掛かりが少ないという特徴がある。
前記二列の間隔を、当該ブランクシートの紙厚に略等しく設定することによって(例えば、紙厚に対して0.5mm程度増減した幅など。)、輸送時や積上げ時に破断が生じ難く、破断時にあっては、容易に且つ見た目良く破断できることとなる。
前記分解破断線qは、前記後側板2の下縁両端からその全幅にわたって上に凸の円弧状に切り込まれたミシン目であり、この例では、前記後側板2の下縁両端より約10mm程度上方中央に頂点が来るように切り込んだものである。
この例では、当該分解破断線qに囲まれたエリアを、分解時における指の貫入部として用いる。
図9のように、連結板25、後側板22、右側板23、前側板24、左側板21の順で一列に連結した帯状の側面領域を備え、それぞれに、前記蓋となる封鎖板、底となる封鎖板及び支持板を同様に付設する構成を採ることもできる。
この例では、当該分解破断線qに囲まれたエリアを、分解時における指の貫入部として用いる。
図9のように、連結板25、後側板22、右側板23、前側板24、左側板21の順で一列に連結した帯状の側面領域を備え、それぞれに、前記蓋となる封鎖板、底となる封鎖板及び支持板を同様に付設する構成を採ることもできる。
[組み立て]
前記ブランクシートは、先ず、前記前側板4と前記連結板5の境界線で折り重ね、次に、同じ方向へ前記右側板3と前記後側板2の境界線で折り重ねて、前記左側板1と連結板5を、上記の如く前記非接着部を設けつつ接着する。
次に、前記左側板1、前記後側板2、前記右側板3、前記前側板4及び前記連結板5の各々の境界線ですべて同じ方向へ直角に屈曲するように展開させ、ブランクシート全体を筒状に立体化する。
前記ブランクシートは、先ず、前記前側板4と前記連結板5の境界線で折り重ね、次に、同じ方向へ前記右側板3と前記後側板2の境界線で折り重ねて、前記左側板1と連結板5を、上記の如く前記非接着部を設けつつ接着する。
次に、前記左側板1、前記後側板2、前記右側板3、前記前側板4及び前記連結板5の各々の境界線ですべて同じ方向へ直角に屈曲するように展開させ、ブランクシート全体を筒状に立体化する。
続いて、前記底Bとして、前記左下フラップ(左下封鎖板10)及び前記右下フラップ(右下封鎖板11)を下開口部側へ直角に折曲げ、その上に前記後封鎖板12を下開口部側へ直角に折曲げ、更にその上に前記前封鎖板13を直角に折曲げて強固に接着し、筒状に立体化したブランクシート(以下「箱体」という)の下開口部を封鎖する。
当該箱体に商品等を装填した上で、最後に、前記支持板6を前側板4の裏側へ折重ねると共に、当該支持板6における離脱部Cの外側と、前記前側板4の離脱部Cの外側を、裏面同士で糊付けし、前記蓋Aとして、前記左上フラップ(左上封鎖板7)及び前記右上フラップ(右上封鎖板8)を開口部側へ直角に折曲げ、前記連絡封鎖板9を開口部側へ直角に折曲げ、その先端から延出する挿込板14を、前記前側板4の内側へ前記支持板6に当接するように挿し入れて、前記挿込板14と前記支持板6の離脱部Cのみを強固に接着し、前記箱体の上開口部を封鎖する(図2参照)。
[開封]
上記の如く封鎖された包装用箱は、前記前側板4の上端部に設けられた開封破断線pに囲まれた前記離脱部Cを指先で押し入れ、前記前側板4及び支持板6の前記離脱部Cと共に前記連絡封鎖板9を引き上げることによって、前記前側板4及び支持板6の上位に設けた前記開封破断線pが破断し、それらが前記蓋Aの一部となって後方へ起立し開封される(図1(B),図3(A)参照)。
上記開封操作によって、前記離脱部Cの開封表示片cが当該包装用箱の開口部から自動的に脱出し、当該離脱部Cの開封表示片cが挿込板14の向きの延長方向へ伸展すると共に、当該開封表示片cの表面に記載された「開封」の表示が自動的に顕在化する(図1(B)参照)。
上記の如く封鎖された包装用箱は、前記前側板4の上端部に設けられた開封破断線pに囲まれた前記離脱部Cを指先で押し入れ、前記前側板4及び支持板6の前記離脱部Cと共に前記連絡封鎖板9を引き上げることによって、前記前側板4及び支持板6の上位に設けた前記開封破断線pが破断し、それらが前記蓋Aの一部となって後方へ起立し開封される(図1(B),図3(A)参照)。
上記開封操作によって、前記離脱部Cの開封表示片cが当該包装用箱の開口部から自動的に脱出し、当該離脱部Cの開封表示片cが挿込板14の向きの延長方向へ伸展すると共に、当該開封表示片cの表面に記載された「開封」の表示が自動的に顕在化する(図1(B)参照)。
[再封]
前記挿込板14を、前記支持部Dの裏側に挿し入れる操作を経て当該包装用箱は再封される(図1(C)参照)。
その際、前記離脱部Cの開封表示片cに抵触することなく前記挿込板14を挿し入れることができる。
また、その際、前記挿込板14の向きの延長方向へ伸展した前記離脱部Cの開封表示片cが、当該箱体の開口部から自動的に離脱するため、当該開封表示片cは、当該箱体の外部へ自動的に顕在化する(図1(C)参照)。
即ち、再封表示機能を発揮させるために、特別な操作は不要であり、前記再封操作によって開封表示機能が害されることもなく、しかも、開封表示は、前記支持部Dの表面に記載されているため、再封操作によって開封表示が隠されることもない。
前記挿込板14を、前記支持部Dの裏側に挿し入れる操作を経て当該包装用箱は再封される(図1(C)参照)。
その際、前記離脱部Cの開封表示片cに抵触することなく前記挿込板14を挿し入れることができる。
また、その際、前記挿込板14の向きの延長方向へ伸展した前記離脱部Cの開封表示片cが、当該箱体の開口部から自動的に離脱するため、当該開封表示片cは、当該箱体の外部へ自動的に顕在化する(図1(C)参照)。
即ち、再封表示機能を発揮させるために、特別な操作は不要であり、前記再封操作によって開封表示機能が害されることもなく、しかも、開封表示は、前記支持部Dの表面に記載されているため、再封操作によって開封表示が隠されることもない。
[タグ部の切り離し]
前記タグ部Tは、前記摘み部T1を指先で摘んで上向きに引き剥がすことによって、前記分離破断線rが破断し、前記タグ部Tを容易に切り離すことができる(図7参照)。
当該タグ部Tの分離によって、開封済の表示に支障が出ることもない。
前記タグ部Tは、前記摘み部T1を指先で摘んで上向きに引き剥がすことによって、前記分離破断線rが破断し、前記タグ部Tを容易に切り離すことができる(図7参照)。
当該タグ部Tの分離によって、開封済の表示に支障が出ることもない。
切り離された前記タグ部Tは、商標や内容物情報を記した表示が一見で目視できる短冊状のタグtとなる(図7参照)。
本発明による包装用箱は、前記タグ部Tが存在した部分が欠け、前記連結板5が露出するものの、内容物の露出は回避できる(目隠し機能)。
また、前記連結板5の非接着部の表面に離脱した部分と等しい図柄等の印刷をしておけば、離脱後の体裁も良好となる。
本発明による包装用箱は、前記タグ部Tが存在した部分が欠け、前記連結板5が露出するものの、内容物の露出は回避できる(目隠し機能)。
また、前記連結板5の非接着部の表面に離脱した部分と等しい図柄等の印刷をしておけば、離脱後の体裁も良好となる。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、前記タグ部Tの形態又は前記四側板、前記蓋A若しくは前記底Bの構成などを、本願発明の目的とする機能を損なわない限りにおいて適宜変更することが可能である。
包装用箱の材質は、紙やプラスチック等、自由に選択可能である。折曲げ線や切込の形状も、前記機能を損なわない限りにおいて適宜変更可能である。
包装用箱の材質は、紙やプラスチック等、自由に選択可能である。折曲げ線や切込の形状も、前記機能を損なわない限りにおいて適宜変更可能である。
A 蓋,B 底,
C 離脱部,c 開封表示片,
D 支持部,
T タグ部,T1 摘み部,t タグ,
p 開封破断線,p1 開封破断線(前側板),p2 開封破断線(支持板),
q 分解破断線,r 分離破断線,
1 左側板,2 後側板,3 右側板,4 前側板,
5 連結板,6 支持板,
7 左上フラップ(左上封鎖板),8 右上フラップ(右上封鎖板),
9 連絡封鎖板,
10 左下フラップ(左下封鎖板),11 右下フラップ(右下封鎖板),
12 後封鎖板,13 前封鎖板,14 挿込板,
C 離脱部,c 開封表示片,
D 支持部,
T タグ部,T1 摘み部,t タグ,
p 開封破断線,p1 開封破断線(前側板),p2 開封破断線(支持板),
q 分解破断線,r 分離破断線,
1 左側板,2 後側板,3 右側板,4 前側板,
5 連結板,6 支持板,
7 左上フラップ(左上封鎖板),8 右上フラップ(右上封鎖板),
9 連絡封鎖板,
10 左下フラップ(左下封鎖板),11 右下フラップ(右下封鎖板),
12 後封鎖板,13 前封鎖板,14 挿込板,
Claims (4)
- 一枚のブランクシートを直方体状に成形してなる包装用箱であって、
四側面を持つ筒状に折り曲げられた四側板と、当該四側板の両側端を連結し当該筒状を維持する連結板と、当該筒状の開口部を封じる封鎖板を備え、
前記開口部は、前記四側面のうちの三つの側面を構成する側板又は連結板の端縁から各々延出する三つの封鎖板を備えると共に、残る一つの側面を構成する側板又は連結板の端縁から延出し当該側板の裏側へ折り重ねられた支持板を備え、
前記筒状の開口部において前記三つの封鎖板の中央に位置する封鎖板は、当該開口部において当該封鎖板が延出する側板の端縁と当該側板に対向する対面側板の端縁とを連絡し、その先端に対面側板の裏側に前記支持板に面して挿し入れられる挿込板を備え、
前記対面側板と当該対面側板から延出する支持板は、両者の領域に連なる切込線に囲まれた離脱部を備え、
前記挿込板と前記支持板は、前記離脱部の領域のみで貼着され、
前記離脱部は、開封時に前記挿込板と一体となって前記対面側板及び支持板から離脱することを特徴とする再封機能付き包装用箱。 - 前記連結板を裏板とする複層部に非貼着部を備えると共に、当該非貼着部に切込線に囲まれたタグ部を備えることを特徴とする請求項1に記載の再封機能付き包装用箱。
- 直方体状の包装用箱に折り曲げ成形されるブランクシートであって、
四側面を持つ筒状に折り曲げられる四側板と、当該四側板の両側端を連結し当該筒状を維持する連結板と、当該筒状の開口部を封じる封鎖板を備え、
前記筒状の開口部となる前記四側面の端部は、前記四側面のうちの三つの側面を構成する側板又は連結板の端縁から各々延出する三つの封鎖板を備えると共に、残る一つの側面を構成する側板又は連結板の端縁から延出し当該側板の裏側へ折り重ねられる支持板を備え、
前記筒状となった際の開口部において前記三つの封鎖板の中央に位置する封鎖板は、前記四側板が筒状となった際に、当該封鎖板が延出する側板の端縁と当該側板に対向する対面側板の端縁とを連絡し、その先端に対面側板の裏側に前記支持板に面して挿し入れられる挿込板を備え、
前記対面側板と当該対面側板から延出する支持板は、両者の領域に連なる切込線に囲まれた離脱部を備えることを特徴とする再封機能付き包装用箱用ブランクシート。 - 前記連結板が固定される側板に、当該側板の端縁を含む切込線に囲まれたタグ部を備えることを特徴とする請求項3に記載の再封機能付き包装用箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018230458A JP2020090321A (ja) | 2018-12-08 | 2018-12-08 | 包装用箱及びそのブランクシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018230458A JP2020090321A (ja) | 2018-12-08 | 2018-12-08 | 包装用箱及びそのブランクシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020090321A true JP2020090321A (ja) | 2020-06-11 |
Family
ID=71012255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018230458A Pending JP2020090321A (ja) | 2018-12-08 | 2018-12-08 | 包装用箱及びそのブランクシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020090321A (ja) |
-
2018
- 2018-12-08 JP JP2018230458A patent/JP2020090321A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007055630A (ja) | 側面開口包装箱 | |
JP2007008529A (ja) | 外装用段ボール箱 | |
JP2007230574A (ja) | 開封確認可能な収納箱 | |
JP2020090321A (ja) | 包装用箱及びそのブランクシート | |
JP2019104514A (ja) | 情報ラベル付き包装用箱 | |
JP2020083430A (ja) | 包装用箱及びそのブランクシート | |
JP4306383B2 (ja) | 易開封中仕切りカ―トン | |
JP5128965B2 (ja) | 包装材と包装方法 | |
JP2020175917A (ja) | 包装用箱及びその展開シート | |
JP2011140316A (ja) | 包装容器 | |
JP2009298463A (ja) | 表示片付包装箱 | |
JP2009255933A (ja) | 再封機能付きカートン | |
JP4515101B2 (ja) | シールエンドカートン | |
JP2016022979A (ja) | 包装用箱及びそのブランクシート | |
JP6376351B2 (ja) | 包装箱 | |
JP6244275B2 (ja) | 包装用箱及びそのブランクシート | |
JP2014231379A (ja) | カートン | |
JP4723234B2 (ja) | 易開封性カートン | |
JP2004043034A (ja) | 易開封性容器 | |
JP2020093816A (ja) | 包装用箱及びそのブランクシート | |
JP7435401B2 (ja) | 包装箱 | |
WO2024111267A1 (ja) | 包装用箱 | |
JP7302422B2 (ja) | 包装箱及び梱包方法 | |
JP4129826B2 (ja) | 記録用媒体のケース | |
JP2005104508A (ja) | 易開封中仕切りカ―トン |