JP2020093757A - プラットホームドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗降客の安全性を高めるためのプラットホームドア装置の新たな構造を提供する。【解決手段】プラットホームドア装置1は、プラットホームPFの側端に配置された扉部2と、扉部2を開閉する開閉部4と、扉部2の少なくとも一部を軌道T側に進出させる変位部18と、開閉部4および変位部18の動作を制御する制御部10とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、プラットホームドア装置に関する。
従来、鉄道駅等のプラットホームに設置されて、プラットホームと線路等の軌道とを区画するプラットホームドア装置が知られている。プラットホームドア装置は、列車の停車中に乗車通路を開放して乗降客の列車への出入りを許容し、それ以外の場合に乗車通路を閉鎖して乗降客の軌道側への転落を防止する。これにより、列車を利用する乗客の安全性を高めることができる。
プラットホームドア装置は、プラットホーム上での乗降客の移動を妨げないよう、極力プラットホームの縁に設置することが望ましい。一方で、駅の構造物は、走行列車から一定以上の距離をあけて設置するように法規で定められている。このため、プラットホームドア装置は、プラットホームの縁から所定距離だけ内側に設置されている。このような設置態様のために、プラットホームドア装置と列車との間には隙間が生じ得る。
この隙間は、乗降客が進入できる程の幅を有する場合もあり、乗降客が隙間に取り残されたまま列車が発車するといった事態が生じるおそれがある。これに対し、特許文献1には、プラットホームドア装置と列車との間に取り残された乗降客を検知するための三次元カメラを備えるプラットホームドア装置が開示されている。
特開2011−93514号
上述した、乗降客をセンサで検知するプラットホームドア装置では、センサ設置に伴うコストの増加、センサの検知範囲や感度の設定が簡単でないといった点で、改善の余地があった。これに対し、本発明者は鋭意検討を重ね、乗降客の安全性を高めることができるプラットホームドア装置の新たな構造を見出した。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗降客の安全性を高めるためのプラットホームドア装置の新たな構造を提供することにある。
本発明のある態様は、プラットホームドア装置である。このプラットホームドア装置は、プラットホームの側端に配置された扉部と、扉部を開閉する開閉部と、扉部の少なくとも一部を軌道側に進出させる変位部と、開閉部および変位部の動作を制御する制御部とを備える。
本発明の他の態様も、プラットホームドア装置である。このプラットホームドア装置は、プラットホームの側端に配置された扉部と、扉部を開閉する開閉部と、軌道側に進出してプラットホームに進入した車両と扉部との隙間への乗降者の進入を規制する規制部材とを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、プログラム、プログラムを記録した一時的なまたは一時的でない記憶媒体、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、乗降客の安全性を高めるためのプラットホームドア装置の新たな構造を提供することができる。
実施の形態1に係るプラットホームドア装置の斜視図である。 プラットホームドア装置の正面図である。 戸袋の内部を拡大して模式的に示す平面図である。 車両とプラットホームドア装置との動作連携を説明するための模式図である。 図5(A)〜図5(G)は、プラットホームドア装置の動作を説明するための模式図である。 図6(A)〜図6(G)は、実施の形態2に係るプラットホームドア装置の動作を説明するための模式図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図に示す各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。また、本明細書または請求項中に「第1」、「第2」等の用語が用いられる場合には、特に言及がない限りこの用語はいかなる順序や重要度を表すものでもなく、ある構成と他の構成とを区別するためのものである。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るプラットホームドア装置の斜視図である。図2は、プラットホームドア装置の正面図である。図2では、戸袋6の内部を透視して示している。プラットホームドア装置1(1A)は、プラットホームPFの側端に配置された扉部2と、扉部2を開閉する開閉部4と、扉部2を収納する戸袋6とを備える。プラットホームPFの側端には、軌道Tに沿って複数のプラットホームドア装置1が配列される。複数のプラットホームドア装置1は、プラットホームPFの所定の停車位置に鉄道車両等の車両100が停止したときに、車両100の各車両ドア102と各扉部2とが重なる位置に配置される(図4参照)。
本実施の形態のプラットホームドア装置1は、一対の扉部2を有する。一対の扉部2は、戸袋6から軌道Tに沿って互いに反対方向に進出する。隣り合う2つのプラットホームドア装置1は、プラットホームPFの長手方向に所定の間隔をあけて配置される。2つのプラットホームドア装置1の扉部2の戸先同士が離間、近接することで、乗降口8が開閉される。本実施の形態の扉部2は、板状のプラットホームドアである。
戸袋6は、プラットホームPFに固定された固定柵であり、内部に扉部2および開閉部4を収容する空間を有する。また、戸袋6には制御部10も収容される。制御部10の動作については後に説明する。開閉部4は、扉部2の開閉、すなわち戸袋6からの進出と戸袋6への収納とを行うための機構である。本実施の形態では、開閉部4は各扉部2に対して設けられている。
各開閉部4は、略矩形状のケース12に、支持部14と開閉駆動装置16とが収容された構造を有する。支持部14は、扉部2をプラットホームPFの長手方向にスライド可能に支持する。開閉駆動装置16は、モータ等で構成され、扉部2をスライドさせる。本実施の形態では、扉部2の上部が支持部14によって支持され、扉部2の下部に開閉駆動装置16の駆動力が付与される。開閉部4の構造は公知であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。また、開閉部4は、支持部14および開閉駆動装置16を有する構造に限定されず、他の公知の構造を有してもよい。
また、プラットホームドア装置1は、扉部2を変位させる変位部18を備える。図3は、戸袋の内部を拡大して模式的に示す平面図である。変位部18は、扉部2の少なくとも一部を軌道T側に進出させ、また進出位置からプラットホームPF側に後退させる機構である。本実施の形態の変位部18は、一例としてモータの回転運動を直線運動に変換するリニアアクチュエータで構成され、扉部2の全体を変位させる。
変位部18は、変位駆動装置20と、ねじ軸22と、ガイドレール24と、ボールナット26と、台座28とを有する。変位駆動装置20は、モータ等で構成され、戸袋6内に収容される。変位駆動装置20には、ねじ軸22の一端が接続される。ねじ軸22は、変位駆動装置20に接続された側とは反対の端部が軌道T側に向かって延びる。ガイドレール24は、ねじ軸22に沿って延びる。ボールナット26は、台座28と一体に構成され、ねじ軸22に噛み合わされる。台座28は、開閉部4のケース12の底面に固定される。
変位駆動装置20の駆動により、ねじ軸22は軸周り方向に回転する。ねじ軸22が一方に回転すると、ガイドレール24に沿ってボールナット26および台座28が軌道T側に変位し、ねじ軸22が他方に回転すると、ガイドレール24に沿ってボールナット26および台座28がプラットホームPF側に変位する。また、戸袋6の軌道T側には、開閉部4および扉部2の軌道T側への変位を許容する開口6aが設けられている。これにより、台座28に固定される開閉部4と、開閉部4に支持される扉部2とを、軌道T側に進出させることができ、また戸袋6内に退避させることができる。
また、プラットホームドア装置1は、柵部材30を有する。柵部材30は、開閉部4のケース12と戸袋6の内壁との間に設置され、一端側が戸袋6の内壁に固定され、他端側がケース12に固定される。柵部材30は、例えば蛇腹状等の形状を有し、伸縮自在である。柵部材30は、開閉部4が軌道T側に進出すると、開閉部4に追従して軌道T側に延び、開閉部4と戸袋6との隙間を塞ぐ。また、開閉部4が進出位置から後退すると、開閉部4に追従して縮まり、戸袋6内に収まる。
制御部10は、変位部18および開閉部4の動作を制御する。すなわち、制御部10は、開閉駆動装置16を制御することで扉部2の開閉を制御し、変位駆動装置20を制御することで扉部2の軌道T側に対する進退を制御する。
図4は、車両とプラットホームドア装置との動作連携を説明するための模式図である。図4では、制御部10、ホーム制御装置32および車両制御装置104を機能ブロックとして描いている。各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする電子素子や機械部品などで実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラムなどによって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
各プラットホームドア装置1の制御部10は、プラットホームPFに設けられるホーム制御装置32に接続される。ホーム制御装置32および各制御部10は、信号線34を用いたデイジーチェーン方式で接続される。具体的には、ホーム制御装置32と、ホーム制御装置32に最も近い位置にある制御部10とが信号線34で接続される。また、プラットホームドア装置1の並ぶ方向で隣り合う制御部10同士が信号線34で接続される。ホーム制御装置32と各制御部10とは、信号線34を介して相互に通信可能である。
車両100がプラットホームPFの停車位置に到達すると、車両100の乗務員は、車両100の車両制御装置104を操作することで、各扉部2に停車後動作指示を与える。車両制御装置104から送信される停車後動作信号は、ホーム制御装置32が受信する。なお、ホーム制御装置32は、図示しない車両情報伝送装置等を介して停車後動作信号を受信してもよい。停車後動作信号を受信したホーム制御装置32は、各制御部10に停車後動作信号を送信する。各制御部10は、受信した停車後動作信号に応じて開閉部4および変位部18の動作を制御し、開閉部4および変位部18に各扉部2の開動作および進出動作を実行させる。その後、各制御部10は、停車後動作確認信号をホーム制御装置32に送信する。
ホーム制御装置32は、全ての制御部10から停車後動作確認信号を受信すると、停車後動作確認信号を車両制御装置104に送信する。車両制御装置104は、この停車後動作確認信号を受信すると、車両100の乗務員に動作完了を報知する。これを受けて、乗務員は車両制御装置104を操作して車両ドア102を開く。これにより、乗降客は乗降口8を通って車両100に乗降することができる。なお、車両制御装置104は、停車後動作確認信号を受信したことをトリガとして、車両ドア102の開動作を実行してもよい。
車両100がプラットホームPFから発車するとき、乗務員は、車両制御装置104を操作して車両ドア102を閉じる。また、車両制御装置104を操作することで、各扉部2に発車前動作指示を与える。車両制御装置104から送信される発車前動作信号は、ホーム制御装置32を介して各制御部10によって受信される。各制御部10は、受信した発車前動作信号に応じて開閉部4および変位部18の動作を制御し、開閉部4および変位部18に各扉部2の閉動作および後退動作を実行させる。その後、各制御部10は、発車前動作確認信号をホーム制御装置32に送信する。
ホーム制御装置32は、全ての制御部10から発車前動作確認信号を受信すると、発車前動作確認信号を車両制御装置104に送信する。車両制御装置104は、この発車前動作確認信号を受信すると、動作完了を乗務員に報知する。これを受けて、乗務員は車両100を発車させる。なお、車両制御装置104は、車両ドア102の閉動作の実行指示を受信したことをトリガとして、発車前動作信号を送信してもよい。
図5(A)〜図5(G)は、プラットホームドア装置の動作を説明するための模式図である。まず、図5(A)に示すように、車両100が停車した直後は、車両ドア102および扉部2は、ともに閉じている。また、扉部2は、基準位置にある。次に、図5(B)に示すように、制御部10は、車両制御装置104からの停車後動作信号を受信すると、停車後動作としてまずは扉部2を車両100側に進出させるよう変位部18の動作を制御する。つまり、制御部10は、車両停止後で車両ドア102の開扉前に、変位部18を制御して扉部2を進出させる。
続いて、図5(C)に示すように、制御部10は、扉部2の進出後に扉部2を開扉するよう開閉部4の動作を制御する。そして制御部10は、停車後動作確認信号を送信する。車両制御装置104は、停車後動作確認信号を受信すると、図5(D)に示すように車両ドア102を開く。これにより、車両100への乗降が可能となる。乗降客が乗降口8を通過可能な状態で、車両100とプラットホームドア装置1との間には、軌道T側に進出した扉部2が存在する。また、扉部2と戸袋6との隙間の間口は、柵部材30で塞がれている。このため、扉部2および柵部材30は、軌道T側に進出して車両100とプラットホームドア装置1との隙間への乗降者の進入を規制する規制部材として機能する。
扉部2の進出距離は、好ましくは、基準位置にある扉部2と車両100との距離の1/3以上であり、より好ましくは半分以上である。また、扉部2の進出位置は、扉部2と車両100との距離が、好ましくは30cm以下、より好ましくは20cm以下となる位置である。
車両100がプラットホームPFから発車するとき、図5(E)に示すように、まず車両ドア102が閉じられる。また、車両制御装置104から発車前動作信号が送信される。制御部10は、発車前動作信号を受信すると、図5(F)に示すように扉部2を閉めるよう開閉部4の動作を制御する。続いて、図5(G)に示すように、制御部10は、扉部2の閉扉後に扉部2を進出位置から後退させるよう変位部18の動作を制御する。これにより、車両100は発車することができる。つまり、制御部10は、車両ドア102の閉扉後で車両発進前に、変位部18を制御して進出位置にある扉部2を後退させる。
以上説明したように、本実施の形態に係るプラットホームドア装置1は、開扉して乗降客の車両100への乗降を許容し、閉扉して当該乗降を禁止する扉部2と、扉部2を開閉する開閉部4と、扉部2を軌道T側に進出させる変位部18と、開閉部4および変位部18の動作を制御する制御部10とを備える。このように、扉部2をプラットホームPFあるいはプラットホームドア装置1の長手方向と交わる方向に、もしくは扉部2の主表面と交わる方向に進出させることで、車両100とプラットホームドア装置1との隙間への乗降客の進入を、物理的に阻むことができる。
したがって、本実施の形態によれば、車両100とプラットホームドア装置1との間に取り残される乗降客を検知するためのセンサを設けることなく、乗降客の安全性を高めることができる。これにより、センサ設置の課題であるコストや設置困難性を解消し得る。
また、本実施の形態の制御部10は、変位部18に扉部2を進出させた後に開閉部4に扉部2を開扉させる。したがって、乗降客は、扉部2が進出した後に乗降口8を通ることが可能となる。このため、車両100と扉部2との隙間への乗降客の進入をより確実に阻止することができる。よって、乗降客の安全性をより高めることができる。
また、制御部10は、開閉部4に扉部2を閉扉させた後に変位部18に扉部2を進出位置から後退させる。したがって、扉部2は、乗降客が乗降口8を通ることができなくなった後に退避する。このため、車両100と扉部2との隙間への乗降客の進入をより確実に阻止することができる。よって、乗降客の安全性をより高めることができる。
また、制御部10は、プラットホームPFに進入した車両100が停止した後で車両ドア102の開扉前に、変位部18に扉部2を進出させる。これにより、車両100と扉部2との隙間への乗降客の進入をより確実に阻止することができる。よって、乗降客の安全性をより高めることができる。また、制御部10は、プラットホームPFに進入した車両100の車両ドア102の閉扉後で車両100が発進する前に、変位部18に進出位置にある扉部2を退避させる。これにより、車両100と扉部2との隙間への乗降客の進入をより確実に阻止することができる。よって、乗降客の安全性をより高めることができる。また、車両100を安全に発車させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るプラットホームドア装置は、扉部に加えて戸袋をも軌道側に進出させる点を除いて、実施の形態1に係るプラットホームドア装置の構成と概ね共通する。以下、実施の形態2に係るプラットホームドア装置について、実施の形態1と異なる構成を中心に説明し、共通する構成については簡単に説明するか、あるいは説明を省略する。
図6(A)〜図6(G)は、実施の形態2に係るプラットホームドア装置の動作を説明するための模式図である。まず、図6(A)に示すように、車両100が停車した直後は、車両ドア102および本実施の形態に係るプラットホームドア装置1(1B)の扉部2は、ともに閉じている。また、扉部2および戸袋6は、基準位置にある。次に、図6(B)に示すように、制御部10は、車両制御装置104からの停車後動作信号を受信すると、停車後動作としてまずは扉部2および戸袋6を車両100側に進出させるよう変位部18の動作を制御する。つまり、制御部10は、車両停止後で車両ドア102の開扉前に、変位部18を制御して扉部2および戸袋6を進出させる。
実施の形態1では、変位部18の台座28が開閉部4に固定されている。一方、本実施の形態では、台座28が戸袋6に固定され、開閉部4が戸袋6に固定される。これにより、変位部18は扉部2および戸袋6を軌道T側に進出させることができる。
続いて、図6(C)に示すように、制御部10は、扉部2を開扉するよう開閉部4の動作を制御する。そして制御部10は、停車後動作確認信号を送信する。車両制御装置104は、停車後動作確認信号を受信すると、図6(D)に示すように車両ドア102を開く。これにより、車両100への乗降が可能となる。乗降客が乗降口8を通過可能な状態で、車両100とプラットホームドア装置1との隙間が詰められている。この結果、車両100とプラットホームドア装置1との隙間への乗降者の進入が規制される。扉部2および戸袋6の進出距離および進出位置は、実施の形態1における扉部2の進出距離および進出位置と同様である。
車両100がプラットホームPFから発車するとき、図6(E)に示すように、まず車両ドア102が閉じられる。また、車両制御装置104から発車前動作信号が送信される。制御部10は、発車前動作信号を受信すると、図6(F)に示すように扉部2を閉めるよう開閉部4の動作を制御する。続いて、図6(G)に示すように、制御部10は、扉部2および戸袋6を進出位置から後退させるよう変位部18の動作を制御する。これにより、車両100は発車することができる。つまり、制御部10は、車両ドア102の閉扉後で車両発進前に、変位部18を制御して進出位置にある扉部2および戸袋6を後退させる。
以上説明したように、本実施の形態に係るプラットホームドア装置1では、変位部18が扉部2および戸袋6を軌道T側に進出させる。言い換えれば、プラットホームドア装置1全体が軌道T側に進出する。この態様によっても、車両100とプラットホームドア装置1との間に取り残される乗降客を検知するためのセンサを設けることなく、乗降客の安全性を高めることができる。
また、扉部2とともに戸袋6を進出させるため、扉部2あるいは開閉部4と、戸袋6との連結構造に変更を加える必要がない。よって、既存のプラットホームドア装置を容易に利用することができる。また、柵部材30を省略することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明した。前述した実施の形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施の形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施の形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「本実施の形態の」、「本実施の形態では」等の表記を付して強調しているが、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。以上の構成要素の任意の組み合わせも、本発明の態様として有効である。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
実施の形態1および2の制御部10は、変位部18に扉部2を進出させた後に開閉部4に扉部2を開扉させているが、変位部18に扉部2を進出させているときに開閉部4に扉部2を開扉させてもよい。つまり、扉部2の進出と開扉とを少なくとも一時において並行させてもよい。これにより、扉部2の動作時間、ひいては乗降客が乗降可能となるまでの時間を、短縮することができる。
また、実施の形態1および2の制御部10は、開閉部4に扉部2を閉扉させた後に変位部18に扉部2を後退させているが、開閉部4に扉部を閉扉させているときに変位部18に扉部2を退避させてもよい。つまり、扉部2の閉扉と進出位置からの後退とを少なくとも一時において並行させてもよい。これにより、扉部2の動作時間、ひいては車両100が発車可能となるまでの時間を、短縮することができる。
また、実施の形態1では扉部2の全体を軌道T側に進出させ、実施の形態2では扉部2および戸袋6の全体を軌道T側に進出させている。しかしながら、特にこれらの構成に限定されず、扉部2および/または戸袋6の少なくとも一部を軌道T側に進出させれば、乗降客の取り残しを抑制することができる。扉部2および/または戸袋6の進出態様には、以下の変形例を挙げることができる。
例えば、戸袋6に回動軸を設け、この回動軸周りに扉部2および戸袋6を回動させて軌道T側に観音開きしてもよい。また、扉部2を折戸式とし、開扉により扉部2を軌道T側に突出させてもよい。また、扉部2を、戸先部が戸尻部に対して折れ曲がる構造とし、戸先部を軌道T側に折り曲げてもよい。つまり、扉部2の一部を観音開きする構造としてもよい。また、扉部2の戸尻側端部に回動軸を設け、この回動軸周りに扉部2を回動させて軌道T側に観音開きしてもよい。
以上の変形例によれば、扉部2および/または戸袋6の進出と扉部2の開扉とを同時に行うことができる。また、柵部材30を省略することができる。なお、柵部材30のみを軌道T側に突出させてもよい。
また、実施の形態1および2では、扉部2の開扉後に車両ドア102を開扉し、車両ドア102の閉扉後に扉部2を閉扉しているが、この順序に限定されない。車両ドア102の開閉タイミングと扉部2の開閉タイミングとは、適宜設定することができる。また、変位部18は、ラックアンドピニオン機構などの公知の構造を有してもよい。また、扉部2は、パイプ等で構成された枠を有し左右方向に移動するパイプ柵や、昇降するロープ柵等であってもよい。
なお、実施の形態は、以下に記載する項目によって特定されてもよい。
[項目1]
プラットホーム(PF)の側端に配置された扉部(2)と、
扉部(2)を開閉する開閉部(4)と、
軌道(T)側に進出してプラットホーム(PF)に進入した車両(100)と扉部(2)との隙間への乗降者の進入を規制する規制部材(2,6,30)と
を備える、プラットホームドア装置(1)。
[項目2]
車両(100)に搭載される車両制御装置(104)と、
扉部(2)、ならびに扉部(2)の開閉および変位を制御する制御部(10)を有するプラットホームドア装置(1)とを備え、
車両制御装置(104)と制御部(10)とは、車両ドア(102)の開閉と、扉部(2)の開閉および変位とを協調制御する、プラットホームドアシステム。
1 プラットホームドア装置、 2 扉部、 4 開閉部、 6 戸袋、 10 制御部、 18 変位部、 100 車両、 102 車両ドア。

Claims (7)

  1. プラットホームの側端に配置された扉部と、
    前記扉部を開閉する開閉部と、
    前記扉部の少なくとも一部を軌道側に進出させる変位部と、
    前記開閉部および前記変位部の動作を制御する制御部と
    を備えることを特徴とするプラットホームドア装置。
  2. 前記制御部は、前記変位部に前記扉部を進出させた後または前記扉部を進出させているときに前記開閉部に前記扉部を開扉させる
    請求項1に記載のプラットホームドア装置。
  3. 前記制御部は、前記開閉部に前記扉部を閉扉させた後または前記扉部を閉扉させているときに前記変位部に前記扉部を進出位置から後退させる
    請求項2に記載のプラットホームドア装置。
  4. 前記扉部を収納する戸袋を備え、
    前記変位部は、前記扉部および前記戸袋を軌道側に進出させる
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラットホームドア装置。
  5. 前記制御部は、前記プラットホームに進入した車両が停止した後で前記車両のドアの開扉前に、前記変位部に前記扉部を進出させる
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載のプラットホームドア装置。
  6. 前記制御部は、前記プラットホームに進入した車両のドアの閉扉後で前記車両が発進する前に、前記変位部に進出位置にある前記扉部を後退させる
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプラットホームドア装置。
  7. プラットホームの側端に配置された扉部と、
    前記扉部を開閉する開閉部と、
    軌道側に進出して前記プラットホームに進入した車両と前記扉部との隙間への乗降者の進入を規制する規制部材と
    を備えることを特徴とするプラットホームドア装置。
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